JP4178303B2 - グリーンシートのカット装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセラミックグリーンシートなどのグリーンシートをカット刃を用いてカットする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、積層セラミックコンデンサやチップソリッドインダクタ,セラミック多層基板などを製造する際、セラミックグリーンシートが用いられる。このようなグリーンシートを細幅にカットする場合、テーブル上に保持されたグリーンシートに対し、カット刃を垂直に降下させることでグリーンシートをカットする方法が用いられることがある。
【0003】
図1は従来のカット装置の一例を示す。テーブル1の上にはグリーンシートGが水平に保持されている。テーブル1の上方には刃ホルダ2によって保持されたカット刃3が配置され、刃ホルダ2を降下させることで、カット刃3をグリーンシートGに食い込ませてカットするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カット刃3がグリーンシートGに進入すると、図2に示すように、チップとなる分離片gが外側へ曲げられ、この変形が塑性変形としてカット後も残ってしまう。このため、切り離し前のグリーンシートGの端面形状が良好なものであっても、チップ状に切り離すことによって、図3に示すように、切断面4が曲がった状態となり、製品形状の悪化を招くという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、分離片の切断面の曲がりを防止し、良好な製品形状を得ることが可能なグリーンシートのカット装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、平坦な表面を有する支持台上に保持されたグリーンシートに対し、カット刃を垂直に降下させることでグリーンシートから分離片を押し切りカットするカット装置において、上記支持台の表面であって、カット刃の降下位置より分離片側の部位に、上記分離片の倒れを許容する逃がし部を設けたことを特徴とするカット装置を提供する。
また、請求項2に記載の発明は、底面にフィルムを貼り付けたグリーンシートを平坦な表面を有する支持台上に保持し、フィルムを完全にカットしない位置までカット刃を垂直に降下させることで、グリーンシートから分離片を押し切りカットするカット装置において、上記支持台の表面であって、カット刃の降下位置より分離片側の部位に、上記分離片の倒れを許容する逃がし部を設けたことを特徴とするカット装置を提供する。
【0007】
支持台上にグリーンシートを水平に保持し、その上からカット刃を降下させると、カット刃の下端でグリーンシートが押し切られる。このとき、カット刃の刃面の傾きによって分離片が外側へ曲げられる。このとき、分離片の底面を支える支持台の表面には、カット刃の降下位置より分離片側の部位に逃がし部が設けられているので、分離片が逃がし部側へ倒れ込むことによって、切断面の曲がりが抑制される。
【0008】
上記逃がし部としては、種々の構造が考えられる。例えば、カット刃の降下位置から分離片側へ延びる凹段部を設けてもよい。この場合、カット刃の降下位置にはカット刃による押し下げ荷重が作用するので、凹段部を設けることができないが、それより分離片側に凹段部を設けることで、分離片の倒れ込みを容易にすることができる。
【0009】
また、カット刃の降下位置から分離片側へ延びる一定勾配の傾斜面を設けてもよい。この場合には、カット後の分離片を傾斜面上に整列させることができるので、分離片の取出が容易となる。
【0010】
さらに、カット刃の降下位置から分離片側へ延び、グリーンシートより柔らかい弾性部材で構成してもよい。この場合には、弾性部材を支持台表面と面一状に配置することで、カット後の分離片をグリーンシートと同一高さに保持でき、分離片の取出を容易にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図4は本発明にかかるカット装置の第1実施例を示し、この例ではカットすべき加工物として積層セラミックグリーンシートGを用いた。
図4において、10はテーブルであり、その表面にはグリーンシートGが水平に保持されている。テーブル10上にグリーンシートGを安定に保持するために、テーブル10の少なくとも表層部を多孔質または多数の通気穴を有する材料で形成し、テーブル10の下方より真空吸引することで、テーブル10上のグリーンシートGを吸着保持するのが望ましい。なお、カット後は吸着保持を解除し、1ピッチずつグリーンシートGを矢印方向へ移動させるようになっている。
【0012】
テーブル10の上方には、カット刃12が垂直に配置されている。カット刃12は図示しない昇降手段によって上下方向に昇降駆動される。
【0013】
テーブル10の表面であって、カット刃12の降下位置より分離片g側の部位に、分離片gの倒れを許容する逃がし部11が設けられている。分離片gとは、チップ状の部品でもよいし、短冊状の部品でもよい。この実施例の逃がし部11は、カット刃12の降下位置から分離片g側へ延びる凹段部であり、凹段部11の幅(図4の紙面と垂直方向の寸法)はグリーンシートGの幅より広い。
【0014】
ここで、上記構成のカット装置の動作を説明する。
まず、テーブル10上の所定位置にグリーンシートGを配置する。このとき、グリーンシートGの先端面は凹段部11の端面より分離片gの1個分だけ突出している。この状態で、グリーンシートGをテーブル10上に吸着保持し、カット刃12を降下させる。
カット刃12がグリーンシートGに進入すると、チップあるいは短冊状にカットされる分離片gが外側へ曲がるように変形しようとするが、分離片gの底面を支えるテーブル10の表面には凹段部11が設けられているので、分離片gが凹段部11側へ倒れ込むことによって、分離片gに圧縮変形が生じず、切断面の曲がりが抑制される。カットされた分離片gは凹段部11の底面上に配列される。
1本目のカットを行なった後、カット刃12が上昇し、グリーンシートGが矢印方向へ1ピッチ分だけ送られるとともに、カットされた分離片gも矢印方向へ送られる。その後、グリーンシートGを再度保持し、上記と同様にカット刃12を降下させてグリーンシートGのカットを行なう。
【0015】
上記のように、テーブル10に逃がし部11を設けることにより、分離片g側の切断面の傾きあるいは曲がりを抑制できるが、カット刃12として両刃を用いると、グリーンシートG側の切断面に傾きあるいは曲がりが発生することがある。このような傾きあるいは曲がりを抑制するため、図5に示すように、片刃よりなるカット刃13を用いてもよい。この場合、カット刃13の傾斜部13aを分離片g側に向けてカットするのが望ましい。
【0016】
図6は本発明にかかるカット装置の第2実施例を示す。この実施例において、第1実施例(図4)と同一部品には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施例では、テーブル10に設けられる逃がし部を、カット刃12の降下位置から分離片g側へ延びる一定勾配の傾斜面14としてある。そのため、分離片gが傾斜面14側へ倒れ込むことによって、切断面の曲がりが抑制されるとともに、カットされた分離片gを傾斜面14にそって整列させることができ、分離片gの姿勢が安定し、分離片gの取出が容易となる。
【0017】
なお、両刃のカット刃12を用いた場合には、傾斜面14の傾きαをカット刃12の刃先角度βの1/2以上とするのが望ましい。
α≧β/2
また、片刃のカット刃13(図5参照)を用いた場合には、傾斜面14の傾きαをカット刃13の刃先角度γ以上とするのが望ましい。
α≧γ
【0018】
図7は本発明にかかるカット装置の第3実施例を示し、第1実施例(図4)と同一部品には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施例では、テーブル10に設けられる逃がし部を、カット刃12の降下位置から分離片g側へ延び、グリーンシートGより柔らかい弾性部材15で構成したものである。弾性部材15としては、例えばシリコーンゴムなどを用いることができる。非変形時における弾性部材15の表面はテーブル10の表面と面一である。
【0019】
この実施例の場合、カット時における分離片gの倒れを弾性部材15の弾性変形によって許容し、カット後は弾性部材15が復元するので、グリーンシートGと同一平面上に分離片gを並べることができる。したがって、分離片gの取出が一層容易となる。
この実施例の場合も、カット刃12として両刃に限らず、片刃を用いてもよい。
【0021】
上記実施例では、グリーンシートGをテーブル10上に直接載置する例を示したが、底面に樹脂フィルムを貼り付けたグリーンシートGを載置してもよい。この場合には、樹脂フィルムによってグリーンシートGをテーブル10上で容易に滑らせることができるとともに、グリーンシートGを吸着保持した時にグリーンシートGに吸着痕が残らない。なお、グリーンシートGを分離片gにカットした際に樹脂フィルムがカットされないようにすれば、カット後の分離片gをフィルム上に残すことができるので、後の処理が容易となる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、グリーンシートを支持する支持台の表面であって、カット刃の降下位置より分離片側の部位に、上記分離片の倒れを許容する逃がし部を設けたので、カット時に逃がし部側へ倒れ込むことによって、切断面の曲がりが抑制される。そのため、分離片の変形が塑性変形として残らず、端面形状の良好な製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のカット装置の概略構造図である。
【図2】図1のカット装置におけるカット部分の拡大図である。
【図3】図1のカット装置によってカットされた分離片の側面図である。
【図4】本発明にかかるカット装置の第1実施例の側面図である。
【図5】図4のカット装置のカット刃を変更した例の側面図である。
【図6】本発明にかかるカット装置の第2実施例の側面図である。
【図7】本発明にかかるカット装置の第3実施例の側面図である。
【符号の説明】
10 テーブル
11 凹段部(逃がし部)
12,13 カット刃
14 傾斜面(逃がし部)
15 弾性部材(逃がし部)
G グリーンシート

Claims (5)

  1. 平坦な表面を有する支持台上に保持されたグリーンシートに対し、カット刃を垂直に降下させることでグリーンシートから分離片を押し切りカットするカット装置において、
    上記支持台の表面であって、カット刃の降下位置より分離片側の部位に、上記分離片の倒れを許容する逃がし部を設けたことを特徴とするカット装置。
  2. 底面にフィルムを貼り付けたグリーンシートを平坦な表面を有する支持台上に保持し、フィルムを完全にカットしない位置までカット刃を垂直に降下させることで、グリーンシートから分離片を押し切りカットするカット装置において、
    上記支持台の表面であって、カット刃の降下位置より分離片側の部位に、上記分離片の倒れを許容する逃がし部を設けたことを特徴とするカット装置。
  3. 上記逃がし部は、カット刃の降下位置から分離片側へ延びる凹段部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカット装置。
  4. 上記逃がし部は、カット刃の降下位置から分離片側へ延びる一定勾配の傾斜面であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカット装置。
  5. 上記逃がし部は、カット刃の降下位置から分離片側へ延び、グリーンシートより柔らかい弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカット装置。
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