JP4167612B2 - 軸受冷却装置および立軸バルブ型水車 - Google Patents

軸受冷却装置および立軸バルブ型水車 Download PDF

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Description

本発明は、流水路中に鉛直方向に設置される立軸バルブ型水車、およびこの立軸バルブ型水車の水車軸の軸受を冷却する軸受冷却装置に関する。
鉛直方向に設けられた流水路の水の流れを利用して発電を行うために、立軸バルブ型水車がこの流水路中に設置されて用いられている。
このような立軸バルブ型水車70としては、例えば図9および図10に示す構成を有するものが用いられる。図9は、従来の軸受冷却装置70aを備えた立軸バルブ型水車70の構成を示す構成図であり、図10は、図9の軸受冷却装置70aにおける潤滑油貯留槽49の構成を示す構成図である。
図9に示すように、立軸バルブ型水車70は、流水路56の流れ(図9において矢印方向の流れ)に沿って設けられた電球状のバルブ41と、バルブ41内に設置された水車軸45とを備えている。バルブ41の内部には発電機固定子42と発電機回転子43とからなる発電機42aが設けられており、発電機回転子43の中心軸に取り付けられた発電機軸44は水車軸45に連結されている。この水車軸45の先端にはランナ47が設けられており、流水路56の水の流れによってこのランナ47が回転され、これにより水車軸45および発電機軸44を介して発電機回転子43が回転される。
バルブ41の外周には、ランナ47の上流側に位置する複数のガイドベーン46が放射状に設置されており、このガイドベーン46は流水路56を構成するコンクリート構造物59に埋設された基礎ボルトにより固定されている。このガイドベーン46の開度を調整することによりランナ47を通過する水の流量を調整することができる。
水車軸45は、バルブ41内において軸受49aにより回転自在に支持されており、この軸受49aの下流側(図9において下方)には、流水路56の水がバルブ41内の水車室60に浸入することを防止する水車軸封水装置58が水車軸45とバルブ41との間に設けられている。水車軸45の軸受49aにはこの軸受49aを冷却する潤滑油49kを貯留するための潤滑油貯留槽49が設けられており、図10に示すように、当該潤滑油貯留槽49内には潤滑油冷却器49bが設置されている。水車軸45の回転に伴い加熱された軸受49aを冷却する潤滑油49kは潤滑油貯留槽49内の潤滑油冷却器49bにより冷却される。
潤滑油冷却器49bの上流側および下流側には冷却水給排水用配管53が接続されており、この潤滑油冷却器49bの上流側に設けられた冷却水供給ポンプ52によって、ストレーナ51を経た冷却水が冷却水給排水用配管53に送られて当該潤滑油冷却器49bに供給される。また、潤滑油冷却器49bにおいて潤滑油49kと熱交換が行われた冷却水は、当該潤滑油冷却器49bの下流側に接続される冷却水給排水用配管53により排水ピット54に導かれ、屋外排出用配管55により屋外に排出される。
しかしながら、以上の構成を有する立軸バルブ型水車70においては、専用の潤滑油冷却器49b、冷却水給排水用配管53および冷却水供給ポンプ52を設ける必要があるが、これらの装置の構成は複雑であるために保守点検作業を頻繁に行う必要がある。また、これらの装置を収納するためのスペースを確保しなければならないために発電所の建屋を広くする必要があり建設コストが高くなるという問題がある。また、潤滑油冷却器49bや冷却水給排水用配管53の保守点検作業を行うことは容易ではなく、点検コストが高くなるという問題がある。
このような問題を解決するために、専用の潤滑油冷却器49b、冷却水給排水用配管53および冷却水供給ポンプ52を設ける代わりに流水路56に流れる水と潤滑油貯留槽49内の潤滑油49kとの熱交換を行うことにより当該潤滑油49kを冷却する方法が開示されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
しかしながら、このような方法においては、流水路56を流れる水の流量が少ない場合、あるいは流水路56を流れる水が熱を有する場合には潤滑油貯留槽49内の潤滑油49kを十分に冷却することができないという問題がある。
特開平9−303246号公報 特開平8−35477号公報 特開平5−252695号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、水車軸の軸受を冷却する軸受冷却装置を単純なものとすることにより、保守点検作業を容易なものとするとともに当該軸受冷却装置の設置スペースを小さなものとすることができ、しかも確実に潤滑油を冷却することができる立軸バルブ型水車の水車軸の軸受冷却装置およびこの軸受冷却装置を備えた立軸バルブ型水車を提供することを目的とする。
本発明は、流水路中に設置される立軸バルブ型水車の水車軸の軸受冷却装置において、前記水車軸の軸受を冷却する潤滑油を貯留し、前記水車軸と立軸バルブ型水車の内壁との間に設けられ、内周壁部と外周壁部と底部とを有する潤滑油貯留槽であって、その底部の下方から突出して設けられた冷却室を有する潤滑油貯留槽と、この潤滑油貯留槽のうち前記冷却室内の潤滑油を当該冷却室の壁部を介して冷却する冷却水を貯留する冷却水貯留槽とを備え、前記冷却水貯留槽内の冷却水の水位レベルが、前記潤滑油貯留槽の底部のレベルよりも低く設定されていることを特徴とする軸受冷却装置である。
本発明によれば、水車軸の軸受を冷却する軸受冷却装置を単純なものとすることにより、保守点検作業を容易なものとするとともに当該軸受冷却装置の設置スペースを小さなものとすることができ、しかも確実に潤滑油を冷却することができる。また、水車軸と潤滑油貯留槽の内周壁部とに囲まれた領域である潤滑油貯留槽の内部領域と、潤滑油貯留槽の外周壁部の外方の領域である外部領域とが、潤滑油貯留槽の底部と冷却水の水面との間の空間を介して連通される。これにより、潤滑油貯留槽の内部領域の気圧の大きさと外部領域の気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油の潤滑油貯留槽外部への流出を防止することができるようになる。
本発明による軸受冷却装置においては、潤滑油貯留槽の冷却室のうち冷却水貯留槽中の冷却水に接する潤滑油冷却部の壁部から抵抗部材が延び、この抵抗部材は水車軸の回転により回転する冷却水の抵抗として機能することが好ましい。
これにより、潤滑油冷却部において冷却水に接する壁部の表面積を大きくすることができ、潤滑油冷却部における潤滑油と冷却水との熱交換をより促進することができる。
また、水車軸の回転に伴って冷却水貯留槽内の冷却水が回動しその水位が変動することが考えられるが、抵抗部材を冷却水の回動に抵抗する角度に配置することにより、冷却水の水位の変動を少なくすることができる。
本発明による軸受冷却装置においては、潤滑油貯留槽の冷却室における潤滑油冷却部の内部を貫通して、冷却水貯留槽と連通する冷却水連通管を設けたことが好ましい。
これにより、潤滑油冷却部において冷却水が接する壁部の表面積を大きくすることができ、潤滑油冷却部における潤滑油と冷却水との熱交換をより促進することができる。
また、水車軸の回転に伴って冷却水貯留槽内の冷却水も回動するが、冷却水連通管を冷却水の回動方向に沿って所望の角度に配置することにより、冷却水連通管内に冷却水を容易に送ることができ、冷却効果を高めることができる。
本発明による軸受冷却装置においては、冷却水貯留槽内において、冷却水の水位レベルを前記冷却室の下端のレベル前記潤滑油貯留槽の底部のレベルとの間で制御する冷却水水位レベル制御装置を設けたことが好ましい。
これにより、潤滑油貯留槽内の潤滑油を確実に冷却することができるとともに、この潤滑油貯留槽の内部領域の気圧の大きさと外部領域の気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油の潤滑油貯留槽外部への流出を防止することができる。
本発明による軸受冷却装置においては、潤滑油貯留槽の内周壁部と水車軸との間の空間と、潤滑油貯留槽の外方の空間とを連通させる空気バイパス用連通管を設けたことが好ましい。
これにより、潤滑油貯留槽の内部領域の気圧の大きさと外部領域の気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油の潤滑油貯留槽外部への流出を防止することができる。
本発明による軸受冷却装置においては、潤滑油貯留槽と水車軸との間に軸封装置を設けたことが好ましい。
これにより、例えば水車軸の回転に伴い冷却水が撹拌されて生じる霧状の水滴が潤滑油貯留槽内へ浸入することを防止することができる。
本発明による軸受冷却装置においては、潤滑油貯留槽内に、潤滑油冷却部の冷却室と他の部分との間で潤滑油が循環する循環経路を形成する循環経路形成部材を設けたことが好ましい。
これにより、潤滑油貯留槽内において、水車軸の軸受で加熱される部分の潤滑油と、冷却水により冷却される潤滑油冷却部の潤滑油とを循環させることができ、潤滑油を確実に冷却された状態で軸受に供給することができる。
本発明は、水車軸と、この水車軸の軸受と、上記記載の軸受冷却装置とを備えたことを特徴とする立軸バルブ型水車である。
本発明によれば、立軸バルブ型水車の水車軸の軸受冷却装置において、専用の潤滑油冷却器、冷却水給排水用配管および冷却水供給ポンプが不要となり、これにより、当該軸受冷却装置を単純なものとすることができる。このため、保守点検作業を容易なものとすることができ、当該軸受冷却装置の設置スペースを小さくすることができる。また、水車軸と潤滑油貯留槽の内周壁部とに囲まれた領域である潤滑油貯留槽の内部領域と、潤滑油貯留槽の外周壁部の外方の領域である外部領域とが、潤滑油貯留槽の底部と冷却水の水面との間の空間を介して連通される。これにより、潤滑油貯留槽の内部領域の気圧の大きさと外部領域の気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油の潤滑油貯留槽外部への流出を防止することができるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図8は本発明による立軸バルブ型水車および軸受冷却装置の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は本発明の軸受冷却装置30aを備えた立軸バルブ型水車30の構成を示す構成図であり、図2は、図1の立軸バルブ型水車30の水車軸5の軸受9aの周辺部を示す拡大図であり、図3乃至8は、図1の立軸バルブ型水車30の水車軸5の軸受9aの周辺部の他の構成を示す拡大図である。
図1に示すように、立軸バルブ型水車30は、流水路16の流れ(図1において矢印方向の流れ)に沿って設けられた電球状のバルブ1と、バルブ1内に回転自在に配置された水車軸5とを備えている。このうちバルブ1の内部には発電機固定子2と発電機回転子3とからなる発電機2aが設けられており、発電機回転子3の中心軸には発電機軸4が取り付けられ、この発電機軸4は水車軸5に連結されている。水車軸5の先端にはランナ7が設けられており、流水路16の水の流れによってこのランナ7が回転され、これにより水車軸5および発電機軸4を介して発電機回転子3が回転される構造となっている。
バルブ1の外周において、ランナ7の上流側には複数のガイドベーン6が放射状に設置されており、このガイドベーン6は流水路16を構成するコンクリート構造物19に埋設された基礎ボルトにより固定されている。そして、このガイドベーン6の開度を調整することによりランナ7を通過する水の流量を調整することができる。バルブ1の外周であってガイドベーン6の上流側には、複数のステイベーン17が放射状に取り付けられている。
また、図2に示すように、水車軸5は、この水車軸5の外周に設けられた軸受9aにより回転自在に支持されている。
水車軸5を支持する軸受9aの下方には、当該軸受9aを冷却するための潤滑油9kを貯留する潤滑油貯留槽9が設けられている。この潤滑油貯留槽9は、外周壁部9bと、底部9cと、内周壁部9dとを有し、軸受9aおよび潤滑油貯留槽9は軸受カバー9eにより保護されている。
また、潤滑油貯留槽9は、底部9cの下方から突出して設けられた冷却室9fを有し、この冷却室9fは、外周壁部9bと底部9cと内周壁部9dとにより囲まれた部分(後述する他の部分)9tと連通している。そして、潤滑油貯留槽9の下方には冷却水貯留槽31が設置され、この冷却水貯留槽31内には冷却室9fの壁部を介して潤滑油9kを冷却する冷却水21が貯留されている。具体的には、この冷却水貯留槽31は水車軸5とバルブ1の内壁との間に設けられた槽からなり、冷却水貯留槽31の下端には前記流水路16の水が浸入することを防止する水車軸封水装置18が水車軸5とバルブ1との間に設けられている(図2参照)。
なお、上記構成のうち、潤滑油貯留槽9と冷却水貯留槽31とによって、本発明による水車軸5の軸受冷却装置30aが構成される。
上記構成において、潤滑油貯留槽9のうち、冷却室9fは冷却水貯留槽31中の冷却水21に接する潤滑油冷却部となっており、この冷却室(潤滑油冷却部)9fにおいて潤滑油9kと冷却水21との間の熱交換が行われるようになっている。
また、潤滑油貯留槽9のうち冷却室9f以外の部分、すなわち外周壁部9bと底部9cと内周壁部9dとにより囲まれた部分は他の部分9tとなっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図1において、流水路16に水が流れると、ランナ7がこの水流により回転し、このランナ7に取り付けられた水車軸5が回転する。そして、発電機2aの発電機軸4を介して発電機回転子3が回転することにより、発電機2aにおいて発電が行われる。
一方、水車軸5が回転することにより、この水車軸5を回転自在に支持する軸受9aが加熱されるが、水車軸5と軸受9aとの間を潤滑させる潤滑油9kが供給されることにより軸受9aを効果的に冷却することができる。
上述のように軸受9aを冷却する潤滑油9kは潤滑油貯留槽9に貯留されているが、この潤滑油貯留槽9のうち冷却室9f内の潤滑油9kが当該冷却室9fの壁部を介して冷却水貯留槽31内の冷却水21により冷却される。このことにより、潤滑油貯留槽9内の潤滑油9kはその温度の上昇が抑制される。
また、冷却水貯留槽31内の冷却水21の量は、潤滑油貯留槽9内の潤滑油9kの量に比べて多いために、潤滑油9kと冷却水21との間で熱交換が行われても、冷却水21の温度が大きく上昇することはない。また、冷却水貯留槽31内の冷却水21と流水路16に流れる水との間でバルブ1の壁部を介して熱交換が行われるため、この冷却水21の温度の上昇をさらに抑制することができる。
以上のように本実施の形態によれば、専用の潤滑油冷却器、冷却水給排水用配管および冷却水供給ポンプが不要となり、これにより、軸受冷却装置を単純なものとすることができる。従って、保守点検作業を容易なものとするとともに、当該軸受冷却装置の設置スペースを小さなものとすることができる。
本発明による立軸バルブ型水車の水車軸の軸受冷却装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本発明による軸受冷却装置および立軸バルブ型水車の変形例につき、図3乃至図8により説明する。図3乃至図8において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、潤滑油貯留槽9の冷却室9fに、冷却水貯留槽31内において下方に延びる複数のフィンからなる抵抗部材9gを設けてもよい。この抵抗部材9gのフィンは冷却水貯留槽31の冷却水21に完全に浸漬されている。
図3において、水車軸5の回転に伴って冷却水貯留槽31内の冷却水21も水車軸5の回転と同じ方向に回動する。この場合、抵抗部材9gは冷却水21の回動に抵抗する角度で冷却室9fに取り付けられている、具体的には、抵抗部材9gは冷却水21の回動方向に対して垂直方向に配置されていることが望ましい。
潤滑油貯留槽9に抵抗部材9gを設けることにより、冷却室(潤滑油冷却部)9fにおいて冷却水21が接する壁部の表面積を大きくすることができ、冷却室9fにおける潤滑油9kと冷却水21との熱交換をより促進することができる。
また、水車軸5の回転に伴って冷却水貯留槽31内の冷却水21が回動しその水位が変動することが考えられるが、抵抗部材9gを冷却水21の回動に抵抗する角度に配置することにより、冷却水21の水位の変動を少なくすることができる。
他の変形例としては、図4に示すように、潤滑油貯留槽9の冷却室9fの内部を貫通して、冷却水貯留槽31と連通する複数の冷却水連通管9hを設けてもよい。これらの冷却水連通管9hは、水車軸5の回転に伴う冷却水貯留槽31内の冷却水21の回動方向と同方向に設けられていることが好ましい。
図4において、冷却水連通管9hを設けることにより、冷却室9fのうち冷却水21が接する壁部の面積を大きくすることができ、冷却室9fにおける潤滑油9kと冷却水21との熱交換をより促進することができる。
また、水車軸5の回転に伴って冷却水貯留槽31内の冷却水21も回動するが、冷却水連通管9hを冷却水21の回動方向に沿って所望の角度に配置することにより、冷却水連通管9h内に冷却水21を容易に送ることができ、冷却効果を高めることができる。
さらに他の変形例としては、図5に示すように、冷却室貯留槽31内に冷却水水位レベル制御装置33を設けてもよい。この冷却水水位レベル制御装置33は、冷却水21の水位のレベルを検出する水位検出装置22と、水位検出装置22により検出された水位のレベルを水位レベル制御信号に変換する変換器22とを有し、冷却水貯留槽31の冷却水21の水位レベルを制御するようになっている。この冷却水水位レベル制御装置33は、冷却水貯留槽31内において、冷却水21の水位レベルを所望下方値と所望上方値との間で制御するものである。ここで、所望下方値の下限は、潤滑油貯留槽9の冷却室9fの下端のレベルに一致し、所望上方値の上限は、この潤滑油貯留槽9の他の部分9tの底部9cのレベルに一致する。
上述のように、冷却水水位レベル制御装置33により冷却水21の水位レベルが潤滑油貯留槽9の冷却室9fの下端のレベルよりも高く制御される。このことにより、冷却室9fを常に冷却水21に浸すことができ、潤滑油貯留槽9内の潤滑油9kを確実に冷却することができる。
また、冷却水21の水位レベルが潤滑油貯留槽9の底部9cのレベルよりも低く制御されることにより、水車軸5と潤滑油貯留槽9の内周壁部9dとに囲まれた領域である潤滑油貯留槽9の内部領域9pと、潤滑油貯留槽9の外周壁部9bの外方の領域である外部領域9qとが、前記底部9cと冷却水21の水面との間の空間を介して連通される。これにより、潤滑油貯留槽9の内部領域9pの気圧の大きさと外部領域9qの気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽9の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油9kの潤滑油貯留槽9外部への流出を防止することができる。
さらに他の変形例としては、図5において冷却水レベル制御装置33により水位レベルの所望上限値を設ける代わりに、図6に示すように、潤滑油貯留槽9の内部領域9pと外部領域9qとを連通させる空気バイパス用連通管9iを当該潤滑油貯留槽9の内部に設けてもよい。
図6において、潤滑油貯留槽9内に空気バイパス用連通管9iを設けたことにより、冷却水貯留槽31内の冷却水21の水位レベルが潤滑油貯留槽9の底部9cのレベルよりも高くなった場合でも、潤滑油貯留槽9の内部領域9pと外部領域9qとが当該空気バイパス用連通管9iを介して連通される。これにより、潤滑油貯留槽9の内部領域9pの気圧の大きさと外部領域9qの気圧の大きさとを常に平衡に保つことができ、当該潤滑油貯留槽9の内外の気圧差に伴うサイフォン現象による潤滑油9kの潤滑油貯留槽9外部への流出を防止することができる。
さらに他の変形例としては、図7に示すように、潤滑油貯留槽9の内周壁部9dの下端部と水車軸5との間に軸封装置9jを設けてもよい。
図7において、軸封装置9jを設けることにより、例えば水車軸5の回転に伴い冷却水21が撹拌されて生じる霧状の水滴が潤滑油貯留槽9内へ浸入することを防止することができる。
従って、このような霧状の水滴が潤滑油貯留槽9内の潤滑油9kに入ったときに生じる軸受9aの性能の低下やこの軸受9aの劣化、摺動部分や機械加工部分への錆の発生などを防止することができ、軸受9aの性能の信頼性を高めることができる。
さらに他の変形例としては、図8に示すように、潤滑油貯留槽9のうち、冷却室9fと、冷却室9f以外の他の部分9tとの間に、潤滑油9kが循環する例えば板状あるいは円筒状の循環経路形成部材9lを設けてもよい。
図8において、循環経路形成部材9lの下端は、具体的には、潤滑油貯留槽9の冷却室9fの中に設けられ、循環経路形成部材9lの上端は軸受9aの近辺に設けられ、当該循環経路形成部材9lは水車軸5に対して所定角度をもって傾斜して配置されている。そして、循環経路形成部材9lの内部および循環経路形成部材9lの外部との間で、潤滑油9kの循環経路を形成している。
このように循環経路形成部材9lを設けることにより、潤滑油貯留槽9内において、水車軸5の軸受9aで加熱される他の部分9t内の潤滑油9kと、冷却水21により冷却される冷却室9f内の潤滑油9kとを循環させることができ、潤滑油9kを確実に冷却された状態で軸受9aに供給することができる。
本発明の軸受冷却装置を備えた立軸バルブ型水車の構成を示す構成図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受周辺部を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部の他の構成を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部のさらに他の構成を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部のさらに他の構成を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部のさらに他の構成を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部のさらに他の構成を示す拡大図である。 図1の立軸バルブ型水車の水車軸の軸受の周辺部のさらに他の構成を示す拡大図である。 従来の軸受冷却装置を備えた立軸バルブ型水車の構成を示す構成図である。 図9の軸受冷却装置における潤滑油貯留槽の構成を示す構成図である。
符号の説明
1 バルブ
2 発電機固定子
2a 発電機
3 発電機回転子
4 発電機軸
5 水車軸
6 ガイドベーン
7 ランナ
9 潤滑油貯留槽
9a 軸受
9b 外周壁部
9c 底部
9d 内周壁部
9e 軸受カバー
9f 冷却室(潤滑油冷却部)
9g 抵抗部材
9h 冷却水連通管
9i 空気バイパス用連通管
9j 軸封装置
9k 潤滑油
9l 潤滑経路形成部材
9p 内部領域
9q 外部領域
9t 他の部分
16 流水路
17 ステイベーン
18 水車軸封水装置
19 コンクリート構造物
21 冷却水
22 水位検出装置
23 変換器
30 立軸バルブ型水車
30a軸受冷却装置
31 冷却水貯留槽
33 冷却水水位レベル制御装置
41 バルブ
42 発電機固定子
42a 発電機
43 発電機回転子
44 発電機軸
45 水車軸
46 ガイドベーン
47 ランナ
49 潤滑油貯留槽
49a 軸受
49b 潤滑油冷却器
49k 潤滑油
51 ストレーナ
52 冷却水供給ポンプ
53 冷却水給排水用配管
54 排水ピット
55 屋外排出用配管
56 流水路
58 水車軸封水装置
59 コンクリート構造物
60 水車室
70 立軸バルブ型水車
70a 軸受冷却装置

Claims (8)

  1. 流水路中に設置される立軸バルブ型水車の水車軸の軸受冷却装置において、
    前記水車軸の軸受を冷却する潤滑油を貯留し、前記水車軸と立軸バルブ型水車の内壁との間に設けられ、内周壁部と外周壁部と底部とを有する潤滑油貯留槽であって、その底部の下方から突出して設けられた冷却室を有する潤滑油貯留槽と、
    この潤滑油貯留槽のうち前記冷却室内の潤滑油を当該冷却室の壁部を介して冷却する冷却水を貯留する冷却水貯留槽とを備え、
    前記冷却水貯留槽内の冷却水の水位レベルが、前記潤滑油貯留槽の底部のレベルよりも低く設定されていることを特徴とする軸受冷却装置。
  2. 潤滑油貯留槽の冷却室のうち冷却水貯留槽中の冷却水に接する潤滑油冷却部の壁部から抵抗部材が延び、この抵抗部材は水車軸の回転により回転する冷却水の抵抗として機能することを特徴とする請求項1に記載の軸受冷却装置。
  3. 潤滑油貯留槽の冷却室における潤滑油冷却部の内部を貫通して、冷却水貯留槽と連通する冷却水連通管を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸受冷却装置。
  4. 冷却水貯留槽内において、冷却水の水位レベルを前記冷却室の下端のレベル前記潤滑油貯留槽の底部のレベルとの間で制御する冷却水水位レベル制御装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の軸受冷却装置。
  5. 潤滑油貯留槽の内周壁部と水車軸との間の空間と、潤滑油貯留槽の外方の空間とを連通させる空気バイパス用連通管を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の軸受冷却装置。
  6. 潤滑油貯留槽と水車軸との間に軸封装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の軸受冷却装置。
  7. 潤滑油貯留槽内に、潤滑油冷却部の冷却室と他の部分との間で潤滑油が循環する循環経路を形成する循環経路形成部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の軸受冷却装置。
  8. 水車軸と、この水車軸の軸受と、請求項1乃至7のいずれかに記載の軸受冷却装置とを備えたことを特徴とする立軸バルブ型水車。
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