JP4176171B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前端部が遊技盤の開口部に臨まされ後端部が前記遊技盤の裏面側に突出した状態に取り付けられた電気的遊技装置と、各種発光表示ランプ及び各種検出センサ等が配線接続された役物制御回路と、を備えた遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機は、近年、新しい技術が導入され、電子化が進むことに伴って、構造は更に複雑になり、特に、遊技盤背面に設けられた遊技制御関連の、各種電気部品相互を接続する中継基盤に、リレースイッチや、遊技機と外部の管理装置などを接続するための外部接続端子などが装着され、配線の増加などに伴って、より複雑化する傾向にあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように、外部接続端子を備えた中継基盤を中継基盤取付部材（基盤ホルダー）を介してＴＶユニットの後端部に取付けているものはあったが、中継基盤の一部に故障が発生したときでも、外部接続端子を含む中継基盤すべてを交換しなければならなかった。また、外部接続端子など多くの入出力端子が中継基盤に配設されているため、中継基盤の組付け時には、コネクタの差し間違えなどが発生することもあった。
また、電気的遊技装置等と役物制御回路との間で送受信される各種信号の中継を行う主中継基盤と、外部接続端子などの入出力端子を有し役物制御回路と外部の管理装置との間で送受信される各種信号の中継を行う外部接続端子中継基盤とを、各々別個の基盤に設ける場合には、例えば、主中継基盤と外部接続端子中継基盤が遊技盤裏面の入賞球集合樋の背後にそれぞれ別個に取り付けられたり、或いは、主中継基盤が電気的遊技装置の背部に取り付けられる一方、外部接続端子中継基盤が入賞球集合樋の裏側に各々取り付けられたりと、何れの場合においても主中継基盤及び外部接続端子中継基盤の取付け位置が離れているため、修理や検査のときに各中継基盤の位置を確認するのに時間がかかった。
【０００４】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、各中継基盤の配置及び機能をわかり易くするとともに、例えば、故障時など、必要に応じて基盤の部分交換を行うことを可能とする遊技機を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、可変表示遊技を行う可変表示装置と、
遊技系統の制御を行い、遊技盤裏面左側に備えられる役物制御回路と、
前記役物制御回路と前記可変表示装置とを電気的に接続するための中継基盤と、
前記中継基盤を前記可変表示装置の後端部に取り付けるための中継基盤取付部材と、
を備えて遊技機において、
前記中継基盤は、
前記役物制御回路と前記可変表示装置とに電気的に接続された主中継基盤と、
前記主中継基盤に電気的に接続され、前記役物制御回路から送出される信号を一方向に 規制する不可逆性処理手段を備えた中間接続中継基盤と、
前記中間接続中継基盤に電気的に接続され、外部の管理装置に接続されるための外部接続端子を備えた外部接続端子中継基盤とに、
それぞれ分かれた別個の基盤により構成され、
前記可変表示装置は、該可変表示装置の後端部に取付支柱が設けられ、
前記中継基盤取付部材は、
透明な合成樹脂により底部と側面部が構成されて後方が開口した有底箱型形状に形成され、前記底部には位置決め支柱が、前記側面部には止板が、それぞれ設けられ、
前記可変表示装置の取付支柱に前記中継基盤取付部材が、前記可変表示装置の後端部と所定間隔隔てた状態で取り付けられると共に、前記主中継基盤、前記中間接続中継基盤及び前記外部接続端子中継基盤が、前記位置決め支柱と前記止板とで挟まれた状態で、前記底部に対し所定間隔隔てて取り付けられ、
前記役物制御回路の右隣には前記主中継基盤が、当該主中継基盤の右隣上段部には前記外部接続端子中継基盤が、当該主中継基盤の右隣下段部には前記中間接続中継基盤が、それぞれ配設され、
各中継基盤裏面側に対応した前記底部に、前記可変表示装置に固定するためのネジを通す取付穴を形成している。
請求項２記載の発明は、請求項１に記載の遊技機において、
前記中継基盤取付部材は、
前記底部に、前記主中継基盤、前記中間接続中継基盤及び前記外部接続端子中継基盤から発生した熱を放出するための通気口を形成したことを特徴としている。
【０００７】
ここで、遊技機は、例えば、パチンコ遊技機、パチコン機、アレンジボール遊技機、或いは雀球遊技機などが挙げられる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図１〜図５の図面を参照しながら説明する。
【００１１】
図１は、この発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊技機を示す正面図である。
【００１２】
この実施の形態のパチンコ遊技機１００は、内部の遊技領域（後述）内に遊技球を発射して遊技を行うもので、パチンコ遊技機１００の前側上半部には、ガラス板１０１がガラス枠１０２に保持された状態で左端を軸心として片開き形式に開閉自在に取り付けられている。ガラス板１０１の奥側には遊技領域１ａを構成する遊技盤１が着脱可能に設置されている。
【００１３】
遊技盤１のガイドレール２で囲まれた遊技領域１ａには、電気的遊技装置として例示する特図の可変表示装置４及び特別変動入賞装置５等の他、普図始動ゲート６，６、一般入賞口８，…、特図始動口９、サイドランプ１２，……などが配置されている。遊技領域１ａの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴１３が設けられている。
【００１４】
可変表示装置４は、例えばＴＶユニットなどによって構成され、可変表示遊技などの遊技関連の画像が表示されるようになっている。
【００１５】
また、パチンコ遊技機１００の前側下半部には、発射部（図示省略）に遊技球を供給する上受皿１０５、隣のカードユニット５００の球貸し操作を行うためのカード操作部１０８、上受皿１０５に収容しきれない遊技球を収容する下受皿１０７、前記遊技領域１ａに向けて遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル１０４などが設置されている。
【００１６】
図２は、パチンコ遊技機の背面図である。
【００１７】
パチンコ遊技機１００の本体枠１１０に開閉可能に設置された遊技機本体１００Ａの裏機構盤１００ａの裏側には、予備球を貯留するための貯留タンク２０１、該貯留タンク２０１からの予備球を整列させて球抜きユニット２０３まで流下案内するための導出樋２０２、該導出樋２０２により流下案内される球の球抜きや球排出ユニット２０４への流下案内を行う球抜きユニット２０３、球抜きユニット２０３を介して流下案内された球を上受皿１０５（該上受皿１０５が満杯のときは下受け皿１０７）へ排出させる球排出ユニット２０４、スピーカー２０５、操作ハンドル１０４の操作に基づき球を遊技領域１ａに発射させるハンドルユニット２０６、集められた入賞球を順次検出するセーフユニット２０７などが配設される他、共通制御回路２１０、球排出用中継基盤２３０、カードユニット用外部接続端子基盤２４０、遊技機枠用外部接続端子基盤４１、ターミナル基盤４２等が配設されている。
【００１８】
また、遊技盤１の裏面側には遊技系統の制御を行う役物制御回路２２０が設置され、遊技盤１の裏側に突出した特図の可変表示装置４の背部には役物制御系統の主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２、不可逆性処理手段として例示するリレースイッチ１７３，…を備えた中間接続中継基盤３３等が配設されている。これら役物制御回路２２０、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２、中間接続中継基盤３３等は裏機構盤１００ａの中央開口部３０を介して、裏機構盤１００ａの後方に突出している。
【００１９】
そして、役物制御回路２２０と主中継基盤３１は接続線群１７５ａによって、可変表示装置４と主中継基盤３１は接続線群４ａによって、主中継基盤３１と中間接続中継基盤３３は接続線群１７１ａによって、それぞれ電気的接続されている。また、主中継基盤３１と普図始動ゲート６，６は接続線群６ａ，６ａによって、役物制御回路２２０と変動入賞装置５は接続線群５ａによって、役物制御回路２２０と共通制御回路２１０は接続線群２２０ａによって、それぞれ電気的接続されている。
【００２０】
また、役物制御回路２２０とセーフユニット２０７は接続線群２０７ａによって、共通制御回路２１０とハンドルユニット２０６は接続線群２０６ａによって、共通制御回路２１０と球排出用中継基盤２３０は接続線群２３０ａによって、共通制御回路２１０とカードユニット用外部接続端子基盤２４０は接続線群２４０ａによって、それぞれ電気的接続されている。また、カードユニット用外部接続端子基盤２４０とカードユニット５００は接続線群５００ａによって、球排出用中継基盤２３０と球排出ユニット２０４は接続線群２０４ａによって、それぞれ電気的接続されている。
上記接続線群のうち、特に、接続線群５ａ、２２０ａ、５００ａは、外から不正な改造や断線等を視認しうるように透明なチューブホルダー５ｂ、２２０ｂ、５００ｂによって覆われている。
【００２１】
図３はパチンコ遊技機に備わる遊技盤の背面図、図４は図３の遊技盤のＡ−Ａ平断面図、図５はパチンコ遊技機に備わる主中継基盤、外部接続端子中継基盤及び中間接続中継基盤と、可変表示装置との固定構造を示す分解斜視図である。
【００２２】
遊技盤１の裏側には、その中央開口部を避けた状態で入賞球を集合させて前記セーフユニット２０７に導くための上部入賞処理部材２０８ａ及び下部入賞処理部材２０８ｂが取り付けられている。また、この遊技盤１の中央開口部（図に現れない）には、図３に示すように、特図の可変表示装置４がその後端部４ｅを後方に突出させた状態に設置され、該可変表示装置４の後端部４ｅの左側には主中継基盤３１が、右側上段部には外部接続端子中継基盤３２が、右側下段部には中間接続中継基盤３３が、それぞれ配設されている。また、遊技盤１の背面部左側には、役物制御回路２２０が設置されている。
【００２３】
そして、図３に示すように、主中継基盤３１と中間接続中継基盤３３とが接続線群１７１ａによって、中間接続中継基盤３３と外部接続端子中継基盤３２とが接続線群１７２ａによって、役物制御回路２２０と主中継基盤３１とが接続線群１７５ａによって、それぞれ電気的に接続されている。また、特図の可変表示装置４と主中継基盤３１とが接続線群１７６ａによって電気的に接続されている。
【００２４】
また、可変表示装置４は、図４に示すように、その前端部４ｄが、遊技盤１のほぼ中央に設けられ開口部１ｂ中に挿入された遊技盤前面装着部材７０により内周面を覆われた窓部７１の後端側に臨まされる一方、その後端部４ｅには、中継基盤取付部材３５を介して、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３が取り付けられている。
可変表示装置４の後端部４ｅには、中継基盤取付部材３５を所定間隔隔てて上記可変表示装置４に固定するための取付支柱１６０ｃ，…が設けられ、両側面部４ｆ，４ｆには取付孔４ｃ，…を有する取付部４ｂ，４ｂがそれぞれ設けられている。
そして、この可変表示装置４が、図４に示すように、それら取付部４ｂ，４ｂの取付孔４ｃ，４ｃから上部入賞処理部材２０８ａに突設された取付支柱６０，…に向けてビス６０ａ，…を通して上部入賞処理部材２０８ａに固定されている。
【００２５】
主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３は、図５に示すように、特図の可変表示装置４の後端部４ｅに中継基盤取付部材３５を介して固定されている。
中継基盤取付部材３５は透明材（例えば、樹脂材）により後方が開口した有底箱型形状に形成され、その底部３５Ｂの内側には、ネジ止め用の取付支柱１６１ｃ，１６１ｃ、１６２ｃ、１６３ｃ、先端に凸部を有する位置決め支柱１６５、可変表示装置４に固定するためのネジ１６０ａ，…を通す取付穴１６０ｂ，…、熱を放熱するための通気孔１６６ａ，…、１６７ａ、基盤３１、３２、３３を底部３５Ｂに対して水平に位置させる位置決め支柱１６４，…等が設けられ、位置決め支柱１６５側の側面部３５Ａには、基盤３２、３３を挟んで係止する止板１６７、側面部３５Ａの内側四隅には、基盤３１、３２、３３を挟んで係止する止板１６６，…が設けられている。
【００２６】
そして、その底部３５Ｂに設けられた取付穴１６０ｂ，…から、可変表示装置４の後端部４ｅの取付支柱１６０ｃ，…に向けてビス１６０ａ，…を通すことによって、中継基盤取付部材３５が、特図の可変表示装置４の後端部４ｅに所定間隔隔てた状態で固定されている。
また、位置決め支柱１６４，…、１６５によって、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３が、底部３５Ｂに対して水平状態に保たれ、且つ、位置決め支柱１６４，…、１６５と止板１６６，…、１６７との間に配置された状態で、各基盤３１、３２、３３の取付穴１６１ｂ，１６１ｂ、１６２ｂ、１６３ｂから中継基盤取付部材３５内の取付支柱１６１ｃ，１６１ｃ、１６２ｃ、１６３ｃに向けてビス１６１ａ，１６１ａ、１６２ａ、１６３ａを通して、中継基盤取付部材３５内に集約的に取り付けられている。このように取り付けられた状態において、各基盤３１、３２、３３間と、各基盤３１、３２、３３と中継基盤取付部材３５の内周面との間に所定の空気流通スペースが保たれるようになっている。
【００２７】
このようにして、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３が、中継基盤取付部材３５を介して、可変表示装置４の後端部４ｅに取り付けられ、可変表示装置４と中継基盤取付部材３５との間と、中継基盤取付部材３５と各基盤３１，３２及び３３との間に、それぞれ所定のスペースが保たれている。
従って、可変表示装置４の後端部４ｅと中継基盤取付部材３５との間のスペースと透明な中継基盤取付部材３５とを介して、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３の裏面側を覗き見ることにより、それら基盤３１、３２、３３の裏側の異常、例えば、不正な改造などを発見し易くなる。また、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３の裏面側より発生する熱は、中継基盤取付部材３５の底部３５Ｂに設けられた通気口１６６ａ，…、１６７ａ、及び各基盤３１、３２、３３間相互の隙間や、各基盤３１、３２、３３と中継基盤取付部材３５の側面部３５Ａとの隙間を介して、放熱されることとなる。
【００２８】
主中継基盤３１は、図５に示すように、役物制御回路２２０と電気的接続するためのコネクタ１７５ｂ、及び、中間接続中継基盤３３と電気的接続するためのコネクタ１７１ｃが配設されるとともに、遊技盤１に配設される特図始動口（普通変動入賞装置）９、特図始動口９中の特図始動入賞検出器（図示省略）、特別変動入賞装置５、普図始動ゲート６，６中の普図始動検出器（図示省略）、サイドランプ１２，…などの各種検出センサ及び各種発光表示ランプ等と電気的接続するためのコネクタ１８１ｂ，…などが配設され、外部の管理装置（図示省略）へ役物制御回路２２０から送信される各種データ（例えば、大当り、可変表示の回転数、大当り発生確率の確率変動など）の中継を行うとともに、役物制御回路２２０と各種発光表示ランプ及び各種検出センサ等との信号の遣り取りの中継を行う。
【００２９】
外部接続端子中継基盤３２は、中間接続中継基盤３３と電気的接続するためのコネクタ１７２ｂ、管理装置と電気的接続するための外部接続端子１７４，…などが配設され、外部の管理装置（図示省略）へ役物制御回路２２０から送信される各種データ（例えば、大当り、回転数、確率変動など）の中継を行う。
【００３０】
中間接続中継基盤３３は、外部接続端子中継基盤３２と電気的接続するためのコネクタ１７２ｃ、主中継基盤３１と電気的接続するためのコネクタ１７１ｂ、リレースイッチ１７３，１７３，１７３等が配設され、外部の管理装置（図示省略）へ役物制御回路２２０から送信される各種データ（例えば、大当り、回転数、確率変動など）の中継を行うとともに、リレースイッチ１７３，１７３，１７３により信号の流れを一方向に規制し、ノイズや不正行為などにより生じた信号が反対方向に通過するのを阻止するようになっている。
【００３１】
このように、主中継基盤３１、外部接続端子中継基盤３２及び中間接続中継基盤３３に配設する電子部品や接続端子は、機能に応じた基盤に配置される。そして、例えば、比較的寿命の短いリレースイッチ１７３，１７３，１７３などの電子部品については、中間接続中継基盤３３に集中して配置され、故障のときなどには中間接続中継基盤３３ごと交換される。
【００３２】
以上のように、この実施の形態のパチンコ遊技機１００によれば、役物用制御回路２２０と、各種発光表示ランプ、各種検出センサ及び管理装置との間の電気的信号等の中継を行う中継基盤が、外部接続端子中継基盤３２と主中継基盤３１と中間接続中継基盤３３とに、それぞれ別個の基盤として構成されているため、遊技盤１の交換時や寿命切れ時等の際に、必要に応じて、外部接続端子中継基盤３２、主中継基盤３１及び中間接続中継基盤３３をそれぞれ独立に交換することが可能となる。
例えば、外部接続端子中継基盤３２、主中継基盤３１或いは中間接続中継基盤３３の何れかに故障が発生した場合や、遊技盤１の交換によって機能に変更が生じたときなどに、必要な基盤だけを交換し、残った基盤を継続して使用することが可能となり、基盤の交換に伴うコストを低減することが可能となる。
【００３３】
また、外部接続端子中継基盤３２、主中継基盤３１或いは中間接続中継基盤３３がそれぞれ、透明な合成樹脂により形成される中継基盤取付部材３５に該中継基盤取付部材３５の底部３５Ｂから所定間隔隔てた状態で取り付けられるため、各基盤３１，３２及び３３の裏面側を覗きみることが可能となり、各基盤３１，３２及び３３の裏面側の異常、例えば、不正な改造などを発見することが容易となる。
【００３４】
また、比較的寿命の短いリレースイッチ１７３，…が外部接続端子中継基盤３２や主中継基盤３１と別個の中間接続中継基盤３３に集中して配設されているので、リレースイッチ１７３，…の何れかが故障した場合には、外部接続端子中継基盤３２や主中継基盤３１はそのままで、中間接続中継基盤３３のみを交換するだけで済む。
【００３５】
なお、本発明は、この実施の形態のパチンコ遊技機１００に限られるものではなく、他のパチンコ遊技機、パチコン機、アレンジボール遊技機及び雀球遊技機などの弾球遊技機についても適用可能である。
その他、各基盤の取付け位置及び取付け方法など、具体的に示した細部構成、方法等は、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【００３６】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば、中継基盤が、外部接続端子中継基盤と主中継基盤と中間接続中継基盤とに、それぞれ分かれた別個の基盤として構成されているため、遊技盤の交換時や寿命切れ時等の際に、必要に応じて、外部接続端子中継基盤、主中継基盤及び中間接続中継基盤をそれぞれ独立に交換することが可能となる。例えば、外部接続端子中継基盤、主中継基盤或いは中間接続中継基盤の何れかに故障が発生した場合や、遊技盤の交換によって機能に変更が生じたときなどに、必要な基盤だけを交換し、残った基盤を継続して使用することが可能となり、基盤の交換に伴うコストを低減することが可能となる。
【００３７】
また、可変表示装置と中継基盤取付部材との間と、中継基盤取付部材と主中継基盤、外部接続端子中継基盤及び中間接続中継基盤との間に、それぞれ所定のスペースが保たれているので、可変表示装置の後端部と中継基盤取付部材との間のスペースと透明な中継基盤取付部材とを介して、主中継基盤、外部接続端子中継基盤及び中間接続中継基盤の裏面側を覗き見ることにより、それら基盤の裏側の異常、例えば、不正な改造などを発見し易くなる。
請求項２記載の発明によれば、主中継基盤、外部接続端子中継基盤及び中間接続中継基盤の裏面側より発生する熱は、中継基盤取付部材の底部に設けられた通気口を介して、放熱されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図２】図１のパチンコ遊技機の背面図である。
【図３】パチンコ遊技機に備わる遊技盤を示す背面図である。
【図４】図３の遊技盤のＡ−Ａ平断面図である。
【図５】パチンコ遊技機に備わる主中継基盤、外部接続端子中継基盤及び中間接続中継基盤と、可変表示装置との固定構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
１ 遊技盤
４ 可変表示装置（電気的遊技装置）
３１ 主中継基盤
３２ 外部接続端子中継基盤
３３ 中間接続中継基盤
３５ 中継基盤取付部材
１００ パチンコ遊技機（遊技機）
１７３ リレースイッチ（不可逆性処理手段）
１７４ 外部接続端子（配線接続部）
２２０ 役物制御回路

Claims (2)

1. 可変表示遊技を行う可変表示装置と、
   遊技系統の制御を行い、遊技盤裏面左側に備えられる役物制御回路と、
   前記役物制御回路と前記可変表示装置とを電気的に接続するための中継基盤と、
   前記中継基盤を前記可変表示装置の後端部に取り付けるための中継基盤取付部材と、
   を備えて遊技機において、
   前記中継基盤は、
   前記役物制御回路と前記可変表示装置とに電気的に接続された主中継基盤と、
   前記主中継基盤に電気的に接続され、前記役物制御回路から送出される信号を一方向に 規制する不可逆性処理手段を備えた中間接続中継基盤と、
   前記中間接続中継基盤に電気的に接続され、外部の管理装置に接続されるための外部接続端子を備えた外部接続端子中継基盤とに、
   それぞれ分かれた別個の基盤により構成され、
   前記可変表示装置は、該可変表示装置の後端部に取付支柱が設けられ、
   前記中継基盤取付部材は、
   透明な合成樹脂により底部と側面部が構成されて後方が開口した有底箱型形状に形成され、前記底部には位置決め支柱が、前記側面部には止板が、それぞれ設けられ、
   前記可変表示装置の取付支柱に前記中継基盤取付部材が、前記可変表示装置の後端部と所定間隔隔てた状態で取り付けられると共に、前記主中継基盤、前記中間接続中継基盤及び前記外部接続端子中継基盤が、前記位置決め支柱と前記止板とで挟まれた状態で、前記底部に対し所定間隔隔てて取り付けられ、
   前記役物制御回路の右隣には前記主中継基盤が、当該主中継基盤の右隣上段部には前記外部接続端子中継基盤が、当該主中継基盤の右隣下段部には前記中間接続中継基盤が、それぞれ配設され、
   各中継基盤裏面側に対応した前記底部に、前記可変表示装置に固定するためのネジを通す取付穴を形成していることを特徴とする遊技機。
2. 前記中継基盤取付部材は、
   前記底部に、前記主中継基盤、前記中間接続中継基盤及び前記外部接続端子中継基盤から発生した熱を放出するための通気口を形成したことを特徴とする請求項 1 記載の遊技機。

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