JP4174414B2 - ハイブリッド杭、及びハイブリッド杭の構築方法 - Google Patents

ハイブリッド杭、及びハイブリッド杭の構築方法 Download PDF

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本発明は、ハイブリッド杭、及びハイブリッド杭の構築方法に関する。
従来より、既製杭は高支持力化を目的とした開発が進行しており、例えば、根固め工法や回転圧入工法など、条件によっては場所打ち杭に匹敵するほどの大きな支持力を得ることが可能となってきている。このような軸力の増大した杭は、負担剪断力も大きくなることから、地震の影響が無視できない地表近傍の上杭における水平耐力と杭頭接合部に課題を有していた。このため、コンクリートや鋼材の強度を上げることで高耐力の杭の実現を図っているが、これには限度があるばかりではなく、高耐力に比例して変形性能が小さくなるため、杭としての安全余裕度が小さくなる。
現在、このような高軸力を有する杭の杭頭部にピンを用いて構造物と杭頭部とをピン接合させることで、杭頭の曲げモーメントの低減を図る方法が適用されている。しかし、このような構成では杭頭剪断力を低減できないことから、例えば、特許文献1に示すように、少なくとも杭頭部近傍を鋼管で巻いた鋼管巻きのコンクリート杭のように、剪断力に対する補強が必要となる。
特開昭60−43521号公報
しかし、杭頭部にピン接合を適用した場合には、構造物と杭頭部とを剛接合する場合と比較して杭の保有水平耐力が小さいために杭の変形が大きくなる傾向にあり、大きな引き抜き力に対応できないといった課題を有している。
上記事情に鑑み、本発明は、構造物と杭頭部とを剛接合することを基本として、高軸力、かつ大地震時等の水平力にも耐力を有するハイブリッド杭、及びハイブリッド杭の構築方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載のハイブリッド杭は、地盤中の支持層に支持されて鉛直に立設する下杭部と、該下杭部に支持されるように鉛直方向で同軸に設置され、内周面に少なくとも下端面と同一高さ位置にリブを有するリブ付き鋼管及び内方に充填される第1の硬化材を備える硬化材充填鋼管造よりなり、前記下杭部と比較して水平方向の変形性能が高い上杭部と、該上杭部と略同一の径を有する下端面及び該下端面と比較して面積の大きい上端面を有する円錐台状で筒型とされ、前記上杭部の杭頭部を内包するように上杭部の外周面に接合されてその内方に上杭部の杭頭部を埋設するように第2の硬化材が充填されることにより、前記上杭部が剛接合される構造物の鉛直荷重を該上杭部とともに支持して該鉛直荷重を楔効果により前記上杭部に伝達する拡頭部材とからなることを特徴としている。
請求項2に記載のハイブリッド杭は、前記上杭部が、硬化材充填鋼管造に代わり、内周面に少なくとも下端面と同一高さ位置にリブを有するリブ付き鋼管でコンクリート杭の外周面を巻いた鋼管巻きコンクリート造よりなることを特徴としている。
請求項3に記載のハイブリッド杭の構築方法は、地盤を削孔し、該孔内に下杭部を構築し、また、該下杭部と一体化するように上杭部を構成するリブ付き鋼管を建て込む第1の工程と、前記上杭部を構成するリブ付き鋼管の中空部に第1の硬化材を充填し、上杭部を構築する第2の工程と、前記上杭部の杭頭部を内包するように外周面に拡頭部材を接合し、また、その内方に上杭部の杭頭部を埋設するように第2の硬化材を充填する第3の工程により構成されることを特徴としている。
請求項4に記載のハイブリッド杭の構築方法は、第1の工程で、前記上杭部を構成するリブ付き鋼管の内方に該リブ付き鋼管の内径と断面径が略同一な筒状の鞘管を装着した上で、リブ付き鋼管をこれと一体に形成された下杭部を構成する筒体とともに前記孔内の所定位置に建て込み、下杭部を構成するソイルセメントが鞘管内に達するようにして下杭部を構築し、また、前記ソイルセメントの打設前もしくは打設後に前記リブ付き鋼管の下端面を覆うメッシュ状の網を装着し、第2の工程で、前記鞘管を上杭部を構成するリブ付き鋼管から引き抜いた後、該リブ付き鋼管内に前記上杭部を構成する第1の硬化材を充填することを特徴としている。
請求項1または2に記載のハイブリッド杭によれば、高軸力に対応する下杭部と軸力のみでなく水平力にも耐力を有する高い変形性能を有する上杭部とを組み合わせたハイブリッド構造であることから、通常時において、上杭部及び下杭部の両者で高い鉛直支持力を確保できるとともに、地震時において、支持している構造物が水平方向の挙動を示した際にも上杭部が追随して変形しながら鉛直荷重を下杭部にスムーズに伝達するため、構造物より作用される鉛直力及び水平力の何れにも経済的でかつ高い安全性をもって対応することのできる杭構成とすることが可能となる。
これは、上杭部に大きな水平力が作用すると、上杭部を構成するリブ付き鋼管の降伏により杭頭での曲げモーメントが頭打ちとなり、降伏後の荷重に対してあたかもピン構造のように作用するためである。しかし、該リブ付き鋼管には第1の硬化材が充填されているため、リブ付き鋼管の局部座屈を抑制できることから、上杭部は高い変形性能のもとにおいても鉛直支持力を確保することが可能となる。
また、拡頭部材が上杭部の杭頭部近傍を覆うように配置されるとともに、該拡頭部材の内方に杭頭部を埋設するように第2の硬化材が充填されることから、上杭部の杭頭部つまりハイブリッド杭の杭頭部が拡径されるため、第2の充填材が位置する広い領域で構造物を安定して支持できるとともに、大きな杭頭曲げモーメントを容易に処理し、基礎梁と杭頭接合部の施工性を向上させることが可能となる。一方で、第2の硬化材が上杭部を構成するリブ付き鋼管と前記拡頭部材との間で楔状に位置するため、第2の充填材による楔効果を利用して上杭を構成するリブ付き鋼管、及び下杭部に鉛直荷重を効率良く伝達することが可能となる。
請求項3に記載のハイブリッド杭の構築方法によれば、一般的に多用されている杭の構築方法を踏襲していることから、特別な機材や技量を必要としないため、施工性が良く工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
請求項4に記載のハイブリッド杭の構築方法によれば、孔に鋼管及びリブ付き鋼管を沈降させる際に、泥水や空気を円滑に排出でき、鞘管を引き抜く際には内包したセメントミルク混じりの排土を鋼管内に落ちないように撤去できるため、簡略な構成で作業性を大幅に向上することが可能となる。
本発明のハイブリッド杭、及びハイブリッド杭の構築方法を、図1から図8に示す。本発明は、高軸力に対応した既製杭を下杭部として適用するとともに、曲げ及び剪断力に対して高耐力化が図られた変形性能の高い硬化材充填鋼管杭を上杭部に備え、大地震時のエネルギーを上杭部が吸収することにより、下杭部に適用されている高軸力に対応した既製杭のメリットを最大限に生かすことを可能にしたものである。
図1(a)に示すように、ハイブリッド杭1は、下杭部2、上杭部3、及び拡頭部材4により構成されている。下杭部2は、図示しない杭先端が地盤の支持層に達しており、上杭部3を介して伝達される構造物10の鉛直荷重を支持するものである。したがって、下杭部2は、高い鉛直支持力を保持することを目的として、遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(以下、PHC杭と称す)5と、該PHC杭5の中空部に充填されるソイルセメント6よりなるPHC造に構成されている。
これらは、一般に広く知られている既製杭であり、構造的に鉛直方向の軸力に強く高い支持力を保持できるとともに、例えば場所打ちコンクリート杭と比較しても、断面を小さくして同等の性能を確保できるため、コストを大幅に削減することができる構成である。
なお、下杭部2に適用する杭の構成は、必ずしもこれにこだわるものではなく、図1(b)に示すように、鋼管7の中空部にソイルセメント6を充填した鋼管造等、高軸力に対応できる筒体を備える杭であれば、何れを用いても良い。
また、該下杭部2の頭部には、これと鉛直方向で同軸となるように前記上杭部3が配置されている。上杭部3は、構造物10より作用する鉛直荷重を下杭部2に伝達するのみでなく、地震等により構造物10に水平力が作用し水平方向に挙動した際に、追随して変形しながら構造物10を安全に支持するものである。したがって、上杭部3は、曲げ及び剪断力の何れに対しても高い耐力を得ることを目的として、内周面に複数のリブ8a、8bが備えられたリブ付き鋼管8と、該リブ付き鋼管8の中空部に充填されたコンクリート等の第1の硬化材9よりなる硬化材充填鋼管造に構成されている。
ここで、前記リブ付き鋼管8の内周面には、図2に示すように、軸線方向に所定の離間間隔をもって周方向に延在するリブ8aを複数有するとともに、前記下杭部2の頭部と当接する下端面と同一高さ位置にも周方向に延在するリブ8bが備えられている。これらリブ8a、8bは、リブ付き鋼管8の中空部に充填されている第1の硬化材9の自重を支持する、いわゆるズレ留めであり、少なくともリブ付き鋼管8の下端面と同一高さ位置に位置するリブ8bを備えていれば良い。
このような構成の硬化材充填リブ付き鋼管造の上杭部3は、外力が作用することにより生じるリブ付き鋼管8の局部座屈を抑制することを目的に、中空部に前記第1の硬化材9を充填した構成であり、該リブ付き鋼管8によって上杭部3に作用する軸力、曲げモーメント、及び剪断力を負担する等、何れについても十分な耐力を有するとともに、変形性能に富んだ靱性志向型すなわち柔構造を有する構成となっている。したがって、中空部の充填に用いる第1の硬化材9について、コンクリートに代える場合には、富調合のソイルセメント等を用いると良い。
なお、上杭部3は、設計条件によっては第1の硬化材9でも軸力を負担するものの、基本的にはリブ付き鋼管8のみで軸力を負担する構成となっている。
上述する下杭部2及び上杭部3を備えるハイブリッド杭1は、杭頭部、つまり上杭部3の杭頭部を構造物10の基礎梁10aに剛接合されており、通常時において、上杭部3を構成するリブ付き鋼管8を介して構造物10より作用される鉛直荷重を下杭部2にスムーズに伝達し、下杭部2で構造物10を支持する。
一方、地震時において、構造物10に水平力が作用し水平方向の挙動を示した際には、前記上杭部3が構造物10に追随して変形しながら、安定して構造物10より作用される鉛直荷重を下杭部2にスムーズに伝達するものである。なお、上杭部3は、構造物10の水平挙動に追随した変形により、リブ付き鋼管8が降伏して杭頭での曲げモーメントが頭打ちとなる。
これにより、上杭部3はリブ付き鋼管8降伏後に鉛直支持力を確保しながら変形性能が大きくなることから、構造物10に作用する水平力が大きい場合にも追随が可能となるものである。したがって、上杭部3と構造物10の接合部は、初期剛性を低下させずに一定の耐力も確保できることから、靱性指向の基礎構造が形成されることとなる。
このように、ハイブリッド杭1は、上杭部3に水平力に対する耐力を有するとともに変形性能の高い杭を用い、また、下杭部2には高軸力に対応できる既製杭を適用することにより、高軸力に対応できかつ大地震時にも対応できる経済的かつ安全な杭構造となっている。
なお、ハイブリッド杭1を構成する上杭部3の部材長さは、構造物10との接合について剛接合を基本として考慮すると、図1(a)に示すように、地表より杭径Dの5倍に相当する程度の長さに設定することが一般的に妥当とされているが、これにこだわるものではなく周辺地盤の状況に応じて適宜その長さを調整すればよい。
ところで、図1(a)に示すように該ハイブリッド杭1を構成する上杭部3の杭頭部近傍には、前記拡頭部材4が設置されている。該拡頭部材4は、下端面が上杭部3を構成する鋼管8と略同一の径を有するとともに、上端面が下端面と比較して面積を大きく形成された円錐台状の筒型に成形されている。これらは、上端面から前記上杭部3の杭頭部が突出しないように、上杭部3の杭頭部近傍を杭径Dの1から2倍に相当する程度の長さを覆うように上杭部3に配置されており、下端面の内周縁が上杭部3を構成するリブ付き鋼管8の外周面に固着手段を介して接合されている。また、筒型に成形されている拡頭部材4の内方には上杭部3の杭頭部を埋設するように気泡コンクリートよりなる第2の充填材11が充填されて、断面視で楔状に拡頭部材4とリブ付き鋼管8との間に配置されている。
このような構成は、ハイブリッド杭1の杭頭部を拡頭部材4及び第2の充填材11を用いて拡径することにより、広い面積で構造物10を安定して支持できるとともに、第2の充填材11に楔効果が期待できることから、第2の充填材11で支持した構造物10の鉛直荷重を効率よくリブ付き鋼管8に伝達し、これに伴い下杭部2へも鉛直荷重をスムーズに伝達するものである。
具体的には、図3(b)に示すように、下杭部2が鋼管7を備えている場合には、構造物10の鉛直荷重が上杭部3を拡頭している第2の充填材11に作用するが、第2の充填材11の楔効果により、構造物10の鉛直荷重が効率よく上杭部3を構成するリブ付き鋼管8に伝達され、さらには下杭部2を構成する鋼管7にスムーズに伝達される。
また、図3(a)に示すように、下杭部2がPHC杭5を備えている場合には、図3(b)に示すような第2の充填材11による楔効果のみでなく、前記上杭部3を構成する第1の充填材9に作用する構造物10の鉛直荷重も、リブ付き鋼管8の下端面と同一高さ位置に位置するリブ8bを介してPHC杭5に伝達される。
このとき、第1の充填材9からPHC杭5への鉛直荷重の伝達をよりスムーズに行うことを目的に、PHC杭5の天端面で外周縁に水平端板を取り付けておく構成としても良い。また、PHC杭5の水平端板をリブ8bとして鋼管8と溶接することでリブ付き鋼管8を構成することもできる。
なお、上杭部3の杭長を杭径Dの5倍に相当する程度の長さとすると、大地震時(2次設計)には図4に示すように、下杭部2の頭部から杭径Dの1.5倍に相当する程度の長さ位置に塑性化が生じる。しかし、上杭部3は、第1の充填材9をリブ付き鋼管8を用いて拘束した構成であるから、CFT効果によりリブ付き鋼管8が大きな曲率のもとで降伏しても、構造物10の鉛直荷重を支持するに十分な支持力を確保でき、杭としての機能を失うことはない。
また、1次設計レベルの地震力に対しては、下杭部2を含む上杭部3は短期許容応力度以内とする。
上述する構成のハイブリッド杭1の構築方法を図5を用いて以下に示す。なお、ここでは、下杭部2に鋼管7を用いるとともに該下杭部2の建て込みには、地盤の削孔と同時に地中に杭を建て込む工法として一般に知られている中堀方式を採用した場合を例に挙げて詳述する。
(第1の工程)
図5(a)に示すように、地盤を削孔し、該孔12内に下杭部2を構築するとともに、該下杭部2と一体化するように上杭部3を構成するリブ付き鋼管8を建て込む。
あらかじめ下杭部2を構成する鋼管7と上杭部3を構成するリブ付き鋼管8とを連続するように溶接または嵌合継手により接合して一体化させた上で、両者の中空部にオーガースクリューを挿入し、杭12の先端を先行削孔する。これと同時に、所定の位置まで鋼管7及びリブ付き鋼管8を孔12の内方に埋設する。
この後、オーガスクリューの先端から根固め用にソイルセメントを富調合とするよう配合したセメントミルクを噴出させるとともに、鋼管7の中空部に充填されている削孔時の排土に対して一般的な配合によるセメントミルクを噴出し、排土と練り混ぜながらオーガスクリューを引き上げ鋼管7の中空部をソイルセメント6で充填する。
(第2の工程)
前記上杭部3を構成するリブ付き鋼管8の中空部に第1の硬化材9を充填し、上杭部3を構築する。
第1の硬化材9に富調合のソイルセメントを用いる場合には、図5(c)に示すように、前記上杭部3を構成するリブ付き鋼管8の中空部に充填されている削孔時の排土に対して、オーガスクリューの先端から杭先端支持力向上に用いるものでソイルセメントを富調合にするよう配合した根固め用に用いられているセメントミルクを噴出させて、排土と練り混ぜながらオーガスクリューを引き上げる。
なお、前記第1の硬化材9には、富調合のソイルセメントに代わりコンクリートを打設することもできるが、この場合には、セメントミルク混じりの排土がリブ付き鋼管8の中空部に残存することから、図5(b)に示すように、これを取り除くとともに、必要に応じて水洗いする。この後、第2の工程を実施する。
このとき、該第1の硬化材9は、先にも述べたようにリブ付き鋼管8の座屈防止に寄与し、上杭部3の変形性能を向上させることを目的として用いられるものであるため、リブ付き鋼管8との付着は十分でなくとも何ら性能に影響がない。したがって、内周面に排土が部分的に残り付着していても構わない。
(第3の工程)
前記構造物10の基礎を構築する際に前記上杭部3の杭頭部近傍が露出した時点で、図5(d)に示すように、上杭部3の杭頭部を内包するように外周面に拡頭部材4を接合し、また、図5(e)に示すように、その内方に上杭部3の杭頭部を埋設するように第2の硬化材11を充填する。
拡頭部材4は、上杭部3の外周面で杭頭部から杭径Dの1から2倍に相当する程度の長さ位置に、下端面を嵌合させ溶接等の固着手段を介して接合する。このとき、拡頭部材4及びリブ付き鋼管8の上端面には、前記構造物10の基礎梁10aに埋設するアンカー筋13を取り付けておく。
この後、拡頭部材4の内方に第2の充填材11を打設して、上杭部3の杭頭部を埋設する。
なお、上杭部3に用いる第1の充填材9について、富調合のソイルセメントに代わり、コンクリートを適用する場合には、図6(a)に示すような鞘管14を用いる方法が考えられる。該鞘管14は、前記上杭部3を構成するリブ付き鋼管8の内径と杭径が略同一で、図6(b)に示すように、下端面にメッシュ状の網15が備えられている塩化ビニル製の筒体である。
これは、図6(c)に示すように、リブ付き鋼管8とほぼ同様の部材長を有しており、リブ付き鋼管8の内方にあらかじめ装着して使用するものである。なお、メッシュ状の網15は、鞘管14と分離可能で、図6(d)に示すように、鞘管14の内方へ上部から水平に落とし込むことで網15を鞘管14の下端面に装着することが可能な構成となっている。
以下に、該鞘管14を用いたハイブリッド杭1の構築方法を以下に示す。なお、ここでは、下杭部2にPHC杭5を用いるとともに該PHC杭5及びリブ付き鋼管8の建て込みに前述した中堀方式を採用した場合を例に挙げて詳述する。
第1の工程で、図7(a)に示すように、あらかじめ下杭部2を構成する鋼管7と、上杭部3を構成し前記網15を取り付けていない鞘管14を装着したリブ付き鋼管8とを連続するように一体化させた上で、両者の中空部にオーガースクリューを挿入し、孔12の先端を先行削孔する。これと同時に、所定の位置まで鋼管7及びリブ付き鋼管8を孔12の内方に埋設する。
この後、オーガスクリューの先端から根固め用にソイルセメントを富調合とするよう配合したセメントミルクを噴出させるとともに、鋼管7の中空部に一般的な配合によるセメントミルクを噴出しながらオーガスクリューを引き上げ、ソイルセメント6を充填する。次いで、図7(b)に示すように、メッシュ状の前記網15を鞘管14の内方へ上部から水平に落とし込み、網15を鞘管14の下端面に装着する。
第2の工程で、図7(c)に示すように、構造物10の基礎の構築前に、上杭部3の杭頭面が露出した時点でセメントミルク混じりの排土が中空部に残存する鞘管14をリブ付き鋼管8から引き抜く。
このとき、鞘管14の下端面には網15が備えられていることから、鞘管14を引き抜く際に内包したセメントミルク混じりの排土を鋼管内に落ちないようにする機能を有するものである。
この後、図7(d)に示すように、前記リブ付き鋼管8の中空部に、第1の充填材9であるコンクリートを打設する。以降、上述する第3の工程に従い、上杭部3の杭頭部を内包するように拡頭部材4を設置すればよい。
上述するような前記ハイブリッド杭1の構築方法は、鞘管14を用いない場合及び用いる場合の何れにおいても下杭部2及びリブ付き鋼管8の建て込み時に、必ずしも中堀方式を採用する必要はない。例えば、第1の工程で、地盤を削孔した後、該孔12にソイルセメント6を充填した上で下杭部2を構成するPHC杭5や鋼管7とリブ付き鋼管8を地中に建て込むプレボーリング方式を採用しても良い。
なお、プレボーリング方式にて前記鞘管14を用いる場合には、網15を鞘管14に一体成型したものを用いてよく、その施工方法は以下の通りである。
第1の工程で、地盤を削孔した後、オーガスクリューの先端から根固め用にソイルセメントを富調合にするよう配合したセメントミルクを噴出させ、また、鋼管7が配置される位置には一般的な配合によるセメントミルクを噴出しながらオーガスクリューを引き上げ、図8(a)に示すように孔12内にソイルセメント6を充填する。
次いで、前記鋼管7と前記網15を備えた鞘管14を装着したリブ付き鋼管8とを連続するように一体化させた上で、これらを図8(b)に示すように所定の位置まで孔12の内方に埋設する。
第2の工程で、図8(c)に示すように、構造物10の基礎の構築前に、上杭部3の杭頭面が露出した時点でセメントミルク混じりの排土が中空部に残存する鞘管14をリブ付き鋼管8から引き抜く。
この後、図8(d)に示すように、前記リブ付き鋼管8の中空部に、第1の充填材9であるコンクリートを打設する。以降、上述する第3の工程に従い、上杭部3の杭頭部を内包するように拡頭部材4を設置すればよい。
なお、本実施の形態では、ハイブリット杭1及びハイブリット杭1の構築方法において、前記上杭部3に硬化材充填鋼管造の杭を用いる構成を示したが、必ずしもこれにこだわるものではなく、図9に示すように、リブ付き鋼管8をコンクリート杭に巻いた鋼管巻きコンクリート造に構成しても良い。このとき、構造物10より作用される鉛直荷重は、上杭部3を拡頭している第2の充填材11に作用し、第2の充填材11の楔効果により、構造物10の鉛直荷重が効率よく上杭部3を構成するリブ付き鋼管8に伝達されるが、下杭部2へは、リブ付き鋼管8の下端面と同一高さ位置に位置するリブ8bを介して伝達される。
上述する構成によれば、ハイブリッド杭1は、高軸力に対応する下杭部2と軸力のみでなく水平力にも耐力を有する高い変形性能を有する上杭部3とを組み合わせたハイブリッド構造であることから、通常時において、上杭部3及び下杭部2の両者で高い鉛直支持力を確保できるとともに、地震時において、支持している構造物10が水平方向の挙動を示した際にも上杭部3が追随して変形しながら鉛直荷重を下杭部2にスムーズに伝達するため、構造物10より作用される鉛直力及び水平力の何れにも経済的でかつ高い安全性をもって対応することのできる杭構成とすることが可能となる。
これは、上杭部3に大きな水平力が作用すると、上杭部3を構成するリブ付き鋼管8の降伏により杭頭での曲げモーメントが頭打ちとなり、降伏後の荷重に対してあたかもピン構造のように作用するためである。なお、該リブ付き鋼管8には第1の硬化材9が充填されているため、リブ付き鋼管8の局部座屈を抑制できることから、上杭部3は高い変形性能のもとにおいても鉛直支持力を確保することが可能となる。
また、拡頭部材4が上杭部3の杭頭部近傍を覆うように配置されるとともに、該拡頭部材4の内方に杭頭部を埋設するように第2の硬化材11が充填されることから、上杭部3の杭頭部つまりハイブリッド杭1の杭頭部が拡径されるため、第2の充填材11が位置する広い領域で構造物10を安定して支持できるとともに、大きな杭頭曲げモーメントを容易に処理し、基礎梁10aと杭頭接合部の施工性を向上させることが可能となる。
一方で、上杭部3を構成するリブ付き鋼管8と前記拡頭部材4との間で楔状に位置するため、第2の充填材11による楔効果を利用して上杭部3を構成するリブ付き鋼管8、及び下杭部2に鉛直荷重を効率良く伝達することが可能となる。
さらに、ハイブリッド杭1の構築方法によれば、一般的に多用されている杭の構築方法を踏襲していることから、特別な機材や技量を必要としないため、施工性が良く工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
また、ハイブリッド杭1の構築の際に、あらかじめ前記上杭部3を構成するリブ付き鋼管の内方に前記鞘管14を装着しておくことにより、孔12に鋼管7及びリブ付き鋼管8を沈降させる際に、泥水や空気を円滑に排出でき、鞘管14を引き抜く際には内包したセメントミルク混じりの排土を鋼管内に落ちないように撤去できるため、簡略な構成で作業性を大幅に向上することが可能となる。
これらハイブリット杭1の経済性を、高軸力対応の既製杭である高軸力中堀り鋼管杭を例に取り比較した。地盤条件は表層厚10m、表層N値5,支持層N値50、設計条件は表1に示すとおりであり、杭種類は杭径1000mm及び杭全長23mで、ハイブリット杭1は下杭部が鋼管造、上杭部が杭径の5倍の長さにコンクリートを充填したコンクリート充填鋼管造である。
Figure 0004174414
表2をみると、同じ耐震性のもとでは高軸力中堀り鋼管杭と比較してハイブリット杭1の鋼重が15%程度低い。つまり、高軸力中堀り鋼管杭と比較してハイブリット杭1は鋼材比を15%程度低減することができ、工費削減に寄与できる構成であることが分かる。
Figure 0004174414
本発明に係るハイブリッド杭の概略を示す図である。 本発明に係る上杭部を構成するリブ付き鋼管を示す図である。 本発明に係る構造物の鉛直荷重をハイブリッド杭に伝達する際のメカニズムを示す図である。 本発明に係る大地震時におけるハイブリッド杭の塑性ヒンジの発生位置を示す図である。 本発明に係るハイブリッド杭の構築方法を示す図である。 本発明に係る鞘管の詳細を示す図である。 本発明に係る鞘管を用いたハイブリッド杭の構築方法を示す図である。 本発明に係る鞘管を用いたハイブリッド杭の構築方法の他の事例を示す図である。 本発明に係るハイブリッド杭の上杭部に鋼管巻きコンクリート造の杭を用いた場合の事例を示す図である。
符号の説明
1 ハイブリッド杭
2 下杭部
3 上杭部
4 拡頭部材
5 PHC杭
6 ソイルセメント
7 鋼管
8 リブ付き鋼管
9 第1の硬化材
10 構造物
11 第2の硬化材
12 孔
13 アンカー筋
14 鞘管
15 網

Claims (4)

  1. 地盤中の支持層に支持されて鉛直に立設する下杭部と、
    該下杭部に支持されるように鉛直方向で同軸に設置され、内周面に少なくとも下端面と同一高さ位置にリブを有するリブ付き鋼管及び内方に充填される第1の硬化材を備える硬化材充填鋼管造よりなり、前記下杭部と比較して水平方向の変形性能が高い上杭部と、
    該上杭部と略同一の径を有する下端面及び該下端面と比較して面積の大きい上端面を有する円錐台状で筒型とされ、前記上杭部の杭頭部を内包するように上杭部の外周面に接合されてその内方に上杭部の杭頭部を埋設するように第2の硬化材が充填されることにより、前記上杭部が剛接合される構造物の鉛直荷重を該上杭部とともに支持して該鉛直荷重を楔効果により前記上杭部に伝達する拡頭部材とからなることを特徴とするハイブリッド杭。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド杭において、
    前記上杭部が、硬化材充填鋼管造に代わり、内周面に少なくとも下端面と同一高さ位置にリブを有するリブ付き鋼管でコンクリート杭の外周面を巻いた鋼管巻きコンクリート造よりなることを特徴とするハイブリッド杭。
  3. 請求項1または2に記載のハイブリッド杭の構築方法であって、
    地盤を削孔し、該孔内に下杭部を構築し、また、該下杭部と一体化するように上杭部を構成するリブ付き鋼管を建て込む第1の工程と、
    前記上杭部を構成するリブ付き鋼管の中空部に第1の硬化材を充填し、上杭部を構築する第2の工程と、
    前記上杭部の杭頭部を内包するように外周面に拡頭部材を接合し、また、その内方に上杭部の杭頭部を埋設するように第2の硬化材を充填する第3の工程により構成されることを特徴とするハイブリッド杭の構築方法。
  4. 請求項3に記載のハイブリッド杭の構築方法において、
    第1の工程で、前記上杭部を構成するリブ付き鋼管の内方に該リブ付き鋼管の内径と断面径が略同一な筒状の鞘管を装着した上で、リブ付き鋼管をこれと一体に形成された下杭部を構成する筒体とともに前記孔内の所定位置に建て込み、下杭部を構成するソイルセメントが鞘管内に達するようにして下杭部を構築し、また、前記ソイルセメントの打設前もしくは打設直後に前記リブ付き鋼管の下端面を覆うメッシュ状の網を装着し、
    第2の工程で、前記鞘管を上杭部を構成するリブ付き鋼管から引き抜いた後、該リブ付き鋼管内に前記上杭部を構成する第1の硬化材を充填することを特徴とするハイブリッド杭の構築方法。
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