JP4175689B2 - 回転シリンダディスプレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は視覚的表示装置に関し、更に詳しくはジリコン(gyricon)ディスプレイ等の回転ボールディスプレイに関する。
【0002】
ジリコンディスプレイは、電気回転ボールディスプレイまたは回転ボールディスプレイ等の別の名称によっても公知であって、最初に開発されたのは20年以上前のことである。
【0003】
【従来の技術】
ジリコンディスプレイ10の例を図1(A)(先行技術)において側面図で示す。二色ボール1は、ボール1が中で自由に回転するキャビティ3を形成する誘電性流体により膨満状態に満たされているエラストマ基板2に配置される。このボール1はこの流体の存在下で電気的に双極性なので、マトリックスアドレス可能電極4a、4bにより電場をかけると回転する。上面5に近接する電極4aは、好ましくは透明である。Iにいる観察者は、回転するにつれて基板2の上面5に黒色面または白色面(半球)を見せるボール1の白黒パターンにより形成される画像を見る。
【0004】
黒および白の半球1aおよび1bを有する二色ボール1の一個を図1(B)(先行技術)で示す。
【0005】
ジリコンディスプレイは、LCDディスプレイおよびCRTディスプレイ等の従来の電気的なアドレス可能視覚的表示装置に対して多くの利点を有する。特に、周辺光がある中で見るのに好適であり、電場をかけずに無期限に画像を保持すると共に、軽量、柔軟、折畳可能にすることができ、その他の多くの通常且つ有用な普通筆記用紙特性を有している。従って、少なくとも原理的には、ディスプレイ用途に適すると共に、普通紙に対する電気的アドレス可能且つ再使用可能(および従って環境に優しい)な代替品として使用されるいわゆる電気ペーパ用途または対話ペーパ用途に適する。
【0006】
公知のジリコンディスプレイは、その基本ディスプレイ要素として球形粒子(例えば、二色ボール)を用いている。球形粒子を用いるには相応な理由がある。特に、以下の理由である。
【0007】
・球形二色ボールは、多くの手法により容易に製造できる。
【0008】
・球は三次元対称である。これは、ジリコンディスプレイシートを球形粒子から製作することが簡単であることを意味する。エラストマ基板全体にわたりボールを分散させ、その基板を次に誘電性流体で膨張させてボールのまわりに球形キャビティを形成させるだけでよい。球形ボールは、基板内のどこでも、相互に対して且つ基板面に対してどの方向でも配置することができる。相互または基板面に対し整列させる必要はない。一旦配置されれば、ボールはそのキャビティ内でどの軸のまわりでも自由に回転する。
【0009】
「白」状態において、ジリコンディスプレイは、二色ボールの最上層から、更に詳しくはボール最上層の半球形の白い上面からほとんど完全に反射する。好ましい実施の形態において、本発明によるディスプレイは、一層の二色ボール密充填単一層により構成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
理想的には、密充填配置はジリコン要素の単一層により平面を完全に覆う。しかし、球の平面配列が平面を十分に覆うことができずに隙間を必ず含むに相違ないので、均一直径の球形要素の単一群で実現できる最密充填は、六方充填配列により得られる約90.7%の面被覆率である。第二群の小さ目のボールを追加して多少とも隙間を充填することができるが、ディスプレイの製作が複雑になると共に、未充填の隙間に起因する光損失と小さ目の隙間ボールの黒い半球による吸収に起因する光損失との間のトレードオフが生じる。
【0011】
従って、隙間粒子を一切必要とせず、90.7%超過または100%近傍の面被覆率の密充填単一層ジリコンディスプレイを提供することが望ましい。これは球形要素でなくシリンダ要素を用いることにより実現できる。例えば、平面を完全にまたはほとんど完全に覆う矩形平面のシリンダ単一層配列を構成することができる。観察者が見るシリンダの白い面において、ほとんどの光は層を通過できない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板と、基板中に回転可能に配置された複数の実質的にシリンダ形且つ光学異方性の粒子と、少なくとも1つの粒子の回転を助長するために電場を生じさせる手段と、を備える回転シリンダディスプレイであって、粒子は、2つのシリンダセグメントと、その間に挿入された複数のシリンダスライスと、を含み、各シリンダセグメントは、透明材料で形成され、各シリンダスライスは、少なくとも1つが着色された材料で形成され、各シリンダセグメントは実質的平面のインターフェースにより複数のシリンダスライスの1つに接すると共に、各シリンダスライスは実質的平面のインターフェースにより少なくとも1つの他のシリンダスライスに接していることと、実質的平面の全インターフェースは、粒子の縦軸に実質的に平行であることと、粒子は異方性を有して電気的な双極子モーメントを備え、この電気的双極子モーメントは、粒子を電気的に応答可能にして、電気的双極子モーメントを備えると共に粒子が回転可能に基板と接しないで電場中に配置され、電気的双極子モーメントが電場と整列する向きに粒子を回転する傾向にすることと、粒子ごとに達成可能な回転可能配置が、粒子縦軸のまわりの回転を助長する回転可能配置であることとを特徴とする。本発明は、球形回転要素でなくシリンダ形回転要素を有するジリコンディスプレイを提供する。この要素は、好ましくは単一層中において相互に平行に整列され、互いに密に充填された二色または多色のシリンダであり得る。密充填単一層構成は、他の一定の高輝度ジリコンディスプレイに匹敵する優れた輝度特性および製造の比較的容易性を備えている。このシリンダは開示する手法により製作することができる。シリンダを含んでいる基板は、単純な攪拌工程段階を用いてシート材料内にシリンダを整列させながら、球形粒子によるジリコンディスプレイから公知の膨張エラストマ手法を用いて製作することができる。
【0013】
更に、本発明は、白色紙に比べても勝るとも劣らない優れた反射特性を有するジリコンディスプレイを提供するのに好適である。ジリコンディスプレイは、密充填シリンダ単一層で製造され、ここでシリンダは好ましくは矩形充填配置にて配列されて、隣接シリンダの面を可能な限り近づける。本発明によるジリコンディスプレイから反射される光は、シリンダ単一層から実質的に完全に反射されるので下部層は不要である。シリンダにより実現可能な面被覆率は、一層の均一直径の球単一層により実現可能なものより大きい。
【0014】
本発明は、2つのシリンダセグメントと、その間に挿入された複数のシリンダスライスと、を含む実質的にシリンダ形且つ光学異方性のディスプレイ粒子であって、各シリンダセグメントは、透明材料で形成され、各シリンダスライスは、少なくとも1つが着色された材料で形成され、各シリンダセグメントは実質的平面のインターフェースにより複数のシリンダスライスの1つに接すると共に、各シリンダスライスは実質的平面のインターフェースにより少なくとも1つの他のシリンダスライスに接していることと、実質的平面の全インターフェースは、粒子の縦軸に実質的に平行であることと、粒子は異方性を有して電気的な双極子モーメントを備え、この電気的双極子モーメントは、粒子を電気的に応答可能にして、電気的双極子モーメントを備えると共に粒子が回転可能に基板と接しないで電場中に配置され、電気的双極子モーメントが電場と整列する向きに粒子を回転する傾向にすることと、粒子ごとに達成可能な回転可能配置が粒子縦軸のまわりの回転を助長する回転可能配置であることとを特徴とする。1つの側面において、本発明は基板およびその基板中に配置された複数の非球形(例えば、実質的にシリンダ形)且つ光学異方性の粒子からなる材料を提供する。各粒子の回転可能な配置は、粒子が基板中でこのように配置されると共に達成可能である。例えば、粒子は基板中で元来から回転可能であり得るし、または基板上で行う非破壊操作により基板中で回転可能にし得る。特に、基板は、流体導入により膨張して基板中で粒子を回転可能にするエラストマから製造し得る。粒子は回転可能な配置にある時、基板に接していない。ディスプレイ装置は、一つの材料の基板に回転可能に配置された少なくとも一個の粒子の回転を助長する手段(電極アセンブリ等)と組合わせたその一つの材料から構成し得る。
【0015】
別の側面において、本発明は、表面を有する基板および実質的に単一層にて基板中に配置された複数の非球形且つ光学異方性の粒子からなる材料を提供する。この粒子(例えば、シリンダ形)は、直線寸法d(例えば、直径)により特徴付けられる実質的に均一な大きさである。各粒子は中心点を有しており、層中の最寄り粒子の各対は、その間の平均距離Dにより特徴付けられ、この距離Dは粒子の中心点間で測定される。各粒子の回転可能な配置は、粒子が基板中でこのように配置されると共に達成可能である。粒子は回転可能な配置にある時、基板に接していない。粒子は層において相互に十分に密に充填され、このため基板表面の面積に対する総粒子投影面積の比は、球中心間で測定した時に平均距離Dを有する六方充填配置において配置された直径dの球の同等に位置している層から実現可能な面被覆率を超える。比D/dを実現可能な限り1.0に接近させれば、基板表面の面積に対する総粒子投影面積の比は、直径dの球の層の最密充填された六方充填配置に対する90.7%にほぼ等しい理論的に可能な最大面被覆率を超すようにすることができる。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態において、二色シリンダは、相互に可能な限り接近した密充填平面単一層において配列されて、その単一層の平面を覆う。密充填単一層ディスプレイは、従来のジリコンディスプレイに匹敵する優れた反射度および輝度特性を示し、ジリコン要素によって覆われる単一層平面が増えるほど、ディスプレイの反射度および輝度は向上する。
【0017】
「白」状態において、本発明によるディスプレイは、二色ボールの最上層から、更に詳しくはボール最上層の半球形の白い上面から完全に反射する。好ましい実施の形態において、本発明によるディスプレイは、一層の二色ボール密充填単一層により構成される。
【0018】
理想的には、密充填配置はジリコン要素の単一層により平面を完全に覆う。しかし、先行技術によるディスプレイはすべて球形ボールに基づいている。球の平面配列が平面を十分に覆うことができずに隙間を必ず含むに相違ないので、均一直径の球形要素の単一群で実現できる最密充填は、六方充填配列により得られる約90.7%の面被覆率である。第二群の小さ目のボールを追加して多少とも隙間を充填することができるが、ディスプレイの製作が複雑になると共に、未充填の隙間に起因する光損失と小さ目の隙間ボールの黒い半球による吸収に起因する光損失との間の交換が生じる。
【0019】
本発明は、隙間粒子を一切必要とせず、面被覆率が100%に接近可能な密充填単一層ジリコンディスプレイを提供するものであり、球形二色要素でなくシリンダ要素を用いることにより実現している。例えば、平面を完全にまたはほとんど完全に覆う矩形平面のシリンダ単一層配列を構成することができる。観察者が見るシリンダの白い面において、ほとんどの光は層を通過できない。
【0020】
図2は、本発明によるジリコンディスプレイの回転要素としての使用に適する二色シリンダ20を図説している。シリンダ20は、白色面21と黒色面22を有している。シリンダ20は、高さ(または長さ)hで直径dである。シリンダ20のアスペクト比は、ここでは比h/dと定義する。誘電性流体の存在下で、シリンダ20は、双極子モーメントが好ましくはシリンダの白部分と黒部分を分離すると共に、シリンダの縦軸を垂直に通過する平面に垂直に向いた状態で電気的に双極性である。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図3は、本発明によるディスプレイ用のエラストマ基板中で二色シリンダをどのように配置できるかを図説している。ジリコンディスプレイ30を部分的に示している。ディスプレイ30において、二色シリンダ31は、キャビティ33を形成する誘電性流体(図示していない)により膨張しているエラストマ基板中に配置されている。キャビティ33中で、シリンダ31はそのそれぞれの縦軸のまわりで自由に回転する。キャビティ33は、シリンダ31より大きすぎないことが好ましく、こうしてシリンダ31は、その中間軸のまわりでの回転が制約される。シリンダ31は、誘電性流体の存在下で電気的に双極性であるので、電場をかけると回転する。図示したように、シリンダ31は回転することができ、Iにいる観察者にその白色面または黒色面いずれかを見せる。
【0022】
実施の形態2
図4は、密充填単一層中に配列された二色シリンダを図説している。部分的に示したジリコンディスプレイ40は、均一直径の二色シリンダ41aおよび41bの列を備えている。シリンダ41a、41bは、ディスプレイ40の上面44aと下面44b間の単一層中に配置されている。好ましくは、上面44a上のどの点においてもその点の直下にある下面44b上の対応する点との間に厳密に1つのシリンダが存在する。
【0023】
シリンダ41a、41bの白色面が透明観察面44aに向いた回転状態で示している。この構成において、光源Lから上面44a上に入射する光は、シリンダ41a、41bの白色面により散乱されると共に、反射されてIにいる観察者が目視可能になる。ディスプレイ40はこうして観察者に白く見える。
【0024】
図示したように、シリンダは単一層内において端面−端面で整列されており、シリンダ41aの環状端面がシリンダ41bの環状端面に整列されて、各シリンダ41aの縦軸はそれぞれの隣接するシリンダ41bの縦軸と同一線をなしている。図示したように、更に、シリンダは単一層内において側面−側面で整列されており、隣接するシリンダ41aの円周が相互に接していると共に隣接するシリンダ41bの円周が同様に相互に接している。こうして端面−端面および側面−側面で整列されて、シリンダは矩形配列を形成し、その構造は面44aを介して上から(Iにいる観察者により)観察可能である。
【0025】
好ましくは、矩形配列において隣接するシリンダ間に隙間が存在しない。すなわち、シリンダ41a、41bは端面−端面および側面−側面で相互に接するかまたはシリンダの固有の回転と一致させて相互に可能な限り近接して接する。かくして、光源Lからの入射光がシリンダの白色面から散乱され下の黒色面に到って吸収される機会がほとんどまたは全くないのが好ましい。同様に、入射光が隣接するシリンダ間を通過して下面44b中またはその下で吸収される機会がほとんどまたは全くないのが好ましい。
【0026】
図3〜4は、単純化した形でそれぞれのジリコンディスプレイを描写しており、議論に無関係な詳細を分かり易くするために省略している。図5(A)および図5(B)は、特定の実施形態における本発明のジリコンディスプレイ50を詳しくした側面図および平面図をそれぞれ示している。
【0027】
実施の形態3
ディスプレイ50において、単位(すなわち、1:1)アスペクト比の二色シリンダ51が矩形充填配置を有する単一層配列において配列されている。好ましくは、二色シリンダ51は、単一層中において可能な限り相互に近接して配置される。シリンダ51は、それが中で自由に回転するキャビティ53を形成する誘電性流体(図示していない)により膨張しているエラストマ基板52中に配置される。キャビティ53はシリンダ51に対して可能な限り小さくして、シリンダがキャビティをほとんど埋め尽くすようにする。また、キャビティ53は、可能な限り相互に近接して配置して、キャビティ壁が可能な限り薄くなるようにする。好ましくは、シリンダ51は均一直径であると共に、上面55から一様な距離に位置する。ディスプレイ50におけるシリンダ51およびキャビティ53の配置が隣接する二色シリンダ間における中心−中心間隔および表面−表面間隔双方を最小化することが理解されるであろう。
【0028】
シリンダ51は誘電性流体の存在下で電気的に双極性であるので、マトリックスアドレス可能電極54a、54bにより電場をかけると回転する。上面55に近接する電極54aは、好ましくは透明である。Iにいる観察者は、回転するにつれて基板52の上面55に黒色面または白色面を見せるシリンダ51の白黒パターンにより形成される画像を見る。例えば、観察者はシリンダ51aのようなシリンダの白色面およびシリンダ51bのようなシリンダの黒色面を見る。
【0029】
図5(A)の側面図は、ディスプレイ50の単一層構造を示している。図5(B)の平面図は、単一層中におけるシリンダ51の矩形充填配置を図説している。シリンダ51は透明な上面55を介して目視可能な正方形に見える。シリンダ51の各中心は、正方形Sの例により示した通り正方形パターンを形成する。
【0030】
表面55の平面におけるシリンダ51の投影面積は、好ましくは可能な限り表面55の平面全面積の多くを覆っている。この目的のため、キャビティ53は、好ましくは可能な限り小さく、理想的にはシリンダ自体と同じ大きさとする(またはシリンダの固有の回転と一致させて可能な限りこの理想に近づけた大きさ)。観察面55の平面におけるシリンダの投影面積の合計と観察面55の総面積との比が大きければ大きいほど、ディスプレイの反射度および輝度は向上する。(小さ目の隙間ボールを用いない単一均一直径の)球形二色ボールにより理論的に可能な最大面被覆率が約90.7%であるのに対して、二色シリンダに関する最大値は100%であることは理解されるであろう。従って、本発明による密充填シリンダ単一層から作られたジリコンディスプレイは、密充填球形ボール単一層から作られたジリコンディスプレイより輝度を大きくすることができる。
【0031】
実施の形態4
図6は、変形例の実施態様における本発明のジリコンディスプレイ60の側面図を示している。ディスプレイ60において、二色シリンダ61は、上部層67および追加の下部層(ここでは第2層68により表されている)の中にある。エラストマ基板62は、シリンダ61が中で自由に回転するキャビティ63を形成する誘電性流体(図示していない)により膨張されている。シリンダ61は誘電性流体の存在下で電気的に双極性なので、マトリックスアドレス可能電極64a、64bにより電場をかけると回転する。上面65に近接する電極64aは、好ましくは透明である。Iにいる観察者は、回転するにつれて基板62の上面65に黒色面または白色面を見せるシリンダ61の白黒パターンにより形成される画像を見る。
【0032】
ディスプレイ60の輝度を改善して、(図5(A)〜5(B)の)ディスプレイ50の輝度に匹敵させるために、上部層67は、充填配置および反射特性をディスプレイ50におけるシリンダ51の密充填単一層のそれらと同等にした状態で密充填にすることができる。この場合、キャビティ63はシリンダ61に対して且つ特に上部層67中のシリンダに対して可能な限り小さくして、これらのシリンダがキャビティをほとんど埋め尽くすようにする。また、キャビティ63を相互に可能な限り近接して配置し、キャビティ壁を可能な限り薄くする。好ましくは、上部層67中のシリンダは均一直径であると共に、上面65から一様な距離に位置させる。上部層67が密充填であれば、ディスプレイ60から反射してIにいる観察者を観察可能にするほとんど全ての光は、上部層67中のシリンダの白色面から反射されることは理解されるであろう。少なくとも上部層67において、ディスプレイ60におけるシリンダ61およびキャビティ63の配置は、隣接する二色シリンダ間における中心−中心間隔および表面−表面間隔双方を最小化する。下部層(層68のような)中のシリンダも密充填とし、全体的なディスプレイ厚みを薄くすることができる。
【0033】
一般に、図5(A)〜5(B)のディスプレイ50のような単一層ディスプレイは、図6のディスプレイ60のような厚いディスプレイより好ましい。薄いディスプレイは駆動電圧を下げて動作可能なので、電力消費の減少、使用者安全の改善および安価な駆動電子機器回路の可能性等の付随する利点を与えるからである。更に、薄いディスプレイは、隣接する黒と白の画素間のフリンジング場を減少させるために、厚いものより解像度を向上させることができる。厚いディスプレイは、フリンジング(fringing)場においてその中で発生するボリュームを大きくすると共に、このフリンジング場で捕らえられた二色シリンダは部分的に回転するが完全には回転ぜず、このため観察者に白黒のミックスを見せる。その結果、ディスプレイはフリンジング場領域においてグレーに見える。薄いディスプレイはフリンジング場が最小なので、隣接する黒と白の画素間でシャープな分画を与える(厚いジリコンディスプレイおよび薄いジリコンディスプレイにおけるフリンジング場の更に詳しい考察およびディスプレイ解像度に及ぼすこれらのフリンジング場の影響は、図14に関する米国特許第08/713,935号およびその中の添付文書で示されている)。
【0034】
ディスプレイの単一層(または上部層)内でディスプレイを端面−端面および側面−側面で整列させて、矩形配列を形成するのが好ましい一方で、変形例の実施形態において、層内でその他のシリンダ配置を用いることができる。一部の例を図7〜8で示す。
【0035】
実施の形態5
図7は、変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイ70の平面図を図説するが、この中でシリンダ71の隣接する列a、bは相互に対してずれている。すなわち、列aのシリンダは、別の列bのシリンダと同様に端面−端面で相互に整列されているが、列aのシリンダは、列bのシリンダと側面−側面で整列されていない。図7の配置は、図5(B)の配置と同様に完全に平面を覆っている。しかし、図5(B)の配置を選択すべきであり得る。図5(B)の配置が単一シリンダと同程度に小さい画素において輪郭の明確な画素の矩形配列を生じるからである。
【0036】
実施の形態6
図8は、変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイ80の平面図を図説するが、この中でシリンダ81は相互に対して任意に配向している。すなわち、シリンダ81の縦軸は相互に平行ではない。このシリンダの配置は、図5bおよび図7で示した配置より平面を十分完全には覆っていないので、ディスプレイ反射度の最大化の観点からは劣る。
【0037】
実施の形態7
図9は、変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイ90の平面図を図説しており、ここにおいてシリンダ91のアスペクト比は1:1より大きい。この変形例の実施形態は、図5(B)および図7の配置と同等に平面を覆い、例えば、様々なディスプレイ解像度がx次元およびy次元で必要な場合に有用であり得る(例えば、1200×300ドットパーインチの解像度を有するディスプレイ)。
【0038】
この時点までは、球の代わりにシリンダを利用するジリコンディスプレイの議論は、二色球を元来利用する用途および二色シリンダを用いることにより輝度の増大を実現する方法に集中してきた。
【0039】
多色ボールを多色シリンダに置換えたならば、対応する望ましい改善されたディスプレイ品質は、多色ボールを利用するジリコンディスプレイの実施形態に代わって達成することができる。
【0040】
例えば、図13(A)で示した多色ボール200を使用するハイライトカラージリコンディスプレイが記載されている。多色ボール200は5つの部分を有する。2つの端部セグメント202、204はクリア材料から製造されるが、残りのセグメント206、208、210は不透明材料から製造される。幅広い中央セグメント208は白にしてもよいが、スライス206は黒に着色され、スライス210は、ハイライトカラーとして例えば、赤等その他所望のいずれのカラーも選ばれる。多色ボール200は、回転させてセグメント206から黒、セグメント208から白またはセグメント210からハイライトカラーいずれかを表示させてもよい。
【0041】
実施の形態8
シリンダを用いるハイライトカラーディスプレイは、先に記載した手法を用いておよび図13(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図13(B)は、2つのシリンダセグメント214、218および中央シリンダスライス216の3つの部分を有するシリンダ212を示している。シリンダセグメントは、シリンダ表面の範囲が平面により定められる時に囲まれるシリンダの当該部分と定義される。シリンダスライスは、シリンダを2つの実質的に平行な平面により切断する時に囲まれるシリンダの当該部分と定義される。シリンダセグメント214が黒にされ、シリンダスライス216が白にされると共に、シリンダセグメント218がハイライトカラーとしてその他いずれかのカラー、例えば赤にされるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図13(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0042】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ220に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図13(A)で示した多色ボールを用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0043】
実施の形態9
シリンダを用いる変形例によるハイライトカラーディスプレイは、先に記載した手法を用いておよび図13(C)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。シリンダ220(図13(C))は、ジリコンシステムにおいて使用される時、シリンダ212(図13(B))よりディスプレイ品質を向上させる筈なので、この種のジリコンシステム用の好ましいシリンダである。図13(C)は、2つのシリンダセグメント222、230および3つのシリンダスライス224、226、228の5つの部分を有するシリンダ220を示している。シリンダセグメント222および230双方がクリアにされ、シリンダスライス226が白にされ、シリンダスライス224が黒にされると共に、シリンダスライス228がハイライトカラーとしてその他いずれかのカラー、例えば赤にされるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図13(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0044】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ220に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図13(A)で示した多色ボールを用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0045】
図13(A)で示した多色ボール200を使用するオーバーレイ透明ジリコンディスプレイが記載されている。再び、多色ボール200は5つの部分を有する。しかし、2つの端部セグメント202、204および中央セグメント208双方はクリア材料から製造されるが、残りのセグメント206、210は不透明材料から製造される。セグメント206および210は、所望するいずれのカラーも選んでよい。例えば、一方のセグメントはハイライトカラーとして赤とし他方は黒として、アンダーラインカラーを提供してもよく、または一方のセグメントはハイライトカラーとして赤としてもよく、他方は第二ハイライトカラーとして黄色としてもよい。多色ボール200は、回転させて中央セグメント208から透明とするか、もしくはセグメント206またはセグメント210からのいずれか二色を表示させてもよい。
【0046】
シリンダを用いるオーバーレイ透明ディスプレイは、先に記載した手法を用いておよび図13(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図13(B)は、2つのシリンダセグメント214、218および中央シリンダスライス216の3つの部分を有するシリンダ212を示している。シリンダセグメント214が1つの不透明色にされ、シリンダスライス216がクリアにされると共に、シリンダセグメント218がハイライトカラーとしてその他のいずれかのカラー、例えば赤にされるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図13(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0047】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ212に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図13(A)で示した多色ボールを用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0048】
シリンダを用いる変形例におけるオーバーレイ透明ディスプレイは、先に記載した手法を用いておよび図13(C)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。シリンダ220(図13(C))は、ジリコンシステムにおいて使用される時、シリンダ212(図13(B))よりディスプレイ品質を向上させる筈なので、この種のジリコンシステム用の好ましいシリンダである。図13(C)は、2つのシリンダセグメント222、230および3つのシリンダスライス224、226、228の5つの部分を有するシリンダ220を示している。シリンダセグメント222、230およびシリンダスライス226双方がクリアにされ、シリンダスライス224がどれか1つのカラーにされると共に、シリンダスライス228がハイライトカラーとしてその他いずれかのカラー、例えば赤にされるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図13(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0049】
その結果できる製品は、各図で示されたシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ220に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図13(A)で示した多色ボールを用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0050】
図14(A)で示した多色ボール222を使用する擬4色ジリコンが記載されている。多色ボール222は7つのセグメント224、226、228、230、232、234、236を有する。2つの端部セグメント224、236および中央セグメント230双方はクリア材料から製造されるが、残りのセグメント226、228、232、234は不透明材料から製造される。セグメント226、228、232、234は、所望するカラーのいずれの組合せも選んでよい。例えば、セグメント232が黄色で、セグメント234が青である一方で、セグメント226赤であってもよく、セグメント228は緑であってもよい。多色ボール222は、回転させて中央セグメント230から透明とするか、もしくはセグメント226またはセグメント234から二色のいずれかを表示させてもよい。更に、傾斜フィールド電極構成を用いると共に、多色ボール222は、その透明状態と不透明状態との間の中間位置まで回転して、少しのセグメント232を有する部分的なセグメント226または少しのセグメント228を有する部分的なセグメント234のいずれか二色を部分的に表示してもよい。最後に、多色ボールが回転して透明セグメント230を表示する時に目視可能な白のようなバックグラウンドカラーを選んでもよい。
【0051】
実施の形態10
シリンダを用いる擬四色ジリコンは、先に記載した手法を用いておよび図14(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図14(B)は、2つのシリンダセグメント240、252および5つのシリンダスライス242、244、246、248、250の7つの部分を有するシリンダ238を示している。シリンダセグメント240、252および中央シリンダスライス246双方がクリア材料から製造されると共に、残りのシリンダスライス242、244、248、250が選択された不透明カラーから製造されるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図14(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0052】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ238に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図14(A)で示した多色ボールを用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0053】
図15(A)で示した多色ボール254を使用する加法フルカラーRGBジリコンが記載されている。多色ボール254は3つのセグメント256、258、260を有する。2つの端部セグメント256、260双方はクリア材料から製造されるが、残りの細い中央セグメント258はクリアカラー材料または不透明カラー材料いずれかから製造される。セグメント258は赤、青または緑いずれかである。多色ボール254は回転して、中央セグメント258の細い辺だけを表示しながら実質的に透明であってもよいし、または回転してセグメント258の完全飽和不透明色を表示してもよいし、もしくは傾斜フィールド電極構成を用いて中間値で回転してセグメント258の部分的飽和色を表示してもよい。加法フルカラーRGBジリコンの画素は、赤、青および緑の各三色の中央セグメント258を有する少なくとも1つの多色ボール254から構成される。すなわち、一画素を作るのに必要な多色ボール254の最少数は3であり、ここで1つのボールは赤い中央セグメントを有し、1つのボールは緑の中央セグメントを有し、1つのボールは青の中央セグメントを有している。ただし、実際には、一画素は3つを超えるボールを含んでいる。
【0054】
実施の形態11
シリンダを用いる加法フルカラーRGBジリコンは、先に記載した手法を用いておよび図15(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図15(B)は、2つのシリンダセグメント264、268および1つのシリンダスライス266の3つの部分を有するシリンダ262を示している。シリンダセグメント264、268双方がクリア材料から製造されると共に、残りのシリンダスライス266がクリアカラーまたは不透明カラーから製造されるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図15(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0055】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ262に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図15(A)で示した多色ボール262を用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0056】
図15(A)で示した多色ボール254も使用する多層減法CMYまたはCMYKカラージリコンが記載されている。再び、2つの端部セグメント256、260双方はクリア材料から製造されるが、残りの細い中央セグメント258はクリアカラー材料から製造される。セグメント258はシアン、マゼンタ、イエローまたはブラックいずれかである。多色ボール254は回転して、中央セグメント258の細い辺だけを表示しながら実質的に透明であってもよいし、または回転してセグメント58の完全飽和色を表示してもよいし、もしくは傾斜フィールド電極構成を用いて中間値で回転してセグメント258の部分的飽和色を表示してもよい。減法(色)フルカラーCMYジリコンの画素は、シアン、マゼンタ、イエロー各三色の中央セグメント258を有する少なくとも1つの多色ボールから構成される。減法フルカラーCMYKジリコンの画素は、シアン、マゼンタ、イエロー各三色プラスブラックの中央セグメント258を有する少なくとも1つの多色ボール254から構成される。しかし、前記のRGBジリコンと異なって、単色の多色ボールは相互に重ねられた別々の層中に存在する。すなわち、一層はセグメント258が透明マゼンタ色の多色ボール254を含んでおり、他の層はセグメント258が透明シアン色の多色ボール254を含んでおり、第三層はセグメント258が透明イエロー色の多色ボール254を含んでおり、且つ場合により第四層において、セグメント258がブラックの多色ボール254が存在している。透明セグメント258はカラーフィルタの機能を果たす。多色球に関する当該技術分野で周知の通り、この三層は一枚のシート内に含まれてもよいし、または各層は別々のシート中に存在してもよい。各層は他の層と独立に回転させてもよい。すなわち、異なったカラーセグメント258を有する多色ボール254に影響を及ぼさずに同一カラーセグメント258を有する多色ボール254だけを回転させることが可能である。層の独立の回転は、専用アドレス指定電極機構を有する他の層から独立に各層を設けることにより、または異なった回転限界を有する要素を層ごとに用いることにより、また一層中にすべての要素を設けることにより、また単一アドレス指定電極機構を使用することにより達成してもよい。
【0057】
シリンダを用いる減法フルカラーCMYまたはCMYKジリコンは、先に記載した手法を用いておよび図15(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図15(B)は、2つのシリンダセグメント264、268および1つのシリンダスライス266の3つの部分を有するシリンダ262を示している。シリンダセグメント264、268双方がクリア材料から製造されると共に、残りのシリンダスライス266がクリアカラーから製造されるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図15(A)で示した球と全く同様に作動する。
【0058】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ262に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において各層が示さたように構成される。その結果できるシートは、図15(A)で示した多色ボール262を用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0059】
ライトバルブとして多色ボールを用いる加法(色)フルカラーRGBジリコンが記載されている。
【0060】
第一のアプローチにおいて、図15(A)で示した多色ボール254が用いられる。2つの端部セグメント256、260双方はクリア材料から製造されるが、残りの中央セグメント258は不透明カラー材料から製造される。多色ボール254は回転して、中央セグメント258の細い辺だけを表示しながら実質的に透明であってもよいし、または回転してセグメント258の全部を表示しながら完全に不透明であってもよいし、もしくは傾斜フィールド電極構成を用いて中間値で回転してセグメント258の一部を表示しながら部分的に不透明であってもよい。各多色ボール254はバルブとして使用され、多色ボール254の向きに応じて多色ボール254の後ろに位置するカラードットを見せるか、または隠すか、もしくは部分的に隠す。最小限のセットにおいて、カラードットは最少で三色(赤、青および緑)であり、画素は各カラーの少なくとも1つのドットおよびその関連多色ボール254を含んでライトバルブとして機能する。
【0061】
ライトバルブとしてシリンダを用いる加法フルカラーRGBジリコンは、先に記載した手法を用いておよび図15(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図15(B)は、2つのシリンダセグメント264、268および1つのシリンダスライス266の3つの部分を有するシリンダ262を示している。シリンダセグメント264、268双方がクリア材料から製造されると共に、残りのシリンダスライス266が不透明材料から製造されるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図15(A)で示した球と全く同様に作動する。シリンダにより実現可能な優れた面被覆率のおかげで、ライトバルブにより隠そうとするカラードットは、円(球により投影される形状)でなくシリンダの投影により描写される形状に置換えることができる。その形状は、用いる特定のシリンダの形状に応じて異なり、正方形または矩形のいずれかであり得る。
【0062】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ262に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図15(A)で示した多色ボール262を用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0063】
第二のアプローチにおいて、図16(A)で示した多色ボール270が用いられる。2つの端部セグメント272、278双方はクリア材料から製造されるが、2つの中央セグメント274、276は不透明カラー材料から製造される。1つの中央セグメント274は黒に着色されるが、別の中央セグメント276は白に着色される。多色ボール270は回転して、中央セグメント274、276双方の細い辺だけを表示しながら実質的に透明であってもよいし、またはセグメント274の全部を表示しながら白あってもよいし、セグメント276の全部を表示しながら黒であってもよいし、もしくは傾斜フィールド電極構成を用いて中間値で回転してセグメント274、276いずれかの一部を表示しながら部分的に不透明であってもよい。各多色ボール270はバルブとして使用され、多色ボール270の向きに応じて多色ボール270の後ろに位置するカラードットを見せるか、または隠すか、もしくは部分的に隠す。最小限のセットにおいて、カラードットは最少で三色(赤、青および緑)であり、画素は各カラーの少なくとも1つのドットおよびその関連多色ボール270を含んでライトバルブとして機能する。
【0064】
実施の形態12
ライトバルブとしてシリンダを用いる加法フルカラーRGBジリコンは、先に記載した手法を用いておよび図16(B)で示した複数のシリンダを用いて組立てることができる。図16(B)は、2つのシリンダセグメント282、288および2つのシリンダスライス284、286の3つの部分を有するシリンダ280を示している。シリンダセグメント282、288双方がクリア材料から製造されると共に、2つのシリンダスライス284、286が不透明黒色材料および不透明白色材料からそれぞれ製造されるならば、その結果できるジリコンディスプレイは、球より優れていてシリンダにより実現可能な面被覆率のおかげでディスプレイ品質が対応して向上すること以外は、図16(A)で示した球と全く同様に作動する。シリンダにより実現可能な優れた面被覆率のおかげで、ライトバルブにより隠そうとするカラードットは、円(球により投影される形状)でなくシリンダの投影により描写される形状に置換えることができる。その形状は、用いる特定のシリンダの形状に応じて異なり、正方形または矩形のいずれかであり得る。
【0065】
その結果できる製品は、各図で示したシリンダ要素51、61、71、81、91または1201をシリンダ280に置換えた図5〜9のいずれかまたは図12において構成される。その結果できるシートは、図15(A)で示した多色ボール270を用いて構成したジリコンシートを過去に使用したいずれの用途でも使用することができる。
【0066】
図10(先行技術)は、二色球形ボールの製作に関する回転ディスク機構100の側面図を図説している。機構100は、先の参考文献により含まれている098号特許で開示された「回転ディスク構成50」の均等物である。その中の図4および第4欄第25行から第5欄第7行における附属説明を参照すること。
【0067】
先行技術において、回転ディスク機構は、低粘度且つ硬化可能液体と組合わせて用いられた。優れた品質の二色球の形成を確保するため低粘度は必要と考えられた。粘度が高すぎると、ディスクを飛出すリガメントは望み通り分裂してボールになるよりもその場で凝固する。例えば、098号特許(第5欄第64行から第6欄第2行)において記載されている通り、「黒色および白色着色液は、加熱且つ溶融状態で送出されて、自由に流れ且つ硬化が早すぎることはない。すなわち、十分長いためにリガメントを凝固させない。」
本発明によれば、回転ディスク機構を高粘度且つ硬化可能液体と組合わせて用いる。これらの液体はまさしくその場で「凝固」(硬化)し、まさにその結果は先行技術において望まれなかったものである。しかし、本発明によれば、二色球の作製に望ましくないと考えられる凝固リガメントを用いて二色シリンダを作製することができる。図11はこれを図説している。平面図でここに示した回転ディスク110は、098号特許の手法により用いて二色リガメントを形成するが、先行技術の低粘度液体の代わりに高粘度且つ硬化可能な白色および黒色液を用いる。その結果生じるリガメント115は、硬化して二色フィラメントになる(綿菓子機中で回転させる時に溶融砂糖が硬化してフィラメントになるやり方と大雑把には似ている)。このフィラメントは、くしですくかまたは他の方法で整列させることができ、その後にタングステンカーバイドナイフまたはレーザを用いて同一長さに切断して所望の二色シリンダを作製する。切断されたシリンダの端面−端面および側面−側面整列は、切断を行う作業面上にフィラメント両端を厳密に整列させることにより実現できる。例えば、シリンダがアスペクト比1:1、直径100ミクロンをもつものとすれば、フィラメント両端は、およそ5から10ミクロンの公差内で相互に整列させることができる。
【0068】
二色球を作製するために使用する方法の変形例を用いて二色シリンダを作製することができるのと全く同様に、多色球を作製するために使用する方法の変形例を単にそう用いて多色シリンダを作製することができる。回転ディスク手法の変形例を用いて多色ボールを作製することができる。この変形例は単一回転ディスクの代わりに回転マルチディスクアセンブリを用いる。実施例を図17(A)で図説する。アセンブリ1700は、シャフト1715のまわりを等速で回転する3つのディスク1710、1711、1712を有している。凹状または「皿形状の」外側ディスク1710、1712は、それぞれの表面において平らな内側ディスク1711に向かって湾曲または傾斜している。その他の形状が可能であり、例えば、当該技術分野において技量を有する者が理解できる流体力学モデルにより特定の実施形態に対する厳密な形状を決定することができる。
【0069】
図17(A)の三ディスクアセンブリを用いて、以下に論じる一定の有用な特性を有する多色ボールおよびシリンダを作製することができる。しかし、ディスクの数と構成を製作対象のボールの種類に応じて変更して、様々なディスク数を有するその他のアセンブリも本発明において使用することができることは理解されるであろう。
【0070】
異なる着色を行った低粘度且つ硬化可能なプラスチック液を図17(A)の3つの各ディスク1710、1711、1712の各辺に導入すれば、分裂して多色ボールを形成する多色リガメントを生じる着色液のフローパターンをディスクの端部において得ることができる。図17(B)は、図17(A)の三ディスクアセンブリの端部における着色プラスチック液のフローの例の拡大断面図を図説している。第一および第二液1721、1722は、下方傾斜端部をこの図で見ることができるディスク1710の反対辺から流れてくる。第三および第四液1723、1724はディスク1711の反対辺から流れてきて、第五および第六液1725、1726はディスク1712の反対辺から流れてくる。統合フローは、分裂して図17(C)(側面図)および図17(D)(平面図)で図説したボール1740のような多層ボールになるリガメント1730を生じさせる。
【0071】
ボール1740は、それを製作するために使用するプラスチック液の6つの流れに対応する6つのセグメントを有している。セグメント1741と1742は平面インターフェース1743で接している。セグメント1744と1745は平面インターフェース1746で接している。また、セグメント1747と1748は平面インターフェース1749で接している。種々のプラスチック液1721、1722、1723、1724、1725、1726中で様々な着色剤を用いれば、ボール1740は多色になる。一般に、図17(A)で示したような三ディスクアセンブリは、最大で6つの様々な色の6つのセグメントを有するジリコンボールを製作することができる。
【0072】
更に一般的には、N個のディスクを有するマルチディスクアセンブリを使用して、任意のカラーコンビネーションで最大2Nセグメントを有するジリコンボールを製作することができる。単独または組合せにおいて、黒、白または他の色の着色剤もしくは染料を使用することができ、このためセグメントは所望する実質的にいずれの色またはシェードにおいても作ることができる。無着色且つ無染料のプラスチック液を用いることによりセグメントをクリアにすることができる。セグメントを作るために使用する種々のプラスチック液の流速を調節することにより様々な幅を有する様々なセグメントを作ることができる。流速を上げればセグメントの幅が広くなり、流速を下げれば幅が狭くなる。2つ以上の隣接するセグメントを同一色にすることができ、このためそれらのセグメントは効果的に合体して幅が広がった単一セグメントを形成する。
【0073】
先に記載し且つ図11で示した通り、低粘度且つ硬化可能な液と組合わせて回転ディスク機構を用いれば、これらの液は、その場でまさに「凝固」(硬化)して、多色シリンダを製作するために使用できるリガメントを形成する。図18は、マルチディスクシステムの場合に関するこのことを図説している。098号特許の手法によるが先行技術の低粘度液の代わりに高粘度且つ硬化可能な液を用い、平面図でここに示した回転ディスクアセンブリ180を使用して二性リガメントを形成する場合、生じたリガメント185は硬化して細い二色フィラメントになる(綿菓子機中で回転させる時に溶融砂糖が硬化してフィラメントになるやり方と大雑把には似ている)。このフィラメントは、くしですくかまたは他の方法で整列させることができ、その後にタングステンカーバイドナイフまたはレーザを用いて同一長さに切断して所望の二色シリンダを作製する。切断されたシリンダの端面−端面および側面−側面整列は、切断を行う作業面上にフィラメント両端を厳密に整列させることにより実現できる。例えば、シリンダがアスペクト比1:1、直径100ミクロンをもつものとすれば、フィラメント両端は、およそ5から10ミクロンの公差内で相互に整列させることができる。
【0074】
実施例を介して記載したいずれのジリコンシリンダセグメントも、黒、白、クリア(すなわち、本質的に透明且つ色度なし、水または普通の窓ガラスのような)、透明色(一定の加法カラー用途に関する例えば、透明レッド、ブルーまたはグリーン、一定の減法カラー用途に関する透明シアン、マゼンタまたはイエロー)、あらゆる色相、飽和および輝度の不透明色、不透明または半透明を問わずグレーのいずれのシェード等々でもあり得る。記載したいずれのジリコンシリンダセグメントもその他の光学特性、偏光、複屈折、位相遅れ、光吸収、光散乱および光反射を有し得る。参照しやすくするため、「無彩色」を以下で用いて本質的に色度のないカラー、すなわち、ブラック、ホワイト、グレーおよびクリアを指し、また「有彩色」を以下で用いてレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、インジゴ、バイオレット、シアン、マゼンタ、ピンク、ブラウン、ベージュ等を含めた他のカラーを指す。
【0075】
変形例による手法を使用して二色シリンダを製作することもできる。例えば、おそらく多少不便を伴うが射出成型を使用できる。その他の例として、594号特許で開示された二色ジェット手法を使用できる。ここでも再び、通常の低粘度液に代えて高粘度且つ硬化可能液を用いる。
【0076】
膨張したエラストマを用いて製作するジリコンディスプレイにおいて、各二色シリンダはキャビティ中に配置される。こうしたディスプレイにおいて二色シリンダの可能な最密充填を達成するため、キャビティは好ましくは可能な限り小さく且つ互いに密にされる。
【0077】
更に大きな充填濃度を達成するため、ジリコンディスプレイをエラストマもキャビティも用いずに構成することができる。こうしたディスプレイにおいて、二色シリンダは誘電性流体中に直接入れられる。シリンダと誘電性液体はその後2つの保持部材間に挟まれる(例えば、アドレス指定電極間)。エラストマ基板は存在しない。この場合、充填配置を密に接近できるか、または図4で示した理想的な密充填単一層配置さえも達成できる。
【0078】
実施の形態13
図12は、無キャビティジリコンディスプレイの側面図を図説している。ディスプレイ1200において、均一直径の二色シリンダ1201の単一層は、マトリックスアドレス可能電極1204a、1204b間の誘電性流体1209中に配置させる。好ましくは、単一層内で端面−端面且つ側面−側面で整列し且つ固有のシリンダ回転と一致させて可能な限り互いに密に充填して、単位アスペクト比のシリンダ1201を矩形配列で配置させる。シリンダ1201は誘電性流体1209の存在下で電気的に双極性なので、電極1204a、1204bにより電場をかけると回転する。上面1205に近接する電極1204aは好ましくは透明である。Iにいる観察者は、回転するにつれてディスプレイ1200の上面1205に黒色面または白色面を見せるシリンダ1201の白黒パターンにより形成される画像を見る。
【0079】
電極1204a、1204bは、シリンダ1201にアドレスし且つシリンダ1201および流体1209をその場に保持するように作動する。好ましくは、電極1204a、1204b間の間隔は、固有のシリンダ回転と一致させて可能な限りシリンダ1201の直径に近づける。シリンダ1201および流体1209は、例えば、ディスプレイのどちらか一端(図示していない)でシールによりディスプレイ1200中に密封することができる。単一層中のシリンダ1201の密充填は、電極1204a、1204bの密な間隔と共に、静止したり、広がったりまたはその他の方法でシリンダ1201が単一層中のそのそれぞれの位置から飛出したりしないことを確実にする。
【0080】
無キャビティシリンダディスプレイが図12で示した二色シリンダ1201に限定されず、実際にはここで説明したいずれのシリンダも使用して無キャビティシリンダディスプレイを構成してもよいことを指摘しておきたい。
【0081】
球要素の代わりにシリンダ要素に基づく新たなジリコンディスプレイを説明してきた。この新ディスプレイは、ほぼ100%の面被覆率を備える密充填単一層を可能にする。こうしたディスプレイは、優れた反射度および輝度を提供すると共に隙間粒子を必要としない。
【0082】
先に説明した特定の実施形態は、本発明の実施に関するほんの一部の可能性を表現したものにすぎない。その他の多くの実施形態が本発明の精神の範囲内で可能である。例えば、
・ジリコンディスプレイの電気異方性は、ゼータ電位に基づく必要はない。シリンダに関連する電気的な双極子モーメントが存在しその双極子モーメントが、加えられた外部電場の存在下でシリンダの有用な回転を助長するようにシリンダの長軸に対して配向することで十分である(代表的には、双極子モーメントは、シリンダの中間軸に沿って配向される)。更に、例えば、双極子モーメントが異なった大きさの2つの正電荷の分離から生じ、その結果生じる電荷分布が電気的ダイポールで重ねられた正の電気的なモノポールと同等である時、ジリコンシリンダが電気的な双極子モーメントに加えて電気的なモノポールモーメントを持つことができることを指摘しておきたい。
【0083】
・ジリコンディスプレイの光学異方性は、ブラックおよびホワイトに基づく必要はない。
【0084】
例えば、2つの異なったカラー、例えば、レッドとブルーの半球を有する二色シリンダを使用することができる。その他の例として、一方の半球においてブラックであると共に他方の半球において反射されるシリンダを用途によって使用できる。一般に、スペクトルの1つ以上の領域における光散乱および光反射を含め(これらに限定されないが)、ジリコンシリンダの様々な側面を観察者が見る時、種々の光学特性は変わり得る。従って、ジリコンシリンダを使用して非常に多様な方法で光を変調することができる。
【0085】
・ジリコンディスプレイに衝突する入射光は可視光に限定する必要はない。ジリコンシリンダに関して適切な材料を前提とすると、入射「光」は、例えば、赤外光または紫外光であり得るし、こうした光をジリコンディスプレイにより変調することができる。
【0086】
・幾つかの機会において先に記載した説明は、二色シリンダの平面単一層について述べている。しかし、当該技術分野において技量を有する者は、柔軟材料で製作されたジリコンディスプレイ(またはこうしたディスプレイ用の二色シリンダのシート)が一時的または永久的に変形して、全体として厳密には平面でないことがあり得ることを理解するであろう。こうした場合、単一層の平面は、例えば、特定のジリコンシリンダまたは関心のあるシリンダを含んだ局所的に平面の区域に限定され得る。また、実際問題として、単一層は、例えば、特定のジリコンシートの製造公差またはわずかな欠点に起因して、説明してきたものとは多少異なり得ることは更に理解されるであろう。
【0087】
従って、本発明の範囲は、前述の明細に限定されるものではなくて、それよりも均等物の全範囲と共に添付した請求の範囲により付与されるものである。
【0088】
【発明の効果】
本発明による新ディスプレイは、ほぼ100%の面被覆率を備える密充填単一層を可能にする。こうしたディスプレイは、優れた反射度および輝度を提供すると共に隙間粒子を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は二色ボールを組込んだ先行技術のジリコンディスプレイの例、(B)は先行技術の球形二色ボールを示す説明図である。
【図2】 二色シリンダの特にその直径および高さを示す斜視図である。
【図3】 エラストマ基板におけるキャビティ中の二色シリンダを示す斜視図である。
【図4】 理想的な密充填単一層中に配列された二色シリンダを示す斜視図である。
【図5】 (A)は単位(1:1)アスペクト比の二色シリンダを単一層構成中に配列している実施の形態における本発明のジリコンディスプレイの側面図、(B)は単位(1:1)アスペクト比の二色シリンダを単一層構成中に配列している実施の形態における本発明のジリコンディスプレイの平面図である。
【図6】 二色シリンダを比較的大きなキャビティサイズを有する多層構成中に配列している変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイの側面図である。
【図7】 シリンダをその配列の中でずらして配向させている変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイの平面図である。
【図8】 シリンダをその配列の中で任意に配向させている変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイの平面図である。
【図9】 シリンダのアスペクト比が1:1より大きい変形例の実施形態における本発明のジリコンディスプレイの平面図である。
【図10】 先行技術における二色ボールの製作に関する回転ディスク機構の側面図である。
【図11】 本発明の二色シリンダの製作に関する回転ディスク機構の平面図である。
【図12】 シリンダ単一層を保持するためのエラストマもキャビティを備えた他の基板もない本発明のジリコンディスプレイの変形例における実施形態を示す説明図である。
【図13】 (A)は3つのディスプレイ状態を有する多色球、(B)は3つのディスプレイ状態を有する多色シリンダ、(C)は3つのディスプレイ状態を有する多色シリンダの変形例における実施形態を示す説明図である。
【図14】 (A)は擬4色ジリコン用の多色球、(B)は擬4色ジリコン用の多色シリンダを示す説明図である。
【図15】 (A)はフルカラージリコン用またはライトバルブとしての球、(B)はフルカラージリコン用またはライトバルブとしてのシリンダを示す説明図である。
【図16】 (A)はライトバルブとしてのジリコン素子用の変形例における球、(B)はライトバルブとしてのジリコン素子用の変形例におけるシリンダを示す説明図である。
【図17】 (A)は多色ジリコンボールの製作用のマルチディスクアセンブリ、(B)は(A)で示したマルチディスクアセンブリの部分、(C)は(A)〜(B)で示したディスクアセンブリを用いて製造された多色ジリコンボールの側面図、(D)は(A)〜(B)で示したディスクアセンブリを用いて製造された多色ジリコンボールの平面図である。
【図18】 本発明の多色シリンダ製作用の回転ディスク機構の平面図である。
【符号の説明】
1 二色ボール、1a 白半球形、1b 黒半球形、2,52,62 基板、3,53,63 キャビティ、4a マトリックスアドレス可能電極、4b マトリックスアドレス可能電極、10,50,60,70,80,90 ジリコンディスプレイ、20,51,61 二色シリンダ、21 二色シリンダの黒色面、22 二色シリンダの白色面、30 ジリコンディスプレイ、31 二色シリンダ、33 キャビティ、40 ジリコンディスプレイ、I 観察者。

Claims (2)

  1. 基板と、
    基板中に回転可能に配置された複数の実質的にシリンダ形且つ光学異方性の粒子
    少なくとも1つの粒子の回転を助長するために電場を生じさせる手段と、
    を備える回転シリンダディスプレイであって、
    粒子は、2つのシリンダセグメントと、その間に挿入された複数のシリンダスライスと、を含み、
    各シリンダセグメントは、透明材料で形成され、
    各シリンダスライスは、少なくとも1つが着色された材料で形成され、
    各シリンダセグメントは実質的平面のインターフェースにより複数のシリンダスライスの1つに接すると共に、各シリンダスライスは実質的平面のインターフェースにより少なくとも1つの他のシリンダスライスに接していることと、
    実質的平面の全インターフェースは、粒子の縦軸に実質的に平行であることと、
    粒子は異方性を有して電気的な双極子モーメントを備え、この電気的双極子モーメントは、粒子を電気的に応答可能にして、電気的双極子モーメントを備えると共に粒子が回転可能に基板と接しないで電場中に配置され、電気的双極子モーメントが電場と整列する向きに粒子を回転する傾向にすることと、
    粒子ごとに達成可能な回転可能配置が、粒子縦軸のまわりの回転を助長する回転可能配置であることとを特徴とする回転シリンダディスプレイ。
  2. 2つのシリンダセグメントと、その間に挿入された数のシリンダスライスと、を含む実質的にシリンダ形且つ光学異方性のディスプレイ粒子であって、
    各シリンダセグメントは、透明材料で形成され、
    各シリンダスライスは、少なくとも1つが着色された材料で形成され、
    各シリンダセグメントは実質的平面のインターフェースにより数のシリンダスライスの1つに接すると共に、各シリンダスライスは実質的平面のインターフェースにより少なくとも1つの他のシリンダスライスに接していることと、
    実質的平面の全インターフェースは、粒子の縦軸に実質的に平行であることと、
    粒子は異方性を有して電気的な双極子モーメントを備え、この電気的双極子モーメントは、粒子を電気的に応答可能にして、電気的双極子モーメントを備えると共に粒子が回転可能に基板と接しないで電場中に配置され、電気的双極子モーメントが電場と整列する向きに粒子を回転する傾向にすることと、
    粒子ごとに達成可能な回転可能配置が粒子縦軸のまわりの回転を助長する回転可能配置であることとを特徴とする実質的にシリンダ形且つ光学異方性の粒子からなるディスプレイ粒子。
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