JP4171404B2 - ガス赤外線焼物器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理物を載置する焼棚と、この焼棚に載置される調理物に燃焼面が正対するバーナプレートを含む全一次式バーナとを備えるガス赤外線焼物器に関するものである。
従来、ガス業務用厨房機器には、全一次式バーナが焼棚の鉛直上方に設けられる上火式のガス赤外線焼物器と、全一次式バーナが焼棚の鉛直下方に設けられる下火式のガス赤外線焼物器とがあり、これらは一般に、全一次式バーナへの燃料ガスの供給量が一定となっている。
このため、焼物に応じた火力を得るべく、串掛けの高さを各段のいずれかに入れ替える焼棚固定タイプのものと、焼棚の高さをハンドルで簡単に調節できる焼棚可動タイプのものとが用意されている。
なお、特許文献1には、グリルに搭載される全一次式バーナのセラミックプレートが開示されている。
特開2001−272009号公報
上記従来のガス赤外線焼物器では、全一次式バーナへの燃料ガスの供給量を調節して、バーナプレートの燃焼面に対して赤熱状態の制御をすることは容易なことではなく、その制御がどうしても複雑となるために、価格が非常に高価となる課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、燃焼面の赤熱状態切替制御を格段に容易にすることができるガス赤外線焼物器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1記載の発明のガス赤外線焼物器は、調理物を載置する焼棚と、この焼棚に載置される調理物に燃焼面が正対するバーナプレートを含む全一次式バーナと、この全一次式バーナに一定量の燃料ガスおよび可変量の空気をそれぞれ供給するバルブおよび燃焼用送風機と、前記バーナプレートの燃焼面の火炎により起電力を発生する熱電対と、前記燃焼用送風機が停止したか否かの検出をする検出部と、この検出部で前記燃焼用送風機が停止したとの検出結果を得たときに開となる常閉接点を持つリレーとを備え、前記燃焼用送風機は、前記一定量の燃料ガスに対して、前記全一次式バーナに供給する空気量を所定量にすることにより前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強状態にし、前記全一次式バーナに供給する空気量を前記所定量よりも多くすることにより前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を前記強状態よりも弱い状態にし、前記バルブは、前記リレーの常閉接点が閉のときに、その常閉接点を介して前記熱電対で発生する起電力を受けることにより開状態を保持する一方、前記常閉接点が開のときには閉状態を保持する電磁弁であることを特徴とする。
この構成では、一定量の燃料ガスに対して、全一次式バーナに供給する空気量を所定量にすることによりバーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強状態にし、その空気量をより多くすることにより燃焼面の赤熱状態をより弱い状態にするので、燃焼面の赤熱状態切替制御を格段に容易にすることができる。また、この構成では、何らかの原因で燃焼用送風機が停止したとき、リレーの常閉接点が開となって電磁弁が閉状態になるので、全一次式バーナへの燃料ガスの供給を停止することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のガス赤外線焼物器において、前記全一次式バーナは、前記焼棚に載置される調理物に鉛直上方から燃焼面が正対するメタルニットのバーナプレートを含むメタルニットバーナであることを特徴とする。この構成では、多数の炎孔が穿設されたセラミックのバーナプレートを含む全一次式バーナと比較して、表面負荷に対してとりうる空気比の範囲が広いので、本メタルニットのバーナプレートの燃焼面に対し、赤熱状態切替範囲を拡張することができるとともに、赤熱状態切替制御の安定化を図ることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のガス赤外線焼物器において、商用電源を整流、平滑および安定化して得られる直流電圧を出力する直流電源を備えるとともに、前記直流電源からの直流電圧に応じて駆動する直流モータを前記燃焼用送風機内に備え、前記直流モータは、前記直流電源からの所定の直流電圧に応じて、前記所定量の空気を前記全一次式バーナに供給するように駆動し、前記直流電源からの前記所定の直流電圧よりも高い直流電圧に応じて、前記所定量よりも多い空気を前記全一次式バーナに供給するように駆動することを特徴とする。この構成では、直流電源を備え、燃焼用送風機に直流モータを使用することにより、商用電源の周波数の違いや、その電圧変動に関係なく、バーナプレートの燃焼面に対する赤熱状態切替制御を安定的に実行することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のガス赤外線焼物器において、前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強、中、弱のいずれかの状態に切り替えるための操作入力を得る操作部を備え、この操作部で、強の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が所定の小量になるように前記燃焼用送風機を駆動し、中の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が前記小量よりも多い中量になるように前記燃焼用送風機を駆動し、弱の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が前記中量よりも多い大量になるように前記燃焼用送風機を駆動することを特徴とする。この構成では、バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を、簡単に強、中、弱のいずれかの状態に切り替えることができる。
請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のガス赤外線焼物器において、前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強と弱との範囲内のいずれかの状態に連続的に切り替えるための操作入力を得る操作部を備え、前記全一次式バーナに供給する空気量が、前記所定量とこれよりも多い量との範囲内のいずれかの量であって前記操作部で得られた操作入力に対応する量になるように、前記燃焼用送風機を駆動することを特徴とする。この構成では、バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を、簡単に強と弱との範囲内のいずれかの状態に連続的に切り替えることができる。
本発明によれば、バーナプレートの燃焼面の赤熱状態切替制御を格段に容易にすることができる。
図1は本発明による一実施形態のガス赤外線焼物器の構成図、図2は同ガス赤外線焼物器の斜視図、図3は同ガス赤外線焼物器を右側から見た断面図、図4は同ガス赤外線焼物器の全一次式バーナを上方側から見た斜視図(a)および下方側から見た斜視図(b)、図5,図6は同ガス赤外線焼物器の動作フロー図である。
本実施形態のガス赤外線焼物器は、上火式で焼棚可動タイプのものであり、図1〜図3に示すように、左右方向を長手方向とし前後方向に貫通する空所1aを有する枠状に形成され、空所1a内で焼棚(焼網)17を上下方向にスライド自在に保持する器体1を備えているとともに、全一次式バーナ2、電源入力部3、冷却用送風機ユニット4、バルブ開閉部5、バルブ開保持部6および火力調節部7などを上記器体1に備えている。なお、図1の81は安全装置基板ユニット、82はメンテナンススイッチ、MPはメイン基板である。
器体1は、例えばステンレス製であり、前後方向を長手方向とする矩形断面を持ち左右方向に長い中空平角状の基台10と、前後方向を長手方向とする矩形断面を持ち上下方向に長い中空平角状に形成され、基台10の上面左端および右端側にそれぞれ載置固定される左支柱部13および(収納部を兼ねる)右支柱部14と、これらに架設される上収納部15と、基台10の上面における左支柱部13および右支柱部14間に介設され、それら左支柱部13および右支柱部14よりも上下方向の高さ寸法が短い下収納部16とにより構成されている。
右支柱部14の前面部141には、開閉ノブ147が下端側に設けられ、その上方には火力調節ノブ148が設けられている。
上収納部15は、下方に開口15aを有する箱状に形成され、上底部151に複数の長孔151aを有している。上収納部15内には、下方に開口を有する形状のバーナ格納部157が収納され、そのバーナ格納部157は、前後に通気路157a,157bを配置した状態で上収納部15の上底部151内面に固着されている。そして、バーナ格納部157の開口側には、当該開口から下方にほぼ面一となって突出する筒部158が例えば複数のねじによりねじ止めされている。また、筒部158の前後各側壁には、通気孔158aが複数形成されている。このように、バーナ格納部157および筒部158の前後に通気路157a,157bを設け、上底部151に複数の長孔151aを穿設することにより、筒部158からの排気EGを通気路157a,157b内に導いて複数の長孔151aから外部上方に排出することができる。
下収納部16は、左右方向を長手方向とする平板状で上下両端が後方に屈曲する形状に形成され、基台10上面の左支柱部13および右支柱部14間の前端に立設される前面部161と、これよりも高さ寸法の長い平板状で上端側が前方に傾斜するとともに上下両端が前方に屈曲する形状に形成され、基台10上面の左支柱部13および右支柱部14間の後端に立設される後面部162と、これら前面部161および後面部162の各上端間に架設され、それらの間の開口部分を着脱自在に閉塞する断面L字状の内カバー167と、左右方向を長手方向とする平板状で上端側が後方に傾斜するとともに上下両端が後方に屈曲する形状に形成され、前面部161上端の左支柱部13および右支柱部14間に着脱自在に立設され後面部162の上部と対象形状をなす外カバー168とにより構成されている。つまり、下収納部16は、内カバー167により上下に分断された上収納室16aおよび下収納室16bを有する構造になっており、上収納室16aの開口下に、上方に開口を有する箱状の水槽18を着脱自在に収納している。なお、169は、焼棚17を支持する左右2本の支持棒170を上下方向にスライドするためのハンドルである。
内カバー167には、下収納室16bから上収納室16aに連通する複数の通気孔167a,167bが前後に設けられている一方、外カバー168および後面部162の上端には、それぞれ通気孔167a,167bからの空気を上記通気路157a,157bの側に案内する複数の通気孔168a,162aが設けられている。このように、通気孔167a,167bと通気孔168a,162aとを設けることにより、下収納室16bに収納される後述の冷却用送風機40の駆動時に、冷却用の空気が下収納室16bから通気孔167a,167bを通って上収納室16a内を流れて水槽18を冷却した後、通気孔168a,162aを通って上昇し、通気路157a,157bを通って複数の長孔151aから外部上方に流出するので、焼棚17の前後を閉塞するエアーカーテンを形成することができるとともに、筒部158からの排気EGを冷却して複数の長孔151aから外部上方に排出することができる。
全一次式バーナ2は、図2から図4に示すように、左右方向を長手方向とする矩形状の開口2aを下方に有する箱状に形成されたバーナ本体20と、この開口2aの縁部に周設された取付フランジ21と、バーナ本体20の右側面部上方から右方に突出する中空角状に形成され、バーナ本体20内に連通する開口22aを下側面に有する管22と、この開口22aの縁部に周設された鍔状の接続部23と、バーナ本体20の上底部左端から左方に突出する取付片24と、バーナ本体20の開口2aを閉塞するメタルニットのバーナプレート25とにより構成されている。つまり、全一次式バーナ2は、このメタルニットのバーナプレート25の燃焼面が鉛直上方から焼棚17に載置される調理物(図1の例では焼き鳥)に正対するようになっている。
電源入力部3は、図1に示すように、100V用の電源コード30と、この電源コード30を介して100Vの商用電源と接続される小型漏電ブレーカ31とにより構成されている。
冷却用送風機ユニット4は、電源入力部3からの交流電力により駆動する交流モータなどにより構成される冷却用送風機40を含み、この冷却用送風機40は、器体1の下収納部16における下収納室16b内に収納される。このように構成される冷却用送風機40は、電源入力部3の電源コード30が接続される壁コンセントの上流側のブレーカを入状態にしたときに駆動し、それを切状態にしたときに停止する。なお、上流側のブレーカの役割を小型漏電ブレーカ31に持たせる構成でもよい。
バルブ開閉部5は、器体1の右支柱部14における後面部の下端側に設けられるL字状のホースエンド(図示せず)と、このホースエンドの下流側に設けられ、開閉ノブ147の開閉操作に応じて機械的に開閉する常閉の電磁弁からなるセーフティーバルブ51と、開閉ノブ147の開(点火)操作時にオンになるマイクロスイッチ52と、全一次式バーナ2のバーナプレート25の燃焼面近傍に設けられ、マイクロスイッチ52のオン時に商用電源からの電圧により高圧パルス電圧を発生するスパークユニット53とにより構成される。なお、セーフティーバルブ51は、従来と同様に、端子511,512を有し、これらに所定の電圧が印加している間、電磁力によりバルブを開状態に保持するようになっている。
バルブ開保持部6は、全一次式バーナ2におけるバーナプレート25の燃焼面の火炎により起電力を発生する熱電対(サーモカップル)60と、後述の燃焼用送風機73の電気信号を確認することにより、燃焼用送風機73が停止したか否かの検出をするセンサ61と、このセンサ61で燃焼用送風機が停止したとの検出結果を得たときに、熱電対60で発生した起電力による上記所定の電圧をセーフティーバルブ51の端子511,512間に印加する経路を開とし、それ以外では閉とする常閉接点62aを持つリレー62とにより構成される。そして、セーフティーバルブ51は、開状態のとき、図示しない混合器を介して一定量の燃料ガスを、全一次式バーナ2の開口22aからその全一次式バーナ2内に供給するように構成される。
火力調節部7は、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を強、中、弱のいずれかの状態に切り替えるための操作入力を得る上述の火力調節ノブ148に連動して、切替接点信号を出力する火力調節スイッチ71と、電源入力部3からの商用電源を整流、平滑および安定化して得られる各種直流電圧を出力する直流電源部72と、この直流電源部72からの直流電圧に応じて駆動する直流モータなどにより構成され、上記混合器を介して可変量の空気を全一次式バーナ2内に供給する燃焼用送風機73とを備えているほか、制御部70を備えている。
この制御部70は、例えばマイコンなどにより構成され、上記一定量の燃料ガスに対して、全一次式バーナ2に供給する空気量を所定量(例えば効率が良好となる予め決定された量)にすることによりバーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を強状態にし、全一次式バーナ2に供給する空気量を上記所定量よりも多くすることによりバーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を上記強状態よりも弱い状態にするように、直流電源部72から燃焼用送風機73に供給される直流電圧のレベル制御を実行する。
具体的には、火力調節スイッチ71から、強の状態に切り替えるための操作入力の切替接点信号が得られた場合には、全一次式バーナ2に供給する空気量が所定の小量になるように、直流電源部72の出力電圧を低電圧(例えば16V)に切り替えて燃焼用送風機73を駆動し、中の状態に切り替えるための操作入力の切替接点信号が得られた場合には、全一次式バーナ2に供給する空気量が上記小量よりも多い中量になるように、直流電源部72の出力電圧を中電圧(例えば19V)に切り替えて燃焼用送風機73を駆動し、弱の状態に切り替えるための操作入力の切替接点信号が得られた場合には、全一次式バーナ2に供給する空気量が上記中量よりも多い大量になるように、直流電源部72の出力電圧を高電圧(例えば22V)に切り替えて燃焼用送風機73を駆動する制御が実行される。
つまり、本実施形態では、全一次式バーナ2であるメタルニットバーナの表面負荷に対してとりうる空気比の範囲の広さに着目し、予め設計段階および焼上テストや温度上昇試験を行い、正常燃焼状態であり、且つ表面の赤熱状態と最も調理物(焼物)に適した表面温度になり得る最大消費量(強燃焼)の負荷[kW]を設定し、ガス流量を固定した後、全一次式バーナ2表面が赤熱燃焼(強燃焼)と青色炎(弱燃焼)になる範囲の空気量を、混合管の静圧で測定し、強燃焼、弱燃焼となるように燃焼用送風機73の送風量を、電源電圧の可変により決定した。中燃焼については、その中間の値に設定した。
次に本実施形態の動作について説明する。図5に示すように、セーフティーバルブ51および全一次式バーナ2がそれぞれ閉弁および消火状態にあるとき(S1,#1)、開閉ノブ147に対して開(開弁)操作をすると(S2)、セーフティーバルブ51が強制的に開となり、一定量の燃料ガスおよび可変量の空気が全一次式バーナ2内に供給されるとともに、スパークユニット5で高圧パルス電圧が発生することにより、全一次式バーナ2が点火する(#2)。
この後、全一次式バーナ2が着火し(#3)、そのバーナプレート25の燃焼面の火炎により熱電対60に起電力が発生すると、その起電力によりセーフティーバルブ51が開状態を保持する(S3)。これにより、開閉ノブ147に対する操作を止めても、セーフティーバルブ51の開状態が保持され(S4)、全一次式バーナ2の着火が継続する(#4)。
この後、開閉ノブ147に対して閉(閉弁)操作をすると(S5)、セーフティーバルブ51が強制的に閉となり、一定量の燃料ガスが全一次式バーナ2内に供給されなくなることにより、全一次式バーナ2が消火する(#5)。また、熱電対60に起電力が発生しなくなるので、セーフティーバルブ51は閉状態を保持することになる。
次に、例えば上記着火継続時に、火力調節ノブ148に対して、強,中,弱の切替操作をした場合の動作について説明する。強の状態に切り替えるための操作をした場合には、直流電源部72の出力電圧が低電圧に切り替わり、燃焼用送風機73がその低電圧で駆動する。これにより、一定量のガス燃料および所定の小量の空気が全一次式バーナ2に供給され、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態が強状態となる。
中の状態に切り替えるための操作をした場合には、直流電源部72の出力電圧が中電圧に切り替わり、燃焼用送風機73がその中電圧で駆動する。これにより、一定量のガス燃料および中量の空気が全一次式バーナ2に供給され、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態が中状態となる。
弱の状態に切り替えるための操作をした場合には、直流電源部72の出力電圧が高電圧に切り替わり、燃焼用送風機73がその高電圧で駆動する。これにより、一定量のガス燃料および高量の空気が全一次式バーナ2に供給され、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態が弱状態となる。
次に、何らかの原因で燃焼用送風機73が停止した場合に動作について説明する。図6に示すように、本ガス赤外線焼物器が停止している状態から(S10)、電源コード30が接続される壁コンセントの上流側のブレーカを入状態にすると、冷却用送風機40および燃焼用送風機73が始動し(S11)、センサ61が、燃焼用送風機73が停止したか否か、別言すると可動したか否かの検出をする(S12)。燃焼用送風機73が停止しておらず、その可動確認が得られれば(S12でYes)、ステップS12に戻る。この場合、燃焼用送風機73は動作状態を継続していることになる。一方、燃焼用送風機73が停止しており、その可動確認が得られなければ(S12でNo)、常閉接点62aが開状態になり、セーフティーバルブ51が閉状態となる。これにより、全一次式バーナ2が消火する。
以上、本実施形態によれば、一定量の燃料ガスに対して、全一次式バーナ2に供給する空気量を所定量にすることによりバーナプレート25の燃焼面の赤熱状態(輻射熱強度)を強状態にし、その空気量をより多くすることにより燃焼面の赤熱状態をより弱い状態にするので、燃焼面の赤熱状態切替制御を格段に容易にすることができる。本実施形態の具体例では、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を、簡単に強、中、弱のいずれかの状態に切り替えることができる。また、赤熱量変化は輻射量も調節でき調理物への火力の調節が可能である。
また、全一次式バーナ2にメタルニットバーナを使用したことにより、多数の炎孔が穿設されたセラミックのバーナプレートを含む全一次式バーナと比較して、表面負荷に対してとりうる空気比の範囲が広いので、本メタルニットのバーナプレート25の燃焼面に対し、赤熱状態切替範囲を拡張することができるとともに、赤熱状態切替制御の安定化を図ることができる。
また、直流電源部72を備え、燃焼用送風機73に直流モータを使用することにより、商用電源の周波数の違いや、その電圧変動に関係なく、バーナプレート25の燃焼面に対する赤熱状態切替制御を安定的に実行することができる。また、燃焼用送風機73のファンの回転数の制御が容易となる。
さらに、リレー62を備えたことにより、何らかの原因で燃焼用送風機73が停止したとき、リレー62の常閉接点62aが開となってセーフティーバルブ51が閉状態になるので、全一次式バーナ2への燃料ガスの供給を停止することができる。
なお、本実施形態では、上火式で焼棚可動タイプになっているが、下火式でもよく、また焼棚固定タイプでもよく、これらいずれの構成でも、本実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、切替接点信号を出力する火力調節スイッチ71を備える構成になっているが、これに限らず、例えば、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を強と弱との範囲内のいずれかの状態に連続的に切り替えるための操作入力を得る火力調節ノブ148に連動して、可変抵抗値を出力するボリューム抵抗器を備え、全一次式バーナ2に供給する空気量が、所定量とこれよりも多い量との範囲内のいずれかの量であって火力調節ノブ148で得られた操作入力に対応する量になるように、燃焼用送風機73を駆動する構成にしてもよい。この構成では、バーナプレート25の燃焼面の赤熱状態を、簡単に強と弱との範囲内のいずれかの状態に連続的に切り替えることができる。
また、本実施形態では、電源コード30が接続される壁コンセントの上流側のブレーカを入状態にしたときに、冷却用送風機40が駆動する構成になっているが、冷却用送風機40を駆動ないし停止するための入切スイッチを別途設ける構成にしても構わない。ただし、冷却用送風機40を駆動し忘れるのを防止するためには、図1の構成の方がより望ましい。同様に、燃焼用送風機73に対しても、さらに切機能を火力調節ノブおよび火力調節スイッチ71などに設けてもよいが、燃焼用送風機73を駆動し忘れるのを防止するためには、切機能の無い構成の方が望ましい。
さらに、上記ブレーカによらずに、冷却用送風機40および燃焼用送風機73を切状態にする場合には、セーフティーバルブ51の開状態に応じてそれらを自動的に駆動し、閉状態に応じてそれらを自動的に停止するように構成するのが望ましい。
本発明による一実施形態のガス赤外線焼物器の構成図である。 同ガス赤外線焼物器の斜視図である。 同ガス赤外線焼物器を右側から見た断面図である。 同ガス赤外線焼物器の全一次式バーナを上方側から見た斜視図(a)および下方側から見た斜視図(b)である。 同ガス赤外線焼物器の動作フロー図である。 同ガス赤外線焼物器の動作フロー図である。
符号の説明
1 器体
1a 空所
10 基台
13 左支柱部
14 右支柱部
147 開閉ノブ
148 火力調節ノブ
15 上収納部
151a 長孔
157 バーナ格納部
157a,157b 通気路
158 筒部
16 下収納部
169 ハンドル
17 焼棚(焼網)
18 水槽
2 全一次式バーナ
25 バーナプレート
3 電源入力部
4 冷却用送風機ユニット
40 冷却用送風機
5 バルブ開閉部
51 セーフティーバルブ
6 バルブ開保持部
60 熱電対(サーモカップル)
61 センサ
62 リレー
62a 常閉接点
7 火力調節部
70 制御部
71 火力調節スイッチ
72 直流電源部
73 燃焼用送風機

Claims (5)

  1. 調理物を載置する焼棚と、この焼棚に載置される調理物に燃焼面が正対するバーナプレートを含む全一次式バーナと、この全一次式バーナに一定量の燃料ガスおよび可変量の空気をそれぞれ供給するバルブおよび燃焼用送風機と、前記バーナプレートの燃焼面の火炎により起電力を発生する熱電対と、前記燃焼用送風機が停止したか否かの検出をする検出部と、この検出部で前記燃焼用送風機が停止したとの検出結果を得たときに開となる常閉接点を持つリレーとを備え、
    前記燃焼用送風機は、前記一定量の燃料ガスに対して、前記全一次式バーナに供給する空気量を所定量にすることにより前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強状態にし、前記全一次式バーナに供給する空気量を前記所定量よりも多くすることにより前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を前記強状態よりも弱い状態にし、
    前記バルブは、前記リレーの常閉接点が閉のときに、その常閉接点を介して前記熱電対で発生する起電力を受けることにより開状態を保持する一方、前記常閉接点が開のときには閉状態を保持する電磁弁である
    ことを特徴とするガス赤外線焼物器。
  2. 前記全一次式バーナは、前記焼棚に載置される調理物に鉛直上方から燃焼面が正対するメタルニットのバーナプレートを含むメタルニットバーナであることを特徴とする請求項1記載のガス赤外線焼物器。
  3. 商用電源を整流、平滑および安定化して得られる直流電圧を出力する直流電源を備えるとともに、前記直流電源からの直流電圧に応じて駆動する直流モータを前記燃焼用送風機内に備え、
    前記直流モータは、前記直流電源からの所定の直流電圧に応じて、前記所定量の空気を前記全一次式バーナに供給するように駆動し、前記直流電源からの前記所定の直流電圧よりも高い直流電圧に応じて、前記所定量よりも多い空気を前記全一次式バーナに供給するように駆動する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のガス赤外線焼物器。
  4. 前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強、中、弱のいずれかの状態に切り替えるための操作入力を得る操作部を備え、
    この操作部で、強の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が所定の小量になるように前記燃焼用送風機を駆動し、中の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が前記小量よりも多い中量になるように前記燃焼用送風機を駆動し、弱の状態に切り替えるための操作入力が得られた場合には、前記全一次式バーナに供給する空気量が前記中量よりも多い大量になるように前記燃焼用送風機を駆動する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガス赤外線焼物器。
  5. 前記バーナプレートの燃焼面の赤熱状態を強と弱との範囲内のいずれかの状態に連続的に切り替えるための操作入力を得る操作部を備え、
    前記全一次式バーナに供給する空気量が、前記所定量とこれよりも多い量との範囲内のいずれかの量であって前記操作部で得られた操作入力に対応する量になるように、前記燃焼用送風機を駆動する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガス赤外線焼物器。
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