JP2002192267A - プレス成型品及びその成形装置 - Google Patents

プレス成型品及びその成形装置

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JP2002192267A
JP2002192267A JP2000400727A JP2000400727A JP2002192267A JP 2002192267 A JP2002192267 A JP 2002192267A JP 2000400727 A JP2000400727 A JP 2000400727A JP 2000400727 A JP2000400727 A JP 2000400727A JP 2002192267 A JP2002192267 A JP 2002192267A
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press
die
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punch
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JP2000400727A
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English (en)
Inventor
Yasuo Iwata
康生 岩田
Keisuke Mori
圭介 森
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス部の継合力を向上できて、プレス成型品
の強度を向上することのできるプレス成形品及びその成
形装置を提供する。 【解決手段】プレス成形装置は、平面視略長方形の凹部
12を有し、複数の単位部材からなるダイ11と、凹部
12に挿入可能な平面視略長方形の凸部21を有し、複
数の単位部材からなるパンチ20とを備える。凹部12
の内底面13の周縁に凹溝14を設ける。凸部21の頂
面22の長手方向両端部に同端部に沿った突起部23を
設ける。このプレス成形装置を用いて、下板30と上板
40とを略長方形状のプレス加工部50が形成されるよ
うに塑性変形させて継合する。そのプレス加工部50の
全周には、上板40が下板30に対してもぐり込み、略
均一な膨出量aをもつ膨出部41を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プレス加
工により複数の薄板をその一部が互いに接合させた状態
で、凹凸関係を持つように変形させることにより継合さ
せて形成されるプレス成形品及びその成形装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成形装置としては、例え
ば、特公平6―16908号公報に開示されたものが知
られている。
【0003】同公報の成形装置は、図4に示すようなダ
イ100とパンチ101とを備えている。ダイ100に
は、そのほぼ中央部に円形の凹部102が形成され、同
凹部102の内底面103には、その周縁にくさび状の
溝104が形成されている。また、パンチ101には、
そのほぼ中央部に前記凹部102の内径よりも小さい外
径を有する突部105が形成されている。そして、これ
らダイ100とパンチ101とは、前記凹部102内に
前記突部105が挿入可能にそれぞれ成形装置に固定さ
れている(第1従来構成)。
【0004】この第1従来構成の成形装置を用いて、例
えば2枚の薄板を継合する際には、まず、薄板状の重合
された下板110と上板111における所定のプレス部
112を、ダイ100の凹部102とパンチ101の突
部105との間に配置する(図4(a))。次いで、両
板110,111を配置した状態でダイ100をパンチ
101に向かって移動させる(図4(b))。
【0005】これにより、板110,111のプレス部
112がともにパンチ101の突部105によりダイ1
00の凹部102の内底面103に向かって押し延ばさ
れて塑性変形する。その際、下板110における内底面
103の周縁近傍の材料が同内底面103の溝104に
流れ込み、この材料の流れ込みに伴って、上板111の
材料が径方向に膨出するように溝104に向かって変形
し、膨出部106が形成される。すると、上板111に
おける膨出部106の外径が、下板110における凹部
102の開口近傍の内径よりも大きくなる。この結果、
上板111のプレス部112が下板110のプレス部1
12にもぐり込む形となり、これら各板110,111
が円形のプレス部112で強固に継合される。
【0006】また、前記公報には、前記ダイ100及び
パンチ101に代えて、図5に示すローラ120,12
1を用いて薄板を継合する技術も開示されている。ロー
ラ120には、その周面の一部から外方に向かって突出
して、周方向に延びる突部122が形成されている。ま
た、ローラ121には、その周面におけるローラ120
の突部122と対応するように周方向に延びる溝123
が形成されている(第2従来構成)。
【0007】この第2従来構成の成形装置を用いて、例
えば2枚の薄板を継合する際には、重合された下板11
0及び上板111をローラ120,121間に通すこと
で行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形品の強
度を向上させる1つの方策としては、薄板110,11
1のプレス部112の継合力を向上させることが挙げら
れる。ここで、前記第1従来構成の成形装置を用いてプ
レス加工を行う場合においては、円形にプレスされたプ
レス部112の径の拡大、あるいはプレス部112の数
の増大を行うこととなる。
【0009】ところが、前記成形品によっては、形状の
制約等により、その強度の向上を図るべくプレス部11
2の径を大きくしたり、数を増やしたりするためのスペ
ースを大きくとれない場合がある。従って、この場合に
は、成形品の強度を向上することが困難となる。
【0010】一方、前記第2従来構成の成形装置を用い
てプレス加工を行う場合、プレスした下板110及び上
板111に反りが生じるおそれがあるという問題があっ
た。本発明は、このような従来の技術に存在する問題点
に着目してなされたものである。その目的としては、プ
レス部の継合力を向上できて、プレス成型品の強度を向
上することのできるプレス成形品及びその成形装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、プレス成型品及びその成形装置に係る本願請求項1
に記載の発明は、プレス加工により複数の薄板材をその
一部が互いに接合した状態で凹凸関係を持つように変形
させることにより継合させて形成するプレス成型品にお
いて、前記複数の薄板材を継合する凹状のプレス加工部
を一の方向に沿う一方向断面の長さがその一方向断面に
直交する直交方向断面の長さより長くなるように形成す
るとともに、同プレス加工部における内側の板材がその
表面のほぼ全周にわたって、その内側の板材が接合する
外側の板材に対してもぐり込むように膨出する膨出部を
設けたことを要旨とするものである。
【0012】この本願請求項1に記載の発明では、プレ
ス加工により形成されたプレス加工部は平面視略長方形
あるいは略弓形に形成される。このため、同加工部の長
手方向の長さを長くすることで、同加工部の継合力を向
上することができる。しかも、内側の板材におけるプレ
ス加工部には、そのほぼ全周にわたって膨出部が形成さ
れるため、プレス加工部における継合力の方向性を低減
することができる。このため、プレス成型品の強度を向
上することができる。また、同加工部における所定の継
合力を確保しつつ、同プレス加工部の短手方向の幅を小
さくすることができる。このため、従来のように円形の
プレス加工部の径を大きくしたり、数を増やしたりする
場合に比べて、プレス加工部を形成するスペースを広く
することもなく、プレス成型品の強度を向上することが
できる。
【0013】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記膨出部は、前記プ
レス加工部のほぼ全周にわたって略均一な膨出量をもっ
て形成されることを要旨とするものである。
【0014】この本願請求項2に記載の発明では、前記
請求項1に記載の発明の作用に加えて、プレス加工部に
おける各板材の継合力をそのほぼ全周において等しくす
ることができる。
【0015】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、ダイ及
びパンチの少なくとも一方は、複数の単位部材が連結さ
れてなり、前記プレス加工部を、それらのダイ及びパン
チを用いて形成したことを要旨とするものである。
【0016】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
ダイ及びパンチの少なくとも一方の単位部材数を増減す
ることで、プレス加工部の長手側の一方向断面に沿う方
向における長さをプレス成形品の形状に合わせて変更す
ることができる。このため、成型品の種類毎にダイ及び
パンチを用意する必要がなく、ダイ及びパンチの型費を
低減することができる。ひいては、成型品の製造コスト
の低減を図ることができる。
【0017】また、本願請求項4に記載の発明は、プレ
ス加工により複数の薄板材をその一部が互いに接合した
状態で凹凸関係を持つように変形させて継合するプレス
成型品の成形装置において、前記成形装置は、一の方向
に沿う一方向断面の長さがその一方向断面に直交する直
交方向断面の長さよりも長くなるように形成した凹部を
有するダイと、前記凹部に挿入され、同凹部にほぼ対応
した形状をなす凸部を有するパンチとを備えるものであ
り、前記ダイの内底面の周縁には凹溝を設け、前記ダイ
及びパンチの少なくとも一方には、前記凹部に前記凸部
が挿入された状態で、それらの前記一方向断面の両端部
近傍おける前記凹部の内底面と前記凸部の頂面との対向
面間の距離を減少させる減少手段を設けたことを要旨と
するものである。
【0018】この本願請求項4に記載の発明では、プレ
ス加工する際、複数の薄板材のプレス部加工部は、パン
チの凸部によりダイの凹部の内底面に向かって押し延ば
されて塑性変形する。そして、複数の薄板材のダイ側の
板材が内底面周縁の凹溝に流れ込み、この流れ込みに伴
って、前記ダイ側の板材と接合する板材が外方に膨出す
るように溝に向かって流れ込むようになる。その際、プ
レス加工部における長手側の一方向断面における両端部
近傍の部分は、一方向断面に沿う凹溝と直交方向断面に
沿う凹溝に向かって流れ込むため、その流れ込む材料の
量が一方向断面の中央部よりも多く必要になる。この
点、減少手段により、各板材の変形量が増大され材料を
より多く凹溝内に流れ込ませることができるようにな
る。これにより、プレス加工部の長手側の一方向断面の
両端部においても膨出部を形成することができ、プレス
加工部の継合力、ひいてはプレス成型品の強度を向上す
ることができる。
【0019】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項4に記載の発明において、前記減少手段は、前記
凹部及び凸部の前記一方向断面の両端部近傍においてこ
れら凹部及び凸部の前記直交方向断面に沿って延設され
る突起部であることを要旨とするものである。
【0020】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項4に記載の発明の作用に加えて、減少手段を容易
な構成で実現することができる。また、本願請求項6に
記載の発明は、前記請求項4または請求項5に記載の発
明において、前記ダイ及び前記パンチの少なくとも一方
が、複数の単位部材が連結されてなることを要旨とする
ものである。
【0021】この本願請求項6に記載の発明では、前記
請求項3に記載の発明の作用とほぼ同様の作用が奏され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のプレス成型品及
びその成形装置の一実施形態について、図1〜図3を参
照して説明する。
【0023】図1(a)及び(b)に示すように、プレ
ス成形装置は、ダイ11とパンチ20とを備えている。
ダイ11は、長手方向に沿う一方向断面としての長手方
向断面の長さがその長手方向断面に直交する直交方向断
面としての短手方向断面の長さよりも長くなるよう平面
視略長方形状に形成した凹部12を有している。その凹
部12の内底面13には、その全周縁に沿ってくさび状
に形成した凹溝14(図2(a)参照)が形成されてい
る。
【0024】また、ダイ11は、複数の単位部材(この
例では5個)が連結されることで形成されている。詳し
くは、ダイ11は、凹部12の長辺部の一部をなす中間
ダイ11a(この例では3個)と、これらダイ11aを
挟む位置に設けられて凹部12の長辺部の一部と短辺部
とをなす端部ダイ11bとを備えている。
【0025】一方、パンチ20は、ダイ11の凹部12
内に挿入可能に構成され、同凹部12にほぼ対応した平
面略長方形状をなす凸部21を備えている。そして、同
凸部21の長手方向断面の両端部には、減少手段として
の突起部23が前記短手方向断面に沿って延設されてい
る。ここで、パンチ20の凸部21をダイ11の凹部1
2内に挿入した状態にあっては、同突起部23により、
長手方向断面の両端部における凹部12の内底面13と
凸部21の頂面22との距離が、長手方向断面の中央部
におけるこれらの距離に比べて減少するようになる。
【0026】また、このパンチ20もダイ11と同様、
複数の単位部材(この例では5個)が連結されることで
形成され、ダイ11の中間ダイ11aに対応する中間パ
ンチ20aと、端部ダイ11bに対応する端部パンチ2
0bとを備えている。
【0027】そして、ダイ11は、固定ホルダ及びボル
ト等(図示略)によりプレス機の下型(図示略)に対し
て移動不能に固定される。また、パンチ20は、ダイ1
1の凹部12の内底面13と凸部21の頂面22とが対
向して、凹部12内に凸部21が挿入可能に固定ホルダ
及びボルト(ともに図示略)によりプレス機の上型(図
示略)に対して移動不能に固定されている。
【0028】これらダイ11とパンチ20とを備えた成
形装置により、複数(例えば2枚)の薄板を継合する際
には、まず、下板30と上板40における所定のプレス
部を、互いに接合した状態でダイ11の凹部12とパン
チ20の凸部21との間に配置する。次いで、この状態
でダイ11をパンチ20に向かって移動させる。この移
動により、図2に示すように、両板30,40の前記プ
レス部がともにパンチ20の凸部21により、ダイ11
の凹部12の内底面13に向かって押し延ばされて塑性
変形する。なお、図2(a)は、プレス加工時における
図1の2a―2a線における前記短手方向断面を示す拡
大断面図である。一方、図2(b)は、プレス加工時に
おける図1の2b―2b線における前記長手方向断面の
両端部を示す拡大断面図である。
【0029】そして、前記塑性変形の際、下板30にお
ける凹部12の内底面13の周縁近傍の材料31が、同
内底面13の凹溝14の全周にわたって流れ込むように
なる。この材料31の流れ込みに伴って、上板40の材
料が、下板30の前記材料31に対して、その全周にわ
たってもぐり込んで外方に膨出する膨出部41が形成さ
れる。このように、ダイ11とパンチ20とを用いたプ
レス加工により、上板40に膨出部41を形成すること
で、下板30と上板40とを強固に継合させることがで
きる。
【0030】ところで、本実施形態では、上板40の膨
出部41を平面視略長方形に形成したプレス加工部の全
周にわたって形成されるようにしている。このため、上
板40におけるプレス加工部50の長手方向断面の両端
部近傍では、長手方向に沿って形成された膨出部41と
短手方向に沿って形成された膨出部41との双方を形成
する必要がある。これにより、長手方向の両端では、長
手方向中央部に比べて膨出部41を形成するためにより
多く材料を必要とする。
【0031】この点、パンチ20の凸部21における長
手方向の両端部に突起部23を設けたため、前述のよう
にプレス加工することで、各板30,40の変形量が増
大され、より多くの材料を凹溝14内に流れ込ませるこ
とができる。これにより、プレス加工部の短手方向断面
の両端部における膨出部41の膨出量a(図2(a)参
照)とほぼ等しい膨出量a’(図2(b)参照)をもっ
て、長手方向断面の両端部における膨出部41を形成す
ることができる。すなわち、プレス加工部50には、そ
の全周にわたって略均一な膨出量をもって膨出部41が
形成されることとなる。
【0032】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)プレス加工部50を平面視略長方形に形成した。
このため、同プレス加工部50の長手方向の長さを長く
することで、プレス加工部50の継合力を向上すること
ができる。
【0033】(2)また、プレス加工部50における所
定の継合力を確保しつつ、プレス加工部50の短手方向
の幅を小さくすることができる。このため、従来のよう
に円形のプレス加工部の径を大きくしたり、数を増やし
たりする場合に比べて、プレス加工部50を形成するス
ペースを広くすることなく、プレス成型品の強度を向上
することができる。
【0034】(3)膨出部41をプレス加工部50の全
周にわたって形成した。このため、プレス加工部50に
おける継合力の方向性を低減することができるととも
に、プレス成型品の強度を向上することができる。
【0035】(4)薄板材の接合部の長手方向に沿って
プレス加工部50を形成することで、同接合部における
薄板間の隙間が形成されにくくなる。このため、例えば
図3に示すエアバックケース60のように、複数の薄板
材からなる箱状の製品を形成する場合には、従来の円形
のプレス加工部による継合に比べて、その密封性を高め
ることができる。
【0036】(5)膨出部41の膨出量を、プレス加工
部50の全周にわたって略均一に形成した。このため、
プレス加工部50における下板30と上板40との継合
力をそのほぼ全周において等しくすることができる。
【0037】(6)パンチ20における凸部21の長手
方向断面の両端部に突起部23を設けた。このため、プ
レス加工により、プレス加工部50における長手方向断
面の両端部近傍の下板30と上板40との変形量が増大
し、材料をより多く凹部12の凹溝14内に流れ込ませ
ることができる。これにより、プレス加工部50の長手
方向断面の両端部においても膨出部41を形成すること
ができる。この結果、プレス加工部50の継合力、ひい
てはプレス成型品の強度を向上することができる。
【0038】なお、図5に示したローラ120,121
によっても、略長方形のプレス加工部を形成することは
できる。この場合、プレス加工部におけるローラ12
0,121の回転軸方向断面の両端部において膨出部を
形成することはできる。しかし、同プレス加工部におけ
るローラ120,121の回転方向断面の両端部におい
ては、そのプレス加工部の凹部の内側面が開口側に拡開
するように形成されるため、継合力を向上するほどの膨
出部を形成することが容易ではなかった。
【0039】(7)また、突起部23を設けるのみであ
るため、容易な構成で減少手段を実現することができ
て、容易に上板40におけるプレス加工部50の長手方
向断面の両端部に膨出部41を形成することができる。
【0040】(8)ダイ11及びパンチ20の双方を複
数の単位部材が連結されてなるものとした。このため、
これらダイ11及びパンチ20の単位部材数を増減する
ことで、プレス加工部50の長手方向における長さをプ
レス成形品の形状に合わせて変更することができる。従
って、成型品の種類毎にダイ11及びパンチ20を用意
する必要がなく、型費を低減することができる。ひいて
は、成型品の製造コストの低減を図ることができる。
【0041】(変形例)なお、本発明の実施形態は、以
下のように変形してもよい。 ・前記実施形態では、パンチ20における各中間パンチ
20aの凸部21の長手方向が全て同じ方向を向くよう
に同凸部21を設ける構成とした。しかし、凸部21の
長手方向が各単位部材で異なる方向を向くように同凸部
21を形成するようにしてもよい。なお、この場合に
は、各中間パンチ20aと対をなす中間ダイ11aの凹
部12も同方向を向くように形成される。
【0042】・また、前記実施形態では、パンチ20の
各中間パンチ20aを、隣り合う中間パンチ20aと当
接するように配置した。しかし、中間パンチ20a間に
スペーサ等を配置して、各中間パンチ20aが離間する
ように配置してもよい。このようにした場合には、各中
間パンチ20aの長手方向断面の両端部に突起部23を
設けることが望ましい。また、ダイにおいては、内底面
の周縁に凹溝を有し、凸部21が収容可能な略長方形状
の凹部が形成されたダイを各中間パンチ20aと対応す
る位置に配置し、同ダイ間に必要に応じてスペーサを配
置するのが望ましい。
【0043】・また、前記実施形態では、ダイ11及び
パンチ20の単位部材数をそれぞれ5個とした。しか
し、これらの単位部材数はそれぞれ任意に変更してもよ
い。 ・また、ダイ11及びパンチ20の少なくとも一方を一
体に形成した構成としてもよい。
【0044】・また、前記実施形態では、突起部23を
パンチ20のみに形成した。しかし、この突起部23を
ダイ11のみに形成してもよいし、ダイ11とパンチ2
0との双方に形成してもよい。
【0045】・また、前記実施形態では、ダイ11の凹
部12及びパンチ20の凸部21を平面視略長方形とし
た。しかし、凹部12及び凸部21の形状は略長方形に
は限定されない。これら凹部12及び凸部21の形状を
例えば、平面視弓形等の一の方向に沿う一方向断面の長
さがその一方向断面に直交する直交方向断面の長さより
も長くなるような形状としてもよい。なお、このような
凹部を備えるダイ、及び凸部を備えたパンチを用いる
と、プレス加工部の形状は、これら凹部及び凸部の形状
に応じたものとなる。そして、この場合には、前記
(1)〜(8)に記載した効果に準じた効果が奏され
る。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、プレス加工部の継合力の向上、及び
プレス加工部の継合力の方向性の低減により、プレス成
型品の強度を向上することができる。また、プレス加工
部の継合力を確保しつつ、プレス加工部の短手方向の幅
を小さくすることができるため、プレス加工部を形成す
るスペースを広くすることなく、プレス成型品の強度を
向上することができる。
【0047】また、本願請求項2に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、プレス
加工部における各板材の継合力をそのほぼ全周において
等しくすることができる。
【0048】また、本願請求項3及び請求項6に記載の
発明によれば、ダイ及びパンチの型費を低減することが
でき、ひいては、成型品の製造コストの低減を図ること
ができる。
【0049】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、プレス加工部の長手側の一方向断面の両端部にも膨
出部を形成することができて、プレス加工部の継合力、
ひいてはプレス成型品の強度を向上することができる。
【0050】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項4に記載の発明の効果に加えて、減少手
段を容易な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス成形装置の一実施形態が備える(a)は
ダイを、(b)はパンチを示す斜視図。
【図2】プレス成型時の(a)は短手方向、(b)は長
手方向に沿った断面図。
【図3】エアバックケースの一部切欠斜視図。
【図4】第1従来構成における(a)はプレス加工前、
(b)プレス加工時の状態を示す断面図。
【図5】第2従来構成におけるプレス加工時の状態を示
す模式図。
【符号の説明】
11…ダイ、11a…単位部材としての中間ダイ、11
b…単位部材としての端部ダイ、12…凹部、13…内
底面、14…凹溝、20…パンチ、20a…単位部材と
しての中間パンチ、20b…単位部材としての端部パン
チ、21…凸部、22…頂面、23…減少手段としての
突起部、30…薄板材としての下板、40…薄板材とし
ての上板、41…膨出部、50…プレス加工部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス加工により複数の薄板材をその一部
    が互いに接合した状態で凹凸関係を持つように変形させ
    ることにより継合させて形成するプレス成型品におい
    て、 前記複数の薄板材を継合する凹状のプレス加工部を一の
    方向に沿う一方向断面の長さがその一方向断面に直交す
    る直交方向断面の長さより長くなるように形成するとと
    もに、同プレス加工部における内側の板材がその表面の
    ほぼ全周にわたって、その内側の板材が接合する外側の
    板材に対してもぐり込むように膨出する膨出部を設けた
    ことを特徴とするプレス成型品。
  2. 【請求項2】前記膨出部は、前記プレス加工部のほぼ全
    周にわたって略均一な膨出量をもって形成されることを
    特徴とする請求項1に記載のプレス成型品。
  3. 【請求項3】ダイ及びパンチの少なくとも一方は、複数
    の単位部材が連結されてなり、前記プレス加工部を、そ
    れらのダイ及びパンチを用いて形成したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のプレス成型品。
  4. 【請求項4】プレス加工により複数の薄板材をその一部
    が互いに接合した状態で凹凸関係を持つように変形させ
    て継合するプレス成型品の成形装置において、 前記成形装置は、一の方向に沿う一方向断面の長さがそ
    の一方向断面に直交する直交方向断面の長さよりも長く
    なるように形成した凹部を有するダイと、前記凹部に挿
    入され、同凹部にほぼ対応した形状をなす凸部を有する
    パンチとを備えるものであり、前記ダイの内底面の周縁
    には凹溝を設け、前記ダイ及びパンチの少なくとも一方
    には、前記凹部に前記凸部が挿入された状態で、それら
    の前記一方向断面の両端部近傍おける前記凹部の内底面
    と前記凸部の頂面との対向面間の距離を減少させる減少
    手段を設けたことを特徴とするプレス成型品の成形装
    置。
  5. 【請求項5】前記減少手段は、前記凹部及び凸部の前記
    一方向断面の両端部近傍においてこれら凹部及び凸部の
    前記直交方向断面に沿って延設される突起部であること
    を特徴とする請求項4に記載のプレス成型品の成形装
    置。
  6. 【請求項6】前記ダイ及び前記パンチの少なくとも一方
    が、複数の単位部材が連結されてなることを特徴とする
    請求項4または請求項5に記載のプレス成型品の成形装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509774A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 オート シャシ アンテルナショナル エスエヌセー 長さが調節可能なパンチ及び/又は金型を具備する閉断面のクロスメンバーを製造するための装置と方法
KR100945171B1 (ko) 2009-06-16 2010-03-08 박성수 플레이트 연결공구
CN102861828A (zh) * 2012-10-19 2013-01-09 重庆大学 一种降低冲压变形连接点高度的方法
JP2014180669A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fuji Heavy Ind Ltd 折り曲げ金型

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