JP4177020B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、挿入部に湾曲操作可能な湾曲部を備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡では、挿入部先端に湾曲操作可能な湾曲部を有するタイプが多く用いられているが、湾曲部の長さや湾曲角度の範囲は一定であったので、必要な湾曲角度範囲が異なる分野において、一つの内視鏡を兼用させることは難しかった。例えば、耳鼻咽喉科における内視鏡の用途として鼻内手術と声帯観察があるが、鼻内観察用の内視鏡は、鼻孔内において鋭い角度で湾曲するように湾曲部の長さが短く、湾曲角度は小さめ(30度から60度程度)に設定されている。一方、声帯観察用の内視鏡は、鼻内用よりも湾曲部が長く、湾曲角度は大きめ(90度から130度程度)のものが用いられる。よって、鼻内観察用と声帯観察用の内視鏡は相互流用できず、別々に揃えていたため不経済であった。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、簡単な構造で、湾曲部を用途に適した湾曲角度に設定可能な内視鏡を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、挿入部先端に湾曲操作可能な湾曲部を有する内視鏡において、挿入部の基端側を囲む筒状の基端部と、該基端部から延出され挿入部の外側に嵌められる中間筒部と、該中間筒部の先端に設けられ中間筒部より柔らかい弾性部材で形成された弾性先端部とを有し、該弾性先端部を湾曲部の外側に位置させて該湾曲部の最大湾曲角度を規制する湾曲規制外筒と、この湾曲規制外筒を挿入部の延設方向に移動させ、湾曲部に対する弾性先端部の相対位置を変化させる外筒移動機構とを設けたことを特徴としている。
【0005】
例えば、挿入部は、湾曲部と、該湾曲部の基端側に位置する硬性管部とを有し、外筒移動機構は、湾曲規制外筒の基端部の内周面と硬性管部の外周面との間に設けたねじ機構によって構成することができる。
【0007】
さらに、湾曲部に対する湾曲規制外筒の作用状態を表示する情報表示部を設けることが好ましい。具体的には、情報表示部に、湾曲規制外筒の移動位置に対応する湾曲部の最大湾曲角や、湾曲規制外筒からの湾曲部の突出量を表示するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に全体を示す内視鏡10は、挿入部11とその基部側に接続された操作部12を有している。挿入部11は、先端側から順に、対物窓などを有する先端部13、湾曲部14、及び硬性管部15を有している。操作部12からはユニバーサルチューブ17が延設されており、ユニバーサルチューブ17の末端に設けたコネクタ部18は、内視鏡本体とは別体のプロセッサ(不図示)に着脱可能となっている。プロセッサは、画像処理装置や照明用の光源を備えている。
【0009】
挿入部11のうち、硬性管部15は曲がらず、湾曲部14は、その内部に設けた不図示の複数の節輪によって湾曲可能な構造になっている。操作部12に設けた湾曲操作レバー19を正逆方向に回動操作すると、節輪に接続する不図示の湾曲操作ワイヤが牽引または弛緩され、湾曲部14が正逆方向に湾曲する。
【0010】
図2に示すように、挿入部11のうち操作部12に近い、硬性管部15の基端部には、雄ねじ20が形成されており、雄ねじ20に対して、湾曲規制外筒25の内周面に形成した雌ねじ26が螺合している。湾曲規制外筒25は、雌ねじ26を有する大径の基端部27と、この基端部から延出されて挿入部11の外側を覆う円筒状の中間筒部28と、中間筒部28の先端に設けた弾性先端部29とで構成されており、基端部27と中間筒部28は硬性部材からなり、弾性先端部29はゴムなどの弾性部材からなっている。基端部27の外周面には、把持及び回動操作を行いやすくするためにローレットが形成されている。
【0011】
湾曲規制外筒25は、軸線を中心として正逆に回動させると、雄ねじ20と雌ねじ26の螺合関係により、挿入部11の延設方向(図2の左右方向)に進退する。硬性部材からなる湾曲規制外筒25の中間筒部28は、同方向に進退することによって湾曲部14に対する被覆長を変化させる。すると、湾曲部14のうち湾曲規制外筒25で覆われた部分は湾曲が規制され、湾曲部14の湾曲角度の限界値(最大湾曲角度)が変化する。具体的には、次のように湾曲角度が変化する。
【0012】
図2の上半断面に示す状態では、雄ねじ20と雌ねじ26の螺合長が最も長く、湾曲規制外筒25の先端部は、硬性管部15と湾曲部14の境界付近に位置している。この状態では、湾曲規制外筒25が実質的に湾曲部14を覆っていないため、湾曲部14の湾曲角度は湾曲規制外筒25による制限を受けず、最も大きく湾曲させることができる(図2の符号14’)。 一方、図2の下半断面のように、湾曲規制外筒25を回転させて挿入部11の先端方向に繰り出すと、湾曲部14に対する湾曲規制外筒25の被覆長が増大し、湾曲規制外筒25の先端は湾曲部14の途中位置まで進出する。この状態では、湾曲部14のうち湾曲規制外筒25に覆われた部分は湾曲不能となり、湾曲規制外筒25から突出する部分のみが湾曲可能となる(図2の符号14”)。 湾曲規制外筒25からの湾曲部14の突出量と、湾曲部14の最大湾曲角度には相関関係があり、湾曲部14の突出量が小さくなると、その最大湾曲角度は小さくなる。
【0013】
湾曲規制外筒25の先端部は、湾曲時に湾曲部14の外皮と接触する箇所である。この湾曲規制外筒25の先端部を弾性先端部29としたので、湾曲規制外筒25によって湾曲角度を規制しても、湾曲部14の外皮の損傷を防ぐことができる。
【0014】
図3に示すように、雄ねじ20の軸部には、湾曲規制外筒25の作用状態を示す情報表示部30が設けられている。この情報表示部30は、湾曲規制外筒25の進退方向に位置を異ならせて設けた、角度を表す複数の数字指標からなり、当該数字指標に対して湾曲規制外筒25(基端部27)の末端が重なるとき、湾曲部14の最大湾曲角度が、情報表示部30の当該数値に対応するようになっている。例えば、図3では、湾曲規制外筒25(基端部27)の末端が、情報表示部30の「60」の位置にあるが、この位置まで湾曲規制外筒25を繰り出すと、湾曲部14の湾曲角度は最大で60度に規制される。図3の状態から「90」の位置まで湾曲規制外筒25を移動させると、湾曲部14の突出量が大きくなり、90度まで湾曲可能になる。逆に、図3に示す60度湾曲可能な状態から、同図の右方へ湾曲規制外筒25を繰り出せば、湾曲部14の最大湾曲角度は小さくなるので、これに対応させて、情報表示部30にはさらに小さい湾曲角度を表示してもよい。例えば、雄ねじ20の軸部に、最大湾曲角度が30度に規制される位置に対応させて「30」と表示することができる。なお、前述の通り、湾曲規制外筒25からの湾曲部14の突出量と、湾曲部の最大湾曲角度とには相関関係があるため、情報表示部30には、湾曲角度に代えて湾曲部14の突出量を表示してもよい。
【0015】
以上のように、本実施形態の内視鏡10では、湾曲規制外筒25を挿入部11の延設方向に移動させるという簡単な構造によって、湾曲部14の湾曲長や湾曲角度を任意に変化させることが可能なので、複数の用途に用いることができる。そのため、これまで別々の内視鏡を揃えていた場合でも、単一の内視鏡で済み、経済的である。また、湾曲規制外筒25の先端部を弾性先端部29とすることにより、接触時に湾曲部14の外皮の損傷を防ぎ、耐久性を高めることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明によれば、簡単な構造で、湾曲部を用途に適した湾曲角度に設定可能な内視鏡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す内視鏡の外観図である。
【図2】図1の内視鏡の挿入部に対する、湾曲規制外筒の作用状態を示す断面図である。
【図3】湾曲規制外筒の移動機構付近の拡大図である。
【符号の説明】
10 内視鏡
11 挿入部
12 操作部
13 先端部
14 湾曲部
15 硬性管部
19 湾曲操作レバー
20 雄ねじ
25 湾曲規制外筒
26 雌ねじ
27 基端部
28 中間筒部
29 弾性先端部
30 情報表示部
Claims (5)
- 挿入部先端に湾曲操作可能な湾曲部を有する内視鏡において、
上記挿入部の基端側を囲む筒状の基端部と、該基端部から延出され上記挿入部の外側に嵌められる中間筒部と、該中間筒部の先端に設けられ中間筒部より柔らかい弾性部材で形成された弾性先端部とを有し、該弾性先端部を上記湾曲部の外面に接触させて該湾曲部の最大湾曲角度を規制する湾曲規制外筒;及び
この湾曲規制外筒を挿入部の延設方向に移動させ、上記湾曲部に対する上記弾性先端部の相対位置を変化させる外筒移動機構;
を有することを特徴とする内視鏡。 - 請求項1記載の内視鏡において、挿入部は、上記湾曲部と、該湾曲部の基端側に位置する硬性管部とを有し、
外筒移動機構は、湾曲規制外筒の上記基端部の内周面と硬性管部の外周面との間に設けたねじ機構からなる内視鏡。 - 請求項1または2記載の内視鏡において、湾曲部に対する湾曲規制外筒の作用状態を表示する情報表示部を有する内視鏡。
- 請求項3記載の内視鏡において、上記情報表示部は、湾曲規制外筒の移動位置に対応した湾曲部の最大湾曲角を表示する内視鏡。
- 請求項3記載の内視鏡において、上記情報表示部は、湾曲規制外筒からの湾曲部の突出量を表示する内視鏡。
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