JP4165974B2 - 多層光ディスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号記録層を複数有する多層光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクの記録面にピットを配列し、このピットの寸法を記録情報に応じて変調させることによりデジタルオーディオ信号やビデオ信号を再生できるようにした光ディスク(CD等)が広く普及している。
また、CDと同じようにピット列で信号を記録し、片面で4.7Gbytes、両面で8.5Gbytesの記録容量を有する高密度の再生専用の光ディスクであるDVDも発売されるに到っている。
【0003】
また更に、DVDと同じ記録容量を持ち、記録可能な光ディスクとしてDVD−RAMも開発されている。
また、DVDより高い記録容量を実現するために、信号記録面を2以上形成した多層式光ディスクも開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の多層光ディスクでは、次のような問題がある。即ち、図7を参照して、従来の多層光ディスク30は、透光性基板70の一主面に第1の信号記録層71、第2の信号記録層72、第3の信号記録層73、および第4の信号記録層74を順次形成し、第4の信号記録層74を覆うように保護層75を形成した断面構造を有する。そして、第1の信号記録層71、第2の信号記録層72、第3の信号記録層73、および第4の信号記録層74は、AlやAu等の反射率の高い金属から成る反射層を含むため、入斜面76からレーザ光LBを入斜し、第2の信号記録層72の信号を再生しようとした場合、第2の信号記録層72でのみレーザ光が反射されるのではなく、第1の信号記録層71によってもレーザ光が反射され、反射成分LBH1が光検出器により検出される。その結果、再生信号にクロストークが発生するという問題が生じる。
【0005】
このクロストークの問題は、各信号記録面層の距離を小さくした場合に生じ易いが、クロストークを低減するために各信号記録層間の距離を大きくすると、レーザ光を集光する対物レンズの設計値とのずれが大きくなり、集光したレーザ光に収差が発生という問題がある。
また、各信号記録層から信号を再生するには、各信号記録層において、ある程度の反射率が必要であるが、各信号記録層の反射率を大きくすると、レーザ光の入射側から最も奥側に存在する信号記録層から信号を再生する場合、手前の信号記録層でもレーザ光が反射してしまい、本来、信号を再生しようとする信号記録層での反射率が実質的に小さくなるので、奥側に存在する信号記録層から信号を再生することが困難であるという問題がある。
【0006】
一方、各信号信号記録層に波長依存性を有する反射膜を用いるアイデアもあるが、この方法では、信号記録層の数と同じ数の半導体レーザが必要になるという問題がある。
そこで、本願発明は、かかる問題を解決し、1つの半導体レーザを使用して各信号記録層からのクロストークを低減した信号再生が可能な多層光ディスクを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に係る発明は、m個の信号記録層を有し、前記m個の信号記録層の各々が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する、AgOまたはAgNOで構成される選択反射膜とから成る多層光ディスクである。
【0008】
請求項1に記載された多層光ディスクにおいては、m個の信号記録層のうち、信号を再生しようとする信号記録層にレーザ光が集光照射されると、その信号記録層を構成する選択反射膜のうちレーザ光が集光照射された領域だけが温度上昇し、反射膜に変化する。一方、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層にはレーザ光が集光されないので、その信号記録層を構成する選択反射膜の温度は上昇せず、透明を保持したままである。従って、レーザ光は、信号を再生しようとする信号記録層において、温度が上昇した領域のみで反射され、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層をそのまま透過して光検出器により検出される。そして、レーザ光が移動してレーザ光を集光照射した領域の温度が下がると、反射膜から透明膜に変化する。
【0009】
従って、請求項1に記載された発明によれば、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層からのクロストークを除去して各信号記録層から信号を再生できる。
また、請求項2に係る発明は、m個の信号記録面を有し、レーザ光の入斜側からm−1番目までの信号記録層の各々が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する、AgOまたはAgNOで構成される選択反射膜とから成り、前記レーザ光の入斜側からm番目の信号記録層が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された反射膜とから成る多層光ディスクである。
【0010】
請求項2に記載された多層光ディスクにおいては、レーザ光の入射側からm番目までの信号記録層のうち、信号を再生しようとする信号記録層にレーザ光が集光照射されると、その信号記録層を構成する選択反射膜のうちレーザ光が集光照射された領域だけが温度上昇し、反射膜に変化する。一方、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層にはレーザ光が集光されないので、その信号記録層を構成する選択反射膜の温度は上昇せず、透明を保持したままである。従って、レーザ光は、信号を再生しようとする信号記録層において、温度が上昇した領域のみで反射され、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層をそのまま透過して光検出器により検出される。そして、レーザ光が移動してレーザ光を集光照射した領域の温度が下がると、反射膜から透明膜に変化する。
【0011】
また、レーザ光の入射側からm番目の信号記録層、即ち、最も奥に存在する信号記録層は、レーザ光の照射の有無に無関係に反射膜であるので、その信号記録層に照射されたレーザ光は反射膜で反射され、他のm−1個の信号記録層をそのまま透過して光検出器で検出される。
従って、請求項2に記載された発明によれば、信号を再生しようとする信号記録層以外の信号記録層からのクロストークを除去して各信号記録層から信号を再生できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照しつつ説明する。図1を参照して、本願発明に係る多層光ディスク10は、透光性基板1と、第1の信号記録層2と、第2の信号記録層3と、第3の信号記録層4と、第4の信号記録層5と、第1の信号記録層2と第2の信号記録層3との間、第2の信号記録層3と第3の信号記録層4との間、および第3の信号記録層4と第4の信号記録層5との間に形成された樹脂6と、保護層7とを備える。
【0014】
第1の信号記録層2は、信号を記録したピット21列と、ピット21列を覆うように形成された選択反射膜22とから成り、第2の信号記録層3は、信号を記録したピット31列と、ピット31列を覆うように形成された選択反射膜32とから成り、第3の信号記録層4は、信号を記録したピット41列と、ピット41列を覆うように形成された選択反射膜42とから成り、第4の信号記録層5は、信号を記録したピット51列と、ピット51列を覆うように形成された反射膜52とから成る。即ち、レーザ光の入射面8から最も遠い位置に存在する第4の信号記録層5のみがレーザ光の照射の有無に無関係に一定の反射率を有する反射膜を含む信号記録層である。また、選択反射膜22、32、42は、室温では透明であり、レーザ光が照射されて温度が上昇とすると反射膜になるものである。
【0015】
また、透光性基板1は、ガラス、ポリカーボネート等から成り、選択反射膜22、32、42、52は、Ag2Oから成り、樹脂6は、紫外線硬化樹脂から成り、保護層7もポリカーボネートまたは紫外線硬化樹脂から成る。
選択反射膜22、32、42、52を構成するAg2Oは、室温で暗褐色または褐黒色をした半透明膜である。そして、Ag2Oは、熱および光に対して不安定であり、160度以上の温度で次の化学式により分解が起こる。
【0016】
2Ag2O→4Ag+O2・・・・・・・・・・(1)
上記(1)式の化学式は可逆式であるので、温度が下がるとAg2Oに戻る。従って、レーザ光をAg2Oに集光照射することによりAg2Oの温度が160度以上に上昇すると上記(1)式のように銀(Ag)に変化するため、反射率が大きくなる。
【0017】
Ag2Oは室温で半透明膜であるが、一般にDVD等の光ディスクの信号再生に用いられている波長635nmのレーザ光に対する透過率を計算すると、次のようになる。吸収係数α(10-2/nm)、膜厚d(102nm)の物質の透過率Tは一般に次式で表される。
T=exp(−αd)・・・・・・・・・・・(2)
また、吸収係数αは、吸収率k、波長λを用いて次式で表される。
【0018】
α=4πk/λ・・・・・・・・・・・・・・(3)
Ag2Oの吸収率kは0.1であるので、吸収係数αは次式のようになる。
α=4πk/λ=4π×0.1/635=0.198(10-2/nm)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
また、膜厚dを0.5×102nmとすると、透過率Tは次式のようになる。
【0019】
T=exp(−αd)=exp(−0.198×0.5)=0.9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
従って、膜厚50nmのAg2Oの透過率は約90%となり、室温においては透明膜として十分に使用できる。
また、選択反射膜22、32、42は、AgNO3で構成されていても良いが、AgNO3は、室温で無色透明の物質であり、444度に加熱すると、次の化学式により分解が起こり、銀(Ag)が生じる。
【0020】
AgNO3→Ag+NO2+O・・・・・・・・(6)
AgNO3はAgより安定であるため、室温ではAgNO3に戻る。AgNO3は、室温で無色透明であるので、波長635nmのレーザ光に対する透過率は約100%と考えられる。従って、AgNO3も選択反射膜22、32、42として十分に使用できる。
【0021】
反射膜として、膜厚50nmのAg2Oを用いて信号記録層を増加した場合、各信号記録層における反射率を図2に示す。この場合、膜厚50nmのAg2Oが膜厚50nmのAgに変化するとして計算した。第2の信号記録層3の反射率は、第1の信号記録層2(透過率:90%)を2度通過することになるので、80%×(0.9)2=65%となる。図2の結果から信号記録層を6層形成した場合、第6層目でも反射率が28%であり、信号を再生するには十分な反射率である。AgNO3については、Ag2Oより透過率が高いので、50nmのAgNO3を選択反射膜22、32、42として用いても、各信号記録層の反射率は、図2に示す反射率より大きくなるので、信号記録層の数を6層以上に増加させることができる。
【0022】
また、透光性基板1の膜厚、即ち、レーザ光の入射面8から第1の信号記録層2までの距離は、0.6mm(許容誤差:±0.1mm)であり、第1の信号記録層2と第2の信号記録層3との距離、第2の信号記録層3と第3の信号記録層4との距離、および第3の信号記録層4と第4の信号記録層5との距離は、10μm程度であり、保護層7の膜厚は、0.6mm(許容誤差:±0.1mm)である。
【0023】
図3を参照して、多層光ディスク10に入射面8からレーザ光LBを照射し、第3の信号記録層4から信号を再生しようとした場合、第3の信号記録層4の手前に存在する第1の信号記録層2、および第2の信号記録層3にはレーザ光が集光されないので、選択反射膜22、32の温度は上昇せず、レーザ光LBをそのまま透過する。そして、レーザ光LBは第3の信号記録層4に集光され、特定の領域43のみが温度上昇して反射膜になる。そして、第3の信号記録層4に集光照射されたレーザ光は特定の領域43でのみ反射されて、第2の信号記録層3、第1の信号記録層2、および透光性基板1をそのまま透過して光検出器(図示省略)で検出される。そして、レーザ光LBが移動すると、特定の領域43の温度が下がり、透明膜となる。また、第4の信号記録層5には、室温においてもレーザ光を反射する反射膜52が含まれているので、第4の信号記録層5では、温度上昇に無関係にレーザ光を反射して信号が再生される。
【0024】
従って、多層光ディスク10においては、各信号記録層2、3、4に含まれる選択反射膜22、32、42のうち、レーザ光LBが集光照射された領域のみが昇温されて反射膜に変化し、その領域のみから信号を再生でき、他の信号記録層からのクロストークはない。
図4を参照して、多層光ディスク10に対して対物レンズのフォーカスサーボの引き込みを開始した時のフォーカスエラー信号について説明する。多層光ディスク10の第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4に、第4の信号記録層5に含まれる反射膜52と同じ反射膜が含まれる場合には、点線で示すS字カーブ15、16、17と、実線で示すS字カーブ14とが検出される。しかし、第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4には、室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する選択反射膜22、32、42が用いられているため、レーザ光LBが照射され、選択反射膜22、32、42の温度が所定の温度以上に昇温されるまでは、第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4からはフォーカスエラー信号が検出されず、所定の温度以上に昇温されてからフォーカスエラー信号が第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4から検出される。従って、第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4からは、それぞれ、Z字のフォーカスエラー信号11、12、13が検出される。そして、第4の信号記録層5からは、通常のS字のフォーカスエラー信号14が検出される。Z字のフォーカスエラー信号11の点P1、Z字のフォーカスエラー信号12の点P3、およびZ字のフォーカスエラー信号13の点P5は、それぞれ、選択反射膜22、32、42が所定の温度に昇温された時点であり、Z字のフォーカスエラー信号11の点P2、Z字のフォーカスエラー信号12の点P4、およびZ字のフォーカスエラー信号13の点P6は、それぞれ、選択反射膜22、32、42が所定の温度以下に降温される時点である。第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4に室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する選択反射膜22、32、42を用いた場合にも、第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4から、それぞれ、フォーカスエラー信号11、12、13が検出されるので、各信号記録層2、3、4、5へフォーカスジャンプすることが可能である。
【0025】
図5、6を参照して、多層光ディスク10の作製について説明する。まず、スタンパ60Aの信号が記録された面を樹脂61で覆い(図5の(a))、樹脂61にガラスまたはポリカーボネート62を接触させる(図5の(b))。そして、ガラスまたはポリカーボネート62側から紫外線(図示省略)を照射して樹脂61を硬化させる。その後、信号記録面が形成された樹脂61とガラスまたはポリカーボネート62とをスタンパ60Aから取り外すと透光性基板1の一主面にピット21列が形成されたものが作製される。ここで、樹脂61とガラスまたはポリカーボネート62とで透光性基板1が構成される。そして、ピット21列を覆うように選択反射膜22を形成すると、透光性基板1の一主面に第1の信号記録層2が形成される(図5の(c))。この場合、選択反射膜22としてAg2O、AgNO3がスパッタリング法により約50nm形成される。その後、スタンパ60Aの信号記録面とは異なる信号記録面を有するスタンパ60Bの信号記録面を樹脂63で覆い(図5の(d))、樹脂63上に図5の(c)の工程で作製した透光性基板1の一主面に第1の信号記録層2を形成したものを接触させ(図5の(e))、透光性基板1側から紫外線(図示省略)を照射して樹脂63を硬化させる。そして、スタンパ60Bを取り外し、選択反射膜32を形成すると、透光性基板1に第1の信号記録層2、および第2の信号記録層3が形成されたものが作製される(図5の(f))。ここで、第1の信号記録層2と第2の信号記録層3との間には樹脂6が存在し、第1の信号記録層2と第2の信号記録層3との距離は、約10μmとなるように透光性基板1の一主面に第1の信号記録層2を形成したものが樹脂63に接触される。
【0026】
次に図6を参照して、第2の信号記録層3まで作製されると、スタンパ60A、60Bの信号記録面と異なる信号記録面を有するスタンパ(図示省略)を用いて、図5の(d)〜(f)の工程と同様の工程を行うことにより透光性基板1に第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、および第3の信号記録層4が形成されたものが作製される(図6の(g))。そして、更に異なる信号記録面を有するスタンパを用いて樹脂を射出成形し、射出成形した樹脂をスタンパ(図示省略)から取り外し、信号記録面を覆うようにAlをスパッタリング法により約100nm形成すると、保護層7の一主面に第4の信号記録層5が形成されたものが作製される(図6の(h))。そして、図6の(g)の工程で作製したものと、図6の(h)の工程で作製したものとを貼り合わせると多層光ディスク10が完成する(図6の(i))。
【0027】
なお、多層光ディスク10の作成方法については、上記説明した図5の(a)〜図5の(e)までの工程と同じ工程を用いて第1の信号記録層2から第4の信号記録層5まで形成した後、保護膜として紫外線硬化樹脂を形成することにより多層光ディスク10を作製しても良い。
また、本願発明に係る多層光ディスクは、図1に示すものに限らず、図7に示す多層光ディスク20であっても良い。多層光ディスク20は、多層光ディスク10の第4の信号記録層5をピット51列と、選択反射膜53とで構成したものであり、その他は多層光ディスク10と同じである。つまり、多層光ディスク20は、第1の信号記録層2、第2の信号記録層3、第3の信号記録層4、および第4の信号記録層5の全てに選択反射膜を用いたものである。
【0028】
多層光ディスク20も、図5、6の工程を用いて容易に作製できる。また、多層光ディスク20に入射面8から入射したレーザ光LBは、上記図2で説明したのと同様に各信号記録層2、3、4、5に集光照射され、温度が上昇して反射膜に変化した領域のみから信号を検出する。
また、多層光ディスク20から検出されるフォーカスエラー信号は、図4のS字のフォーカスエラー信号14を、Z字のフォーカスエラー信号に代えたものである。即ち、全て信号記録層2、3、4、5からZ字のフォーカスエラー信号が検出されるため、多層光ディスク20においても、各信号記録層2、3、4、5に容易にフォーカスジャンプできる。
【0029】
本願においては、選択反射膜22、32、42、53の透過率が80%以上である場合、その選択反射膜22、32、42、53は「透明膜である。」と言う。
上記説明においては、信号記録層の数は4層として説明したが、本願発明に係る多層光ディスクは、これに限らず、一般にm個の信号記録層を有するものであれば良い。その場合、全ての信号記録層が選択反射膜を有していても良いし、レーザ光の入射面8からm−1番目までの信号記録層には選択反射膜を用い、m番目の信号記録層には反射膜を用いたものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る多層光ディスクの断面図である。
【図2】図1に示す多層光ディスクの各信号記録層からの反射率を示す図である。
【図3】図1に示す多層光ディスクの各信号記録層からの信号検出を説明する図である。
【図4】図1に示す多層光ディスクの各信号記録層からのフォーカスエラー信号を示す図である。
【図5】図1に示す多層光ディスクの作製工程を示す図である。
【図6】図1に示す多層光ディスクの作製工程を示す図である。
【図7】本願発明に係る多層光ディスクの他の断面図である。
【図8】従来の多層光ディスクの断面図である。
【符号の説明】
1・・・透光性基板
2・・・第1の信号記録層
3・・・第2の信号記録層
4・・・第3の信号記録層
5・・・第4の信号記録層
6、61、63・・・樹脂
7・・・保護層
8・・・入射面
10、20、30・・・多層光ディスク
11、12、13・・・Z字のフォーカスエラー信号
21、31、41、51・・・ピット
22、32、42、53・・・選択反射膜
43・・・特定の領域
14、15、16、17・・・S字のフォーカスエラー信号
52・・・反射膜
60A、60B・・・スタンパ
62・・・ポリカーボネート

Claims (2)

  1. m個の信号記録層を有し、前記m個の信号記録層の各々が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する、AgOまたはAgNOで構成される選択反射膜とから成る多層光ディスク。
  2. m個の信号記録面を有し、レーザ光の入斜側からm−1番目までの信号記録層の各々が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された室温で透明膜であり、所定の温度以上で反射膜に変化する、AgOまたはAgNOで構成される選択反射膜とから成り、
    前記レーザ光の入斜側からm番目の信号記録層が、信号を記録したピット列と、前記ピット列を覆うように形成された反射膜とから成る多層光ディスク。
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