JP3153492B2 - 配線用ボックス装置、及び被探知部材装置、並びに壁体への透孔穿孔方法 - Google Patents

配線用ボックス装置、及び被探知部材装置、並びに壁体への透孔穿孔方法

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JP3153492B2
JP3153492B2 JP11651197A JP11651197A JP3153492B2 JP 3153492 B2 JP3153492 B2 JP 3153492B2 JP 11651197 A JP11651197 A JP 11651197A JP 11651197 A JP11651197 A JP 11651197A JP 3153492 B2 JP3153492 B2 JP 3153492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円穿孔によって
ックス本体の前面に配設されている壁体に、配線器具を
取付ける取付部が露出し、且つボックス本体の前面のみ
を壁表に臨ませ得る透孔を穿孔できる配線用ボックス
、及び被探知部材装置、並びに壁体への透孔穿孔方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁体の内部に隠蔽された電気配線
用ボックスの前面の開口を壁表に臨ませるために壁体を
切り欠くには、以下の方法により行われていた。ボック
ス本体の適所には、予め金属箔や磁石が設けられてい
て、金属、或いは磁気を探知可能な探知器によって、ボ
ックス本体に設けられた金属箔、或いは磁石を探知し
て、壁体におけるボックス本体の位置を罫書き、この罫
書き線に沿ってノコギリなどを用いて壁体にボックス本
体の開口に対応する透孔を形成していた。
【0003】しかし、前記した金属探知、或いは磁気探
知により、ボックス本体に設けられた金属箔、或いは磁
石を基準にして、壁体にボックス本体の開口の位置を正
確に罫書くのは困難であって、正規の位置から多少はず
れるものである。このため、ボックス本体の開口に正確
に対応するように壁体を切り欠くことは難しい。また、
ボックス本体に設けられた金属箔、或いは磁石の位置を
基準にして、壁体にボックス本体の開口形状を罫書くこ
と自体が面倒でもある。更に、方形状のボックスにおい
ては、ノコギリなどを用いて壁体をこの形状に切断して
切り欠くことは大変に難しい。
【0004】また、実公昭55-52755号などには、長方形
状のボックス本体に磁石などの被探知部材を設けた構成
の配線用ボックスが開示されている。ここで、図27及
び図28に示されるように、ボックス本体51の中心部
に磁石52を設け、壁表から該磁石52の位置によりボ
ックス本体51の中心部を探知して、壁体にボックス形
状を罫書き、この罫書き線に沿ってノコギリなどを使用
して、壁体をボックス形状に切断して透孔を形成するも
のがある。このような中心部に磁石52が設けられたボ
ックスにおいて、この磁石52の位置を探知し、該探知
位置を中心にしてボックス本体51の前面の壁体に穿孔
具を用いて一つの円形孔を穿孔して、一対のボス体53
を壁表に臨ませようとすると、ボックス本体51からは
み出た大きな透孔H’が穿孔される(図27)。これに
対して、ボックス本体51からはみ出ないような小さな
透孔H”を穿孔する(図28)と、一対のボス体53を
壁表に臨ませることができない。即ち、長方形状のボッ
クス本体の中心部に被探知部材を設けたのみでは、一対
のボス体53が壁表に臨んで、配線器具を取付ける取付
部が露出し、しかもボックス本体の前面のみを壁表に臨
ませられるような円形孔を穿孔することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した事
情に鑑み、ボックス本体に設けられる被探知部の位置、
及びボックス本体自体の形状の工夫、更には、ボックス
と穿孔具との組合わせの工夫によって、最少回数の円穿
孔によって、ボックス本体及び被探知部を全く損 傷させ
ないで、ボックス本体の前面に配置されている壁体に、
配線器具を取付ける取付部が露出し、且つボックス本体
の前面のみを壁表に臨ませ得る透孔を穿孔可能にするこ
とを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、壁裏に設置される配線用ボックスと、該ボ
ックスの前面の壁体に開口を形成するための穿孔具とか
ら成る配線用ボックス装置であって、前記配線用ボック
スは、壁表から探知可能で、かつ除去可能な1ないし複
数の被探知部を有し、該被探知部は、一つの円穿孔又は
一部が重合する複数の円穿孔により、配線器具を取付け
る取付部が露出し、且つボックス本体の前面のみを壁表
に臨ませ得る透孔を穿孔可能とすべく、前記一つの円穿
孔又は複数の円穿孔のうち少なくとも一つの円穿孔の穿
孔中心となる位置に、自身の開口に向けてボックス本体
の内部に配設された構成であり、前記穿孔具は、中心軸
と、該中心軸を軸に回転する回転刃とを有し、その中心
軸が回転刃に対して相対的に後退可能な構成であること
を、その特徴としている。
【0007】中心軸が回転刃に対して相対的に後退可能
な穿孔具による円穿孔により、配線用ボックスの前面の
壁体に、配線器具を取付ける取付部が露出し、しかもボ
ックス本体の前面が壁表に臨む透孔を穿孔するには、金
属、或いは磁気を探知可能な探知器によって、壁表から
ボックス本体内の1ないし複数の被探知部の位置をそれ
ぞれ探知して、1ないし複数の当該探知位置を中心にし
て前記壁体に、前記穿孔具を用いて、前記被探知部と同
数の円穿孔を直接行う。即ち、前記穿孔具の中心軸を、
前記壁体の前記探知位置に押し付けて、前記回転刃に対
して前記中心軸を相対的に後退させると、一つの円穿
孔、或いは複数の円穿孔の重合により、若しくは前記探
知位置、及び該位置から導き出された他の位置を穿孔中
心とする円穿孔の重合により、最少回数の円穿孔作業に
より、上記した二つの条件を満たす透孔が穿孔される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
線用ボックスB1 を支柱Sに取付けた状態の斜視図であ
り、図2は、壁体Wに一つの透孔Hが穿孔されて、ボッ
クス本体M1 の内部が壁表に臨んだ状態の正面図であ
り、図3は、壁表においてボックス本体M1 に設けられ
た磁石6の位置を磁気探知している状態の縦断面図であ
り、図4は、穿孔具Dを用いて壁体Wに透孔Hを穿孔し
ている状態の縦断面図であり、図5は、穿孔具Dの斜視
図である。図1ないし図3において、配線用ボックスB
1 は、周辺が緩やかな凸曲線で構成された略円形のボッ
クス本体M1 の底壁1の中心部に筒状をした磁石埋設体
2が該ボックス本体M1 の開口3に臨んで一体に突設さ
れていると共に、一対のボス体4が周壁5の相対向する
部分に近接して突設された構成である。一対のボス体4
は、磁石埋設体2よりも低く形成され、後述の穿孔具D
により壁体Wに円形の透孔Hを穿孔する際に削られない
ようにしてある。磁石埋設体2の先端部には、被探知部
材としての磁石6が埋設されている。また、該磁石埋設
体2は、壁体Wに透孔Hを穿孔した後には不要となる。
そこで、ボックス本体M1 の底壁1における磁石埋設体
2との接続部には、該磁石埋設体2の内径よりも大きな
孔1aが形成されていて、該磁石埋設体2の折り取りを
容易にしている。磁石埋設体2の先端部には、壁表から
当該位置を探知可能な部材を取付けておけばよく、上記
した磁石6の他に金属板、金属箔などを取付けてもよ
い。この配線用ボックスB1 は、ボックス本体M1 の周
壁5に一体に設けられた一対の脚体7を介して支柱Sに
取付けられる。
【0009】ボックス本体M1 の開口3の前面に立設さ
れる壁体Wには透孔が穿孔され、この透孔は、配線器具
を取付ける取付部が露出し、しかもボックス本体M1
前面を壁表に臨ませられる形状であることが必要であ
る。このような透孔を穿孔するための穿孔具としては、
種々のものが考えられるが、その一つとして、図5で斜
視図で示されるものがある。この穿孔具Dは、図4及び
図5に示されるように、中心軸8が挿通される本体ブロ
ック9の上面に円筒状のシリンダ体11が固設され、シ
リンダ体11に内装されたピストン12が前記中心軸8
の上端部に一体に取付けられて、該ピストン12とシリ
ンダ体11の上端部との間に弾装された圧縮バネ13の
復元力により、該中心軸8は突出方向に付勢されてい
て、前記本体ブロック9の相対向する側面にそれぞれ刃
体ブラケット14が固定位置を調整可能にしてボルト1
5を介して取付けられ、各刃体ブラケット14の先端の
屈曲部14aにそれぞれ刃体16が取付けられた構成で
ある。本体ブロック9に対する刃体ブラケット14の取
付位置を調整することにより、一つの穿孔具Dにより壁
体Wに種々の内径の透孔を穿孔できる。中心軸8の先端
部はドリル状になっており、シリンダ体11の上端部に
一体に設けられた軸部17を介して穿孔具Dを電気ドリ
ルの回転軸(図示せず)の先端部に装着して、該穿孔具
Dの全体を一体回転させて使用する。
【0010】図3に示されるように、配線用ボックスB
1 のボックス本体M1 の開口3の前面には、壁体Wが立
設されて、該配線用ボックスB1 は、壁体Wの壁裏に設
置される。ボックス本体M1 の開口3を壁表に臨ませ
て、壁体Wの壁表の側から取付けられるコンセント類
(図示せず)と、ボックス本体M1 の内部に引き出され
た電線(図示せず)とを接続するために、壁体Wにおけ
るボックス本体M1 の開口3と相対向する部分に、該開
口3に対応して、配線器具を取付ける取付部が露出し、
しかもボックス本体M1 の前面が壁表に臨む形状の透孔
を穿孔する必要がある。
【0011】そして、穿孔具Dによる円穿孔のみによっ
て、配線用ボックスB1 の前面に立設された壁体Wに、
上記した二つの条件を満たす透孔を穿孔するには、以下
のようにして行う。まず、図3に示されるように磁気探
知器Aを使用して、ボックス本体M1 の底壁1に立設さ
れた磁石埋設体2の先端部の磁石6を壁表から磁気探知
して、その探知位置を壁体Wの壁表の部分に罫書くと、
当該探知位置が円穿孔の穿孔中心Cとなる。この穿孔中
心Cは、略方形状のボックス本体M1 の中心部となる。
次に、図4に示されるように、電気ドリルの回転軸の先
端部に前記穿孔具Dを装着し、穿孔具Dの中心軸8の先
端のドリル状の部分を壁体Wの前記穿孔中心Cに押し付
けて、穿孔具Dの全体を回転させると、壁体Wに対して
中心軸8は、位置決め状態を維持して停止したままで、
高速回転している一対の刃体16が壁体Wに対して前進
して(刃体16に対して中心軸8が相対的に後退し
て)、壁体Wに円形の透孔Hが穿孔される(図2参
照)。この透孔Hの半径は、略正方形状の周壁5の一辺
の長さのほぼ半分であって、一回の円穿孔によりボック
ス本体M1 の内部を壁表に最大に臨ませることのできる
長さである。この一つの円形の透孔Hにより、上下一対
のボス体4が壁表に露出して、配線器具の取付けが可能
となり、しかもボックス本体M1 の内部のみが壁表に露
出することになる。このようにして壁体Wに一つの円形
の透孔Hを穿孔した後においては、磁石埋設体2は不要
となるので、その基端の部分で折り取られる。不要とな
った磁石埋設体2を折り取った後に、配線用ボックスB
1 内における電気配線を行う。この配線用ボックスB1
は、図2で2点鎖線で示される位置に、横方向に沿って
二つの配線器具18が配設される。
【0012】次に、本発明第2実施例の配線用ボック
スB2 について説明する。図6は、配線用ボックスB2
を支柱Sに取付けた状態の斜視図であり、図7は、壁体
Wに最初の円形の透孔Hが穿孔された状態の正面図であ
り、図8は、同じく壁体Wに互いに重合する二つの円形
の透孔Hが穿孔された状態の正面図であり、図9は、壁
体Wに二番目の透孔Hを穿孔している状態の縦断面図で
ある。なお、上記第1実施例と同一部分には同一符号を
付し、重複説明を避けて異なる部分についてのみ詳細に
説明する。図6ないし図9において、この配線用ボック
スB2 は、二つの配線器具18が横方向に沿って所定間
隔をおいて配設されるものであるため、そのボックス本
体M2 の形状が、方形部の両端に半円部をそれぞれ接続
させたトラック状をしており、ボックス本体M2 の底壁
1に一対の磁石埋設体2が所定間隔をおいて突設されて
いると共に、上下で一対となった二対のボス体4が設け
られている。一対の磁石埋設体2は、トラック状をした
ボックス本体M2 の底壁1における各半円部の中心にそ
れぞれ配設されている。この磁石埋設体2の構成は、上
記したものと同一である。
【0013】そして、穿孔具Dのみによって、配線用ボ
ックスB2 の前面に立設された壁体Wに、上記した二つ
の条件を満たす透孔を穿孔するには、以下のようにして
行う。まず、磁気探知器Aを用いて、各々の磁石6の位
置を探知して、各位置を壁体Wの壁表の部分に罫書く
と、これらの位置は、それぞれ二つの円穿孔の穿孔中心
1,C2 となる。そして、図7に示されるように、一方
の穿孔中心C1 を中心にして穿孔具Dにより壁体Wに最
初の円形の透孔Hを穿孔する。これにより、上下で一対
となった二対のボス体4のうち、一方の一対のボス体4
が壁表に露出する。引き続いて、図9に示されるよう
に、他方の穿孔中心C2 を中心にして、壁体Wに二番目
の円形の透孔Hを穿孔すると、二対のボス体4のうち、
他方の一対のボス体4が壁表に露出する。この結果、図
8に示されるように、二つの円形の透孔Hが横方向に沿
って重合して、二対のボス体4の全てが壁表に露出し、
配線器具を取付ける取付部が露出し、しかもボックス本
体M2 の前面のみが壁表に露出した合成透孔が穿孔され
る。この透孔Hの半径は、トラック状の周壁5の半円部
の半径とほぼ同一であって、2回の円穿孔により、ボッ
クス本体M2 の内部を壁表に最大に臨ませることができ
る長さである。
【0014】図10に示される本発明の第3実施例の配
線用ボックスB3 は、縦長の長方形状のボックス本体M
3 の底壁1の上下端部にそれぞれボス体4が設けられ、
各ボス体4を結ぶ線分上に2本の磁石埋設体2が突設さ
れた構成である。そして、磁気探知器Aによって、2本
の磁石埋設体2の先端部に埋設された各磁石6の位置を
探知して、壁体Wの壁表に罫書くと、これらの位置が二
つの円穿孔の穿孔中心C1,C2 となる。そして、これら
の穿孔中心C1,C2 を中心として、壁体Wに二つの円形
の透孔Hを穿孔すると、各透孔Hが上下方向に沿って重
合して、上記した二つの条件を満たす合成透孔が穿孔さ
れる。この透孔Hの半径は、2回の円穿孔により長方形
状のボックス本体M3 の内部を最大に壁表に臨ませるこ
とのできる長さである。なお、この配線用ボックスB3
は、図10で2点鎖線で示される位置に一つの配線器具
18が配設される。
【0015】また、図11に示される本発明の第4実施
例の配線用ボックスB4 は、正方形状のボックス本体M
4 の底壁1に、上下で一対となった二対のボス体4が周
壁5に近接して設けられ、底壁1における上下一対の各
ボス体4を結ぶ線分上に2本の磁石埋設体2が突設され
て、計4本の磁石埋設体2を備えている。そして、磁気
探知器Aによって、4本の磁石埋設体2の先端部に埋設
された各磁石6の位置を探知して、壁体Wの壁表に罫書
くと、これらの各位置が四つの円穿孔の穿孔中心C1
4 となる。そして、これらの穿孔中心C1 〜C4 を中
心として、壁体Wに四つの円形の透孔Hを穿孔すると、
各透孔Hが上下方向及び横方向の双方に重合して、上記
した二つの条件を満たす合成透孔が穿孔される。この透
孔Hの半径は、4回の円穿孔により正方形状のボックス
本体M4 の内部を最大に壁表に臨ませることのできる長
さである。なお、この配線用ボックスB4 は、図11で
2点鎖線で示される位置に二つの配線器具18が配設さ
れる。
【0016】また、図12ないし図14には、別体の被
探知具E1 を除去可能に装着できる本発明の第5実施例
の配線用ボックスB5 が示されている。配線用ボックス
5は、請求項6の発明の実施例に相当し、被探知具E
1 は、請求項7の発明の実施例に相当する。この被探知
具E1 は、その全体が樹脂で製作されて、探知具本体2
1の長手方向の両端部に半円筒状の嵌着体22が一体に
設けられ、該探知具本体21の上面に二つの磁石23
が、その長手方向に沿って所定間隔をおいて埋設された
構成である。一方、配線用ボックスB5 のボックス本体
5 は、縦長の長方形状をしていて、周壁5の各短辺部
の内側に、配線器具を取付けるためのボス体を兼用した
被装着部24が一体に設けられている。被探知具E1
構成する嵌着体22は、該被装着部24の内側に嵌着可
能な形状になっている。また、被探知具E1 の探知具本
体21に埋設された二つの磁石23の位置は、該探知具
1をボックス本体M5 に装着した状態において、一対
の被装着部24を結ぶ線分上に位置している。
【0017】そして、磁気探知器を使用して、壁表から
被探知具E1 に埋設された二つの磁石23の位置を探知
して、各穿孔中心C1,C2 を壁表に罫書く。その後に、
図13に示されるようにして、各穿孔中心C1,C2 を中
心にして、ボックス本体M5の周壁5の短辺部の長さに
対応した半径を有する二つの円形の透孔Hを壁体Wに穿
孔する。これにより、二つの円形の透孔Hが上下方向に
重合して、上記した二つの条件を満たす合成透孔が穿孔
される。このようにして、合成透孔を穿孔した後に、ボ
ックス本体M5 の各被装着部24に嵌着されている被探
知具E1 を壁表の側に取り出して、この被探知具E1
再使用する。
【0018】更に、図15には、別体の被探知具E2
除去可能に装着できる本発明の第6実施例の配線用ボッ
クスB6 が示されている。配線用ボックスB6 は、請求
6の発明の実施例に相当し、被探知具E2 は、請求項
7の発明の実施例に相当する。この被探知具E2 は、磁
石埋設体2の先端部に磁石6が埋設され、その基端部に
雄ねじ25が設けられた構成である。一方、配線用ボッ
クスB6 は、そのボックス本体M6 の底壁1に一対の雌
ねじ26が貫通して設けられている。この一対の雌ねじ
26の形成位置は、一対のボス体4を結ぶ線分上であっ
て、当該位置を中心とする二つの円の重合により、一対
のボス体4が露出し、しかもボックス本体M6 の前面の
みを壁表に臨ませることのできる位置である。このた
め、ボックス本体M6 の底壁1に形成された各雌ねじ2
6に、それぞれ被探知具E2 の雄ねじ25を螺合させる
と、被探知具E2 を構成する磁石6がボックス本体M6
の開口に臨む。そして、上述と同様にして、壁表から各
被探知具E2 の位置を磁気探知し、当該各探知位置を中
心にして二回の円穿孔を行うと、上記した二つの条件を
満たす合成透孔が穿孔される。本実施例では、ボックス
本体M6 の底壁1に形成された雌ねじ26が、被探知具
2 の被装着部となっている。
【0019】引き続いて、本発明の第7実施例の配線用
ボックスB7 について説明する。図16は、配線用ボッ
クスB7 の斜視図であり、図17は、壁体Wにおけるボ
ックス本体M7 の磁石6の位置を探知している状態の配
線用ボックスB7 の縦断面図であり、図18は、壁体W
に一つの透孔Hが穿孔された状態を示す配線用ボックス
7 の正面図であり、図19は、ゲージ具G1 を使用し
て、残りの一つの穿孔中心C2 を罫書き出している状態
を示す斜視図である。図16ないし図18に示されるよ
うに、ボックスB7 は、前記ボックスB3 において上方
の磁石6を欠落させて、下方の磁石6のみを備えた構成
である。そして、この磁石6の中心位置は、上下一対の
ボス体4を結ぶ線分の中点よりも下方であって、該磁石
6の中心位置である穿孔中心C1 と、最初の円穿孔によ
り露出した下方のボス体4を基準にして罫書き出される
上方の穿孔中心C2 とをそれぞれ中心にして円穿孔され
た二つの透孔Hの重合によって、配線器具を取付けるた
めの一対のボス体4が露出し、しかもボックス本体M7
の前面のみを壁表に臨ませられる位置である。
【0020】そして、穿孔具Dのみによって、配線用ボ
ックスB7 の前面に立設された壁体Wに、上記した二つ
の条件を満たす透孔を穿孔するには、以下のようにして
行う。まず、図17に示されるように、磁気探知器Aを
使用して、磁石6の位置を探知して、壁体Wの壁表に該
位置を罫書くと、該位置は、二つの穿孔中心C1,C2
うちの一方(C1)となり、他方の穿孔中心C2 の位置
は、ゲージ具G1 を用いて行う。最初の円穿孔により下
方のボス体4が壁表に露出するので、該ボス体4の中心
と、求めるべき穿孔中心C2 との間の間隔(L1)は、予
め分かっているので、該ボス体4を基準にすると、該穿
孔中心C2 の位置が求められる。前記ゲージ具G1 は、
板体31に前記間隔(L1)をおいて二つの孔32,33
が設けられた構成である。
【0021】そして、図19に示されるように、最初に
穿孔された透孔Hを覆うようにして、壁体Wの前面に前
記ゲージ具G1 を当てがって、その下方の位置決め孔3
2と、ボックスB7 の下方のボス体4の孔部4aとに位
置決めピン34を挿通して、ボックスB7 に対してゲー
ジ具G1 の位置決めを行った状態で、該ゲージ具G1
上方の罫書き孔33に罫書き具35を挿入して、当該罫
書き孔33の位置を壁表に罫書くと、この位置が上方の
穿孔中心C2 となる。この上方の穿孔中心C2を中心に
して、穿孔具Dによって、2回目の(後の)円穿孔を行
うと、二つの円形の透孔Hが上下方向に沿って合成され
て、上下一対のボス体4が壁表に露出し、しかもボック
ス本体M7 の全面のみが壁表に最大に露出した合成透孔
が穿孔される。
【0022】次に、本発明の第8実施例の配線用ボック
スB8 について説明する。図20は、前面の壁体Wに一
つの透孔Hが穿孔された状態の配線用ボックスB8 の正
面図であり、図21は、ゲージ具G2 を使用して、残り
の三つの穿孔中心C2 〜C4を罫書き出している状態を
示す配線用ボックスB8 の斜視図である。このボックス
8 は、前記ボックスB4 の正面視において左下の一つ
の磁石6のみを備え、他の三つの磁石6を欠落させた構
成である。そして、この磁石6の中心位置は、該磁石6
の中心位置である穿孔中心C1 と、最初の円穿孔により
露出した左下のボス体4を基準にして罫書き出される残
りの三つの穿孔中心C2 〜C4 とをそれぞれ中心にして
円穿孔された四つの透孔Hの重合によって、配線器具を
取付けるための上下一対で一組となった二組のボス体4
の全てが露出し、しかもボックス本体M8 の前面のみを
壁表に臨ませられる位置である。
【0023】また、ゲージ具G2 は、最初の円穿孔によ
り露出した左下のボス体4を基準にして、残りの三つの
穿孔中心C2 〜C4 を罫書き出すためのものであって、
板体36に、一つの位置決め孔37と、三つの罫書き孔
38とが形成された構成である。このゲージ具G2 にお
いて、位置決め孔37と、その直上の罫書き孔38との
間隔(L2)は、ボックスB8 の左下のボス体4の中心
と、求めるべき穿孔中心C2 との間の間隔に等しく、罫
書き孔38の左右の間隔(L3)は、各穿孔中心C1 〜C
4 の左右の間隔に等しく、更に、罫書き孔38の上下の
間隔(L4)は、各穿孔中心C1 〜C4 の上下の間隔に等
しい。
【0024】そして、穿孔具Dのみによって、配線用ボ
ックスB8 の前面に立設された壁体Wに、上記した二つ
の条件を満たす透孔を穿孔するには、上記ボックスB7
の場合とほぼ同様にして行う。まず、壁表から磁石6の
位置を探知し、当該位置を穿孔中心C1 として、穿孔具
Dによって最初の透孔Hを穿孔する。この最初の円穿孔
により、左下のボス体4が露出するので、該ボス体4を
基準位置として、前記ゲージ具G2 を用いて、残りの三
つの穿孔中心C2 〜C4 を壁表に罫書き出す。即ち、図
21に示されるようにして、壁表にゲージ具G2 を当て
がって、その位置決め孔37と、ボックスB8 の上記ボ
ス体4の孔部4aとに位置決めピン34を挿通して、ボ
ックスB8 に対するゲージ具G2 の位置決めを行ってお
いて、該ゲージ具G2 に設けられた三つの罫書き孔38
に罫書き具35を挿入して、壁表に当該位置をそれぞれ
罫書くと、これらの位置がそれぞれ穿孔中心C2 〜C4
となる。そして、この穿孔中心C2 〜C4 を中心にして
壁体Wに後の円穿孔を行うと、最初の円穿孔と、後の三
つの円穿孔とによる合計四つの透孔Hが上下、及び左右
の両方向に沿って合成されて、上記した二つの条件を満
たす合成透孔が穿孔される。
【0025】なお、上記した第2〜第8の各配線用ボッ
クスB2 〜B8 では、配線器具を取付けるためのボス体
(取付部)4が露出し、しかもボックス本体M2 〜M8
の前面が壁表に臨むという二つの条件を満たすための複
数の透孔Hを壁体Wに穿孔しているが、各配線用ボック
スB2 〜B8 において、複数の透孔の穿孔回数は、何れ
も最少であって、しかも複数の透孔の大きさ(内径)
は、いずれも等しい。
【0026】引き続いて、図22ないし図25を参照に
して、別体構造の単に一つの被探知具E3 を除去可能に
装着できる本発明の第9実施例の配線用ボックスB9
ついて説明する。この配線用ボックスB9 は、請求項
発明の実施例に相当し、被探知具E3 は、請求項7の
発明の実施例に相当する。この被探知具E3 は、円筒状
をした磁石埋設体41の先端部に磁石6が埋設され、そ
の基端部の外周面の相対向する部分に一対の嵌合突起4
2が突設された構成である。この一対の嵌合突起42の
外周面は、同一半径の円周面で構成されていて、その高
さは、周方向に沿ってほぼ同一となっている。一方、ボ
ックス本体M9 の底壁1における前記ボックスB7 の磁
石埋設体2の突設位置に対応する部分には、前記被探知
具E3 を除去可能に装着するための一対の被嵌合体43
が相対向して突設されている。一対の被嵌合体43の内
周側には、前記一対の嵌合突起42を嵌合させるための
嵌合溝43aが設けられている。この嵌合溝43aは、
周方向に沿った一端が開口されていると共に、その他端
は閉塞されて、この閉塞された部分がストッパー部43
bとなっている。また、一対の被嵌合体43と僅かに位
相が異なる部分には、前記磁石埋設体41の基端部を前
記一対の被嵌合体43の間に挿入する際に、その挿入を
ガイドするための挿入ガイドピン44が突設されてい
る。前記嵌合溝43aの幅(ボックスB9 の深さ方向に
沿った距離のことをいう)は、前記嵌合突起42が隙間
なく嵌合可能なように、その開口側である入口部から奥
部(ストッパー部43bの側)に向けて漸次狭くなって
いる。
【0027】そして、図22及び図23に示されるよう
に、被探知具E3 の基端部に設けられた一対の嵌合突起
42を相隣接する被嵌合体43と挿入ガイドピン44と
の間に位置させて、その基端部を、一対の被嵌合体43
と一対の挿入ガイドピン44とで囲まれる部分に挿入し
た後に、嵌合突起42が被嵌合体43のストッパー部4
3bに当接するまで、該被探知具E3 を時計方向に所定
角度だけ回動させると、各嵌合突起42がそれぞれ各被
嵌合体43の嵌合溝43aに嵌合される。このように、
被探知具E3 をボックス本体M9 の底壁1に除去可能に
装着した状態にして、上記と同様にして、壁表から該被
探知具E3 の位置を探知して、該探知位置を穿孔中心と
して円穿孔を行った後において、前記被探知具E3 を上
記と逆方向に回動させて、ボックス本体M9 から取り外
して、該被探知具E3 の再使用を行う。
【0028】更に、図26に示される本発明の第10実
施例の配線用ボックスB10は、二つの穿孔中心C1,C2
を探知するために二つの磁石6を備えている前記ボック
スB2 とほぼ同一形状のものにおいて、そのボックス本
体M10に、別体構造の単に一つの前記被探知具E3 が除
去可能に装着されている例であって、既述の部分と同一
部分には、同一符号を付して図示のみ行って、詳細説明
は略す。
【0029】また、第1〜第6の各実施例の各配線用ボ
ックスでは、壁体への円穿孔の数と、ボックス本体内に
配置される被探知部の数とは、いずれも等しくなってい
るが、ボックス本体内には、複数の被探知部が設けられ
ていて、しかもこの被探知部の数は、壁体への円穿孔の
数よりも少ない構成の配線用ボックスも、本発明の技術
的範囲に含まれるものである。例えば、図11に示され
る配線用ボックスB4において、一方の対角線方向に配
置されて二つの磁石6を有するのみで、他方の対角線方
向には、磁石が配置されていないような場合である。こ
の場合には、ボックス本体の対角線方向に沿った円穿孔
により二つの透孔を成形しておき、該二つの透孔を介し
て壁表に一部が開口したボックス本体内に設けられてい
る各ボス体4を基準にして、上記したゲージ具等を使用
して、残りの二つの穿孔中心を罫書き出して、残りの二
つの円穿孔を行えばよい。
【0030】更に、上記した各配線用ボックスB7,B8
における複数の透孔の穿孔方法は、壁表から一つの磁石
6(被探知部)の位置を探知した後に、壁体Wに、該探
知位置を中心とする最初の円穿孔を行って、ボス体4を
壁表に露出させ、次に、該ボス体4の位置を基準にし
て、ゲージ具等の穿孔中心抽出手段により他の穿孔中心
を抽出し(導き出し)、最後に当該他の穿孔中心を中心
にして、後の円穿孔を行い、最初の円穿孔と、後の円穿
孔との重合により、ボックス開口を壁表に臨ませてい
る。しかし、上記した各ボックスB7,B8 における他の
穿孔中心を導き出す作業と、穿孔作業との順序は、上記
したものに限定されない。即ち、壁表から一つの磁石6
(被探知部)の位置を探知した後に、ゲージ具を使用し
て、残りの穿孔中心を導き出し、その後において、全て
の円穿孔を連続して行ってもよい。
【0031】なお、本発明に係る壁体への透孔穿孔方法
は、ボックス本体の内部に配設された被探知部の位置を
壁表から探知して、当該探知位置を中心にして壁体に1
ないし複数の円穿孔を行って、ボックス本体の前面を壁
表に臨ませるのであり、この際において、壁体に穿孔さ
れる円形透孔の大きさは、配線器具を取付ける取付部が
露出し、しかもボックス本体の前面のみが壁表に臨むも
のが望ましいが、ボックス本体の外側の部分が多少露出
しても、後の配線器具の取付けにおいて、化粧カバーで
覆い隠せる程度のものであれば、支障とはならない。従
って、壁体に穿孔される円形透孔の大きさに関しては、
ボックス本体の外側の部分が多少露出する程度のもので
あっても、本発明に係る壁体への透孔穿孔方法の技術的
範囲に含まれるものである。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明は、内部に設けられ
る被探知部の位置、及びボックス本体自体の形状に特徴
を有する配線用ボックスと、中心軸が回転刃に対して相
対的に 後退する構成の穿孔具との組み合せによって、ボ
ックス本体の周壁の形状に対して最大半径の円穿孔によ
って、配線器具を取付ける取付部が露出し、しかもボッ
クス本体の前面を壁表に臨ませ得る透孔を壁体に穿孔で
きるので、従来のようにノコギリなどを使用して透孔を
形成する場合に比較して、ボックス本体の開口に対応し
た罫書き線を壁体の壁表に設ける面倒がなくなると共
に、壁体に対する穿孔回数も最少となって、この透孔穿
孔作業が著しく容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の配線用ボックスB1 を支
柱Sに取付けた状態の斜視図である。
【図2】壁体Wに一つの透孔Hが穿孔されて、ボックス
本体M1 の内部が壁表に臨んだ状態の正面図である。
【図3】壁体Wにおけるボックス本体M1 の磁石6の位
置を磁気探知している状態の縦断面図である。
【図4】穿孔具Dを用いて壁体Wに透孔Hを穿孔してい
る状態の縦断面図である。
【図5】穿孔具Dの斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例の配線用ボックスB2 を支
柱Sに取付けた状態の斜視図である。
【図7】壁体Wに最初の透孔Hが穿孔された状態の配線
用ボックスB2 の正面図である。
【図8】壁体Wに二つの透孔Hが穿孔されてボックス本
体M2 の内部が壁表に臨んだ状態の配線用ボックスB2
の正面図である。
【図9】穿孔具Dを用いて壁体Wに二番目の透孔Hを穿
孔している状態の縦断面図である。
【図10】壁体Wに二つの透孔Hが穿孔されてボックス
本体M3 の内部が壁表に臨んだ状態の正面図である。
【図11】壁体Wに四つの透孔Hが穿孔されてボックス
本体M4 の内部が壁表に臨んだ状態の正面図である。
【図12】配線用ボックスB5 と被探知具E1 との斜視
図である。
【図13】被探知具E1 が装着された配線用ボックスB
5 の前面の壁体Wに透孔Hを穿孔している状態の断面図
である。
【図14】同様の配線用ボックスB5 の前面の壁体Wに
二つの透孔Hが穿孔された状態の平面図である。
【図15】配線用ボックスB6 と被探知具E2 との斜視
図である。
【図16】配線用ボックスB7 の斜視図である。
【図17】壁体Wにおけるボックス本体M7 の位置を探
知している状態を示す縦断面図である。
【図18】壁体Wに一つの透孔Hが穿孔された状態を示
す配線用ボックスB7 の正面図である。
【図19】ゲージ具G1 を使用して、残りの一つの穿孔
中心C2 を罫書き出している状態を示す斜視図である。
【図20】壁体Wに一つの透孔Hが穿孔された状態を示
す配線用ボックスB8 の正面図である。
【図21】ゲージ具G2 を使用して、残りの三つの穿孔
中心C2 〜C4 を罫書き出している状態を示す斜視図で
ある。
【図22】配線用ボックスB9 と被探知具E3 との分解
斜視図である。
【図23】被探知具E3 の一対の嵌合突起42がボック
ス本体M9 の一対の被嵌合体43に嵌合される直前の状
態を示す横断面図である。
【図24】被探知具E3 の一対の嵌合突起42がボック
ス本体M9 の一対の被嵌合体43に嵌合された状態を示
す横断面図である。
【図25】同様の状態における配線用ボックスB9 の断
面図である。
【図26】配線用ボックスB10と被探知具E3 との分解
斜視図である。
【図27】ボックス本体51の前面の壁体に該ボックス
本体51からはみ出る大きさの透孔H’が穿孔された状
態の正面図である。
【図28】ボックス本体51の前面の壁体に一対のボス
体53が壁裏に隠蔽される大きさの透孔H”が穿孔され
た状態の正面図である。
【符号の説明】
A:磁気探知器 B1 〜B10:配線用ボックス C1 〜C4 :穿孔中心 D:穿孔具 E1 〜E3 :被探知具(被探知部材) H:透孔 M1 〜M10:ボックス本体 W:壁体 1:ボックス本体の底壁 3:ボックス本体の開口 4:ボス体(基準部) 6:磁石(被探知部)8:穿孔具の中心軸 16:穿孔具の刃体(回転刃) 23:磁石(被探知部) 24:被装着部 26:雌ねじ(被装着部) 43:被嵌合体(被装着部)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁裏に設置される配線用ボックスと、
    ボックスの前面の壁体に開口を形成するための穿孔具と
    から成る配線用ボックス装置であって前記配線用ボックスは、 壁表から探知可能で、かつ除去可能な1ないし複数の被
    探知部を有し、 該被探知部は、一つの円穿孔又は一部が重合する複数の
    円穿孔により、配線器具を取付ける取付部が露出し、且
    つボックス本体の前面のみを壁表に臨ませ得る透孔を穿
    孔可能とすべく、前記一つの円穿孔又は複数の円穿孔の
    うち少なくとも一つの円穿孔の穿孔中心となる位置に、
    自身の開口に向けてボックス本体の内部に配設された構
    成であり、 前記穿孔具は、中心軸と、該中心軸を軸に回転する回転
    刃とを有し、その中心軸が回転刃に対して相対的に後退
    可能な構成であり、 前記穿孔具の中心軸を、前記壁体における前記配線用ボ
    ックスの被探知部の探知位置に押し付けて、前記回転刃
    に対して前記中心軸を相対的に後退させながら、前記透
    孔の全部又は一部を穿孔することを特徴とする配線用ボ
    ックス装置。
  2. 【請求項2】 前記配線用ボックスは、壁表から探知可
    能で、かつ除去可能な一つの被探知部が自身の開口に向
    けてボックス本体の内部に配設されてなり、 該被探知部の探知位置を穿孔中心とする壁体への一つの
    円穿孔により、配線器具を取付ける取付部が露出し、且
    つボックス本体の前面のみを壁表に臨ませ得る透孔が穿
    孔可能となるように形成されてなる請求項1に記載の配
    線用ボックス装置。
  3. 【請求項3】 前記配線用ボックスを構成するボックス
    本体の周壁の形状は、被探知部を中心とする一つの円、
    或いは複数の円が重合された形状と略同一であることを
    特徴とする請求項1に記載の配線用ボックス装置
  4. 【請求項4】 前記配線用ボックスに設けられた被探知
    部は、ボックス本体の底壁からその開口に向けて突設さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の配線用ボッ
    クス装置
  5. 【請求項5】 壁体への円穿孔数は、ボックス本体内に
    配設された被探知部の数に等しいことを特徴とする請求
    項1に記載の配線用ボックス装置
  6. 【請求項6】 壁裏に設置される配線用ボックスと、
    ボックスの前面の壁体に開口を形成するための穿孔具と
    から成る配線用ボックス装置であって前記配線用ボックスは、 その内部に、壁表から探知可能な被探知部を備えた被探
    知部材が除去可能に装着され、一つの円穿孔又一部が重
    合する複数の円穿孔により、配線器具を取付ける取付部
    が露出し、且つボックス本体の前面のみを壁表に臨ませ
    得る透孔を穿孔可能とすべく、前記一つの円穿孔又は複
    数の円穿孔のうち少なくとも一つの円穿孔の穿孔中心と
    なる位置に、前記被探知部を配置する被装着部が設けら
    れた構成であり、 前記穿孔具は、中心軸と、該中心軸を軸に回転する回転
    刃とを有し、その中心軸が回転刃に対して相対的に後退
    可能な構成であり、 前記穿孔具の中心軸を、前記壁体における前記配線用ボ
    ックスの被装着部に装着された被探知部の探知位置に押
    し付けて、前記回転刃に対して前記中心軸を相対的に後
    退させながら、前記透孔の全部又は一部を穿孔すること
    を特徴とする配線用ボックス装置。
  7. 【請求項7】 配線用ボックスのボックス本体に除去可
    能に装着して使用される被探知部材と、前記配線用ボッ
    クスの前面の壁体に開口を形成するための穿孔具とから
    成る被探知部材装置であって前記被探知部材は、壁表から探知可能な1ないし複数の
    被探知部を備えていて、一つの円穿孔又は一部が重合す
    る複数の円穿孔により、配線器具を取付ける取付部が露
    出し、且つボックス本体の前面のみを壁表に臨ませ得る
    透孔を穿孔可能とすべく、前記一つの円穿孔又は複数の
    円穿孔のうち少なくとも一つの円穿孔の穿孔中心となる
    位置に被探知部が配置されるようにボックス本体に装着
    可能な構成であり、 前記穿孔具は、中心軸と、該中心軸を軸に回転する回転
    刃とを有し、その中心軸が回転刃に対して相対的に後退
    可能な構成であり、 前記穿孔具の中心軸を、前記壁体における前記被探知部
    材の被探知部の探知位置に押し付けて、前記回転刃に対
    して前記中心軸を相対的に後退させながら、前記透孔の
    全部又は一部を穿孔することを特徴とする被探知部材装
    置。
  8. 【請求項8】 穿孔具によってボックス本体の前面に配
    設されている壁体に、配線器具を取付ける取付部が露出
    し、且つボックス本体の前面を壁表に臨ませ得る透孔
    全部又は一部を穿孔する方法であって、 金属、或いは磁気を探知可能な探知器によって、ボック
    ス本体の内部にその開口に向けて配設された1ないし複
    数の被探知部の位置を壁表から探知して、前記穿孔具の中心軸を、前記壁体の前記探知位置に押し
    付けて、その回転刃に対して前記中心軸を相対的に後退
    させ 、前記壁体に対して前記探知位置を中心とする円穿
    孔を直接に行うことにより、配線器具を取付ける取付部
    が露出し、且つボックス本体の前面を壁表に臨ませ得る
    透孔の全部又は一部を穿孔することを特徴とする壁体へ
    の透孔穿孔方法。
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