JP4174375B2 - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用乗員保護装置に係り、特に、自動車等の車両に搭載される車両用乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両に搭載される車両用乗員保護装置においては、シートに着座した乗員の前方となる位置にアクティブニーボルスターを配置すると共に、このアクティブニーボルスターの下肢拘束部(エネルギ吸収部材)とシートに着座した乗員との相対的な位置関係によって、車両衝突時における乗員の膝及び脛骨に対する前記下肢拘束部の移動位置を上下方向に調整する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−2456号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の構成では、シートに着座した乗員の前方となるインストルメントパネルにアクティブニーボルスターを配置している。この結果、下肢拘束部による乗員の下肢部を拘束できる下肢拘束範囲が狭く、車両の衝突形態の違い等によって、乗員の下肢部が、インストルメントパネル以外のコラムカバーに当接した場合には、下肢拘束性能が低下する。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、下肢拘束範囲を広くし、乗員の下肢部を確実に拘束できる車両用乗員保護装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、車両の衝突検知と衝突予知との少なくとも何れか一方を行う衝突判定手段と、
該衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、該駆動手段によりインストルメントパネルの一部で構成された下肢拘束部を移動し、該下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、
前記衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、該駆動手段によりコラムカバーの下部で構成された下肢拘束部を移動し、該下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、
を備え、前記コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動を前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動より遅らせたことを特徴とする。
【0007】
従って、衝突判定手段により車両の衝突検知と衝突予知との少なくとも何れか一方が行われた場合には、衝突判定手段の出力信号を受けて、下肢拘束部がインストルメントパネルの一部で構成された下肢拘束手段の駆動手段と、下肢拘束部がコラムカバーの下部で構成された下肢拘束手段の駆動手段とが作動し、それぞれの駆動手段により移動したそれぞれの下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する。この結果、車両の衝突形態の違い等によって、乗員の下肢部が、インストルメントパネル以外のコラムカバーに当接した場合にも下肢部を確実に拘束できる。このため、下肢拘束範囲を広くし、乗員の下肢部を確実に拘束できる。また、コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動をインストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動より遅らせることで、双方の下肢拘束部の干渉を防止できる。
【0012】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用乗員保護装置において、前記衝突判定手段による車両の衝突検知を段階的に行い、車体が衝突するまでの時間が所定時間になると前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段を格納位置と下肢拘束位置との間の拘束準備位置まで移動すると共に、車体が衝突するまでの時間が前記所定時間より短い次の所定時間になり衝突回避が不可能と判定すると、前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段と前記コラムカバーに配設した下肢拘束手段との双方をそれぞれの下肢拘束位置へ移動することを特徴とする。
【0013】
従って、請求項1記載の内容に加えて、衝突判定手段による車両の衝突検知を段階的に行い、車体が衝突するまでの時間が所定時間になると、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段を格納位置から、格納位置と下肢拘束位置との間の拘束準備位置まで移動すると共に、車体が衝突するまでの時間が前記所定時間より短い次の所定時間になり、衝突回避が不可能と判定すると、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段とコラムカバーに配設した下肢拘束手段との双方をそれぞれの下肢拘束位置へ移動する。この結果、車両の制動により車両の衝突が回避可能である段階では、車両の制動に支障のないインストルメントパネルに配設した下肢拘束手段のみを格納位置と下肢拘束位置との間の拘束準備位置まで移動することができる。また、衝突回避が不可能と判定した場合には、コラムカバーに配設した下肢拘束手段を下肢拘束位置へ移動できると共に、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段を拘束準備位置から下肢拘束位置へ迅速に移動できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明における車両用乗員保護装置の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0015】
なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0016】
図1に示される如く、本実施形態の車両用乗員保護装置は、車体10の前方の物体を検知し、車体10の衝突を予知する衝突検出手段としてのレーダー12を備えている。また、レーダー12は、車体10の前部に配設されており、マイクロコンピュータを備えた制御手段としての制御回路14に接続されている。
【0017】
車体10のインストルメントパネル18には、運転席20のシートクッション22の斜め前方上側となる部位に、下肢拘束手段としてのアクティブニーボルスター24、25が配設されている。アクティブニーボルスター24、25は、運転席20に着座した乗員28の左右の下肢部(特に、膝部)28Aを車体前方斜め上側から拘束する下肢拘束部としての下肢拘束部30と、下肢拘束部30を乗員28の下肢部28A側へ移動する駆動手段としてのアクチュエータ32とで構成されている。
【0018】
また、車体10のコラムカバー40には、運転席20のシートクッション22の斜め前方上側となる部位に、下肢拘束手段としてのアクティブニーボルスター42が配設されている。アクティブニーボルスター42は、運転席20に着座した乗員28の左右の下肢部(特に、膝部)28Aが、コラムカバー40の下方にある場合に、下肢部28Aを車体前方斜め上側から拘束する下肢拘束部としての下肢拘束部44と、下肢拘束部44を乗員28の下肢部28A側へ移動する駆動手段としてのアクチュエータ46とで構成されている。
【0019】
アクティブニーボルスター24、25の下肢拘束部30は、インストルメントパネル18の一般面18Aの一部18Bで構成されている。また、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44は、コラムカバー40の下部40Aで構成されている。
【0020】
アクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32はインパネリインフォース35にブラケット37を介して固定されており、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46はインパネリインフォース35にブラケット39を介して固定されている。
【0021】
図2に示される如く、アクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32及びアクティブニーボルスター42のアクチュエータ46は、ガスで作動するシリンダで構成されており、ガス供給手段としての一つのインフレータ36に金属パイプで構成されたガス通路38によって連結されている。なお、インフレータ36は制御回路14に接続されたスクイブにより作動し、発生したガスがガス通路38を介して各アクチュエータ32、46に放出されると、ガス圧によって各アクチュエータ32、46が作動するようになっている。
【0022】
図3に示される如く、アクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32が作動すると、アクティブニーボルスター24、25の各下肢拘束部30が、各アクチュエータ32のロッド32Aと同じ直線運動により、図3に実線で示す格納位置から、乗員の下肢部側(矢印A方向)へ直線移動し、図3に二点鎖線で示す拘束位置へ移動するようになっている。
【0023】
図2に示される如く、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46が作動すると、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44が、下端部に車幅方向に沿って配設された軸48を中心に回転し、図2に実線で示す格納位置から、乗員の下肢部側(矢印B方向)へ回転移動し、図2に二点鎖線で示す拘束位置へ移動するようになっている。
【0024】
また、本実施形態では、図1に示される如く、インストルメントパネル18の上部18C及びステアリングホイール50に、助手席用及び運転席用のエアバッグ52が配設されており(図1では運転席用のエアバッグのみを示している)、これらのエアバッグ52を作動させるインフレータは、それぞれ制御回路14に接続されている。
【0025】
なお、図1の符号56はシートベルトを示している。
【0026】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0027】
本実施形態では、車両が衝突しそうになった際に、制御回路14は、先ず、レーダー12からの入力信号に基づいて、車体10が衝突しそうか否かを判定する。即ち、衝突予知を行う。
【0028】
車体10が衝突しそうと判定した場合には、制御回路14はインフレータ36を作動する。この結果、インフレータ36から発生したガスは、ガス通路38を介して左右のアクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32とアクティブニーボルスター42のアクチュエータ46とに放出され、左右のアクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32とアクティブニーボルスター42のアクチュエータ46とが作動する。
【0029】
このため、アクティブニーボルスター24、25の各下肢拘束部30が、図3に実線で示す格納位置から、図3に二点鎖線で示す拘束位置へ移動し、乗員28の左右の下肢部28A、28Bを拘束する。また、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44が、下端部に車幅方向に沿って配設された軸48を中心に回転し、図2に実線で示す格納位置から、図2に二点鎖線で示す拘束位置へ移動する。
【0030】
従って、本実施形態では、車両の衝突形態の違い等によって、乗員28の下肢部28Aが、コラムカバー40の下部40Aに当接した場合にも下肢部28Aを確実に拘束できる。このため、下肢拘束範囲を広くし、乗員28の下肢部28Aを確実に拘束できる。また、コラムカバー40の下部40Aが拘束位置へ移動することで、ステアリングコラムに配設されたキーシリンダや、該キーシリンダに挿入されたキー等の突起物に乗員28の下肢部28Aが当接することを防止できる。
【0031】
なお、図4に示される如く、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46の作動力によって、コラムカバー40の下部40Aにおける車幅方向両端部40Bが互いに接近する方向(矢印C方向)へ弾性変形する構成としても良い。
【0032】
また、本実施形態では、図2に示される如く、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46が作動すると、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44が、下端部に車幅方向に沿って配設された軸48を中心に回転し、図2に実線で示す格納位置から、図2に二点鎖線で示す拘束位置へ移動する構成としたが、これに代えて、図5及び図6に示される如く、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46が作動すると、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44が、車幅方向片側端部に車体上下方向に沿って配設された軸60を中心に回転し、実線で示す格納位置から、乗員の下肢部側(矢印D方向)へ回転移動し、二点鎖線で示す拘束位置へ移動する構成としても良い。
【0033】
次に、本発明における車両用乗員保護装置の第2実施形態を図7〜図11に従って説明する。
【0034】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】
図7に示される如く、本実施形態では、左右のアクティブニーボルスター24、25の各下肢拘束部30を構成するインストルメントパネル18の部位18Bが、コラムカバー40の下部40Aの下方に形成された連結部18Dによって連結されており、インパネリインフォース18における左右の部位18Bと連結部18Dとが一体的に乗員28の下肢部28A側へ移動するようになっている。
【0036】
図8に示される如く、アクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32は、1個のモータ70で構成されており、トルクケーブル72とギア74を介して各下肢拘束部30に固定された駆動ユニット76に連結されている。なお、モータ70は制御回路14により作動し、トルクケーブル72とギア74を介して駆動ユニット76と一体的に各下肢拘束部30を移動するようになっている。
【0037】
また、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46は、1個のモータ78で構成されており、トルクケーブル80を介して下肢拘束部44に固定された駆動ユニット82に連結されている。なお、モータ78は制御回路14により作動し、トルクケーブル80を介して駆動ユニット82と一体的に下肢拘束部44を移動するようになっている。
【0038】
図9に示される如く、アクティブニーボルスター24、25のアクチュエータ32が作動すると、アクティブニーボルスター24、25の下肢拘束部30が、駆動ユニット76の直線運動により、図9に実線で示す格納位置から、乗員28の下肢部28A側(矢印E方向)へ直線移動し、図9に一点鎖線で示す拘束準備位置と、図9に二点鎖線で示す拘束位置とへ移動可能となっている。
【0039】
図10に示される如く、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46が作動すると、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44が、駆動ユニット82の直線運動により、図10に実線で示す格納位置から、乗員の下肢部側(矢印F方向)へ直線移動し、図10に二点鎖線で示す拘束位置へ移動するようになっている。なお、この際、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44を構成するコラムカバー40の下部40Aは、周囲の部材、例えば、ステアリングホイール50に沿って乗員の下肢部側(矢印F方向)へ平行移動するようになっている。
【0040】
図9に示すアクティブニーボルスター24、25の各下肢拘束部30における作動方向(矢印E方向)の水平面に対する下方側への角度θ1と、図10に示すアクティブニーボルスター42の下肢拘束部44における作動方向(矢印F方向)の水平面に対する下方側への角度θ2と、は異なっており、角度θ2が角度θ1より大きくなっている。
【0041】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0042】
本実施形態では、車両が衝突しそうになった際に、制御回路14は、先ず、レーダー12からの入力信号に基づいて、車体10が衝突するまでの時間Tを演算する。
【0043】
次に、制御回路14の演算結果が、図11に実線で示される如く、車体10が他車両等の衝突体Sと衝突するまでの時間が所定時間T1となると、制御回路14は、モータ70を所定量回転し、左右のアクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32を図9に実線で示す格納位置から図9に一点鎖線で示す拘束準備位置まで移動する。この結果、乗員28がブレーキペダル86を操作し、車両を制動する場合には支障がない。
【0044】
次に、制御回路14の演算結果が、図11に二点鎖線で示される如く、車体10が衝突するまでの時間が所定時間T2(T2<T1)となり、衝突回避が不可能と判定した場合には、制御回路14は、モータ70を更に所定量回転し、左右のアクティブニーボルスター24、25の各アクチュエータ32を図9に一点鎖線で示す拘束準備位置から二点鎖線で示す下肢拘束位置まで移動すると共に、モータ78を所定量回転し、アクティブニーボルスター42のアクチュエータ46を図10に実線で示す可能位置から二点鎖線で示す下肢拘束位置まで移動する。
【0045】
この結果、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44により、コラムカバー40の下部40Aの配設角度に合った作動方向(矢印F方向)から乗員28の下肢部28Aを拘束できると共に、左右のアクティブニーボルスター24の各下肢拘束部30によりインストルメントパネル18の配設角度に合った作動方向(矢印E方向)から乗員28の下肢部28Aを拘束できる。この結果、下肢拘束範囲を広くし、乗員28の下肢部28Aを確実に拘束できると共に、下肢拘束性能を向上できる。
【0046】
従って、本実施形態では、車両の制動により車両の衝突が回避可能である段階では、左右のアクティブニーボルスター24の各下肢拘束部30のみを車両の制動に支障のない拘束準備位置まで移動することができる。また、衝突回避が不可能と判定した場合には、左右のアクティブニーボルスター24の各下肢拘束部30を拘束準備位置から下肢拘束位置へ迅速に移動できる。
【0047】
また、本実施形態では、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44の作動をアクティブニーボルスター24の各下肢拘束部30の作動より遅らせることで、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44とアクティブニーボルスター24の各下肢拘束部30との干渉を防止できる。
【0048】
また、本実施形態では、図9及び図10に示される如く、アクティブニーボルスター42の下肢拘束部44における作動方向(矢印F方向)の水平面に対する下方側への角度θ2が、アクティブニーボルスター24、25の各下肢拘束部30における作動方向(矢印E方向)の水平面に対する下方側への角度θ1より大きくなっており、コラムカバー40の下部40Aが矢印F方向へ並行移動するようになっている。この結果、乗員28の下肢部28Aがコラムカバー40の下部40Aの下方に侵入するのを抑制することもできる。
【0049】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第1実施形態では、衝突判定手段としてレーダー12を使用したが、これに代えて、加速度センサ等を使用し、車両の衝突検知を行い、アクティブニーボルスター24、25及びアクティブニーボルスター42を作動させる構成としても良い。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、車両の衝突検知と衝突予知との少なくとも何れか一方を行う衝突判定手段と、衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、駆動手段によりインストルメントパネルの一部で構成された下肢拘束部を移動し、下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、駆動手段によりコラムカバーの下部で構成された下肢拘束部を移動し、下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、を備え、コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動をインストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動より遅らせたたため、下肢拘束範囲を広くし、乗員の下肢部を確実に拘束できると共に、コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部とインストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部との干渉を防止できるいう優れた効果を有する。
【0053】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両用乗員保護装置において、衝突判定手段による車両の衝突検知を段階的に行い、車体が衝突するまでの時間が所定時間になると、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を格納位置と下肢拘束位置との間の拘束準備位置まで移動すると共に、車体が衝突するまでの時間が前記所定時間より短い次の所定時間になり衝突回避が不可能と判定すると、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を拘束準備位置から下肢拘束位置へ移動すると共に、コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を下肢拘束位置へ移動するため、請求項1記載の効果に加えて、車両の制動により車両の衝突が回避可能である段階では、車両の制動に支障のない拘束準備位置へ、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を移動することができ、衝突回避が不可能と判定した場合には、コラムカバーに配設した下肢拘束手段を下肢拘束位置へ移動できると共に、インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を拘束準備位置から下肢拘束位置へ迅速に移動できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用乗員保護装置が適用された車室前部を示す概略側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す概略平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例に係る車両用乗員保護装置の要部を示す概略平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例に係る車両用乗員保護装置の要部を示す概略平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例に係る車両用乗員保護装置の要部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す車体斜め後方から見た斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す概略平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す側断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る車両用乗員保護装置の要部を示す側断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る車両用乗員保護装置の作用説明図である。
【符号の説明】
12 レーダー(衝突判定手段)
14 制御回路(衝突判定手段)
18 インストルメントパネル
20 運転席
24 左側アクティブニーボルスター(下肢拘束手段)
25 右側アクティブニーボルスター(下肢拘束手段)
30 アクティブニーボルスターの下肢拘束部(下肢拘束部)
32 アクティブニーボルスターのアクチュエータ(駆動手段)
36 インフレータ
38 ガス通路
40 コラムカバー
40A コラムカバーの下部
42 アクティブニーボルスター(下肢拘束手段)
44 アクティブニーボルスターの下肢拘束部(下肢拘束部)
46 アクティブニーボルスターのアクチュエータ(駆動手段)
70 モータ
72 トルクケーブル
74 ギア
76 駆動ユニット
78 モータ
80 トルクケーブル
82 駆動ユニット

Claims (2)

  1. 車両の衝突検知と衝突予知との少なくとも何れか一方を行う衝突判定手段と、
    該衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、該駆動手段によりインストルメントパネルの一部で構成された下肢拘束部を移動し、該下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、
    前記衝突判定手段の出力信号を受けて作動する駆動手段を備え、該駆動手段によりコラムカバーの下部で構成された下肢拘束部を移動し、該下肢拘束部によって対象乗員の脚部の跳ね上がりを防止する下肢拘束手段と、
    を備え、前記コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動を前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部の作動より遅らせたことを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記衝突判定手段による車両の衝突検知を段階的に行い、車体が衝突するまでの時間が所定時間になると、前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を格納位置と下肢拘束位置との間の拘束準備位置まで移動すると共に、車体が衝突するまでの時間が前記所定時間より短い次の所定時間になり衝突回避が不可能と判定すると、前記インストルメントパネルに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を前記拘束準備位置から下肢拘束位置へ移動すると共に、前記コラムカバーに配設した下肢拘束手段の下肢拘束部を下肢拘束位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
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