JP4179647B2 - Vリブドベルトの幅カット装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、Vリブドベルトの幅カット装置、特にそれに用いられる駆動ロールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、Vリブドベルト等の伝動ベルトを製造する場合には、研削後の半製品を、最終的には、製品幅となるように幅カットする工程があるが、この工程において、ベルトの幅精度を向上させるためにベルト断面と同一形状のプーリにベルト成形体を巻き掛けて回転させつつ、幅カットが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる幅カットにおいては、カッターをベルト成形体に切り込ませるため、ベルト断面と同一の形状のプーリを用いると、ベルト成形体をカットした後カッターがプーリと干渉するおそれがある。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、プーリとの干渉を生ずることなく、幅カットできるVリブドベルトの幅カット装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ベルト成形体が駆動ロールとテンションロールとの間に巻き掛けられ、駆動ロールを回転させながら前記駆動ロールに対しカット刃を押し付けて、前記ベルト成形体を輪切りにするVリブドベルトの幅カット装置において、前記駆動ロールの外周部に、成形するベルト形状に対応する複数の断面三角形状の凸部が形成され、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部は、先端部が切断されて断面台形状とされ、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成されていることを特徴とする。
【0006】
よって、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部の高さが、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成されていることから、カッターによって駆動ロールとの干渉を生ずることなく、幅カットが行われる。
【0007】
【0008】
特に、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部は、先端部が切断されて断面台形状とされるので、簡単な構造でもって、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1のVリブドベルトの幅カット装置において、さらに、前記駆動ロールが、予定する輪切り位置に対応する部位で先端部が切断されて断面台形状とされている凸部の外周面と略同一径の切り込み調整用の弾性ロール部を備える。
【0010】
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2のVリブドベルトの幅カット装置において、前記駆動ロールが、軸部材に取り外し可能に取り付けられ、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換可能である。
【0012】
よって、駆動ロールが、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換可能とされていることから、いずれのタイプのVリブドベルトにも適用可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
概略構成を示す図1及び図2において、1はVリブドベルトの幅カット装置で、ベルト成形体(図示せず)が駆動ロール3とテンションロール4との間に巻き掛けられ、駆動ロール3を回転させながら前記駆動ロール3に対しカッター手段5を適用して、前記ベルト成形体を最終製品幅に輪切りにするものである。
【0015】
前記駆動ロール3は、ベース台11上に回転可能に軸支された軸部12の一端部に設けられ、該軸部12の他端部にタイミングプーリ13が設けられている。このタイミングプーリ13は、タイミングベルト14を介して、モータ15にて回転駆動されるタイミングプーリ16に連係されている。
【0016】
一方、テンションロール4は、ベース台11に対し昇降可能に設けられた昇降台22に回転可能に設けられ、駆動ロール3とテンションロール4との間隔を、ベルト成形体の長さに応じて、調整できるようになっている。即ち、昇降台22側のスライダ26が、ベース台11に設けられ上下方向に延びるガイドレール27に沿って昇降するようになっている。
【0017】
前記テンションロール4の軸部23が、軸受けハウジング24の軸受け部24aに回転可能に支承され、軸受けハウジング24の軸部24bが、昇降台22の軸受け部材25に回転可能に支持されている。
【0018】
前記カッター手段5は、刃物台31上に回転可能に支持されたカッター32を有し、刃物台31が、可動台33上に取り付けられている。刃物台31上には、係合部34aを有するロッド部材34が設けられ、該係合部34aがカム部材35に係合することで、モータ36にて回転駆動されるカム部材35の回転によりカッター32の動作が制御されるようになっている。
【0019】
また、前記ベース台11には、傾斜取付面40aを有する補助ベース台40が取り付けられ、該補助ベース台40の傾斜取付面40aにねじ棒部材37が回転可能に支持されると共に、そのねじ棒部材37を挟んでガイドレール41,41が平行に設けられている。その一方、前記可動台33の下面にはねじ棒部材37に回転可能に螺合するナット部材(図示せず)及び、ガイドレール41,41にスライド可能に係合するスライダ39,39が設けられている。これによって、前記ねじ棒部材37がモータ38にて回転駆動されることで、可動台33すなわち刃物台31が、駆動ロール3の軸線方向に移動し、それに巻き掛けられているベルト成形体を所定のカット幅にカッター32にてカットできるようになっている。
【0020】
上記駆動ロール3には、図4に示すように、駆動ロール3の外周部に、成形するベルト形状に対応する複数の断面三角形状の凸部3a,・・,3b,・・が形成されている。そして、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部3a,・・は、その先端部が切断されて断面台形状とされ、その高さが、輪切り位置に対応しない部位の凸部3b,・・の高さよりも低くなるように形成されている。
【0021】
また、前記駆動ロール3は、予定する輪切り位置に対応する部位で先端部が切断されて断面台形状とされている凸部3a,・・の外周面と略同一径の切り込み調整用の弾性ロール部41を備え、該弾性ロール部41にカッター32の先端を当てることで切り込み位置の調整ができるようになっている。
【0022】
さらに、前記駆動ロール3は、ボルト42を介して軸部材43に取り付けられ、取り外し可能となっている。よって、かかる駆動ロール3を、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換することができる。
【0023】
よって、上記のように構成すれば、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部3aの高さが、輪切り位置に対応しない部位の凸部3bの高さよりも低く形成されていることから、カッター32によって駆動ロール3との干渉を生ずることなく、幅カットを行うことができる。
【0024】
しかも、前記予定する輪切り位置に対応する部位の凸部3aは、先端部を切断されて断面台形状とし、輪切り位置に対応しない部位の凸部3bの高さよりも低くなるようにしているので、簡単な構造でもって、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部3aを、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成することができる。
【0025】
また、前記駆動ロール3が、予定する輪切り位置に対応する部位で先端部が切断されて断面台形状とされている凸部3aの外周面と略同一径の切り込み調整用の弾性ロール部41を備えているので、弾性ロール部41の外周面を基準にして、カッター32の切り込み量の調整を簡単に行うことができる。
【0026】
さらに、前記駆動ロール3は、ボルト42を介して軸部材12に取り付けられており、取り外し可能で交換できるようになっているので、かかる駆動ロール3を、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換することができ、単一の幅カット装置で、複数種類のVリブドベルトについての幅カットを行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0028】
請求項1の発明は、上記のように、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部の高さを、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成しているので、カッターによって駆動ロールとの干渉を生ずることなく、幅カットを精度よく行うことができる。
【0029】
また、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部を、先端部を切断して断面台形状とすることで、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成するようにしているので、簡単な構成で、予定する輪切り位置に対応する部位の凸部を、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成することが可能となる。
【0030】
請求項2の発明は、予定する輪切り位置に対応する部位で先端部が切断されて断面台形状とされている凸部の外周面と略同一径の切り込み調整用の弾性ロール部を備えるようにしているので、弾性ロール部の外周面を基準にして、カッターの切り込み量を簡単かつ容易に調整することができる。
【0031】
請求項3の発明は、前記駆動ロールを、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換可能としているので、駆動ロールを、Vリブドベルトのタイプに応じて交換することで、いずれのタイプのVリブドベルトにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るVリブドベルトの幅カット装置の正面図である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 同平面図である。
【図4】 本発明に係る駆動ロールの説明図である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルトの幅カット装置
2 ベルト成形体
3 駆動ロール
3a 凸部
3b 凸部
4 テンションロール
5 カッター手段
32 カッター
41 弾性ロール部
Claims (3)
- ベルト成形体が駆動ロールとテンションロールとの間に巻き掛けられ、駆動ロールを回転させながら前記駆動ロールに対しカット刃を押し付けて、前記ベルト成形体を輪切りにするVリブドベルトの幅カット装置において、
前記駆動ロールの外周部に、成形するベルト形状に対応する複数の断面三角形状の凸部が形成され、
予定する輪切り位置に対応する部位の凸部は、先端部が切断されて断面台形状とされ、輪切り位置に対応しない部位の凸部の高さよりも低く形成されていることを特徴とするVリブドベルトの幅カット装置。 - さらに、前記駆動ロールは、予定する輪切り位置に対応する部位で先端部が切断されて断面台形状とされている凸部の外周面と略同一径の切り込み調整用の弾性ロール部を備えるところの請求項1記載のVリブドベルトの幅カット装置。
- 前記駆動ロールは、軸部材に取り外し可能に取り付けられ、Vリブドベルトのタイプに応じて、交換可能であるところの請求項1または2記載のVリブドベルトの幅カット装置。
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1997
- 1997-05-28 JP JP13829997A patent/JP4179647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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