JP4170076B2 - 入力ユニットの放熱構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば熱電対や測温抵抗体等の温度計測センサからの温度信号を複数チャンネルの端子部から取り込んで多数チャンネルの温度データとして収集するデータ収集装置等に組み込まれ、例えばDC/DCコンバータ等の発熱部を有する電子部品が回路基板に実装された入力ユニットの放熱構造に関し、十分な放熱面積を確保して放熱効率を上げ、且つ、回路基板間のコネクタ接続の抜け止めも兼ねること事ができる入力ユニットの放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ収集装置は、例えば熱電対や測温抵抗体等の温度計測センサからの温度信号を複数チャンネルの端子部から取り込んで多数チャンネルの温度データとして収集し、この収集した多数チャンネルの温度データを解析処理、管理するためにパソコン等の端末に送信する装置である。
【0003】
この種のデータ収集装置は、温度計測センサからの測定信号を取り込んで処理するため、入力端子、基準接点補償用温度センサ、DC/DCコンバータ等の電子部品が設けられた入力ユニットを備えている。
【0004】
ところで、DC/DCコンバータ等の発熱部を有する電子部品を備えた入力ユニットの場合、特に温度計測センサとして熱電対からの入力に対しては、発熱部を有する電子部品の熱影響により、入力端子部分の温度が測定場所(例えば室内)の温度と比較して高くなると、入力端子とセンサとの間で温度差が生じる。これにより、基準接点補償確度を満足しないので十分な放熱が望まれていた。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−293982号公報
【0006】
図7はDC/DCコンバータ等の電子部品を備えた入力ユニットの断面図であり、上記特許文献1に開示される従来の入力ユニットの放熱構造の要部構成を示す断面図である。図7に示す入力ユニットの放熱構造は、入力端子、基準接点補償用温度センサ、入力信号を順次選択して送出する入力切換手段等が実装された第1プリント基板を含む測定端子部と、電気信号変換手段が形成された第2プリント基板と、第1,第2基板を接続する第1放熱板及び空気流通路を有する接続部材を備えて概略構成される。
【0007】
さらに構成について説明すると、入力ユニット100は、不図示の前部カバー及び接続部材101を有している。そして、前部カバーと接続部材101との間に端子台102が配置されている。
【0008】
端子台102は、複数の入力端子を備え、基準接点補償用温度センサ103及び入力信号を順次選択して送出する入力切換手段(スキャナー)104等が実装された第1プリント基板105を含む測定端子部105aが裏面に配置されている。第1プリント基板105と接続部材101との間は、接続部材101に支持された第1放熱板106との間で放熱用空気流通路107を形成している。
【0009】
第2プリント基板108は、一方の面にA/D変換手段109が形成されている。第3プリント基板110上には、DC/DC変換手段111が形成されている。このDC/DC変換手段111は、第2プリント基板108の他方の面の端部付近に積層した状態で配置されている。DC/DC変換手段111は、コネクタ112を介してA/D変換手段109と接続されている。そして、第2プリント基板108は、A/D変換手段109が形成された側を第1放熱板106側に向けた状態でコネクタ113を介して第1プリント基板105に接続されている。
【0010】
第2プリント基板108と第1放熱板106との間には、熱伝導放熱部材114が配置されている。この熱伝導放熱部材114は、第2プリント基板108上にあるA/D変換手段109の発熱部品から放出される熱を第1放熱板106に伝達する。
【0011】
第3プリント基板110には、第2放熱板115が接続されている。この第2放熱板115は、DC/DC変換手段111を形成する発熱部品からの熱をこの発熱部品に接触させて配置した熱伝導放熱部材116を介して放熱する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示す従来の放熱構造では、放熱を必要とする電子部品が実装された第2プリント基板108と第3プリント基板110にそれぞれの放熱板106,115が独立している。すなわち、各回路基板毎に放熱板を設ける構成なので、個々に使用できる放熱板の大きさにも限度があり、十分な放熱面積を確保することができず、十分な放熱が行えない。また、回路基板の増加に伴って発熱部を有する電子部品が増すと、回路基板毎に放熱板が増え、放熱板自体の温度が上昇してしまう。このため、放熱フィン等の放熱効果の高い部品を別途設けたり、放熱面積をかせぐために大きな放熱板を取付ける必要がある。しかし、従来の放熱構造では、各回路基板毎に放熱板を設ける構成なので、それぞれの放熱板に放熱フィンを設けたり、大型の放熱板を取付けた場合には、部品点数が増加して構成が複雑化するだけでなく、装置が大型化し、コストも増すという問題がある。
【0013】
このため、図7に示す従来の放熱構造では、第1プリント基板105と第1放熱板106の間に空気流通路107を形成して放熱効果を上げる構成としている。しかし、空気流通路107を確保するためのスペースが必要不可欠であり、プリント基板間やプリント基板と放熱板との間を密接して配置することができず、装置が大型化するという問題があった。また、この種のデータ収集装置を含め、複数の回路基板を収容した装置では、回路基板間で信号のやり取りを行うため、必要に応じて回路基板間がコネクタを介して接続される。しかし、回路基板間の接続状態を保持して接続不良を防止するには、コネクタ間の抜け防止を図るための部品を別途設ける必要がある。この場合、回路基板間をコネクタ接続した後に抜け防止用の部品をさらに取り付けて固定するため、構成部品が増加するだけでなく、作業上の手間とコストがかかっていた。
【0014】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、回路基板を密接して配置しても十分な放熱面積を確保してより効率的に放熱でき、且つ、同時に回路基板間を固定して抜け止めを図り接続不良を防ぐことができる入力ユニットの放熱構造を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、外部から入力される複数チャンネルの信号を取り込んで処理する主回路基板22と、
チャンネル数に応じて前記主回路基板の一面側に所定間隔おきに着脱可能にコネクタ29,30を介して接続され、発熱部を有する電子部品31が実装された複数の副回路基板23と、
前記発熱部を有する電子部品が実装された前記副回路基板毎に設けられ、前記電子部品から放出される熱を放熱する複数の放熱板24と、
前記複数の副回路基板が前記主回路基板に前記コネクタを介して接続された状態で、前記複数の放熱板の全てに接触して該複数の放熱板に固定されるとともに前記主回路基板に固定される共用放熱板25とを備え、
前記主回路基板22と前記共用放熱板25とは、共用放熱板25の放熱面と直角をなして一体形成された取付部33を介して直角にネジ止め固定され、前記副回路基板(23)にネジ止め固定される前記複数の各放熱板24には、副回路基板23の端縁に位置して取付片32が直角に一体形成され、該各取付片32は前記共用放熱板25にネジ止め固定されたことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の入力ユニットの放熱構造において、前記電子部品31から前記放熱板24を介して前記共用放熱板25に導かれた熱を外部に放出する放熱フィン26が前記共用放熱板に別体又は一体に設けられたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係る入力ユニットの放熱構造が採用されるデータ収集装置の全体構成を示す平面図、図2は端子板ユニットの分解斜視図、図3は本発明に係る入力ユニットの放熱構造の第1実施の形態を示す図、図4は図3の入力ユニットの分解斜視図、図5は端子板ユニットと入力ユニットの取付構造を示す斜視図、図6は本発明に係る入力ユニットの放熱構造の第2実施の形態を示す図である。
【0018】
まず、本発明に係る入力ユニットの放熱構造が採用されるデータ収集装置の概略構成について説明する。
【0019】
データ収集装置は、例えば熱電対や測温抵抗体等の温度計測センサからの温度信号を複数チャンネルの端子部から取り込んで多数チャンネルの温度データとして収集し、この収集した温度データを外部のパソコン等の上位の端末からなるデータ処理装置に出力するものである。そして、データ処理装置では、データ収集装置から入力される複数チャンネルの温度データを解析処理、管理している。
【0020】
なお、データ収集装置の複数チャンネルの端子部に入力される信号としては、熱電対や測温抵抗体などの温度計測センサからの温度信号に限らず、直流電圧・電流、接点・パルス等の信号も含む。
【0021】
データ収集装置1は、図1に示す正面パネル部2及び端子板ユニット3、図3乃至図5に示す入力ユニット4を備えて概略構成される。
【0022】
図1に示すように、正面パネル部2は、外部から駆動用の電源を受ける受電端子5、電源をオン・オフする電源スイッチ6、外部のパソコン等の端末に接続するための接続コネクタ7、収集したデータを外部記憶する例えばメモリカード等の外部記憶媒体が挿抜される外部記憶媒体挿抜口8、アラーム出力やRS−232C,RS−422A等の通信インタフェースの選択のための複数の出力端子9、各チャンネルの温度データを多点表示や逐次表示する表示器10等を備えている。
【0023】
端子板ユニット3は、正面パネル部2と並んで装置本体1aの表面に複数設けられる。図1の例では、5つの端子板ユニット3(3A〜3E)が正面パネル部2の左側に並設されている。これら端子板ユニット3は、図2に示すように、端子埋込部材11、端子カバー12、端子裏面カバー13を備えて概略構成される。
【0024】
端子埋込部材11は、裏面側に空間部14aを有する矩形状の本体14の表面に複数の端子15が整列して埋め込まれている。本例では、図1及び図2に示すように、縦一列に配列された3つの端子15を1組として1チャンネルを構成し、横に12チャンネル分の端子15が整列して埋め込まれている。
【0025】
また、端子埋込部材11の本体14の空間部14aには回路基板16が取り付けられている。この回路基板16は、複数チャンネルの端子15から入力される例えば温度計測センサからの温度信号を処理する回路部品(不図示)が実装されている。また、回路基板16には、複数チャンネルの端子15のリードが半田付けされて配線接続され、各チャンネル毎に配線接続された端子15と電気的に接続される2つの雄型コネクタ17が裏面に取り付けられている。
【0026】
端子カバー12は、例えばネジとナット等の固定手段により端子埋込部材11の表面に固定され、端子埋込部材11に設けられる複数チャンネルの端子15を保護している。また、端子カバー12の表面には、端子銘板18が貼り付けられている。
【0027】
端子裏面カバー13は、回路基板16の裏面側を保護するように端子埋込部材11の裏面に設けられる。端子裏面カバー13には、雄型コネクタ17と対応する位置に矩形状の開口穴13aが形成されている。この端子裏面カバー13は、開口穴13aに2つの雄型コネクタ17が臨んだ状態で、例えばネジ等の固定手段により端子埋込部材11に固定される。
【0028】
次に、本発明に係る入力ユニット4の放熱構造の第1実施の形態について図3乃至図5を参照しながら説明する。
【0029】
図3及び図4に示すように、入力ユニット4は、ベース部材21、主回路基板22、副回路基板23、放熱板24、共用放熱板25、放熱フィン26を備えて概略構成される。
【0030】
ベース部材21は、例えばネジ等の固定手段により端子板ユニット3に固定される。実際には、図2及び図5に示す端子埋込部材11及び端子裏面カバー13のそれぞれに形成された取付穴11a,13bと、ベース部材21の円柱状のスペーサ部材21aの取付穴21bの位置を合わせて端子埋込部材11側からのネジ止めによりベース部材21を端子板ユニット3に固定する。このベース部材21には、端子裏面カバー13の開口穴13aに臨む2つの雄型コネクタ17と対応する位置に矩形状の開口穴27が形成されている。
【0031】
主回路基板22は、例えばネジ等の固定手段によりベース部材21の長手方向の端部にベース部材21の表面と直角をなして固定される。図4の例では、主回路基板22の取付穴22aと、ベース部材21の取付凸部21cの取付穴21dの位置を合わせて主回路基板22側からのネジ止めにより主回路基板22をベース部材21に固定する。また、主回路基板22の右側端部上下2個所には、共用放熱板25を固定するためのネジ42が挿通される取付穴22bが形成されている。
【0032】
主回路基板22には、端子板ユニット3から入力される複数チャンネルの信号を処理するためのCPU、ROM、RAM等の電子部品が実装されている。また、主回路基板22の長手方向の端部には、2つの雌型コネクタ28が配線接続されている。この2つの雌型コネクタ28は、主回路基板22がベース部材21に固定された状態で、ベース部材21の開口穴27に臨むようにして主回路基板22上に設けられる。そして、この2つの雌型コネクタ28は、端子裏面カバー13の開口穴13aに臨む2つの雄型コネクタ17とそれぞれ接続される。これにより、端子板ユニット3と主回路基板22がコネクタ17,28を介して電気的に接続され、端子板ユニット3の複数の端子15から取り込んだ複数チャンネルの信号が主回路基板22に入力される。
【0033】
また、主回路基板22には、副回路基板23と電気的に接続するための複数の雄型コネクタ29が設けられている。この複数の雄型コネクタ29は、端子15のチャンネル数と同数設けられる。本例では、端子15のチャンネル数が12チャンネルなので、12個の雄型コネクタ29が主回路基板22の長手方向に一列に並んで設けられている。
【0034】
副回路基板23は、端子15のチャンネル数と同数だけ主回路基板22に着脱可能に設けられる。本例では、端子15のチャンネル数が12チャンネルなので、12枚の副回路基板23が主回路基板22に着脱可能に設けられる。なお、図4の例では、上下2枚の副回路基板23のみを図示している。
【0035】
各副回路基板23の一端には、主回路基板22の対応する雄型コネクタ29に着脱可能に接続される雌型コネクタ30が配線接続されている。そして、各副回路基板23は、主回路基板22の表面と直角をなし、主回路基板22の一面の長手方向に所定間隔おきに積層されるようにコネクタ接続される。
【0036】
また、各副回路基板23には、主回路基板22からコネクタ29,30を介して入力される信号を処理する例えばDC/DCコンバータ等の発熱部を有する電子部品31が実装されている。
【0037】
放熱板24は、熱伝導率の良い例えばアルミニウム等の板材で構成され、発熱部を有する電子部品31が実装された副回路基板23毎に設けられる。放熱板24は、不図示のスペーサ部材を介して電子部品31の上に例えばネジ等の固定手段により固定される。図4の例では、副回路基板23の取付穴23aと放熱板24の取付穴24bの位置を合わせ、副回路基板23の裏面側からネジ44を取付穴23a,24bに挿通してネジ止めによって放熱板24を副回路基板23に固定する。放熱板24の一端縁には、副回路基板23の端縁に位置して取付片32が形成されている。この取付片32は、平坦な放熱面24aと直角をなして放熱板24の一端縁に一体形成される。取付片32には、後述する共用放熱板25の取付穴34と対応する位置に取付穴32aが形成されている。また、取付片32には、取付穴32aと並んで貫通穴又は凹部からなる逃げ部32bが形成されている。この逃げ部32bは、各放熱板24と共用放熱板25を固定したときに共用放熱板25から突き出るネジ41の先端部を逃げるためのもので、全ての放熱板24に形成される。これにより、部品の共通化を図ることができる。
【0038】
共用放熱板25は、矩形平板状に形成され、放熱板24と同様に、熱伝導率の良い例えばアルミニウム等の板材で構成される。この共用放熱板25の一端側の上下2個所には、平坦な放熱面25aと直角をなして取付部33が一体形成されている。この取付部33には、共用放熱板25を主回路基板22に取り付けるための取付穴33aが形成されている。また、取付部33が形成された側で、共用放熱板25の長手方向の端部には、各放熱板24の取付片32の取付穴32aに対応して取付穴34が形成されている。さらに、共用放熱板25の中央部分には、放熱フィン26を取り付けるための取付穴35が長手方向に沿って3個所に形成されている。
【0039】
放熱フィン26は、各副回路基板23の電子部品31から放熱板24を介して共用放熱板25に伝達された熱をデータ収集装置1の装置本体1aの外部に逃がすもので、凹凸状の複数のフィン26aを有している。この放熱フィン26は、複数のフィン26aがデータ収集装置1の装置本体1aより外部に露出した状態で、共用放熱板25にネジ等の固定手段により固定される。図4の例では、放熱フィン26の中央の長手方向の3個所に形成された取付穴26bと、共用放熱板25の取付穴35の位置を合わせて放熱フィン26のフィン26a側から取付穴26b,35にネジ41を挿通しネジ止めにより放熱フィン26を共用放熱板25に固定する。
【0040】
上記第1実施の形態の放熱構造では、主回路基板22の取付穴22bと、共用放熱板25の取付穴33aの位置を合わせ、主回路基板22側からネジ42を取付穴22b,33aに挿通してネジ止めする。これにより、主回路基板22と共用放熱板25の間が固定される。また、放熱板24の取付穴32aと共用放熱板25の取付穴34の位置を合わせ、共用放熱板25側からネジ43を取付穴34,32aに挿通してネジ止めする。これにより、各副回路基板23と共用放熱板25との間が固定される。その結果、共用放熱板25は、全ての放熱板24の端部と接触した状態で各放熱板24と固定され、且つ主回路基板22と各副回路基板23との間がコネクタ接続された状態で主回路基板22にも固定される。
【0041】
これにより、発熱部を有する電子部品31から放出される熱は、放熱板24を介して一つの共用放熱板25に伝達され、放熱フィン26により外部に放熱される。従って、各副回路基板23の電子部品31の放熱を行うにあたっては、従来のような放熱用空気流通路を特別設けることなく、共用放熱板25により十分な放熱面積を確保して効率的な放熱を行うことができる。しかも、共用放熱板25は、主回路基板22に固定されるとともに各副回路基板23に対しても固定され、主回路基板22と各副回路基板23との間を接続するコネクタの抜け止めを図っている。これにより、主回路基板22と各副回路基板23との間の接続不良を防止することができるという相乗効果も奏する。
【0042】
また、放熱フィン26が取り付けられた共用放熱板25(フィン付共用放熱板36)は、フィン26a(36a)がデータ収集装置1の装置本体1aの外壁面から外部に露出した状態で装置本体1aの内壁面に沿って設けることができ、装置本体1a内に余計なスペースを必要とせずに共用放熱板25(フィン付共用放熱板36)を配設することができる。
【0043】
次に、本発明に係る入力ユニットの放熱構造の第2実施の形態について図6を参照しながら説明する。なお、図6において、上述した第1実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0044】
図6に示すように、第2実施の形態の放熱構造は、上述した第1実施が共用放熱板25と放熱フィン26が別体構成であるのに対し、共用放熱板25と放熱フィン26が一体化されてフィン付共用放熱板36を構成している。
【0045】
フィン付共用放熱板36は、放熱板24と同様に、熱伝導率の良い例えばアルミニウム等の板材で構成される。このフィン付共用放熱板36の表面には、凹凸状の複数のフィン36aが設けられている。また、フィン付共用放熱板36には、前述した放熱フィン26と同様に、主回路基板22に固定するための取付穴33aを有する取付部33が長手方向の一端側の上下2個所に設けられている。さらに、取付部33が形成された側で、フィン付共用放熱板36の長手方向の端部には、各放熱板24の取付片32の取付穴32aに対応して取付穴34が形成されている。
【0046】
上記第2実施の形態の放熱構造では、主回路基板22の取付穴22bと、フィン付共用放熱板36の取付穴33aの位置を合わせ、主回路基板22側からネジを取付穴22b,33aに挿通してネジ止めする。これにより、主回路基板22とフィン付共用放熱板36の間が固定される。また、放熱板24の取付穴32aとフィン付共用放熱板36の取付穴34の位置を合わせ、フィン付共用放熱板36側からネジを取付穴34,32aに挿通してネジ止めする。これにより、各副回路基板23とフィン付共用放熱板36との間が固定される。その結果、フィン付共用放熱板36は、全ての放熱板24の端部と接触した状態で各放熱板24と固定され、且つ主回路基板22と各副回路基板23との間がコネクタ接続された状態で主回路基板22にも固定される。
【0047】
そして、この第2実施の形態の放熱構造によれば、上述した第1実施の形態と同様の効果を奏する。加えて、共用放熱板25と放熱フィン26が一体化されたフィン付共用放熱板36を用いた構成なので、構成部品を削減でき、共用放熱板25に放熱フィン26を取り付ける手間が省ける。
【0048】
なお、上述した第2実施の形態では、第1実施の形態と部品の共通化を図るため、放熱板24を同一構成としたが、共用放熱板25と放熱フィン26が一体化された構成で放熱フィンのネジ止めが不要なので、放熱板24の逃げ部32bを省くことができる。
【0049】
また、端子板ユニット3と主回路基板22との間を接続するコネクタと、主回路基板22と副回路基板23との間を接続するコネクタは、上述した実施の形態では雄型コネクタ17,29と雌型コネクタ28,30に区別して記載したが、コネクタとして対をなしていれば良いものである。
【0050】
ところで、上述した各実施の形態の入力ユニットの放熱構造は、温度計測センサからの温度信号を複数チャンネルの端子部から取り込んで多数チャンネルの温度データとして収集するデータ収集装置に採用した場合を例にとって説明したが、発熱部を有する電子部品が実装された回路基板を複数備え、この複数の回路基板が一つの回路基板にコネクタ接続される構成であれば、データ収集装置に限定することなく採用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の入力ユニットの放熱構造によれば、各副回路基板の電子部品の放熱を行うにあたって共用放熱板により十分な放熱面積を確保して効率的な放熱を行うことができる。しかも、共用放熱板は、主回路基板に固定されるとともに各副回路基板に対しても固定され、主回路基板と各副回路基板との間を接続するコネクタの抜け止めを図っている。これにより、主回路基板と各副回路基板との間の接続不良を防止することができるという相乗効果も奏する。
【0052】
また、共用放熱板と放熱フィンを一体化して構成すれば、構成部品を削減でき、共用放熱板に放熱フィンを取り付ける手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力ユニットの放熱構造が採用されるデータ収集装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】端子板ユニットの分解斜視図である。
【図3】本発明に係る入力ユニットの放熱構造の第1実施の形態を示す図である。
【図4】図3の入力ユニットの分解斜視図である。
【図5】端子板ユニットと入力ユニットの取付構造を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る入力ユニットの放熱構造の第2実施の形態を示す図である。
【図7】従来の入力ユニットの放熱構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
4…入力ユニット、22…主回路基板、23…副回路基板、24…放熱板、25…共用放熱板、26…放熱フィン、29…雄型コネクタ(コネクタ)、30…雌型コネクタ(コネクタ)、31…電子部品、36…フィン付共用放熱板。
Claims (2)
- 外部から入力される複数チャンネルの信号を取り込んで処理する主回路基板(22)と、
チャンネル数に応じて前記主回路基板の一面側に所定間隔おきに着脱可能にコネクタ(29,30)を介して接続され、発熱部を有する電子部品(31)が実装された複数の副回路基板(23)と、
前記発熱部を有する電子部品が実装された前記副回路基板毎に設けられ、前記電子部品から放出される熱を放熱する複数の放熱板(24)と、
前記複数の副回路基板が前記主回路基板に前記コネクタを介して接続された状態で、前記複数の放熱板の全てに接触して該複数の放熱板に固定されるとともに前記主回路基板に固定される共用放熱板(25)とを備え、
前記主回路基板(22)と前記共用放熱板(25)とは、共用放熱板(25)の放熱面と直角をなして一体形成された取付部(33)を介して直角にネジ止め固定され、前記副回路基板(23)にネジ止め固定される前記複数の各放熱板(24)には、副回路基板(23)の端縁に位置して取付片(32)が直角に一体形成され、該各取付片(32)は前記共用放熱板(25)にネジ止め固定されたことを特徴とする入力ユニットの放熱構造。 - 前記電子部品(31)から前記放熱板(24)を介して前記共用放熱板(25)に導かれた熱を外部に放出する放熱フィン(26)が前記共用放熱板に別体又は一体に設けられた請求項1記載の入力ユニットの放熱構造。
Priority Applications (1)
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