JP2010246224A - 配線ボックス及び配線ボックス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
壁材に透孔を穿孔する穿孔刃が配線ボックスに接触しても、配線ボックスが損傷したり、穿孔刃の破損したりするのを防止することができる配線ボックスを提供することである。
【解決手段】
周壁により囲まれてその少なくとも一方に開口が形成されたボックス本体を備え、壁裏に配置されるとともに、壁材に穿設される透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスであり、前記周壁は、その開口端面に軟質材料により形成された軟質部を備えており、前記透孔を穿設する穿孔刃が前記周壁と接触して該穿孔刃又は配線ボックスが破損するのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁裏に設置されるとともに壁を構築する壁材に穿設された透孔により前面が壁表に臨まされる配線ボックス及び配線ボックス装置に関する。
従来より、壁裏に設置された配線ボックスの前面の略全体を壁表に臨ませるためには、壁表から配線ボックス内に設けられた磁石を磁気探知機で探知して、壁裏に配置された配線ボックスの存在位置を探知する。次に、穿孔具を用いて、磁石の位置を基準とした透孔を壁材に穿設すると、壁裏に配置された配線ボックスの前面の略全体を壁表に臨ませることができる。
ところで、穿孔具を用いて壁材に透孔を穿設する際、探知位置のずれ等により、配線ボックスの開口端面に穿孔刃が接触することが原因となって、壁裏に設置された配線ボックスが位置ズレしたり、配線ボックス自体が損傷を受けたり、穿孔具の穿孔刃が破損したりすることがあった。そこで、特許文献1のように穿孔刃によって壁材に透孔を穿設する際に、穿孔刃との接触を回避できるようにした配線ボックスが提案されている。
特許文献1の配線ボックスは、前面に開口を有する細長四角箱状をなすとともに、配線ボックス内に被探知部が設けられている。また、配線ボックスの開口端面のうち、各被探知部を穿孔中心とした透孔を形成する際、穿孔刃が通過する軌跡に対応する位置に凹部が形成されている。よって、特許文献1の配線ボックスによれば、穿孔具を用いて透孔を壁材に穿設する際、凹部により穿孔刃と配線ボックスの側壁との接触が避けられるため、配線ボックスが位置ズレしたり、配線ボックス自体が損傷を受けたり、穿孔刃は破損したりすることが防止される。
特開平10−66225号公報
しかしながら、壁材に透孔が穿孔する際、穿孔刃を壁材に押し付けているため、透孔が穿孔された瞬間に穿孔刃が勢いあまって壁材を突き抜けてしまい、特許文献1の配線ボックスのように凹部が設けられていても壁材を突き抜けた穿孔刃が側壁に接触するおそれがあり、配線ボックスが損傷したり、穿孔刃が破損したりするという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、穿孔刃が配線ボックスにあたっても、配線ボックスが損傷したり、穿孔刃が破損したりすることのない配線ボックス及び配線ボックス装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、周壁により囲まれてその少なくとも一方に開口が形成されたボックス本体を備え、壁裏に配置されるとともに、壁材に穿設される透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスであって、前記周壁の開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃が前記周壁と接触して該穿孔刃が破損するのを防止すべく、軟質材料により形成された軟質部が設けられていることを要旨としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックスにおいて、円回動又は略楕円回動する穿孔刃を備えた穿孔具により壁材に穿設される円形又は略楕円形の1又は複数の透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスであって、前記ボックス本体には、壁表から探知器により探知され、前記透孔を穿孔する穿孔具の穿孔基準位置を決定するための被探知部を備えていることを要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の配線ボックスにおいて、前記ボックス本体の周壁の開口端面において、透孔を穿設する前記穿孔刃の通過する軌跡位置に対応する位置には、前記穿孔刃と側壁との接触を避けるための凹部が設けられ、前記軟質部は、前記凹部に設けられるともに、該凹部が形成された周壁の他の周壁の開口端面と略同一となるように設けられてなることを要旨としている。
請求項4に記載の発明は、周壁により囲まれてその少なくとも一方に開口が形成されたボックス本体を備え、壁裏に配置されるとともに、円回動又は略楕円回動する穿孔刃を備えた穿孔具により壁材に穿設される円形又は略楕円形の1又は複数の透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスと、前記透孔を穿設する穿孔刃を有する穿孔具とからなる配線ボックス装置であって、前記穿孔具の穿孔刃は、バネ製を有する無端状の金属板よりなり、前記配線ボックスは、壁表から探知器により探知され、前記透孔を穿孔する穿孔具の穿孔基準位置を決定するための被探知部を備え、前記周壁の開口端面において、透孔を穿設する前記穿孔刃の通過する軌跡位置に対応する位置には、前記穿孔刃と側壁との接触を避けるための凹部が設けられ、前記凹部には、前記透孔を穿設する穿孔刃が前記周壁と接触して該穿孔刃が破損するのを防止すべく、軟質材料により形成された軟質部が設けられ、前記軟質部は、該凹部が形成された周壁の他の周壁の開口端面と略同一となるように設けられてなることを要旨としている。
本発明によれば、壁材に透孔を穿孔する穿孔刃が配線ボックスに接触しても、配線ボックスが損傷したり、穿孔刃の破損したりするのを防止することができる。
本発明の実施例1に係る配線ボックスを示す斜視図。 本発明の実施例1に係る配線ボックスを示す斜視図。 実施例1の配線ボックスと穿孔刃の軌跡位置との関係を示す正面図。 実施例1の配線ボックスを壁裏に設置する状態を示す斜視図。 実施例1の配線ボックスの開口を壁表に臨ませる透孔を形成する穿孔具の斜視図。 壁裏に設置した配線ボックスの被探知部を探知して穿孔中心位置を特定した状態を示す斜視図。 実施例1の配線ボックスと穿孔刃の軌跡位置との関係を示す正面図。 本発明の実施例2に係る配線ボックスを示す斜視図。 本発明の実施例2に係る配線ボックスと穿孔刃の軌跡位置との関係を示す正面図。 本発明のその他の例の配線ボックスと穿孔刃の軌跡位置との関係を示す正面図。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至7に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明において配線ボックスの「上」「下」は、図1に示す矢印Zの方向を上下方向とし、「左」「右」は、図1に示す矢印Yの方向を左右方向とし、「前」「後」は、図1に示す矢印Xの方向を前後方向とする。
図1に示すように、この配線ボックス1は、前面側に開口を有する塩ビやABS等の硬質の合成樹脂製材料により形成されたボックス本体10を備え、ボックス本体10は、矩形状に形成された底壁11と、底板11周縁から前側に延設された周壁12とを備えた有底箱状に形成されている。尚、周壁12のうち、12aを上側壁、12bを下側壁、12cを左側壁、12dを右側壁とする。
上側壁12a及び下側壁12bには、壁裏に配線されたケーブルをボックス本体内に引き込むための貫通孔13を備えている。この貫通孔は左側壁12c及び右側壁12dに開口する略U字状に形成され、左側壁12c及び右側壁12dからケーブルを収容する電線管が挿入されるようになっている。また、ボックス本体内側には、配線器具を取り付けるための配線器具取付部14を備えている。この配線器具取付部14にはビスが螺合するナットを備えている。
左側壁12c及び右側壁12dには、間柱に固定するための固定台座15を備え、該固定台座には、間柱に当接する当接面15aと、間柱に固定するためのビスが貫通するビス孔15bとを備えている。また、開口側端面には、ボックス本体の上下方向における中心位置を表示する表示部16を備えており、間柱に取り付ける際に、取付位置に罫書きされた罫書き線に位置合わせして取り付けることができるようになっている。
底壁11には、その長辺方向及び短辺方向の中央部には、筒状体17aが立設されるとともに、この筒状体17aの前端部(先端部)には、磁石17bが取着された被探知部17を備えている。この磁石17bにより、壁表から磁石探知器により、壁裏に設置された配線ボックス1の中心を探知して、配線ボックスの位置を特定することができるようになっている。被探知部17の前面には、矢印が記載されており、ボックス本体の上下方向がわかるようになっている。この被探知部17は底壁11から除去可能になっている。
周壁12としての各側壁(上側壁12a、下側壁12b、左側壁12c、右側壁12d)の開口端面には、底壁側に凹む凹部18が形成されている。この凹部18は、図3に示すように被探知部17を中心として略楕円形状の透孔を穿設した際に穿孔刃が通過する軌跡位置Tに対応する位置に設けられている。また、凹部18には、凹部18が形成された周壁の他の周壁の開口端面と同一面となる位置まで軟質塩ビ、ゴム等の軟質材料からなる軟質部19が設けられている。
さらに具体的に説明すると、配線ボックス1は長方形状の周壁12と底壁11を備え、底壁11と対向する側に開口が形成され、当該周壁12の開口側となる端面は、周壁の底壁側よりも外方へと延びるフランジが形成されている。そして、当該フランジの前面側であって周壁の開口端面には、四隅を残す各側壁の中央部に、四隅よりも底壁側に凹む凹部18が形成されている。また、周壁12の内面から突出形成された配線器具取付部14にも、その基端側から先端側に向けて前記周壁の開口端面に形成された凹部18が連続して形成されている。当該周壁開口端面及び配線器具取付部の基端側に形成された凹部18にはその全体を埋めるように軟質部19が設けられ、該軟質部19が構成する開口側端面は、前記周壁四隅の開口端面(周壁の凹部が形成されていない部分の開口端面)と同一面を構成している。
上記構成の配線ボックス1は、図4に示すように壁裏に設けられる間柱Pのボックス取り付け位置に罫書いた罫書き線Sに表示部16を位置合わせするとともに、配線ボックスの前面を間柱Pの壁表側となる面と面一又は僅かに下がった位置に配置してビスで間柱Pに固定し、立設される壁板W1(とW2)によって壁裏(壁内)に隠蔽設置される。このとき配線ボックス1は壁裏面に側壁端面(及び、該側壁端面と同一平面を構成している軟質部の開口端面)が略当接状態となっている。
続いて、壁裏に設置された配線ボックスの開口の略全体を壁表に臨ませるべく、壁表側から略楕円形状の透孔を穿設する穿孔具について説明する。図5に示すように、穿孔具20は電動回転工具に取り付けられるシャフト21と、略楕円形状に形成されたバネ性を有する無端状の金属板により形成され、その端面に周方向に沿って複数の穿孔刃22aが設けられたリング体22と、前記穿孔刃よりも先端が突出したセンター軸23と、カバー体24とからなっている。前記シャフト21を電動回転工具により回動させることで当該回動が前記リング体22に伝達されてリング体22が回動して、前記穿孔刃22aが略楕円形状の軌跡を形成しながらセンター軸23を中心に回動する。前記リング体22の略楕円形状は、壁W1に穿設する透孔によって壁裏の配線ボックス1の開口の略全体を壁表に臨ませ得る大きさに対応している。詳細には、略楕円形状の長辺が対向する一対の配線器具取付部14よりも長く設定され、略楕円形状の短辺が配線ボックスの対向する側壁(具体的には右側壁12d及び左側壁12c)の内面よりも僅かに広く設定されている。
上記穿孔具20を用いて壁裏に設置した配線ボックス1の開口の略全体を壁表側へと臨ませる方法について説明する。図6に示すように壁裏に設置した配線ボックスの被探知部17を壁表から磁石探知器により探知して、その探知位置Cを壁表面に転記する。そして、前記穿孔具のセンター軸の先端を前記転記した探知位置Cに合致させて穿孔刃22a(リング体22)を回動させながら壁へと穿孔刃22aを押圧して、壁に透孔を穿設する。このとき、前記センター軸23は壁を貫通することなく突き刺さり、該センター軸23の先端に対して相対的に穿孔刃22a(リング体22)が壁W1を穿孔しながら進出する。そして、作業者は透孔が穿設中と穿設後との抵抗の違いで直ちに、電動回転工具のスイッチを操作して穿孔刃22aの回動を止めることができる。また、穿孔刃22aが壁に透孔を穿設するとほぼ同時に壁へ向けて穿孔刃22aを押圧していた押圧力によって、より壁裏側へと穿孔刃22aが移動してしまうが、前記軟質部19に当接してボックス本体の周壁12に直接衝突することが無い。そのため、穿孔刃22a及び周壁12を破損・損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態の配線ボックスにおいては、図7の点線で示すように、壁表側から探知した探知位置C´が、被探知部17の中心からずれてしまう探知誤差によって、前記センター軸が被探知部の中心からずれた位置C´で透孔を穿設しても、その軌跡位置T´は軟質部上を通過するため、穿孔刃及び周壁が破損・損傷することを防ぐことができる。また、壁表に探知位置をずれた位置に転記してしまったり、穿孔開始直後に僅かにセンター軸がずれてしまってような場合であっても、同様の効果が期待できる。
本実施形態の配線ボックスは、穿孔刃の軌跡が周壁に内接するような(周壁に囲まれた内部より小さい)楕円形状とすることで、周壁に衝突しない穿孔刃の軌跡となるように穿孔具を設定することで穿孔刃と周壁との衝突を避ける方法も考えられるが、探知によりある一点のみを特定することは難しく、どうしても僅かな探知誤差が生じる。また、穿設する透孔は、取り付ける配線器具の大きさよりも大きい透孔が必要であるとともに、穿孔後のケーブルの引出し・結線等の配線作業のためにも、開口のできるだけ全体を臨ませることが望ましい。そのために、穿孔刃の軌跡を周壁と衝突しないギリギリに設定すると、前記した探知誤差によって穿孔刃と周壁との衝突が免れない。また、探知誤差を考慮して透孔を小さくすると配線器具が取り付けられなくなる。しかし、本実施形態の配線ボックスにおいては、できるだけ大きな透孔を形成しながら、周壁と直接衝突することは避けることができる。つまり、本発明の穿孔刃の軌跡位置とは、探知誤差の範囲を考慮した穿孔刃の軌跡可能性を含む概念であり、その軌跡可能性を含む軌跡位置は、探知誤差等を許容するようなある程度の幅をもっている。
続いて第2の実施形態について図8乃至図9に基いて説明する。なお、第1の実施形態と共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態の配線ボックス1は、長方形状の周壁12を備え一方に開口が、他方に底壁11が形成されており、周壁の短辺(12aと12b)側の周壁内部には開口側に内方へと突出する対向した一対の配線器具取付部14が設けられ、周壁の長辺側の一方(12c)には柱等に固定するための固定台座15が設けられている。そして、同一径で円形の2つの透孔を穿孔することで開口の略全体を壁表に臨ませるべく、前記2つの透孔のうちの一方の透孔の穿孔中心となる位置に磁石を備えた被探知部17が底壁11から立設している。前記被探知部17を探知して前記一方の透孔の穿孔中心を特定するとともに、当該特定した位置を基準に他方の透孔の穿孔中心を特定する。
そして、前記開口側の周壁端面及び配線器具取付部14の基端には、周壁12の四隅を残して凹む凹部18が設けられ、該凹部18には軟質部19が設けられている。これは、前記2つの透孔を形成する穿孔具の穿孔刃の軌跡位置Tに対応している。
また、各実施形態において、周壁の開口端面に形成された凹部の全体に軟質部が設けられ、さらには、凹部が形成されていない周壁の開口端面と略同一面となっている。そのため、壁裏面に周壁及び軟質部により形成された開口端面の全周が略当接して、凹部からのボックス本体内へのホコリ等の侵入が防止される。
なお、上記実施形態は以下のように変更することも可能である。
実施形態において、ボックス本体を長方形状として周壁端面の四隅を残して他の部分(各側壁の中央部)に凹部を形成して軟質部を設けたが、周壁端面の全体に軟質部を設けても良い。また、ボックス本体が丸形状であっても良い。さらには、図10に示すように、ボックス本体に設けられた対向する一対の配線器具取付部が複数対併設されてボックス本体が横長長方形状としても良い。この場合は、周壁端面に設けられた軟質部が周壁に沿って部分的(配線器具取付部の基端付近)にのみ設けられていれば良い(もちろん、周壁の全体に設けても良い)。
実施形態において、軟質部は、穿孔刃により切断又は切除されてもかまわない。ボックス本体と別に成形した軟質体を周壁の開口端面に接着や嵌着により取り付けて軟質部としても良い。
実施形態において、壁表から探知した被探知部の直上を穿孔具のセンター軸を位置あわせして穿孔中心としたが、探知した位置を基準に、円形又は略楕円形の1又は複数の透孔の穿孔中心を求めても良い。また、被探知部をボックス本体内とせずにボックス本体外(周壁外面側)に設けて探知位置を基準に穿孔中心を割り出しても良い。
実施形態において、被探知部が磁石により構成されているが、壁表から位置を特定できれば、磁石でなくても良い。また、被探知部は底壁から立設した筒状体の先端に設けられているが、筒状体でなくとも良く、周壁や配線器具取付部に設けられていても良い。さらには、被探知部をボックス本体に対して着脱自在に構成して、ボックス本体には、被探知部の取着部を設け、必要に応じて被探知部を取り付けても良い。
実施形態において、配線ボックスの位置が特定できれば、被探知部を省略しても良い。このとき、穿孔刃の軌跡位置が特定しにくいため、周壁端面の全体に軟質部を設けることが望ましい。また、軟質部は、周壁端面と同一平面の開口端面を構成しなくとも、周壁端面よりも下がった位置に開口端面を構成しても良い。
1 配線ボックス
10 ボックス本体
12 周壁
17 被探知部
18 凹部
19 軟質部
C 探知位置
T 穿孔刃の軌跡位置

Claims (4)

  1. 周壁により囲まれてその少なくとも一方に開口が形成されたボックス本体を備え、壁裏に配置されるとともに、壁材に穿設される透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスであって、
    前記周壁の開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃が前記周壁と接触して該穿孔刃が破損するのを防止すべく、軟質材料により形成された軟質部が設けられていることを特徴とする配線ボックス。
  2. 円回動又は略楕円回動する穿孔刃を備えた穿孔具により壁材に穿設される円形又は略楕円形の1又は複数の透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスであって、前記ボックス本体には、壁表から探知器により探知され、前記透孔を穿孔する穿孔具の穿孔基準位置を決定するための被探知部を備えていることを特徴とする請求項1記載の配線ボックス。
  3. 前記ボックス本体の周壁の開口端面において、透孔を穿設する前記穿孔刃の通過する軌跡位置に対応する位置には、前記穿孔刃と周壁との接触を避けるための凹部が設けられ、
    前記軟質部は、前記凹部に設けられて、周壁の凹部が形成されていない開口端面と略同一面となる開口端面を形成していることを特徴とする請求項2記載の配線ボックス。
  4. 周壁により囲まれてその少なくとも一方に開口が形成されたボックス本体を備え、壁裏に配置されるとともに、円回動又は略楕円回動する穿孔刃を備えた穿孔具により壁材に穿設される円形又は略楕円形の1又は複数の透孔により前記開口の略全体が壁表に臨まされる配線ボックスと、
    前記透孔を穿設する穿孔刃を有する穿孔具とからなる配線ボックス装置であって、
    前記穿孔具の穿孔刃は、バネ性を有する無端状の金属板よりなり、
    前記配線ボックスは、壁表から探知器により探知され、前記透孔を穿孔する穿孔具の穿孔基準位置を決定するための被探知部を備え、
    前記周壁の開口端面において、透孔を穿設する前記穿孔刃の通過する軌跡位置に対応する位置には、前記穿孔刃と周壁との接触を避けるための凹部が設けられ、
    前記凹部には、前記透孔を穿設する穿孔刃が前記周壁と接触して該穿孔刃が破損するのを防止すべく、軟質材料により形成された軟質部が設けられ、
    前記軟質部は、前記周壁の凹部が形成されていない開口端面と略同一となるように設けられてなることを特徴とする配線ボックス装置。
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