JP4173479B2 - 配線用ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁裏側での設置位置を壁表側から探知可能とする被探知部材を備えた配線用ボックスに関する。
従来より、建物の壁裏側に設置された配線用ボックスに配線器具を取り付けるには、まず、配線用ボックスを壁表側に臨ませるために、該配線用ボックスの前面に立設された壁材に透孔が穿設される。この透孔を穿設する際、壁表側から壁裏側の配線用ボックスの設置位置を探知可能とするために、配線用ボックスには被探知部材が備えられている(例えば、特許文献1参照)。この配線用ボックスは有底四角箱状をなすボックス本体を備え、該ボックス本体の底面には、円筒状をなす被探知部が突設されている。この被探知部の端面には、金属探知器によって探知可能な金属箔が装着されている。そして、金属探知器を用いて前記被探知部を壁表側から探知することにより、壁裏における配線用ボックスの位置を正確に探知することができ、透孔を壁材の正確な位置に穿設することが可能となっている。
特許第3054730号公報([0020]、図1)
ところで、前記金属探知器による被探知部の探知を正確に行うには、被探知部は壁材に近い方が好ましい。このため、被探知部は、その端面の金属箔がボックス本体の開口面と同一平面上に位置するように設けられている。ところが、このような配線用ボックスを用いて壁材に透孔を穿設すると、該透孔には被探知部の端面(金属箔)が臨む状態となり、該被探知部は、その後の配線用ボックス内への配線器具の収容、取付の作業の妨げとなる。したがって、被探知部を配線用ボックスから折り取ったり、取り外したりして除去する必要があり、この除去作業が非常に面倒であるという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、被探知部材による位置探知の正確性を維持しつつ被探知部材の除去作業を不要とすることができる配線用ボックスを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1及び2に記載の発明は、底壁の周縁に周壁が立設されたボックス本体を備え、該ボックス本体に、建物の壁裏側での設置位置を壁表側から探知可能とする被探知部材を備えた配線用ボックスにおいて、前記被探知部材は、前記周壁又は底壁からボックス本体内へ延設された保持片の先端にて、該被探知部材の端面がボックス本体の開口面と同一平面上に位置する状態で保持され、前記保持片は、該保持片が延設された周壁又は底壁に被探知部材が近づくまで基端部から折り曲げ可能に形成されていることを要旨とする。
とくに、請求項に記載の発明は、前記保持片は、前記周壁に突設された配線器具取付用のボス部から延設され、前記ボス部の裏側に収容されるまでボックス本体の深さ方向へ折り曲げ可能に形成されていることを要旨とする。
とくに、請求項2に記載の発明は、前記保持片と、底壁又は周壁との間には互いの係止関係により保持片の折り曲げ状態を維持する維持手段が設けられていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の配線用ボックスにおいて、前記壁には、壁裏側に設置されたボックス本体の開口を壁表側に臨ませるための円孔状の透孔が穿設され、前記被探知部材は、前記透孔の中心位置に配設されていることを要旨とする。
本発明によれば、被探知部材による位置探知の正確性を維持しつつ被探知部材の除去作業を不要とすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した配線用ボックスの一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。なお、以下の説明において配線用ボックス11の「左」「右」「上」「下」「表(前)」「裏(後)」は、図1に示す矢印Y1の方向を左右方向とし、矢印Y2の方向を上下方向とし、矢印Y3の方向を表裏(前後)方向とする。また、矢印Y1に示す左右方向を配線用ボックス11の幅方向とし、矢印Y2に示す上下方向を配線用ボックス11の長さ方向とする。さらに、矢印Y3に示す表裏方向を配線用ボックス11の深さ方向とする。
図1に示すように、配線用ボックス11は、底壁12の周縁に周壁13が立設されたボックス本体20を備え、さらに、該ボックス本体20に被探知部材40を備えたものである。まず、前記ボックス本体20について詳細に説明する。ボックス本体20は、略長方形状をなす底壁12と、該底壁12の四側周縁に立設された周壁13とから、一面に開口を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁12と周壁13に囲まれた空間に、ボックス本体20の内部空間Sが形成されている。なお、前記周壁13は、底壁12の上下に相対向する短辺の側縁に立設された上側壁13a及び下側壁13bと、底壁12の左右に相対向する長辺の側縁に立設された左側壁13c及び右側壁13dとから構成されている。また、底壁12の下側壁13b側であって、該底壁12の左右方向(幅方向)中央には、底壁12を貫通して底壁12の上下方向(長さ方向)へ延びる貫通孔12aが穿設されている。
前記左側壁13cの外面には、配線用ボックス11を、建物内に立設された柱(図4参照)Hに当接固定するための当接部14が一定の厚みを有して形成されている。また、左側壁13cには、前記当接部14を柱Hに当接させた状態で配線用ボックス11を、柱Hにビス固定するための固定孔15が三箇所に穿設されている。さらに、上側壁13a及び下側壁13bの左右両側には、ケーブル(図4参照)を配線用ボックス11内に引き込むための引込孔16が穿設されている。なお、各引込孔16はノックアウト部17によって閉塞され、引込孔16の使用時に前記ノックアウト部17が除去されて開放される。
図2に示すように、上側壁13a及び下側壁13bにおけるボックス本体20の開口側であって、上側壁13a及び下側壁13bの左右方向(幅方向)中央には、配線器具(図7参照)30を配線用ボックス11に取り付けるためのボス部18が、内部空間S内に向かって突設されている。各ボス部18は筒状に形成され、各ボス部18内にはナットNが埋設されている。さらに、各ボス部18には前記ナットNに固定ビス(図示せず)を螺合可能とするボス孔18aが穿設されている。底壁12において、下側壁13bに突設されたボス部18の裏側と対応する位置には前記貫通孔12aが穿設されている。そして、下側壁13bに突設されたボス部18の裏側には、前記底壁12の貫通孔12aを含む収容空間Rが形成されている。
また、下側壁13bに突設されたボス部18には、前記被探知部材40を保持する保持片21が内部空間S内へ延設されている。図3に示すように、前記保持片21は、ボス部18から内部空間S内へ延びる細長板状の延設部22と、該延設部22の先端に形成された円環状をなす保持部23とから構成されている。前記延設部22は、ボス部18の底壁12側(裏側)端縁からボックス本体20の開口に向かって上り傾斜するよう延設されている。また、ボス部18と延設部22の境となる延設部22の基端部には、該延設部22におけるその他の部位より肉薄となる肉薄部22aが形成されている。この肉薄部22aは、延設部22の幅方向に沿って形成されている。そして、保持片21は、肉薄部22aを折り曲げ中心として底壁12に向かって折り曲げ可能に形成されている。すなわち、保持片21は、ボックス本体20の深さ方向に沿って折り曲げ可能に形成されている。また、延設部22の幅方向への長さは、上側壁13a及び下側壁13bにおける隣り合う引込孔16間の幅より短くなっている(図6参照)。
前記保持部23の内周面には、保持突起23bが保持部23の周方向に等間隔をおいて四箇所に形成されている。そして、図1及び図2に示すように、保持部23の内側には、円盤状をなす磁石製の被探知部材40が嵌め込まれ、該被探知部材40は前記保持突起23bによって保持部23内に保持されている。被探知部材40が保持部23に保持された状態では、保持部23及び被探知部材40におけるボックス本体20の開口側端面、すなわち、保持部23及び被探知部材40の表側の端面23a,40aは同一平面上に位置している。また、保持部23は、保持片21を折り曲げたとき、前記貫通孔12aの周縁に係止可能に形成されている。そして、保持部23と、貫通孔12aとは互いに係止して、保持片21の折り曲げ状態を維持する維持手段を構成している。
さらに、図2に示すように、周壁13の端面上に位置する仮想平面をボックス本体20の開口面Aとしたとき、保持部23及び被探知部材40の端面23a,40aは、ボックス本体20の開口面Aと同一平面上に位置している。なお、保持部23及び被探知部材40の端面23a,40aが、ボックス本体20の開口面Aと同一平面上に位置するとは、端面23a,40aと開口面Aが同一平面上に位置することは当然である。また、前記同一平面上に位置するとは、端面23a,40aが開口面Aよりボックス本体20内へ若干後退した位置、及びボックス本体20外へ若干突出した位置であり開口面Aと略同一平面上に位置することもいう。すなわち、端面23a,40aが開口面Aと同一平面又は略同一平面上に位置していると、被探知部材40を壁W表側から磁石探知機によって探知可能となる。
また、ボス部18の裏面から底壁12外面までの垂直長さを長さL1とし、延設部22の基端から保持部23の先端までの水平長さを長さL2とする。このとき、前記長さL1は、前記長さL2より長くなっている。そして、保持片21の基端から先端までの長さL2は、ボックス本体20の深さ方向に沿った長さ、すなわち、前記収容空間Rの深さより短くなっており、折り曲げた保持片21を収容空間Rへ収容可能になっている。さらに、被探知部材40の中心点から、ボス孔18aを下側壁13b側へ超えた位置までの直線を仮想直線r(図4参照)としたとき、被探知部材40の中心点から左側壁13c及び右側壁13dの内面に直交する直線の長さは、前記仮想直線rの長さと等しくなっている。
そして、下側壁13b(周壁13)から立設されたボス部18に保持片21が延設され、該保持片21の保持部23に被探知部材40が保持されることにより、ボックス本体20に被探知部材40を備えた配線用ボックス11が構成されている。
次に、上記配線用ボックス11に配線器具30を取り付ける方法について図4〜図7に従い説明する。なお、配線用ボックス11は、建物内に立設された柱Hに固定され、さらに、対向する一対の壁材32よりなる壁W裏に設置されているものとする。この配線用ボックス11の設置状態では、ボックス本体20の開口端が壁材32の裏面に当接している。また、配線用ボックス11内には、上側壁13aの引込孔16からケーブルKが引き込まれているものとする。そして、図4及び図7においては、一対の壁材32のうち配線用ボックス11におけるボックス本体20の開口側、すなわち、配線用ボックス11の表側に立設された壁材32のみを図示する。
まず、壁W表側から磁石探知機(図示せず)を用いて被探知部材40の位置を探知する。このとき、被探知部材40の端面40aは、ボックス本体20の開口面Aと同一平面上に位置し(図2参照)、壁材32の裏面に当接している。このため、被探知部材40の磁力は、壁材32を介して壁W表側にまで確実に及ぶこととなり、磁石探知機によって被探知部材40の位置を正確に探知することができる。すなわち、壁W裏側における配線用ボックス11の設置位置を正確に把握することができる。
次に、円孔を壁材32に穿設可能とする器具を用い、図4に示すように、被探知部材40の中心点を中心点とする円孔状の透孔33を壁材32に穿設する。このとき、被探知部材40の中心点からボス孔18aを下側壁13b側へ超えた位置までの長さ(仮想直線rの長さ)は、被探知部材40の中心点から左側壁13c、及び右側壁13d内面までの長さと等しくなっている。このため、被探知部材40の中心点を回転中心とし、前記仮想直線rよりもわずかに長い直線を半径とした円孔を前記器具を用いて壁材32に穿設することにより、下側のボス孔18aをはじめ左側壁13c及び右側壁13dを壁W表側に露出させることが可能となる。その結果、透孔33から、配線用ボックス11の下側壁13bに突設されたボス部18(ボス孔18a)及び保持片21も壁W表側に臨む状態となる。
続いて、前記透孔33を基準として、又は目視によって円孔の中心点を設定し、配線用ボックス11の上側半分が壁W表側に臨むように前記器具を用いて円孔状をなす透孔34を壁材32に穿設する。その結果、透孔33,34により、壁材32には、ボックス本体20の内部空間Sが壁W表側に臨む状態となる。
次に、配線器具30を配線用ボックス11に取り付ける前に、図5に示すように、保持片21を底壁12側へ押圧する。すると、延設部22の基端部たる肉薄部22aを折り曲げ中心として保持片21が底壁12に向かって折り曲げられる。すなわち、保持片21はボックス本体20の深さ方向に沿って折り曲げられる。このとき、延設部22の基端部に肉薄部22aが形成されているため、保持片21は延設部22の中間位置や先端側から折り曲げられることが抑制される。また、延設部22における肉薄部22aは、その他の部位と比して肉薄であるが、延設部22を肉薄部22aから折り曲げても容易に切断されることはない。また、延設部22の弾性力によって、保持片21が折り曲げ前の状態に復帰しにくくなっている。
ここで、ボス部18の裏側には収容空間Rが形成されている。さらに、延設部22の基端から保持部23の先端までの長さL2は、ボス部18の裏面から底壁12外面までの長さL1より短くなっている。加えて、底壁12の下側壁13b側には貫通孔12aが穿設されている。このため、折り曲げられた保持片21は、保持部23の先端が貫通孔12aに入り込み、保持片21そのものが収容空間R内に収容される。そして、保持片21は、該保持片21が延設された下側壁13bに近づくまで折り曲げられる。なお、保持片21が下側壁13bに近づくまで折り曲げられるとは、保持部23がボス部18の裏側に入り込むまで折り曲げられることをいう。すなわち、保持片21が下側壁13bに近づくまで折り曲げられるとは、配線用ボックス11の正面視において、ボス部18の裏側に保持部23が位置する状態となるまで折り曲げられることをいい、保持部23が下側壁13bに当接するまで折り曲げられた状態も含む。そして、保持片21が下側壁13bに近づくまで折り曲げられたとき、後に行われる配線器具30の収容時に保持片21が邪魔にならないようになっている。
この結果、保持片21は、保持部23をはじめ延設部22もボックス本体20の開口面A上に存在しなくなり、ボックス本体20の内部空間S内における下側壁13b側の縁に配設される。そして、保持片21が内部空間Sの縁へと遠ざけられることにより、ボックス本体20の開口は、保持片21が折り曲げられる前より広く開放される。
また、図6に示すように、保持片21が折り曲げられた状態において、保持部23は、下側壁13bにおける両引込孔16の内側にまで達しておらず、保持片21が引込孔16を塞ぐことはない。さらに、延設部22は、前記両引込孔16間に位置して引込孔16にまで達しておらず、引込孔16を塞ぐことはない。また、保持部23の先端が貫通孔12aの周縁に係止するため、保持部23と貫通孔12aとの互いの係止関係によって、保持片21の折り曲げ状態を維持する維持手段が形成される。この維持手段によって、折り曲げられた保持片21が、その折り曲げ前の状態に復帰することが阻止される。
そして、保持片21が折り曲げられた配線用ボックス11に配線器具30を取り付けるには、まず、図7に示すように、四角枠状をなす配線器具取付枠35の上下2箇所に配線器具30を保持させる。次いで、配線器具取付枠35の上下二箇所に形成された取付孔35aから上下両ボス部18に固定ビス(図示せず)を挿通し、該固定ビスをナットNに螺合する。すると、配線器具取付枠35が配線用ボックス11に取り付けられ、上下両配線器具30がボックス本体20の内部空間S内に収容された状態で配線用ボックス11に取り付けられる。固定ビスをボス部18のナットNに螺合するとき、折り曲げられた保持片21がボス部18の裏側(収容空間R)に収容されている。このため、例えば、ケーブルKが、その先端が下側壁13bに達するまで配線用ボックス11内へ引き込まれていた場合には、保持片21によってケーブルKがボス部18の裏側(収容空間R)に入り込むことが抑制される。したがって、固定ビスがボス部18を貫通し、収容空間Rへ達しても固定ビスによってケーブルKが損傷を受けることが防止される。
この配線器具30の取付時において、ボックス本体20内では保持片21が折り曲げられ、維持手段によって保持片21の折り曲げ状態が維持されている。すなわち、保持片21がボックス本体20の開口面Aに向かって露出せずボックス本体20の開口を狭くしていない。このため、配線器具30を配線用ボックス11内に収容するとき、折り曲げられた保持片21が邪魔になることがなく、該配線器具30の配線用ボックス11に対する収容作業、さらには取付作業が速やかに行われる。したがって、配線用ボックス11への配線器具30の取付作業の際、被探知部材40を保持した保持片21をボックス本体20から除去する作業を行わなくてもよく、さらには、配線器具30の取付作業中に保持片21が作業の妨げとなることもない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)被探知部材40を保持した保持片21は、該保持片21が延設された下側壁13bに近づくように肉薄部22a(基端部)から折り曲げ可能に形成されている。そして、保持片21を折り曲げた状態では、保持片21はボックス本体20の内部空間Sにおける縁に配設され、内部空間Sを広く開放することができる。したがって、配線用ボックス11に対する配線器具30の取付作業の際、保持片21がその取付作業の邪魔になることがない。したがって、保持片21を何度も折り曲げたり、切断したりして配線用ボックス11から除去する作業を行わなくても、配線用ボックス11に対する配線器具30の取付作業を円滑に行うことができる。また、保持片21が折り曲げられる前には、被探知部材40は、端面40aが開口面Aと同一平面上に位置し、壁W表側へ磁力を及ばすことができる。このため、被探知部材40を用いて壁W表側から配線用ボックス11の位置を正確に探知することができる。この結果、ボックス本体20に被探知部材40を備えた配線用ボックス11において、被探知部材40による位置探知の正確性を維持しつつ被探知部材40の除去作業を不要とすることができる。
(2)保持片21は、ボックス本体20の深さ方向に沿って折り曲げ可能に形成されている。このため、配線用ボックス11の開口に位置した保持片21をボックス本体20の開口面Aから遠ざけることができる。したがって、被探知部材40を用いて配線用ボックス11の位置を探知した後は、保持片21を折り曲げてボックス本体20の開口を広く開放することができ、配線用ボックス11に対する配線器具30の取付作業を容易に行うことができる。
(3)保持片21は、下側壁13bに突設されたボス部18から延設され、保持片21を折り曲げたとき、該保持片21をボス部18の裏側に収容することができる。配線器具30を内部空間S内に収容するとき、配線器具30はボス部18を避けて取り付けられる。そして、このボス部18の裏側に保持片21が収容されている。したがって、配線用ボックス11に配線器具30を取り付ける際に、保持片21の位置を考慮する必要がないため、保持片21を設けたことによる不具合を発生させることなく配線器具30の配線用ボックス11に対する取付作業を行うことができる。
(4)また、ボス部18の裏側というデッドスペースを利用して配線用ボックス11に対する配線器具30の取付作業を行うことができる。すなわち、配線用ボックス11内の限られた内部空間Sを有効利用して前記取付作業の簡易化を図ることができる。
(5)被探知部材40は、その中心点が透孔33の中心点に位置するように、延設部22の長さが設定されて配設されている。このため、被探知部材40を探知した後、被探知部材40を中心として壁材32に透孔33を穿設すると配線用ボックス11のボス孔18a、左側壁13c、及び右側壁13dを壁W表に臨ませることができ、透孔33の穿設作業を容易に行うことができる。
(6)保持片21が折り曲げられた状態では、保持部23の先端が貫通孔12aの周縁に係止して保持片21の折り曲げ状態を維持する維持手段が形成される。このため、折り曲げられた保持片21が、その折り曲げ前の状態に復帰することが阻止され、復帰した保持片21により配線器具30の取付作業が妨げられることを阻止することができる。
(7)配線器具30を配線用ボックス11に取り付ける際には、保持片21は配線用ボックス11から除去されない。このため、除去された保持片21を廃棄する必要がなく、配線器具30の取付作業を行う作業者の負担を減らすことができる。また、保持片21は板状をなす延設部22と円環状をなす保持部23から形成されている。このため、背景技術に記載したように、被探知部が円筒状に形成されている場合と比較して、配線用ボックス11を探知するための部材(保持片21)の材料費を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した配線用ボックス11の第2の実施形態を図8及び図9にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の保持片21を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図8及び図9に示すように、保持片21は、その基端部にボックス本体20の深さ方向へ延びる肉薄部22aが形成されている。また、保持部23は第1の実施形態より小さくすることが好ましい。そして、保持片21は、肉薄部22aを折り曲げ中心としてボックス本体20の左右方向へ折り曲げ可能になっている。すなわち、保持片21は、ボックス本体20の深さ方向とは直交する直交方向へ折り曲げ可能になっている。そして、保持片21を左右方向(図9では左方向)へ折り曲げることにより、保持片21を下側壁13bに近づくまで折り曲げることができる。保持片21が折り曲げられた状態において、保持片21を、ボス部18の横側というデッドスペースに収容することができる。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)保持片21を左右方向へ折り曲げ可能とするために、延設部22には、ボックス本体20の深さ方向に沿って肉薄部22aが形成されている。このため、保持片21に対してボックス本体20の底壁12側への押圧力が作用しても保持片21が底壁12側へ容易に折り曲がることを防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 各実施形態において、配線用ボックス11を上下逆にして柱Hに固定してもよい。この場合、折り曲げられる前の保持片21は、引込孔16を塞ぐことがない。したがって、引込孔16から配線用ボックス11内へケーブルKを引き込む作業を障害なく行うことができる。また、折り曲げられる前の保持片21が、ボックス本体20の開口面A上に位置しているため、保持片21がボックス本体20の開口の一部を閉鎖し配線用ボックス11内に引き込まれたケーブルKが開口から外へ飛び出ることを抑制することができる。
・ 各実施形態では、上側壁13a及び下側壁13bに一つずつボス部18が設けられた配線用ボックス11に具体化したが、上側壁13a及び下側壁13bにボス部18が二つ以上設けられた大型の配線用ボックス11に具体化してもよい。この場合、保持片21は配線用ボックス11に少なくとも一つ設けられていればよい。
・ 被探知部材40を、その中心点が透孔33の中心点に位置しない位置に配設されていてもよい。
・ 第1の実施形態において、保持片21を、収容空間Rに収容するまで折り曲げたが、配線器具30の取付作業の妨げにならなければ、保持片21を収容空間Rに収容されるまで折り曲げなくてもよい。
・ 各実施形態において、肉薄部22aを削除してもよい。
・ 各実施形態において、被探知部材40を円盤状の金属材料や金属箔に変更してもよい。
・ 各実施形態において、保持片21を左側壁13c又は右側壁13dから延設してもよい。
・ 第1の実施形態において、保持部23の先端が貫通孔12aの周縁に係止しない状態で折り曲げてもよい。そして、保持片21を、延設部22の基端から保持部23の先端までの長さL2が、ボス部18の裏面から底壁12外面までの長さL1より短くなればその長さは任意に変更してもよい。
・ 第2の実施形態の保持片21において、延設部22の基端部を下側壁13bの深さ方向全体に延びるように形成してもよい。
・ 各実施形態において、保持片21の保持部23に維持手段としての係止突起を形成し、底壁12又は下側壁13bに前記係止突起が係止可能な維持手段としての係止孔を形成してもよい。そして、保持片21を折り曲げたとき、係止突起と係止孔とを係止させて保持片21の折り曲げ状態を維持する維持手段を構成してもよい。
・ 図10に示すように、保持片21の先端部に、円盤状をなす磁石50aに棒材50bが延設された被探知部材50を支持させてもよい。この被探知部材50は、保持部23に対して移動可能に支持されている。そして、例えば、配線用ボックス11が、ボックス本体20の開口面Aが壁材32裏面から離れた位置に設置された場合、壁W表側から磁石探知機を用いて探知したとき、被探知部材50が壁材32側へ引き寄せられて被探知部材50を正確に探知することが可能となる。そして、配線用ボックス11の位置を探知し、透孔33を穿設した後は、被探知部材50を保持片21から取り外し、該保持片21を第1の実施形態と同様に折り曲げる。その結果、被探知部材50を用いて配線用ボックス11の設置位置を探知することができ、配線用ボックス11の設置位置の探知後は、被探知部材50及び保持片21によって配線器具30の取付作業が妨げられることがない。
・ 図11及び図12に示すように、底壁12から棒状をなす延設部22を延設し、該延設部22の先端に保持部23を形成する。なお、保持部23は、配線用ボックス11の正面視において円形状をなすように形成する。また、延設部22は、保持部23の裏面端縁から延設されている。さらに、保持部23には被探知部材40が保持されている。そして、被探知部材40を用いて配線用ボックス11の位置を探知した後、延設部22をその基端部から折り曲げ、延設部22が底壁12に沿うように保持片21を底壁12に近づける。このとき、保持部23が貫通孔12aに入り込むように保持片21の長さと、保持片21の底壁12における立設位置が設定されている。また、保持片21の折り曲げ状態では、保持部23は底壁12の裏側へ突出するようになっており、ボックス本体20の内部空間S内への保持部23の突出量が少なくなっている。また、保持片21を底壁12に立設する場合、保持片21を底壁12から切り起こして形成してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記保持片は、周壁又は底壁から延設された延設部と、該延設部の先端に設けられ被探知部材を保持可能な保持部とから構成され、前記保持片の基端部には、その他の部位より肉薄となる肉薄部が設けられている配線用ボックス。
(2)前記保持片は、前記ボス部の底壁側端縁からボックス本体の開口に向かって上り傾斜して延設されている配線用ボックス。
(3)前記保持片の基端から先端までの長さは、ボス部の底壁側端縁から底壁までの長さより短くなっている前記技術的思想(2)に記載の配線用ボックス。
第1の実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。 図1の2−2線断面図。 保持片周辺を示す拡大斜視図。 透孔を穿設した壁材を示す正面図。 保持片を折り曲げた状態を示す部分切欠断面図。 保持片を折り曲げた状態を示す図7の6−6線断面図。 配線器具を取り付けた配線用ボックスを示す正面図。 第2の実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。 第2の実施形態の保持片周辺を示す拡大斜視図。 別例の配線用ボックスを示す断面図。 別例の配線用ボックスを示す斜視図。 別例の配線用ボックスを示す断面図。
符号の説明
A…開口面、W…壁、11…配線用ボックス、12…底壁、12a…維持手段としての貫通孔、13…周壁、18…ボス部、20…ボックス本体、21…保持片、23…維持手段としての保持部、30…配線器具、33…透孔、40…被探知部材、40a…端面、50…被探知部材。

Claims (3)

  1. 底壁の周縁に周壁が立設されたボックス本体を備え、該ボックス本体に、建物の壁裏側での設置位置を壁表側から探知可能とする被探知部材を備えた配線用ボックスにおいて、
    前記被探知部材は、前記周壁又は底壁からボックス本体内へ延設された保持片の先端にて、該被探知部材の端面がボックス本体の開口面と同一平面上に位置する状態で保持され、
    前記保持片は、前記周壁に突設された配線器具取付用のボス部から延設され、前記ボス部の裏側に収容されるまでボックス本体の深さ方向へ折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする配線用ボックス。
  2. 底壁の周縁に周壁が立設されたボックス本体を備え、該ボックス本体に、建物の壁裏側での設置位置を壁表側から探知可能とする被探知部材を備えた配線用ボックスにおいて、
    前記被探知部材は、前記周壁又は底壁からボックス本体内へ延設された保持片の先端にて、該被探知部材の端面がボックス本体の開口面と同一平面上に位置する状態で保持され、
    前記保持片は、該保持片が延設された周壁又は底壁に被探知部材が近づくまで基端部から折り曲げ可能に形成され、前記保持片と、底壁又は周壁との間には互いの係止関係により保持片の折り曲げ状態を維持する維持手段が設けられていることを特徴とする配線用ボックス。
  3. 前記壁には、壁裏側に設置されたボックス本体の開口を壁表側に臨ませるための円孔状の透孔が穿設され、前記被探知部材は、前記透孔の中心位置に配設されている請求項1又は請求項2に記載の配線用ボックス。
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