JP4165708B2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

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Description

本発明は、起立して打球を入り難くし、逆ハ字形に傾動して打球を入り易くする一対の開閉羽根を備えたパチンコ機の入賞装置に関するものである。
従来のパチンコ機の入賞装置の一例として、特開平7−284556号公報に記載されたものがある。その入賞装置は、起立して打球を入り難くし、逆ハ字形に傾動して打球を入り易くする一対の開閉羽根と、当該開閉羽根の前面を覆う意匠板とを取付板の前面側に設け、その取付板の前面に打球が通過する通過口を設けたゲートを一体に形成し、それら開閉羽根の起立及び傾動動作を制御するソレノイドを該取付板の裏面側に設けた構造とされている。
従来の入賞装置と同様の構造を有する図5に示すゲートを備えた入賞装置aにおいては、開閉羽根b,bが逆ハ字形に傾動した開成中に打球xが左右何れか一方の入口eから勢いよく入った場合に、その打球xが下方の球入口cに流入せずに他方の入口fから外に飛び出してしまうことがある。このような予期せぬ打球の飛び出し現象が生ずることは、遊技者にとって快く感じられないと思われる。
また、ゲートを備えた入賞装置aでは、遊技領域を転動する打球がゲートgの上部や側部に頻繁に衝突するために、その衝撃力によってゲートgに亀裂が入ったり、時には割れてしまうことがある。
そのような不具合に鑑みて、打球による衝撃力に対して強度を高めたゲートを備えた入賞装置が、実用新案登録第3065294号により提案されている。この入賞装置は、ゲートの正面側の上縁部を凸円弧形状とすることにより当該ゲートの耐衝撃性を向上させるとされているが、前述した打球の飛び出し現象については何も記載されていない。
特開平7−284556号公報 実用新案登録第3065294号
本発明の目的は、開閉羽根の開成中に一方の入口から入った打球が他方の入口から飛び出してしまう状態を可及的に防止し、ゲートを設けた入賞装置にあってはゲートの耐衝撃性を向上させたパチンコ機の入賞装置を提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、起立して打球を入り難くし、逆ハ字形に傾動して打球を入り易くする一対の開閉羽根と、当該開閉羽根の前面を覆う意匠板とを取付板の前面側に設け、その取付板の前面に打球が通過する通過口を設けたゲートを一体に形成し、それら開閉羽根の起立及び傾動動作を制御するソレノイドを該取付板の裏面側に設けてなるパチンコ機の入賞装置において、
前記ゲートの左側部と右側部に夫々連続させて下方に延びる突条を設け、前記開閉羽根の開成中に左右何れか一方の入口から入った打球が、その突条に当接することにより他方の入口から飛び出さないように構成したことを特徴とする。
(請求項1の発明)
このパチンコ機のゲートを備えた入賞装置によれば、開閉羽根の開成中に何れか一方の入口から入った打球は、ゲートの突条に当接して球入口に流入するので、打球が他方の入口から飛び出してしまうことを可及的に防止することができる。加えて、ゲートは突条によって補強されているので、打球に対する耐衝撃性が著しく向上する。
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明のゲートを備えた入賞装置の正面図、図2は同、中央縦断面図、図3は図1のA−A線断面図(ただし、揺動レバー、ソレノイド等を省略)、図4は本発明の入賞装置における打球の挙動を示す説明図である。
図において、1は図示しないパチンコ機の遊技盤に取り付けられる本発明のゲートを備えた入賞装置である。この入賞装置1の取付板2の前面側の上部には、打球を通過させる通過口4を設けたゲート3が一体に形成されている。図1、図2に示すように、このゲート3の左側部3aと右側部3bには、それぞれ連続させて下方に延びる断面三角形状の突条5a,5bを一体に設けている。
上記取付板2の下部には、打球を球入口6から入賞球として後方へ導くチャッカー8を設け、そのチャッカー8の意匠板9と取付板2との間に一対の開閉羽根12,12を軸11,11により所定角度範囲で回転可能に設ける。その開閉羽根12,12の前面を覆う意匠板9の裏面中央には、断面三角形状の突条10(若しくは突起部)を縦方向に設ける。その突条10の頂点と前記突条5a,5bの各頂点との間隔Lについては、遊技球の直径寸法(約11mm)よりも大きく設定し、当該入賞装置1の左右何れか一方の入口から入った遊技球が、突条10(若しくは突起部)又は突条5a,5bの何れかに当たることにより他方の入り口側へ飛び出すことがないように設ける。
図2に示すように、上記取付板2の裏面に固定される支持枠(図示せず)には、開閉羽根12,12の連動片13,13に二又部15aを緩く係合させた揺動レバー15と、この揺動レバー15を上下方向に作動させるプランジャー形式のソレノイド17を設ける。
しかして、このパチンコ機のゲートを備えた入賞装置1は、ソレノイド17の制御により開閉羽根12,12を起立させて打球を入り難くしたり、逆ハ字形に傾動させて打球を入り易くする姿勢に動作させるように構成されている。
つぎに、本発明のゲートを備えた入賞装置における特有な作用について述べる。
図4において、開閉羽根12,12の開成中に打球xが何れか一方の入口、ここでは左方の入口eから入った場合、その打球xは、意匠板9の突条10又は取付板2側の突条5aに当接するため下方の球入口6に流入する。
また、右方の入口fから打球xが入った場合、その打球xは、突条10又は突条5bに当接して下方の球入口6に流入する。
したがって、この入賞装置1によれば、一方の入口から勢いよく入った打球xが、他方の入口から飛び出してしまうことを可及的に防止することができる。
また、遊技領域を転動する打球がゲート3の上部や側部に頻繁に衝突しても、ゲート3は突条5a,5bによって補強されているので、損傷を可及的に防止することができる。
以上に述べた通り、このパチンコ機の入賞装置によれば、開閉羽根の開成中に何れか一方の入口から入った打球は、取付板側の突条に当接して球入口に流入するので、打球が他方の入口から飛び出してしまうことを可及的に防止することができる優れた利点がある。
本発明のゲートを備えた入賞装置の正面図 同、中央縦断面図 図1のA−A線断面図(ただし、揺動レバー、ソレノイド等を省略) 本発明の入賞装置における打球の挙動を示す説明図 従来の入賞装置における打球の挙動を示す説明図
符号の説明
1・・・パチンコ機の入賞装置
2・・・取付板
3・・・ゲート
3a・・・左側部 3b・・・右側部
5a,5b・・・突条
6・・・球入口
8・・・チャッカー
9・・・意匠板
12,12・・・開閉羽根
17・・・ソレノイド
x・・・打球
e・・・左方の入口(一方の入口)
f・・・右方の入口(他方の入口)

Claims (1)

  1. 起立して打球を入り難くし、逆ハ字形に傾動して打球を入り易くする一対の開閉羽根と、当該開閉羽根の前面を覆う意匠板とを取付板の前面側に設け、その取付板の前面に打球が通過する通過口を設けたゲートを一体に形成し、それら開閉羽根の起立及び傾動動作を制御するソレノイドを該取付板の裏面側に設けてなるパチンコ機の入賞装置において、
    前記ゲートの左側部と右側部に夫々連続させて下方に延びる突条を設け、前記開閉羽根の開成中に左右何れか一方の入口から入った打球が、その突条に当接することにより他方の入口から飛び出さないように構成したことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
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