JP4468503B2 - 作業用具を作業機械に接続するためのリンケージ組立体 - Google Patents

作業用具を作業機械に接続するためのリンケージ組立体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に、リンケージ組立体に関する。より詳細には、本発明は、作業用具を作業機械のフレームに接続するためのリンケージ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
連結式ホイールローダのような作業機械は、一般的に作業用具(例えばバケット)をフロントエンドフレーム(以下フレームとする)に機械的に接続するリンケージ組立体を含む。リンケージ組立体は、一般的にスラブリフトアーム、すなわち一端がフレームに接続され、他端が作業用具に結合されているボックスブームリフトアームを含む。一般的に、リフトアーム、そして作業用具がフレームに対し動かすことができるようにするために、フレームとリフトアームに接続された複数の機械的リンケージと油圧シリンダとを含む。フレームに対しリフトアームと作業用具が動くことが、作業用具を使って有効な作業を行うために必要である。
作業機械の作動中、リンケージ組立体は、様々な負荷と力を受けるが、これらの中には大きすぎるものもある。従って、これらの各成分が、これらの負荷と力に耐えるのに必要な強度を与えるように十分な構造と、相互の接続を有することが重要である。今まで、リンケージ組立体は、上述の力に適応するために、比較的大型で嵩張るものであるように構成されてきた。これらのリンケージ組立体に関する欠点は、これらが大きすぎて嵩張るので、作業機械を作動するオペレータの視界を遮ってしまうような傾向にあることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、時として、リフトアームを上昇位置に動かしながら、作業用具を地面に対し所定の角度に維持することが望まれることを理解しなければならない。一般的に、リンケージ組立体は、作業用具を前述した所定の角度に維持するために、付加的な機械的又は油圧機構を含む。しかし、これらの付加的機構を加えることの欠点は、これらがリンケージ組立体の機械的複雑さ、費用、を更に増大させることである。
上述の欠点の1か、2以上を解決するような、作業機械のフレームに作業用具を接続するリンケージ組立体が必要とされる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1実施例において、作業用具を作業機械のフレームに接続するためのリンケージ組立体が形成される。リンケージ組立体は、フレーム端部と用具端部とを有するボックスブームリフトアームを含んでおり、該ボックスブームリフトアームは、(i)フレーム端部がフレームにピボット運動可能に結合され、(ii)用具端部が作業用具にピボット運動可能に接続され、(iii)フレーム端部が第1のレバー空間を形成するように相互に離れて配置された第1の伸長部と第2の伸長部とを有するようになっている。リンケージ組立体は、フレーム端部具とリフトアーム端部を有するリフトシリンダも含んでおり、該リフトシリンダは、(i)フレーム端部がフレームにピボット運動可能に結合されており、(ii)リフトアーム端部がボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続されている。さらに、リンケージ組立体は、第1端部と第2端部とを有するリヤティルトリンクを含んでおり、該リヤティルトリンクは、第1の端部フレームにピボット運動可能に接続されている。リンケージ組立体は、シリンダ端部とリンク端部とを有するリヤティルトレバーを含んでおり、該リヤティルトレバーは、(i) リンク端部がリヤティルトリンクの第2端部にピボット運動可能に結合されており、(ii)リヤティルトレバーは、シリンダ端部とリンク端部との間に位置する場所で、ボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続され、(iii)リヤティルトレバーは、第1のレバー空間を通って延びている。リンケージ組立体は、レバー端部と用具端部とを有するティルトシリンダを含んでおり、該ティルトシリンダは、(i) レバー端部がリヤティルレバーのシリンダにピボット運動可能に結合されており、(ii)用具端部が作業用具に機械的に接続されている。
【0005】
本発明の第2の実施例において、作業用具を機械のフレームに接続するためのリンケージ組立体が形成されている。リンケージ組立体は、フレーム端部と用具端部とを有するリフトアームを含んでおり、該リフトアームは、(i)フレーム端部がフレームにピボット運動可能に結合され、(ii)用具端部が作業用具にピボット運動可能に接続され、(iii)リフトアームは、上側アームセグメントと、下側アームセグメントを含んでおり、(iv)上側アームセグメントが、第1のレバー空間を形成するように相互に離れて配置された第1の伸長部と第2の伸長部とを有するようになっている。リンケージ組立体は、フレーム端部とリフトアーム端部とを有するリフトシリンダも含んでおり、該リフトシリンダは、(i) フレーム端部がフレームにピボット運動可能に結合されており、(ii)リフトアーム端部がリフトアームにピボット運動可能に接続されている。
さらに、リンケージ組立体は、シリンダ端部とリンク端部とを有するリヤティルトレバーを含んでおり、該リヤティルトレバーは、(i)リンク端部がフレームに機械的に結合されており、(ii)リヤティルトレバーは、シリンダ端部とリンク端部との間に位置する場所で、リフトアームにピボット運動可能に接続され、(iii)リヤティルトレバーは、第1のレバー空間を通って延びている。リンケージ組立体は、さらに、レバー端部と用具端部とを有するティルトシリンダを含んでおり、該ティルトシリンダは、(i)レバー端部がリヤティルレバーのシリンダ端部にピボット運動可能に結合されており、(ii)用具端部が作業用具に機械的に接続されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
この明細書の一部に組み込まれ、その一部を構成する図面は、発明の詳細な記載とともに本発明のいくつかの実施例を表しており、本発明の原理を説明するものである。
図面に図示されている本発明の例示的実施例に関し詳細に説明する。可能なかぎり、同一の符号を同一のもしくは同様の部品を表すものとして、全図を通し使用する。
【0007】
本発明は、様々な修正、変更形態が可能であり、これの特定の実施例が図において例として図示されており、本明細書において詳細に記載する。しかし、本発明を開示した特定の形態に制限するものではなく、本発明は、請求の範囲に定義された本発明の精神と範囲内にある全修正例、均等例、及び変更例の全てをカバーするものである。
図1を参照すると、本発明の特徴を中に組み込んだ作業機械10が図示されている。作業機械10は、後部11と前部15とを含む。後部11はキャブ組立体12、リヤエンドフレーム13、ヒッチ(図示せず)、エンジン(図示せず)、リアアクスルハウジング(図示せず)、及び駆動列成分(図示せず)を含む。キャブ組立体12、ヒッチ、エンジン、リアアクスルハウジング及び駆動列成分がリヤエンドフレーム13に全て取り付けられている。前部15は、フロントエンドフレーム16(以下フレーム16とする)、フロントアクスルハウジング17、作業用具18、リフトアーム組立体20及びリンケージ組立体22を含む。
【0008】
作業機械のフレーム
図2及び図3を参照すると、フレーム16が、側壁部分26、側壁部分32、中央壁部分40、ヒッチ構造48、ボックス支持構造50、ボックス支持構造88、床板70、及びアクスル取り付け構造46を含んでいる。側壁部分26には、ボアホール28、アクセスホール30、ボアホール66が形成されている。側壁部分32には、ボアホール34、アクセスホール36、ボアホール42及びボアホール44が形成されている。
図2と4を参照すると、ヒッチ構造48が上部プレートと下部プレート60とを含む。上部プレート58には、ヒッチピンアパーチュア62が中に形成されている。上部プレート58には、一対のステアリングシリンダアパーチュア84も形成されている(1つのステアリングシリンダアパーチュアのみが図2に図示されている)。下部プレート60には、中にヒッチピンアパーチュア64が形成されている。
【0009】
図3と6を参照すると、ボックス支持構造50が前部ボックス壁52と後部ボックス壁54とを含んでいる。ボックス支持構造88は前部ボックス壁90と後部ボックス壁92とを含んでいる。
図2、3、4及び5を参照すると、床板70がコンポーネントホール72とコンポーネントホール74とを含んでいる。側壁部分32は、コンポーネントホール74の外周78が床板70と側壁部分32とにより形成されるように、床板70のエッジ82(図5参照)に溶接されている。側壁部分26は、コンポーネントホール72の外周76(図3参照)が床板70と側壁部分26とにより形成されるように、床板70のエッジ80(図4参照)に溶接されている。さらに、側壁部分26と側壁部分32とは、上述したように側壁部分32が側壁部分26から離れて内部空間38を間に形成するように、床板70に溶接されている。
【0010】
さらに、図2に図示するように、側壁部分26と側璧部分32は、(i)ボアホール28がラインL1で図示されているようにボアホール34と線形に整列し、(ii)アクセスホール30がラインL2で図示するようにアクセスホール36と線形に整列するような関係になるように相互に位置決めされている。
図4及び5を参照すると、ヒッチ構造48の上部プレート58と下部プレート60とが、(i)上部プレート58と下部プレート60が相互に垂直方向に離れ、(ii)側壁部分26のボアホール66と、側壁部分32のボアホール68の双方が上部プレート58の下側に配置されるように、側壁部分26と側壁部分32とに溶接されている。さらに、上部プレート58と下部プレート60とが、ヒッチピンアパーチュア62が、ラインL3に図示されているようにヒッチピンアパーチュア64と線形に整列するような関係になるように配置されている。さらに図4に図示するように、床板70の端部124が上部プレート58の下側部分126に溶接されている。
【0011】
図2と3を参照すると、中央壁部分40が内部空間38内に配置されており、これの下部セクション86(図3参照)はヒッチ構造48の上部プレート58に溶接されている。中央壁部分40は、(i)ボアホール42がラインL1に図示するようにボアホール28、34と線形に整列し、(ii)ボアホール44がラインL2に図示するようにアクセスホール30と36とに線形に整列するように、内部空間38内に配置されている。
図2に図示するように、側壁部分26、側壁部分32及び中央壁部分40を上述のように配置することは、側壁部分26を平面P1に、側壁部分32を平面P2に、中央壁部分40を平面P3に配置することになる。平面P1、P2、P2は、垂直方向に配向されており、相互にほぼ平行である。
【0012】
図3、4及び6を参照すると、後部ボックス壁54が側方エッジ102、側方エッジ104及び底部エッジ106を含んでいる。後部ボックス壁54は、内部空間38内に配置されており、側壁部分26と中央壁部分40との間に挟まれている。側方エッジ102は側壁部分26に溶接されている。側方エッジ104は中央壁40に溶接されている。底部エッジ106はヒッチ構造48の上部プレート58に溶接されている。
【0013】
前部ボックス壁52は、側方エッジ94、側方エッジ96、上部エッジ98及び底部エッジ100を含む。前部ボックス壁52は、内部空間38内に配置されており、側壁部分26と中央壁部分40との間に挟まれている。側方エッジ94は側壁部分26に溶接されている。側方エッジ96は、中央壁部分40に溶接されている。底部エッジ100は、ヒッチ構造48の上部プレート58に溶接されており、上部エッジ98は後部ボックス壁54に溶接されている。前部ボックス壁52と後部ボックス壁54を上述に記載のように位置決めすることは、ボックス支持構造50を内部空間38内に配置することになり、側壁部分26、中央壁部分40、前部ボックス壁52、後部ボックス壁54及びヒッチ構造48の上部プレート58がシール間隙56(図4参照)を形成することになる。
【0014】
図3、5及び6を参照すると、後部ボックス壁92が側方エッジ108、側方エッジ110及び底部エッジ112を含んでいる。後部ボックス壁92は、内部空間38内に配置されており、側壁部分32と中央壁部分40との間に挟まれている。側方エッジ108は側壁部分32に溶接されている。側方エッジ110は中央壁部分40に溶接されている。底部エッジ112はヒッチ構造48の上部プレート58に溶接されている。
【0015】
前部ボックス壁90は、側方エッジ114、側方エッジ116、上部エッジ118及び底部エッジ120を含む。前部ボックス壁90は、内部空間38内に配置されており、側壁部分32と中央壁部分40との間に挟まれている。側方エッジ114は、側壁部分32に溶接されている。側方エッジ116は、中央壁部分40に溶接されている。底部エッジ120は、ヒッチ構造48の上部プレート58に溶接されており、上部エッジ118は後部ボックス壁92に溶接されている。前部ボックス壁90と後部ボックス壁92を上述に記載のように位置決めすることは、ボックス支持構造50を内部空間38内に配置することになり、側壁部分32、中央壁部分40、前部ボックス壁90、後部ボックス壁92及びヒッチ構造48の上部プレート58がシール間隙122を形成することになる。
【0016】
図2をもう一度参照すると、アクスル取り付け構造46が、中央壁部分40と接触しないように、側壁部分26と側壁部部32に溶接されている。
フレーム16は、公知の手段で、アクスル取り付け構造46を介しフロントアクスルハウジング17(図1参照)に固定されている。例えばこのような固定は、アクスル取り付け構造46に形成されたアパーチュアを通ってアクスルハウジング17に形成されたアパーチュア内に挿入され、フレーム16をアクスルハウジング17に固定するようになっている。次いで、前側部分15(図1参照)は、公知の手段でフレーム16のヒッチ構造48を介し後部11(図1参照)に機械的に結合されており、作業機械10が後部11に対し前部15を回転させることによって操縦できるようになっている。
【0017】
フレーム16は既存のフロントエンドフレームと比較すると、比較的コンパクトである。フレーム16がコンパクトであることは、既存のフレーム(例えば図22参照)に比較すると、図21に図示するように、オペレータがキャブ組立体12から作業領域を比較的妨害されない状態で見られるようにする。
しかし、フレーム16が比較的小さくコンパクトであるときでも、作業用具18の使用中に発生した高荷重に適用できるのに必要とされる構造的強度を有するように設計されている。フレーム16が高荷重に適用できる1つの理由は、この構造が荷重を作業用具18からリフトアーム組立体20、側壁部分26、側壁部分32及び中央壁部分40を介し、フロントアクスルハウジング17(アクスル取り付け構造46を介し)と、リヤエンドフレーム13(ヒッチ構造48を介し)とに効率的に伝達するように設計されていることである。
【0018】
作業機械のリフトアーム組立体
図7及び8を参照すると、リフトアーム組立体20が基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130とを含む。リフトアーム組立体は、基部リフトアームセグメント128により定められたフレーム端部246、先端リフトアームセグメント130により形成された用具端部248とも含む。リフトアーム組立体20は左側の基部伸長部174、右側の基部伸長部176、左側の先端伸長部178及び右側の先端延長部180(矢印475の概略的方向に見て)を含む。左側の基部伸長部174及び右側の基部伸長部176の一方が本発明の第1の伸長部を構成し、他方が第2の伸長部を構成する。また、上記左側の先端伸長部178及び右側の先端延長部180の一方が本発明の第3の伸長部を構成し、他方が第4の伸長部を構成する。さらに、リフトアーム組立体20は、中にレフトフレームピンボア138が形成されたレフトフレームカップリング136と、ライトフレームピンボア192が中に形成されたライトフレームカップリング190、レフトピンボア142が中に形成された左側作業用具カップリング140及び中に右側作業用具ピンボア308が形成された右側作業用具カップリング194とを含む。さらにリフトアーム組立体20は、リンケージピンボア132、リンケージピンボア133(図11参照)、リンケージピンボア134、リンケージピンボア135(図11参照)、シリンダピンボア186、スロット172(図8参照)を含む。
【0019】
基部リフトアームセグメント128が、これから伸長する左側の基部伸長部174と右側の基部伸長部176とを有する。左側の基部伸長部174と右側の基部伸長部176とは、これらの間にレバー空間292を形成するように相互に離れている。左側基部伸長部174には、リンケージピンボア132とシリンダピンボア186とが形成されている。右側基部伸長部176がリンケージピンボア133(図11参照)を中に有する。シリンダピンボア(図示せず)がシリンダピンボア186とほぼ同一の構成で右側基部伸長部176に形成されている。レフトフレームカップリング136が左側基部延長部174の一端に固定されている。ライトフレームカップリング190が右側基部伸長部176の一端に固定されている。
【0020】
先端リフトアームセグメント130は、これから伸長する左側の先端伸長部178と右側の先端伸長部180とを有する。左側の先端伸長部178と右側の先端伸長部180とは、これらの間にリンク空間294を形成するように相互に離れている。左側先端伸長部178には、リンケージピンボア134が中に形成されている。右側先端伸長部180は、リンケージピンボア135(図11参照)を中に有する。左側作業用具カップリング140が左側先端延長部178の一端に固定されている。右側作業用具カップリング194が右側先端伸長部180の一端に固定されている。
【0021】
構造的にリフトアーム組立体20は、ボックスブームリフトアームである。本明細書において、ボックスブームリフトアームとは、リフトアーム組立体が(i)ほぼ中空の内部を有し、(ii)リフトアーム組立体の構造が、図7と8に図示するようにリフトアーム組立体の長さに沿って,相当な距離だけ伸長するほぼ長方形状の断面を有するように、複数の金属板から製造されたリフトアーム組立体のことを意味する。
ボックスブームリフトアームを利用することの利点は、異なる構造的設計を利用するほぼ同重量のリフトアーム組立体よりも一般的に剛性であり、強度が強いことである。例えば、ボックスブームリフトアームを利用するリフトアーム組立体は、異なる構造的設計を利用するほぼ同重量のリフトアーム組立体よりも一般的に剛性であり、強度が強い。
【0022】
図9に図示するように、左側の基部伸長部174は、ボックスブームリフトアームの構造的特徴を概略的に図示する。詳細には、左側の基部伸長部174は、サイドプレート146、サイドプレート148、アンダープレート160、中間プレート166及びオーバプレート158を含む。
サイドプレート146の底部エッジ162は、アンダープレート160から上方に延びるようにアンダープレート160に固定されている。同様に、サイドプレート148の底部エッジ164は、アンダープレート160から上方に延びるようにアンダープレート160に固定されている。オーバプレート158はサイドプレート146の上部エッジ154に固定されている。オーバプレート158は、またサイドプレート146の上部エッジ156に固定されている。オーバプレート158がアンダープレート160とほぼ平行な関係になるようにサイドプレート146とサイドプレート148に固定される。中間プレート166がオーバプレート158とアンダープレート160とほぼ平行な関係に配置されるように、サイドプレート146とサイドプレート148との間に挟まれ、固定されている。上述の手段で、サイドプレート146、サイドプレート148、オーバプレート158、アンダープレート160を構成し、固定することは、左側の基部伸長部174が実質的に中空の内部144とほぼ長方形状の断面を有することになる。
【0023】
側の基部伸長部176を含む基部リフトアームセグメント128は左側の基部伸長部174に記載されているものと同類の構造的特徴を有する。さらに、左側の基部伸長部178と右側の先端伸長部180とを含む先端リフトアームセグメント130は、左側の基部伸長部174に記載されているものと同類の構造的特徴を有する。このために、リフトアーム組立体20は、(i)ほぼ中空の内部を有しており、(ii)リフトアーム組立体20の構造は、リフトアーム組立体20の全長にほぼ沿って延びるほぼ長方形状の横断面を有する。
【0024】
図10及び11を参照すると、手順203がリフトアーム組立体20(図7参照)を製造するのに使用されている。手順203は、基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130が形成される段階204で開始する。基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130は、リフトアーム組立体20の(図7参照)2つの独立した別個のサブ組立体として形成されている。詳細には、基部リフトアームセグメント128が、左側の基部伸長部174と右側の基部伸長部176を含むように、図7、8及び9を参照して上述に記載するように形成されている。さらに、基部リフトアームセグメント128が溶融エッジ300を(図11参照)含むように生成されている。
【0025】
先端リフトアームセグメント130は、左側の先端伸長部178と右側の先端伸長部180とを含むように形成されている。さらに、先端リフトアームセグメント130が溶接エッジ302を含むように形成されている。 基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130とが形成される順番は、本発明に関し重要ではないことに留意しなければならない。すなわち、基部リフトアームセグメント128は先端リフトアームセグメント130前後又は同時に形成できる。
【0026】
更に、段階204は、基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130にカップリングを溶接する段階を含む。詳細には、レフトフレームカップリング136が左側の基部伸長部174に溶接されており、ライトフレームカップリング190が、基部リフトアームセグメント128の生成中に、右側の基部伸長部176に溶接される。同様な手段で、先端リフトアームセグメント130を形成中に、左側作業用具カップリング140が左側の先端伸長部178に溶接され、右側作業用具カップリング194が右側の先端延長部180に溶接される。カップリングが溶接される順番は、本発明に関し重要なことではないことに留意しなければならない。
【0027】
段階204完了後、手順203における次の段階が段階206である。段階206において、リンケージピンボア132、リンケージピンボア133(図11参照)、シリンダピンボア186、及び右側の基部伸長部176内に形成されたシリンダピンボア(図示せず)と、が基部リフトアームセグメント128内に形成される。さらに、リンケージピンボア134とリンケージピンボア135とが(図11参照)が先端リフトアームセグメント130内に形成される。詳細には、機械複合体が、右側の基部伸長部176内に形成されたリンケージピンボア133とシリンダピンボア(図示せず)とを形成するのに使用してもよい。
【0028】
機械複合体は、先端リフトアームセグメント130の左側の先端伸長部178内に形成し、リンケージピンボア135を右側の先端伸長部180に形成するのにも用いられる。さらに、機械複合体は、ピンボア138、142、192及び308(図8参照)を形成するのに用いることができる。
段階206の終了後に、手順203の次の段階が208である。段階208において、基部リフトアームセグメント128は、先端リフトアームセグメント128に溶接される。詳細には、基部リフトアームセグメント128は、基部リフトアームセグメント128の溶接エッジ300(図11参照)と先端リフトアームセグメント130の溶接エッジ302(図11参照)とが接触するように。先端リフトアームセグメントに対し配置される。段階206において形成された上述に記載のボアは、複数のピン(図示せず)に関連するものとして、かつ溶接エッジ300と溶接エッジ302が接触するように基部リフトアームセグメント128を先端リフトアームセグメント130に対し配置するようための固定装置(図示せず)として使用されることに留意しなければならない。溶接エッジ300と302は溶接シーム304(図7および8参照)を形成するようにともに溶接され、基部リフトアームセグメント128を図7と8に図示するように先端リフトアームセグメントに固定する。
【0029】
以下、リンケージーピンボア132、リンケージピンボア133、シリンダピンボア186、リンケージピンボア134、リンケージピンボア135、および右側の基部伸長部176に形成されたシリンダピンボアを、まとめてピンボアとする。実行段階210(すなわち先端リフトアームセグメント130に対し基部リフトアームセグメント128を溶接する段階)の前の手順203の実行段階206は、いくつかの利点を与える本発明の重要な1態様である。
詳細には、基部リフトアームセグメント128は、リフトアーム組立体20に比較すると比較的小さい。同様に、先端リフトアームセグメント130は、リフトアーム組立体20に比較すると比較的小さい。詳細には、基部リフトアームセグメント128はリフトアーム組立体20の長さL7(図7参照)に比較すると、より短い長さL8(図11参照)を有し、先端リフトアームセグメント130も、リフトアーム組立体20の長さL7(図7参照)に比較すると、より短い長さL4(図11参照)を有する。リフトアーム組立体20または基部リフトアームセグメント128のような構造において(すなわち段階206)ピンボアを形成するのに要求される機械複合体の大きさは、構造の大きさに正比例する。例えば、リフトアーム組立体20は基部リフトアームセグメント128よりも大きい(例えば長い)ので、基部リフトアームセグメント128においてピンボアを形成するのに比較すると、より大きな機械複合体がリフトアーム組立体20においてピンボアを形成するのに要求されることになる。
【0030】
より大きな機械複合体がより小さな機械複合体よりも極めて高価であることに留意しなければならない。より大きな機械複合体を使用することは、リフトアーム組立体20の製造コストを高いものにする。本発明では、比較的小さな機械複合体を用いて、基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメント130にピンボアを形成し、次いで、基部リフトアームセグメント128と先端リフトアームセグメントを溶接して比較的大きな(すなわち長い)リフトアーム組立体20構造を形成することによって製造コストを減少させることになる。
【0031】
手順203の終了後、リフトアーム組立体20は作業機械10のフレーム16に(図1および13参照)に固定される。詳細には、図13においてリフトアーム組立体20のフレーム端部246が、(i)左側フレームカップリング136(図2参照)がフレーム16の側壁部分26と中央壁部分40との間に配置され (ii)右側フレームカップリング190(図8参照)が中央壁部分40とフレーム16の側壁部分32との間に配置されるように、フレーム16に対し配置される。リフトアーム組立体20が、上述したように、左側フレームカップリング136(図7参照)の左側フレームピンボア138(図7参照)と、右側フレームカップリング190(図8参照)の右側フレームピンボア192(図8参照)がフレーム16のボアホール28(図2参照)、ボアホール42(図2参照)及びボアホール34(図2参照)と線形に整列するように配置される。フレームピン260が、次いで、ボアホール28、ボアホール42、ボアホール34、左フレームピンボア138(図8参照)及び右フレームピンボア192(図8参照)を通り、左基部伸長部174と右基部伸長部176(リフトアーム組立体20)をフレーム領域296においてフレーム16にピボット運動可能に結合することになる。
【0032】
以下に詳細に記載するように、リフトアーム組立体20は、所定の作業用途のために設計されている。例えば、リフトアーム組立体20は、農業製品のような比較的低密度の物体を持ち上げるのに使用されるのが好ましい。しかし、図11及び12に図示するように、他のリフトアーム組立体の構造も手順203を用いて製造することができる。詳細には、他の先端リフトアームセグメント218を、手順203の段階210において、先端リフトアームセグメント130と取り替えることができる。このために、先端リフトアームセグメント218は、先端リフトアームセグメント130ではなく基部リフトアームセグメント128に溶接される。先端リフトアームセグメント218を基部リフトアームセグメント128に溶接することは、図12に図示するように別のリフトアーム組立体214を作り出すことになる。
【0033】
他のリフトアーム組立体214は、リフトアーム組立体20に関し上述したような同一の手段でフレーム16にピボット運動可能に結合されることを理解しなければならない。なぜならば、リフトアーム組立体214とリフトアーム組立体20はほぼ同一の基部リフトアームセグメント(すなわち、基部リフトアームセグメント128)を有しているからである。しかし、先端リフトアームセグメント130と先端リフトアームセグメント218との違いは、先端リフトアームセグメント130が長さL4(図11参照)を有し、先端リフトアームセグメント218が長さL5を有することである。長さL4はL5よりも大きい。基部リフトアームセグメント128は一定であるために、先端リフトアームセグメント218を基部リフトアームセグメントに溶接することにより、リフトアーム組立体214は、リフトアーム組立体20の長さL7(図7参照)よりも小さい長さL6(図12参照)を有することになる。リフトアーム組立体214のより短い長さL6のために、リフトアーム組立体214はリフトアーム組立体20に比較すると土壌、岩のような比較的高密度の物体を持ち上げるのにより適することになる。
【0034】
基部リフトアームセグメント128の物理的構造を一定状態に保ちながら、基部リフトアームセグメントに溶接するために別の複数の先端リフトアームセグメントの構造(例えば、先端リフトアームセグメント130,218)を形成することは、本発明の別の利点であることを理解しなければならない。詳細には、基部リフトアームセグメント128の物理的構造を一定状態に保ちながら、別のいくつかの先端リフトアームセグメント構造を形成することは、広い範囲の用途のために設計されたリフトアーム組立体を作り利用するための経済的方法を与えることになる。例えば、標準化された基部リフトアームセグメント128の構造を有することは、リフトアーム組立体20と214のような異なるリフトアーム組立体構造を、フレーム16を変更することなく作業機械10に利用できる。フレーム16が基部リフトアームセグメント128と協働するように設計されていること、これの物理的特徴(例えば。ピンボアの位置)が一定であるために、このことは確実なことである。従って、作業機械10には、フレーム16を変更することなく、リフトアーム組立体20又は他のリフトアーム組立体214を形成できる。フレーム16を変更することなく、いくつかのリフトアーム組立体構造のいずれかを利用できることは、作業機械10の能力を更に高めることになる。
【0035】
上述したように、ボックスブームリフトアーム式のリフトアーム組立体(すなわちリフトアーム組立体20)を製造するための手順203を利用することは、いくつか利点を有する。しかし、この手順203は、スラブタイプのリフトアーム組立体のような別のタイプのリフトアーム組立体を製造するのに用いることができる。
【0036】
作業機械のリンケージ組立体
図7、8、及び13を参照すると、リンケージ組立体22は、リフトアーム組立体20、リフトシリンダ250、リフトシリンダ328、リヤティルトリンク256、リヤティルトレバー262、及びティルトシリンダ270を含む。リンケージ組立体22は、フロントティルトレバー276、フロントティルトリンク282、及び作業用具カップラー290を含む。
【0037】
図13及び14を参照すると、リフトシリンダ250はフレーム端部252とリフトアーム端部254とを有する。リフトシリンダ250は、フレーム252がフレーム16の内部空間38内に配置され、側壁部分26のボアホール66(図2参照)に隣接して配置されるように、フレーム16に対し配置されている。
リフトシリンダ250は、床板70のコンポーネントホール70(図3参照)を通って延びるようにフレーム16に対し配置されている。次いで、ピン310がリフトシリンダ250をフレーム16にピボット運動可能に結合できるようにボアホール66とフレーム端部252とを通って挿入される。
【0038】
リフトシリンダ250は、リフトアーム端部254がリフトアーム組立体20のスロット172(図8参照)を通って挿入されるように、そしてピンボア186(図8参照)に隣接して配置されるようにリフトアーム組立体20に対し配置される。ピン312は、リフトシリンダ250をリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合するようにシリンダピンボア186とリフトアーム端部254とを通って挿入される。
リフトシリンダ328は、リフトシリンダ250に記載されたのとほぼ同一の手段で、フレーム16とリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合される。詳細には、リフトシリンダ328はフレーム端部(図示せず)とリフトアーム端部(図示せず)を有する。リフトシリンダ328は、フレーム端部がフレーム16の内部空間38内に配置されており、側壁部分23のボアホール68(図5参照)に隣接して配置されるように、フレーム16に対し配置されている。リフトシリンダ328は、リフトシリンダ328が床板70のコンポーネントホール74を通って延びるように、フレーム16に対し配置されている。ピン(図示せず)がボアホール68(図5参照)とリフトシリンダのフレーム端部を通って挿入されて、リフトシリンダ328をフレーム16にピボット運動可能に結合するようになっている。
【0039】
リフトシリンダ328は、これのリフトアーム端部(図示せず)が、リフトアーム組立体20の右基部伸長部176内に形成されたスロット(図示せず)を通って挿入されており、中に形成されたシリンダボア(図示せず)に隣接して配置されるように、リフトアーム組立体20に対し配置されている。ピン(図示せず)がシリンダピンボアとリフトアーム端部を通って挿入されており、リフトシリンダ328をリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合するようになっている。
【0040】
図7及び8を参照すると、リヤティルトレバー262が、プレート314、プレート316及び横方向チューブ部材317を含む。プレート314は、ホール320とホール322がプレート314の対向する端部に配置されるように、ホール320とホール322とを含む。プレート314は中を貫通するアパーチュア326(図8参照)も有する。アパーチュア326は、ホール320とホール322との間に配置されている。
プレート316は、ほぼプレート314と同一に構成されている。詳細には、プレート316は、これの一端に形成されたホール324を有する。プレート316は、ホール324を有する端部に対向したプレート316の端部に形成された他のホール(図示せず)も有する。プレート316は、またこれを通るアパーチュア(図示せず)も有する。プレート316に形成されたアパーチュアはホール324と別のホール(図示せず)との間に配置されている。
【0041】
プレート314とプレート316は、プレート318(図7参照)がこれらの間に配置されるようなほぼ平行な関係で相互に間隔が空けられている。横方向チューブ部材317がプレート空間318内に配置されており、横方向のチューブ部材317により形成された導管(図示せず)がプレート314内に形成されたアパーチュア326とプレート316に形成されたアパーチュアと線形に整列するようにプレート314とプレート316とに固定されている。プレート314とプレート316は、ホール320と324が線形に整列するように相互に配置されている。プレート314と316は、ホール322と、中にホール324が形成されたプレートに対向したプレート316の端部に形成されたホールが線形に整列するように相互に配置されている。
【0042】
リヤティルトレバー262は、横方向チューブ部材317と、プレート314及び316に形成されたアパーチュア(すなわち、アパーチュア326及びプレート136に形成されたアパーチュア(図示せず))が、左基部伸長部174に形成されたリンケージピンボア132、右基部伸長部176に形成されたリンケージピンボア133と線形に整列する。リヤティルトレバー262は、該リヤティルトレバー262がレバー空間292を通って延びるようにレバー空間292内に配置される。リヤティルトレバー262は、さらにリヤティルトレバー262がレバー空間292を通って延びるように、レバー空間292内に配置されている。リヤティルトレバー262を上述の手段で配置することにより、シリンダ端部264とリヤティルトレバー262のリンク端部266がレバー空間292から出るように延びることになる。
【0043】
図4に図示するように、ピン330がリンケージピンボア132、横方向チューブ部材317、プレート314とプレート316において形成されたアパーチュア(すなわちアパーチュア326及びプレート316(図示せず)に形成された図示していないアパーチュア)及びリンケージピンボア133(図11参照)を通って挿入され、シリンダ端部264とリンク端部266との間に挟まれたリヤティルトレバー262をリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合するようになっている。
【0044】
図8を参照すると、リヤティルトリンク256が、プレート332、プレート334、及びボス336を含む。プレート332は、該プレートの一端に形成されたホール338と、これに対向する端部に形成されたホール344とを有する。詳細には、プレート334は、これらの各端部に形成されたホールを有しているが、ホール340のみが図示されている。プレート空間342が間に形成されるように、プレート332とプレート334がほぼ平行な関係で相互に離れている。ボス336がプレート空間342内配置されており、ボス336により形成された通路(図示せず)が、プレート332内のホール344と、プレート334に形成されたホール(図示せず)と線形に整列するように、プレート332とプレート334に固定されている。プレート332とプレート334が、ホール338と340が線形に配列されるように相互に配置される。
【0045】
リヤティルトリンク256が一端部258と一端部260とを有する。リヤティルトリンク256がリヤティルトレバー262のリンク端部266に対し配置され、リヤティルトリンク256の端部260がリヤティルトレバー262のプレート空間318(図7参照)内に配置されるようになっている。リヤティルトリンク256は、リヤティルトレバー262のリンク端部266に対し配置されており、プレート332内のホール34、プレート334内に形成されたホール(図示せず)、ボス336により形成された通路(図示せず)及びリヤティルトレバー262に形成されたホール(すなわち、ホール322及びプレート316(図示せず)に形成されたホールが線形に整列されている。
【0046】
図13及び14に見られるように、ピン346がプレート332(図8参照)内のホール344、プレート334内に形成されたホール(図示せず)ボス336によって形成された通路(図示せず)、及びリヤティルトレバー262内に形成されたホール(すなわちホール322とプレート316(図示せず))を通って挿入され、リヤティルトレバー262のリンク端部266に、リヤティルトリンク256をピボット運動可能に結合するようになっている。
リヤティルトリンク256の端部258は、フレーム16の中央壁部分40が、ティルトリンク256のプレート332とプレート334との間に挟まれるように、フレーム16に対し配置されている。リヤティルトリンク256の端部258は、プレート332内に形成されたホール338(図8参照)とプレート334(図8参照)内に形成されたホール340が中央壁部分40(図2参照)内に形成されたボアホール44と線形に整列するようにフレーム16に対し配置されている。ピン348が側壁部分26(図2参照)のアクセスホール30、リヤティルトリンク256のホール338及び340、中央壁部分40のボアホール44,及び側壁部分32(図2参照)のアクセスホール36を通って挿入され、フレーム領域296(図13参照)の下側に垂直方向に配置されたフレーム領域298においてフレーム16にリヤティルトリンク256の端部258をピボット運動可能に結合するようになっている。
【0047】
図7と8をもう一度参照すると、フロントティルトリンク282は、レバー端部284とリフトアーム端部286を有する。レバー端部284は、内部にホール352が形成されており、リフトアーム端部286は中に形成されたホール(図示せず)を有する。フロントティルトリンク282がリンクスペースに延びるようにリフトアーム組立体20に対し配置されている。フロントティルトリンク282は更に、リフトアーム端部286に形成されたホールが、左先端伸長部178(図11参照)に形成されたピンボア134と、右先端伸長部180(図11参照)に形成されたリンケージピンボア135と線形に整列するようにリフトアーム組立体20に対し配置されている。図13及び図15において図示するように、ピン350がリンケージピンボア134(図11参照)、フロントティルトリンク282のリフトアーム端部286内に形成されたホール(図示せず)、およびリンケージピンボア135(図11参照)を通り挿入されており、フロントティルトリンク282のリフトアーム端部286をリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合するようになっている。
【0048】
図7及び図8を参照すると、フロントティルトレバー276がプレート354、プレート356、ボス359、リヤエンド278、及びフロントエンド280とを含む。プレート354は、一端部において、ホール361を有しており、他端にはホール363が形成されている。プレート354は、これを貫通するアパーチュアを有する。プレート354に形成されたアパーチュア369が、ホール361と363との間に配置されている。プレート356は、プレート356に関し記載しているのとほぼ同一の手段で構成されている。詳細には、プレート356は一端においてホール365と、他端に形成されたホール(図示せず)とを有する。プレート356は、また、これを貫通して形成されたアパーチュア(図示せず)を有する。プレート356において形成されたアパーチュア(図示せず)が、ホール365と図示していないホールとの間に配置されている。プレート356とプレート354はほぼ平行な状態で相互に配置されており、プレート空間371がこれらの間に形成されている。ボス359がプレート空間371内に配置されており、ボス359を通って形成された通路(図示せず)がホール363と、プレート356端部に形成されたホール(図示せず)と線形に整列するように、プレート354と356に固定されている。プレート354とプレート356は、ホール361と365が線形に整列され、アパーチュア369と、プレート356内に形成されたアパーチュアが線形に整列するように相互に配置されている。
【0049】
フロントティルトレバー276は、フロントティルトリンク282がプレート空間371内に配置されるようにフロントティルトリンク282に対し配置されている。フロントティルトレバー276は、プレート354内に形成されたアパーチュア369、フロントティルトリンク282内に形成されたホール352、及びプレート356内に形成されたアパーチュア(図示されず)が線形に整列するようにフロントティルトリンク282に対し配置されている。ピン373(図14参照)がアパーチュア369、ホール352及びプレート356内に形成されたアパーチュア(図示されず)を通って挿入される。ピン373は、フロントティルトリンク282のレバー端部284を、フロントティルトレバー276の後端部278と前端部280との間に位置する位置288においてフロントティルトレバー276にピボット運動可能に結合されている。
【0050】
図13及び14を参照すると、ティルトシリンダ270はレバー端部272と用具端部274とを含む。ティルトシリンダ270は、レバー272がプレート空間318(図7参照)内に配置されるようにリヤティルトレバー262のシリンダ端部264に対し配置されている。ピン375は、ティルトシリンダ270のレバー端部272をリヤティルトレバー262のシリンダ端部にピボット運動可能に結合するように、ホール320(図7参照)、レバー端部272及びホール234に挿入される。
【0051】
更にティルトシリンダ270は、用具端部274がプレート空間371内に配置され、ホール365と361との間に配置されるようにフロントティルトレバー276に対し配置されている。次いで、ピン377が、ティルトシリンダ270の用具端部274をフロントティルトレバー276のリヤ端部278にピボット運動可能に結合するように、ホール365、用具端部274、ホール361を通って挿入される。上述に記載のようにティルトシリンダ270を結合することは、ティルトシリンダ270の用具端部274を作業機械18に機械的に結合することになることを理解しなければならない。
リンケージ組立体22は、既存のリンケージ組立体に比較すると、作業用具18をフレーム16に機械的に結合するための比較的コンパクトな機構を提供することを理解しなければならない。リンケージ組立体がコンパクトであるために、既存のリンケージ組立体(例えば図22参照)に比較すると図21に図示するようにオペレータは、キャブ組立体12から作業領域を比較的妨害されることなく見ることができる。
【0052】
さらに、リンケージ組立体の上述に記載の成分は、既存のリンケージ組立体に比較すると、矢印379及び381(図14参照)により示された方向に作業用具18の動きの範囲をより広くすることができる。上述に記載のようにより大きな程度に作業用具18を回転させることができることは、他の作業用具とともに能力を改善することになる。さらに、上述に記載のリンケージ組立体22成分の構造は、図14の矢印379,381により図示された作業用具18の動作の全範囲にわたり比較的一定のティルト力を与える。
【0053】
更に、図14及び15に図示するように、ティルトシリンダ270は、水平線383と、作業用具18の床セグメント385により形成される面の線形伸長部387との交差する点が所定の角度Θを形成するように、作業用具18を位置決めするように伸長できる。リンケージ組立体22によって、作業用具18を所定の角度Θに維持しながら、リフトアーム組立体20が図15に図示するように高く伸ばすことができることに留意しなければならない。作業用具18を持ち上げながら、所定の角度Θに維持することは、作業機械10のオペレータが掘削作業中に作業用具18内に含まれた積載物を投げ出すようなことが少なくなる。作業用具18を、持ち上げながら、所定の角度Θに維持するリンケージ組立体22の能力が本発明の利点である。なぜならば、リフトアーム組立体を上昇させながら、水平線(水平線383に類似する)に対し所定の角度に作業用具を維持するために、既存リンケージ組立体では、一般的に付加的な機械的又は油圧的成分を必要とするからである。これらの付加的成分は、リンケージ組立体22に比較すると、機械的複雑さとこれらの既存のリンケージ組立体の費用を高くする。
【0054】
作業機械の作業用具カップラー
図13、23及び24を参照すると、作業用具カップラー290が図示されている。作業用具カップラー290は、リンケージ22を作業用具18に接続するように作用する。詳細には、作業用具カップラー290は、リンケージ22と作業用具18の媒介物である。さらに、作業用具カップラー290は作業用具18をリンケージに簡単に取りつけたりはずすことができるようにする。
【0055】
作業用具カップラー290は、右外側支持プレート460、右内側支持プレート462、左内側支持プレート464及び左外側支持プレート466(矢印475の方向から見て)を含む。中央ボックスセクション468が、内側右支持プレート462と左内側右支持プレート464の下側部分に溶接されている。リヤボックスセクション480(図13参照)が右外側支持プレート460、右内側支持プレート462、左内側支持プレート464及び左外側支持プレート466の下側部分に溶接され、各支持プレートがほぼ平行になっている。センターボックスセクション468とリヤボックスセクション480が、リフト作業中に荷重作業用具18からリンケージ22に伝達する構造を形成する。
チューブセクション470が、右外側支持プレート460、右内側支持プレート462、左内側支持プレート464、左外側支持プレート466の上側部分に溶接されている。右支持バー472が、右外側支持プレート460に固定されており、矢印476の方向に外方向に延びている。同様に、左支持バー474は左外側支持プレート466に固定され、矢印478の方向に外側に延びている。
【0056】
右内側支持プレート462は、チューブセクション470と中央ボックスセクション480との間に一点で貫通する右ティルトピンボア484を有している。左内側支持プレート464は、チューブセクション470と中央ボックスセクション480との間に一点で貫通する左ティルトピン貫通ボア485を有する。右ティルトピンボア484と左ピンボアボア485は、ティルトピン486が右ティルトピンボア484と左ティルトピンボア485を通って挿入できるように線形に整列されることに留意しなければならない。さらに、ティルトピンボアファスナー(図示せず)がティルトピン486を右内側支持プレート462と内側支持プレート464とに固定でき、ティルトピン486が矢印476と478の方向に動かないようにする。
【0057】
右内側支持プレート460は、これを貫通して形成された右外側作業用具ピンボア492を有し、右内側支持プレート462は、中央ボックスセクション480近くに位置する地点でこれを貫通して形成された右内側作業用具ピンボア492を有する。同様に、左内側支持プレート464は、これを貫通して形成された右内側作業用具ピンボア496を有し、左外側支持プレート466は、中央ボックスセクション468近くに位置する地点でこれを貫通して形成された外側用具ピンボア498を有する。右外側用具ピンボア492、右内側ピンボア496及び左外側作業用具ピンボア498は、右側用具ピン500が右外側用具ピンボア492、右内側用具ピンボア494とを通って、中央ボックスセクション468に挿入され、左側用具ピン501が左外側用具ピンボア498、左内側用具ピンボア498とを通って、中央ボックスセクション468に挿入されるように、一直線状に整列される。さらに、右用具ピンファスナー(図示せず)が右側用具ピン500を右外側支持プレート4600と右内側支持プレート462とに固定し、右用具ピン500が矢印476と478の方向に動かないようにしている。同様に、左用具ピンファスナー(図示せず)が左側用具ピン501を左外側支持プレート466と左内側支持プレート464とに固定し、左用具ピン501が矢印476と478の方向に動かないようにしている。
【0058】
カップラシリンダがリアボックスセクション480内に配置されており、このカップラシリンダは、右半分カップラシリンダ481(仮定線で図示する)と左半分カップラシリンダ479(仮定線で図示する)とに分割されている。左係合ピン488が、左半分カップラシリンダ479の可動ロッドの一端部に形成されるか、又は固定される。油圧流体が左半分カップラシリンダ479内の一方の端から導入されると該油圧流体は左係合ピン488を矢印476の方向に動かし、油圧流体が左半分カップラシリンダ479内の他端に導入されると、左係合ピン488を矢印478の方向に動かすことができる。左半分カップラーシリンダ479が矢印476の方向に左係合ピン488を動かすと、左係合ピン488は、図24に図示する第1のピン位置に配置される。第1のピン位置において、左係合ピン488は、作業用具18から離れた位置で左外側支持プレート466内に形成され左第2カップリングアパーチュア490を通って延びることができない。左半分カップラーシリンダ479が左係合ピンを矢印478の方向に動かすと、左係合ピン488が図23に図示する第2のピン位置に配置される。第2のピン位置において、左側係合ピン488は、左外側支持プレート466内に形成された第2のカップリングアパーチュア490を通って延びる。
【0059】
同様に、右係合ピン487(図21参照)を、右半分カップラーシリンダ481の可動ロッド(図示せず)に固定するか、あるいは、右半分カップラーシリンダ481の可動ロッドの一端部を右係合ピン487の代わりとすることができる。油圧流体が右半分カップラシリンダ481の一端側に導入されると、該油圧流体は右係合ピンを矢印478の方向に動かし、油圧流体が右半分カップラシリンダ481の他端側に導入されると、該油圧流体は矢印476の方向に右係合ピン487を動かすことができる。右半分カップラーシリンダ481が矢印478の方向に右係合ピン487を動かすと、右係合ピン487が第1のピン位置に配置される(図示せず)。この第1のピン位置において、右係合ピン487は、作業用具18から離れた位置で右外側支持プレート460内に形成され右第2カップリングアパーチュア(図示せず)を通って延びることができない。右半分カップラーシリンダ481が右係合ピン487を矢印476の方向に動かすと、右係合ピン487が図21に図示する第2のピン位置に配置される。この第2のピン位置において、左側係合ピン487は、右外側支持プレート460内に形成された第2のカップリングアパーチュアを通って延びる。
【0060】
作業用具カップラー290は、右作業用具ピン500と左作業用具ピン501とによりリフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合されている。詳細には、作業用具カップラー290の右外側作業用具ピンボア492と右内側作業用具ピンボア494は、図7及び8に図示するようにリンケージ22の右作業用具ピンボア308と整列しなければならず、作業用具カップラー290の左内側の右外側作業用具ピンボア496と左外側作業用具ピンボア496は、図7及び8に図示するようにリンケージ22の左作業用具ピンボア308と整列しなければならない。右側作業用具ピン500が作業用具カップラー290の右外側作業用具ピンボア492を通り、リフトアーム組立体20の右側作業用具ピンボア308を通リ、右内側作業用具ピンボア494を通って作業用具カップラー290の中心ボックスセクション468に挿入される。左作業用具ピン501は、作業用具カップラー290の左外側作業用具ピンボア498を通り、リフトアーム組立体20の左側作業用具ピンボア142を通リ、左内側作業用具ピンボア496を通って作業用具カップラー290の中心ボックスセクション468に挿入される。
【0061】
右作業用具ピンファスナーは、右作業用具ピン500を作業用具カップラー290に固定し、右作業用具ピン500が矢印476と478の方向に動かないようにし、左作業用具ピンファスナーは、左作業用具ピン501を作業用具カップラー290に固定し、左作業用具ピン501が矢印476と478の方向に動かないようにする。従って、作業用具カップラー290は、これが図13に図示した矢印502、504の方向に右作業ピン500と左作業ピン501においてリフトアーム組立体20に対し自由に回転するように、リフトアーム組立体20にピボット運動可能に結合されている。
【0062】
作業用具カップラー290は図13に図示するように、リンケージ22のフロントティルトレバー276にピボット運動可能に結合されている。詳細には、図7と8に図示するように、プレート354内のホール363、リンケージ22のプレート365内のボス359及びホール(図示せず)が、図24に図示したように作業用具カップラー290の右側ティルトピンボア484と左側ティルトピンボア485に整列する。ティルトピン486は作業用具カップラー290の右ティルトピンボア484、リンケージピン22のプレート365内のホール、リンケージ22のボス359、リンケージ22のプレート354内のホール363及び作業用具カップラー290の左ティルトピンボア485を通って挿入される。ティルトピンファスナーは、ティルトピン486を作業用具カップラー290に固定し、ティルトピン486が矢印476,478の方向に動かないようにしている。従って、作業用具カップラー290は、図13に図示するように、矢印502,504の方向に、ティルトピン468においてフロントティルトレバー276に対し自由に回転するようになっている。
【0063】
作業用具カップラー290は、右側作業用具ピン500と左側作業用具ピン501との周りを回転できる。詳細には、ティルトシリンダ270が図13に図示するように矢印506の方向に伸ばされると、フロントティルトレバー276が作業用具カップラー290のティルトピン486を矢印506の方向に付勢するように、矢印506の方向に付勢される。ティルトピン486が矢印506の方向に付勢されると、作業用具カップラー290が右作業用具ピン500と左作業用具ピン501との周りを矢印502の方向に回転する。一般的に、作業用具カップラー290に取り付けられた作業用具18から物体を投棄することが望まれるとき、作業用具カップラー290が矢印502の方向に回転する。
【0064】
あるいは、ティルトシリンダ270が、図13に図示するように矢印508の方向に引き込まれると、フロントティルトレバー276が、作業用具カップラー290のティルトピン486を矢印506の方向に付勢するように、矢印506の方向に付勢される。ティルトピン486が矢印508の方向に付勢されると、作業用具カップラー290が右作業用具ピン500と左作業用具ピン501との周りを矢印504の方向に回転する。一般的に、作業用具カップラー290に取り付けられた作業用具18で物体をすくい上げることが望まれるとき、作業用具カップラー290は矢印504の方向に回転する。
図23と24を参照すると、作業用具18が、これに取り付けられた右ヒンジプレート510と左ヒンジプレート512を含む。右ヒンジプレート510が、これの上側部分に形成された右フック部分514を含む。右フック部分514は作業用具カップラー290の右支持バー472に引っかかって係合するように構成されている。右ヒンジプレート510は、これに形成された右第1カップラーアパーチュア516を有する。右第1カップラーアパーチュア516は、図21に図示するように、作業用具カップラー290の右係合ピン487を受取るように構成されている。
【0065】
同様に、左ヒンジプレート512は、これの上側部分に形成された左フック部分518を含む。左フック部分518は作業用具カップラー290の右支持バー474にフックで係合するように構成されている。左ヒンジプレート512は、これに形成された左第1カップラーアパーチュア520を有する。左第1結合アパーチュア520は、作業用具カップラー290の左係合ピン488を受取るように構成されている。
【0066】
作業用具カップラー290を作業用具18に結合するために、リフトアーム組立体20は作業用具18の方向に動かされる。この後、左支持バー474が左ヒンジプレート512の左フック部分518の下側近くに配置され、右支持バー472が左ヒンジプレート510の右フック部分514の下側近くに配置される。
作業用具290が矢印522の方向に持ち上げられると、左支持バー474が左ヒンジプレート512の左フック部分518と接触するように動かされ、左ヒンジプレート512が図23に図示するように作業用具カップラー290に引っかけられて係合するようになっている。同様に、作業用具290が矢印522の方向に持ち上げられると、右支持バー472が右ヒンジプレート510の右フック部分514と接触するように動かされ、右ヒンジプレート510が図23に図示するように作業用具カップラー290に引っかけられて係合するようになっている。
【0067】
作業用具18が作業用具カップラー290に引っかけられて係合されると、作業用具18は左支持バー474と右支持バー472との周りを図23に図示するように自由に回転する。
作業用具カップラー29が矢印522の方向に動くと、作業用具18は、図23に図示するように作業用具290を係合位置に配置するように、矢印528の方向に回転する。係合位置において、左ヒンジプレート512の第1カップラーアパーチュア520が作業用具カップラー290の左第2カップラーアパーチュア490と整列され、右ヒンジプレート510の右第1カップラーアパーチュア516が作業用具カップラー290の右第2カップラーアパーチュア(図示せず)と整列される。
【0068】
作業用具カップラー290を作業用具18に固定して取り付けるために、作業用具カップラー290の左係合ピン488と右係合ピン487は作業用具18と係合しなければならない。詳細には、左半分カップラーシリンダ479は左係合ピン488を、図24に図示するように左係合ピン488が左第1カップラーアパーチュア520から離れる第1のピン位置から、図23に図示するような第2のピン位置に、ほぼ矢印478の方向に動かす。詳細には、左係合ピン488が作業用具カップラー290の左第2カップリングアパーチュア490と、作業用具18の左第1カップラーアパーチュア520とを通って進み、作業用具18が左支持バー474の周りをほぼ矢印526と528との方向に回転しないようにする。
【0069】
同様に、右半分カップラーシリンダ481は、右係合ピン487を、右係合ピン487が右第1カップラーアパーチュア516(図示せず)から離れる第1のピン位置から、図21に図示するように第2のピン位置に、ほぼ矢印476の方向に動かす。詳細には、右係合ピン487が作業用具カップラー290の右第2カップラーアパーチュアと、作業用具18の左第1カップラーアパーチュア516とを通って進み、作業用具18が右支持バー472の周りをほぼ矢印526と528との方向に回転しないようにする。
作業用具カップラー290を作業用具18からはずすために、作業用具カップラー290の左係合ピン488と右係合ピン487は作業用具18から係合が解除されなければならない。詳細には、左半分カップラーシリンダ479は左係合ピン488を、図23に図示するような第2のピン位置から、図24に図示するような左係合ピン488が左第1カップラーアパーチュア520から離れる第1のピン位置に、ほぼ矢印478の方向に動かす。同様に、右半分カップラーシリンダ481は、右係合ピン487を、図21に図示するように第2のピン位置から右係合ピン487が右第1カップラーアパーチュア516(図示せず)から離れる第1のピン位置に動かす。さらに、左支持バー474は、左フック部分518かと接触しないように動き、右支持バー472が図24に図示すように左フック部分514と接触しないように動く。
【0070】
図21と22を参照すると、狭いボックス式のリフトアーム20の使用に関連した作業用具カップラー290の利点が図示されている。図21は、図1に図示した作業機械10のキャブ組立体12に配置されたシーと530に着座したオペレータの視界を図示している。着座位置からオペレータは作業用具18が作業用具カップラー290に結合されていることを確認できる。詳細には、オペレータは、右ヒンジプレート510の右フック部分514が作業用具カップラー290の右支持バー472に引っかけられて係合されたことを確認できる。更に、オペレータは、作業用具18の右ヒンジプレート510を通って延びる右係合ピン487の一端部分を矢印476の方向に見ることができる。さらに、オペレータは、左ヒンジプレート512の左フック部分518が作業用具カップラー290の左支持バー474に引っかけられて係合されたことを確認できる。更に、オペレータは、作業用具18の左ヒンジプレート512を通って延びる左係合ピン488の一端部分を矢印476の方向に見ることができる。
【0071】
図22は、例示的従来の連結式ローダのキャブ組立体に配置されたシートに着座したオペレータの視界を図示する。リフトアームは、一般的に、作業機械の前部に対するオペレータの視界の相当部分を遮るようになっている支持部とともに、右スラブアーム540と左スラブアームから構成される。作業用具カップラーの右支持バーを引っかけて係合する右ヒンジプレートの右フック部分に関するオペレータの視界が532のほぼ全領域においてリンケージの一部により妨げられていることに留意する。さらに、作業用具の右ヒンジプレートを通って延びる右係合ピンの端部に関するオペレータの視界は、533のほとんどの領域において、リンケージの一部により妨げられる。同様に、作業用具カップラーの右支持バーを引っかけて係合する左ヒンジプレートの左フック部分に関するオペレータの視界が534のほぼ全領域においてリンケージの一部により妨げられていることに留意する。さらに、作業用具の左ヒンジプレートを通って延びる左係合ピンの端部に関するオペレータの視界は、535のほとんどの領域において、リンケージの一部により妨げられる。
【0072】
作業機械の伸長したリフトアーム
図16から20までを参照すると、リフトアーム組立体20の2つの異なる伸長した構造が図示されている。図16、18及び20に図示されたリフトアームの第1の伸長した構造は本発明の例示的リフトアーム組立体20である。あるいは、図17及び19に図示したリフトアーム組立体20’の第2の伸長した構造は、図12に図示したリフトアーム214に類似しているが、長さが伸長されている。リフトアーム組立体20の第2の伸長した構造はリフトアーム組立体20の第1の伸長した構造の利点を証明するために示されている。
【0073】
図16から図20までのそれぞれは、リフトアーム組立体20の左側面図を表している。リフトアーム組立体20は左側から見られたとき共通の場所を共有するいくつかの成分を有する。例えば、左側フレームピンボア138が、図16から20までに示すように左側から見たときに、右フレームピンボア192(図8参照)と同一場所に配置される。従って、説明を明白にするために、左側面から直接見える成分のみについて説明する。作業機械10の右側部から見た成分が作業機械10の左側から見た成分とほぼ同一であることに留意しなければならない。
左フレームピンボア138は、中心線としてフレームピン軸400を有する。フレームピン軸400は、リフトアーム組立体20がフレームに対し回転するような軸であることに留意しなければならない。詳細には、フレームピン260(図13参照)が上述したように、左フレームピンボア138と右フレームピンボア192とをフレーム16のピンボア28、42、34にピボット運動可能に結合し、このためにリフトアーム組立体20が矢印410と412の方向にフレーム16に対し回転できるようになる。
【0074】
同様に、左シリンダピンボア186が中心線としてシリンダピン軸線402を有する。シリンダピン軸線402は、リフトアーム組立体20に結合されると、このまわりに左リフトシリンダ250が回転するような軸線である。詳細には、リフトシリンダ250が伸ばされると、リフトアーム組立体20が図16、17に図示するように上側位置に付勢される。リフトアーム組立体20は、ピン312により左リフトシリンダ250のリフトアーム端部254にピボット運動可能に結合される。リフトアーム組立体20が上側位置に動くと、左リフトシリンダ250のリフトアーム端部254は、リフトシリンダ250の向きがリフトアーム組立体20にたいし変わるにつれ、シリンダピン軸402の周りを矢印412の方向に回転する。同様に、リフトシリンダ250が引き込まれると、左リフトシリンダ250のリフトアーム端部254は、リフトシリンダ250の向きがリフトアーム組立体20にたいし変わるにつれ、シリンダピン軸402の周りを矢印410の方向に回転する。
【0075】
第1のライン404は、フレームピン軸線400(フレームピンボア138により形成された)とシリンダピン軸線402(左シリンダピンボア186)により形成された)とを接続するラインである。
左作業用具ピンボア142は、中心線として用具ピンボア軸線408を有する。作業用具18は図23及び24に図示するように用具ピン501によってピンボア142においてリフトアーム組立体20に取り付けられていることに留意しなければならない。作業用具18は、さらにこれが矢印410と412の方向に動くとき、用具ピンボア軸線408の周りを回転することに留意しなければならない。
【0076】
第2のライン416は、左用具ピンボア142と左フレームピンボア138により形成されている。第2のライン416は、左フレームピンボア138により形成されたフレームピン軸線400と、左用具ピンボア142により形成された用具ピンボア軸線408を接続する。第2のライン416は第1のライン404上にあることに留意しなければならない。第1のライン404と第2のライン416はリフトアーム組立体20のリフト補角418を形成することにも留意しなければならない。
リフトアーム組立体20の第1の伸長構造は、約9度のリフト補角418を有することに留意しなければならない。リフトアーム組立体20'の第2の伸長構造は、約2度のリフト補角418を有する。
【0077】
以下の記載は、本発明の特徴を組み入れるリフトアーム組立体20の第1の伸長した構造に関する。
図20を参照すると、平面420は第1のライン404に対し垂直であり、シリンダ軸線402において、第1のライン404と交差する。平面420は、リフトアーム組立体20を、図20に図示するように、平面420に対し左側のフレーム側セグメント422と、平面420に対し右側の用具セグメント424に分割する。
【0078】
左フレームピンボア138はリフトアーム組立体20のフレーム側セグメント422内にあり、左用具ピンボア142はリフトアーム組立体20の用具側セグメント424内にある。さらに、リフトアーム組立体20のフレーム側セグメント422は左フレームピンボア138においてフレーム16にピボット運動可能に結合されており、リフトアーム組立体20の用具側セグメント424は左用具ピンボア408において作業用具18にピボット運動可能に結合されていることを理解しなければならない。
平面420が左シリンダピンボア186を2つの等しいセグメントに分け、シリンダピンボアの186の第1の半分がリフトアーム組立体20のフレーム側セグメント422内にあり、シリンダピンボア186の第2の半分がリフトアーム組立体20の用具側セグメント424内にある。
【0079】
第1のライン404が第1の線分428を有する。詳細には、ポイント426は、第1のライン404がリフトアーム組立体20の用具側セグメント422の外周と交差するところに存在する。さらに、ポイント427が左シリンダピンボア286の遠い方の側部上にあり、第1のライン404が左シリンダピンボア186と交差する。第1の線分428は、ポイント427とポイント426との間にある第1ライン404の一部として形成される。更に、第1の線分428はリフトアーム組立体20の用具側セグメント20の用具側セグメントと完全に一致する。ここで、本明細書において使用する「完全に一致する」とは、全線分が図20に図示するように側面図に表したようなリフトアーム組立体20の外周内にある場合に、リフトアーム組立体と全く一致することを意味する。
【0080】
第1のラインは第2の線分436を有する。詳細には、点432は、左シリンダピンボア186の近い方にあり、第1のライン404が左シリンダピンボア186と交差している。さらに、点434は、左フレームピンボア138の遠い方にあり、左フレームピンボア138と交差している。第2の線分436は、点432と434の間にある第1のライン404の一部として形成される。さらに第2の線分436は、リフトアーム組立体20のフレーム側セグメント422と完全に一致する。
第1のライン404は、さらに中に第3の線分438が形成されている。詳細には、第3の線分438は、リフトアーム組立体20の用具側セグメント424から離れた方向に延びる点426を超えた第1のライン404の一部として形成される。第3の線分438はリフトアーム組立体20とは完全に一致しているわけではない。詳細には、第3の線分438は、リフトアーム組立体20の用具側セグメント424またはフレーム側セグメント422と完全に一致しているわけではない。第3の線分436は、図20に図示するように、リフト組立体20の用具側セグメント424の外周の下側エッジの下側にあることに留意しなければならない。
【0081】
第2の線416は、第4の線分440を中に有する。詳細には、点442は、左フレームボア138の遠い側にあり、第2のライン416が左フレームピンボア138と交差している。さらに、点444は、左用具ピンボア142の近い方にあり、第2のライン416が左用具ピンボア142と交差している。第4の線分440は、点442と444の間にある第2のライン404の一部として形成される。さらに第2の線分440は、リフトアーム組立体20と完全に一致している。
図16から19までを参照すると、水平線406は、地面446と平行なピンボア軸線400から延びている。第1のライン404と水平線406は、フレーム組立体16に対するリフトアーム組立体20の角度414を形成する。図16と17に図示するようなリフト角414は作業機械10の最大リフト角に相当する。図18と19に図示したリフト角414は、ライン416を地面446に平行に配置し、水平線406に一致する。
【0082】
フレーム16、リフトアーム組立体20およびリフトシリンダ250の所定の構造に関し、図16および17に図示するようにリフト角414の最大角がある。作業機械10のリフト角414の最大値は約44度である。リフト角414のこの最大角、補角418、およびリフトアーム組立体20のこの最大角は、作業機械10の2つの作動高さを決定する。最大リフト高さ454は、作業機械10が、第1に伸長されたリフトアーム組立体20の構造に関する用具ピン軸線408を持ち上げることのできる最大高さである。最高リフト高さ455は、作業機械10が、第2に伸長されたリフトアーム組立体20’の構造に関する用具ピン軸線408を持ち上げることのできる最大高さである。
【0083】
最高投棄高さ450は、リフトアーム組立体20伸長した状態にある第1の構造で作業機械10の作業用具18から積載物が投棄されるときの最高高さである。最高投棄高さ451は、リフトアーム組立体20’伸長した状態にある第2の構造で作業機械10の作業用具18から積載物が投棄されるときの最高高さである。
パレット等を移動させるの使用されるフォークのようないくつかの作業用具に関し、最高リフト高さ454,455は、最高投棄高さ450,451よりも作業機械10の作動能力をより有効に測ることがきることに留意しなければならない。あるいは、嵩のある物体を牽引したり持ち上げるのに使用されるバケットのような他の作業用具に関し、最高投棄高さ450,451は、最高投棄高さ454,455よりも作業機械10の作動能力をより有効に測ることがきることに留意しなければならない。
【0084】
図18及び図19は、アーム双方が同一の安定性を有することを示している。安定性は、作業機械10が横倒しになる可能性を予測できる。作業機械10が地面446から積載物を図16及び図17に図示するように上昇位置に持ち上げると、リフトアーム組立体20は、最高に不安定な点を通過しなければならない。最高不安定点は、物体のために発生したモーメントにより、作業機械10が最も横倒しする可能性のある点である。最高不安定点において、リフトアーム組立体20により運ばれる物体がフロントホイール430周りに最大のモーメントを作り出す。
フロントホイール430の周りの最高モーメント点は、用具ピン軸線408が図18と図19に図示するように、フロントホイール430のアクスル435の右側までの最大距離433にあるときに発生する。最高距離433は、リフト角414と補角418がゼロ度に等しいとき、例えば、第2のラインが水平線406と同一線であり、第2のライン416が地面446に平行であるときに発生する。
【0085】
最大モーメントを減少させ、作業機械10の安定性を上昇させるためのいくつかの方法がある。詳細には、作業用具18により支持されるべき負荷の重量を減少させることである。作業用具18により支持されるべき負荷の重量を減少させることは、より多くの物体が所定の作業中に支持されなければならないときに作業機械10の効率を制限することになる。あるいは、カウンタウェイト(図示せず)をリヤエンドフレーム13の後部に取り付けて、物体を持ち上げることにより発生するモーメントに反応するホイール430のアクスル435のまわりのモーメントを作り出すようにする。しかし、カウンタウェイトは、作業機械10を動かすのにより動力を必要とするきわめて顕著な不利益な点を有する。さらに、リフトアーム組立体20の長さを小さくできる。残念なことに、リフトアーム組立体20の長さを減少させることも、最高リフト高さ454と最高投棄高さ451も減少させることになる。最大モーメントを減少させ、作業機械10の安定性を上昇させることは、伸長されたリフトアームに適用されるときに欠点を有することになる。
【0086】
図16及び図18に図示するようにリフトアーム組立体20伸ばされた状態にある第1の構造を図17及び図19に図示するようにリフトアーム組立体伸ばされた状態にある第2の構造と比較すると、双方の構造ともが同一の最高安定点を有している。なぜならば、距離433が2つの構造(図18と19参照)とほぼ同一であり、このために、リフトアームがゼロ度のリフト角414を通って動くときに、ホイール430のアクスル435の周りで同一の最高モーメントが発生するからである。しかし、リフトアームの双方ともが同一の最高、不安定点を有するように構成されていても、図16に図示された第1構造が伸ばされた状態での最高リフト高さが、図17に図示する第2構造が伸ばされた状態での最高リフト高さよりも大きい。同様に、図16に図示された伸長された構造の最高の投棄高さ450が図17に図示された伸長された構造の最高投棄高さ451よりも大きい。このために、リフトアーム組立体20(リフト補角418が約9度の場合)の伸長された状態は、リフトアーム組立体20’の伸長された状態(リフト補角418が約2度)よりも優れている。なぜならば、第1の構造は、リフトアーム組立体20’の第2の構造に見られるような不安定状態と実質的に同一の程度を有しながら、より大きいリフト高さ454を作業機械10に与えるからである。
【0087】
さらに、リフトアーム組立体20の第1構造の代替的な構造(図示せず)は、この第1構造の最大リフト高さ454が第2の構造の最大リフト高さ455と同じであるように構成することができる。このような場合、この第1構造の伸長時の最大投棄高さ450は第2構造の伸長時の最大投機高さ451と実質的に同一である。しかし、このような構造では、この第1の構造の最高不安定度の大きさは、より小さいものになる。なぜならば、第1構造の最大距離433が、リフトアーム組立体20’の構造の伸長時の最高距離433よりも小さいからである。従って、リフトアーム組立体20の伸長された状態(リフト補角418が約9度)が、リフトアーム組立体20'の伸長された状態(リフト補角418が約2度)よりも優れている。なぜならば、前者は、後者よりも小さい不安程度を有しながら後者の最高リフト高さ455に等しい最高リフト高さ454を作業機械10に与えるからである。
【0088】
図16、図18,図20に示すリフトアーム組立体20における第1の構造のほぼ‘S'字形状は、第1の線分248、第2の線分436、第3の線分438、第4の線分440の制限のもとで、約9度のリフト補角418達成できるので有効である。S字形状は、別のリフトアーム組立体214を備えたいくつかの共通の部品を保持する設計においても、9度のリフト補角をもたらすことができる。詳細には、リフトアーム組立体20のフレームピンボア138は図12に図示した他のリフトアーム組立体214のフレームピンボア138に対し、大きさ、形状、及び向きにおいてほぼ同一である。更に、リフトアーム組立体20の用具ピンボア142は、別のリフトアーム組立体214の用具ピンボア142に対し、大きさ、形状、及び向きにおいて実質的に同一である。従って、S字形状は、高められた最高リフト高さ454と高められた最高投棄高さ450という作動上の利点に加えて、いくつかの共通部品を図12に図示した別のリフトアーム組立体214と共有するという経済的利点を有する。
【0089】
作業機械10の作動は、一般的に(i)地面または積載物から、積載物(図示せず)の掘削、(ii)近くのトラック(図示せず)に積載物を投棄する、あるいは離れた場所にこれを動かす、ということを含む。リフトアーム組立体20と作業用具18は、図1に図示したより低い位置に配置される。次いで、作業用具18に、作業機械10の動作力で、掘削される積載物を作業要具18に押し込むことにより積載される。次いで、作業用具18は、図14に図示したティルトシリンダ270を引き込ませることにより矢印379によって示された方向に、作業機械10の方向に回転して戻される。リフトアーム組立体20、及び作業用具18が図15に図示したリフトシリンダ250と328の伸長により持ち上げられる。作業用具18が作業機械10から離れて、図16に図示したティルトシリンダ270の伸長によって矢印381により図示された方向に、回転されて、適当な場所で作業用具18に含まれている積載物を投棄するようになっている。
作業機械18に含まれた積載物が近くのトラックに投棄される場合には、バケットがトラックの側壁の高さ以上の高さに持ち上げられる。次いで、作業用具18がトラックの側壁を超えて延びて、これのベッドを超えて延びるまで、作業機械10がトラックの方向に駆動される。ティルトシリンダ270は、図16に図示するように伸ばされて、作業用具18から積載物をトラックのベッドに投棄するように、矢印412により示された方向に、作業機械10から離れて作業機械18を回転させる。
【0090】
上述に記載の作動中のフレーム16、リフトアーム組立体20、リンケージ構造22にかかる力は、作業機械10が積載された積載物に入るのに駆動される力、掘削する積載物の種類、及び作業用具18から持ち上げられ、投棄される積載物の重量によって、限界的に過酷なものであることが知られている。キャブ組立体12内にいるオペレータが作業領域を比較的遮られない状態で、最大の積載物に適応できるために、作業機械10の上述の成分が大きさと質量を維持することは裂けられないことである。他の有効な前述の記載の中でも、フレーム16、リフトアーム組立体20、リンケージ組立体22、及びカップラー290が協働して掘削に関する所望の強度、作業領域のオペレータの視界とともに重要な機械成分を提供する。
【0091】
本発明を、図面、及び前述の記載において詳細に図示し説明したが、このような図示及び記載は、例示的なものにすぎず、特徴を制限するものではなく、好ましい実施例のみを、図示し記載し、本発明の精神の範囲内にある全変更と修正が保護されるものであることに留意しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴を組み入れる作業機械の斜視図である。
【図2】 図1に図示した作業機械のフレームの斜視図である。
【図3】 図2のフレームの前側面図である。
【図4】 図2のフレームの右側面図である。
【図5】 図2のフレームの左側面図である。
【図6】 図2のフレームの後側面図である。
【図7】 図1の作業機械のリフトアーム組立体とリンケージ組立体の一部の斜視図である。
【図8】 図1の作業機械のリフトアーム組立体とリンケージ組立体の一部の別の斜視図である。
【図9】 矢印の方向から見た、図7の線9-9に沿って切断されたリフトアーム組立体の左基部伸長部の拡大断面図である。
【図10】図1の作業機械のリフトアーム組立体を製造するための手順を表すフローチャートの図である。
【図11】図7の基部リフトアームセグメントと、この基部リフトアーム組立体に固定できる1つの先端リフトアームセグメントの斜視図である(先端リフトアームセグメント130が図7の基部リフトアームセグメント128に組み立てられ、先端リフトアームセグメント218が図12において基部リフトアームセグメント128に組み立てられている)。
【図12】図1の作業機械に用いることのできる別のリフトアーム組立体の斜視図である。
【図13】図1の作業機械の、フレーム、リフトアーム組立体、リンケージ組立体、及び作業用具の斜視図である(リフトアーム組立体が部分的に上昇した位置に図示されており、作業用具が、説明を明白にするために破断されて図示されている)。
【図14】リフトアーム組立体が下降位置にある状態で、フレーム、リフトアーム組立体、リンケージ組立体、カップラー、作業機械の作業用具の概略側面図である。
【図15】リフトアーム組立体が上昇位置にあることを示す、図14に類似した図である。
【図16】作業用具とカップラーが投棄位置にあることを表す図15に類似した図である。(ホイールが記載を明白にするため図示されている)
【図17】リフトアーム組立体の第2の構造を表す図16に類似した図である。
【図18】リフトアーム組立体が最高不安定点にあるときを表す、図16に類似した図である。
【図19】リフトアーム組立体の第2の構造が最高不安定点に配置されたときの図17に類似した図である。
【図20】図7のリフトアーム組立体の側面図である。
【図21】オペレータがキャブ組立体の中にいるときに見られる図1の作業機械の前側部分の図である。
【図22】オペレータがキャブ組立体の中にいるときの、従来の作業機械の前側部分の図である。
【図23】図1の作業機械の作業用具カップラーと作業用具の斜視図である。
【図24】図23の作業用具カップラーと作業用具の拡大図である。
【符号】
10 作業機械
11 後部分
12 キャブ組立体
13 リヤエンドフレーム
15 前部分
16 フロントエンドフレーム
18 作業用具
20 リフトアーム組立体
22 リンケージ組立体
26、32 側壁部分
128、130 リフトアームセグメント
174 左基部伸長部
176 右基部伸長部
178 左先端伸長部
180 左先端伸長部
250、328 リフトシリンダ
256 リヤティルトリンク
270 ティルトシリンダ
290 作業用具カップラー
328 リフトシリンダ

Claims (17)

  1. 作業用具を作業機械のフレームに接続するためのリンケージ組立体であって、
    前記フレームにピボット運動可能に結合されたフレーム端部と、前記作業用具にピボット運動可能に接続された用具端部とを有するボックスブームリフトアームと
    前記フレームにピボット運動可能に結合されたフレーム端部と、前記ボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続されたリフトアーム端部とを有するリフトシリンダと
    第1端部と第2端部とを有するリヤティルトリンクと、
    ティルトシリンダ端部とリンク端部とを有するリヤティルトレバーと
    レバー端部と用具端部とを有するティルトシリンダと、
    を備え、
    前記ボックスブームリフトアームの前記フレーム端部が、第1のレバー空間を形成するように相互に離れて配置された第1の基部伸長部と第2の基部伸長部とを有し、
    該リヤティルトリンクの前記第1端部が前記フレームにピボット運動可能に接続されており、
    前記リヤティルトレバーの前記リンク端部が前記リヤティルトリンクの前記第2端部にピボット運動可能に結合され、
    前記リヤティルトレバーは、前記シリンダ端部と前記リンク端部との間に位置する場所で、前記ボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続され、かつ、前記第1のレバー空間を通って延びており、
    該ティルトシリンダの前記レバー端部が前記リヤティルレバーの前記ティルトシリンダ端部にピボット運動可能に結合され、該ティルトシリンダの前記用具端部が前記作業用具に機械的に接続されている
    ことを特徴とするリンケージ組立体。
  2. 後端部と前端部とを有するフロントティルトレバーと、フロントティルトレバー端部とリフトアーム端部とを有するフロントティルトリンクとさらに備え、
    前記フロントティルトレバーの前記後端部前記ティルトシリンダの前記用具端部にピボット運動可能に接続され、かつ、前記フロントティルトレバーの前記前端部前記作業用具に機械的に接続されており、
    前記フロントティルトリンクの前記フロントティルトレバー端部前記フロントティルトレバーの前記後端部と前記前端部との間に位置する所定の位置で前記フロントティルトレバーにピボット運動可能に接続され、前記フロントティルトリンクの前記リフトアーム端部前記ボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の組立体。
  3. 作業用具に取り付けられた作業用具カップラーを備えており、
    前記フロントティルトレバー及び前記ボックスブームリフトアームは、垂直方向に異なる位置で前記作業用具カップラーにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の組立体。
  4. 前記第1の基部伸長部及び前記第2の基部伸長部は、前記フレームにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
  5. 前記ボックスブームリフトアームは、前記用具端部、間に第2のリンク空間を形成するように相互に離れて配置された第1の先端伸長部及び先端伸長部が形成されており
    前記フロントティルトリンクは前記第2のリンク空間を通って延びていることを特徴とする請求項2に記載の組立体。
  6. 前記第1の基部伸長部及び前記第2の基部伸長部は、前記フレームにピボット運動可能に接続されており、
    前記第先端伸長部及び前記第先端伸長部は、前記作業用具に機械的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の組立体。
  7. 作業用具に取り付けられた作業用具カップラーを備えており、
    前記第先端伸長部及び前記第先端伸長部は、前記作業用具カップラーにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の組立体。
  8. 前記ボックスブームリフトアームの前記フレーム端部は、第1のフレーム領域において前記フレームに接続されており、
    前記リヤティルトリンクの前記第1端部は、第2のフレーム領域において前記フレームに接続されており、
    前記第1のフレーム領域は前記第2のフレーム領域の垂直方向上方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
  9. 作業用具を作業機械のフレームに接続するためのリンケージ組立体であって、
    フレーム端部と用具端部とを有するリフトアームと、
    フレーム端部とリフトアーム端部とを有するリフトシリンダと、
    ティルトシリンダ端部とリンク端部とを有するリヤティルトレバーと、
    リヤティルトレバー端部と用具端部とを有するティルトシリンダと、
    を備え、
    前記リフトアームの前記フレーム端部が前記フレームにピボット運動可能に結合され、
    前記リフトアームの前記用具端部が前記作業用具にピボット運動可能に接続され、
    前記リフトアームが上側アームセグメントと、下側アームセグメントとを含んでおり、前記上側アームセグメントが、第1のレバー空間を形成するように相互に離れて配置された第1の基部伸長部と第2の基部伸長部とを有するように構成され
    前記リフトシリンダの前記フレーム端部が前記フレームにピボット運動可能に結合され、前記リフトシリンダの前記リフトアーム端部が前記リフトアームにピボット運動可能に接続されており、
    前記リヤティルトレバーの前記フレーム側の端部が前記フレームに機械的に結合され、
    前記リヤティルトレバーが、前記シリンダ端部と前記リンク端部との間に位置する場所で、前記リフトアームにピボット運動可能に接続され、
    前記リヤティルトレバーが前記第1のレバー空間を通って延びており、
    前記ティルトシリンダの前記リヤティルトレバー端部が前記リヤティルレバーの前記ティルトシリンダ端部にピボット運動可能に結合され、前記ティルトシリンダの前記用具端部が前記作業用具に機械的に接続されている、
    ことを特徴とするリンケージ組立体。
  10. 第1端部と第2端部とを有するリヤティルトリンクを備え、前記リヤティルトリンクの前記第1端部は、前記フレームにピボット運動可能に接続されており、前記リヤティルトリンクの前記第2端部は、前記リヤティルトレバーの前記リンク端部にピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の組立体。
  11. 後端部と前端部とを有するフロントティルトレバーと、フロントティルトレバー端部とリフトアーム端部とを有するフロントティルトリンクと、
    さらに備え、
    前記フロントティルトレバーの前記後端部は、前記ティルトシリンダの前記作業用具にピボット運動可能に接続され、前記フロントティルトレバーの前記前端部は、前記作業用具に機械的に接続されており、
    前記フロントティルトリンクの前記フロントティルトレバー端部は、前記フロントティルトレバーの前記後端部と前記前端部との間に位置する所定の位置で前記フロントティルトレバーにピボット運動可能に接続されており、
    前記フロントティルトリンクの前記リフトアーム端部は前記ボックスブームリフトアームにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の組立体。
  12. 作業用具に取り付けられた作業用具カップラーを備えており、
    前記フロントティルトレバー及び前記リフトアームは、高さ方向に異なる位置で前記作業用具カップラーにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の組立体。
  13. 前記第1の基部伸長部及び前記第2の基部伸長部は、前記フレームにピボット運動可能に接続されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の組立体。
  14. 前記下側アームセグメントは、間に第2のリンク空間を形成するように相互に離れて配置された第および第先端伸長部を含んでおり、
    前記フロントティルトリンクは前記第2のリンク空間を通って延びていることを特徴とする請求項9に記載の組立体。
  15. 前記第1の基部伸長部及び前記第2の基部伸長部は、前記フレームにピボット運動可能に接続されており、
    前記第先端伸長部及び前記第先端伸長部は、前記作業用具に機械的に接続されていることを特徴とする請求項14に記載の組立体。
  16. 作業用具に取り付けられた作業用具カップラーを備えており、
    前記第先端伸長部及び前記第先端伸長部は、前記作業用具カップラーにピボット運動可能に接続されていることを特徴とする請求項15に記載の組立体。
  17. 前記リフトアームの前記フレーム端部は、第1のフレーム領域において前記フレームに接続されており、
    前記リヤティルトリンクの前記第1端部は、第2のフレーム領域において前記フレームに接続されており、
    前記第1のフレーム領域は前記第2のフレーム領域の垂直方向上方に位置していることを特徴とする請求項9に記載の組立体。
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