JP4166925B2 - 2部材連結装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に好適に用いられる2部材連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、土砂等の掘削作業を行う作業装置等に2部材連結装置を設け、例えばブームとアーム等の2部材間を回動可能に連結する構成としている(例えば、特開2000−65037号公報等)。
【0003】
この種の従来技術による2部材連結装置は、例えば一側部材となるブームの先端側に一対のブラケットを設け、他側部材となるアームの基端側には前記一対のブラケット間に挿入されるボス部を設け、該ボス部を一対のブラケットに対し連結ピンを用いて回動可能に連結する構成としている。
【0004】
この場合、前記一対のブラケットのうち一方のブラケットに前記連結ピンを廻止め状態に保持するため、一方のブラケットから軸方向に突出する連結ピンの端部には、該ブラケットの外側面に沿って連結ピンの径方向に延びるように廻止めフランジを設け、該廻止めフランジをブラケット側のストッパ突起に係合させることにより、前記連結ピンを前記ブラケットに対して位置決めする構成としている。
【0005】
また、油圧ショベル等の作業装置にあっては、ブーム、アームおよびバケット等の回動角を検出し、例えば土砂の掘削作業時等にバケットの先端部を予め決められた移動軌跡に沿ってフィードバック制御する場合がある。そして、このような場合には、前記ブームに対するアームの回動角を検出するため、前記ブラケットから突出する連結ピンの突出端側には、オプションにより角度センサを設ける構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による2部材連結装置では、例えば連結ピンの突出端側に角度センサを設けた場合に、掘削作業等に伴って発生する落石、または周囲の障害物等から角度センサを保護する必要が生じる。
【0007】
このため、角度センサ用の保護カバーをブラケットの外側面にボルト等を用いて着脱可能に取付ける構成としたものも知られている。しかし、この場合には前記ブラケットの外側面にボルト用のねじ穴を後加工により形成したり、ねじ座を溶接により付設する必要が生じるものである。
【0008】
即ち、油圧ショベル等の作業装置においては、前記角度センサを本来は標準装備するものではなく、ユーザ側の要望等に応じてオプションにより角度センサを後付けで設ける構成としているため、前記ブラケットの外側面には最初からねじ穴を形成したり、ねじ座を予め溶接して設けることはできない。
【0009】
この結果、ユーザ側の要求等に応じて角度センサを後付けで設ける場合には、前述の如く特別仕様としてねじ穴を加工したり、ねじ座を溶接したりする必要が生じ、製造時の作業性が低下する原因になるという問題がある。
【0010】
また、標準装備の作業装置に対して、例えばブラケットの外側面に予めねじ穴を加工したり、ねじ座を溶接する構成とした場合には、角度センサを必要としないユーザ等にとって、前記ねじ穴またはねじ座が不要なものであるため、機械の美観を損なう原因となり、商品価値が低下するという問題がある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、連結ピンの端部に設けられた廻止めフランジに保護カバーを取付けることにより、角度センサを周囲の障害物、落石等から保護し、信頼性を向上できると共に、ブラケット側にねじ穴、ねじ座等を設ける必要がなく、製造組立時の作業性を向上することができるようにした2部材連結装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、一側部材に設けた一対のブラケットと、他側部材に設けられ該一対のブラケット間に配置されるボス部と、該ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連結する連結ピンと、該連結ピンを前記ブラケットに廻止め状態に保持するため前記ブラケットから軸方向に突出する該連結ピンの端部に設けられ該連結ピンの径方向に延びた廻止めフランジと、前記連結ピンの端部に設けられ前記一側部材に対する他側部材の回動角を検出する角度センサと、前記一側部材に対する他側部材の回動を該角度センサに伝える伝達レバーとを備えた2部材連結装置に適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記廻止めフランジには前記連結ピンから径方向に離間した位置にカバー取付部を設け、該カバー取付部には前記角度センサを外側から覆い、前記他側部材と面する側には取付状態で開口が形成される保護カバーを設け、前記伝達レバーは、その基端側が該保護カバー内で前記角度センサに取付けられ、先端側が前記保護カバーの開口から外側に延びて前記他側部材に取付ける構成としたことにある。
【0014】
このように構成することにより、例えばユーザ側の要求に応じて角度センサを取付ける場合には、角度センサが付設された連結ピンを廻止めフランジと共に交換して取付け、この状態で該廻止めフランジのカバー取付部に保護カバーを容易に取付けることができる。このため、従来技術のようにブラケット側に保護カバー取付け用のねじ座等を設ける必要がなくなり、角度センサをオプションで取付ける場合にも簡単に対処することができる。また、一側部材に対する他側部材の回動を角度センサに伝える伝達レバーは、その基端側を保護カバー内で前記角度センサに取付けることができ、先端側を前記保護カバーの開口から外側に延ばして前記他側部材に取付けることができる。
【0015】
また、請求項2の発明は、連結ピンにはブラケットから突出する端部側に角度センサを収容するための有底穴を設け、前記角度センサは角度検出用の軸部が前記連結ピンとほぼ同軸となるように該有底穴内に配設する構成としている。
【0016】
これにより、角度センサの検出用軸部が連結ピンとほぼ同軸となるように、連結ピンの端部に設けた有底穴内に角度センサをコンパクトに収容できる。そして、ボス部を有する他側部材が連結ピンを中心にして一側部材に対し回動するときには、例えば伝達レバー等を用いて他側部材の回動を前記角度センサの軸部に伝えることにより、前記一側部材に対する他側部材の回動角を軸部の回動位置として角度センサは検出することができる。
【0017】
また、請求項3の発明は、廻止めフランジにはカバー取付部から離れた位置に配線止め部材を設け、該配線止め部材は角度センサから延びる配線を前記廻止めフランジに取付ける構成としている。この場合には、廻止めフランジに設けた配線止め部材により、角度センサから延びる配線を廻止めフランジに取付けることができ、例えばブラケット側に配線止め部材等を特別に後加工等で設ける必要がなくなる。
【0018】
さらに、請求項4の発明によると、廻止めフランジは一端側が連結ピンの端部外周側に固着され他端側が該連結ピンの径方向に延びる平板材からなり、該廻止めフランジの他端側には、前記連結ピンの廻止めを行うためブラケットに設けたストッパ突起に嵌合する嵌合穴と、該嵌合穴の周囲に離間して位置し保護カバーがボルトを用いて取付けられる複数のねじ穴とを設け、該各ねじ穴によりカバー取付部を構成している。
【0019】
この場合には、廻止めフランジの他端側に設けた嵌合穴をブラケットから突出するストッパ突起に嵌合させることにより、連結ピンをブラケットに対して廻止め状態に保持することができる。また、嵌合穴の周囲に離間して設けた複数のねじ穴には、それぞれボルトを螺着することにより保護カバーを廻止めフランジに簡単に取付けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による2部材連結装置を油圧ショベルのピン結合部に適用した場合を例に挙げ、添付の図1ないし図7に従って詳細に説明する。
【0021】
図において、1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には、運転室を画成するキャブ4と、原動機および油圧ポンプ等を収容した建屋カバー5と、カウンタウエイト6等とが設けられている。
【0022】
7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置を示し、該作業装置7は、旋回フレーム3の前部に俯仰動可能にピン結合されたブーム8と、該ブーム8の先端側に俯仰動可能にピン結合されたアーム9と、該アーム9の先端側に回動可能にピン結合された作業具としてのバケット10とにより大略構成されている。
【0023】
そして、作業装置7のブーム8はブームシリンダ8Aにより駆動され、アーム9はアームシリンダ9Aにより駆動される。また、バケット10はバケットシリンダ10Aにより駆動され、このバケット10によって土砂等の掘削作業を行うものである。
【0024】
次に、このような作業装置7のピン結合部に用いられる2部材連結装置のうち、例えば一側部材となるブーム8と他側部材となるアーム9との間に設けられる2部材連結装置11について、図2ないし図7を参照して説明する。
【0025】
ここで、2部材連結装置11は、ブーム8の先端側に設けられた左,右一対のブラケット12,12と、アーム9の基端側に設けられたボス部としてのアームボス13と、後述の連結ピン16等とにより構成されている。
【0026】
また、ブーム8側の各ブラケット12には、図4に示す如くその外側面に補強板12Aが設けられると共に、連結ピン16が挿通されるピン挿通穴12Bが穿設されている。そして、これらのブラケット12,12はアームボス13を左,右両側から挟むように配置され、ブラケット12とアームボス13とは連結ピン16を中心にして相対回転可能に連結されている。
【0027】
14は連結ピン16の廻止めを行うストッパ突起で、該ストッパ突起14は、図4中の左側に位置する一方のブラケット12の補強板12Aに溶接手段等を用いて設けられている。そして、ストッパ突起14は段付筒状体として形成され、後述する廻止めフランジ17の嵌合穴17A内に嵌合することにより、連結ピン16をブラケット12に対して廻止め状態に保持する構成となっている。
【0028】
15,15はアームボス13の内周側に固定して設けた筒状のブッシュで、該各ブッシュ15は、例えば耐摩耗性に優れた硬質の金属材料により円筒状の筒体として形成されている。そして、ブッシュ15は、例えば圧入等の手段を用いてアームボス13内に嵌着され、ブッシュ15の内周側は連結ピン16が摺動可能に挿嵌されるピン挿通穴15Aとなっている。
【0029】
16は左,右のブラケット12,12間にアームボス13を回動可能に連結した連結ピンで、該連結ピン16は、例えば高強度の金属材料を用いて円柱状のロッドとして形成されている。そして、連結ピン16は、図4に示す如く軸方向の中間部分が各ブッシュ15のピン挿通穴15A内に摺動可能に挿嵌され、軸方向両端側は各ブラケット12のピン挿通穴12B内に挿通されている。
【0030】
また、連結ピン16には、一方のブラケット12から突出する端部外周側に後述の廻止めフランジ17が嵌合して設けられると共に、軸方向に延びる有底穴16Aが形成されている。そして、該有底穴16A内には後述の角度センサ22が収容されるものである。
【0031】
17は連結ピン16の突出端外周側に嵌合され、溶接等の手段を用いて連結ピン16に固着された廻止めフランジで、該廻止めフランジ17は、図3、図5に示すように略長円形状をなす金属製の平板材からなり、その一端側が連結ピン16に一体化されている。そして、廻止めフランジ17は、図4に示す如くブラケット12の補強板12Aに沿って連結ピン16の径方向に延び、その延長端(他端)側には長穴状の嵌合穴17Aが穿設されている。
【0032】
ここで、廻止めフランジ17は、嵌合穴17A内に前記ストッパ突起14が嵌合することにより、一方のブラケット12に対して廻止めされるものである。また、この状態でストッパ突起14の突出端側には環状の押え板18を介して固定ボルト19が螺着されている。これにより、廻止めフランジ17は連結ピン16と一緒に、ストッパ突起14の突出端側に抜止め状態で、かつ廻止め状態に保持されている。
【0033】
20,20,…は嵌合穴17Aの周囲に離間して廻止めフランジ17に設けられた合計4個のねじ穴で、該各ねじ穴20は図3、図5に示す如く互いに間隔をもって配設され、後述する保護カバー26のカバー取付部を構成しているものである。
【0034】
21は嵌合穴17Aとねじ穴20との間に位置して廻止めフランジ17の他端側に設けられた配線止め部材としてのクリップで、該クリップ21は、図5に例示する如く後述のリード線23が挿通される配線挿通部21Aを有し、該配線挿通部21Aによってリード線23を廻止めフランジ17の表面側に取付けると共に、リード線23の引き回し作業等を簡略化できるようにしている。
【0035】
22は連結ピン16の有底穴16A内に収容された角度センサで、該角度センサ22は、図3ないし図5に示すように角度検出用の軸部22Aを有し、該軸部22Aは連結ピン16とほぼ同軸となるように配設されている。そして、角度センサ22は、軸部22Aの回動位置を検出するポテンショメータ等の検出部(図示せず)を有し、この検出部は図3に例示する回動角θ(ブーム8に対するアーム9の回動角θ)を軸部22Aの回動位置として検出するものである。
【0036】
また、角度センサ22は外部から通電等を行う配線としてのリード線23を有し、該リード線23は図5中に仮想線で示す如く角度センサ22からクリップ21側に向けて延びている。そして、リード線23はクリップ21の配線挿通部21Aに挿通され、後述する保護カバー26の外部へとブーム8の長さ方向に引き回されるものである。
【0037】
24は角度センサ22の軸部22Aに取付けられた伝達レバーで、該伝達レバー24は、図4に示すように途中部分がクランク状に屈曲し、その先端側は後述する保護カバー26の開口26Cから外側に延びると共に、アーム9の外側面に止め金具25を用いて固定されている。そして、伝達レバー24は、アーム9がブーム8に対して上,下に回動(俯仰動)するときに、この動きを角度センサ22の軸部22Aに伝えるものである。
【0038】
この場合、角度センサ22は、伝達レバー24と一体に回動する軸部22Aの回動位置を、例えば図3に示す回動角θとして検出する。なお、ブーム8に対するアーム9の最大回動角θmax は、例えば110〜125度程度であり、角度センサ22は最大回動角θmax の範囲内で前述の如く回動角θを検出するものである。
【0039】
26は外部の障害物、落石等から角度センサ22を保護するための保護カバーで、該保護カバー26は金属板または樹脂材料等を用いて、図6、図7に示す如く略楕円状の有蓋筒体として形成され、合計4個の取付筒部26A,26A,…を有している。また、保護カバー26には図7に示すように切欠き部26Bが設けられ、該切欠き部26Bは保護カバー26の周壁部等が、図2ないし図4に示すブラケット12の補強板12A等に対し接触したり、干渉したりするのを防ぐものである。
【0040】
また、保護カバー26の各取付筒部26Aは、図3、図5に示すねじ穴20とそれぞれ対応する位置に配設され、保護カバー26を図2、図3に示す如く角度センサ22の周囲に取付けるときには、各取付筒部26Aの先端を各ねじ穴20の周囲に突き当てるように配置する。そして、この状態で各取付筒部26A内に取付ボルト27をそれぞれ挿通し、該各取付ボルト27をねじ穴20に螺着することにより、保護カバー26は角度センサ22を外側から覆いつつ、廻止めフランジ17に固定されるものである。また、保護カバー26を、図4に示すように角度センサ22の周囲に取付けた状態では、アーム9の外側面と面する側に伝達レバー24が挿通される開口26Cが形成されている。
【0041】
本実施の形態による油圧ショベルに用いる2部材連結装置11は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0042】
まず、作業装置7を駆動して土砂等の掘削作業を行う場合に、図1に示すアームシリンダ9Aを伸縮させてアーム9をブーム8の先端側で俯仰動すると、図4に示すアームボス13がブーム8側の各ブラケット12に対し連結ピン16を中心として回動される。
【0043】
そして、アームボス13の回動変位は伝達レバー24を介して角度センサ22の軸部22Aに伝えられ、角度センサ22は軸部22Aの回動変位に基づいて、図3に例示するようにブーム8に対するアーム9の回動角θを検出する。
【0044】
ところで、土砂等の掘削作業時には落石が発生したり、ブーム8とアーム9との2部材連結装置11が周囲の障害物に接近するようなことがあり、例えば連結ピン16の突出端側に設けた角度センサ22には、掘削作業等に伴って発生する落石、または周囲の障害物等が衝突する可能性があり、これを防止するためには角度センサ22の外側に保護カバー26を設ける必要がある。
【0045】
しかし、油圧ショベル等の作業装置7は、角度センサ22を標準装備するものではなく、ユーザ側の要望等に応じてオプションにより角度センサ22を後付けで設ける場合が多いので、例えばブラケット12の外側面等に保護カバー26を取付けるためのねじ座、ねじ穴等を設けると、商品価値を低下させる原因になってしまう。
【0046】
そこで、本実施の形態にあっては、連結ピン16の端部に一体に設けた廻止めフランジ17に、カバー取付部となるねじ穴20,20,…を合計4個、互いに間隔をもって形成している。そして、保護カバー26を角度センサ22の周囲に下記の如く取付ける構成としている。
【0047】
即ち、保護カバー26を角度センサ22の周囲に取付けるときには、保護カバー26の各取付筒部26Aを廻止めフランジ17の表面側に各ねじ穴20の周囲で突き当てるように配置し、この状態で各取付筒部26A内にそれぞれ挿通した取付ボルト27をねじ穴20に螺着するものである。
【0048】
これにより、保護カバー26を廻止めフランジ17に各ねじ穴20を介して固定でき、角度センサ22を外側から覆った状態に保護カバー26を保持することができる。そして、掘削作業等に伴って発生する落石、または周囲の障害物等が角度センサ22に衝突するのを保護カバー26により防ぐことができる。
【0049】
かくして、本実施の形態によれば、例えばユーザ側の要求に応じて角度センサ22を取付ける場合に、図5に示すように角度センサ22が付設された連結ピン16を廻止めフランジ17と共に交換して取付ける。そして、ブラケット12とアームボス13との間に連結ピン16を取付けた状態では、廻止めフランジ17の各ねじ穴20に取付ボルト27を螺着することにより、角度センサ22の外側に保護カバー26を容易に取付けることができる。
【0050】
この結果、ブラケット12の補強板12A等に保護カバー26を取付けるためのねじ座等を従来技術のように設ける必要がなくなり、角度センサ22をオプション等で取付ける場合にも簡単に対処することができる。
【0051】
また、連結ピン16にはブラケット12のピン挿通穴12Bから突出する端部側に角度センサ22を収容するための有底穴16Aを設け、角度センサ22は角度検出用の軸部22Aが連結ピン16とほぼ同軸となるように有底穴16A内に配設する構成としている。このため、連結ピン16に設けた有底穴16A内には角度センサ22をコンパクトに収容することができる。
【0052】
そして、アームボス13を有するアーム9が連結ピン16を中心にしてブーム8に対し回動するときには、伝達レバー24等を用いてアーム9の回動を角度センサ22の軸部22Aに伝えることにより、ブーム8に対するアーム9の回動角θを軸部22Aの回動位置として角度センサ22で検出でき、その検出精度を確実に高めることができる。
【0053】
また、廻止めフランジ17の端部には、嵌合穴17Aおよび各ねじ穴20から離した位置に配線止め用のクリップ21を設ける構成としているので、角度センサ22から延びるリード線23をクリップ21の配線挿通穴21A内に通すようにして、リード線23の引き回し作業を簡略化することができ、例えばブラケット12の外側面等に配線止め部材等を特別に後加工等で設けたりする必要がなくなる。
【0054】
従って、本実施の形態によれば、例えば角度センサ22を取付けるか否かによって連結ピン16を交換すると共に、該連結ピン16の端部に設けた廻止めフランジ17に対して、角度センサ22用の保護カバー26を取付けることにより、角度センサ22を周囲の障害物、落石等から確実に保護することができ、角度センサ22を用いた制御の安定性、信頼性を高めることができる。
【0055】
また、保護カバー26を取付けるためのねじ穴やねじ座等をブラケット12側に設ける必要がなくなるので、製造組立時の作業性を向上できると共に、機械の美観を損なうことがなくなり、商品価値が低下する等の問題も解消することができる。
【0056】
なお、前記実施の形態では、ブーム8とアーム9との間のピン結合部に設ける2部材連結装置11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図1に示した作業装置7のうち、旋回フレーム3とブーム8との間のピン結合部、アーム9とバケット10との間のピン結合部等に2部材連結装置を適用してもよいものである。また、油圧ショベルに限らず、油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、廻止めフランジには連結ピンから径方向に離間した位置にカバー取付部を設け、該カバー取付部には角度センサを外側から覆い、他側部材と面する側には取付状態で開口が形成される保護カバーを設け、伝達レバーは、その基端側が該保護カバー内で前記角度センサに取付けられ、先端側が前記保護カバーの開口から外側に延びて前記他側部材に取付ける構成としているので、例えばユーザ側の要求に応じて角度センサを取付ける場合に、角度センサが付設された連結ピンを廻止めフランジと共に交換して取付け、この状態で該廻止めフランジのカバー取付部に保護カバーを容易に取付けることができる。このため、従来技術のようにブラケット側に保護カバー取付け用のねじ座等を設ける必要がなくなり、角度センサをオプションで取付ける場合にも簡単に対処できる。従って、連結ピンの端部に設けた廻止めフランジに保護カバーを取付けることにより、角度センサを周囲の障害物、落石等から保護でき、安全性や信頼性を高めることができると共に、製造組立時の作業性を向上することができる。
【0058】
また、請求項2に記載の発明は、連結ピンにはブラケットから突出する端部側に角度センサを収容するための有底穴を設け、前記角度センサは角度検出用の軸部が前記連結ピンとほぼ同軸となるように該有底穴内に配設する構成としているので、連結ピン端部の有底穴内に角度センサをコンパクトに収容でき、2部材連結装置全体の小型化を図ることができる。そして、一側部材に対する他側部材の回動角を軸部の回動位置として角度センサにより検出でき、その検出精度を確実に高めることができる。
【0059】
また、請求項3に記載の発明は、廻止めフランジにはカバー取付部から離れた位置に配線止め部材を設け、該配線止め部材は角度センサから延びる配線を前記廻止めフランジに取付ける構成としているので、角度センサから延びる配線を配線止め部材により廻止めフランジに取付けることができ、例えばブラケット側に配線止め部材等を特別に後加工等で設ける必要がなくなり、これによっても製造組立時の作業性を向上できる。
【0060】
さらに、請求項4に記載の発明によると、連結ピンの径方向に延びる廻止めフランジの端部側には、前記連結ピンの廻止めを行うためブラケットに設けたストッパ突起に嵌合する嵌合穴と、該嵌合穴の周囲に離間して位置し保護カバーがボルトを用いて取付けられる複数のねじ穴とを設ける構成としているので、廻止めフランジの嵌合穴をブラケットから突出するストッパ突起に嵌合させることにより、連結ピンをブラケットに対して廻止め状態に保持でき、連結ピンの抜止めも行うことができる。また、前記嵌合穴の周囲に離間して設けた複数のねじ穴には、それぞれボルトを螺着することにより保護カバーを廻止めフランジに簡単に取付けることができ、角度センサをオプションで取付ける場合にも容易に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による2部材連結装置が適用された油圧ショベルを示す全体図である。
【図2】ブームとアームとの間の2部材連結装置を示す図1中の要部拡大図である。
【図3】角度センサ用の保護カバーを取外した状態を示す図2と同様の要部拡大図である。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみた2部材連結装置の断面図である。
【図5】図3中の連結ピン、角度センサおよび廻止めフランジ等を拡大して示す斜視図である。
【図6】図2中の保護カバーを拡大して示す正面図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみた保護カバーの断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
7 作業装置
8 ブーム(一側部材)
9 アーム(他側部材)
10 バケット
11 2部材連結装置
12 ブラケット
13 アームボス(ボス部)
14 ストッパ突起
15 ブッシュ
16 連結ピン
16A 有底穴
17 廻止めフランジ
17A 嵌合穴
20 ねじ穴(カバー取付部)
21 クリップ(配線止め部材)
22 角度センサ
22A 軸部
23 リード線(配線)
24 伝達レバー
26 保護カバー
27 取付ボルト

Claims (4)

  1. 一側部材に設けた一対のブラケットと、他側部材に設けられ該一対のブラケット間に配置されるボス部と、該ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連結する連結ピンと、該連結ピンを前記ブラケットに廻止め状態に保持するため前記ブラケットから軸方向に突出する該連結ピンの端部に設けられ該連結ピンの径方向に延びた廻止めフランジと、前記連結ピンの端部に設けられ前記一側部材に対する他側部材の回動角を検出する角度センサと、前記一側部材に対する他側部材の回動を該角度センサに伝える伝達レバーとを備えた2部材連結装置において、
    前記廻止めフランジには前記連結ピンから径方向に離間した位置にカバー取付部を設け
    カバー取付部には前記角度センサを外側から覆い、前記他側部材と面する側には取付状態で開口が形成される保護カバーを設け
    前記伝達レバーは、その基端側が該保護カバー内で前記角度センサに取付けられ、先端側が前記保護カバーの開口から外側に延びて前記他側部材に取付ける構成としたことを特徴とする2部材連結装置。
  2. 前記連結ピンには前記ブラケットから突出する端部側に前記角度センサを収容するための有底穴を設け、前記角度センサは角度検出用の軸部が前記連結ピンとほぼ同軸となるように該有底穴内に配設する構成としてなる請求項1に記載の2部材連結装置。
  3. 前記廻止めフランジには前記カバー取付部から離れた位置に配線止め部材を設け、該配線止め部材は前記角度センサから延びる配線を前記廻止めフランジに取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の2部材連結装置。
  4. 前記廻止めフランジは一端側が前記連結ピンの端部外周側に固着され他端側が該連結ピンの径方向に延びる平板材からなり、該廻止めフランジの他端側には、前記連結ピンの廻止めを行うため前記ブラケットに設けたストッパ突起に嵌合する嵌合穴と、該嵌合穴の周囲に離間して位置し前記保護カバーがボルトを用いて取付けられる複数のねじ穴とを設け、該各ねじ穴により前記カバー取付部を構成してなる請求項1,2または3に記載の2部材連結装置。
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