JP2577691Y2 - クイックカプラ - Google Patents

クイックカプラ

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JP2577691Y2
JP2577691Y2 JP1993028043U JP2804393U JP2577691Y2 JP 2577691 Y2 JP2577691 Y2 JP 2577691Y2 JP 1993028043 U JP1993028043 U JP 1993028043U JP 2804393 U JP2804393 U JP 2804393U JP 2577691 Y2 JP2577691 Y2 JP 2577691Y2
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hitch
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孝行 佐藤
昇 河野
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、土工車両の前端部に
作業装置を着脱自在に装着するためのクイックカプラ、
殊にヒッチに設けられたロックピンの位置表示装置を備
えたクイックカプラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のクイックカプラとして
は、例えば実公平4−5569号公報に開示されたもの
を挙げることができる。同公報に開示されたクイックカ
プラは、土工車両の前端部、例えばリフトアーム及びチ
ルトリンクの前端部に装着されるヒッチと、バケットあ
るいはブレード等の作業装置の背面に横方向に間隔をお
いて固定される一対のフックとからなる。このヒッチ
は、フックの各々に対してそれらの横方向内方に位置す
る非係合位置と非係合位置から横方向外方に突出した係
合位置との二位置間を水平方向に移動自在に配設された
一対のロックピンと、ロックピンの各々を同時に移動さ
せるための流体圧シリンダ機構とを備えている。ロック
ピンの各々には、それぞれ、旋回自在に装着されたレバ
ー部材が連結されている。流体圧シリンダ機構は、レバ
ー部材の各々を介してロックピンの各々に作用するよう
構成されている。したがって流体圧シリンダ機構を作動
させることにより、ロックピンの各々を、フックの各々
に対して非係合位置と係合位置との何れかに選択的に位
置付けることができる。すなわちオペレータは、運転席
から作業装置の着脱を自由にコントロールすることがで
きる。
【0003】流体圧シリンダ機構、各レバー部材及び各
ロックピン等は、土砂の付着や外部負荷から保護するた
めに、横方向に延びるようヒッチに設けられた箱型の下
部連結手段内に収納され、外部からは見えないよう構成
されている。このため、ロックピンの各々がフックの各
々に対して非係合位置又は係合位置の何れにあるかを確
認するための位置表示装置が設けられている。この位置
表示装置は、前記レバー部材の各々と一体に旋回する一
対の指示部材を含んでいる。各指示部材は、前記下部連
結手段の背面側の外部に配設されている。各指示部材は
ロックピンの各々に連動して動くので、各指示部材の角
度位置によりロックピンの各々が非係合位置又は係合位
置の何れにあるか、すなわち、ヒッチとフックの連結解
除及び連結の状態を確認することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】各指示部材は下部連結
手段の背面側の外部に配設されているので、その位置は
運転席から確認することができる。しかしながら各指示
部材の装着位置はクイックカプラの下方、すなわちヒッ
チの下方位置にあり、運転席から見てかなり低い位置に
ある。その結果、運転席とクイックカプラとの間に位置
する部材、例えばリフトアームのクロスメンバやチルト
シリンダ等が、運転席からの前方視界の妨げとなり、オ
ペレータが運転席に座った状態では各指示部材の位置が
見えにくい、との問題点が存在する。各指示部材を、前
記問題点を解消するに十分なだけ上方へ延長したり、上
方へ移設したりすることは、それ自体の作動形態、周辺
の構造との関連等に起因して、実用上不可能である。
【0005】この考案の目的は、ヒッチとフックの連結
解除及び連結の状態を運転席からきわめて容易に目視に
より確認することができる、改良されたクイックカプラ
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案によれば、土工車両の前端部に装着される
ヒッチと、作業装置の背面に横方向に間隔をおいて固定
される一対のフックとからなり、該ヒッチは、該フック
の各々に対してそれらの横方向内方に位置する非係合位
置と該非係合位置から横方向外方に突出した係合位置と
の二位置間を水平方向に移動自在に配設された一対のロ
ックピンと、該ロックピンの各々を同時に移動させるた
めの流体圧シリンダ機構と、該ロックピンの各々の該二
位置を表示する位置表示装置とを備えたクイックカプラ
において、該位置表示装置は、該ヒッチの背面に横方向
に間隔をおいて回転自在に支持されると共に鉛直方向上
方に延びるよう該ロックピンの各々に対応して配設され
た一対の表示部材取付ロッドと、該ロックピンの各々と
それらに対応する該表示部材取付ロッド間に設けられか
つ該ロックピンの各々の該二位置間の水平方向移動をそ
れぞれ対応する該表示部材取付ロッドの二位置間の回転
方向移動に変換する移動方向変換手段とを含み、該表示
部材取付ロッドの各々の上端部には、該表示部材取付ロ
ッドの各々と共に該二位置間を回転移動することによ
り、該ロックピンの各々が該フックの各々に対して該二
位置の何れにあるかを表示する表示部材が設けられたこ
とを特徴とするクイックカプラ、が提供される。
【0007】
【作用】流体圧シリンダ機構に圧油が供給されていない
状態においては、ロックピンの各々はフックの各々に対
してそれらの横方向内方に位置する非係合位置に位置付
けられる。この非係合状態において、各表示部材取付ロ
ッドの上端部に設けられた表示部材の各々は、一つの回
転方向位置(一つの角度位置)に位置付けられている。
すなわちこの表示部材の各々の一つの回転方向位置は、
ロックピンの各々がフックに対して非係合位置にあり、
したがってヒッチとフックとは連結解除状態にあること
を示す。
【0008】当業者には周知の操作手段により流体圧シ
リンダ機構に圧油が供給された場合には、ロックピンの
各々は、水平方向に同時に移動して対応するフックに対
し非係合位置から横方向外方に突出した係合位置に位置
付けられる。この水平方向移動(直線運動)は、移動方
向変換手段を介してそれぞれ対応する表示部材取付ロッ
ドの回転方向移動(回転運動)に変換され、前記表示部
材の各々は、各表示部材取付ロッドと共に前記一つの回
転方向位置から回転して他の回転方向位置(他の角度位
置)に位置付けられる。この表示部材の各々の他の回転
方向位置は、ロックピンの各々がフックに対して係合位
置にあり、したがってヒッチとフックとは連結状態にあ
ることを示す。
【0009】各表示部材取付ロッドは、ヒッチの背面に
おいて、鉛直方向上方に延びるよう配設されているの
で、それぞれの上端部に設けられた表示部材はヒッチの
上部に位置付けられる。各表示部材は運転席から見やす
い位置に位置付けられる結果、オペレータは、運転席か
ら表示部材の各々が前記二つの位置の何れにあるかをき
わめて容易に目視により確認することができる。すなわ
ちオペレータは、ヒッチとフックの連結解除及び連結の
状態を運転席から座ったまま容易に目視により確認する
ことができる。
【0010】運転席からの前方視界は、土工車両の機種
によってそれぞれ相違する。この考案においては、前記
したように、各表示部材取付ロッドはヒッチの背面にお
いて鉛直方向上方に延びるよう配設されている。各表示
部材取付ロッドの長さを適宜選定することはきわめて容
易である。したがって、各表示部材の上下方向位置を、
機種によって相違する前方視界に合わせて設定すること
は簡単に行なうことができる。各表示部材取付ロッドの
長さを延長することは、周辺部材への干渉の問題もない
ので、前記構成は実用上きわめて応用範囲が広く、有用
である。
【0011】表示部材の各々は、対応する表示部材取付
ロッドの上端部から半径方向外方に水平に突出するよう
設けられている。表示部材の各々の先端は、ロックピン
の各々が非係合位置にあるときには土工車両の直進方向
に向き、ロックピンの各々が係合位置にあるときには直
進方向に直交する横方向であって互いに離隔する方向に
向くよう、ロックピンの各々とそれらに対応する表示部
材取付ロッドとの連動関係が移動方向変換手段を介して
規定されている。したがって、オペレータは、運転席か
ら座った状態で、表示部材の各々の先端の位置が土工車
両の直進方向に向いているか、直進方向に直交する横方
向であって互いに離隔する方向に向いているかを目視に
より判別できるので、ヒッチとフックとが非連結状態に
あるか、連結状態にあるかを容易にしかも確実に判断す
ることができる。
【0012】ヒッチは横方向に延びる箱型の下部連結手
段を備えている。流体圧シリンダ機構と、ロックピンの
各々と、表示部材取付ロッドの各々の下方部分と、移動
方向変換手段とはそれぞれ下部連結手段内に収納されて
いる。表示部材取付ロッドの各々の上方部分は、それぞ
れ下部連結手段の上部位置に形成された貫通孔を通して
相対回転自在に上方に突出するよう構成されている。す
なわち、下部連結手段の上部位置には表示部材取付ロッ
ドの各々が相対回転自在に貫通するための貫通孔が形成
されているのみであり、余分な開口は一切形成されてい
ない。その結果、下部連結手段内への土砂等の侵入は確
実に防止されるので、流体圧シリンダ機構等の収納部材
を確実に保護することができる。
【0013】
【実施例】以下、この考案に従って構成されたクイック
カプラの実施例を、添付図面により詳細に説明する。図
1及び図2を参照して、全体を番号2で示すクイックカ
プラは、図示しない土工車両の前端部に装着されるヒッ
チ4と、図示しない作業装置の背面に横方向に間隔をお
いて固定される一対のフック6(図1にその一方を、図
5にその他方を示す)とから構成されている。なおこの
明細書において、「横方向」とは、図1の左右方向、図
2の表裏方向をそれぞれ示し、「土工車両の直進方向」
とは、図1の表面から裏面に向かう方向、図2の左から
右へ向かう方向をそれぞれ示すものである。先ずヒッチ
4及びフック6の構成について説明する。
【0014】図5及び図6を参照して、ヒッチ4は、横
方向中央部に横方向に間隔をおいて配置された一対の中
央プレート8及び10と、中央プレート8及び10の横
方向外方にそれぞれ同じ間隔をおいて配置された一対の
中間プレート12及び14と、中間プレート12及び1
4の横方向外方にそれぞれ同じ間隔をおいて配置された
一対の外側プレート16及び18とを備えている。各プ
レートは横方向に延びるよう配置された上部連結手段2
0及び下部連結手段22等により連結されている。上部
連結手段20は、一本のチューブ24と2本の丸棒部材
26及び28とを含んでいる。これらは同軸上に位置付
けられている。チューブ24の両端は、それぞれ中間プ
レート12及び14の上端部に固着され、中間部が中央
プレート8及び10の上端部を貫通すると共に同貫通部
分において固着されている。丸棒部材26の両端はそれ
ぞれ外側プレート16及び中間プレート12に固着さ
れ、丸棒部材28の両端はそれぞれ外側プレート18及
び中間プレート14に固着されている。中央プレート8
と10とは更に補強プレート30により連結されている
(図9参照)。また中央プレート8と中間プレート1
2、中央プレート10と中間プレート14とは、それぞ
れチャンネル部材32及び34により連結されている
(図8参照)。なお中間プレート12と外側プレート1
6、中間プレート14と外側プレート18とは、それぞ
れ補強プレート36及び38により連結されている(図
7参照)。
【0015】下部連結手段22は、中央プレート8と1
0とを連結するチャンネル部材40(図5参照)、中央
プレート8と中間プレート12、中央プレート10と中
間プレート14とをそれぞれ連結するチャンネル部材4
2及び44を含んでいる(図8及び図9参照)。チャン
ネル部材40、42及び44の断面形状は実質上同一で
あり、それらの開放側はヒッチ4の背面(図6ないし図
9の左方)に向いている。チャンネル部材40の開放側
には補強プレート46が固着されることにより塞がれて
いる(図9参照)。チャンネル部材42の開放側には中
央に開口48が形成されたプレート50が固着され(図
8参照)、チャンネル部材44の開放側には中央に開口
52が形成されたプレート54が固着されている。各開
口48及び52は、それぞれカバープレート56及び5
8により着脱自在に覆われる(図1及び図2参照)。チ
ャンネル部材40、42及び44とこれらの開放側をそ
れぞれ覆う補強プレート46、カバープレート56及び
58によって、横方向に延びる箱型の下部連結手段22
が構成される。下部連結手段22に関連して中央プレー
ト8及び10にはそれぞれ開口58及び60が形成され
ている。これによって、箱型の下部連結手段22内には
横方向に連続した一つの収納空間が形成される。
【0016】中間プレート12及び14の前記収納空間
に面した部分には、それぞれボス部62及び64が設け
られている。ボス部62及び64にはそれぞれ貫通孔6
6及び68が形成されている。また外側プレート16及
び18の、それぞれ中間プレート12及び14に面した
側には、ボス部70及び72が設けられている。ボス部
70及び72にはそれぞれ貫通孔74及び76が形成さ
れている。これらの貫通孔66、68、74及び76
は、それぞれ同一軸線上に位置付けられると共に、略同
一の内径を有している。中間プレート12と外側プレー
ト16との間及び中間プレート14と外側プレート18
との間に、それぞれフック6が位置付けられる(図5に
はフック6の他方のみを示す)。各フック6はその上端
部にフック部6aが設けられ、下端部には貫通孔6bが
形成されている。各フック6のフック部6aが丸棒部材
26及び28に係合されると、貫通孔6bの一方は前記
貫通孔66及び74と同一軸線上に位置付けられ、貫通
孔6bの他方は前記貫通孔68及び76と同一軸線上に
位置付けられる。
【0017】中央プレート8及び10の上下方向中間部
位置にはそれぞれ貫通孔を有するボス部78が同一軸線
上に設けられている。中間プレート12と外側プレート
16の下端部位置、及び中間プレート14と外側プレー
ト18の下端部位置には、それぞれ貫通孔を有するボス
部80が同一軸線上に設けられている。ボス部78は一
例として図示しない土工車両のチルトリンクに旋回自在
に連結され、ボス部80は一例として図示しないリフト
アームに旋回自在に連結される。
【0018】以上説明したヒッチ4及びフック6の構成
は、前記公報に開示された構成と基本的には同一であ
る。次にこの考案に従って改良された構成部分について
説明する。図5及び図8を参照して、チャンネル部材3
2の下面には上部サポート82が固着されている。上部
サポート82は矩形のプレートから構成され、その水平
端部には貫通孔82aが形成されている。上部サポート
82の下方に位置するチャンネル部材42の水平上部に
は貫通孔42aが形成されている。中間プレート12に
は前記収納空間内に水平に突出する下部サポート84の
一端が固着され、その他端部には貫通孔84aが形成さ
れている。これらの各貫通孔82a、42a及び84a
は、共通の鉛直軸線上に位置付けられている。同様に、
チャンネル部材34の下面には上部サポート86が固着
されている。上部サポート86は矩形のプレートから構
成され、その水平端部には貫通孔86aが形成されてい
る。上部サポート86の下方に位置するチャンネル部材
44の水平上部には貫通孔44aが形成されている。中
間プレート14には前記収納空間内に水平に突出する下
部サポート88の一端が固着され、その他端部には貫通
孔88aが形成されている。これらの各貫通孔86a、
44a及び88aは、共通の鉛直軸線上に位置付けられ
ている。
【0019】次に図1ないし図4を参照して、ヒッチ4
は、一対のロックピン90及び92と流体圧シリンダ機
構94とを備えている。ロックピン90及び92は、対
応するフック6(図1ではその一方のみを示す)に対し
てそれらの横方向内方に位置する非係合位置(図1の実
線で示す位置)と、非係合位置から横方向外方に突出し
た係合位置(図1の2点鎖線で示す位置)との間を水平
方向に移動自在に設けられている。この移動は流体圧シ
リンダ機構94により同時に行なわれる。流体圧シリン
ダ機構94は、それに固定された取付ブラケット96を
介してチャンネル部材42にボルト98により装着され
ている。流体圧シリンダ機構94内には図示しない2個
の可動ピストンが収納されており、一方の可動ピストン
のピストンロッド100がロックピン90の一端に連結
され、他方の可動ピストンのピストンロッド102がロ
ックピン92の一端にに連結されている。ロックピン9
0の他端部は中間プレート12のボス部62の貫通孔6
6に嵌合され、ロックピン92の他端部は中間プレート
14のボス部64の貫通孔68に嵌合されている。
【0020】ヒッチ4は更にロックピン90及び92の
前記二位置を表示する位置表示装置を備えている。この
位置表示装置は、一対の表示部材取付ロッド104及び
106と、ロックピン90及び92の二位置間の水平方
向移動をそれぞれ対応する表示部材取付ロッド104及
び106の二位置間の回転方向移動に変換する移動方向
変換手段とを含んでいる。表示部材取付ロッド104及
び106は、ヒッチ4の背面において、横方向に間隔を
おいて鉛直方向上方に延びるようそれぞれロックピン9
0及び92に対応して配置されている。表示部材取付ロ
ッド104は、前記上部サポート82、チャンネル部材
42及び下部サポート84のそれぞれの貫通孔82a、
42a及び84a(図5参照)に回転自在に支持されて
いる。表示部材取付ロッド104は、下方への抜けを防
止するため、上部サポート82の上部位置に大径のフラ
ンジ部104aが形成され、また上方への抜けを防止す
るため、上部サポート82の下部位置に形成された貫通
孔にベータピン108が挿入されている。また表示部材
取付ロッド106は、前記上部サポート86、チャンネ
ル部材44及び下部サポート88のそれぞれの貫通孔8
6a、44a及び88a(図5参照)に回転自在に支持
されている。表示部材取付ロッド106は、下方への抜
けを防止するため、上部サポート86の上部位置に大径
のフランジ部106aが形成され、また上方への抜けを
防止するため、上部サポート82の下部位置に形成され
た貫通孔にベータピン110が挿入されている。
【0021】表示部材取付ロッド104の上端部には、
表示部材104bが、また表示部材取付ロッド106の
上端部には表示部材106bが、それぞれ半径方向外方
に水平に突出するよう設けられている。表示部材104
b及び106bは、それぞれ対応する表示部材取付ロッ
ド104及び106と共に二位置間(二つの角度位置
間)を回転移動することにより、ロックピン90及び9
2が各フック6に対して前記二位置の何れにあるかを表
示するためのものである。
【0022】ロックピン90にはU型のブラケット11
2が、またロックピン92にはU型のブラケット114
が、それぞれ取付られている。ブラケット112上には
ボス部材116が、またブラケット114上にはボス部
材118が、それぞれ鉛直軸回りに回転自在に支持され
ている。ボス部材116には連結ロッド120が、また
ボス部材118には連結ロッド122が、それぞれ半径
方向外方に突出するよう取り付けられている。表示部材
取付ロッド104及び106の下端部付近にはそれぞれ
貫通孔が形成されている。連結ロッド120の先端部は
表示部材取付ロッド104の貫通孔に、また連結ロッド
122の先端部は表示部材取付ロッド106の貫通孔
に、それぞれ摺動自在に挿入されている。前記移動方向
変換手段は、ボス部材116及び118、連結ロッド1
20及び122、表示部材取付ロッド104及び106
にそれぞれ形成された貫通孔等により構成されている。
【0023】流体圧シリンダ機構104に圧油が供給さ
れていない状態においては、ロックピン90及び92は
各フック6に対して非係合位置に位置付けられる。この
非係合状態において、表示部材104b及び106bの
先端は、図1及び図2の実線で示すように、ヒッチ4の
背面から前方に向くよう位置付けられる。この方向は土
工車両の前進方向と一致する。流体圧シリンダ機構10
4に圧油が供給された場合には、ロックピン90及び9
2は横方向外方に水平方向に同時に移動して、対応する
フック6に対し非係合位置から横方向外方に突出した係
合位置に位置付けられる(図1の2点鎖線位置)。ロッ
クピン90は中間プレート12の外方に突出して、一方
のフック6の貫通孔6bを貫通し、その先端部はボス部
70の貫通孔74に嵌合・支持される。ロックピン92
は中間プレート14の外方に突出して、他方のフック6
の貫通孔6b(図5参照)を貫通し、その先端部はボス
部72の貫通孔76に嵌合・支持される。各フック6は
ヒッチ4に連結される。ロックピン90の前記水平方向
移動は、ボス部材116、連結ロッド120等を介して
表示部材取付ロッド104の回転方向移動に変換され
る。またロックピン92の前記水平方向移動は、ボス部
材118、連結ロッド122等を介して表示部材取付ロ
ッド106の回転方向移動に変換される。その結果、表
示部材104b及び106bの先端は、図1の2点鎖線
で示すように、横方向外方に向くよう位置付けられる。
すなわち土工車両の直進方向に直交する横方向であって
互いに離隔する方向に向くよう位置付けられる。
【0024】なおヒッチ4は前記したように、横方向に
延びる箱型の下部連結手段22を備えている。流体圧シ
リンダ機構94と、ロックピン90及び92と、表示部
材取付ロッド104及び106のそれぞれの下方部分
と、前記した移動方向変換手段とはそれぞれ下部連結手
段22内に収納されている。表示部材取付ロッド104
及び106のそれぞれの上方部分は、下部連結手段22
の上部位置、具体的にはチャンネル部材42及び44に
形成された貫通孔42a及び44a(図5参照)を通し
て相対回転自在に上方に突出するよう構成されている。
【0025】以上、この考案を、実施例に基づいて詳細
に説明したが、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この考案の範囲内において、さまざまな変形
あるいは修正ができるものである。例えば移動方向変換
手段は、ボス部材116及び118をピン部材とし、連
結ロッド120及び122の一端をそれぞれ対応する表
示部材取付ロッド104及び106に固定すると共に、
連結ロッド120及び122の一端をそれぞれフォーク
形状として、それぞれ対応する前記ピン部材に係合させ
るよう構成してもよい。
【0026】
【考案の効果】この考案に従って構成されたクイックカ
プラによれば、次のような効果が達成される。 (1)各表示部材取付ロッドは、ヒッチの背面におい
て、鉛直方向上方に延びるよう配設されているので、そ
れぞれの上端部に設けられた表示部材はヒッチの上部に
位置付けられる。各表示部材は運転席から見やすい位置
に位置付けられる結果、オペレータは、運転席から表示
部材の各々が前記二つの位置の何れにあるかをきわめて
容易に目視により確認することができる。すなわちオペ
レータは、ヒッチとフックの連結解除及び連結の状態を
運転席から座ったまま容易に目視により確認することが
できる。 (2)運転席からの前方視界は、土工車両の機種によっ
てそれぞれ相違する。この考案においては、前記したよ
うに、各表示部材取付ロッドはヒッチの背面において鉛
直方向上方に延びるよう配設されている。各表示部材取
付ロッドの長さを適宜選定することはきわめて容易であ
る。したがって、各表示部材の上下方向位置を、機種に
よって相違する前方視界に合わせて設定することは簡単
に行なうことができる。各表示部材取付ロッドの長さを
延長することは、周辺部材への干渉の問題もないので、
前記構成は実用上きわめて応用範囲が広く、有用であ
る。 (3)表示部材の各々は、対応する表示部材取付ロッド
の上端部から半径方向外方に水平に突出するよう設けら
れている。表示部材の各々の先端は、ロックピンの各々
が非係合位置にあるときには土工車両の直進方向に向
き、ロックピンの各々が係合位置にあるときには直進方
向に直交する横方向であって互いに離隔する方向に向く
よう、ロックピンの各々とそれらに対応する表示部材取
付ロッドとの連動関係が移動方向変換手段を介して規定
されている。したがって、オペレータは、運転席から座
った状態で、表示部材の各々の先端の位置が土工車両の
直進方向に向いているか、直進方向に直交する横方向で
あって互いに離隔する方向に向いているかを目視により
判別できるので、ヒッチとフックとが非連結状態にある
か、連結状態にあるかを容易にしかも確実に判断するこ
とができる。 (4)ヒッチは横方向に延びる箱型の下部連結手段を備
えている。流体圧シリンダ機構と、ロックピンの各々
と、表示部材取付ロッドの各々の下方部分と、移動方向
変換手段とはそれぞれ下部連結手段内に収納されてい
る。表示部材取付ロッドの各々の上方部分は、それぞれ
下部連結手段の上部位置に形成された貫通孔を通して相
対回転自在に上方に突出するよう構成されている。すな
わち、下部連結手段の上部位置には表示部材取付ロッド
の各々が相対回転自在に貫通するための貫通孔が形成さ
れているのみであり、余分な開口は一切形成されていな
い。その結果、下部連結手段内への土砂等の侵入は確実
に防止されるので、流体圧シリンダ機構等の収納部材を
確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に従って構成されたクイックカプラの
一実施例の要部を背面から見た図である。なお説明の便
宜上、この考案に係わる要部のみ実線で示す(図2〜図
4についても同様である。
【図2】図1を右側方から見た図であって一部を破断し
て示す図。
【図3】図1のA−A矢視断面図。
【図4】図1のB−B矢視断面図。
【図5】図1に示すクイックカプラに含まれるヒッチを
背面から見た図であって、その一部を破断して示す図。
【図6】図5を右側方から見た図。
【図7】図5のC−C矢視断面図。
【図8】図5のD−D矢視断面図。
【図9】図5のE−E矢視断面図。
【符号の説明】
2 クイックカプラ 4 ヒッチ 6 フック 22 下部連結手段 90及び92 ロックピン 94 流体圧シリンダ機構 104及び106 表示部材取付ロッド 104b及び106b 表示部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土工車両の前端部に装着されるヒッチ
    と、作業装置の背面に横方向に間隔をおいて固定される
    一対のフックとからなり、該ヒッチは、該フックの各々
    に対してそれらの横方向内方に位置する非係合位置と該
    非係合位置から横方向外方に突出した係合位置との二位
    置間を水平方向に移動自在に配設された一対のロックピ
    ンと、該ロックピンの各々を同時に移動させるための流
    体圧シリンダ機構と、該ロックピンの各々の該二位置を
    表示する位置表示装置とを備えたクイックカプラにおい
    て、 該位置表示装置は、該ヒッチの背面に横方向に間隔をお
    いて回転自在に支持されると共に鉛直方向上方に延びる
    よう該ロックピンの各々に対応して配設された一対の表
    示部材取付ロッドと、該ロックピンの各々とそれらに対
    応する該表示部材取付ロッド間に設けられかつ該ロック
    ピンの各々の該二位置間の水平方向移動をそれぞれ対応
    する該表示部材取付ロッドの二位置間の回転方向移動に
    変換する移動方向変換手段とを含み、該表示部材取付ロ
    ッドの各々の上端部には、該表示部材取付ロッドの各々
    と共に該二位置間を回転移動することにより、該ロック
    ピンの各々が該フックの各々に対して該二位置の何れに
    あるかを表示する表示部材が設けられたことを特徴とす
    るクイックカプラ。
  2. 【請求項2】 該表示部材の各々は、対応する該表示部
    材取付ロッドの上端部から半径方向外方に水平に突出す
    るよう設けられ、該表示部材の各々の先端は、該ロック
    ピンの各々が該非係合位置にあるときには該土工車両の
    直進方向に向き、該ロックピンの各々が該係合位置にあ
    るときには該直進方向に直交する横方向であって互いに
    離隔する方向に向くよう、該ロックピンの各々とそれら
    に対応する該表示部材取付ロッドとの連動関係が該移動
    方向変換手段を介して規定されたことを特徴とする請求
    項1記載のクイックカプラ。
  3. 【請求項3】 該ヒッチは横方向に延びる箱型の下部連
    結手段を備え、該流体圧シリンダ機構と、該ロックピン
    の各々と、該表示部材取付ロッドの各々の下方部分と、
    該移動方向変換手段とはそれぞれ該下部連結手段内に収
    納され、該表示部材取付ロッドの各々の上方部分は、そ
    れぞれ該下部連結手段の上部位置に形成された貫通孔を
    通して相対回転自在に上方に突出するよう構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のクイックカプラ。
  4. 【請求項4】 該移動方向変換手段は、該ロックピンの
    各々上において鉛直軸回りに回転自在に設けられたボス
    部材と、該ボス部材の各々に半径方向外方に突出するよ
    う設けられた連結ロッドと、該表示部材取付ロッドの各
    々の下端部付近に形成された貫通孔とを含み、該連結ロ
    ッドの各々の先端部は、対応する該表示部材取付ロッド
    の該貫通孔にそれぞれ摺動自在に挿入されたことを特徴
    とする請求項1記載のクイックカプラ。
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