JP4168930B2 - ロール成形装置及びロール成形方法 - Google Patents
ロール成形装置及びロール成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4168930B2 JP4168930B2 JP2003430296A JP2003430296A JP4168930B2 JP 4168930 B2 JP4168930 B2 JP 4168930B2 JP 2003430296 A JP2003430296 A JP 2003430296A JP 2003430296 A JP2003430296 A JP 2003430296A JP 4168930 B2 JP4168930 B2 JP 4168930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- roll forming
- roll
- die
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
上記の結果、図13に示す様に、絞り部310 の両側320 (フランジ部)にしわ330 が発生し、そのしわ330 が最終的に折込み340 となってしまう。なお、図13(a)は成形後の平面図、(b)は材料300 の側片に沿った断面拡大図、(c)は斜視図である。従って、しわ330 を生じないよう少しずつ加工する必要があり、プレス成形に比べて2倍以上の工程数が必要であった。
このロール成形装置は、平面状のセグメントにパンチを有しており、そのセグメントを回転運動させながらカム機構を用いて運動方向を変えることにより、しわ押えを行うことが可能である。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、板厚の薄い金属素材に絞り加工を行う場合でも、しわの発生を抑えるためにカム機構等を含む複雑な構造を採用する必要がなく、且つ少ない工程数で折込みの無い絞り加工を行うことができるロール成形装置及びロール成形方法を提供することにある。
本発明は、パンチ用ロールとダイ用ロールとの間に板状の金属素材を通過させて、パンチ用ロールに設けられたパンチ部で金属素材を押し込みながら絞り加工を行うロール成形装置であって、ダイ用ロールは、パンチ部で金属素材に絞り部を形成する際に、その絞り部の周囲を受けるダイ部と、このダイ部と分割して設けられ、絞り部の底面を受ける板押えとして機能する中子部とを有し、ダイ部の内周に中子部を収容する中子穴が形成され、中子部は、少なくとも板押えとして使用される表層部がダイ部より弾性係数が小さい弾性材で形成されると共に、中子穴の内周に略密着して嵌合する嵌合部と、この嵌合部より外径が小さい小径部とが設けられ、小径部の外周と中子穴の内周との間に中子部の弾性変形を許容できる空間が設けられていることを特徴とする。
また、中子部は、少なくとも表層部がダイ部より弾性係数が小さい弾性材(例えば、ウレタン、合成ゴム等)で形成され、且つ周囲のダイ部と分割して設けられているので、パンチ部の押し込みに伴って中子部の弾性材が圧縮変形(弾性変形)しても、その変形が周囲のダイ部に大きく影響することはなく、ダイ部としての機能(絞り部の周囲を受けるしわ押えの役目)を確実に果たすことができる。
さらに、中子部は、中子穴の内周に略密着して嵌合する嵌合部と、この嵌合部より外径が小さい小径部とが設けられ、その小径部の外周と中子穴の内周との間に中子部の弾性変形を許容できる空間が設けられているので、小径部がパンチ部に押し込まれて圧縮変形した時に、その小径部の圧縮変形に伴う径方向への膨張を空間にて吸収できる。また、中子部は、中子穴の内周に嵌合部が略密着して嵌合しているので、中子穴の内部で中子部が位置ずれすることはなく、中子穴の内部で安定した姿勢を保持できるので、板押えとしての機能が低下することはなく、成形品の品質を向上できる。
請求項1に記載したロール成形装置において、中子部は、中子穴の径方向内側に嵌合部が配置され、この嵌合部より径方向外側に小径部が配置されて、この小径部の外径端面が、絞り加工の際に板押えとして絞り部の底面を受けることを特徴とする。
この場合、パンチ部の押し込みに伴って小径部が圧縮変形した時に、その小径部の圧縮変形に伴う径方向への膨張を空間にて吸収できる。
また、中子部は、中子穴の径方向内側に嵌合部を配置しているので、中子穴の内部で中子部が位置ずれすることはなく、中子穴の内部で安定した姿勢を保持できる。
請求項1に記載したロール成形装置において、中子部は、中子穴の径方向内側に小径部が配置され、この小径部より径方向外側に嵌合部が配置されて、この嵌合部の外径端面が、絞り加工の際に板押えとして絞り部の底面を受けることを特徴とする。
この場合、パンチ部の押し込みに伴って小径部が圧縮変形した時に、その小径部の圧縮変形に伴う径方向への膨張を空間にて吸収できる。
また、中子部は、中子穴の径方向外側に嵌合部を配置しているので、小径部を径方向外側に配置した場合と比較すると、板押えとしての面積をより広く確保することができ、金属素材に形成される絞り部の底面を安定して支えることが可能である。
請求項1〜3に記載した何れかのロール成形装置において、ダイ部は、金属またはセラミックまたは樹脂により形成されていることを特徴とする。
ここでは、ダイ部を形成する材料として、金属、セラミック、樹脂を記載しているが、中子部に使用される弾性材より弾性係数が大きい材料であれば、上記の素材(金属、セラミック、樹脂)に限定されることなく、ダイ部として適当な材料を使用することは可能である。
請求項1〜3に記載した何れかのロール成形装置において、ダイ部は、少なくとも表層部が弾性材で形成されていることを特徴とする。
この場合、ダイ部は弾性体であることから、パンチの押込みに合わせて変形できるため、広範囲の材料が拘束でき、より効果的にしわ押えを行うことが可能である。
請求項1〜5に記載した何れかのロール成形装置において、板厚が0.20mm未満の金属素材に対して、絞り加工を行うことを特徴とする。
素材の板厚が薄くなる程、金属素材の剛性が小さくなり、絞り加工において絞り部の両側にしわが発生し易くなる。これに対し、本発明のロール成形装置によれば、板厚の薄い金属素材に対して絞り加工を行った場合でも、しわの発生を抑制でき、且つ少ない工程数での絞り加工が可能である。
請求項1〜6に記載した何れかのロール成形装置により、パンチ用ロールとダイ用ロールとの間に板状の金属素材を通過させて、パンチ部で金属素材を押し込みながら絞り加工を行う際に、金属素材に形成される絞り部の底面を中子部で板押えしながら、パンチ部の押し込みに応じて、中子部が圧縮変形することを特徴とする。
この方法によれば、金属素材がパンチ部に押し込まれた時に、金属素材に形成される絞り部の底面を中子部が板押えすることにより、金属素材の絞り部側への引込み量が小さくなり、その結果、絞り部の底面に生じる隆起を抑制あるいは防止できる。
更に、中子部の周囲に空間を設けることにより、中子部の弾性材がパンチ部に押し込まれて圧縮変形した時に、その圧縮変形によって生じる径方向への膨張を空間にて吸収できる。
本実施例のロール成形装置1は、パンチ用ロール2とダイ用ロール3とを備え、図2に示す様に、両ロール2、3間に板状の金属素材4を通して、その金属素材4に絞り加工を行うものである。
金属素材4は、例えば、図3に示す様に、積層型の熱交換器に使用されるプレート材4A(板厚0.20mm未満)に加工されるものであり、プレート材4Aの端部に設けられるタンク部40が絞り加工によって形成される。
ダイ用ロール3は、図1(b)に示す様に、例えば、金属材料によって形成された芯材3aと、その芯材3aの外周を覆う表層部3bとで構成され、この表層部3bが、例えば、ウレタン等の弾性材によって形成されている。
また、表層部3bには、パンチ部5に対向する中子部6が設けられている。この中子部6は、図2(c)に示す様に、絞り加工を行う際に、金属素材4に形成される絞り部4aの底面4bを受ける板押えを行うもので、周囲のダイ部7と分割して設けられている。
但し、中子部6は、中子穴7aの内周に略密着して嵌合する嵌合部6aと、この嵌合部6aより外径が小さい小径部6bとを有し、中子穴7aの内周面と小径部6bの外周面との間に環状の空間8が形成されている。
ロール成形によって絞り加工を行う場合には、金属素材4の板厚が薄くなる程、必然的に、金属素材4の剛性が小さくなるため、図4に示すように、絞り部4aの両側4c(金属素材4をロール間に通す方向と直交する両側)にしわが発生し易くなる。
なお、図4(a)は絞り加工の途中工程を示す平面図、(b)はその斜視図である。この絞り部4aの両側4cに生じるしわは、パンチ部5の押し込みにより金属素材4が過度に引き込まれて、絞り部4aの底面4bの中央部に隆起(図11参照)が生じることで発生する。
なお、ダイ用ロール3の表層部3bに使用される弾性材は、ウレタンに限定されるものではなく、例えばシリコンゴム等の合成ゴムを使用することも可能である。
この実施例2に示すロール成形装置1は、ダイ用ロール3の構成が実施例1と異なるもので、その相違点について説明する。
実施例1に記載したダイ用ロール3(図1参照)は、金属材料によって形成された芯材3aの外周を表層部3bが覆い、その表層部3bが弾性材によって形成されているが、この実施例2では、中子部6のみが弾性材によって形成され、中子部6を除くダイ用ロール3の全体は、例えば、金属材料によって形成されている。従って、中子穴7aを形成するダイ部7は、弾性材が使用されることはなく、全て金属材料によって形成されている。
2 パンチ用ロール
3 ダイ用ロール
3b 表層部(弾性材)
4 金属素材
4a 絞り部
4b 絞り部の底面
5 パンチ部
6 中子部
6a 嵌合部
6b 小径部
7 ダイ部
7a 中子穴
8 空間
Claims (7)
- パンチ用ロールとダイ用ロールとの間に板状の金属素材を通過させて、前記パンチ用ロールに設けられたパンチ部で前記金属素材を押し込みながら絞り加工を行うロール成形装置であって、
前記ダイ用ロールは、前記パンチ部で前記金属素材に絞り部を形成する際に、その絞り部の周囲を受けるダイ部と、このダイ部と分割して設けられ、前記絞り部の底面を受ける板押えとして機能する中子部とを有し、
前記ダイ部の内周に前記中子部を収容する中子穴が形成され、
前記中子部は、少なくとも前記板押えとして使用される表層部が前記ダイ部より弾性係数が小さい弾性材で形成されると共に、前記中子穴の内周に略密着して嵌合する嵌合部と、この嵌合部より外径が小さい小径部とが設けられ、前記小径部の外周と前記中子穴の内周との間に前記中子部の弾性変形を許容できる空間が設けられていることを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1に記載したロール成形装置において、
前記中子部は、前記中子穴の径方向内側に前記嵌合部が配置され、この嵌合部より径方向外側に前記小径部が配置されて、この小径部の外径端面が、前記絞り加工の際に前記板押えとして前記絞り部の底面を受けることを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1に記載したロール成形装置において、
前記中子部は、前記中子穴の径方向内側に前記小径部が配置され、この小径部より径方向外側に前記嵌合部が配置されて、この嵌合部の外径端面が、前記絞り加工の際に前記板押えとして前記絞り部の底面を受けることを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1〜3に記載した何れかのロール成形装置において、
前記ダイ部は、金属またはセラミックまたは樹脂により形成されていることを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1〜3に記載した何れかのロール成形装置において、
前記ダイ部は、少なくとも表層部が弾性材で形成されていることを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1〜5に記載した何れかのロール成形装置において、
板厚が0.20mm未満の前記金属素材に対して、絞り加工を行うことを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1〜6に記載した何れかのロール成形装置により、前記パンチ用ロールと前記ダイ用ロールとの間に板状の金属素材を通過させて、前記パンチ部で前記金属素材を押し込みながら絞り加工を行う際に、前記金属素材に形成される絞り部の底面を前記中子部で板押えしながら、前記パンチ部の押し込みに応じて、前記中子部が圧縮変形することを特徴とするロール成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003430296A JP4168930B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-12-25 | ロール成形装置及びロール成形方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026290 | 2003-02-03 | ||
JP2003430296A JP4168930B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-12-25 | ロール成形装置及びロール成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004255462A JP2004255462A (ja) | 2004-09-16 |
JP4168930B2 true JP4168930B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=33133625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003430296A Expired - Fee Related JP4168930B2 (ja) | 2003-02-03 | 2003-12-25 | ロール成形装置及びロール成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4168930B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101076758B1 (ko) * | 2009-02-11 | 2011-10-26 | (주)장성 이피에스 | 금속 박판의 표면에 주름 형상의 엠보싱을 성형하는 장치 |
KR101378827B1 (ko) * | 2012-01-30 | 2014-03-28 | 명노찬 | 덕트용 플레이트의 비드 성형장치 |
EP2722194B1 (de) * | 2012-10-22 | 2016-12-14 | TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG | Werkzeug zum Bearbeiten von Werkstücken, insbesondere Blechen |
WO2019065547A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | セーレン株式会社 | エンボス加工装置 |
-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003430296A patent/JP4168930B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004255462A (ja) | 2004-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6823705B2 (en) | Sequential forming device | |
US20150360806A1 (en) | Method for manufacturing can lid, can lid, and can body | |
US6536256B2 (en) | Method and device for forming components from billets of a flexibly rolled metal band | |
JP4168930B2 (ja) | ロール成形装置及びロール成形方法 | |
JP6975580B2 (ja) | プレス成形方法 | |
JP5152976B2 (ja) | プレス金型 | |
WO2017006861A1 (ja) | バーリング加工方法、バーリング加工システム及びプレス部材 | |
JP5557374B2 (ja) | プレス成形金型 | |
JP5073867B1 (ja) | ボタン型電池における極缶の製造方法 | |
JPH09239456A (ja) | 絞り加工方法及び絞り型 | |
JP2008161904A (ja) | 管状部材、ならびにその製造方法及び製造装置 | |
US7047782B2 (en) | Method for roll forming, capable of preventing wrinkles and device therefor | |
JP2009106961A (ja) | プレス成形方法及びプレス成形型 | |
JP2004082796A (ja) | 車両用パネル構造 | |
JP2005289258A (ja) | トーションビームの成形方法およびその成形体 | |
JPH08267154A (ja) | プレス用金型装置 | |
JP7551175B1 (ja) | 絞り加工装置 | |
JPS5947028A (ja) | 逆絞りプレス型 | |
JP3565395B2 (ja) | ワッシャの製造方法 | |
JPH0866730A (ja) | 金属薄板材の深絞り成形方法 | |
JP2003033825A (ja) | 板材の成形方法 | |
JP4664736B2 (ja) | プーリの製造方法 | |
JP2680659B2 (ja) | クラッチドラム及びその半抜き成形型 | |
JP2002192267A (ja) | プレス成型品及びその成形装置 | |
JPH0731848Y2 (ja) | 台形絞り成形金型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080715 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080728 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |