JP4173875B2 - ロール式粘着クリーナとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚積層した粘着テープの接着剤塗布面にゴミなどを付着させ、
ゴミ過多になると、粘着テープを1枚ずつ剥離するようにしたロール式粘着クリーナとその製造方法に関する。
衣服やカーペット等に付着したゴミや屑を除去する手段として、ロール式粘着クリーナが多用されている。この粘着クリーナは、巻芯に片面粘着テープが複数枚積層され、接着剤塗布面に多数のゴミが付着した状態になると、1枚ずつ剥離し新たな接着剤塗布面にする。
従来の粘着クリーナの中心は、巻芯上に使用幅の片面粘着テープを層状に巻回した、いわゆるレコード巻あるいは重ね巻タイプのものであるが、ゴミ過多状態の片面粘着テープの剥離作業を容易にするために、帯状の片面粘着テープが巻芯の軸線に対し斜め方向に伸延するようにした、いわゆるスパイラルタイプのものもある。
スパイラルタイプの粘着クリーナとして、特許文献1には以下の製造方法が記載されている。まず、芯金に外周に巻芯用テープを巻き付けて巻芯を形成する。次に、この巻芯を軸方向に移動させつつ、接着剤塗布面が外側になるように第1の片面粘着テープを巻芯の外側に斜め方向から巻き付けると同時に剥離面側には接着剤を塗布し、これを巻芯に取り付ける。
そして、他の片面粘着テープを前記第1の片面粘着テープの上に多数斜め方向に巻き付けて積層体を形成する。この場合、芯金あるいは巻芯の側部に多数配置された片面粘着テープを供給する繰り出し部材(ボビン)から繰り出された片面粘着テープを各層で突き合せる。つまり、片面粘着テープの側端部が接するように巻き付ける。このようにして形成された積層体を軸方向所定長毎に切断する。
なお、所定長の積層体は、ハンドルに回転可能に設けられたローラに取り付け、衣服やカーペット等の表面に沿って転がし、ゴミや屑を粘着テープに付着させる。
特開平11−216096号公報
しかし、このようなスパイラルタイプの粘着クリーナやその製法は、下記するように製造設備の面と、剥離性の面で不利がある。
このような粘着テープを突き合せた積層体を製造する場合には、粘着テープを繰り出す多数の繰り出し部材(ボビン)が必要となるが、これら繰り出し部材相互の間に所定の空間を設けなければならず、かつ精度よく繰り出し突き合せしなければならないことから、繰り出し部材の設置部分における軸方向長さが長くなり、設備全体が大型化し、製造スペースも大きなものが必要となり、また精度の高い設備も必要で、コスト的には極めて不利である。
また、積層体を軸方向所定長毎に切断すると、剥離すべき片面粘着テープの端部が鋭角の尖鋭端となり、各片面粘着テープの剥離操作が容易となり、破断用のミシン目を形成する必要もなく、有利であるものの、片面粘着テープの側端部が接するように突き合わせているので、積層体の表面が全体的に凹凸のない面となるため、各層の片面粘着テープの剥離開始端部を探しにくい。また、場合によっては上層の粘着テープを剥がしたときに、下層の粘着テープが一緒に剥がれてくるといった2枚剥離を生じやすいという欠点がある。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたもので、剥離開始端部を探し易く、2枚剥離が生じることもない、製造設備も小型化でき、精度を要することもない、コスト的に有利なロール式粘着クリーナ及びその成形方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
(1) 一面が接着剤塗布面とされ他の面が剥離面とされた帯状の片面粘着テープを巻芯上に、前記接着剤塗布面が外側となるようにして複数枚層状に接着すると共に当該片面粘着テープの側縁部が前記巻芯の軸線に対し斜め方向に伸延するように設けられたロール式粘着クリーナにおいて、各層の前記片面粘着テープの側縁部間に隙間が存在するようにしたことを特徴とするロール式粘着クリーナ。
(2) 前記片面粘着テープは、前記側縁部に接着剤を塗布しない非塗布領域を有し、該非塗布領域(15)は剥離開始端部から剥離完了端部まで全長に渡り形成されていることを特徴とする前記(1)のロール式粘着クリーナ。
記巻芯と接する層の粘着テープを、接着剤塗布面が外側となるように巻回した表テープと、接着剤塗布面が内側となるように巻回した裏テープとを交互に設け、これら表裏テープの上に前記片面粘着テープ(T)が複数枚層状に設けられたことを特徴とする前記(1)のロール式粘着クリーナ。
記片面粘着テープの側縁端部又は側面に、剥離位置を表すしるしが設けられていることを特徴とする前記(1)のロール式粘着クリーナ。
) 前記しるしは、前記片面粘着テープの側縁部に沿って全長に渡り設けたことを特徴とする前記(4)のロール式粘着クリーナ。
請求項の発明では、各層の片面粘着テープの側縁部間に隙間が存在するようにしたので、端部の剥離性が極めて向上する。
請求項2の発明では、各層の片面粘着テープの側縁部に接着剤を塗布しないようにしたので、2枚剥離を生じることもなく、剥離開始端部が探し易く、コスト的に有利となる。
請求項の発明は、表テープと裏テープの側縁部が重なるようにしたので、両面テープを使用しなくても、積層体を巻芯に固定でき、巻芯用テープ以外は全て片面粘着テープの使用となり、在庫管理やテープの取り付け作業などが容易となる。
請求項の発明では、各層の片面粘着テープの側縁端部又は側面に剥離位置を表すしるしを設けたので、剥離開始端部が探し易くなる
請求項の発明では、前記しるしを片面粘着テープの側縁部に沿って全長に渡り設けたので、非接着部分も明らかとなりさらに剥離開始端部が探し易く、また、軸方向にスパイラルな線が入るため、意匠的効果も生じ商品価値も増大する。

以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図、図2は図1の2−2線に沿う断面図である。
本実施形態のロール式粘着クリーナ10は、図1,2に示すように、外面側が接着剤塗布面A(図1中砂地で示す)とされ、内面側が剥離面Hとされた帯状の片面粘着テープTを巻芯11上に複数枚層状に接着し、積層体12としたものである。
この片面粘着テープTは、接着剤塗布面Aを外面とし、側縁部sは巻芯11の軸線に対し斜め方向に伸延するように巻芯11に設けられるが、本実施形態の積層体12は、各層において各片面粘着テープTの側縁部s1が隣位となるテープTの側縁部s2と重合(図1中斜線で示す)するようにスパイラルに巻回されている。
なお、この積層体12は、長尺なものを予め形成し、カッターにより軸方向所定長毎に切断し、ロール式粘着クリーナ10としている。
このロール式粘着クリーナ10は、前述のように各層の片面粘着テープTの側縁部sが重合されているので、剥離開始端部を探し易く容易に剥離できることになる。
片面粘着テープTや接着剤13は、通常、ゴミの付着が目視しやすいように白色で構成されているため、片面粘着テープTの側縁部sが重合されると、ゴミが付着する前は、この重合部分である側縁部sの白色が他の部分より白く見え、テープTの側縁部sであること、つまり、剥離開始端部であることが分り易くなる。
また、ゴミが付着した後は、重合部分が他の部分より浮き上がっているため、この部分にゴミが付着し易く、他の部分よりも黒ずんで見えることから、前記使用前と同様剥離開始端部が分り易くなる。
このため、使用前使用後の如何を問わず、目視により剥離開始端部が探し易くなり、しかも剥離開始端部は、重合部分となっており段差があるので、接着剤13が塗布された接着剤塗布面Aに外力を擦るように加えると、当該片面粘着テープTを容易に剥離することができる。
<製法>
このようなロール式粘着クリーナ10の製法について、図3により詳述する。ここに、図3は第1実施形態に係るロール式粘着クリーナの成形状態を示す要部概略斜視図である。
<巻芯形成工程>
まず、芯金20上に複数枚の巻芯用テープ21a〜21cを巻く。芯金20は、回転体22に支持されており、回転体22は、図外のモータの回転が回転伝達部を介して伝達され、回転される。
芯金20の側部には、巻芯用テープ21a〜21cを斜め後方から前方に向けて繰り出す繰り出し部材23a〜23c(ボビン)が配置され、第1の繰り出し部材23aから繰り出された巻芯用テープ21aは、接着剤が塗布されることなく芯金20の外周面に巻き付けられ、第2、第3等の繰り出し部材23b,23cから繰り出された巻芯用テープ21b,21cは、接着剤塗布部材24により内面に接着剤13が塗布され、先に芯金20に巻き付けられた前記巻芯用テープ21aの上に巻き付けられる。このようにして各巻芯用テープ21a〜21cが重合接着した巻芯11となる。
この巻芯11は、送りローラ25により芯金20に沿って軸方向に送られる。
<両面テープ取付工程>
芯金20上に形成された巻芯11に対し両面テープ26を斜め方向から貼着する。この両面テープ26は、後の粘着テープTによる積層体12を巻芯11に固定するものである。
ただし、積層体12を巻芯11に固定する手段は、必ずしも両面テープ26のみに限定されるものではない。接着剤を巻芯11上に塗布するかあるいは片面粘着テープTに接着剤塗布部材24により接着剤を塗布してもよい。場合によっては片面粘着テープTの表裏を逆にしたものを一対設け、相互に側端が重合するようにしてもよい。
<積層体形成工程>
このようにして両面テープ26等が貼着された状態の巻芯11が移動する芯金20の側部には、帯状の片面粘着テープTを斜め後方から前方に向けて繰り出す繰り出し部材27(ボビン)が適数個配置されている。各繰り出し部材271,272,273・・・27n等から繰り出される片面粘着テープT1,T2,T3・・・Tnは、外面側が接着剤塗布面A、内面側が剥離面Hとされており、下位の層の接着剤塗布面Aに上位の層の剥離面Hが合わされることになる。
この片面粘着テープT1〜Tnは、側縁部sが巻芯11の軸線に対し斜め方向に伸延するように次々と巻き付けられる。特に、本実施形態の積層体12は、各層において片面粘着テープTの側縁部s1が隣位の片面粘着テープTの側縁部s2と重合状態となるように巻き付けられる。
このように粘着テープTの側縁部sを重合状態とすれば、多数ある繰り出し部材27(ボビン)相互を近接した位置に配置でき、繰り出し部材27が設置されている軸方向長さを短縮でき、設備全体が小型化し、製造スペースも大きなものが必要とならない。また、片面粘着テープTの側縁部sを突き合せる場合に比し繰り出し精度を高くする必要もないので、設備コスト的に有利となる。
<切断工程>
このようにして形成された積層体12は、軸方向所定長毎に切断するカッター30により切断される。この場合、積層体12は、移動しているためにカッター30も移動しつつ切断することが好ましい。
<第2の実施の形態>
図4は本発明の第2実施形態を示すロール式粘着クリーナの要部を示す斜視図、図5は図4の5−5線に沿う断面図、図6は同ロール式粘着クリーナの成形状態を示す要部概略斜視図であり、前記図1〜3に示す部材と共通する部材には同一符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のロール式粘着クリーナ10は、図4,5に示すように、巻芯11と接する第1層の片面粘着テープT1を、接着剤塗布面Aが外側となるように巻回した表テープTaと、接着剤塗布面Aが内側となるように巻回した裏テープTbとを、側縁部s1,s2が重なるように設け、これら表裏テープTa,Tbの上に片面粘着テープT2〜Tnを接着剤塗布面Aが外側となるように複数枚層状に設け、
積層体12としたものである。
このようにすれば、前記第1実施形態のように両面テープ26を使用しなくても、積層体12を巻芯11に固定することができ、また、巻芯用テープ21以外は全て片面粘着テープTを使用することになるので、在庫管理やテープの取り付け作業などが容易となる。
さらに詳述する。図6に示すように、まず、前記第1実施形態と同様、芯金20上に巻芯用テープ21a〜21cを巻き、巻芯11を形成した後、芯金20の側部に設けられた繰り出し部材27a,27bより、斜め後方から前方に向けて表テープTaと裏テープTbを巻き付ける。
まず表テープTaから巻き始める。この場合、表テープTa相互の側端間の距離は、裏テープTbの幅よりも小さく設定しておく。
そして、裏テープTbを巻回する。前述のように表テープTa相互間を裏テープTbの幅よりも小さく設定すると、表テープTa間に重合するように裏テープTbを設置できる。この結果、該裏テープTbは、表テープTaの接着面に固定的に取り付けられる。
このようにして表裏テープTa,Tbの取り付けが完了すると、前記第1実施形態と同様、片面粘着テープT1〜Tnを側縁部が重なるように巻回し、積層体12を形成する。
なお、本実施形態は、表テープTaと裏テープTbを側縁部sが重なるように巻回しているが、これに代えて、表テープTaの裏面に接着剤塗布部材24により接着剤を塗布すれば、この側縁部sが重ならなくても表テープTaを取り付けることができる。
<第3の実施の形態>
前記実施形態1,2は、片面粘着テープTの側縁部sが重ね合わせたものであるが、剥離性のみを考慮すれば、各層の片面粘着テープTの側縁部s間に隙間(図示せず)が存在するようにしてもよい。
このようにすれば、前述の突き合せたものに比し繰り出し部材27の設置スペースは大きくなるが、片面粘着テープT相互の剥離性が向上する。
つまり、前記実施形態1,2のように片面粘着テープTの側縁部が重ね合わされたもの、あるいは片面粘着テープTの側縁部を突き合せたものは、積層体を軸方向所定長毎に切断すると、いずれも剥離すべき片面粘着テープの端部が鋭角の尖鋭端となっていても、この片面粘着テープ相互が極めて近接した状態となっている。このため、尖鋭端を持って剥離すると、当該尖鋭端と下部の片面粘着テープの端部を一緒に剥離する、2枚剥離の虞がある。
このため、本実施形態では、前記片面粘着テープTの側縁部sを離間し、各層の片面粘着テープTの側縁部s間に隙間が存在するようにしている。このように一層目の剥離が下位の層に影響しないようにすれば、前記2枚剥離を防止できる。
<第4の実施の形態>
図7は本発明の第4実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。本実施形態のロール式粘着クリーナ10も第1実施形態と同様に、外面側が接着剤塗布面Aとされ、内面側が剥離面Hとされた帯状の片面粘着テープTを巻芯11上にスパイラルに複数枚層状に接着し、各層の片面粘着テープTの側縁部s1が隣位の片面粘着テープTの側縁部sと重合している。そして、剥離開始端部から剥離完了端部まで全長に渡り、前記片面粘着テープTの側縁部sに接着剤13を塗布していない非塗布領域15を形成している。
このように構成すると、剥離開始端部を摘んで片面粘着テープTを剥離したときに、その剥離が下層に位置する片面粘着テープに影響しにくくなり、2枚剥離を効果的に防止できる。
更にこのように構成すると、前記第1実施形態において述べたように、白地での白色が浮き上がった部分の探し当てとなるので、目視により剥離開始端部を探し易くなるのみならず、目の不自由な方やお年寄り方等の場合にも、この剥離開始端部を明確かつ簡単に判別できるようになり、探し易くなる。
詳細には、片面粘着テープTの巻回時に、相互に重合された側縁部s1及びs2は、接着剤13が塗布されていない部分同士が重合されることになり、ゴミの付着前後を問わず、剥離開始端部が分り易くなる。
目視による場合は、ゴミの付着前では、白色の浮き上がりにより、ゴミの付着後は、接着剤が塗布された部分にはゴミが付着して黒く、非塗布領域15にはゴミは付着せず、元の地のままとなり、スパイラル状に白地が浮き出ることにより剥離開始端部を容易に探し当てることができる。
また、目の不自由な方等の場合は、ゴミの付着前後を問わず、非塗布領域15に沿って指を移動するか、あるいは粘着クリーナ10の軸方向両端部外周角部を指先でたどると、接着剤13を塗布していない剥離開始端部を簡単に探り当てることができる。
しかも、接着剤の塗布領域が少なくなるので、コスト的にも有利となる。
<第5の実施の形態>
図8は本発明の第5実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。本実施形態のロール式粘着クリーナ10は、前記第4実施形態の改良型であり、さらに剥離開始端部を明確かつ簡単に判別できるようにしたものである。
本実施形態の片面粘着テープTは、前記第4の実施形態と同様に、剥離開始端部から剥離完了端部まで全長に渡り、側縁部sに接着剤13を塗布していない非塗布領域15を形成すると共に片面粘着テープTの側縁端部又は側面に剥離位置を表すしるし16を設けたものである。尚、しるし16は、テープTの全長に亘って連続して設けられていてもよく、或いは不連続に形成されていてもよい。
ここにおいて、「しるし」とは、少なくとも前記剥離開始端部であることを使用者に認識させ得る手段であり、例えば図形、記号若しくは文字等の印刷による表示、シールの貼着、パンチングによる打ち抜き又はエンボスがけによる凹凸付形などが挙げられる。本実施形態では、剥離開始端部に、該剥離開始端部に隣接する部位との境界を識別できる着色を施すことにより「しるし」としている。
特に、接着剤13を塗布していない非塗布領域15における片面粘着テープTの側縁端部又は側面にしるし16を設ける場合、前記剥離開始端部にワンポイント的に着色を施してもよいが、テープTの側縁部sに沿って全長に渡り着色を施すと、剥離開始端部から剥離完了端部間での剥離ラインが明示されるのみでなく接着剤13の塗布されていない非塗布領域15、つまり非接着部分も明らかとなり、取り扱い性が向上する。また、軸方向にスパイラルな線が入るため、意匠的効果も生じ商品価値も増大する。
このように、しるし16がテープTの全長に亘って形成されている場合には、指を非塗布領域15に沿って移動したりあるいは粘着クリーナ10の軸方向両端部外周角部を指先でたどったりすることなく、剥離開始端部を目視により容易に探り当てることができる。
しるし16の具体的な形態には図9〜図12に示すものが挙げられる。図9に示す粘着クリーナにおける片面粘着テープTは白地のもので、一方の側縁端部を含むほぼ縦半分が長手方向全長に渡り着色されて、しるし16を形成している。着色されてしるし16を形成している部分には、片面粘着テープTの剥離方向を示す矢印が印刷によって形成されている。尚、矢印に代えて又は矢印と共に剥離方向を示す文字を形成してもよい。片面粘着テープTにおけるしるし16を形成している部分の側縁端部には、片面粘着テープTの長手方向全長に渡り、接着剤が塗布されていない非塗布領域15が形成されている。片面粘着テープTにおける非塗布領域15以外の領域には接着剤が塗布されている。片面粘着テープTをスパイラル巻きすると、図9に示すように、片面粘着テープTにおける白地の部分上に、しるし16が形成された着色部分が重なるので、2色の色の違いから、剥離開始端部を目視により容易に探り当てることができる。また、片面粘着テープTの剥離操作中に、該テープTが途中で破れた場合にも、破れた端部を容易に探り当てることができる。
図10に示す粘着クリーナにおける片面粘着テープTも、図9に示す片面粘着テープと同様に白地のものである。但し、図10に示す片面粘着テープTにおいては、着色されてしるし16を形成している部分が、図9に示す片面粘着テープと左右逆になっている。そして、片面粘着テープTにおけるしるし16が形成されていない部分の側縁端部に、片面粘着テープTの長手方向全長に渡り、接着剤が塗布されていない非塗布領域15が形成されている。図10に示す片面粘着テープTをスパイラル巻きすると、片面粘着テープTにおけるしるし16が形成された着色部分上に、白地の部分が重ねられる。従って、図9に示す片面粘着テープと同様に、2色の色の違いから、剥離開始端部を目視により容易に探り当てることができる。
図11に示す粘着クリーナにおける片面粘着テープTには、その一方の側縁端部に長手方向全長に渡り細幅で着色が施されて、しるし16が形成されている。更に、該側縁端部に、片面粘着テープTの長手方向全長に渡り、接着剤が塗布されていない非塗布領域15が形成されている。非塗布領域15も細幅であるが、しるし16よりも太幅となっている。換言すると、非塗布領域15はしるし16全体を包含している。
図12に示す粘着クリーナにおける片面粘着テープTは、図11に示す片面粘着テープとほぼ同様であり、両者が異なる点は、図12に示す片面粘着テープTには、その剥離開始端部に比較的大きな三角形のしるし16aが更に形成されている点である。本実施形態によれば、図11に示す片面粘着テープに比べて、剥離開始端部を一層容易に探り当てることができる。
側端部位に着色を施された片面粘着テープを製造する方法を、図9に示す片面粘着テープを例にとり図13(a)及び(b)を参照しながら説明する。まず、図13(a)に示すように、片面粘着テープの幅の数倍の幅をもつ帯状連続体17を原反(図示せず)から繰り出し、その一面に、幅方向に所定間隔を置いて太幅筋状の着色部分18,18,・・をグラビア印刷等の方法によって複数本形成する。次いで、帯状連続体17における着色部分18が形成された面上に、接着剤(図示せず)を太幅筋状に複数本塗工する。接着剤の塗工幅は、製造しようとする片面粘着テープの幅よりも若干小さくして、隣り合う筋状の接着剤間に細幅の非塗布領域(図示せず)が形成されるようにする。非塗布領域を形成する位置は、図13(a)における各着色部分18における右側端から数ミリメートル乃至十数ミリメートル内側寄りの位置とする。
次に、図13(b)に示すように、帯状連続体17をスリッター等の裁断手段(図示せず)によって所定幅に裁断し、着色によって形成されたしるし16を有する片面粘着テープTを得る。裁断位置Cは、各着色部分18における右側端とすることが理想的である。しかし、裁断装置の精度によっては、裁断位置Cが右側端から内方又は外方に変移することがあり、特に裁断位置Cが右側端から外方へ変移した場合には、得られる片面粘着テープTにおけるしるし16の外側端に、着色されていない細幅の部位が現れることになり外観上好ましくない。そこで、裁断装置の精度を考慮して、裁断位置Cは、図13(b)に示すように、各着色部分18における右側端から数ミリメートル程度内側寄りの位置とすることが好ましい。尚、このようにして得られた片面粘着テープTにおいては、その左側端に、着色された細幅の部位が現れることになるが、通常、該細幅の部位は、片面粘着テープTを重ね巻きすることで隠すことができるので、製品の外観上特に問題は生じない。但し、重ね巻きをする時の精度によっては、前記細幅の部位を隠すことが出来ず、意図せずに該細幅の部位がしるし16とが重なってしまい、剥離開始端部を見つけにくい場合がある。しかしそのような場合であっても、例えば片面粘着テープTの剥離操作中に、該テープTが途中で破れた場合には、破れた端部を容易に探り当てることができる。
以上は、片面粘着テープの側縁端部にしるしを形成する場合の方法であるが、次に片面粘着テープの側面にしるしを形成する場合の方法も説明する。先ず、既に接着剤が塗布され且つ非塗布領域が形成されている片面粘着テープの連続体を巻回し、円筒状の原反を作製する。この円筒状の原反における上面又は下面の何れかに、所定手段によって着色を施す。これによって片面粘着テープの一側面が着色されてしるしが形成される。
図8〜図12に示す実施形態おいて用いたしるし16は、特に説明する迄もなく、第1の実施形態及び第2の実施形態のロール式粘着クリーナに適用することができる。同様に、片面粘着テープTの側縁部s間に隙間が存在するようにした、いわゆる開き巻きタイプの第3の実施形態のロール式粘着クリーナにも、しるし16を適用することができる。また、生産効率が問題とならない限度において、片面粘着テープTの側縁部sが接するように突き合わされている、いわゆる突き合わせ巻きタイプのロール式粘着クリーナにも、しるし16を適用することができる。特に、重ね巻き及び突き合わせ巻きタイプのロール式粘着クリーナの場合に効果的である。
本発明は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更使用することができる。
本発明の第1実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 同ロール式粘着クリーナの成形状態を示す要部概略斜視図である。 本発明の第2実施形態を示すロール式粘着クリーナの要部を示す斜視図である。 図4の5−5線に沿う断面図である。 同ロール式粘着クリーナの成形状態を示す要部概略斜視図である。 本発明の第4実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態を示すロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。 しるしが形成されたロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図である。 しるしが形成されたロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図(図9相当図)である。 しるしが形成されたロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図(図9相当図)である。 しるしが形成されたロール式粘着クリーナの積層体を示す斜視図(図9相当図)である。 図9に示す片面粘着テープを製造する方法を示す模式図である。
符号の説明
11 巻芯
12 積層体
15 非塗布領域
16 しるし
20 芯金
21 巻芯用テープ
A 接着剤塗布面
H 剥離面
s 側縁部
T 片面粘着テープ
a 表テープ
b 裏テープ

Claims (4)

  1. 一面が接着剤塗布面(A)とされ他の面が剥離面(H)とされた帯状の片面粘着テープ(T)を巻芯(11)上に、前記接着剤塗布面(A)が外側となるようにして複数枚層状に接着すると共に当該片面粘着テープ(T)の側縁部(s)が前記巻芯(11)の軸線に対し斜め方向に伸延するように設けられたロール式粘着クリーナにおいて、
    前記巻芯(11)と接する層の粘着テープを、接着剤塗布面(A)が外側となるように巻回した表テープ(Ta)と、接着剤塗布面(A)が内側となるように巻回した裏テープ(Tb)とを交互に設け、これら表裏テープ(Ta,Tb)の上に前記片面粘着テープ(T)が、各層の前記片面粘着テープ(T)の側縁部(s)間に隙間が存在するように設けられたことを特徴とするロール式粘着クリーナ。
  2. 前記片面粘着テープ(T)は、前記側縁部(s)に接着剤(13)を塗布しない非塗布領域(15)を有し、該非塗布領域(15)は剥離開始端部から剥離完了端部まで全長に渡り形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール式粘着クリーナ。
  3. 前記片面粘着テープ(T)の側縁端部又は側面に、剥離位置を表すしるし(16)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール式粘着クリーナ。
  4. 前記しるし(16)は、前記片面粘着テープ(T)の側縁部(s)に沿って全長に渡り設けたことを特徴とする請求項に記載のロール式粘着クリーナ。
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