JP2001101709A - 光記録媒体、光記録媒体の製造方法および光記録方法 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体の製造方法および光記録方法

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JP2001101709A
JP2001101709A JP28238799A JP28238799A JP2001101709A JP 2001101709 A JP2001101709 A JP 2001101709A JP 28238799 A JP28238799 A JP 28238799A JP 28238799 A JP28238799 A JP 28238799A JP 2001101709 A JP2001101709 A JP 2001101709A
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JP28238799A
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English (en)
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Takashi Iwamura
貴 岩村
Mitsuaki Oyamada
光明 小山田
Shinichiro Tamura
眞一郎 田村
Nobutoshi Asai
伸利 浅井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層の記録層を有する追記型の光記録媒体で
あって、各記録層間の影響を排除して適正な記録再生を
行うことができる光記録媒体、光記録媒体の製造方法お
よび光記録方法を提供すること。 【解決手段】 レーザ入射側から第1の半反射層111
A/干渉層111B/第2の半反射層111Cの構造か
らなる第1記録層111を第1基板101に形成し、レ
ーザ入射側から半反射層112A/干渉層112B/反
射層112Cの構造からなる第2記録層を第2基板10
2に形成し、両記録層を対向配置して貼り合わせる。こ
のとき、第2記録層112に対する記録再生光波長に関
し、第1記録層111の記録によって生じる当該第1記
録層111の透過光の位相変化を、10度以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
プログラムおよびデータ記録、更には静止画、動画、音
などエンタテイメント用情報記録に用いられる光記録媒
体に関し、特に、記録層を2層有する追記型の光記録媒
体、光記録媒体の製造方法および光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報産業の発達に伴い、ディスク状媒体
に可能な限り多くの情報を記録するニーズが急増し、そ
のための研究開発が盛んに行われている。
【0003】再生専用のDVD(Digital Versatile Dis
k)−ROMは、2層の記録層を有すること等でコンパク
トディスク(CD)に代表される1層の記録層を有する
光ディスクより多くの情報を蓄えることができる。その
ため、DVD−ROMは急速に普及している。その一方
で、大容量の書き込みが可能な媒体の需要も増してい
る。その需要に対して、現在、相変化型の2層記録媒体
が報告されている(1998年秋季第59回応用物理学
会学術講演会講演予稿集p.1008:松下電器産業)。
【0004】一方、上記相変化型2層媒体に対して、い
わゆるDVD−Rと呼ばれる追記記録媒体が実用化され
ている。このDVD−Rには、記録原理として有機色素
の屈折率変化を利用したものが知られており、一箇所に
情報を一回のみ書き込むことが可能である。構造が単純
かつ初期化が不要なため低コスト化に関して潜在的可能
性を有している。ところが、この有機色素を用いた記録
層は1層のみであるので、高記録容量化は非常に困難で
ある。
【0005】ここで、有機色素を記録層として用いた上
記DVD−Rを単純に2層化した場合について考える。
図13はその層構造を模式的に示した概略断面図であ
る。ここではグルーブの図示を省略してある。
【0006】図のように構成される光記録媒体10は、
第1基板11と第2基板12とが平行に配置され、その
間にレーザ光入射側である第1基板11側から順に、第
1記録層21、接着層30、第2記録層22が形成され
てなる。第1、第2記録層21、22に記録された情報
は、第1基板11側から各記録層21、22にフォーカ
スしたレーザ光41、42を入射し、その反射光51、
52を検出して読み取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな2層構造の追記型光記録媒体10では、第1記録層
21に記録を行うと、奥に位置する第2記録層22に対
する記録再生信号が劣化するという問題がある。すなわ
ち、第1記録層21への情報の記録によって生じる第1
記録層の物性的変化(この場合、屈折率変化)によっ
て、第1記録層21の記録部と未記録部との間で透過光
が変化することが原因である。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、2層
の記録層を有する追記型の光記録媒体であって、各記録
層間の影響を排除して、適正な記録再生を行うことがで
きる光記録媒体、光記録媒体の製造方法および光記録方
法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明の請求項1に係る光記録媒体は、第1記
録層および第2記録層を有し、これら第1、第2記録層
のうち少なくとも第1記録層は追記型であり、第1記録
層側からの光照射により、第1又は第2記録層に対して
情報の読み書きを行う光記録媒体であって、第2記録層
に対する記録又は再生光波長に関し、第1記録層の記録
によって生じる第1記録層の透過光の位相変化(絶対
値)が、10度以下であることを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項2に係る光記録媒体
は、上記第2記録層に対する記録又は再生光波長に関
し、上記第1記録層の記録によって実質的に変化の生じ
る層の複素屈折率実部と膜厚との積(光学的膜厚)が、
上記記録又は再生光波長の0.02倍以下であることを
特徴としている。
【0011】さらに、本発明の請求項3に係る光記録媒
体は、上記第2記録層に対する記録又は再生光波長に関
し、記録による上記第1記録層の複素屈折率実部と膜厚
との積(光学的距離)の変化が、5nm以下であること
を特徴としている。
【0012】上記第2記録層を追記型の記録層で構成す
ることも可能であり、この場合、上記請求項1〜3に係
る光記録媒体によれば、レーザ入射側に位置する第1記
録層への書き込みによってレーザ入射奥側に位置する第
2記録層への情報の書き込み及びその情報の読み出しが
阻害されない2層の追記型記録媒体を、単純な構造で実
現することが可能となる。
【0013】また、上記第2記録層が再生専用の記録層
であれば、レーザ入射側に位置する第1記録層への書き
込みによってレーザ入射奥側に位置する第2記録層へ記
録された情報の読み出しが阻害されない2層の追記型記
録媒体を得ることが可能となる。
【0014】一方、本発明の請求項12に係る光記録媒
体の製造方法は、光学的に透明な第1基板上に、第1の
半反射層、干渉層及び第2の半反射層を順に積層して第
1記録層を形成し、この第1記録層を、第2基板に形成
された第2記録層と互いに対向配置して接着することを
特徴としている。
【0015】これにより、請求項1〜3に係る光記録媒
体を簡単な方法で製造することが可能となる。
【0016】また、本発明の請求項16に係る光記録方
法は、ディスク片面からの記録用レーザ光の照射により
情報の書き込みを行い得る、第1及び第2の2層の記録
層を有した光記録媒体への光記録方法であって、レーザ
光入射側に位置する第1記録層が、光入射側から第1の
半反射層、干渉層および第2の半反射層を順に積層して
成り、レーザ光の照射により第1の半反射層の膜厚を変
化せしめ記録を行うようにしたことを特徴としている。
【0017】これにより、レーザ入射奥側に位置する第
2記録層へ記録された情報の読み出し、又は、上記第2
記録層への情報の書き込みおよびその情報の読み出しを
阻害することなく、レーザ入射側に位置する第1記録層
への書き込みを行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態における光記録
媒体(光ディスク)の第1記録層の構造を示したもので
ある。第1記録層111は追記型の記録層であり、光学
的に透明な第1基板101上に、光入射側より第1の半
反射層111A、干渉層111B、第2の半反射層11
1Cが順に積層形成されてなる。第1記録層111は、
レーザ光をガイドするためのグルーブ及び、グルーブ間
を分けるランドを有する。記録ピットはグルーブに形成
する。
【0020】第1の半反射層111Aについて説明す
る。
【0021】第1の半反射層111Aは、その複素屈折
率実部と膜厚の積である光学的距離が記録および再生光
波長の0.02倍以下となる膜厚(光学的膜厚dopt )を有
する。例えば、650nm の光で記録再生を行う場合は、第
1の半反射層111Aの複素屈折率実部をn、膜厚をd
として、n×dが13nm以下であればよい。あるいは、63
5nm の光で記録を行い650nm の光で再生を行う場合は、
635nm においてn×dが12.7nm以下、650nm においてn
×dが13nm以下であればよい。
【0022】また、第1の半反射層111Aは、照射さ
れたレーザ光の一部を反射し、一部を透過する性質を有
する。記録用レーザ光が照射されると、第1の半反射層
111Aは変形(穴あき)する。ここでの変形とは、膜
を構成する物質の移動、拡散等による膜厚の変化(膜厚
の減少)のことを意味する。
【0023】第1の半反射層111Aは、変形を容易に
するため、その融点が200 ℃以上500 ℃以下程度である
材料からなることが望ましい。また、第1の半反射層1
11Aは上記光学的膜厚を短くするため、低い屈折率を
有する物質からなることが望ましい。このような性質を
有する材料として、Au-Si、Au-Sn、Au-Sb、Au-In、Au-Pb、Au
-Sn-Ag、Au-Sn-Pb、Au-Ge、Au-Ga 等の金合金、Ag-Sb、Ag-I
n、Ag-Sn、Ag-Al、Ag-Pt、Ag-Zn 等の銀合金が挙げられる。
このような材料を用いることにより、膜厚が薄く記録再
生波長の十分の一以下であることと合わせて、記録光の
照射による変形が可能となる。
【0024】次に、干渉層111Bについて説明する。
【0025】干渉層111Bは、記録再生光に対して透
明である。また干渉層111Bは第1の半反射層111
Aと第2の半反射層111Cを分離する役目を有する。
干渉層111Bの膜厚は記録ピットを形成した際、この
第1の半反射層111Aと第2の半反射層111Cから
の反射光が干渉して互いに弱め合う長さである。これに
より、第1の半反射層の記録部と未記録部との間での反
射光強度に差異を生じせしめ、記録の読み出しが可能と
なる。
【0026】干渉層111Bは記録による変化の生じに
くい物質からなることが望ましい。このような性質を有
する材料として、SiOx、MgO、ZnS、MgF2、ZnS-SiO2、Ta2O5、T
iOx、TiCl、Y2O3、ZnO、ZnSe、ZnTe、ZrO2、ZrTiO4、PbCl2、Pb
F2、PbO、Pr6O11、Sb2O3、Sb2S3、Sc2O3、HfO2、In2O3、LaF3、La
2O3、LiF、MgF2、MgO、Na3AlF6、NaF、5NaF・3AlF3、NdF3、Nd
2O3、AlF3、Al2O3、Bi2O3、CaF2、CdS、CeF3、CeO2、Gd2O3等の
誘電体が挙げられる。
【0027】次に、第2の半反射層111Cについて説
明する。
【0028】第2の半反射層111Cにおいて、記録に
よる変形はほとんど生じないことが必要である。第2の
半反射層111Cの材料の融点を第1の半反射層111
Aより高くすることにより、第1の半反射層111Aの
み変形を生じさせ、第2の半反射層111Cに変形を生
じさせないことができる。このような材料として金、
銀、アルミニウム等の金属薄膜、誘電体多層膜等が挙げ
られる。
【0029】図2は本発明の実施の形態における光記録
媒体の第2記録層112の構造を示したものである。本
実施の形態における第2記録層112は上述した第1記
録層111と類似の構造を有する追記型の記録層として
形成される。
【0030】第2記録層112は、反射層112C、干
渉層112B、半反射層112Aが予めグルーブの形成
された第2基板102上に順に積層形成されてなる。記
録再生光の入射は、半反射層112A側から行われる。
なお、半反射層112Aと接着層120との間には保護
層を設けてもよい。また、記録ピットはグルーブに形成
する。
【0031】半反射層112Aについて説明する。
【0032】半反射層112Aは、照射されたレーザ光
の一部を反射し、一部を透過する性質を有する。記録用
レーザ光が照射されると、半反射層112Aは変形(穴
あき)する。ここでの変形とは、上述の第1記録層11
1における半反射層111Aと同様、膜を構成する物質
の移動、拡散等による膜厚の変化(膜厚の減少)のこと
を意味する。
【0033】半反射層112Aは、変形を容易にするた
め、その融点が200 ℃以上500 ℃以下程度である材料か
らなることが望ましい。このような性質を有する材料と
しては、Au-Si、Au-Sn、Au-Sb、Au-In、Au-Pb、Au-Sn-Ag、Au-
Sn-Pb、Au-Ge、Au-Ga 等の金合金、Ag-Sb、Ag-In、Ag-Sn、Ag
-Al、Ag-Pt、Ag-Zn 等の銀合金が挙げられる。このような
材料を用いることにより、記録光の照射による変形が可
能となる。
【0034】干渉層112Bについて説明すると、記録
再生光に対して透明である。また干渉層112Bは半反
射層112Aと反射層112Cとを分離する役目を有す
る。干渉層112Bの膜厚は記録ピットを形成した際、
半反射層112Aと反射層112Cからの反射光が干渉
して互いに弱め合う長さである。
【0035】干渉層112Bは記録による変化の生じに
くい物質からなることが望ましい。このような性質を有
する材料として、SiOx、MgO、ZnS、MgF2、ZnS-SiO2、Ta2O5、T
iOx、TiCl、Y2O3、ZnO、ZnSe、ZnTe、ZrO2、ZrTiO4、PbCl2、Pb
F2、PbO、Pr6O11、Sb2O3、Sb2S3、Sc2O3、HfO2、In2O3、LaF3、La
2O3、LiF、MgF2、MgO、Na3AlF6、NaF、5NaF・3AlF3、NdF3、Nd
2O3、AlF3、Al2O3、Bi2O3、CaF2、CdS、CeF3、CeO2、Gd2O3等の
誘電体が挙げられる。
【0036】反射層112Cは、上述した第1記録層の
第2の半反射層111Cの膜厚よりも十分大きく、記録
再生光を透過しない。反射層112Cにおいて、記録に
よる変形はほとんど認められないことが望ましい。反射
層112Cの材料の融点を半反射層112Aより高くす
ることにより、半反射層112Aのみ変形を生じさせ反
射層112Cに変形を生じさせないことができる。反射
層112Cに適する材料として金、銀、アルミニウム等
の金属薄膜、誘電体多層膜等が挙げられる。
【0037】以上に示した構造の場合、第1記録層11
1について、記録によるピット形成は主に第1の半反射
層111Aの膜厚変化である。第1の半反射層111A
は記録前の光学的膜厚が薄いので、記録による光学的膜
厚の変化が小さく、記録による透過光の位相変化をほと
んど生じない。そのためピット内部の透過光の位相はピ
ット周囲の透過光の位相とほぼ等しく、第1記録層11
1より奥側の第2記録層112の信号を乱さずに、第1
記録層111に記録することが可能である。
【0038】したがって本実施の形態によれば、レーザ
入射側に位置する第1記録層111への書き込みによっ
てレーザ入射奥側に位置する第2記録層112への情報
の書き込み及びその情報の読み出しが阻害されない2層
の追記型光記録媒体を、単純な構造で実現することが可
能となる。
【0039】図3に、以上のように構成される光記録媒
体100の第1、第2記録層111、112に対する情
報の書き込み及び読み出し機構を示す。図示するよう
に、光記録媒体100に対する情報の記録再生は、レー
ザ光発生部61、ハーフミラー62、対物レンズ63及
び戻り光検出部64を備えた光学系を利用して、第1基
板101側からレーザ光を照射することにより行われ
る。
【0040】第1記録層111への情報の書き込みは、
レーザ光発生部61から発生した記録用レーザ光を対物
レンズ63により第1記録層111の第1の半反射層1
11A上へフォーカスさせることにより、当該第1の半
反射層111Aのレーザ照射部位の膜厚を減少させ、記
録ピットを形成する。また、第2記録層112への情報
の書き込みは、記録用レーザ光を第2記録層の半反射層
112A上へフォーカスさせることにより、当該半反射
層112Aのレーザ照射部位の膜厚を減少させ、記録ピ
ットを形成する。
【0041】一方、第1、第2記録層111、112へ
書き込んだ情報の読み出しは、レーザ光発生部61から
発生した再生用レーザ光を対物レンズ63により第1、
第2記録層111、112上へフォーカスさせ、その戻
り光をハーフミラー62を介して戻り光検出部64で検
出することにより、記録ピットの有無による反射光強度
を検出して情報の読み出しを行う。
【0042】
【実施例】次に、以上のように構成される光記録媒体の
製造方法を、以下の実施例で詳細に説明する。なお、本
実施例における記録再生光波長は約650nm である。
【0043】(実施例1)直径12cm、厚さ0.6mm のポリ
カーボネート製第1基板101の一方の面に、レーザー
トラッキング用のグルーブ/ランドをスパイラル状に設
けた。ここでは、グルーブのレーザトラックピッチを0.
74μm 、グルーブ幅/ランド幅比を0.54、グルーブ深さ
を66nmとした。
【0044】一方、第2基板102も同様に直径12cm、
厚さ0.6mm のポリカーボネート製とし、この第2基板1
02の一方の面にレーザトラッキング用のグルーブ/ラ
ンドをスパイラル状に設け、グルーブのレーザトラック
ピッチを0.74μm 、グルーブ幅/ランド幅比を0.54、グ
ルーブ深さを66nmとした。
【0045】第1の半反射層111A、干渉層111B
及び第2の半反射層111Cから構成される第1記録層
111を、第1基板101上に以下のようにして設け
た。ここで、第1記録層111は反射率9.7%、透過率5
2.9% であった。
【0046】最初に、波長650nm において複素屈折率0.
388-2.96i を有する重量比94:6のAu-Si 合金から成る第
1の半反射層111Aを、第1基板101のグルーブの
形成された面上にスパッタ法により形成した。膜厚は22
nmとした。重量比94:6のAu-Si 合金の融点はバルク状態
で370 ℃である。複素屈折率実部と膜厚との積である光
学的膜厚は8.5nm で、記録再生光波長の0.02倍以下とし
た。
【0047】そして、上述の第1の半反射層111A上
に、SiOx薄膜をスパッタ法により形成し、干渉層111
Bとした。膜厚は102nm (=0.26×記録再生波長/複素
屈折率実部)とした。形成された膜の波長650nm におけ
る複素屈折率は、1.65-0.00i(=1.65) であった。
【0048】次いで、干渉層111B上に、波長650nm
において複素屈折率0.167-3.15i を有する金(Au)をスパ
ッタ法により膜厚16nmにて形成し、第2の半反射層11
1Cとした。金の融点はバルク状態で1063℃である。
【0049】半反射層112A、干渉層112B及び反
射層112Cから構成される第2記録層112を第2基
板102上に以下のようにして設けた。第2記録層は反
射率50.8% 、透過率0.0%であった。
【0050】最初に、第2基板102のグルーブの形成
された面上にスパッタ法により膜厚200nm の金薄膜を形
成し、これを反射層112Cとした。
【0051】そして、上述の反射層112Cの上に、ス
パッタ法により膜厚118nm のMgF2薄膜を形成し、これを
干渉層112Bとした。
【0052】次いで、スパッタ法により干渉層112B
の上に膜厚26nmのAu-Si(94:6) 混合薄膜を形成し、これ
を半反射層112Aとした。
【0053】以上のように構成される第1基板101及
び第2基板102を、互いの記録層111、112を内
側に対向配置して、図4に示すように、記録再生光にお
いて屈折率1.55、厚さ55±15μm を有する透明フィルム
(接着層)120を用いて定法により貼り合わせ、光記
録媒体100を作製した。
【0054】(実施例2〜5)実施例1と同様な手法
で、表1に示す条件で光記録媒体100を作製した。い
ずれの実施例においても、第1記録層111における第
1の半反射層111Aの光学的膜厚を記録再生光波長
(約650nm )の0.02倍(13nm) 以下としている。
【0055】
【表1】
【0056】(比較例)図4に、本実施例と比較した光
記録媒体200の媒体構造を示す。本比較例における光
記録媒体200は、第1記録層211を形成した第1基
板201と、第2記録層212を形成した第2基板20
2とを、接着層220で貼り合わせた構成となってい
る。
【0057】第1、第2基板201、202はともに、
直径12cm、厚さ0.6mm のポリカーボネート製で、その一
方の面にレーザトラッキング用のグルーブ/ランドをス
パイラル状に設けた。ここで、レーザトラックピッチを
0.74μm 、グルーブ幅/ランド幅比を0.54、グルーブ深
さを150nm とした。
【0058】第1基板201上に色素層211A、半反
射層211Bを順次積層し、第1記録層211を形成し
た。その手順は次のとおりである。まず、第1基板20
1上に化1で示したシアニン色素(日本感光色素社製;
NK-4288 )のテトラフルオロプロパノール0.4%溶液を20
00rpm にてスピンコートし、色素層211Aを形成し
た。色素層211Aの膜厚は80nm、色素の複素屈折率は
2.1-0.11i であった。色素層211Aの光学的膜厚は16
8nm である。次に、色素層211A上に厚さ14nmの金薄
膜をスパッタ法により形成し半反射層211Bとした。
こうして得られた第1記録層211は反射率13.8% 、透
過率56.6% を有する。
【0059】
【化1】
【0060】第2基板202上に反射層212B、色素
層212Aを順次積層し、第2記録層212を形成し
た。その手順は以下のとおりである。まず、第2基板2
02上に95nmの金薄膜をスパッタ法により形成し、反射
層212Bとした。次に、反射層212B上に上記シア
ニン色素NK-4288 のテトラフルオロプロパノール0.4%溶
液を2000rpm にてスピンコートし、色素層212Aを形
成した。こうして得られた第2記録層212は、反射率
51.3% 、透過率0.0%を有する。そして、第1基板212
Aと第2基板212Bとを貼り合わせて本比較例の光記
録媒体200を作製した。
【0061】以下に示す条件で、実施例1〜5および比
較例の光記録媒体の記録再生特性を評価した。
【0062】・記録条件(第1、第2記録層) 対物レンズ63 NA=0.70 レーザダイオード 波長 651.7nm 光度 Rad :0.31 Tan :0.52 偏光状態:円偏光 線速 第1記録層:3.49m/s 第2記録層:1.75m/s 記録信号:EFM+(date bit length=0.267μm) Write strategy:記録パワー一定 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等 システムクロック:26.16MHz ・再生条件(第1、第2記録層) 対物レンズ NA=0.60 レーザダイオード 波長 651.7nm 光度 Rad :0.65 Tan :0.97 偏光状態:円偏光 線速:3.49m/s レーザパワー:0.5mW 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等
【0063】実施例1〜5、比較例の各光記録媒体の変
調度を図5〜図12に示す。ここで変調度とは、記録前
の反射率R1 を1としたときの記録後の反射率R2 の変
化分を意味し、変調度={1−(R2 /R1 )}の関係
となる。R2 は記録レーザパワーが大きくなるにつれて
(記録ピットが深くなるにつれて)小さくなり、従って
記録レーザパワーの上昇に伴って変調度が大きくなる傾
向にある。なお図10で、実施例1〜5における第2記
録層の変調度が一致するのは、各実施例間で第2記録層
112が同一構成な上に、第1記録層111の透過光量
がほぼ等しいからであるが、厳密には微かな差が存在す
る。
【0064】このとき、第1記録層111に記録するこ
とによる第2記録層112の反射光強度変化の絶対値
(クロストーク)に着目する。これは、第1記録層11
1への記録により第2記録層への再生光又は記録光の反
射光強度の変化率を示したものである。本発明の各実施
例では変調度0.6 において第2記録層の反射光強度変化
(クロストーク)が6.0%未満であるのに対し、比較例に
おいては、同様のクロストークが6.0%以上となってい
る。なお、ここで変調度0.6 を基準としたのは、記録ピ
ット長さ14T(T:基準長さ)における変調度が0.6
以上と、現在のDVD規格で規定されているからである。
【0065】このように、本発明の記録媒体によれば、
記録層間のクロストークが小さく、第2記録層112に
対する良好な記録再生を行うことが可能である。
【0066】次に、本発明の実施例1〜5および比較例
の光記録媒体における第1記録層の記録による第1記録
層透過光の位相変化を評価した。その結果を表2〜表7
に示す。本実施例では、記録ピットの薄膜構造から、多
層膜近似の一手法である合成波行列法を用いて算出した
(例えば、Mc Graw Hill, Inc. Optical Society ofAme
rica Handbook of Optics, Second Edition, Vol.1, CH
APTER42, OPTICAL PROPERTIES OF FILMS AND COATINGS
に記載)。なお、比較例において、記録前/後の色素層
211Aの屈折率実部を2.1/1.6 とした。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】以上に示したように、本実施例によれば、
第1記録層111の記録による透過光の位相変化の絶対
値が10度以下と比較例に比べてはるかに小さいので、
上述した低クロストーク化に寄与し、第1記録層111
の記録で第2記録層112への記録が乱されることなく
記録再生することが可能となる。
【0074】また、本実施例によれば、第1記録層11
1の記録による光学的膜厚の変化が5nm以下と比較例
に比べてはるかに小さく(比較例では記録前後で記録層
の実質的な膜厚の変化はないが、屈折率の変化を膜厚の
変化に見立てると約40nmとなる)、第1記録層111の
記録で第2記録層112への記録が乱されることなく記
録再生することが可能となる。
【0075】以上、本発明の実施の形態及び各実施例に
ついて説明したが、勿論、本発明はこれらに限定される
ことなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が
可能である。
【0076】例えば以上の実施の形態では、第2記録層
112を追記型の記録層として形成したが、これを再生
専用のROMタイプで形成してもよい。この場合、第1
記録層の記録で第2記録層への再生光が乱されることな
く忠実に情報の再生(読み出し)を行うことが可能とな
る。また、上記第2記録層を他の媒体構造を有する追記
型の記録層として構成してもよい。
【0077】また、第1記録層は上述の媒体構造にかか
わらず、第2記録層に対する記録又は再生光波長に関
し、第1記録層の記録によって生じる第1記録層の透過
光の位相変化が10度以下であるか、記録による第1記
録層の光学的膜厚の変化が5nm以下であるか、あるい
は、第1記録層の記録によって実質的に変化の生じる層
の光学的距離が上記記録又は再生光波長の0.02倍以
下であって、上述した効果が得られる媒体構造を有する
追記型の第1記録層はすべて、本発明の適用範囲内であ
る。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば以下
の効果を得ることができる。
【0079】すなわち本発明の請求項1から請求項3に
記載の光記録媒体によれば、レーザ入射側に位置する第
1記録層への書き込みによってレーザ入射奥側に位置す
る第2記録層への情報の書き込み及びその情報の読み出
しが阻害されない2層の追記型記録媒体を実現すること
が可能となる。
【0080】また、請求項4から請求項7の発明によれ
ば、上記光記録媒体を単純な構造で実現することが可能
となり、低コストで高容量の光記録媒体を提供すること
が可能となる。
【0081】一方、本発明の請求項12に記載の光記録
媒体の製造方法によれば、上述した請求項1から請求項
3に係る光記録媒体を簡単な方法で製造することが可能
となり、製造コストの低減に寄与することが可能とな
る。
【0082】更に、本発明の請求項16に記載の光記録
方法によれば、レーザ入射奥側に位置する第2記録層へ
記録された情報の読み出し、又は、上記第2記録層への
情報の書き込みおよびその情報の読み出しを阻害するこ
となく、レーザ入射側に位置する第1記録層への書き込
みを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光記録媒体の第1
記録層の媒体構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における光記録媒体の第2
記録層の媒体構造を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における光記録媒体の全体
的な媒体構造およびその記録再生用光学系を模式的に示
す断面図である。
【図4】本発明の比較例における光記録媒体の媒体構造
を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の実施例1における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図6】本発明の実施例2における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図7】本発明の実施例3における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図8】本発明の実施例4における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図9】本発明の実施例5における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図10】本発明の実施例1〜5における第2記録層の
記録特性を示す図である。
【図11】本発明の比較例における第1記録層の記録特
性および第2記録層の反射強度変化を示す図である。
【図12】本発明の比較例における第2記録層の記録特
性を示す図である。
【図13】従来の一層構造の追記型光記録媒体を単に2
層構造とした場合の媒体構造を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
100…光記録媒体、101…第1基板、102…第2
基板、111…第1記録層、111A…第1の半反射
層、111B…干渉層、111C…第2の半反射層、1
12…第2記録層、112A…半反射層、112B…干
渉層、112C…反射層、120…接着層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 伸利 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JB05 JB10 JB36 JC05 MA13 MA17 RA05 RA43 RA45 5D090 AA01 BB11 BB12 CC01 CC04 DD03 DD05 EE16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1記録層および第2記録層を有し、こ
    れら第1、第2記録層のうち少なくとも前記第1記録層
    は追記型であり、前記第1記録層側からの光照射によ
    り、前記第1又は第2記録層に対して情報の読み書きを
    行う光記録媒体であって、 前記第2記録層に対する記録又は再生光波長に関し、前
    記第1記録層の記録によって生じる前記第1記録層の透
    過光の位相変化が、10度以下であることを特徴とする
    光記録媒体。
  2. 【請求項2】 第1記録層および第2記録層を有し、こ
    れら第1、第2記録層のうち少なくとも前記第1記録層
    は追記型であり、前記第1記録層側からの光照射によ
    り、前記第1又は第2記録層に対して情報の読み書きを
    行う光記録媒体であって、 前記第2記録層に対する記録又は再生光波長に関し、前
    記第1記録層の記録によって実質的に変化の生じる層の
    複素屈折率実部と膜厚との積が、前記記録又は再生光波
    長の0.02倍以下であることを特徴とする光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 第1記録層および第2記録層を有し、こ
    れら第1、第2記録層のうち少なくとも前記第1記録層
    は追記型であり、前記第1記録層側からの光照射によ
    り、前記第1又は第2記録層に対して情報の読み書きを
    行う光記録媒体であって、 前記第2記録層に対する記録又は再生光波長に関し、記
    録による前記第1記録層の複素屈折率実部と膜厚との積
    の変化が、5nm以下であることを特徴とする光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記第1記録層が、光入射側から順に、
    第1の半反射層/干渉層/第2の半反射層からなる構造
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第1記録層への記録によって前記第
    1半反射層の膜厚が減少することを特徴とする請求項4
    に記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1の半反射層が200℃以上50
    0℃以下の融点を有する材料からなることを特徴とする
    請求項4に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記第1の半反射層が金−珪素合金から
    なることを特徴とする請求項6に記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第2記録層が、光入射側から順に、
    半反射層/干渉層/反射層からなる構造を有することを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記第2記録層への記録によって前記半
    反射層の膜厚が減少することを特徴とする請求項8に記
    載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記半反射層が200℃以上500℃
    以下の融点を有する材料からなることを特徴とする請求
    項8に記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記半反射層が金−珪素合金からなる
    ことを特徴とする請求項10に記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 光学的に透明な第1基板上に、第1の
    半反射層、干渉層及び第2の半反射層を順に積層して第
    1記録層を形成し、この第1記録層を、第2基板に形成
    された第2記録層と互いに対向配置して接着することを
    特徴とする光記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の半反射層は、記録光の照射
    により膜厚方向の変形が容易な材料で作製されることを
    特徴とする請求項12に記載の光記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記干渉層の膜厚は、前記第1の半反
    射層へ記録ピットを形成した際、前記第1の半反射層か
    らの反射光と前記第2の半反射層からの反射光とが互い
    に弱め合う大きさに形成されることを特徴とする請求項
    12に記載の光記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の半反射層は、記録光の照射
    により変形がほとんど生じない材料で作製されることを
    特徴とする請求項12に記載の光記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 ディスク片面からの記録用レーザ光の
    照射により情報の書き込みを行い得る、第1及び第2の
    2層の記録層を有した光記録媒体への光記録方法であっ
    て、 前記レーザ光入射側に位置する前記第1記録層が、光入
    射側から第1の半反射層、干渉層および第2の半反射層
    を順に積層して成り、 前記レーザ光の照射により前記第1の半反射層の膜厚を
    変化せしめ記録を行うようにしたことを特徴とする光記
    録方法。
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