JPH1031076A - 円穿孔用センターの表示機能を備えたボックス探知器、及び該センターの表示具 - Google Patents

円穿孔用センターの表示機能を備えたボックス探知器、及び該センターの表示具

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JPH1031076A
JPH1031076A JP9028521A JP2852197A JPH1031076A JP H1031076 A JPH1031076 A JP H1031076A JP 9028521 A JP9028521 A JP 9028521A JP 2852197 A JP2852197 A JP 2852197A JP H1031076 A JPH1031076 A JP H1031076A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボックス位置を探知すると同時に、ボックス内
部を壁表に臨ませるための円穿孔のセンターを表示可能
とすることである。 【解決手段】ボックス探知器に、壁裏に配置されたボッ
クスの被探知部を壁表から探知し得る1ないし複数の磁
気センサー(センサー部)4と、該磁気センサー(セン
サー部)4による前記被探知部の感知によりボックスの
位置を検出した状態で、該ボックスの開口を壁表に臨ま
せる1ないし複数の円穿孔のセンター位置を壁表に表示
するセンター表示用突起体(センター表示部)5とを備
えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁裏に配置された
ボックス位置の探知と同時に、該ボックスの前面に配置
された壁体に、該ボックスの開口を壁表に臨ませる円穿
孔のセンターをも表示できるボックス探知器、及び円穿
孔用センターの表示具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】壁体の内部に隠蔽された電気配線用ボッ
クスの前面の開口を壁表に臨ませるためには、壁体を切
り欠く必要がある。例えば、実公昭59-26750号、特開昭
56-42167号、同61-293110 号等には、ボックスの適所
に、予め金属箔や磁石等から成る被探知部が設けられて
いて、金属、或いは磁気を探知可能な探知器によって、
この被探知部を探知することにより、壁裏に配置された
位置を探知可能なボックスが開示されている。このよう
なボックスにおいては、ボックスの位置を壁表から探知
して、壁体におけるボックスの位置を罫書いて表示し、
この表示線に沿ってノコギリ等を用いて壁体にボックス
の開口に対応する透孔を形成していた。
【0003】しかし、前記した金属探知、或いは磁気探
知により、ボックスに設けられた金属箔、或いは磁石を
基準にして、壁体にボックスの開口の位置を正確に罫書
いて表示するのは困難であって、正規の位置から多少は
ずれるものである。このため、ボックスの開口に正確に
対応するように壁体を切り欠くことは難しい。また、ボ
ックスに設けられた金属箔、或いは磁石の位置を基準に
して、壁体にボックスの開口形状を罫書いて表示するこ
と自体が面倒でもある。更に、方形状のボックスにおい
ては、ノコギリ等を用いて壁体をこの形状に切断して切
り欠くことは大変に難しい。
【0004】また、実公昭55-52755号等には、磁石等の
被探知部材を中心部に備えた配線用ボックスB’が開示
されている。このボックスB’は、図43及び図44に
示されるように、壁表からボックスB’の中心部の磁石
Mを探知して、壁体にボックス形状を罫書いて表示し、
この表示線に沿ってノコギリ等を使用して、壁体をボッ
クス形状に切断して透孔を形成するものがある。このよ
うな中心部に磁石Mが設けられた長方形状のボックスに
おいて、この磁石Mの位置を探知し、該探知位置を中心
にしてボックス前面の壁体に穿孔具を用いて一つの円形
孔を穿孔して、一対のボス体8を壁表に臨ませようとす
ると、ボックスB’からはみ出た大きな孔H’が穿孔さ
れる(図43)。これに対して、ボックスB’からはみ
出ないような小さな孔H”を穿孔する(図44)と、一
対のボス体8を壁表に臨ませることができない。
【0005】即ち、長方形状のボックスの中心部に設け
られた被探知部材をセンターとして、一回の円穿孔のみ
では、一対のボス体8が壁表に臨んで、配線器具を取付
ける取付部が露出し、しかもボックスB’の前面のみを
壁表に臨ませられるような円形孔を穿孔することはでき
ない。このため、上記した長方形状のボックスB’にお
いては、複数の円穿孔を重合させると、上記した二つの
条件を満たす透孔を穿孔できるが、複数の円穿孔の各セ
ンターを探知して、その位置を表示する必要があり、こ
の作業が大変に面倒である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した事
情に鑑み、ボックス内部に設けられた被探知部を検出し
て、壁表からボックスの位置を探知できるボックス探知
器において、ボックス位置の探知と同時に、ボックス内
部を壁表に臨ませるための円穿孔のセンターまでも表示
できるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明に係るボックス探知器は、壁裏に配置されたボ
ックスの被探知部を壁表から探知し得る1ないし複数の
センサー部と、前記センサー部による前記被探知部の探
知によりボックスの位置を検出した状態で、該ボックス
の開口を壁表に臨ませる1ないし複数の円穿孔のセンタ
ー位置を壁表に表示するセンター表示部とを備えてなる
ことを、その特徴としている。
【0008】探知器のセンサー部が壁裏のボックスに設
けられた被探知部を探知して、壁表から壁裏に配置され
たボックスの位置が検出されると、その検出状態におい
て、探知器本体の前面に設けられたセンター表示部の位
置が、ボックスを壁表に臨ませるための円穿孔のセンタ
ー位置となる。
【0009】
【発明の実施の形態】最初に、請求項1の発明に係るボ
ックス探知器について説明する。図1は、請求項1の発
明に係るボックス探知器S1 の斜視図であり、図2は、
探知器S1 の使用状態の側面図であり、図3は、壁表に
円穿孔用センターC1,C2 が罫書かれた状態の正面図で
あり、図4は、各センターC1,C2 を中心にした2回の
円穿孔の重合により、ボックスB1 の前面のみが壁表に
臨んだ状態の正面図であり、図5は、各センターC1,C
2 を中心にして壁体Wに円穿孔する状態を示す側面図で
ある。図1及び図2に示されるように、探知器本体1
は、直方体状をしていて、その中央部から前面に寄った
部分に方形状の中空部2が設けられて、その後部が手持
ち部3となっていて、その前面の上下の両端部にそれぞ
れ磁気センサー4が設けられていると共に、各磁気セン
サー4の間に一対のセンター表示用突起体5が設けられ
た構成である。この突起体5は、磁気センサー4よりも
僅かに突出している。また、探知器本体1の背面には、
各磁気センサー4が被探知部材である後述の磁石Mを検
出したことを確認するための一対の発光ダイオード6が
設けられている。
【0010】一方、壁裏に配置されて、前記ボックス探
知器S1 により磁気探知されるボックスB1 は、図2及
び図3に示されるように、長方形状のボックス本体7の
短辺部の各側壁の内側にそれぞれボス体8が設けられて
いると共に、その外側の張出部9に磁石Mが埋設された
構成である。この磁石Mは、ボックス開口を含む面に臨
んでいる。ボックス探知器S1 に設けられた一対の磁気
センサー4の間隔は、ボックスB1 に設けられた一対の
磁石Mの間隔と同一となっている。
【0011】図3に示されるように、ボックス探知器S
1 に設けられる一対のセンター表示用突起体5は、該探
知器S1 の各磁気センサー4がボックスB1 の各磁石M
を検出して、壁裏のボックスB1 の位置を探知した状態
において、2回の円穿孔のみにより配線器具を取付ける
ための一対のボス体8が露出し、しかもボックスB1
前面のみを壁表に臨ませることのできる該円穿孔の各セ
ンターC1,C2 となる位置に設けられている。
【0012】このため、図2及び図3に示されるよう
に、壁体Wの前面においてボックス探知器S1 の各磁気
センサー4を壁体Wの前面に近接させた状態で、該探知
器S1を上下左右に移動させて、各磁気センサー4が、
壁裏のボックスB1 の各磁石Mを探知した状態におい
て、探知器本体1を壁体Wに対して押し付けると、その
前面に設けられた一対のセンター表示用突起体5が壁体
Wの前面に突刺されて、壁体Wを円穿孔するための各セ
ンターC1,C2 が罫書き出される。そして、図5に示さ
れるように、円穿孔具Aのセンター軸11を各円穿孔用
センターC1,C2 に押し付けて保持した状態にして、そ
の刃体12を回転させると、図4に示されるように、ボ
ックスB1 の短辺部に対応する直径の2つの透孔Hが壁
体Wに穿孔され、この2つの透孔Hの重合により、配線
器具を取付けるための一対のボス体8が露出し、しかも
ボックスB1 の前面のみを壁表に臨ませることのできる
という二つの条件を満たす合成透孔が形成される。
【0013】図6に示されるボックス探知器S2 は、探
知器本体1に対して一対のセンター表示用突起体5が別
体となった構成である。即ち、探知器本体1の中央部に
は、前面に開口した中空部2’が設けられて、該中空部
2’に可動体13が前後方向に移動可能に配設されてい
る。この可動体13の前面には、一対のセンター表示用
突起体5が設けられ、該可動体13は、中空部2’の内
側面2'aに設けられた案内溝(図示せず)に案内されて
前後動する。また、可動体13の後部には、案内ロッド
14が探知器本体1の手持ち部3を貫通して設けられ、
手持ち部3の前板3aと、該案内ロッド14に一体に設
けられた鍔体14aとの間に圧縮スプリング15が弾装
されている。このため、圧縮スプリング15の復元力に
より、可動体13は、探知器本体1の前面から後退する
方向に付勢されていて、この付勢力に抗して、案内ロッ
ド14を前方に押し付けると、可動体13の前面の一対
のセンター表示用突起体5が壁体の前面に突刺する構成
になっている。
【0014】このボックス探知器S2 は、これを上下左
右に移動させて壁裏のボックスB2の位置を探知して、
各磁気センサー4を壁体Wに密着させた状態において、
圧縮スプリング15の付勢力に抗して案内ロッド14を
前方に押し付けると、可動体13の前面に設けられた一
対のセンター表示用突起体5が壁体Wに突刺されて、円
穿孔用センターC1,C2 が罫書き出される。また、案内
ロッド14に加えている押付け力を解除すると、圧縮ス
プリング15の付勢力により、可動体13が後退して、
一対のセンター表示用突起体5は、探知器本体1の前面
から後退する。このため、このボックス探知器S2 によ
れば、壁体Wに対する該突起体5の突刺力が大きくなっ
て、円穿孔用センターC1,C2 を明瞭に罫書き出すこと
ができると共に、非罫書時においては、該突起体5が保
護される利点がある。
【0015】また、図7及び図8に示されるボックス探
知器S3 は、その中心部に一つの金属体Dが設けられた
長方形状のボックスB2 を探知するためのものである。
即ち、ボックスB2 の中心部の底壁16には、筒体17
が折取可能に突設されて、該筒体17の先端部に金属体
Dが一体に取付けられている。このため、金属体Dの位
置を中心にして壁体Wに透孔を穿孔しても、この透孔
は、上記した二つの条件を満たしていない(一対のボス
体8が壁表に臨む大きさの透孔では、ボックスB2 から
はみ出てしまい、ボックスB2 からはみ出ない透孔であ
ると、一対のボス体8が壁表に臨まない)。このボック
ス探知器S3 は、その前面の中心部に金属センサー21
が設けられ、その両側に一対のセンター表示用突起体5
が設けられている。この一対のセンター表示用突起体5
の間隔は、該探知器S3 の中央部に設けられた一つの金
属センサー21がボックスB2 の金属体Dを探知して、
壁裏のボックスB2 の位置を検出した状態において、2
回の円穿孔のみにより一対のボス体8が露出し、しかも
ボックスB2 の前面のみを壁表に臨ませることのできる
該円穿孔の各センターC1,C2 となる位置に設けられて
いる。
【0016】このため、図7及び図8に示されるよう
に、縦長に配置した探知器S3 の一つの金属センサー2
1により、壁裏のボックスB2 の金属体Dを探知した状
態で、該探知器S3 の全体を壁体Wに押し付けると、そ
の前面に設けられた一対のセンター表示用突起体5が壁
体Wに突刺されて、上記した二つの条件を満たす円穿孔
の各センターC1,C2 が罫書き出される。
【0017】また、図9及び図10には、更に別のボッ
クス探知器S4 が示されている。この探知器S4 は、図
11に示されるように、ボックス開口の長手方向の両端
部に幅方向に沿って金属箔18がそれぞれ貼り付けられ
たボックスB3 の位置を探知するためのものである。即
ち、このボックス探知器S4 は、探知器本体19の前面
に、ボックスB3 の四隅を検出可能な四つの金属センサ
ー21がそれぞれ設けられ、しかも探知器本体19の中
央部は、その全幅に亘って薄肉に形成されて、この薄肉
部19aに、上下方向に沿って一対のセンター表示孔2
2が設けられた構成である。この一対のセンター表示孔
22の形成位置は、上記した一対のセンター表示用突起
体5と同一位置である。
【0018】このため、図12及び図13に示されるよ
うに、壁体Wの前面において、ボックス探知器S4 に設
けられた各金属センサー21がそれぞれ金属箔18を探
知して、壁裏のボックスB3 の位置を検出した状態にお
いて、探知器本体19の薄肉部19aに設けられた各セ
ンター表示孔22に罫書ペン23を挿通して、壁表にそ
の位置を罫書くと、この罫書かれた位置が、上記した二
つの条件を満たす円穿孔の各センターC1,C2 となる。
【0019】また、図14ないし図19には、更に別の
ボックス探知器S5 が示されている。このボックス探知
器S5 は、図14に示されるように、探知器本体41を
両面テープ42を介して円穿孔用センター表示板43に
一体に固着したものである。探知器本体41は、図15
ないし図19に示されるように、同一構造の一対のケー
ス単体44を反転させて一体に組み付けて収納ケース4
5を形成し、該収納ケース45内に薄円板状の指示板4
6がほぼ鉛直な姿勢を保って、上下及び左右の双方に振
れ動き可能となって支持された構成である。ケース単体
44は、合成樹脂等の透明な材質で構成され、密着端面
47の側が開口した箱状になっていて、その長手方向の
中央部に幅方向に沿って当接壁48が設けられ、該当接
壁48の中央部に前記指示板46を挿入配置するための
指示板挿入溝49が縦方向の全長に亘って形成されてい
る。該当接壁48の上端面には、一対のケース単体44
の一方を反転させて、その密着端面47を密着させて重
ね合わせた場合において、互いに嵌合し合う関係にある
凹凸部が形成され、前記当接壁48の上端面における前
記凸部と、前記密着端面47と同一平面となっている部
分には、後述の支持軸56の挿入溝51が設けられてい
る。
【0020】薄円板状をした前記指示板46は、図15
及び図16に示されるように、その前部に設けられた円
筒部52に磁石から成る磁気センサー53が嵌合され、
該指示板46の中心の挿通孔54に関して前記磁気セン
サー53と反対の部分は、所定中心角だけ厚肉に形成さ
れて、該磁気センサー53とのバランスを図るためのバ
ランスウェイト部55となっている。また、前記一対の
ケース単体44の後半部は、前記指示板46の四分円に
対応する四分円盤状になっていて、各ケース単体44の
外周面には、前記挿入溝51に挿入された支持軸56と
直交する水平線に対して対称な位置に十字状をした探知
確認マーク57(図14参照)がそれぞれ設けられてい
る。指示板46の外周縁における前記一対の探知確認マ
ーク57と対応する位置には、それぞれ探知確認片58
が半径方向に差し込まれている。
【0021】上記指示板46は、一対のケース単体44
を組み付けた収納ケース45に細棒状の前記支持軸56
を介して支持されている。即ち、図16及び図17に示
されるように、指示板46の挿通孔54に挿通された支
持軸56を水平に挿入しておいて、一方のケース単体4
4に設けられた左右の当接壁48の間の指示板挿入溝4
9に指示板46を垂直にして挿入すると共に、当接壁4
8の上端面に形成された指示軸挿入溝51に細棒状の前
記支持軸56を挿入しておいて、他方のケース単体44
を反転させて、一対のケース単体44を組み付ける。こ
れにより、指示板46は、図18に示されるように、そ
の側面が左右の当接壁48に当接する範囲(θ1)におい
て左右に振れ動くと共に、図19に示されるように、そ
のバランスウェイト部55の段差部が当接壁48に当接
する範囲(θ2)において支持軸56を中心にして周方向
に振れ動く(回動する)。なお、図15及び図16にお
いて、59は、収納ケース45の前端面45aと同一面
となるように設けられた罫書案内用突起体であって、前
記磁気センサー53による探知位置を罫書く際の中間位
置を表示するのに使用される。
【0022】そして、上記構成の探知器本体41は、両
面テープ42を介して円穿孔用センター表示板43に一
体に取付けられる。このボックス探知器S5 は、一つの
配線器具を取付けるための上記した(1個用)ボックス
1 のみならず、二つの配線器具が取付けられる2個用
ボックスB4 (図31参照)、三つの配線器具が取付け
られる3個用ボックスB5 (図35参照)、更には四つ
の配線器具が取付けられる4個用ボックス(図示せず)
の開口を壁表に臨ませるための円穿孔用センターを壁体
Wに表示可能とするものである。
【0023】上記円穿孔用センター表示板43には、反
転中心孔61と、1個用ボックスB1 の円穿孔の各セン
ターを罫書くための1個用センター罫書き孔62と、2
個用ボックスB4 の円穿孔の各センターを罫書くための
2個用センター罫書き孔63と、3個用ボックスB5
円穿孔の各センター孔を罫書くための3個用センター罫
書き孔64とがそれぞれ設けられ、2個用センター罫書
き孔63は、4個用ボックスのセンター罫書き孔を表示
する機能を兼用している。なお、65は、ボックス探知
器S5 の磁気センサー53によりボックス位置を探知し
た状態において、ボックスの被探知部である磁石Mの位
置が中点となるような線分の両端位置を中間的に罫書く
ための罫書き孔を示す。ここで、1個用ボックスB1
被探知部である一対の磁石Mの間隔P1 (図25参照)
は、2ないし4個用ボックスに設けられた一対の磁石M
の間隔P2 (図31及び図35参照)よりも僅かに小さ
い。また、1ないし4個用の全てのボックスにおいて、
取付状態において相上下して対となるボス体8の間隔P
3 と、2ないし4個用ボックスにおいて、上下一対とな
っている各対のボス体8の間隔(個々のボス体8の横方
向の間隔)P4 は、全て等しい。
【0024】図20は、上記ボックス探知器S5 の正面
図であって、円穿孔用センター表示板43に一体に取付
けられた探知器本体41の磁気センサー53の中心を
(C0)と定めると、該中心(C0)と、前記反転中心孔6
1と、1個用センター罫書き孔62と、3個用センター
罫書き孔64とは、いずれも同一垂直線上に位置してい
る。また、3個用センター罫書き孔64と、2個用セン
ター罫書き孔63とは、高さ方向に沿って同一位置に位
置していて、その水平距離は、(P4/2)である。ま
た、2回の円穿孔のみにより、1個用ボックスB1 に設
けられた一対のボス体8が露出し、しかも該ボックスB
1 の前面のみを壁表に臨ませることのできる該円穿孔の
各センターC1,C2 の間隔を(P5)〔図25参照〕と定
めると、前記センサー中心(C0)からの上記反転中心孔
61及び各センター罫書き孔62,63,64までの距
離は、以下のようになる。センサー中心(C0)と反転中
心孔61との距離は、〔(P1 +P2 )/4〕であり、
センサー中心(C0)と1個用センター罫書き孔62との
距離は、〔(P1 −P5 )/2〕であり、センサー中心
(C0)と3個用センター罫書き孔64との距離は、
〔(P2 −P5 )/2〕である。ここで、センサー中心
(C0)と反転中心孔61との距離を〔(P1 +P2 )/
4〕と定めたのは、一つのボックス探知器S5 によっ
て、1個用から4個用までの各ボックスの円穿孔用セン
ターを全て罫書けられるようにするためである。
【0025】また、1個用を除くボックスにおいて、そ
の壁体Wに円穿孔用のセンターを罫書くには、上記ボッ
クス探知器S5 の他に、センター表示具E1 を必要とす
る。このセンター表示具E1 は、図21に示されるよう
に、透明材から成る薄板に、2個用ボックスB4 に設け
られた二対の各ボス体8に対応する位置にそれぞれ位置
決め孔66a,66bが設けられていると共に、4回の
円穿孔により2個用ボックスB4 を壁表に臨ませるため
に必要な4つの円穿孔用センターを罫書くことのできる
同数のセンター罫書き孔67がそれぞれ設けられた構成
である。従って、相上下する各対の位置決め孔66a又
は66bと、同じく相上下する2つのセンター罫書き孔
67とは、同一垂直線上に位置していて、4つの位置決
め孔66a,66bの垂直方向及び水平方向の各間隔
と、相上下する2つのセンター罫書き孔67の間隔は、
図示の通りである。上記した上下二対の位置決め孔66
a,66bのうち、一方側の上下一対の位置決め孔66
aは、ドライバー等が挿入可能な大径に形成され、他方
側の上下一対の位置決め孔66bは、キリ等が挿入可能
な小径に形成されている。なお、図21において、L1
は、2個用ボックスB4 の外形線を示す。
【0026】上記ボックス探知器S5 を使用して、壁裏
に設置されている1個用のボックスB1 の壁体Wに、2
回の円穿孔のみにより該ボックスB1 の開口を壁表に臨
ませるための2つの円穿孔用センターC1,C2 を罫書く
には、以下のようにして行う。まず、図22及び図23
に示されるように、円穿孔用センター表示板43におけ
る各孔61〜65が設けられている側を上方にして、該
ボックス探知器S5 を上下左右に移動させて、探知器本
体41の磁気センサー53がボックスB1 の一対の磁石
Mのいずれか一方を探知すると、該探知器本体41の磁
気センサー53が壁体Wに対して対向して、指示板46
の左右及び円周の両方向への振れ動きが止まる。これに
より、壁体Wの壁裏にボックスB1 の磁石Mが存在する
ことが分かる。しかし、探知された該磁石Mは、上下一
対のいずれのものかは、判明しない。
【0027】そこで、図23及び図24に示されるよう
に、円穿孔用センター表示板43の反転中心孔61に棒
状の反転ガイド棒68の先端部を挿入して、該反転ガイ
ド棒68を中心にして、ボックス探知器S5 の全体を上
方に180°回動させて、その全体を反転させる。ここ
で、図示のように、最初に探知した磁石Mが下方のもの
である場合には、ボックス探知器S5 の全体を反転させ
ることにより、この磁気センサー53は、上方の磁石M
とほぼ対向するように位置して、指示板46の振れ動き
が止まる。これにより、ボックスB1 の上下一対の各磁
石Mの位置が探知されたので、それぞれの位置におい
て、円穿孔用センター表示板43に設けられた1個用セ
ンター罫書き孔62に罫書きペン23’の先端部を差し
込んで、壁体Wの壁表に各円穿孔用センターC1,C2
位置を罫書く。このため、図25において、各円穿孔用
センターC1,C2 を中心にして、壁体Wに2回の円穿孔
を行うと、これにより形成された2個の透孔Hの重合に
よりボックスB1 の開口が壁表に臨む。また、上記反転
ガイド棒68とは、反転中心孔61に挿入可能な棒状の
ものであれば何でもよく、例えば、電気工事者が常用し
ているドライバー等であってもよい。なお、図25にお
いて、61’は、壁表に残された反転中心痕を示す。
【0028】また、上記と異なって、ボックスB1 の一
対の磁石Mのうち、最初に探知したものが上方の磁石M
である場合には、ボックス探知器S5 の全体を反転中心
孔61を中心にして上方に180°回動させて反転させ
ても、該磁気センサー53と対向する壁裏には、磁石M
が存在しないので、その指示板46は、振れ動いたまま
で、停止しない。これにより、最初に探知した磁石M
は、一対の磁石Mのうち上方のものであることが分か
る。そのため、最初に磁石Mを探知した位置からボック
スB1 の高さ分だけ下がった位置において、再度上記探
知操作を行って、一対の磁石Mの各位置を探知して、壁
体Wに2つの円穿孔用センターC1,C2 を罫書く。
【0029】次に、上記ボックス探知器S5 とセンター
表示具E1 とを使用して、壁裏に2個用ボックスB4
配置されている壁体Wに、4回の円穿孔のみにより該ボ
ックスB4 を壁表に臨ませるための4つの円穿孔用セン
ターC1 〜C4 を罫書く場合について説明する。図26
に示されるように、1個用ボックスB1 の場合と全く同
様にして、壁表においてボックス探知器S5 を上下左右
させて、ボックスB4の一対の磁石Mの一方を探知した
後に、反転中心孔61に反転ガイド棒68を挿入して、
該探知器S5 を上方に180°回動させて全体を反転さ
せ、指示板46の振れ動きが止まれば、最初に探知した
磁石Mは下方のものと分かり、指示板46が振れ動いた
ままであると、最初に探知した磁石Mは上方のものであ
ることが分かる。このようにして、一対の磁石Mの各位
置を探知している状態において、円穿孔用センター表示
板43に設けられた2個用センター罫書き孔63に罫書
きペンを差し込んで、4つの円穿孔用センターC1 〜C
4 のうち対角線方向に位置する2つのセンターC1,C2
を壁体Wに罫書く。
【0030】そして、図27に示されるように、対角線
方向に位置する2つのセンターC1,C2 を中心にして、
壁体Wに2つの透孔Hを穿孔すると、4つのボス体8の
うち対角線方向に位置する2つのボス体8が壁表に露出
する。この状態において、図27ないし図29に示され
るように、センター表示具E1 を壁表に当てがって、こ
れに設けられた4つの各位置決め孔66a,66bのう
ち、対角線方向に位置する2つの位置決め孔66a,6
6bを、露出した各ボス体8と合致させて、大径の側の
位置決め孔66aにドライバー69を挿入するか、又は
小径の位置決め孔66bにキリ等を挿入して、その先端
部をボス体8に設けられたねじ孔8aに差し込んでおい
て、残りの2つのセンター罫書き孔67に罫書きペンを
差し込んで、残りの2つの円穿孔用センターC3,C4
壁体Wに罫書く。壁表から前記センター表示具E1 を取
り外して、罫書かれた各円穿孔用センターC3,C4 を中
心にして残りの2回の円穿孔を行うと、図31に示され
るように、4つの透孔Hの重合により、4つのボス体8
の全てが壁表に臨む。
【0031】引き続いて、図32ないし図35を参照に
して、上記ボックス探知器S5 とセンター表示具E1
を使用して、壁裏に3個用ボックスB5 が配置されてい
る壁体Wに、6回の円穿孔のみにより該ボックスB5
壁表に臨ませるための6つの円穿孔用センターC1 〜C
6 を罫書く場合について説明する。まず、図32に示さ
れるように、上記と同様にして、壁表においてボックス
探知器S5 を上下左右に移動させてさせて、一対の磁石
Mのうち、いずれか一方を探知した後に、反転中心孔6
1を中心にして探知器S5 の全体を180°回動させ
て、他方の磁石Mの有無を確認する。その後は、上記と
同様にして、円穿孔用センター表示板43に設けられて
いる3個用センター罫書き孔64に罫書きペンを挿入し
て、上下方向に2個であって、左右方向に3個の合計6
個の透孔Hのうち、左右方向の中央に上下して穿孔され
る2つの円穿孔用センターC1,C2 を壁表に罫書く。
【0032】次に、図33に示されるように、上記各セ
ンターC1,C2 を中心にして、壁体Wに2個の透孔Hを
穿孔して、一対の磁石Mの各中心を結ぶ線分上に位置し
ている上下一対のボス体8を壁表に露出させる。その後
に、図34に示されるように、壁表における前記各透孔
Hの前面にセンター表示具E1 を当てがって、上下方向
に位置する一対の位置決め孔66aと、壁表に露出され
た一対のボス体8とを合致させて、一方の位置決め孔6
6aに挿入されたドライバー69の先端部をボス体8の
ねじ孔8aに挿入することにより、上記合致状態を維持
して、残りの一対の位置決め孔66bを結ぶ線分上に位
置する2つのセンター罫書き孔67を用いて、壁体Wに
2つの円穿孔用センターC3,C4 を罫書く。全く同様に
して、センター表示具E1 をそのまま横方向にスライド
させて、残りの2つの円穿孔用センターC5,C6 を罫書
く。
【0033】そして、図35に示されるように、残りの
4つの各円穿孔用センターC3 〜C6 を中心とする4つ
の透孔Hを穿孔すると、合計6個の透孔Hの合成によっ
て、3個用ボックスB5 に設けられた全てのボス体8が
壁表に臨む。
【0034】また、上記説明では、1ないし3個用のい
ずれのボックスB1,B4,B5 においても、ボックス探知
器S5 によって、壁裏のボックス位置を探知した後に、
該ボックス探知器S5 を反転させることにより、2つの
円穿孔用センターC1,C2 の位置を罫書いて、各センタ
ーC1,C2 を中心にして2つの透孔Hを穿孔して、1個
用ボックスB1 においては、その開口のほぼ全部を壁表
に臨ませると共に、2及び3個用の各ボックスB4,B5
において、その開口の一部を壁表に臨ませた後に、セン
ター表示具E1 を使用して、残りの円穿孔用センターC
3,C4 (又はC3 〜C6 )を壁表に罫書いている。しか
し、1ないし3個用のいずれのボックスB1,B4,B5
おいても、ボックス探知器S5 を反転させて、各ボック
スB1,B4,B5 に設けられた一対の磁石Mの位置を探知
することにより、壁裏のボックス位置を探知しておい
て、単に一つの円穿孔用センターC1 (又はC2 )のみ
を壁表に罫書いた後に、該センターC1 (又はC2 )を
中心にして壁体Wに透孔Hを穿孔し、該透孔Hによって
露出したボス体8の位置を基準にして、前記センター表
示具E1 を使用して、残りの1ないし複数の円穿孔用セ
ンターを壁表に罫書くようにしてもよい。この方法で
は、最初の円穿孔により形成された透孔Hによって、ボ
ックスB1,B4,B5 の一部が目視できるため、残りの円
穿孔用センターの位置を誤りなく罫書くことができる利
点がある。
【0035】また、上記ボックス探知器S5 は、その反
転中心孔64を上方に位置させた場合には、その重心位
置は該反転中心孔64よりも下方に位置するために、図
22及び図23に示されるように、該反転中心孔64に
反転ガイド棒68を挿入して、探知器S5 の全体をフリ
ーにすると、前記反転中心孔64の鉛直下方に磁気セン
サー53が位置することになる。この結果、上記フリー
状態において、ボックスB1 の被探知部である磁石Mの
位置の探知状態を再確認できて、僅かにずれている場合
には、探知器S5 の全体を微調整できる。この結果、ボ
ックスの探知状態の正確性が高まる。
【0036】また、上記説明では、センター表示具E1
を使用して、残りの円穿孔用センターを壁表に罫書く場
合において、該表示具E1 に設けられた各位置決め孔6
6a,66bにドライバー69或いはキリを挿入して、
その先端部を背後のボス体8のねじ孔8aに差し込むこ
とにより、壁表に対してセンター表示具E1 の位置を保
持している。しかし、該センター表示具E1 は、透明材
から成る薄板で構成されているために、各位置決め孔6
6a,66bを背後のボス体8に位置合わせした状態
で、一方の手によって該表示具E1 を押さえ付けておい
て、該表示具E1に設けられた各センター罫書き孔67
によって、残りの円穿孔用センターの各位置を罫書くこ
ともできる。このような使用方法の場合には、センター
表示具E1には、上記した位置決め孔66a,66bに
替えて、適宜の表示マークを用いることも可能となる。
【0037】次に、請求項4の発明に係るボックス探知
器について説明する。図36は、請求項4の発明に係る
ボックス探知器S6 によって壁裏のボックスB1 の磁石
Mの位置を探知している状態の斜視図であり、図37
は、同じく断面図であり、図38は、該ボックス探知器
6 を90°反転させて、壁表に表示された中間位置を
円穿孔のセンター位置に転記している状態の斜視図であ
り、図39は、同じく断面図である。このボックス探知
器S6 は、上記した各ボックス探知器S1 〜S5と異な
って、壁裏のボックスの被探知部を探知した状態で、円
穿孔のセンター位置が直接に表示されるものではなく
て、当該探知状態において、壁表の適宜の位置に、一旦
中間位置を表示し、この中間位置を、円穿孔のセンター
位置に転記表示するものである。
【0038】即ち、ボックス探知器S6 は、直方体状の
探知器本体24の前面に一対の磁気センサー4がボック
スB1 に設けられた一対の磁石Mと同一間隔で設けら
れ、各磁気センサー4の外側にそれぞれ中間位置表示用
突起体25が突設され、該探知器本体24における幅方
向の一端部に、その前面と直交して薄板状の転記板部2
6が後方に大きく突出して設けられ、該転記板部26に
は、前記一対の中間位置表示用突起体25と同一間隔を
おいて一対の転記孔27が設けられ、該一対の転記孔2
7を結ぶ線分上に、一対のセンター表示孔28が設けら
れた構成である。この一対のセンター表示孔28の間隔
は、上記ボックス探知器S1 に設けられた一対のセンタ
ー表示用突起体5の間隔と同一である。転記板部26に
は、手持ち孔29が設けられている。
【0039】そして、このボックス探知器S6 を使用し
て、ボックスB1 の前面の壁体Wに、上記した二つの条
件を満たす円穿孔のセンターC1,C2 を表示するには、
以下のようにして行う。まず、図36及び図37に示さ
れるように、ボックス探知器S6 の各磁気センサー4を
壁体Wの前面に近接させて、これを上下左右に移動させ
て、壁裏に配置されているボックスB1 の各磁石Mの位
置を探知する。このようにして、ボックスB1 の各磁石
Mの位置を探知したら、探知器本体24を壁体Wに強く
押しつけて、その前面に設けられた一対の中間位置表示
用突起体25によって、壁表に一対の中間位置C7,C8
を表示する。
【0040】次に、図38及び図39に示されるよう
に、ボックス探知器S6 を90°反転させて、壁表に表
示された各中間位置C7,C8 と、転記板部26に設けら
れた一対の転記孔27を合致させて、該転記板部26を
壁体Wに密着させ、この状態において、転記板部26に
設けられた一対のセンター表示孔28に罫書ペン23を
挿入して、その位置を罫書くと、壁表に、ボックスB1
の開口を壁表に臨ませるための円穿孔の各センターC1,
2 が表示される。
【0041】引き続いて、請求項6の発明に係るセンタ
ー表示具について説明する。このセンター表示具は、壁
裏に配置されたボックスの被探知部を壁表から探知する
ことにより得られた中間位置(例えば、上記ボックス探
知器S6 によって壁表に表示された一対の中間位置C7,
8)を、前記ボックスの開口を壁表に臨ませる円穿孔の
センター位置に転記することのみを目的とした専用の単
体表示具である。その実施例としては、上記ボックス探
知器S6 を探知器本体24と転記板部26とに分離した
場合において、当該転記板部26に当たる単体表示具が
ある。即ち、ボックス探知器を使用して、壁裏に配置さ
れたボックスの被探知部を壁表から探知することにより
得られた中間位置を壁表に一旦表示しておき、その後
に、単体のセンター表示具を使用し、壁表に表示された
当該中間位置を基準にして、ボックスの開口を壁表に臨
ませる円穿孔のセンター位置を転記するものである。
【0042】また、図40ないし図42にも、請求項6
の発明に係る別のセンター表示具E 2 が示されている。
図40は、当該センター表示具E2 の斜視図であり、図
41は、その使用状態を示す側面断面図であり、図42
は、同じく正面図である。このセンター表示具E2 は、
従来のボックス探知器S’θ一緒に用いられるものであ
り、この点において、上記ボックス探知器S6 の転記板
部26の部分のみから成るセンター表示具とは異なる。
表示具本体31は、透明体で形成されて、探知器S’に
より探知されるボックスB1 よりも大きな相似形状であ
り、ボックス探知器S’に設けられた一対の磁気センサ
ー4に対応する位置に一対の位置決め孔32が設けられ
ている。また、表示具本体31における一対の位置決め
孔32を結ぶ線分上には、一対の転記表示孔33が設け
られていると共に、表示具本体31には、一対の位置決
め孔32をボックスB1 の一対の磁石Mの部分に位置さ
せた場合において、該ボックスB1 の外形となるボック
ス外形線L2 が表示されている。
【0043】そして、図41及び図42に示されるよう
に、壁体Wの前面とボックス探知器S’との間にセンタ
ー表示具E2 を介装させて、該ボックス探知器S’によ
り壁裏のボックスB1 の位置を磁気探知した状態におい
て、センター表示具E2 に設けられた一対の位置決め孔
32を探知器S’の一対の磁気センサー4に合致させた
後に、該探知器S’を取り除いて、図12に示されるの
と同様にして、センター表示具E2 に設けられた一対の
転記表示孔33に罫書ペンを挿通して、円穿孔用センタ
ーC1,C2 を罫書いて表示する。また、壁体Wの前面に
ボックス形状が罫書かれている場合には、この罫書線
と、センター表示具E2 のボックス外形線L2 とを合致
させた状態で、円穿孔用センターC1,C2 を罫書き出
す。この場合には、ボックス探知器によって壁裏のボッ
クスの被探知部を探知して、壁表にボックス形状を罫書
いた後に、上記したセンター表示具E2 を使用して、壁
表に罫書かれたボックス形状を基準にして、ボックスの
開口を壁表に臨ませる円穿孔のセンター位置を転記す
る。
【0044】また、2ないし4個用のボックスの円穿孔
用センターを罫書くために前記ボックス探知器S5 と一
緒に使用される前記センター表示具E1 は、壁裏に配置
された各ボックスの磁石M(被探知部)を壁表から探知
することにより得られた2つの各ボス体8の位置(中間
位置)を基準にして、円穿孔用のセンターを壁表に転記
していることになるので、請求項6に記載の発明の実施
例に該当する。
【0045】なお、上記説明では、ボックスに設けられ
る被探知部として、ボックスの長手方向の両端部に取付
けられた一対の磁石Mと、ボックスの長手方向の両端部
に幅方向に亘って貼り付けられた一対の金属箔18とを
例に挙げたが、このボックスの被探知部の構造は、これ
らのものに限定されず、如何なるものであってもよい。
例えば、ボックスの開口部近傍の側壁外面に全周に亘っ
て巻かれた金属箔であってもよく、この場合には、この
無端状の金属箔の位置を探知可能なボックス探知器に、
1ないし複数の円穿孔のセンター位置を壁表に表示する
センター表示部を設ければよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るボックス探知器は、壁裏に
配置されたボックスの被探知部を壁表から探知し得る1
ないし複数のセンサー部と、該センサー部による前記被
探知部の探知によりボックスの位置を検出した状態で、
該ボックスの開口を壁表に臨ませる1ないし複数の円穿
孔のセンター位置を壁表に表示するセンター表示部とを
備えているために、ボックス位置の探知と同時に、円穿
孔のみによりボックス開口を壁表に臨ませるための該円
穿孔のセンターを簡単、且つ正確に罫書き出すことがで
きる。このため、ボックス内部を壁表に臨ませるための
円穿孔のための準備作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るボックス探知器S1 の斜
視図である。
【図2】このボックス探知器S1 の使用状態の側面図で
ある。
【図3】このボックス探知器S1 を用いて壁表に円穿孔
用センターC1,C2 が罫書かれた状態の正面図である。
【図4】各センターC1,C2 を中心にした2回の円穿孔
の重合により、ボックスB1 の前面のみが壁表に臨んだ
状態の正面図である。
【図5】円穿孔具Aを用いて、各センターC1,C2 を中
心にして壁体Wに円穿孔する状態を示す側面図である。
【図6】請求項1の発明に係るボックス探知器S2 の使
用状態の側面図である。
【図7】請求項1の発明に係るボックス探知器S3 の使
用状態の側面図である。
【図8】このボックス探知器S3 を用いて壁表に円穿孔
用センターC1,C2 が罫書かれた状態の正面図である。
【図9】請求項1の発明に係るボックス探知器S4 の背
面側の斜視図である。
【図10】このボックス探知器S4 の前面側の斜視図で
ある。
【図11】ボックスB3 の斜視図である。
【図12】ボックス探知器S4 の使用状態の側面図であ
る。
【図13】ボックス探知器S4 を用いて壁表に円穿孔用
センターC1,C2 が罫書かれた状態の正面図である。
【図14】請求項1の発明に係るボックス探知器S5
分解斜視図である。
【図15】ボックス探知器S5 を構成する探知器本体4
1の斜視図である。
【図16】探知器本体41の分解斜視図である。
【図17】探知器本体41の断面図である。
【図18】探知器本体41の指示板46が左右方向に振
れ動くことを説明するための図である。
【図19】探知器本体41の指示板46が周方向に振れ
動くことを説明するための図である。
【図20】ボックス探知器S5 の正面図である。
【図21】センター表示具E1 の斜視図である。
【図22】ボックス探知器S5 を用いて1個用のボック
スB1 を探知している状態の斜視図である。
【図23】同様の側面断面図である。
【図24】同様の正面図である。
【図25】ボックス探知器S5 により罫掛かれた2つの
円穿孔用センターC1,C2 を中心にした2回の円穿孔の
重合により、ボックスB1 の前面のみが壁表に臨んだ状
態の正面図である。
【図26】ボックス探知器S5 を用いて2個用ボックス
4 を探知している状態の斜視図である。
【図27】2個用ボックスB4 の前面の壁体Wに対角線
方向に沿って2つの透孔Hを穿孔した後において、該透
孔Hの部分にセンター表示具E1 を当てがう状態を示す
図である。
【図28】センター表示具E1 を使用して、残りの2つ
の円穿孔用センターC3,C4 を罫書いている状態を示す
図である。
【図29】同様の斜視図である。
【図30】同様の側面断面図である。
【図31】ボックス探知器S5 とセンター表示具E1
により罫掛かれた4つの円穿孔用センターC1 〜C4
中心にした4回の円穿孔の重合により、2個用ボックス
4 の前面のみが壁表に臨んだ状態の正面図である。
【図32】ボックス探知器S5 を用いて3個用ボックス
5 を探知している状態の斜視図である。
【図33】3個用ボックスB5 の前面の壁体Wに上下方
向に沿って2つの透孔Hを穿孔した後において、該透孔
Hの部分にセンター表示具E1 を当てがう状態を示す図
である。
【図34】センター表示具E1 を使用して、残りの4つ
の円穿孔用センターC3 〜C6 を罫書いている状態を示
す図である。
【図35】ボックス探知器S5 とセンター表示具E1
により罫掛かれた6つの円穿孔用センターC1 〜C6
中心にした6回の円穿孔の重合により、3個用ボックス
5 の前面のみが壁表に臨んだ状態の正面図である。
【図36】請求項4の発明に係るボックス探知器S6
よりボックスB1 の磁石Mを磁気探知している状態の斜
視図である。
【図37】同じく断面図である。
【図38】ボックス探知器S6 により円穿孔用センター
1,C2 を転記表示している状態の斜視図である。
【図39】同じく断面図である。
【図40】請求項6の発明に係るセンター表示具E2
斜視図である。
【図41】このセンター表示具E2 の使用状態の側面断
面図である。
【図42】同じく正面図である。
【図43】ボックスB’の前面の壁体Wに該ボックス
B’からはみ出る大きさの透孔H’が穿孔された状態の
正面図である。
【図44】ボックスB’の前面の壁体Wに一対のボス体
8が壁裏に隠蔽される大きさの透孔H”が穿孔された状
態の正面図である。
【符号の説明】
1 〜B3 :(1個用)ボックス B4 :2個用ボックス B5 :3個用ボックス C1 〜C6 :円穿孔用センター C7,C8 :壁表に表示された中間位置 D:金属体(被探知部) E1,E2 :センター表示具 M:磁石(被探知部) S1 〜S6 :ボックス探知器 4,53:磁気センサー(センサー部) 5:センター表示用突起体(センター表示部) 21:金属センサー(センサー部) 25:中間位置表示用突起体(中間位置表示部) 27:転記孔(転記部) 28:センター表示孔(センター表示部) 33:転記表示孔(転記表示部) 62:1個用センター罫書き孔(センター表示部) 63:2個用センター罫書き孔(センター表示部) 64:3個用センター罫書き孔(センター表示部) 66a,66b:センター表示具の位置決め孔(中間位
置表示部) 67:センター表示具のセンター罫書き孔(転記表示
部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁裏に配置されたボックスの被探知部を
    壁表から探知し得る1ないし複数のセンサー部と、 前記センサー部による前記被探知部の探知によりボック
    スの位置を検出した状態で、該ボックスの開口を壁表に
    臨ませる1ないし複数の円穿孔のセンター位置を壁表に
    表示するセンター表示部と、 を備えてなることを特徴とする円穿孔用センターの表示
    機能を備えたボックス探知器。
  2. 【請求項2】 センター表示部は、配線器具が取付けら
    れる前記ボックスの取付部を露出させ、且つ前記ボック
    スの前面のみを壁表に臨ませる円穿孔のセンター位置を
    表示することを特徴とする請求項1に記載の円穿孔用セ
    ンターの表示機能を備えたボックス探知器。
  3. 【請求項3】 壁裏に配置されたボックスの被探知部を
    壁表から探知し得る1ないし複数のセンサー部と、 前記センサー部による前記被探知部の探知によりボック
    スの位置を検出した状態で、壁表の適宜の中間位置を表
    示する中間位置表示部と、 前記中間位置表示部により表示された壁表の中間位置
    を、前記ボックスの開口を壁表に臨ませる1ないし複数
    の円穿孔のセンター位置に転記すべく壁表に表示する転
    記表示部と、 を備えてなることを特徴とする円穿孔用センターの表示
    機能を備えたボックス探知器。
  4. 【請求項4】 転記表示部は、配線器具が取付けられる
    前記ボックスの取付部を露出させ、且つ前記ボックスの
    前面のみを壁表に臨ませる円穿孔のセンター位置を表示
    することを特徴とする請求項3に記載の円穿孔用センタ
    ーの表示機能を備えたボックス探知器。
  5. 【請求項5】 センサー部は、振れ動くことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の円穿孔用センタ
    ーの表示機能を備えたボックス探知器。
  6. 【請求項6】 壁裏に配置されたボックスの被探知部を
    壁表から探知することにより得られた壁表の適宜位置
    を、前記ボックスの開口を壁表に臨ませる円穿孔のセン
    ター位置に転記すべく壁表に表示する転記表示部を備え
    ていることを特徴とする円穿孔用センターの表示具。
  7. 【請求項7】 転記表示部は、配線器具が取付けられる
    前記ボックスの取付部を露出させ、且つ前記ボックスの
    前面のみを壁表に臨ませる円穿孔のセンター位置を表示
    することを特徴とする請求項6に記載の円穿孔用センタ
    ーの表示具。
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