JPH1166622A - 光情報媒体とその記録再生方法 - Google Patents

光情報媒体とその記録再生方法

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JPH1166622A
JPH1166622A JP9244565A JP24456597A JPH1166622A JP H1166622 A JPH1166622 A JP H1166622A JP 9244565 A JP9244565 A JP 9244565A JP 24456597 A JP24456597 A JP 24456597A JP H1166622 A JPH1166622 A JP H1166622A
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JP9244565A
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English (en)
Inventor
Toru Fujii
徹 藤井
Toshiaki Tajima
俊明 田島
Emiko Hamada
恵美子 浜田
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼り合わせ型の書き込み可能な光情報媒体に
おいて、デュアルレイヤタイプの光情報媒体として再生
することができるようにする。 【解決手段】 光情報媒体は、記録用レーザ光の照射に
より光学的に情報が記録し得る有機色素からなる第一の
情報記録層12と、記録用レーザ光の照射により光学的
に情報が記録し得る有機色素からなる第二の情報記録層
12’と、これら第一と第二の情報記録層12、12’
の間に設けられ、前記記録用レーザ光及び再生用レーザ
光に対して透光性を有するフォーカス用間隙層11と、
第一と第二の情報記録層12、12’の外側に設けられ
た第一と第二の透光性基板5、5’とを有する。少なく
とも第一の基板5と第一の情報記録層12が記録用及び
再生用レーザ光に対してを透光性を有し、第二の情報記
録層12’は、透光性を有する第一の情報記録層12を
通して入射した記録用レーザ光を集束することにより、
信号が記録され、また透光性を有する第一の情報記録層
12を通して入射した再生用レーザ光を集束することに
より、信号が再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に読み取り
可能な情報が記録及び再生し得る光情報媒体であって、
2つの情報記録層を有し、光学ピックアップにより、光
情報媒体の片面側から各情報記録層に焦点を合わせて再
生用レーザ光を照射して信号を読み取り、再生する方式
の、いわゆるデュアルレイヤタイプの光情報媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の短波長レーザーの開発と実用化に
伴い、より高密度な記録再生を可能とするデジタルビデ
オディスク(DVD)の実用化が進んでいる。この種の
光情報媒体では、その少なくとも一方の主面に情報記録
領域が設定され、この情報記録領域に情報記録手段であ
るピットが形成され、その上に金属膜からなる反射層が
形成されている。例えば、前記DVD方式の光情報媒体
では、2枚のディスクが互いに貼り合わせられている。
【0003】前記のようなDVDでは、信号を記録する
ピットを設ける層の数により、シングルレイヤとデュア
ルレイヤとの2種類がある。前者は、貼り合わせるディ
スクの片面の1層のみにピットを形成し、光学ピックア
ップからその層に焦点を合わせて再生用レーザ光を照射
し、信号を読み取って再生するものである。最大4.7
GB程度の記憶容量を有する。後者は、貼り合わせるデ
ィスクの片面の2層にピットを設け、光学ピックアップ
からそれぞれの層に焦点を合わせて再生用レーザ光を照
射し、信号を読み取って再生するものである。2つの層
のピットから信号を読み取るため、最大8.5GB程度
の記憶容量が得られる。
【0004】さらに、前記のようなDVDでは、2枚貼
り合わせた一方のディスクのみにピットを形成するか、
或いは双方のディスクにピットを形成するかによって、
シングルサイドとダブルサイドの2種類がある。何れの
ものも、前述のシングルレイヤとデュアルレイヤとの2
種類がある。後者のダブルサイドのDVDでは、前者の
シングルサイドのDVDの倍の記憶容量が得られる。
【0005】このようなDVDにおいては、記録可能と
したもの、いわゆるDVD−RやDVD−RAMも開発
及び検討がされている。このようなDVD−Rの基本的
な構成は、ディスクの表面の情報記録領域に光学ピック
アップのトラッキング手段であるスパイラル状の溝から
なるプリグルーブが形成され、その上にスピンコート法
等の手段で有機色素が塗布され、乾燥されて光干渉層が
形成され、その上に金属膜からなる反射層が形成され
る、というものである。このDVD−Rは、情報記録層
に信号を1回だけ書き込みが可能で、その消去及び再書
き込みをしないライトワンスタイプのものである。ま
た、DVD−RAMは、ランダムな書き込み及び消去が
可能な、いわゆるディスク・フェーズチェンジ記録技術
を使用したものの開発が検討されている。これは、その
情報記録層に信号を何度か書き込み及び消去が可能なオ
ーバーライトタイプのものである。
【0006】何れの種類のDVDも、2枚貼り合わせた
一方のディスクのみにピットを形成するか、或いは双方
のディスクにピットを形成するかによって、シングルサ
イドとダブルサイドの2種類がある。シングルサイドの
最大記憶容量は、DVD−Rで3.9GB程度、DVD
−RAMで2.6GB程度である。ダブルサイドでは、
それぞれそれらの倍の記憶容量が得られる、とされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】前記のよう記録可
能なDVD、いわゆるDVD−RやDVD−RAMで
は、シングルレイヤタイプのものしかなく、これらの光
情報媒体でより大きな記憶容量を得るためには、ダブル
サイドタイプのものとする必要があった。その理由は、
デュアルレイヤタイプの光情報媒体は、情報記録層が2
層あるため、光学ピックアップから奥の情報記録層に焦
点を当てて書き込み用レーザ光を照射して信号を記録す
るとき、手前の情報記録層に記録用レーザ光の作用が及
び、その手前の情報記録層が破壊、損傷または変化して
しまうからである。
【0008】しかし、ダブルサイドタイプの光情報媒体
では、順次その両面から信号を読み取らなければなら
ず、その再生を行うためには、必ず光情報媒体の反転と
いう動作を行わなければならなかった。或いは、光情報
媒体の両面側に光学ピックアップを配置したダブルピッ
クアップ方式のプレーヤで再生する必要があった。何れ
の場合も、光情報媒体の反転機構が必要となったり、2
つの光学ピックアップが必要になる等、プレーヤやドラ
イブが複雑化し、或いは大型化する等の課題がある。そ
して、このような両面から再生する方式の光情報媒体で
は、再生面の切替のため、光情報媒体を反転したり、2
つの光ピックアップを切り替える等の操作が必要であ
る。このため例えば、光情報媒体の再生により、ビデオ
の鑑賞やゲームに興じているときに、映像の再生が途中
で途切れることを余儀なくされる。すなわち、ビデオの
鑑賞やゲームに興じているときの集中感を殺ぐことがな
い、いわゆるシームレス再生ができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の光情報媒体における前記のような課題に鑑み、貼り
合わせ型の書き込み可能な光情報媒体において、デュア
ルレイヤタイプの光情報媒体として再生することができ
る光情報媒体とその記録再生方法を提供することを目的
とするものである。このような目的を達成するため、本
発明では、記録時に有機色素からなる2つの情報記録層
に光情報媒体の片面から書き込みできるようにし、再生
時にも2つの情報記録層に光情報媒体の片面から読み込
みができるようにしたものである。
【0010】すなわち、本発明による光情報媒体は、光
学的に読み取り可能な情報が記録及び再生し得る光情報
媒体において、記録用レーザ光の照射により光学的に情
報が記録し得る有機色素からなる第一の情報記録層12
と、記録用レーザ光の照射により光学的に情報が記録し
得る有機色素からなる第二の情報記録層12’と、これ
ら第一と第二の情報記録層12、12’の間に設けら
れ、前記記録用レーザ光及び再生用レーザ光に対して透
光性を有するフォーカス用間隙層11と、第一と第二の
情報記録層12、12’の外側に設けられた第一と第二
の基板5、5’とを有し、少なくとも第一の基板5と第
一の情報記録層12とが記録用レーザ光及び再生用レー
ザ光に対して透光性を有し、第二の情報記録層12’
は、透光性を有する第一の基板5及び情報記録層12を
通して入射した記録用レーザ光を集束することにより、
信号が記録される層であることを特徴とするものであ
る。
【0011】換言すると、光学的に読み取り可能な情報
が記録及び再生し得る光情報媒体において、第一の基板
5の上に、記録用レーザ光の照射により光学的に情報が
記録し得る有機色素からなる第一の情報記録層12が設
けられた第一のディスク1と、第二の基板5’の上に、
記録用レーザ光の照射により光学的に情報が記録し得る
有機色素からなる第二の情報記録層12’が設けられた
第二にディスク1’とを有し、これら第一と第二のディ
スク1、1’の前記情報記録層12、12’側が互いに
貼り合わせられ、これら情報記録層12、12’の間
に、前記記録用レーザ光及び再生用レーザ光に対して透
光性を有するフォーカス用間隙層11が形成されてお
り、少なくとも第一の基板5と第一の情報記録層12が
記録用レーザ光及び再生用レーザ光に対して透光性を有
し、第二の情報記録層12’は、透光性を有する第一の
基板5と第一の情報記録層12を通して入射した記録用
レーザ光を集束することにより、信号が記録される層で
あることを特徴とするものである。
【0012】ここで、フォーカス用間隙層11は、一対
のディスク1、1’を貼り合わせる接着層を兼ねること
もできる。また、第一と第二の情報記録層12、12’
の記録及び再生用のレーザ光が入射される背後側に、再
生用レーザ光を反射する第一と第二の反射層13、1
3’をそれぞれ設けることもできる。この場合、一方の
反射層13、13’は、再生用レーザ光の一部を透過し
得る半透光性反射膜とする。さらに、情報記録層12、
12’と接して同情報記録層12、12’と再生用レー
ザ光の屈折率の異なる層を形成すると、これらの層と情
報記録層12、12’との界面で再生用レーザ光が反射
されるため、これによって反射層としての機能を兼ねさ
せることもできる。
【0013】このような光情報媒体については、次のよ
うにしてその情報の記録と再生をする。すなわち、第一
の基板5側から同基板5を通してそれぞれ第一と第二の
情報記録層12、12’に記録用レーザ光をそれぞれ集
束して信号を記録し、再生時には第一の基板5側から第
一と第二の情報記録層12、12’に再生用レーザ光を
それぞれ集束して、記録された信号を再生する。
【0014】より具体的に説明すると、第一の情報記録
層12には、第一の基板5側から同基板5を通して記録
用レーザ光を集束し、信号を記録する。また、第二の情
報記録層12’には、第一の基板5側から同基板5、第
二の情報記録層12及びフォーカス用間隙層11を通し
て記録用レーザ光を集束し、信号を記録する。さらに再
生時にも、第一の情報記録層12には、第一の基板5側
から第一情報記録層12、12’に再生用レーザ光を集
束し、記録された信号を再生する。また、第二の情報記
録層12’には、第一の基板5側から同基板5、第二の
情報記録層12及びフォーカス用間隙層11を通して再
生用レーザ光を集束し、記録された信号を再生する。
【0015】例えば、前記の情報の記録時には、第一の
情報記録層12に記録用レーザ光を集束させることによ
り、第一の基板5の表面を局部的に変形して信号を記録
する。或いは、第一と第二の情報記録層12、12’に
記録用レーザ光を集束させることにより、それら第一と
第二の情報記録層12、12’の光学特性を局部的に変
化させて信号を記録する。すなわち、基板5の局部的な
変形及びその変形に伴う情報記録層12や反射層13の
局部的な変形、或いは情報記録層12、12’の光学特
性の局部的な変化により、光学ピックアップへの戻り光
に光路長の変化を伴うピットが形成され、このピットか
ら光学的に信号を再生することができるようになる。
【0016】このような光情報媒体では、第二の情報記
録層12’に記録用レーザ光を集束して信号の記録を行
うとき、この記録用レーザ光を第一の情報記録層12を
通して記録する。この記録用レーザ光は、第二の情報記
録層12’に集束されるため、同レーザ光のパワー密度
は、第二の情報記録層12’において最大となる。この
とき、第一の情報記録層12は記録用レーザ光の焦点か
らずれているため、いわゆるデフォーカス状態となる。
従って、記録用レーザ光の光密度は、手前の第一の情報
記録層12に対しては極めて小さい。従って、第一の情
報記録層12を破壊、損傷または変化させずに、第二の
情報記録層12’に記録用レーザ光を集束させて、所要
の信号を記録することが出来ることになる。
【0017】より具体的には、後述するように、第二の
情報記録層12’に記録用レーザ光を照射して信号を記
録する時の一般的なレーザパワー密度に対し、第一の情
報記録層12を通過する記録用レーザ光のパワー密度が
1/10以下であれば、第一の情報記録層12に殆ど影
響を与えない。換言すると、第二の情報記録層12’に
記録用レーザ光を集束して信号を記録するとき、第一の
情報記録層12を通過する記録用レーザ光の通過光束面
積が、第二の情報記録層12’に集束される記録用レー
ザ光のスポット面積の10倍以上であれば、パワー密度
は1/10以下となり、第一の情報記録層は、その記録
用レーザ光によって何らの影響をも受けない。
【0018】フォーカシングサーボにより、光ピックア
ップから第二の情報記録層12’に記録用レーザ光を集
束して信号を記録する際、記録用レーザ光の焦点は、常
に第二の情報記録層12’にあるようにサーボされる。
記録用レーザ光の焦点深度fdは、或る程度の幅があ
る。記録用レーザ光の波長をλ、光ピックアップの対物
レンズoの開口係数をNAとすると、記録用レーザ光の
焦点深度fdは、fd=λ/(NA)2 である。実際に
は、この焦点深度fdの部分が第二の情報記録層12’
に位置するように、光学ピックアップがフォーカシング
サーボされる。
【0019】このとき、前述のように第一の情報記録層
12を通過する記録用レーザ光のパワー密度を第二の情
報記録層12’の1/10以下にするには、とりもなお
さず、第一の記録層12を通過する記録用レーザ光の通
過光束面積を、第二の情報記録層12に集束される記録
用レーザ光のスポット面積の10倍にすることである。
すなわち、記録用レーザ光の焦点深度fd部分における
スポット径、つまり、第二の情報記録層12’に集束さ
れる記録用レーザ光の最小スポット径をdとし、そのと
き手前の第一の情報記録層12を通過する記録用レーザ
光の通過光束径をDとした場合、D2/d2≧10とする
ことである。
【0020】フォーカス用間隙層11の屈折率をnとす
ると、フーカス用間隙層11における記録用レーザ光の
θは、NA=nsinθで表すことができる。ここで、
記録用レーザ光の焦点fから手前の第一の情報記録層1
2までを距離δをとすると、第一の情報記録層12を通
過する記録用レーザ光の通過光束径Dは、D=2δta
nθで表すことができる。従って、D2/d2≧10とす
るためには、δ≧(10d2/4tan2θ)1/2 とする
ことになる。前述のように、記録用レーザ光の焦点fは
第二の記録層12’にあるようファーカスサーボされる
ため、結局この第二の情報記録層12’と第一の情報記
録層12との間隔を、(10d2/(4tan2θ))
1/2 以上に設定すれば、第二の情報記録層12’に信号
を記録するときに、第一の情報記録層に殆ど記録用レー
ザ光の影響を与えないで済むことになる。こうして記録
された信号は、一方の基板5側から各情報記録層12、
12’に再生用レーザ光を集束させて再生することが可
能である。これにより、いわゆるデュアルレイヤタイプ
の光情報媒体として再生することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。本
発明による光情報媒体の一例として、両面貼り合わせに
よる片面2層記録−片面2層再生方式のデュアルレイヤ
タイプの追記形光情報媒の例を図1、図3及び図4に示
す。図3及び図4に示すように、ディスク1は、中央に
センターホール4を有する透明な円板状の基板5を有す
る。この基板5は、ポリカーボネート、ポリメチルメタ
クリレート(MMA)等の透明樹脂で作るのが最もよい
が、表面にプリグルーブ等を形成出来るように樹脂層等
を設けることにより、ガラス基板を用いることもでき
る。
【0022】この基板5の片面の前記センターホール4
の外側にクランピングエリアが設定されており、その外
周側に情報記録領域rが設定されている。図1、図2及
び図4に示すように、基板5の表面の情報記録領域rの
部分には、スパイラル状のグルーブからなるトラッキン
グガイド3が形成されている。このトラッキングガイド
3のピッチは、0.74〜0.8μmを標準とする。
【0023】例えば、基板5の前記情報記録領域rの部
分の主面にスピンコート法等の手段で有機色素等が塗布
され、情報記録層12が形成され、この情報記録層12
の上に、金、アルミニウム、銀、銅等の金属膜或いはこ
れらの合金膜からなる反射層13が形成される。この反
射層13は、光の透過性を有する半透明のもので、例え
ば前記のような金属膜をごく薄く形成する。また金属膜
の代わりに、シリコーン樹脂等の透明な樹脂膜であっ
て、情報記録層12と屈折率の異なるものをスピンコー
ト法等による設けることもできる。さらに、SiC、S
iN等の無機材料膜を反射層13として設けることもで
きる。
【0024】前記のように、基板5の表面に情報記録層
12と反射層13を形成したディスク1の他にもう1枚
のディスク1’を用意する。このディク1’の基板5’
は、前記ディスク1と同じ材質で出来た同じサイズのも
のであり、その主面には、前記基板5のようなトラッキ
ングガイド3’が形成され、その上に反射層13’と情
報記録層12’が設けらる。例えば、まず透光性の上
に、金、アルミニウム、銀、銅等の金属膜或いはこれら
の合金膜からなる反射層13’が形成される。この反射
層13’は、必ずしも前記ディスク1の反射層13のよ
うな半透明のものである必要はなく、半透光性或いは全
反射性の何れであってもよい。次に、スピンコート法等
の手段で有機色素等が塗布され、情報記録層12’が形
成される。
【0025】これらの2枚のディスク1、1’が貼り合
わせられる。例えば、スピンコート法やスクリーン印刷
法等の手段により、2枚のディスク1、1’の少なくと
も一方の主面に接着剤として反応性硬化樹脂が塗布さ
れ、さらにこれらの面が互いに向かい合わせて重ね合わ
せられ、且つ前記反応性硬化樹脂が硬化される。これに
より、前記反応性硬化樹脂が硬化することにより形成さ
れた接着剤により、2枚のディスク1、1’の主面が互
いに貼り合わせられる。この場合、ディスク1、1’は
それらの情報記録層12、12’が形成された面が接着
される。
【0026】例えば、ディスク1、1’の少なくとも何
れか一方の接着すべき面を上側にして、同面に硬化して
いない接着剤を滴下し、そのままディスク1、1’を重
ね合わせて圧着し、接着する。或いは、ディスク1、
1’の少なくとも何れか一方の接着すべき面を上側にし
て、接着剤として同面に硬化していない熱硬化性樹脂を
滴下する。その後、2枚のディスク1、1’の接着すべ
き所定の面同士を重ね合わせる。これにより、接着剤は
ディスク1、1’から受ける圧力や毛細管現象によりデ
ィスク1、1’の間に広がってゆく。この接着剤がディ
スク1、1’の間の内周側の全面に広がったところで、
両ディスク1、1’を高速回転させて余分の熱硬化性樹
脂を振り切る。次に、透明なディスク1、1’の片面側
から熱硬化性樹脂に赤外線を照射し、硬化させて接着剤
の層を形成し、この接着剤により双方のディスク1、
1’を密着固定する。
【0027】この接着剤は、反射層13、13’や情報
記録層12、12’を溶解しないような溶剤を使用して
形成することが必要である。例えば、モノメチルシロキ
サン(例:信越化学工業株式会社製のKR220)をシ
クロヘキサンに溶解してディスク1、1’の少なくとも
何れか一方の接着面に塗布し、前述のようにしてディス
ク1、1’を接着する。このような接着剤は、60〜1
10℃の温度で硬化する。接着剤としては、その他に2
液混合形のエポキシ系、ホットメルト系、アクリル系等
のものを使用することが出来る。
【0028】このようにして2枚のディスク1、1’を
貼り合わせた接着層は、2つの情報記録層12、12’
の焦点距離を分けるフォーカス用間隙層11の少なくと
も一部を構成するものであり、記録及び再生用のレーザ
光に対して透明であることが必要である。例えば、図1
及び図2に示した例では、接着層がフォーカス用間隙層
11を兼ねている。なお、光情報媒体の耐衝撃性を考慮
すると、硬化後の接着層の硬度は、基板の硬度より高い
ことが好ましい。
【0029】このような光情報媒体に信号を記録すると
きは、図1に実線と破線で示すように、光学ピックアッ
プの対物レンズoからディスク1の基板5側から記録用
レーザ光を手前の第一の情報記録層12に集束させ、そ
の部分にピットを形成して信号を記録する。このとき、
手前の第一の情報記録層12に集束した記録用レーザ光
が、その情報記録層12を透過し、フォーカス用間隙層
11を通して奥にある他の情報記録層12’にも達す
る。しかし、記録用レーザ光は、手前の第一の情報記録
層12で吸収され、減衰されると共に、奥側の第二の情
報記録層12’は、記録用再生光の焦点からずれてお
り、いわゆるデフォーカス状態となる。このため、記録
用レーザ光は、奥側の第二の情報記録層12’には光学
的作用を殆ど及ぼすことがない。従って、奥側の第二の
情報記録層12’を破壊、損傷または変化させずに、手
前の第一の情報記録層12に記録用レーザ光を集束させ
て、その情報記録層12にのみ所要の信号を記録するこ
とが出来る。
【0030】次に、図1に二点鎖線で示すように、光学
ピックアップの対物レンズoから記録用レーザ光を第一
のディスク1の基板5側から第二のディスク1’の第二
の情報記録層12’に集束させ、その部分にピットを形
成して信号を記録する。このとき、記録用レーザ光は、
手前の第一の情報記録層12を通して奥側の第二の情報
記録層12’に集束されるが、手前の第一の情報記録層
12が有機色素からなる場合、それを通過する記録用レ
ーザ光のレーザパワーが2mW/μm2以下であれば、
その情報記録層12は殆ど記録用レーザ光の影響を受け
ないこと確認されている。
【0031】奥側の第二の情報記録層12が有機色素か
らなり、基板5’がポリカーボネートやMMA等の樹脂
基板の場合、奥側の第二の情報記録層12に記録すると
きに集束される記録用レーザ光のレーザパワー密度は、
10〜20mW/μm2 程度あれば十分である。従っ
て、奥側の第二の情報記録層12’に信号を記録すると
き、手前の第一の情報記録層12を通過する記録用レー
ザ光のパワー密度が、奥側の第二の情報記録層12’に
集束される記録用レーザ光のパワー密度の1/10以下
であれば、手前の第一の情報記録層12に記録用レーザ
光の影響を与えずに、奥側の第二の情報記録層12’に
信号を記録することができる。換言すると、手前の第一
の情報記録層12を通過する記録用レーザ光の光束面積
が、奥側の第二の情報記録層12’に集束される記録用
レーザ光のスポット面積の10倍以上であればよいこと
になる。
【0032】奥側の第二の情報記録層12’に信号を記
録するときの状態を図2に模式的に示す。なおこの図2
では、反射層13を省略して示している。図2におい
て、Dは第一の情報記録層12を通過する記録用レーザ
光の光束径、fdは焦点深度、dは焦点fにおける記録
用レーザ光のスポット径、Fは記録用レーザ光の焦点距
離、δは焦点fから第一の情報記録層12までの距離、
θは光ピックアップの光軸に対する光束の勾配をそれぞ
れ示す。光ピックアップの対物レンズoの開口係数をN
A、記録用レーザ光が通過する媒質の屈折率をnとする
と、焦点深度fd=λ/(NA)2 、NA=n・sin
θである。従って、θは、記録用レーザ光が通過する媒
質の屈折率によって異なるが、図2では便宜的にθを一
定として作図してある。もちろん、焦点距離Fも、記録
用レーザ光が通過する媒質及びその厚さによって異な
る。
【0033】フォーカスサーボにより、図1において、
手前の第一の情報記録層12を通して、奥側の第二の情
報記録層12’に記録用レーザ光を集束したときに、図
2において、記録用レーザ光の焦点fは、奥側の第二の
情報記録層12’の位置にあるようフォーカスサーボさ
れる。従って、奥側の第二の情報記録層12’における
レーザ光のスポット径はdである。
【0034】このとき、手前の第一の情報記録層12の
レーザパワー密度を、奥側の第二の情報記録層12’の
レーザパワー密度の1/10倍以上とする、ということ
は、手前の第一の情報記録層12の記録用レーザ光の通
過光束面積を、奥側の第二の情報記録層12’に集束す
るレーザスポット面積の10倍以上にすることである。
換言すると、D2/d2≧10とすることである。D=2
δtanθであるので、(2δtanθ)2/d2≧10
となるように、焦点fから第一の情報記録層12までの
距離δを選ぶことにより、第一の情報記録層12に記録
用レーザ光の影響を与えずに、奥側の第二の情報記録層
12’の信号を記録することができるようになる。
【0035】例えば、DVDの場合、NA=0.6であ
り、第一と第二情報記録層12、12’の間にあるフォ
ーカス用間隙層11の屈折率nをn=1.6とすると、
sinθ=NA/n≒0.375であるので、θ≒22
゜である。すなわち、tanθ≒0.404である。強
度がI/e2 になるところの記録用レーザ光の焦点での
最小スポット径d=1.3μmとしたとき、手前の第一
の情報記録層12のレーザパワー密度を、奥側の第二の
情報記録層12’のレーザパワー密度の1/10倍とす
るには、δ≧(10d2/4tan2θ)1/2 、すなわち
δ≧5.09μm以上とする。
【0036】ここで、記録用レーザ光は、フォーカッシ
ングサーボにより、奥側の第二の情報記録層12’に集
束されるため、その焦点fは、第二の情報記録層11の
位置と一致する。従って、フーカス用間隙層11を隔て
た手前と奥側の情報記録層12、12’の距離を、概ね
5μm以上とれば、手前の第一の情報記録層12に記録
用レーザ光の影響を与えずに、奥側の第二の情報記録層
12’の信号を記録することができることになる。なお
記録に際しては、トラッキングガイド手段であるプリグ
ルーブ3、3’により、光学ピックアップによる記録用
レーザ光をトラッキングサーボすることは言うまでもな
い。
【0037】こうして記録した信号を再生するときは、
記録するときと同様に、光学ピックアップにより、基板
5側から再生用レーザ光を情報記録層12、12’にそ
れぞれ集束して記録した信号を読み取る。すなわち、光
情報媒体の片側から2つの情報記録層12、12’に記
録された信号を読み取るものであり、デュアルレイヤタ
イプの光情報媒体として信号を読み取ることができる。
これにより、例えばDVD規格に適合する光情報媒体で
は、そのデュアルレイヤと同等8.5GB程度の記憶容
量を得ることが出来る。
【0038】前述のようにして、基板5側から情報記録
層12、12’に記録用レーザ光を集束することによ
り、情報記録層12、12’が熱分解し、発熱し、これ
により第一の基板5の表面を局部的に変形させる。この
基板5の表面の変形は、情報記録層12及び反射層13
にも及び、それらの界面も変形する。また、前記の熱分
解により、第一と第二の情報記録層12、12’の光学
特性が局部的に変化する。
【0039】前記基板5の局部的な変形及びその変形に
伴う情報記録層12や反射層13の局部的な変形、さら
には情報記録層12、12’の光学特性の局部的な変化
により、再生用レーザ光の反射光に、他の部分と異なる
局部的な光路長の変化を伴うピットが形成され、このピ
ットから光学ピックアップに反射してくる、いわゆる戻
り光により、光学的に信号を再生することができるよう
になる。
【0040】基板5側から第一の情報記録層12側に集
束して入射した再生光は、第一の情報記録層12と第一
の光反射層13との界面で反射され、その戻り光が光学
ピックアップで受光される。このとき、第一の基板5の
局部的な変形及びその変形に伴う第一の情報記録層12
や第一の反射層13の局部的な変形、さらには第一の情
報記録層12の光学特性の局部的な変化により、ピット
部分とそれ以外の部分とにおける戻り光の光路長に違い
が生じ、これにより信号を再生することができる。
【0041】他方、基板5側から第一の情報記録層12
を非集束状態で透過し、奥側の第二の情報記録層12’
側に集束して入射した再生光は、第二情報記録層12’
と第二の反射層13’との界面で反射され、その戻り光
が光学ピックアップで受光される。このとき、第二の情
報記録層12’の光学特性の局部的な変化により、ピッ
ト部分とそれ以外の部分における戻り光の光路長に違い
が生じ、これにより信号を再生することができる。
【0042】次に、図5の例について説明すると、この
光情報媒体は、金属膜からなる反射層に代えて、シリコ
ーン系樹脂膜、シラン膜等からなる保護層14、14’
を、前記の情報記録層12、12’の上に直接設けてい
る。このような保護層14、14’の再生用レーザ光の
屈折率は、一般に1.5前後であるのに対し、前述のよ
うな有機色素からなる情報記録層12、12’の屈折率
は2.0以上と高い。このため、情報記録層12、1
2’と保護層14、14’との界面で再生用レーザ光が
反射する。従って、このような情報記録層12、12’
と屈折率の異なる保護層14、14’は、光学的には前
述の反射層13、13’の代わりをなし得る。なお、こ
の例では、保護層14’を設けているが、保護層14’
の屈折率が基板5’とほぼ同じであれば、保護層14’
はなくてもよい。
【0043】図6の例では、金属膜からなる反射層や前
記のような保護層を設けず、2枚のディスク1、1’を
接着する接着層がフォーカス用間隙層11を兼ねている
と共に、このフォーカス用間隙層11と情報記録層1
2、12’との界面で再生用レーザ光が反射される。す
なわち、情報記録層12、12’とフォーカス用間隙層
11との界面における反射を利用して信号を読み取るた
めの記録用レーザ光の反射光を得る。
【0044】前述の例では、一対のディスク1、1’に
おいて、トラキングガイド3、3’となるグルーブが互
いに対応する位置で一致して対向するように設けられて
いる。これに対し、例えば、図7に示すように、一対の
ディスク1、1’において、トラキングガイド3、3’
がトラッキング方向に対して直交する方向に互いにずれ
て配置されていてもよい。また、このトラッキングガイ
ド3が基板5、5’側に凹状のグルーブだけでなく、少
なくとも一方のディスク1、1’のトラッキングガイド
3、3’が、基板5、5’の表面から凸状となったもの
であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による光情報
媒体とその記録方法では、光情報媒体の片面から2つの
情報記録層に情報を記録し、再生時にも、いわゆるデュ
アルレイヤタイプの光情報媒体として片面側から信号を
読み取ることが出来る。従って、記録可能の光情報媒体
において、片側のみから高密度記録情報の記録、再生が
可能となる。これにより、光情報媒体を反転することな
く、大きな記憶容量の情報を記録、再生することが可能
となる。さらに、同一面から情報の記録、再生ができる
ので、光情報媒体の反転や2つの光学ピックアップの切
替等が不要となり、いわゆるシームレス記録及びシーム
レス再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報媒体の層構造とその記録時
の状態を概念的に示した要部縦断側面図である。
【図2】同光情報媒体の奥側の第二の情報記録層に信号
を記録するときの記録用レーザ光の集束状態を示す要部
概念拡大断面図である。
【図3】同光情報媒体の例を示す2枚のディスクを貼り
合わせる前の状態の半断面分解斜視図である。
【図4】同光情報媒体を示す一部縦断面図である。
【図5】本発明による他の光情報媒体の層構造とその記
録時の状態を概念的に示した要部縦断側面図である。
【図6】本発明による他の光情報媒体の層構造とその記
録時の状態を概念的に示した要部縦断側面図である。
【図7】本発明による他の光情報媒体の層構造とその記
録時の状態を概念的に示した要部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 1’ ディスク 5 第一の基板 5’ 第二の基板 11 フォーカス用間隙層 12 情報記録層 12’ 情報記録層 13 反射層 13’ 反射層 15 情報記録層の光学特性が変化した部分 15’ 情報記録層の光学特性が変化した部分 o 光学ピックアップの対物レンズ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に読み取り可能な情報が記録及び
    再生し得る光情報媒体において、記録用レーザ光の照射
    により光学的に情報が記録し得る有機色素からなる第一
    の情報記録層(12)と、記録用レーザ光の照射により
    光学的に情報が記録し得る有機色素からなる第二の情報
    記録層(12’)と、これら第一と第二の情報記録層
    (12)、(12’)の間に設けられ、前記記録用レー
    ザ光及び再生用レーザ光に対して透光性を有するフォー
    カス用間隙層(11)と、第一と第二の情報記録層(1
    2)、(12’)の外側に設けられた第一と第二の基板
    (5)、(5’)とを有し、少なくとも第一の基板
    (5)と第一の情報記録層(12)とが記録用レーザ光
    及び再生用レーザ光に対して透光性を有し、第二の情報
    記録層(12’)は、透光性を有する第一の基板(5)
    及び情報記録層(12)を通して入射した記録用レーザ
    光を集束することにより、信号が記録される層であるこ
    とを特徴とする光情報媒体。
  2. 【請求項2】 光学的に読み取り可能な情報が記録及び
    再生し得る光情報媒体において、第一の基板(5)の上
    に、記録用レーザ光の照射により光学的に情報が記録し
    得る有機色素からなる第一の情報記録層(12)が設け
    られた第一のディスク(1)と、第二の基板(5’)の
    上に、記録用レーザ光の照射により光学的に情報が記録
    し得る有機色素からなる第二の情報記録層(12’)が
    設けられた第二のディスク(1’)とを有し、これら第
    一と第二のディスク(1)、(1’)の前記情報記録層
    (12)、(12’)側が互いに貼り合わせられ、これ
    ら情報記録層(12)、(12’)の間に、前記記録用
    レーザ光及び再生用レーザ光に対して透光性を有するフ
    ォーカス用間隙層(11)が形成されており、少なくと
    も第一の基板(5)と第一の情報記録層(12)が記録
    用レーザ光及び再生用レーザ光に対して透光性を有し、
    第二の情報記録層(12’)は、透光性を有する第一の
    基板(5)と第一の情報記録層(12)を通して入射し
    た記録用レーザ光を集束することにより、信号が記録さ
    れる層であることを特徴とする光情報媒体。
  3. 【請求項3】 第一の情報記録層(12)と第二の情報
    記録層(12’)との間隔は、第二の情報記録層(1
    2’)に集束した記録用レーザ光のパワー密度に対し、
    第一の情報記録層(12)を通過する前記記録用レーザ
    光のパワー密度が1/10以下になるよう設定されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の光情報媒
    体。
  4. 【請求項4】 光ピックアップの対物レンズ(o)から
    第二の情報記録層(12’)に集束する記録用レーザ光
    のスポット径をd、フォーカス用間隙層(11)の屈折
    率をn、光ピックアップの対物レンズ(o)の開口係数
    NA=nsinθとしたとき、第一の情報記録層(1
    2)と第二の情報記録層(12’)との間隔が、(10
    2/(4tan2θ))1/2 以上に設定されていること
    を特徴とする請求項3に記載の光情報媒体。
  5. 【請求項5】 フォーカス用間隙層(11)は、一対の
    ディスク(1)、(1’)を貼り合わせる接着層を兼ね
    ていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    光情報媒体。
  6. 【請求項6】 第一と第二の情報記録層(12)、(1
    2’)の記録及び再生用のレーザ光が入射される背後側
    に、再生用レーザ光を反射する第一と第二の反射層(1
    3)、(13’)をそれぞれ有し、少なくとも第一の情
    報記録層(12)の背後に設けられた第一の反射層(1
    3)は、再生用レーザ光の一部を透過し得る半透光性反
    射膜であるをことを特徴とする請求項1〜5の何れかに
    記載の光情報媒体。
  7. 【請求項7】 情報記録層(12)、(12’)と接し
    て同情報記録層(12)、(12’)と再生用レーザ光
    の屈折率の異なる層が形成され、これらの層と情報記録
    層(12)、(12’)との界面が再生用レーザ光を反
    射する反射層としての機能を兼ねていることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れかに記載の光情報媒体。
  8. 【請求項8】 第一の情報記録層(12)は、記録用レ
    ーザ光を集束させることにより、第一の基板(5)の表
    面を局部的に変形し得る層であることを特徴とする請求
    項1〜7の何れかに記載の光情報媒体。
  9. 【請求項9】 第一と第二の情報記録層(12)、(1
    2’)は、記録用レーザ光を集束させることにより、そ
    の光学特性が局部的に変化し得る層であることを特徴と
    する請求項1〜8の何れかに記載の光情報媒体。
  10. 【請求項10】 光情報媒体に情報を記録する方法にお
    いて、前記請求項1〜7の何れかの光情報媒体を使用
    し、第一の基板(5)側から同基板(5)を通してそれ
    ぞれ第一と第二の情報記録層(12)、(12’)に記
    録用レーザ光を集束して信号を記録し、再生時には第一
    の基板(5)側から第一と第二の情報記録層(12)、
    (12’)に再生用レーザ光をそれぞれ集束して、記録
    された信号を再生することを特徴とする光情報媒体の記
    録再生方法。
  11. 【請求項11】 光情報媒体に情報を記録する方法にお
    いて、前記請求項1〜7の何れかの光情報媒体を使用
    し、第一の基板(5)側から同基板(5)を通して第一
    の情報記録層(12)に記録用レーザ光を集束して信号
    を記録し、また、第一の基板(5)側から同基板
    (5)、第二の情報記録層(12)及びフォーカス用間
    隙層(11)を通して第二の情報記録層(12’)に記
    録用レーザ光を集束して信号を記録し、再生時には第一
    の基板(5)側から第一情報記録層(12)、(1
    2’)に再生用レーザ光を集束して、記録された信号を
    再生し、また、第一の基板(5)側から同基板(5)、
    第二の情報記録層(12)及びフォーカス用間隙層(1
    1)を通して第二の情報記録層(12’)に再生用レー
    ザ光を集束して、記録された信号を再生することを特徴
    とする光情報媒体の記録再生方法。
  12. 【請求項12】 第二の情報記録層(12’)に記録用
    レーザ光を集束させて信号を記録するとき、手前の第一
    の情報記録層(12)を通過する前記記録用レーザ光の
    パワー密度が、第一の情報記録層(12’)の記録パワ
    ー密度の1/10以下とすることを特徴とする請求項1
    0または11に記載の光情報媒体の記録再生方法。
  13. 【請求項13】 第一と第二の情報記録層(12)、
    (12’)に記録用レーザ光を集束させることにより、
    それぞれ第一と第二の基板(5)、(5’)の表面を局
    部的に変形して信号が記録されることを特徴とする請求
    項10〜12の何れかに記載の光情報媒体の記録再生方
    法。
  14. 【請求項14】 第一と第二の情報記録層(12)、
    (12’)に記録用レーザ光を集束させることにより、
    それら第一と第二の情報記録層(12)、(12’)の
    光学特性を局部的に変化させて信号を記録することを特
    徴とする請求項10〜13の何れかに記載の光情報媒体
    の記録再生方法。
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