JP4174126B2 - 眼科測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は眼科測定装置、特に自然視の状態の測定対象眼の経時的な変化、或は測定対象眼に異なる位置の視標を呈示した場合の測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力、瞳孔径のデータ変化をリアルタイムに測定し、表示し、更に測定後に再表示を可能とした眼科測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に視標の位置を変化させた際の、変化の前後の眼屈折力、瞳孔間距離及び瞳孔径のデータを連続的に得、前眼部の変化と同期して表示する装置は提供されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、視標の位置を変化させた場合の、変化の前後に於ける眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径のデータ変化を連続的に而もリアルタイムに測定したいという要望がある。
【0004】
本出願人は、特願平10−54305号に於いて、視標の位置を変化させた際の変化前後の眼屈折力瞳孔間距離及び瞳孔径のデータを得ることに適した眼科測定装置を具体化している。
【0005】
然し、前記出願に係る眼科測定装置では、特に視標位置を変化させた際の、屈折力、瞳孔間距離及び瞳孔径のデータを得て、前眼部の変化と同期して表示していなかった。この為、前眼部について連続的に而もリアルタイムに測定したいという要望を満足するものではなかった。
【0006】
本発明は斯かる実情に鑑み、前記要望に応える眼科測定装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被測定者の両眼の眼底を照明する照明光束を発する光源部と、該光源部からの照明光束を被測定者の両眼の眼底に照射する照射光学系と、照明光束が照射された被測定者の両眼の眼底からの反射光束の一部を遮光し、測定対象眼の瞳と略共役位置でその眼屈折力に応じて光量分布に変化が生じる様に、その光路内に配置された遮光部を含む受光光学系と、測定対象眼の瞳と略共役位置に配置され、該受光光学系からの受光光束を受光する受光部と、該受光部の受光信号を記憶する記憶部と、前記受光部の受光信号に基づき測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径の内少なくとも1つを求める制御演算部と、測定期間中の測定対象眼の前眼部像を表示すると共に測定期間中の測定結果である前記測定対象眼の瞳孔距離、屈折力、瞳孔径のデータをリアルタイムに経時的に表示する表示部とを具備する眼科測定装置に係り、又測定者の操作に応じて、視標を被測定者に第1視標位置から、これと異なる第2視標位置迄視標呈示位置を変化させて呈示する視標系とを更に具備し、前記制御演算部が、該視標系により視標位置の変化前及び変化後に得られた前記受光部の受光信号に基づき、視標位置の前後の測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径の内少なくとも1つを求める眼科測定装置に係り、又前記受光部からの前眼部信号を記憶する記憶部を有し、前記制御演算部で演算処理に必要な時間だけ遅延させて測定対象眼の前眼部像を上記表示部に表示させ、前記視標位置が変化した状態での前眼部像とその測定結果とがリアルタイムで表示される様に構成した眼科測定装置に係り、又被測定者の両眼の眼底を照明する照明光束を発する光源部と、該光源部からの照明光束を被測定者の両眼の眼底に照射する照射光学系と、照明光束が照射された被測定者の両眼の眼底からの反射光束の一部を遮光し、測定対象眼の瞳と略共役位置でその眼屈折力に応じて光量分布に変化が生じる様に、その光路内に配置された遮光部を含む受光光学系と、測定対象眼の瞳と略共役位置に配置され、該受光光学系からの受光光束を受光する受光部と、該受光部の受光信号を記憶する記憶部と、測定者の操作に応じて、視標を被測定者に第1視標位置から、これと異なる第2視標位置迄視標呈示位置を変化させて呈示する視標系と、該視標系により視標位置の変化前及び変化後に得られた前記受光部の受光信号に基づき、視標位置変化の前後の測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径を求める制御演算部と、前記視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部の前眼部信号と、前記演算制御部による演算結果を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前眼部信号及び前記演算結果に基づき前記視標系による視標の動きと関連させて、該受光部の前眼部と前記制御演算部による演算結果を表示する表示部とを具備する眼科測定装置に係り、又前記表示部は視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部での測定対象眼の瞳の動きが一連に判別可能に、瞳の像を並べ表示する様構成した眼科測定装置に係り、又瞳の像を一部重ね、又は色彩を変え表示する眼科測定装置に係り、更に又前記表示部は視標系の動きを視覚的に判別可能に表示する様構成される眼科測定装置に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
図1、図2に於いて第1の実施の形態について説明する。
【0010】
図1中、15は赤外光を用いる測定光学系であり、31は可視光を用いる視標系である。
【0011】
測定光学系15の光軸と、視標系31の光軸とは被測定者に対向して配設されるダイクロイックミラー32により分割され、該ダイクロイックミラー32の透過光軸37上に前記視標系31が配設され、前記ダイクロイックミラー32の反射光軸38上に前記測定光学系15が配設されている。
【0012】
前記透過光軸37は更にハーフミラー34により分割され、該ハーフミラー34の透過光軸上に遠距離用の第1固視標35が配設され、前記ハーフミラー34の反射光軸上には近距離用の第2固視標36が配設されている。前記第1固視標35、第2固視標36は図示しないがそれぞれ可視域の光束を発する固視標照明源を具備し、該固視標照明源は択一的に点灯する様になっている。
【0013】
前記測定光学系15を図2に於いて説明する。1は光源像を測定対象眼3の眼底7に投影する為の照射光学系であり、2は眼底7により反射された反射光束10を受光する為の受光光学系であり、照射光学系1及び受光光学系2は測定対象眼3に対向して配置される。
【0014】
前記照射光学系1は、赤外域の照明光束11を発する光源4、該照明光束11を前記測定対象眼3に向けて反射させる為のハーフミラー5、ミラー33から成り、前記照射光学系1は前記光源4からの照明光束11を瞳孔6を通して前記眼底7上に光源4の像を形成する様に投影するもので、前記測定対象眼3の眼屈折力が基準ディオプター値(基準眼屈折力)の場合に前記眼底7上に光源4の像が合焦される様に設定されている。
【0015】
前記受光光学系2は、測定対象眼3に対向して配置した遮光部材12、結像レンズ8及び受光素子9から成り、眼底7からの反射光束10はハーフミラー5を透過して受光素子9上に導かれる。該受光素子9は、エリアCCD、撮像管或はこれらの2以上の集合体であり、受光素子9の受光面9aは結像レンズ8に関して測定対象眼3の瞳孔6と共役位置に配置される。
【0016】
前記遮光部材12はエッヂ部を有し、エッヂ部の稜線が前記受光光学系2の光軸Oと合致し、光軸Oを境界として反射光束10の片側を遮光する様に配置されると共に前記ハーフミラー5に関し光源4と共役な位置となる様設けられており、測定対象眼3の眼屈折力が基準ディオプター値の場合に眼底7の像が遮光部材12上に合焦する様に設定されている。
【0017】
又、図中13は演算器であり、該演算器13には前記受光素子9及び前記第1固視標35、第2固視標36が接続されている。
【0018】
而して、該演算器13は前記第1固視標35、第2固視標36の点滅を制御すると共に受光素子9の受光状態、光量分布よりディオプター値、瞳孔径及び瞳孔間距離を演算し、その結果を表示器14に出力する様になっている。
【0019】
眼屈折力の測定は、被測定者に視標系31の第1固視標35又は第2固視標36を視準させた状態で行われる。
【0020】
以下、前記構成の眼科測定装置に於ける眼屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離の3要素についての測定原理について説明する。
【0021】
図3(A)に示す様に、測定対象眼3のディオプター値が選択された1つの基準ディオプター値に比べて負のディオプター値の場合には、光源4の像は眼底7の前方で結像され、この光束により照明された眼底7上の内、光軸上の1点で反射された反射光束10を考えると、該反射光束10は遮光部材12の前方、即ち測定対象眼3側で集光され、結像レンズ8により受光素子9上に投影される光束の上半分(斜線部分)が遮光部材12により遮光される。
【0022】
一方、図3(B)に示す様に、測定対象眼のディオプター値が基準ディオプター値の場合には、反射光束10は遮光部材12上に集光されるので、反射光束10は遮光部材12によって遮られない。
【0023】
又、図3(C)に示す様に、測定対象眼3のディオプター値が基準ディオプター値より正の場合には、光源4の像は眼底7の後方で結像する様に投影され、前述と同様に眼底7で反射された反射光束10は遮光部材12の後方、即ち受光素子9側で集光され、受光素子9上に投影される反射光束10は図3(A)とは逆の部分の光束(図中では上半分)が遮光される。
【0024】
而して、受光面9aに投影される光束は基準ディオプター値に対して測定対象眼3のディオプター値の大小、正負によって光量分布状態が変化し、この光量分布状態を基にディオプター値が求められる。
【0025】
受光素子9はこの受光面9aに形成される光束の光量分布を検出する為のものであり、前記演算器13は受光素子9からの信号を基に、受光面9a上に形成される光束の光量分布を検出し、基準となるディオプター値に対し測定対象眼3の眼屈折力が正か負かを判断すると共にその絶対値を演算し、演算結果を表示器14に出力し、該表示器14は求められた結果を表示する。
【0026】
尚、前記実施の形態では光束分離手段としてハーフミラーを使用したが、ビームスプリッター、偏光プリズム等種々の光束分離手段を使用可能なことは勿論である。
【0027】
又、図4(A)〜(E)に於いて、受光面9aに形成される光束の光量分布状態を説明する。
【0028】
尚、図4(A)〜(E)に於いて説明を簡略化する為、光源4の光軸と受光光学系の光軸とを合致させ且遮光部材12と結像レンズ8とを一致させている。この為、光源4と結像レンズ8とは同一位置で重ね合わせて示しており、遮光部材12は省略して示している。
【0029】
図4(A)〜(E)は測定対象眼の眼屈折力Dが基準眼屈折力D0 に対し負の場合を示しており、以下の説明では眼底7からの反射光束は全て結像レンズ8によって受光面9a上に投影されるものとする。光源4と測定対象眼瞳孔6との距離をlに設定し、この光源の像が眼底7に合焦する測定対象眼の眼屈折力を基準眼屈折力D0 とすると下記数式1である。
【0030】
【数式1】
D0 =−1000/l
【0031】
図4(A)は測定対象眼の眼屈折力がD(<D0 )の場合の、光軸に対し直角方向にLの長さを有するスリット状の光源4の軸上の一点S0 からの投影光束を示すもので、点S0 の像は一旦、S0 ′に結像され、測定対象眼眼底7には、ぼけた像として投影される。D0 −Dが大きくなるに従い投影される領域7aは広くなる。
【0032】
図4(B)は受光光学系2、及び、測定対象眼眼底7からの反射光束の状態を示すものである。
【0033】
図4(B)に示す様に、測定対象眼眼底7上の投影領域の端部の点I-nからの光束を考えると、この点の像I-n′は測定対象眼瞳孔6からl′の距離の位置に結像され、この光束は結像レンズ8を介して測定対象眼瞳孔6と共役位置に配置した受光素子9上に投影される。尚、このl′と測定対象眼の眼屈折力Dの関係式は下記の通りである。
【0034】
【数式2】
D=―1000/l′
【0035】
一方、この眼底7上の一点から発した光束のエッヂ上での広がり幅Δは、測定対象眼の瞳孔径をuとすると、図4(B)から明らかな様に、数式3で示される。
【0036】
【数式3】
Δ=u×(l−l′)/l′
であり、数式1、数式2より下記数式4となる。
【0037】
【数式4】
Δ=u×(l−l′)/l′
=u{(−1000/D0 )−(−1000/D)}/(−1000/D)
=u(D/D0 −1)
=u×(ΔD/D0 )
ここでΔD=D−D0 とする。
【0038】
測定対象眼3の眼屈折力Dと基準眼屈折力D0 との差が大になるに従い遮光部材12上の広がりは大きくなる。
【0039】
次に、受光素子9上での光束の広がりについて述べる。受光素子9は、測定対象眼3の眼屈折力に関係なく常に結像レンズ8に関して測定対象眼瞳孔6と共役に配置されており、測定対象眼瞳孔6の径をu、結像レンズ8の倍率をβとすると、受光素子9上ではβuの径の領域(測定対象眼の眼屈折力に影響を受けない)に光束が投影される。
【0040】
又、光軸に対して前記I-nと対称な点In からの光束も同様に測定対象眼瞳孔6からl′の位置に像In を結像した後、受光素子9上の同じ領域βuに投影される。光源4を点光源として、遮光部材12が無いものとした時、これら眼底7からの各点I-n、…I0、…In、からの光束の積分が受光素子9上の光量分布を決めるものである。
【0041】
ここで、受光素子9上での光量分布について考察する為、受光素子9上の光束投影位置の端部位置P-n、即ち、光軸を中心とした座標位置−βu/2に入射する光束を考えると、この位置に入射する光束は図4(C)での斜線Aの範囲の光束に限られることとなる。又、同様に、光軸に対して、前記のP-n位置と対称な位置Pn に入射する光束を考えると斜線A′の範囲の光束に限られることになる。してみると、測定対象眼瞳孔6からlの距離(光源4と共役位置)の位置に光軸の一方の光束A′を遮断するエッヂ状の遮光部材12を配置すると受光素子9上のP-nの位置に入射する光束は遮光部材12により遮断されず、このP-nの位置から上方の位置に行くに従って光束は徐々に遮光され、中心P0 位置で光束の半分が遮光され、Pn の位置になると全ての光束が遮断されることとなる。従って、エッヂ状の遮光部材12により受光素子9上には上方に行くにしたがって暗くなり、Pn の点で光量が0となる一定傾斜の光量分布となる。
【0042】
以上の図4(A)〜(C)では、光源4の光軸上の一点から発する光束のみを示したが、光源4の端部の一点S-n(光源の大きさをLとする−L/2の座標位置の点)からの光束を考えると図4(D)に示す様になる。この点S-nからの光束は、図4(D)に示す測定対象眼眼底7上のI-n点からIn 点の領域に投影され、このI-n点、In 点からの反射光は、前述と同様に測定対象眼瞳孔6からl′の距離の位置でI-n′、In ′の像を結像した後、受光素子9上のβuの径の領域に投影されるものである。ここで、光源4の端部の点S-nから発する光束の内、受光素子9上の光束投影の端部位置P-nに入射する光束は図4(D)のBの斜線領域の光束となるものである。
【0043】
又、前記S-nの点と対称な光源4の一点Sn からの光束を考え、その内受光素子9上のP-nの点に入射する光束を考えると図4(E)のCの斜線領域の光束となる。この様に、光源4がある大きさを有するものとして考えた場合、受光素子9上の一点の光量は、光源4の各点からの光束の総和として考えなければならない。
【0044】
図5(A)は、上記の考え方に基づき、受光素子9上のP-nの位置に入射する各光束を重ね合わせて示したものであり、光源4上のS-nの位置から発する光束の内P-nの位置に入射する光束はBの領域であり(図4(D)参照)、光源4上での位置が上方に行くに従ってその光束も上方に移動し、軸上の光源位置S0 ではAの領域の光束となり(図4(C)参照)、光源4上でのSn の位置ではCの領域の光束となる(図4(E)参照)。従って、受光素子9上のP-nの点での光量は、これらの光束の総和として考えられる。
【0045】
ここで、測定対象眼瞳孔6からlの距離の位置に遮光部材12を配置した時の受光素子9上の点P-nの光量を示す模式図を図5(B)に示す。
【0046】
図5(B)は光源4上の位置が変化するに従って遮光部材12により光束がどの様に遮光されるかを示すものである。図5(B)の横軸は光源4上の座標位置、縦軸は光量を示すものであり、光源4上での各点からの光束を考えると、座標位置の−L/2(Lは光源の大きさ)点から0点迄の光束は遮光部材12により遮光されず、座標位置の0点を過ぎると徐々に遮光され、Δ(前述の光束の広がり)の位置で全ての光束が遮断される事になるものである。
【0047】
ここで遮光されない場合の光源上の各点からの光量をkとして光源上での各点からの光量の寄与を示したものが図5(B)であり、斜線部の面積が受光素子上のP-nの点の光量値に対応するものである。この面積値Tは下記数式5の様になる。
【0048】
【数式5】
T=1/2k(L+Δ)
【0049】
同様にして、受光素子9上での他の点についても考察する。図6(A)は受光素子9上での中心点P0 に入射する光束を図5(A)と同様に示したものであり、光源4上のS-nの点からの光束の内P0 の点に入射する光束はB0 の斜線領域、光源4上の中心S0 の点からはA0 の斜線領域、光源4上のSn の点からの光束はC0 の斜線領域の光束となるものであり、受光素子9の中心P0 に入射する光量は図6(B)の斜線領域の面積T0 に対応することになる。即ち、光源4の各点からの受光素子9の中心点P0 に入射する光束を考えると、光源4上の座標位置−L/2の位置から、−Δ/2の位置迄は光束は遮光されず、−Δ/2位置を過ぎると徐々に光束が遮られΔ/2の位置で全ての光束が遮断されることになり、この面積値T0 を前述と同様に計算すると下記数式6に示される値になる。
【0050】
【数式6】
T0 =kL/2
【0051】
同様にして、受光素子9上での点Pn に入射する光束の状態、及びこの点での光量値を図7(A)、図7(B)に示す。図7(A)に於いて、光源4上のS-nの点からの光束の内Pn の点に入射する光束はB”の斜線領域、光源4上の中心S0 の点からはA”の斜線領域、光源4上のSn の点からの光束はC”の斜線領域の光束として示す。この場合には、図7(B)に示す様に、光源4の各点から受光素子9のPn の点に入射する光束を考えると、光源上の−L/2の位置から−Δの位置迄は光束は遮光されず、−Δ位置を過ぎると徐々に光束が遮られ、0の位置で全ての光束が遮断されることになり、この面積値T0 ′を計算すると下記数式7に示される値になる。
【0052】
【数式7】
T0 ′=k(L−Δ)/2
【0053】
これらの数式5、数式6、数式7の結果から分かる様に、受光素子9上の光量値は下方から上方に行くに従って、光量値は徐々に低くなるものであり、その受光素子9上での光量分布を図示すると図8に示す様に直線的に変化する。
【0054】
前述の説明に於いては、眼底の一点から発する光束を考えた場合の遮光部材12上での広がり幅Δが光源の大きさLの1/2より小さな場合を想定して説明を行ったものである。
【0055】
次に、図3(B)で示す測定対象眼3の眼屈折力が基準値である場合、図3(C)で示す測定対象眼3の眼屈折力が基準値より正の場合も、前記したと同様に受光素子9上の光量分布を考察することができ、その場合測定対象眼3の眼屈折力が基準値である場合は、図9に示す如く、均一分布、測定対象眼3の眼屈折力が正の場合は図10に示す様に図8で示したものと逆な分布状態となる。
【0056】
前記した光量分布の傾斜がディオプター値(眼屈折力)を、そして傾斜の方向がディオプター値の正負を表わす。以下図11を参照して説明する。
【0057】
光量分布の傾きをΔf/f0 と定義すると、
【数式8】
Δf/f0 =(kΔ/2)/(kL/2)=Δ/L
【0058】
前記した光束の広がりΔ、即ちボケ量Δは、前記数式4より下記数式9となる。
【0059】
【数式9】
Δ=u×(l−l′)/l′=u×ΔD/D0
【0060】
よって数式8より下記数式10となる。
【0061】
【数式10】
Δf/f0 =uΔD/LD0
∴ ΔD=(LD0 /u)(Δf/f0 )
ΔD=K(Δf/f0 )、(K=LD0 /u)
【0062】
而して、数式10は基準ディオプター値D0 に対する測定対象眼のディオプター値の偏差ΔDとΔf/f0 が比例していることを示している。従って、光量分布よりΔf/f0 を求めることにより測定対象眼のディオプター値の偏差Δを求めることができ、更に下記数式11によりディオプター値Dを求めることができる。
【0063】
【数式11】
D=D0 +ΔD
【0064】
上述の如く、眼底から反射される光束の光量分布から測定対象眼のディオプター値を求めることができる。尚、上述した光量分布は模式的に表わしており、実際には図12(A)で示す眼球の各部分に対応した光量の変化(図12(B)参照、図12(B)で示す光量分布は基準ディオプター値での光量分布を示している)、即ち角膜の反射による輝点21での光量の突出ρであるとか、瞳孔6を外れた虹彩20部分での光量の落込σ等がある。更に、測定時のまばたき、或はまつ毛、水晶体の濁り等測定結果に影響を及ぼす種々の要因がある。
【0065】
従って、以下に更に具体的に説明する。
【0066】
図14中、15は前記した眼科測定装置の測定光学系、9は受光素子、13は演算器、14は表示器、16は受光素子9の映像及び演算処理部の結果を記憶するフレームメモリ、17は演算処理部、18はフレームメモリ16、演算処理部17の同期指令、前記第1固視標35、第2固視標36の点灯の切替え、前記受光素子9からのデータの取込みの制御等のシーケンス指令を行う制御部、19は測定開始スイッチである。
【0067】
以下、所定の状態、例えば図1中の第1固視標35を点灯し、被測定者に第1固視標35を視準させた状態での測定対象眼3の測定作用について図15〜図24を参照して説明する。
【0068】
先ず、検者は表示器14上に表示された測定対象眼像を観察する。図16(A)は、表示器14上の画面を示すもので、表示器14上には所定エリアを示す基準視標22R ,22L に重合わせて測定対象眼像が表示される。この測定対象眼の両眼像の瞳の中心には光源4からの光束の内測定対象眼角膜により反射された光束により形成される輝点像が形成されている。検者は、この基準視標22R ,22L の中に両眼像が入り概略の位置合わせ調整が完了していること、及び被測定者がまっすぐ視準していることを確認した後測定開始スイッチ19をONする。この測定開始スイッチ19のONにより、受光素子9からの映像信号はフレームメモリ16に取込み記憶される。このフレームメモリ16には測定開始スイッチ19の1回の操作により、所定時間の間隔で自動的に且連続的に複数枚の映像信号が取込時間と関連付けられて記憶される。
【0069】
この複数枚の映像信号を取込む時間間隔は、測定対象眼の眼屈折力、瞳孔径及び瞳孔間距離の要素の変化を検出できる程度の時間を設定する。この時間間隔を、例えば1/15秒とすれば、1秒間に15フレームを取込むことができる。取込む時間間隔は、1秒間に数フレーム以上を取込む様に設定することが望ましい。
【0070】
演算処理部17は、このフレームメモリ16に記憶された映像に基づき以下述べるステップにより演算処理を行うものである。該演算処理部17の演算は記憶された映像を取込んだ後、右眼について測定し、次に左眼についての測定を行う。以下、図15を参照して説明する。
【0071】
先ず、角膜反射によって生ずる輝点像の位置を検出する(S3)。
【0072】
フレームメモリ16に記憶された映像は両眼が所定のエリア(前述した基準視標22R ,22L のエリアに対応している)、例えば右眼が(X1 ;Y1 )に含まれる様に撮像されている。図16(B)はこのエリアを拡大したものである。
【0073】
前記フレームメモリ16の(X1 ;Y1 )エリアの範囲内に於いて受光素子9の各画素で光量を比較し最も光量値が高い点21p を求める。この点21p が輝点像の中で最も光量が明るい点である。図16(C)はこの輝点の周辺領域を拡大した図である。次にこの最も明るい点21p を中心に所定のエリア(Jx ;Jy )を設定する。このエリア内で各画像の光量値を比較し、所定レベル以上の画像の点を抽出し、これらの点の集合によって形成される輝点像の図形の重心(以下輝点重心と称する)位置21G を算出する。
【0074】
次にこの輝点重心位置21G を中心として輝点消去の為の所定エリア(後述する)(Xs ;Ys )が設定される。角膜反射により形成される輝点は中心が最も明るいとは限らない為、単に最も明るい点21p を中心として前記輝点消去の為の所定エリアを定めると、このエリアから輝点像がはみでてしまう虞れがあるが、前述した様に輝点重心位置21G を中心とした場合にはこの虞れがない。
【0075】
右眼について輝点重心が求められたが、以下輝点重心の位置に基づき右眼の輝点の除去を行う(S3)。
【0076】
輝点重心が求められると、前述した様に、図18(B)の如く該輝点重心を中心とする輝点近傍の検知エリア(Xs ;Ys )が設定される。エッヂと平行なX方向の走査線で検知エリア(Xs ;Ys )の境界線と交差する点a点、b点の光量を求め、このa点、b点を直線で近似する。このa点、b点を結んだ直線が前記検知エリア(Xs ;Ys )でのX方向の走査線に於ける輝点の影響を除去した光量分布を示すものである(図18(C)参照、尚図中δで示す光量分布は瞳孔部分をX方向に走査して得られる光量分布曲線を示す)。
【0077】
而してa点、b点間の近似直線の式は数式12となる。
【0078】
【数式12】
L={(Lb −La )/Xs }×X+La
【0079】
斯かる走査を検知エリア(Xs ;Ys )全域に亘って行い、検知エリア(Xs ;Ys )について輝点の影響を除去した修正値を求め記憶しておく。
【0080】
次にエッヂと直角なY方向の走査線で検知エリア(Xs ;Ys )の境界線と交差する点c点、d点の光量を求め、このc点、d点を直線で近似する。
【0081】
この近似した直線は、数式12′となる。
【0082】
【数式12′】
L′={(Ld −Lc )/Ys }×Y+Lc
【0083】
斯かる走査を検知エリア(Xs ;Ys )全域に亘って行い、Y方向の走査に関しても同様に輝点の影響を除去した修正値を求め記憶する。
【0084】
更に、X方向走査修正値とY方向走査修正値とを同一の座標についての画素の光量値を逐一比較し、比較の結果で大なる方の光量値をその座標での最終値として記憶する。斯かる比較によって得られたものが輝点を除去した検知エリア(Xs ;Ys )の画像信号となる。前記フレームメモリ16の検知エリア(Xs ;Ys )部分についての記憶値を前記比較し得られた修正値に置換し、この修正値に置換したものを新たに修正映像としてフレームメモリ16に記憶する。又、輝点を除去した修正映像は修正前の映像と共に表示器14に表示される(図19参照)。
【0085】
ここで、X方向走査修正値とY方向走査修正値との比較で、光量の大なる方を選択したのは、測定に於いて測定誤差としての要因、例えばまつ毛の影響、水晶体の濁り等は光量を減ずる方向に作用する。従って、光量の大なる方がより真値に近いという理由による。
【0086】
次に、検知エリアを輝点重心を中心に瞳を充分に含む(X2 ;Y2 )に拡大し(図20(B))、前記修正映像について該検知エリア(X2 ;Y2 )をX方向(前記エッヂと平行な方向)、又はY方向(前記エッヂと直角な方向)に走査して、走査した線上での光量分布を求める。この光量分布より瞳孔径uを求める(S4)。
【0087】
図12(A)(B)(C)にも示した様に、瞳孔6部分を外れ虹彩20部分になると光量が急激に低下する(図18(C))。従って、光量分布γの変化率を求めると瞳孔6と虹彩部分20の境界点m、nで値が突出する。この境界点m、nの座標位置を前記フレームメモリ16から読取り、演算処理部17で演算すれば瞳孔径uを求めることができる。
【0088】
次に、まばたきをすると図13(A)に示す様に、まぶたが瞳孔6に掛かり、瞳孔6のまぶたが掛かった上部分の光量が低下する。従って、光量分布ではまぶたの境界位置m′が瞳孔6の境界位置である様な様相を呈する。この為、図13(A)の状態で瞳孔径uを演算すると実際の値より小さくなる。
【0089】
図12(B)、図13(B)は鉛直方向の走査線で見た光量分布であるが、水平方向の走査線でも同様な光量分布が得られる。従って、この水平方向の光量分布より求めた瞳孔径uは、まばたきの影響を受けない値である。演算処理部17で鉛直方向の瞳孔径uV と水平方向の瞳孔径uH を求め、更に鉛直方向の瞳孔径uV と水平方向の瞳孔径uH との比(uV /uH )を求め、この比が所定の値(理想的には1)より小さい場合はまばたきがあったと判定する。
【0090】
又、輝点重心21G を利用して、まばたきの検出をすることもできる。この輝点重心21G は瞳孔6の中心にあるので、輝点重心位置ρと瞳孔6の境界位置m、nとの距離を監視することでまばたきを判定できる。
【0091】
前記演算処理部17で線分ρmと線分ρnを演算し両者の比を求め、この比を監視する。
【0092】
即ち、まばたきのない場合は線分ρm/線分ρn=1であり、まばたきのあった場合は線分ρm′/線分ρn<1となる。尚、まばたきの検出は光量分布曲線について境界点m、m′、n迄を積分し、その積分値を前述したと同様に比較しても可能である。
【0093】
本装置では前記した様に光量分布の傾きより、眼屈折力を求めるが、まばたきがあったと判定された場合は次のステップに進むことなく、前記フレームメモリ16に取込まれている他の映像信号について、今迄述べた処理が繰返し行われ、まばたきがないと判定された場合に以下に述べる眼屈折力の演算処理が行われる。
【0094】
前記修正映像について検知エリア(X2 ;Y2 )をY方向(前記エッヂと直角な方向)に走査して、走査した線上での光量分布を求める。光量分布を求める走査線は前記輝点重心を通過する走査線と該走査線−X側、+X側にずれた各複数本とする(図21(A))。
【0095】
求められた光量分布について、各走査線のY方向の同一座標の各画素の光量の平均を算出し、平均値を新に輝点重心を通る走査線の光量値として置換し記憶する(図21(B)(C)参照)。この置換して得られた光量分布を図22に示す。この平均化した光量分布を前記表示器14に両眼の映像と共に表示する(図19参照)。
【0096】
この平均化光量分布の表示により、検者は被検眼の眼屈折力を目視により判定できる。又、図19で示す光量分布より平均化し、図11で示される直線的な測定用光量分布に修正する。図示される様に瞳孔の境界近傍は曲線がだれているが、これは虹彩エッヂで光が散乱する為だと考えられる。従って、修正するには、瞳孔の境界近傍α分については、除去して、直線的な測定用光量分布を求める。この測定用光量分布を求めるには、例えば最小2乗近似法を用いる。
【0097】
この近似法で求めた直線が図22中Z0 で示すものであり、この直線Z0 によりディオプター値算出に必要なΔf/f0 を求めることができる。ところが、前記平均化光量分布にはまつ毛の影響、水晶体の濁り等でεの様な落込みがある。従って、より精度の高い測定用光量分布を求めるにはこの落込みεの影響を少なくする必要がある。
【0098】
その一つの方法としては、図23に示す如く、直線Z0 に対しε′だけレベルの低い直線Z0 ′を基準とし、該直線Z0′ より更にレベルの低い値(図23中ε′′で示される範囲のもの)は近似する際のデータとして使用しないで、更に近似して得られた直線Zを測定用光量分布とする。
【0099】
又、他の方法としては、図24に示す様に直線Z0 よりレベルの低い範囲(図24中ε′′′で示される範囲)については直線Z0 の値に置換え、平均化光量分布を修正し、この修正した平均化光量分布で最小2乗法で近似し、更にこの操作を繰返して測定用光量分布を求める。
【0100】
該測定用光量分布より、前記数式8よりΔf/f0 が求められ前記数式9式より測定対象眼のディオプター値の偏差Δ、更に前記数式11よりディオプター値Dを求めることが可能となる。
右眼についての測定が完了すると、左眼についての測定が同様に行われ(S2′)、左眼についての測定が完了すると、両眼の測定結果に基づき、瞳孔間距離PDが求められる(S8)。
【0101】
この瞳孔間距離は前記輝点重心の位置21G ,21G′ を素に演算される。即ち、両輝点重心位置21G ,21G′ の距離を求めることで瞳孔間距離PDが求められる。更に両輝点重心位置21G ,21G′ を結んだ直線の傾きθを求める(図17参照)。この両輝点の瞳孔間距離PDを求めることで、被測定者の両眼の間隔、又両輝点を結んだ直線の傾きθを求めることで被測定者自体が装置に対して何度傾いているかがそれぞれ検出される。
【0102】
両眼についての屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離のデータが前記フレームメモリに測定時間と関連付けられて記憶され(S9)、測定の為の撮影が完了する。
【0103】
以上、固視標を特定した場合の眼屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離の測定について説明したが、次に、被測定者に視準させる固視標の距離を変えた場合の測定対象眼に関する眼屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離の経時的変化の測定について説明する。
【0104】
ここでの測定は、検者により測定開始を示す前記測定開始スイッチ19によるスイッチ操作がされると、前記制御部18は先ず前記第1固視標35を点灯し、次に第2固視標36に切換え、被測定者に呈示される視標位置を変更する。更に、前記制御部18はスイッチ操作による視標位置変更前後に於いて前記受光素子9から映像信号を取込み、前述した処理により第1所定期間の所定時間間隔毎のデータ及びスイッチ操作による視標位置変更後の第2所定期間の所定時間間隔毎のデータを演算すると共に前記フレームメモリ16に測定時間と関連付けして記憶する。
【0105】
以下前記実施の形態に基づき、第1固視標35から第2固視標36に(遠から近に)瞬時に切換えた場合の測定対象眼の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化の測定について、図25により説明する。
【0106】
S1:測定開始時には前記第1固視標35(第1位置)が点灯されており、被測定者は遠方位置の視標(例えば2m)を視準する。
S2:受光素子9で受光された受光信号を演算器13が受取り、フレームメモリ16に被測定者(被測定者)の両眼を含む前眼部画像データとして記憶する。該前眼部画像データはモニター等の表示器14で表示される。
S3:該表示器14には位置合わせ用のスケール等が同時に表示され、前記表示された前眼部画像を前記スケール等を基準として位置合わせ(アライメント)する。
S4:このアライメント操作は、正しい位置になる迄繰返される。正しい位置となった時に前記測定開始スイッチ19からの測定開始信号を受入れ可能となる。
S5:視標位置変更を意味する測定開始信号の待機状態となり、測定開始信号が入力される。
S6:前記制御部18が呈示される視標を第1固視標35(第1位置)から第2固視標36(第2位置(例えば0.4m))に切換える。
S7:測定開始信号が入力されると、前記受光素子9からの前眼部像に相当する受光信号は所定時間間隔で所定時間の間中演算器13が取込み、取込まれたデータは、測定時間と関連付けられてフレームメモリ16に記憶する。
S8:記憶部に記憶された第1視標位置データ及び第2視標位置データに基づいて、視標位置の変化前後の両眼の眼屈折力、瞳孔径及び瞳孔間距離(PD)を演算し、その測定データが測定時間と関連付けられて記憶される。
S9:以下の演算結果が表示される。
第1視標位置データ及び第2視標位置データ中の瞳像の光量分布を利用して、両眼の眼屈折力を演算する。
第1視標位置データ及び第2視標位置データ中の瞳像の大きさから左右眼の瞳孔径を演算する。
第1視標位置データ及び第2視標位置データ中の左右の瞳像の重心位置を求め、その間隔から瞳孔間距離(PD)を演算する。
演算で求められた視標位置の変化前後の両眼の眼屈折力、瞳孔径及び瞳孔間距離(PD)を表示器14で表示する。
【0107】
視標を第1固視標35から第2固視標36に(遠から近に)瞬時に切換えた場合の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化の状態を図26に示している。
【0108】
又、視標を第2固視標36から第1固視標35に(近から遠に)瞬時に切換えた場合の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化の状態を図27に示している。
【0109】
いずれの場合も、視標位置切換えの時点から遅れて測定対象眼の調節機能が開始され、所定の時間を経て最終的な眼屈折力に到達する。
【0110】
測定データとしては視標の切換えの態様により、下記の2種類が得られる。
【0111】
▲1▼視標切換:遠→近
視標位置変化:2.0m(遠方)から0.4m(近方)に変化させると、瞳孔間距離は短くなり、瞳孔径は小さくなり、眼屈折力は強い方向に変化する。
▲2▼視標切換:近→遠
視標位置変化:0.4m(近方)から2.0m(遠方)に変化されると、瞳孔間距離は長くなり、瞳孔径は大きくなり、眼屈折力は弱い方向に変化する。
【0112】
この様にして得られフレームメモリ16に記憶された前眼部画像データ及び測定データは、後述する図34に示す処理によって再度経時的に表示され、測定の際の状況が再現される。
【0113】
図28は第2の実施の形態を示すものであり、該実施の形態では視標系31が移動可能な可動固視標39を具備し、該可動固視標39は図示しない駆動部により前記透過光軸37上を移動する様になっており、該駆動部は前記制御部18により制御される。該実施の形態では固視標の位置を連続的に変化させた場合の測定対象眼の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化を測定できる。
【0114】
検者により測定開始を示す前記測定開始スイッチ19によるスイッチ操作がされると、前記制御部18は前記可動固視標39を点灯し、スイッチ操作により可動固視標39の位置変更するが、視標位置変更前後、及び移動中に於いて前記受光素子9から映像信号をそれぞれ逐次取込み、前述した処理により前記可動固視標39の第1所定期間の所定時間間隔毎のデータ及びスイッチ操作後、前記可動固視標39の移動中、更に視標位置変更後の第2所定期間の所定時間間隔毎のデータを演算すると共に前記フレームメモリ16に記憶し、各状態での測定データを表示器14に時間的経緯が分かる様にリアルタイムで表示させる。
【0115】
該第2の実施の形態による測定方法の1つを図29を参照して説明する。
【0116】
測定開始
S1:第1位置、遠方位置(例えば2m)で可動固視標39を呈示する。
S2:受光素子9で受光された受光信号を演算器13が受取りフレームメモリ16に被測定者(被測定者)の両眼を含む前眼部画像データとして測定時間と関連付けられて記憶する。そして、その前眼部画像データはモニター等の表示器14で表示される。
S3:該表示器14には位置合わせ用のスケール等が同時に表示され、前記表示された前眼部画像を前記スケール等を基準として位置合わせ(アライメント)する。
S4:このアライメント操作は、正しい位置になる迄繰返され、正しい位置となった時には、S5に進む。
S5:視標位置変更を意味する測定開始信号が入力の待機状態となる。前記測定開始スイッチ19の操作による測定開始信号が入力されるとS6に進む。
S6:画像データの取込みが行われ、図15で示した様に両眼についての眼屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離等測定対象眼についての測定データが演算される。演算された結果は測定時間と関連付けられて前記フレームメモリ16に記憶されると共に表示器(CRT)14に表示される。
S7:第1所定期間経過したかが判断される。
第1所定期間が経過していない時には、S6へ戻り、第1所定期間が経過する迄、前眼部の画像が取込まれ、測定データが演算、記憶、表示される。第1所定期間が経過した時は、S8へ進む。
S8:前記制御部18が呈示される可動固視標39を第1位置から第2固視標36(第2位置(例えば0.4m))に移動する。S9へ進む。
S9:可動固視標39の移動中の前眼部の画像が取込まれ、測定データが演算、記憶、表示される。
S10:可動固視標39の移動が完了したかどうかが判断され、完了しない場合はS7に戻り、更に可動固視標39の移動中の前眼部の画像が取込まれ、測定データが演算、記憶、表示される。移動が完了するとS11へは進む。
S11:可動固視標39の移動後の画像データの取込みが行われ、測定データが演算、記憶、表示される。
S12:第2所定期間経過したかどうかが判断され、所定期間経過すると測定が完了する。
【0117】
測定データとしては視標の移動の態様により、下記の4種類が得られる。
【0118】
▲1▼視標切換:遠→近
▲2▼視標切換:近→遠
▲3▼視標移動:遠→近
▲4▼視標移動:近→遠
【0119】
可動固視標39を第1位置から第2位置迄移動させた場合の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化の状態を図31に示している。
【0120】
可動固視標39を第2位置から第1位置迄移動させた場合の眼屈折力、瞳孔間距離、瞳孔径の経時的変化の状態を図32に示している。
【0121】
図32〜図34に於いて、上記第2の実施の形態での表示の態様について説明する。
【0122】
図32は表示器(CRT)14の表示画面を示しており、画面には視標位置表示部41、前眼部表示部42、測定値表示部43、眼屈折力表示部44、PD表示部45、瞳孔径表示部46が表示されている。
【0123】
前記視標位置表示部41は可動固視標39が現在どこの位置にあるか、又逆3角形の矢印の動きから移動中か停止しているかを示すことができる。前記前眼部表示部42により検者が前眼部の状態を判別することができる。前記測定値表示部43には測定中の数値データが経時的に複数表示されると共に最新のデータがリアルタイムで追加表示されて行き、過去のデータとの比較ができる様になっている。又、眼屈折力表示部44、PD表示部45、瞳孔径表示部46は前記測定値表示部43で示されるデータがグラフ表示されるものであり、図30、図31で示したグラフと対応するものである。
【0124】
図33は表示器(CRT)14の他の表示画面を示しており、画面には第1瞳孔表示部47、第2瞳孔表示部48、測定値表示部49が表示されている。
【0125】
前記第1瞳孔表示部47には測定データと対応した瞳孔像が重合して表示され、重合した各瞳孔像が区別できる様に色彩が変えられている。重合して表示することで、測定中の瞳孔位置の変化が視覚的に判断できる。又、前記第2瞳孔表示部48には右瞳孔基準位置R、左瞳孔基準位置Lが画面上に線として表示されており、測定データと対応した瞳孔像が前記右瞳孔基準位置R、左瞳孔基準位置Lに重なる様に表示され、而も経時的に位置がずれて表示される。図33は上から逐次表示されている例である。瞳孔像と前記右瞳孔基準位置R、左瞳孔基準位置Lとを同時に表示することで、基準位置に対する又瞳孔の位置変化が明確になる。
【0126】
又、前記測定値表示部49には測定中の数値データが経時的に複数段表示され、各段は前記第2瞳孔表示部48に表示されている瞳孔の段と対応している。
【0127】
前記表示器14には測定データをリアルタイムで表示することができるが、測定済のデータは前記フレームメモリ16に記憶されており、測定済のデータを測定後所望の時間に表示することが可能である。データは測定時間と関連付けられて記録されているので測定済のデータは最終データのみを表示することも、複数の測定データを同時に表示することも、測定時と同様経時的に表示することも可能である。
【0128】
図34は記憶した測定済データを再度経時的に表示する作動を示している。
【0129】
表示指令命令が発せられると前記フレームメモリ16に記憶された前眼部画像データ、測定結果データ、視標位置データが呼出され、各データが時間の経緯に合わせ同期表示される。一連のデータが表示されることで再度表示が完了する。
【0130】
図35は、図32で示した表示器(CRT)14の表示画面の変形例を示している。図35中、前眼部表示部42、測定置表示部43、眼屈折力表示部44、PD表示部45、瞳孔径表示部46については図32と同様であるので説明を省略する。
【0131】
本表示画面では、視標位置表示部50が、眼屈折力表示部44、PD表示部45、瞳孔径表示部46と同様、視標の位置を経時的に表示する様になっており、図30、図31で示したグラフと対応するものである。視標位置表示部50に於いて横軸は時間、縦軸は測定対象眼と視標迄の距離を示し、図示では視標を近づけた状態を示している。前記視標位置表示部50により時間の経過に伴う視標位置の変化が分かり、他の眼屈折力表示部44、PD表示部45、瞳孔径表示部46を同様に経時的に表示することで、視標位置の変化に対応する眼屈折力、PD、瞳孔径の変化を視覚的に容易に認識することができる。
【0132】
尚、上記実施の形態では、測定対象眼が視標を注視した状態での測定について説明したが、視標ではなく、遠方の景色等をみている状態、即ち自然視の状態での測定であってもよいことは勿論である。
【0133】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、眼屈折力、瞳孔径、瞳孔間距離の3要素を同時に測定できると共に、視標の位置を変化させた場合の測定対象眼の3要素のいずれか1つ若しくは全ての経時的な変化がリアルタイムで測定でき、更に測定データが経時的にリアルタイムで表示されるので検者は測定中の結果が瞬時に分かると共に再度所望の瞳孔像の状態が視覚的に認識できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略構成説明図である。
【図2】同前本発明の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図3】(A)(B)(C)は測定対象眼のディオプター値の相違による光束の状態の相違を示す説明図である。
【図4】図4(A)(B)(C)(D)(E)は受光及び測定対象眼眼底からの反射光束の状態を示す説明図である。
【図5】(A)は受光素子に到達する光源各点の反射光束の状態を示す説明図、(B)は遮光部材によって遮られた場合の各光束の光量変化を示す説明図である。
【図6】(A)は受光素子に到達する光源各点の反射光束の状態を示す説明図、(B)は遮光部材によって遮られた場合の各光束の光量変化を示す説明図である。
【図7】(A)は受光素子に到達する光源各点の反射光束の状態を示す説明図、(B)は遮光部材によって遮られた場合の各光束の光量変化を示す説明図である。
【図8】ディオプター値に対応した受光面での光量分布状態を示す説明図である。
【図9】ディオプター値に対応した受光面での光量分布状態を示す説明図である。
【図10】ディオプター値に対応した受光面での光量分布状態を示す説明図である。
【図11】光量分布状態よりディオプター値を求める場合の説明図である。
【図12】(A)は通常の眼球状態を示す図、(B)は該状態での光量分布を示す線図、(C)は同前光量変化率を示す線図である。
【図13】(A)はまばたき状態を示す図、(B)は該状態での光量分布を示す線図、(C)は同前光量変化率を示す線図である。
【図14】同前実施の形態に於ける示すブロック図である。
【図15】同前実施の形態に於ける測定方法を示すフローチャートである。
【図16】(A)は前記眼科測定装置の撮像画面の図、(B)は測定対象眼部分を拡大した図、(C)は輝点像を示す図である。
【図17】眼科測定装置の撮像画面を示す図である。
【図18】(A)は図16(B)と同様測定対象眼部分の拡大図、(B)は輝点を含む範囲を示す図、(C)は輝点を通過するエッヂに対して平行な走査線の光量分布図、(D)はエッヂに対して直角方向の走査線の光量分布図である。
【図19】表示器の表示画面の図である。
【図20】(A)は図16(B)と同様測定対象眼部分の拡大図、(B)は瞳孔を含む走査領域を示す図、(C)はエッヂに対して直角方向の走査線の光量分布を示す図である。
【図21】(A)(B)(C)は平均化した光量分布を求める場合の説明図である。
【図22】光量分布と近似直線の関係を示す図である。
【図23】近似直線の求め方を示す説明図である。
【図24】近似直線の求め方を示す説明図である。
【図25】第1の測定方法を示すフローチャートである。
【図26】視標を瞬時に遠から近に切換えた場合の測定対象眼の眼屈折力等の状態変化を示す線図である。
【図27】視標を瞬時に近から遠に切換えた場合の測定対象眼の眼屈折力等の状態変化を示す線図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態を示す概略構成説明図である。
【図29】第2の測定方法を示すフローチャートである。
【図30】視標を徐々に遠から近に移動させた場合の測定対象眼の眼屈折力等の状態変化を示す線図である。
【図31】視標を徐々に近から遠に移動させた場合の測定対象眼の眼屈折力等の状態変化を示す線図である。
【図32】第2の実施の形態に於ける表示の態様を示す説明図である。
【図33】第2の実施の形態に於ける他の表示の態様を示す説明図である。
【図34】データを再表示する場合のフローチャートである。
【図35】第2の実施の形態に於ける表示の他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 照射光学系
2 受光光学系
3 測定対象眼
4 光源
6 瞳孔
9 受光素子
13 演算器
14 表示器
15 測定光学系
16 フレームメモリ
17 演算処理部
18 制御部
19 測定開始スイッチ
31 視標系
35 第1固視標
36 第2固視標
39 可動固視標

Claims (6)

  1. 被測定者の両眼の眼底を照明する照明光束を発する光源部と、該光源部からの照明光束を被測定者の両眼の眼底に照射する照射光学系と、照明光束が照射された被測定者の両眼の眼底からの反射光束の一部を遮光し、測定対象眼の瞳と略共役位置でその眼屈折力に応じて光量分布に変化が生じる様に、その光路内に配置された遮光部を含む受光光学系と、測定対象眼の瞳と略共役位置に配置され、前記受光光学系からの受光光束を受光する受光部と、該受光部からの前眼部信号を記憶する記憶部と、測定者の操作に応じて、視標を被測定者に第1視標位置から、これと異なる第2視標位置迄視標呈示位置を変化させて呈示する視標系と、該視標系により視標位置の変化前及び変化後に得られた前記受光部の受光信号に基づき、視標位置変化の前後の測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径の内少なくとも1つを求める制御演算部と、測定期間中の測定対象眼の前眼部像を表示すると共に測定期間中の測定結果である前記測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径のデータをリアルタイムに経時的に表示する表示部とを具備し、前記制御演算部は演算処理に必要な時間だけ遅延させて測定対象眼の前眼部像を前記表示部に表示させ、前記視標位置が変化した状態での前眼部像とその測定結果とがリアルタイムで表示される様に構成したことを特徴とする眼科測定装置。
  2. 前記記憶部は、前記視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部の前眼部信号と、前記演算制御部による演算結果を記憶し、前記表示部は前記記憶部に記憶された前眼部信号及び前記演算結果に基づき前記視標系による視標の動きと関連させて、前記受光部の前眼部と前記制御演算部による演算結果を表示する様構成した請求項1の眼科測定装置。
  3. 前記表示部は視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部での測定対象眼の瞳の動きが一連に判別可能に、瞳の像を並べ表示する様構成した請求項1又は請求項2の眼科測定装置。
  4. 被測定者の両眼の眼底を照明する照明光束を発する光源部と、該光源部からの照明光束を被測定者の両眼の眼底に照射する照射光学系と、照明光束が照射された被測定者の両眼の眼底からの反射光束の一部を遮光し、測定対象眼の瞳と略共役位置でその眼屈折力に応じて光量分布に変化が生じる様に、その光路内に配置された遮光部を含む受光光学系と、測定対象眼の瞳と略共役位置に配置され、前記受光光学系からの受光光束を受光する受光部と、該受光部の受光信号を記憶する記憶部と、測定者の操作に応じて、視標を被測定者に第1視標位置から、これと異なる第2視標位置迄視標呈示位置を変化させて呈示する視標系と、該視標系により視標位置の変化前及び変化後に得られた前記受光部の受光信号に基づき、視標位置変化の前後の測定対象眼の瞳孔間距離、眼屈折力及び瞳孔径を求める制御演算部と、前記視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部の前眼部信号と、前記演算制御部による演算結果を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前眼部信号及び前記演算結果に基づき前記視標系による視標の動きと関連させて、前記受光部の前眼部と前記制御演算部による演算結果を表示する表示部とを具備し、該表示部は視標系による視標の動きと関連させ、前記受光部での測定対象眼の瞳の動きが一連に判別可能に、瞳の像を並べ表示する様構成したことを特徴とする眼科測定装置。
  5. 瞳の像を一部重ね、又は色彩を変え表示する請求項3又は請求項4の眼科測定装置。
  6. 前記表示部は視標系の動きを視覚的に判別可能に表示する様構成される請求項1又は請求項4の眼科測定装置。
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