JP6176847B2 - 定方位コア試料サンプリング方法、定方位コア試料マーキング方法、及び定方位コア凹部形成装置 - Google Patents

定方位コア試料サンプリング方法、定方位コア試料マーキング方法、及び定方位コア凹部形成装置 Download PDF

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本発明は、地盤を構成する地層を定方位コア試料としてサンプリングする定方位コア試料サンプリング方法、定方位コア試料マーキング方法、及び定方位コア凹部形成装置に関する。
地質調査の一方法として、地盤を構成する地層に対してボーリングを行うことで、コア試料を採取する方法がある。ボーリングは、地下埋蔵資源の調査や、構造物の支持力の調査等に広く用いられている。
この方法は地盤を構成する地層の標本をサンプリングし、直接観察したり、分析したりすることが可能であるため、極めて有用な手段である。
つまり、コア試料から地層の形成状態、地層を形成する岩の種類、強度、及び含有物等を知ることができる。
このような地質調査では、単にコア試料を採集するだけでなく、採取したコア試料の方位、すなわちコア試料が地層中でどの方向にあったかを明確にすることが望まれる場合がある。コア試料の方向が明らかになると、地層の傾斜の方向、岩の節理の方向等を知ることができる。
具体的には、例えば、地表下数m〜数十mの深度に存在する断層破砕帯を構成する粘土化部やシーム(粘土が挟在された積層構造)の方向性を明らかにするために、コア試料の方位を特定する場合がある。
上記シームは、傾斜が10度以下程度の緩い傾斜で分布している場合がある。このようなシームの厚さは、数cm〜20cm程度である。
従来のコア試料の地層中における方位を特定可能な装置として、特許文献1に開示されるような二重管式固定軸を有する地質試料採取装置(ボーリング装置)がある。
図17は、二重管式固定軸を有する一般的な地質試料採取装置の概略構成を示す断面図である。
ここで、図17を参照して、地質試料採取装置200の構成について説明する。
地質試料採取装置200は、コアビット201と、アウターチューブ203と、インナーチューブヘッド204と、ワイヤ206と、インナーチューブ207と、コアリフタケース209と、コアリフタ211と、を有する。
コアビット201は、略円筒状とされており。アウターチューブ203を介して、ボーリングロッドの先端に取り付けられている。コアビット201は、軸線回りに回転駆動することで、ボーリング孔を形成する。
インナーチューブヘッド204は、ワイヤ206により、ボーリングロッド及びアウターチューブ203の内側に垂下されている。インナーチューブヘッド204には、インナーチューブ207が回動可能に接合されている。
インナーチューブ207の先端には、コアリフタ211を内側に収容するコアリフタケース209が取り付けられている。
コアリフタ211は、短い円筒状のバネ部材である。コアリフタ211は、周方向の一ケ所で不連続となっており、コアビット201で円柱状に切削されたコア試料(図示せず、「定方位コア試料」ともいう)に外挿されて締めつけられている。
コアリフタ211は、コアコアリフタケース209によって軸線方向の位置が拘束され、コアを保持したままインナーチューブヘッド204とともに引き上げられることで、コア試料を採取する。
さらに、コアリフタ211の内周面の一ケ所には、鋭利な突起が形成されており、コアリフタ211がコア試料に外挿される際に上記突起がコア試料の周面にこすりつけられ、軸線方向の条痕をつけるようになっている。
このようなコアリフタ211の突起の位置を方位記録部で検出し、コア試料に付けられた条痕とのあった方位とを照合することで、コア試料の方位、すなわち地層中にあった時のコア試料の方向を知ることが可能となる。
コア試料の方位を特定可能な従来の他のボーリング装置としては、特許文献2に開示された定方位コアサンプリング装置がある。
特許文献2には、地盤中に穿設されたボーリング孔に挿入される基部と、該基部をボーリング孔の軸線方向に貫通し、該基部に対して少なくとも後退方向に移動可能に支持された複数の形状探査針と、基部のボーリング孔内における方向を記録する方位記録手段と、形状探査針の基部に対する移動に負荷を付与する制動手段と、を有する定方位コアサンプリング装置が開示されている。
また、特許文献2には、地盤中に穿設されたボーリング孔の底に、該ボーリング孔の軸線方向に支持された複数の形状探査針の先端を押し付け、形状探査針の先端の相対位置を保存する第1の工程と、所定のパターンに配列された前記複数の形状探査針の位置と方位との関係を記録する第2の工程と、孔底を切削することにより、コア(コア試料)を採取する第3の工程と、採取されたコアの上端面の形状と、第1の工程で保存された形状探査針の先端の相対位置とを照合する第4の工程と、を含む定方位コアサンプリング方法が開示されている。
特許昭60−93331号公報 特開平9−242458号公報
ところで、特許文献1や図17に示す構成とされた地質試料採取装置200では、コアビット201で切削形成された円柱状のコア試料が、コアリフタ211が挿着されるまで原位置から回転しないことが前提となっている。
しかしながら、実際には、例えば、コア試料が割れて回転することがあり、このようにコア試料が回転しているとコア試料の正確な方位を知ることができないという問題があった。
特許文献2に開示された定方位コアサンプリング装置は、ボーリング孔が露出する地層上面が起伏した形状である場合には使用可能であるが、ボーリング孔が露出する地層の上面が平坦な場合には使用できない。
また、粘土を含んだ柔らかい地層からコア試料をサンプリングする際に、特許文献2に開示された定方位コアサンプリング装置を用いると、コア試料となる地層に複数の形状探査針の先端がめり込むため、正確な方位を知ることができないという問題があった。
そこで、本発明は、地盤を構成する地層からサンプリングされる定方位コア試料の地層中における正確な方位を認識することの可能な定方位コア試料サンプリング方法、定方位コア試料マーキング方法、及び定方位コア凹部形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、地盤を構成する地層を定方位コア試料としてサンプリングする定方位コア試料サンプリング方法であって、前記地盤に前記地層に到達する深さのボーリング孔を形成後、該ボーリング孔から露出された前記地層のうち、該地層の中心から外れた一部に第1の方位を特定するための凹部を形成する工程と、少なくとも前記凹部の一部が残存するように、前記ボーリング孔の下方に位置する前記地層から前記定方位コア試料をサンプリングする工程と、を含むことを特徴とする定方位コア試料サンプリング方法が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記凹部を形成する工程では、前記凹部として円柱形状とされた孔を形成することを特徴とする請求項1記載の定方位コア試料サンプリング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、前記凹部を分断しないように、前記定方位コア試料をサンプリングすることで、該定方位コア試料に前記凹部を全て残存させることを特徴とする請求項1または2記載の定方位コア試料サンプリング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、前記凹部の一部を分断するように、前記定方位コア試料をサンプリングして、該定方位コア試料に前記凹部の一部を残存させることで、切欠き部を形成することを特徴とする請求項1または2記載の定方位コア試料サンプリング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、該定方位コア試料の外周側面がコア試料収容チューブで覆われた状態で、該定方位コア試料をサンプリングすることを特徴とする請求項1ないしのうち、いずれか1項記載の定方位コア試料サンプリング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の定方位コア試料サンプリング方法により、採取される前記定方位コア試料の延在方向に対して、前記第1の方位をマーキングする定方位コア試料マーキング方法であって、円筒部材を半割することで形成される半割部材を準備する工程と、前記半割部材の一方の端のうち、該半割部材の中央に位置する部分に、第1のマークをマーキングする工程と、前記半割部材の一方の端側に前記定方位コア試料に残存する前記凹部が配置され、かつ前記半割部材の内面と前記定方位コア試料の外周側面とが接触するように、前記半割部材に前記定方位コア試料を載置する工程と、前記定方位コア試料に残存する前記凹部に挿入される挿入部、及び該挿入部と一体とされ、かつ前記半割部材の一方の端側に位置する前記定方位コア試料の端面を覆う円盤部を有し、さらに前記円盤部に前記第1の方位を特定するための第2のマーク、及び前記第1の方位の反対側に位置する第2の方位を特定するための第3のマークがマーキングされた方位決定部材を準備する工程と、前記定方位コア試料に残存する前記凹部の中心と前記定方位コア試料の中心とを通過する仮想平面が前記第2のマークと前記第3のマークとを結ぶ直線を通過するように、前記定方位コア試料に前記方位決定部材を装着する工程と、前記半割部材に対して、前記方位決定部材及び前記定方位コア試料を一体的に回転させて、前記第1のマークと前記第3のマークとを一致させることで、前記第2のマークが真上を向くようにする工程と、前記第2のマークを基準として、前記定方位コア試料の延在方向に対して、前記定方位コア試料の外周側面に、前記第1の方位を示す直線をマーキングする工程と、を有することを特徴とする定方位コア試料マーキング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、前記定方位コア試料サンプリング方法では、前記定方位コア試料の外周側面がコア試料収容チューブで覆われた状態で、該定方位コア試料をサンプリングし、前記半割部材の母材となる前記円筒部材の内径が前記定方位コア試料及び前記コア試料収容チューブよりなる構造体の外径と等しいことを特徴とする請求項記載の定方位コア試料マーキング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、前記定方位コア試料を載置する工程では、前記コア試料収容チューブを介して、前記半割部材の内面と前記定方位コア試料の外周側面とが接触するように、前記半割部材に前記定方位コア試料を載置することを特徴とする請求項記載の定方位コア試料マーキング方法が提供される。
また、請求項に係る発明によれば、定方位コア試料として採取される粘土を含んだ地層を有する地盤に、該地層に到達する深さのボーリング孔を形成後に使用する定方位コア凹部形成装置であって、前記ボーリング孔に挿入され、該ボーリング孔の底面に到達する第1の筒状部材と、前記第1の筒状部材の内壁に設けられ、該第1の筒状部材の中心からずれた第1の方位に配置された開口部を含むガイド部材と、前記第1の筒状部材内に配置され、前記ガイド部材に案内されることで、前記開口部に挿入される回転軸と、前記回転軸の上端と接続され、前記回転軸を回転させる回転駆動部と、前記回転軸の下端と接続され、前記開口部の下方に位置する前記定方位コア試料となる前記地層を切削することで、凹部を形成する凹部形成用ビットと、を有することを特徴とする定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項10に係る発明によれば、前記ガイド部材の形状は、前記第1の筒状部材の上端から下端に向かうにつれて、幅が狭くなるテーパ形状であることを特徴とする請求項記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項11に係る発明によれば、前記ガイド部材は、前記第1の筒状部材の下端部に配置することを特徴とする請求項または10記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項12に係る発明によれば、前記開口部は、前記ガイド部材と前記第1の筒状部材の内壁とで区画されていることを特徴とする請求項ないし11のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項13に係る発明によれば、前記第1の筒状部材との間に隙間を介在させた状態で、該第1の筒状部材を収容する第2の筒状部材を有することを特徴とする請求項ないし12のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項14に係る発明によれば、前記回転軸及び前記回転駆動部は、前記ボーリング孔を形成する際に使用するボーリング孔形成装置を構成する回転軸及び回転駆動部を流用することを特徴とする請求項ないし13のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
また、請求項15に係る発明によれば、前記第2の筒状部材は、前記ボーリング孔を形成する際に使用するボーリング孔形成装置の外管用ケーシングパイプを流用することを特徴とする請求項13記載の定方位コア凹部形成装置が提供される。
本発明の定方位コア試料サンプリング方法によれば、地盤に地層に到達する深さのボーリング孔を形成後、該ボーリング孔から露出された地層のうち、該地層の中心から外れた一部に第1の方位を特定するための凹部を形成する工程と、少なくとも凹部の一部が残存するように、ボーリング孔の下方に位置する地層から定方位コア試料をサンプリングする工程と、を含むことにより、定方位コア試料を採取する際に定方位コア試料が回転した場合でも、地層中における定方位コア試料の第1の方位を特定するための凹部が定方位コア試料に残存するため、地層中にあった時のコア試料の正確な方位を求めることができる。
地層のうち、定方位コア試料が採取されるコア試料採取領域に凹部を形成する前、及び凹部が形成されたコア試料採取領域を定方位コア試料として採取する際に使用するボーリング装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示すボーリング装置のB−B線方向の断面図である。 本実施の形態の定方位コア凹部形成装置の概略構成を示す断面図である。 図3に示す定方位コア凹部形成装置を構成するケーシングパイプ(第1の筒状部材)、ガイド部材、及び外管用ケーシングパイプの断面図である。 図4に示す構造体をE視した平面図である。 ケーシングパイプの外周側面の一部を拡大した図である。 ガイド部材の他の例を示す平面図である。 本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図(その1)である。 本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図(その2)である。 本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図(その3)である。 本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図(その4)である。 本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図(その5)であり、図12(a)は、図12(b)に示す外周側面がコア試料収容チューブで覆われた定方位コア試料の断面図であり、図12(b)は、切欠き部が形成された側の定方位コア試料の平面図である。 本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法を説明するための断面図(その1)である。 本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法を説明するための断面図(その2)である。 本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法を説明するための断面図(その3)である。 本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法を説明するための断面図(その4)である。 二重管式固定軸を有する一般的な地質試料採取装置の概略構成を示す断面図である。
(実施形態)
図1は、地層のうち、定方位コア試料が採取されるコア試料採取領域に凹部を形成する前、及び凹部が形成されたコア試料採取領域を定方位コア試料として採取する際に使用するボーリング装置の概略構成を示す断面図である。
図1に示すAは、粘土を含み、かつ定方位コア試料が採取される領域(以下、「コア試料採取領域A」という)を示している。また、図1では、コア試料採取領域Aの直上までボーリング孔28が形成された状態を模式的に図示している。
図2は、図1に示すボーリング装置のB−B線方向の断面図である。図2において、図1に示すボーリング装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
始めに、図1及び図2を参照して、地層11うち、定方位コア試料65(図12(a)参照)が採取されるコア試料採取領域Aに凹部52(図10参照)を形成する前、及び凹部52が形成されたコア試料採取領域Aを採取する際に使用するボーリング装置10の構成について説明する。
ボーリング装置10は、地表下数m〜数十mの深度に存在する断層破砕帯を構成する粘土化部やシーム(粘土が挟在された積層構造)を含む地層11から定方位コア試料65を採取するための装置である
ボーリング装置10は、支持体12と、回転駆動部15と、外管用ケーシングパイプ17と、内管19と、回転軸22と、ビット24と、引き揚げ及び引き下げ装置(図示せず)と、を有する。
支持体12は、回転駆動部支持部12Aと、脚部12Bと、を有する。回転駆動部支持部12Aは、回転駆動部15を支持するための部材である。回転駆動部支持部12Aは、コア試料採取領域Aと対向するように、地表11aの上方に配置されている。
脚部12Bは、地表11aの上方に回転駆動部支持部12Aを浮かした状態で、回転駆動部支持部12Aを支持するための部材である。
回転駆動部15は、回転軸取り付け部26を有する。回転軸取り付け部26がコア試料採取領域Aと対向するように、回転駆動部15は、回転駆動部支持部12Aにより支持されている。回転駆動部15としては、例えば、モーターを用いることができる。
外管用ケーシングパイプ17は、支持体12により支持されている。外管用ケーシングパイプ17は、円筒形状とされたパイプである。図1の場合、外管用ケーシングパイプ17の先端は、ボーリング孔28の底に到達している。
直径が88mmとされた定方位コア試料65(後述する図12(a)参照)を採取する場合、外管用ケーシングパイプ17の内径Rは、例えば、130mmとすることができる。この場合、外管用ケーシングパイプ17の外径Rは、例えば、140mmとすることができる。
内管19は、ボーリング孔28を形成する際、及び後述する凹部52(図10参照)を形成後に定方位コア試料65(図12(a)参照)を採取する際に使用するパイプである。
内管19の形状は、円筒形状とされている。内管19の内周面には、定方位コア試料65を採取する際に定方位コア試料65の外周側面を覆うことで、定方位コア試料65が崩れることを防止するためのコア試料収容チューブ31(コアパック)が配置される。
図1の場合、内管19は、ボーリング孔28の底面28aに到達している。直径が88mmとされた定方位コア試料65を採取する場合、内管19の内径Rは、例えば、88mmとすることができる。この場合、内管19の外径Rは、例えば、116mmとすることができる。
回転軸22は、一方の端部が回転軸取り付け部26と接続されており、他方の端部が内管19の上端と接続されている。これにより、回転軸22は、回転駆動部15により回転させられた際、内管19を回転させる。
回転軸22は、その内部に水を内管19の先端に向けて供給するための管路(図示せず)を有している。該管路を介して供給された水は、内管19と外管用ケーシングパイプ17との間の隙間を介して、地表11aに形成された回収池(図示せず)に回収され、再度、内管19内に供給される。
回転軸22の外径Rは、例えば、40mmとすることができる。
ビット24は、内管19の先端に配置されている。ビット24は、内管19が回転させられた際、内管19と共に回転することで、地層11を切削する。
引き揚げ及び引き下げ装置(図示せず)は、外管用ケーシングパイプ17及び内管19を鉛直方向に対して下降させたり、引き揚げたりするための機械である。
図3は、本実施の形態の定方位コア凹部形成装置の概略構成を示す断面図である。図3において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4は、図3に示す定方位コア凹部形成装置を構成するケーシングパイプ(第1の筒状部材)、ガイド部材、及び外管用ケーシングパイプの断面図である。図4において、図3に示す定方位コア凹部形成装置40と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5は、図4に示す構造体をE視した平面図である。図5において、図2及び図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3〜図5を参照するに、定方位コア凹部形成装置40は、地層のうち、コア試料が採取されるコア試料採取領域Aに第1の方位(例えば、北)を特定するための凹部52(図10参照)を形成する際に使用する装置であり、支持体12と、回転駆動部15と、外管用ケーシングパイプ17(第2の筒状部材)と、回転軸22と、ケーシングパイプ41(第1の筒状部材)と、ガイド部43と、凹部形成用ビット46と、を有する。
つまり、定方位コア試料65(図12(a)参照)が採取されるコア試料採取領域Aに第1の方位(例えば、「北」)を特定するための凹部52(図10参照)を形成する定方位コア凹部形成装置40は、図1に示すボーリング装置10を構成する支持体12、回転駆動部15、外管用ケーシングパイプ17、及び回転軸22を流用可能な構成とされている。
このため、別途、全ての構成要素がボーリング装置10と異なる定方位コア凹部形成装置を準備する場合と比較して、定方位コア試料65の採取に要する費用(コスト)を低減することができる。
ケーシングパイプ41は、外管用ケーシングパイプ17内に収容されており、内管として機能するパイプである。ケーシングパイプ41の形状は、円筒形状とされている。ケーシングパイプ41の中心Cは、外管用ケーシングパイプ17の中心と一致している。
コア試料として直径が88mmのコア試料を採取する場合、ケーシングパイプ41の内径Rは、例えば、100mmとすることができる。このとき、ケーシングパイプ41の外径Rは、115mmとすることができる。
図6は、ケーシングパイプの外周側面の一部を拡大した図である。図6において、図3に示す構造体と同一構成部分を付す。
図5及び図6を参照するに、ケーシングパイプ41は、複数のパイプ(図6では、パイプ41−1,41−2のみ図示する)が連結された構成とされている。
パイプ41−1,41−2のうち、一方のパイプが雌ねじとして機能し、他方のパイプが雄ねじとして機能する。
パイプ41−1,41−2の外周側面には、パイプ41−1,41−2の延在方向に延在する直線状の傷48が形成されている。パイプ41−1,41−2は、傷48が1つの直線となるように連結されている。
図5に示す状態(図4に示す構造体をE視した状態)において、傷48は、開口部43Aの近傍であって、かつ開口部43Aの中心線C及びケーシングパイプ41の中心線Cと対向する位置に配置されている。
傷48は、ケーシングパイプ41をボーリング孔28内に配置させた際、傷48が第1の方位(例えば、「北」)を向くようにケーシングパイプ41の位置を調節するための目印である。
このように、パイプ41−1,41−2の外周側面に、パイプ41−1,41−2の延在方向に延在する直線状の傷48を形成することにより、ケーシングパイプ41をボーリング孔28内に配置させた際、傷48が第1の方位(例えば、北)を向くようにケーシングパイプ41の位置を調節する(言い換えれば、開口部43Bが第1の方位を向くように、開口部43Bの向きを調節する)ことができる。
パイプ41−1の両端部のうち、パイプ41−2と接続される端部に位置する傷48上には、3つの刻印49が形成されている。また、パイプ41−2の両端部のうち、パイプ41−1と接続される端部に位置する傷48上には、3つの刻印49が形成されている。
このように、ケーシングパイプ41を構成する複数のパイプの両端部に様々な種類の刻印を形成し、種類の一致するパイプの端部同士を接続させることで、連結されるパイプに形成された傷48の位置を一致させることが可能となる。
これにより、開口部43Bが第1の方位を向くように、開口部43Bの向きを正確に調節することができる。
図3〜図5を参照するに、ガイド部43は、ケーシングパイプ41の内壁に設けられている。ガイド部43は、ケーシングパイプ41の中心線Cからずれた第1の方位(この場合、「北」)に開口部43Aを有する。
ガイド部材43の形状は、ケーシングパイプ41の上端からケーシングパイプ41の下端に向かうにつれて、幅が狭くなるテーパ形状とされている。
このため、ガイド部材43に回転軸22の先端(下端部)に配置された凹部形成用ビット46が当接されると、回転軸22の先端に配置された凹部形成用ビット46が開口部43Aに案内され、回転軸22の下端が開口部43Aに挿入される。
これにより、凹部形成用ビット46は、開口部43Aの下方に配置されると共に、凹部の形成開始から凹部52(図10参照)の形成終了までの間、その位置が規制される。
開口部43Aの形状は、例えば、円柱形状とすることができる。ケーシングパイプ41の内径Rが100mmの場合、開口部43Aの直径Rは、例えば、45mmとすることができる。
ガイド部材43は、ケーシングパイプ41の下端部に配置するとよい。これにより、凹部形成用ビット46が回転して地層11を切削する際に、凹部形成用ビット46が水平方向に移動することを抑制可能となる。これにより、コア試料採取領域Aの第1の方位に確実に凹部52を形成することができる。
また、図5に示すように、開口部43Aは、ガイド部材43とケーシングパイプ41の内壁とで区画してもよい。
このように、回転軸22が挿入される開口部43Aを、ガイド部材43とケーシングパイプ41の内壁とで区画することで、ケーシングパイプ41の中心線Cから最も離間した位置に凹部52を形成することが可能となるので、定方位コア試料65(図12(a)参照)を採取した際、定方位コア試料65の方位を容易に特定することができる。
図7は、ガイド部材の他の例を示す平面図である。図7において、図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5に示すガイド部材43に替えて、図7に示すガイド部材55を用いてもよい。ガイド部材55は、開口部43の外周部がガイド部材のみで区画されていること以外は、ガイド部材43と同様に構成される。
この場合、平面視した状態(図7に示す状態)において、開口部43Aがケーシングパイプ41の中心線Cと開口部43Aの中心線Cとが離間していればよいが地層11中における定方位コア試料65(図12(a)参照)の方位を正確に求める観点から、中心線Cと中心線Cとをなるべく離間させることが好ましい。
凹部形成用ビット46は、回転軸22の下端と接続されている。凹部形成用ビット46は、上下方向に移動可能な構成とされている。凹部形成用ビット46は、回転軸22が回転した際、回転することで、開口部43Aの下方に位置する定方位コア試料65となる地層11を切削することで、凹部52を形成する。
凹部形成用ビット46の直径は、例えば、42mmとすることができる。
本実施の形態の定方位コア凹部形成装置によれば、定方位コア試料65(図12(a)参照)として採取される粘土を含んだ地層11に到達する深さのボーリング孔28に挿入され、ボーリング孔28の底面28aに到達するケーシングパイプ41(第1の筒状部材)と、ケーシングパイプ41の内壁に設けられ、ケーシングパイプ41の中心線Cからずれた第1の方位に配置された開口部43Aを含むガイド部材43と、ケーシングパイプ41に配置され、ガイド部材43に案内されることで、開口部43Aに挿入される回転軸22と、回転軸22の上端と接続され、回転軸22を回転させる回転駆動部15と、回転軸22の下端と接続され、開口部43Aの下方に位置する定方位コア試料65となる地層11(コア試料採取領域A)を切削することで、凹部52(図10参照)を形成する凹部形成用ビット46と、を有することにより、コア試料採取領域Aに凹部52を形成後、定方位コア試料65を採取する際に定方位コア試料65が回転した場合でも、第1の方位を特定するための凹部52の少なくとも一部が残存した定方位コア試料65を採取することが可能となるので、地層11にあった時の定方位コア試料65の正確な方位を得ることができる。
図8〜図12は、本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法を説明するための断面図である。図8〜図12において、図1〜図5に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
次に、主に図8〜図12を参照して、本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法について説明する。ここでは、粘土が挟在された粘土含有層56(「シーム」ともいう)の方向性を明らかにするために、定方位コア試料65を採取する場合について説明する。
また、傾斜角度が10度程で、かつ厚さが数cm程度とされた粘土含有層56を含むように定方位コア試料65を採取する場合について説明する。
始めに、図8に示す工程では、地層11のコア試料採取領域Aの上方に位置する地表11aに、図1に示すボーリング装置10を組み立てる。このとき、回転駆動部15の回転軸取り付け部26がコア試料採取領域Aと対向するように配置する。
次いで、周知の手法により、ボーリング装置10を用いて、コア試料採取領域Aの上面が露出するまで地層11を掘り進める。これにより、ボーリング孔28が形成される。
このとき、ボーリング孔28の深さは、地表11aを基準として、数m〜数十mの浅い孔として形成する。また、ボーリング孔28の開口径は、例えば、116mmとすることができる。
次いで、図9に示す工程では、地層11のコア試料採取領域Aの上方に位置する地表11aに、図3に示す定方位コア凹部形成装置40を組み立てる。このとき、回転駆動部15の回転軸取り付け部26がコア試料採取領域Aと対向するように配置する。
また、先に説明したケーシングパイプ41の傷48(図5参照)が北側を向くように、ケーシングパイプ41の向きを調節する。このように、ケーシングパイプ41の向きの調整を精度良く行うことで、コア試料採取領域Aの北側に確実に開口部43Aを配置することができる。
上記ケーシングパイプ41の向きの調整の完了後、開口部43Aを介して、ボーリング孔28の底28aに凹部形成用ビット46を配置する。
次いで、回転する凹部形成用ビット46により、ボーリング孔28の底面28aの中心Cから外れたコア試料採取領域Aの上端部の一部を切削することで、少なくともコア試料採取領域Aの一部に第1の方位(本実施の形態の場合、一例として「北」)を特定するための凹部52を形成する。
凹部形成用ビット46の形状が円柱形状の場合、凹部52として、円柱形状とされた孔61が形成される。
れにより、後述する図11及び図12に示す工程で採取される定方位コア試料65に、第1の方位を特定するための切欠き部66を形成することが可能となる。これにより、定方位コア試料65の第1の方位を特定しやすくすることができる。
先に説明したように、定方位コア凹部形成装置40は、図1に示すボーリング装置10を構成する支持体12、回転駆動部15、外管用ケーシングパイプ17、及び回転軸22を流用した構成とされている。
このため、別途、全ての構成要素がボーリング装置10と異なる定方位コア凹部形成装置を準備する場合と比較して、定方位コア試料65の採取に要する費用(コスト)を低減することができる。
次いで、図10に示す工程では、図9に示す回転軸22及びケーシングパイプ41を地表11aまで引き上げる。図10では、ボーリング孔28及び凹部52の外形が分かりやすくなるように、図9に示す支持体12、回転駆動装置15、外管用ケーシングパイプ17、及び回転軸22の図示を省略したが、実際に定方位コア試料65(図12(a)参照)を採取する際は、図9に示す支持体12、回転駆動装置15、外管用ケーシングパイプ17、及び回転軸22をそのまま使用して、定方位コア凹部形成装置40を構成するガイド部材43が設けられたケーシングパイプ41、及び凹部形成用ビット46を組み立てる作業を行う。
これにより、全ての構成要素がボーリング装置10と異なる定方位コア凹部形成装置を準備する場合と比較して、作業効率を向上させることができる。
ここで、凹部52の形状や大きさについて説明する。凹部52の形状は、円柱形状のみに限定されず、いかなる形状であってもよい。
定方位コア試料65(言い換えれば、コア試料採取領域A)の直径が88mmで、定方位コア試料65の長さが1〜2mで、かつ凹部52の形状が円柱形状の場合、凹部52の直径Rは、例えば、88mmとすることができる。この場合、凹部52の深さDは、例えば、50〜150mmの範囲内で適宜設定することができる。
また、図10では、凹部52の形成場所の一例として、コア試料採取領域Aの外側に凹部52の一部を形成する場合を模式的に示している。
なお、図10に示す工程において、図9に示すガイド部材43に替えて、図7に示すガイド部材55を用いることで、コア試料採取領域Aからはみ出さないように、コア試料採取領域A内にのみに凹部52を形成してもよい。
この場合、サンプリングされた定方位コア試料65の上端部に、凹部52が全て残存することになる。
次いで、図11に示す工程では、ボーリング孔28内及びボーリング孔28の上方に、ボーリング装置10を配置させる。このとき、図10に示すボーリング孔28の底面28aに外管用ケーシングパイプ17の先端を接触させる。この段階において、内管19の内周側面は、コア試料収容チューブ31で覆われている。
次いで、回転する内管19の先端に配置されたビット24により、コア試料採取領域Aの周囲に位置する地層11を切削することで、定方位コア試料65を切り出す。このとき、定方位コア試料65は、ビット24に切削されたコア試料採取領域Aに相当する地層11がコア試料収容チューブ31で覆われながら切り出される。このため、定方位コア試料65の外周側面は、コア試料収容チューブ31で覆われる。
このように、定方位コア試料65の外周側面をコア試料収容チューブ31で覆うことにより、後述する図12に示す工程において、内管19から取り出され、かつ粘土含有層56を含む脆い定方位コア試料65が崩れることを抑制できる。
また、図10に示すように、凹部52(本実施の形態の場合、孔61)は、その一部がコア試料採取領域Aの外側に配置されている。このため、図11に示す工程では、凹部52の一部を分断するように、定方位コア試料65がサンプリングされる。
これにより、定方位コア試料65の上端部に、図10に示す凹部52の一部が残存されることで、定方位コア試料65の上端部に、第1の方位を特定するための切欠き部66(言い換えれば、定方位コア試料65に残存する凹部52(図10参照))が形成される(後述する図12(a),(b)参照。)。
このように、定方位コア試料65の上端部に第1の方位を特定するための切欠き部66を形成することにより、定方位コア試料65の上端部に第1の方位を特定するための凹部52を全て残存させた場合と比較して、ボーリング孔28の中心と凹部52の中心とを最も離間させて配置することが可能であり、かつ凹部52のボーリング孔28の中心と反対側に切欠き部66を形成することが可能となるため、第1の方位の特定の精度を向上させることができる。
次いで、図12(a),(b)に示す工程では、図11に示す工程で採取した定方位コア試料65を収容する内管19を地上に引き上げ、内管19から定方位コア試料65を取り出す。この段階において、定方位コア試料65の外周側面は、コア試料収容チューブ31で覆われている。
本実施の形態の定方位コア試料サンプリング方法によれば、地盤を構成する粘土含有層56を含んだ地層11に到達する深さのボーリング孔28を形成後、ボーリング孔28から露出された地層11のうち、地層11の中心Cから外れた一部に第1の方位を特定するための凹部52を形成する工程と、凹部52の一部が残存するように、ボーリング孔28の下方に位置する地層11から定方位コア試料65をサンプリングすることで、定方位コア試料65の上端部に切欠き部66を形成する工程と、を有することで、コア試料採取領域Aに凹部52を形成後、定方位コア試料65を採取する際に定方位コア試料65が回転した場合でも、第1の方位を特定するための凹部52の一部が残存した定方位コア試料65を採取することが可能となるので、地層11中にあった時の定方位コア試料65の正確な方位を特定することができる。
なお、本実施の形態では、一例として、凹部52の一部が残存するように、ボーリング孔28の下方に位置する地層11から定方位コア試料65をサンプリングする場合を例に挙げて説明したが、例えば、凹部52の全てが残存するように、ボーリング孔28の下方に位置する地層11から定方位コア試料65をサンプリングしてもよい。
つまり、本実施の形態において、定方位コア試料65をサンプリングする工程では、少なくとも凹部52の一部が残存するように、ボーリング孔28の下方に位置する地層11から定方位コア試料65をサンプリングすればよい。
図13〜図16は、本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法を説明するための断面図である。図13〜図16において、図12(a),(b)に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
次に、主に図13〜図16を参照して、本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法について説明する。なお、図13に示す工程は、図12に示す工程の後に処理される工程である。
始めに、図13に示す工程では、円筒部材を半割することで形成される半割部材71を準備する。このとき、半割部材71の母材となる上記円筒部材(図示せず)としては、その内径が、定方位コア試料65及びコア試料収容チューブ31よりなる構造体の外径と等しいものを用いるとよい。
これにより、コア試料収容チューブ31と半割部材71の切断された部分との間の隙間が小さくなるため、定方位コア試料65の延在方向に対して、正確な方位をマーキングすることが可能となる。
円筒部材(図示せず)及び半割部材71の材料としては、例えば、塩化ビニルを用いることができる。半割部材71の材料として塩化ビニルを用い、かつ定方位コア試料65の直径が88mmの場合、半割部材71の厚さは、例えば、5.0〜10.0mmとすることができる。
次いで、半割部材71の切断面が作業台(図示せず)の上面に対して平行となるように、作業台(図示せず)の上面に、半割部材71を載置する。そして、半割部材71の延在方向に対して直交する方向から、複数のブロック73で半割部材71を挟み込むことで、半割部材71の位置を規制する。
次いで、半割部材71の一方の端71Aのうち、半割部材71の中央に位置する部分に、第1のマークGをマーキングする。第1のマークGのマーキングには、例えば、油性マジックを用いることができる。
次いで、コア試料収容チューブ31を介して、複数のブロック73により位置が規制された半割部材71の内面と定方位コア試料65の外周側面とが接触するように、半割部材71に定方位コア試料65を載置する。
このとき、半割部材71の一方の端71A側に切欠き部66(言い換えれば、定方位コア試料65に残存する凹部52(図10参照))を配置する。
その後、切欠き部66、及び切欠き部66の周囲に配置されたコア試料収容チューブ31を剥がして、切欠き部66の周囲に位置する定方位コア試料65の外周側面を露出させる。
次いで、切欠き部66(言い換えれば、定方位コア試料65に残存する凹部52(図10参照))に挿入される挿入部76、及び挿入部76と一体とされ、かつ半割部材71の一方の端71A側に位置する定方位コア試料65の端面65aを覆う円盤部78を有し、さらに円盤部78に第1の方位(本実施の形態の場合、「北」)を特定するための第2のマークG、及び第1の方位の反対側に位置する第2の方位(本実施の形態の場合、「南」)を特定するための第3のマークGがマーキングされた方位決定部材75を準備する。
方位決定部材75には、第2のマークGと第3のマークGとを結ぶ直線Lがマーキングされている。方位決定部材75の材料としては、例えば、木材、塩化ビニル、金属を用いることができる。
なお、図13では分かりにくいが、第2及び第3のマークG,Gは、挿入部76が接続されていない側の円盤部78の円形面、及び円盤部78の側面にマーキングされている。第2及び第3のマークG,Gは、例えば、油性マジックを用いてマーキングすることができる。
次いで、図14に示す工程では、定方位コア試料65に形成された切欠き部66の中心と定方位コア試料66の中心とを通過する仮想平面が第2のマークGと第3のマークGとを結ぶ直線Lを通過するように、定方位コア試料65に方位決定部材75を装着させる。
また、この段階において、定方位コア試料65に第1の方位を示すマークHを書き込む。
次いで、図15に示す工程では、半割部材71に対して、方位決定部材75及び定方位コア試料65を一体的に回転させて、第1のマークGと第3のマークGとを一致させることで、第2のマークGが真上を向くようにする。
次いで、半割部材71から露出されたコア試料収容チューブ31上に、コア試料収容チューブ31の外形に対応し、かつ中間位置に第4のマークGがマーキングされたセンタリング用半割部材81を載置させる。
次いで、直線Lや第2ないし第4のマークG〜G、及び直角定規83を用いて、確実に第2のマークGが真上を向くようにする。
次いで、図16に示す工程では、図15に示す定方位コア試料65を覆うコア試料収容チューブ31を剥がしながら、第2のマークGを基準として、定方位コア試料65の延在方向に対して、定方位コア試料65の外周側面に、第1の方位を示す直線Jをマーキングする。
図示してはいないが、直線Jがマーキングされた定方位コア試料65は、必要な部分(例えば、図12(a)に示す)が切断され、切断された部分の地質検査が行われる。
上記説明したように、本実施の形態の定方位コア試料マーキング方法は、図8〜図12に示す定方位コア試料サンプリング方法により定方位コア試料65を採取後、円筒部材(図示せず)を半割することで形成される半割部材71を準備する工程と、半割部材71の一方の端71Aのうち、半割部材71の中央に位置する部分に、第1のマークGをマーキングする工程と、半割部材の一方の端71A側に定方位コア試料65の切欠き部66が配置され、かつコア試料収容チューブ31を介して、半割部材71の内面と定方位コア試料65の外周側面とが接触するように、半割部材71に定方位コア試料65を載置する工程と、定方位コア試料65の切欠き部66に挿入される挿入部76、及び挿入部76と一体とされ、かつ半割部材71の一方の端71A側に位置する定方位コア試料65の端面65aを覆う円盤部78を有し、さらに円盤部78に第1の方位を特定するための第2のマークG、及び第1の方位の反対側に位置する第2の方位を特定するための第3のマークGがマーキングされた方位決定部材75を準備する工程と、定方位コア試料65の切欠き部66の中心と定方位コア試料65の中心とを通過する仮想平面が第2のマークGと第3のマークGとを結ぶ直線Lを通過するように、定方位コア試料65に方位決定部材75を装着する工程と、半割部材71に対して、方位決定部材75及び定方位コア試料65を一体的に回転させて、第1のマークGと第3のマークGとを一致させることで、第2のマークGが真上を向くようにする工程と、第2のマークGを基準として、定方位コア試料65の延在方向に対して、定方位コア試料65の外周側面に、第1の方位を示す直線Jをマーキングする工程と、を有する。
これにより、作業者の熟練度に依存することなく、粘土を含んだ地層からサンプリングした定方位コア試料65の地層11中における正確な方位を容易に認識することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、本実施の形態では、ケーシングパイプ41の下端部に、1つのガイド部材43を設けた場合を例に挙げて説明したが、ケーシングパイプ41の下端部だけでなく、ケーシングパイプ41の中央部にも配置してもよい。
このように、ケーシングパイプ41の中央部にもガイド部材43を配置することで、該ガイド部材43により、回転する回転軸22の中央部の振れ回りを小さくすることが可能となる。これにより、回転軸22の先端(下端部)に配置された凹部形成用ビット46の振れ回りが小さくなるため、凹部形成用ビット46により形成される凹部52の位置精度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、「第1の方位」の一例として、「北」を用いた場合を例に挙げて説明したが、第1の方位として、北以外の方位を用いてもよい。この場合においても、本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
本発明は、地盤を構成する地層のうち、粘土を含んだ地層からサンプリングした定方位コア試料の地層中における正確な方位を認識可能な定方位コア試料サンプリング方法、定方位コア試料マーキング方法、及び定方位コア凹部形成装置に適用可能である。
10…ボーリング装置、11…地層、11a…地表、12…支持体、12A…回転駆動部支持部、12B…脚部、15…回転駆動部、17…外管用ケーシングパイプ、19…内管、22…回転軸、24…ビット、26…回転軸取り付け部、28…ボーリング孔、28a…底面、31…コア試料収容チューブ、40…定方位コア凹部形成装置、41…ケーシングパイプ、41−1,41−2…パイプ、43,55…ガイド部材、43A…開口部、46…凹部形成用ビット、48…傷、49…刻印、52…凹部、56…粘土含有層、61…孔、65…定方位コア試料、65a…端面、66…切欠き部、71…半割部材、71A…端、73…ブロック、76…挿入部、78…円盤部、A…コア試料採取領域、C,C…中心線、C…中心線、G…第1のマーク、G…第2のマーク、G…第3のマーク、G…第4のマーク、H…マーク、L,J…直線、R,R,R…内径、R,R,R,R…外径、R,R…直径

Claims (15)

  1. 地盤を構成する地層を定方位コア試料としてサンプリングする定方位コア試料サンプリング方法であって、
    前記地盤に前記地層に到達する深さのボーリング孔を形成後、該ボーリング孔から露出された前記地層のうち、該地層の中心から外れた一部に第1の方位を特定するための凹部を形成する工程と、
    少なくとも前記凹部の一部が残存するように、前記ボーリング孔の下方に位置する前記地層から前記定方位コア試料をサンプリングする工程と、
    を含むことを特徴とする定方位コア試料サンプリング方法。
  2. 前記凹部を形成する工程では、前記凹部として円柱形状とされた孔を形成することを特徴とする請求項1記載の定方位コア試料サンプリング方法。
  3. 前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、前記凹部を分断しないように、前記定方位コア試料をサンプリングすることで、該定方位コア試料に前記凹部を全て残存させることを特徴とする請求項1または2記載の定方位コア試料サンプリング方法。
  4. 前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、前記凹部の一部を分断するように、前記定方位コア試料をサンプリングして、該定方位コア試料に前記凹部の一部を残存させることで、切欠き部を形成することを特徴とする請求項1または2記載の定方位コア試料サンプリング方法。
  5. 前記定方位コア試料をサンプリングする工程では、該定方位コア試料の外周側面がコア試料収容チューブで覆われた状態で、該定方位コア試料をサンプリングすることを特徴とする請求項1ないしのうち、いずれか1項記載の定方位コア試料サンプリング方法。
  6. 請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の定方位コア試料サンプリング方法により、採取される前記定方位コア試料の延在方向に対して、前記第1の方位をマーキングする定方位コア試料マーキング方法であって、
    円筒部材を半割することで形成される半割部材を準備する工程と、
    前記半割部材の一方の端のうち、該半割部材の中央に位置する部分に、第1のマークをマーキングする工程と、
    前記半割部材の一方の端側に前記定方位コア試料に残存する前記凹部が配置され、かつ前記半割部材の内面と前記定方位コア試料の外周側面とが接触するように、前記半割部材に前記定方位コア試料を載置する工程と、
    前記定方位コア試料に残存する前記凹部に挿入される挿入部、及び該挿入部と一体とされ、かつ前記半割部材の一方の端側に位置する前記定方位コア試料の端面を覆う円盤部を有し、さらに前記円盤部に前記第1の方位を特定するための第2のマーク、及び前記第1の方位の反対側に位置する第2の方位を特定するための第3のマークがマーキングされた方位決定部材を準備する工程と、
    前記定方位コア試料に残存する前記凹部の中心と前記定方位コア試料の中心とを通過する仮想平面が前記第2のマークと前記第3のマークとを結ぶ直線を通過するように、前記定方位コア試料に前記方位決定部材を装着する工程と、
    前記半割部材に対して、前記方位決定部材及び前記定方位コア試料を一体的に回転させて、前記第1のマークと前記第3のマークとを一致させることで、前記第2のマークが真上を向くようにする工程と、
    前記第2のマークを基準として、前記定方位コア試料の延在方向に対して、前記定方位コア試料の外周側面に、前記第1の方位を示す直線をマーキングする工程と、
    を有することを特徴とする定方位コア試料マーキング方法。
  7. 前記定方位コア試料サンプリング方法では、前記定方位コア試料の外周側面がコア試料収容チューブで覆われた状態で、該定方位コア試料をサンプリングし、
    前記半割部材の母材となる前記円筒部材の内径が前記定方位コア試料及び前記コア試料収容チューブよりなる構造体の外径と等しいことを特徴とする請求項記載の定方位コア試料マーキング方法。
  8. 前記定方位コア試料を載置する工程では、前記コア試料収容チューブを介して、前記半割部材の内面と前記定方位コア試料の外周側面とが接触するように、前記半割部材に前記定方位コア試料を載置することを特徴とする請求項記載の定方位コア試料マーキング方法。
  9. 定方位コア試料として採取される粘土を含んだ地層を有する地盤に、該地層に到達する深さのボーリング孔を形成後に使用する定方位コア凹部形成装置であって、
    前記ボーリング孔に挿入され、該ボーリング孔の底面に到達する第1の筒状部材と、
    前記第1の筒状部材の内壁に設けられ、該第1の筒状部材の中心からずれた第1の方位に配置された開口部を含むガイド部材と、
    前記第1の筒状部材内に配置され、前記ガイド部材に案内されることで、前記開口部に挿入される回転軸と、
    前記回転軸の上端と接続され、前記回転軸を回転させる回転駆動部と、
    前記回転軸の下端と接続され、前記開口部の下方に位置する前記定方位コア試料となる前記地層を切削することで、凹部を形成する凹部形成用ビットと、
    を有することを特徴とする定方位コア凹部形成装置。
  10. 前記ガイド部材の形状は、前記第1の筒状部材の上端から下端に向かうにつれて、幅が狭くなるテーパ形状であることを特徴とする請求項記載の定方位コア凹部形成装置。
  11. 前記ガイド部材は、前記第1の筒状部材の下端部に配置することを特徴とする請求項または10記載の定方位コア凹部形成装置。
  12. 前記開口部は、前記ガイド部材と前記第1の筒状部材の内壁とで区画されていることを特徴とする請求項ないし11のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置。
  13. 前記第1の筒状部材との間に隙間を介在させた状態で、該第1の筒状部材を収容する第2の筒状部材を有することを特徴とする請求項ないし12のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置。
  14. 前記回転軸及び前記回転駆動部は、前記ボーリング孔を形成する際に使用するボーリング孔形成装置を構成する回転軸及び回転駆動部を流用することを特徴とする請求項ないし13のうち、いずれか1項記載の定方位コア凹部形成装置。
  15. 前記第2の筒状部材は、前記ボーリング孔を形成する際に使用するボーリング孔形成装置の外管用ケーシングパイプを流用することを特徴とする請求項13記載の定方位コア凹部形成装置。
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