JP4165583B2 - 電荷転送装置、固体撮像装置、およびカメラ、並びに固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

電荷転送装置、固体撮像装置、およびカメラ、並びに固体撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、電荷転送装置、固体撮像装置、およびカメラ、並びに固体撮像装置の駆動方法に関するものである。
固体撮像装置、たとえばCCD(Charge Coupled Device)エリアセンサの水平転送レジスタには2相駆動方式が用いられている。
図1(A)〜(D)に2相駆動の駆動信号例を示す。H1、H2が駆動パルスを示し、RGがリセットゲートパルスを示し、CCDoutがCCDの出力を示す。
特許文献1は、高速性を重視したストレージ・トランスファ構造を用いた基本的に2相駆動技術が開示されている。
特開2004−328203号公報 特許第3440722号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、デジタルスチルカメラにおける、動画・静止画の駆動を想定した2相駆動用の、ストレージ・トランスファ構造を用いているために、駆動パルスのロー(Low)レベル期間で転送する必要があり、デューティー比を駆動相数分の1に設定せざるを得ない。
そのため、電荷蓄積量は2相と同じ1ゲートのストレージ部分だけで、また駆動振幅も2相と変わらず、ダイナミックレンジの拡大や電力削減を図ることが困難である。
すなわち、特許文献1に開示された技術では、通常の多相駆動のような多ゲート蓄積になっておらず、取扱い電荷量の向上や振幅低下による電力削減などは困難であった。
また、2相駆動方式に比べて低電圧駆動化が可能である3相駆動等のいわゆる多相駆動方式が提案されている。
図2(A)〜(G)に、3相駆動の駆動信号例を示す。H1、H2、H3が駆動パルスを示し、RGがリセットゲートパルスを示し、CCDoutがCCDの出力を示し、SHP、SHDがサンプルホールドパルスを示している。
図2に示すように、一般的な3相駆動方式においては、CDSサンプリング部分でのクロストークノイズの問題や、データ出力期間を取りにくいことなどの不利益がある。
すなわち、通常の多相駆動では、転送と蓄積という動作から、少なくとも1ゲートはロー(Low)レベルになっている状態で、もう1ゲートを転送のために遷移させることから、2ゲートがロー(Low)レベルになる期間が存在する。
このような多相逐次駆動では、遷移部分が多くなり、信号のサンプリングを行う水平CCDの駆動にはクロストークノイズの問題で採用されていなかった。
特許文献2には、この3相駆動でのクロストークノイズ改善技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、狭いリセット期間だけで転送しなくてはならず、高速化に不向きであった。
本発明は、多相本来の取扱い電荷量の向上と低振幅化による電力削減を維持しつつ、クロストークの抑制と高速化を図ることが可能な電荷転送装置、固体撮像装置、およびカメラ、並びに固体撮像装置の駆動方法を提供することにある。
本発明の第1の観点の電荷転送装置は、3相以上の転送パルスによって転送駆動されて信号電荷を転送する電荷転送部と、前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、前記駆動部は、3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
本発明の第2の観点の固体撮像装置は、複数の光電変換素子と、3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、前記駆動部は、3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
本発明の第3の観点のカメラは、固体撮像装置と、前記固体撮像装置の撮像エリアに対して入射光を導く光学系と、前記固体撮像装置による画像に所定の処理を施す信号処理回路と、を含み、前記固体撮像装置は、複数の光電変換素子と、3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、前記駆動部は、3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
本発明の第4の観点は、複数の光電変換素子と、第1レベルと第2レベルをとる3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、を有する固体撮像装置の駆動方法であって、3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
本発明によれば、多相本来の取扱い電荷量の向上と低振幅化による電力削減を維持しつつ、クロストークの抑制と高速化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示す図である。
本実施形態の固体撮像装置10は、たとえばインターライン転送方式のCCDエリアセンサに適用した場合を示す。
図3の固体撮像装置10は、行(垂直)方向および列(水平)方向にマトリクス状に配列されて、入射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換して蓄積する複数のセンサ部(光電変換素子)11と、これらセンサ部11の垂直列ごとに設けられ、各センサ部11から読み出しゲート部(図示せず)を介して読み出された信号電荷を垂直転送する複数本の垂直転送レジスタ12とによって撮像エリア13が構成されている。
この撮像エリア13において、センサ部11はたとえばPN接合のフォトダイオードから構成されている。
垂直転送レジスタ112は、たとえば4相の垂直転送パルスVφ1〜Vφ4によって転送駆動され、各センサ部11から読み出された信号電荷を水平ブランキング期間の一部にて1走査線(1ライン)に相当する部分ずつ順に垂直方向に転送する。
撮像エリア13の図面上の下側には、水平転送レジスタ14が配置されている。水平転送レジスタ14には、複数本の垂直転送レジスタ12の各々から1ラインに相当する信号電荷が順次転送される。
水平転送レジスタ14は、3相の水平転送パルス(駆動パルス)Hφ1,Hφ2,Hφ3、および最終転送パルスLHφ1によって転送駆動され、複数本の垂直転送レジスタ12から移された1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
水平転送パルス(駆動パルス)Hφ1,Hφ2,Hφ3、および最終転送パルスLHφ1は第1レベル(本実施形態ではローレベル)と第2レベル(本実施形態ではハイレベル)をとる駆動パルスである。
なお、ここでは一例として3相駆動方式を示すが、3相より多相(4相等)の駆動にも本発明は適用可能である。
水平転送レジスタ14の構造としては、垂直転送レジスタ等で用いられている3相駆動構造のものを用い得る。4相の垂直転送パルスVφ1〜Vφ4および3相の水平転送パルスHφ1〜Hφ3、最終転送パルスLHφ1は、たとえば駆動部としてのタイミングジェネレータ15により発生される。
水平転送レジスタ14の転送先側の端部には、たとえばフローティング・ディフュージョン・アンプ構成の電荷検出部16が設けられている。
この電荷検出部16は、水平転送レジスタ14から水平出力ゲート部17を介して供給される信号電荷を蓄積するフローティング・ディフュージョン(FD)18と、信号電荷を排出するリセットドレイン(RD)19と、フローティング・ディフュージョン18とリセットドレイン19の間に設けられたリセットゲート(RG)20とから構成されている。
この電荷検出部16において、リセットドレイン19には所定のリセットドレイン電圧VRDが印加され、リセットゲート20には信号電荷の検出周期でリセットパルスRGφが印加される。
そして、フローティング・ディフュージョン18に蓄積された信号電荷は信号電圧に変換され、出力回路21を介してCCD出力信号CCDoutとして、たとえば図示しないCDS相関二重サンプリング)回路に導出される。
以下に、水平転送レジスタ14、リセットゲート20等から構成される本実施形態に係る電荷転送装置の水平転送駆動系についてより詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る3相駆動方式の転送電極へのパルス供給状態を示す簡略断面図である。
図5は、本実施形態に係る水平転送駆動系の等価回路を示す図である。
また、図6(A)〜(F)は、本実施形態に係る水平転送駆動系の各パルスのタイミング関係を示す図であって、図6(A)が水平転送パルスHφ1(第1相転送パルス)を、図6(B)が水平転送パルスHφ2(第2相転送パルス)を、図6(C)が水平転送パルスHφ3(第3相転送パルス)を、図6(D)が最終転送パルスLHφ1を、図6(E)がリセットパルスRGφ1を、図6(F)が出力信号CCDoutをそれぞれ示している。
本実施形態において、図4および図5に示すように、水平出力ゲート部17のゲート電極22から順に、転送電極23〜27が配列されている。
そして、ゲート電極22に出力ゲートパルスOGの供給ライン31に接続され、転送電極23および24が最終転送パルスLHφ1の供給ライン(供給配線)32に共通に接続され、転送電極25が水平転送パルスHφ3の供給ライン(供給配線)33に接続され、転送電極26が水平転送パルスHφ2の供給ライン(供給配線)34に接続され、転送電極27が水平転送パルスHφ1の供給ライン(供給配線)35に接続されている。
本実施形態の電荷転送装置においては、3相駆動(またはそれ以上の多相駆動)で、ロー(Low)レベル期間が各時間で1相しか存在せず(1相のみ存在し)、そのロー(Low)電圧が転送方向順に出力するようにした駆動方式を採用している。
本実施形態においては、図6(A)〜(C)に示すように、水平転送パルスHφ1がローレベルの期間では、水平転送パルスHφ2およびHφ3はハイレベルに保持される。同様に、水平転送パルスHφ2がローレベルの期間では、水平転送パルスHφ1およびHφ3はハイレベルに保持される。水平転送パルスHφ3がローレベルの期間では、水平転送パルスHφ1およびHφ2はハイレベルに保持される。
すなわち、3相駆動でローレベルに設定される水平転送パルスは一つのみである。このように構成したのは以下の理由による。
通常の多相駆動では、転送と蓄積という動作から、少なくとも1ゲートはロー(Low)になっている状態で、もう1ゲートを転送のために遷移させることから、2ゲートがローレベルになる期間が存在する。このような多相逐次駆動では、遷移部分が多くなり、信号のサンプリングを行う水平CCDの駆動にはクロストークノイズの問題がある。
そこで、本実施形態においては、多相駆動において、水平転送パルスのロー(Low)レベル期間が各時間で1相しか存在しないようにし、遷移部分をオーバーラップさせている。
このように構成することで、遷移回数を減らし、信号サンプリング部分で、遷移しないような駆動タイミングとすることでクロストークノイズを回避するとともに、多ゲートがハイ(High)レベルにできることで、取扱い電荷も向上できる。
そのとき、ロー(Low)電圧になるゲートの出力は、転送方向順に出力することでCCD転送駆動ができる。
また、本実施形態においては、図4に示すように、水平転送の最終段の転送電極(ゲート)23,24を独立配線32に接続し、かつ、図6(D)に示すように、最終段の転送電極(ゲート)に印加する最終転送パルスLHφ1のデューティー比を50%に設定している。
前述したように、本実施形態においては、水平転送パルスのロー(Low)レベル期間が各時間で1相しか存在しないようにし、遷移部分をオーバーラップさせているが、この場合、このロー(Low)レベル期間が狭くなると、最終段ゲートではフローティング・ディフュージョンへの絞込みによる転送効率が低下するおそれがあり、十分な転送時間が確保できず、高速化に支障をきたすおそれがある。
そこで、高速化を行う場合は、最終段ゲートのみを独立させ、そのゲートに印加する最終転送パルスを50:50のデューティーにすることで、フローティング・ディフュージョンFDへの転送時間を確保できる。
なお、この最終段ゲートは、ストレージ・トランスファ構造とすることで、その前段のゲートが早期にハイ(High)レベルになっても逆流しないようにする工夫も併用するとよい。
このようにすると、最終段の転送効率確保と取扱い電荷量をより多く確保したい場合には、最終段の最終転送パルスLHφ1だけ振幅を上げて、転送段に印加する水平転送パルスHφ1〜Hφ3は低振幅のまま(多相で、元々取り扱い電荷は大きい)にすることで、低電力で高ダイナミックレンジな水平レジスタができ、DSCの動画や高感度モード時の画素加算に対応しやすくなる。最終段ゲートは面積が小さいので振幅を上げても電力消費は少なく、高速化に対しても、その影響は少ない。
本実施形態において、転送段に印加する水平転送パルスHφ1〜Hφ3の駆動振幅が、最終段の最終転送パルスLHφ1の駆動振幅により小さく設定される。
たとえば、リセットパルスRGφ1と最終転送パルスLHφ1が3.3V程度に設定され、転送段に印加する水平転送パルスHφ1〜Hφ3が1.9V程度に設定される。
さらに、本実施形態においては、図6(A)〜(F)の<1>で示す破線内の期間に示すように、最終段ゲートに印加する最終転送パルスLHφ1の立ち上がりエッジtrLを、転送段に印加する水平転送パルスHφ1の立ち上がりエッジtr1より遅くして、最終段ゲートに印加する最終転送パルスLHφ1の一つ前段のゲートに印加する水平転送パルスHφ3の立ち下りエッジtf3と対向する水平転送パルスHφ2の立ち上がりエッジtr2の遷移部分がリセットパルスRGφにかかるように構成することにより、P相サンプリング期間のクロストークノイズを回避している。
さらに、本実施形態においては、図6(A)〜(F)の<2>で示す破線内の期間に示すように、最終段ゲートに印加する最終転送パルスLHφ1の立ち下がりエッジtfL部分で、転送段に印加する水平転送パルスHφ1の立ち下がりエッジtf1と、最終段ゲートに印加する最終転送パルスLHφ1の一つ前段のゲートに印加する水平転送パルスHφ3の立ち上がりエッジtr3を遷移させることにより、データ相(D相)へのクロストークノイズを回避している。
さらに、本実施形態においては、図6(A)〜(F)の<3>で示す破線内の期間に示すように、D相サンプリング点で遷移する転送段に印加する水平転送パルスHφ1〜Hφ3に関しては、そのコンプリメンタリ性による相殺効果を利用して、クロストークノイズを軽減している。
図6の<3>に示す例では、水平転送パルスHφ1の立ち上がりエッジtr1の立ち上がり遷移と平転送パルスHφ2の立ち下がりエッジtf2の立ち上がり遷移が相補的(同時並列的)に行われている。
これにより、水平転送パルスHφ1の立ち上がりエッジtr1の立ち上がり遷移時に発生するノイズと、平転送パルスHφ2の立ち下がりエッジtf2の立ち上がり遷移時に発生するノイズが相殺されて、クロストークノイズが軽減される。
図7は、本実施形態に係る3相駆動方式の駆動タイミングおよびそれに対応したポテンシャルの遷移状態を示す図である。
以下に、本実施形態に係る3相駆動方式を採用した水平転送駆動系の動作を図7に関連付けて説明する。
時刻t1およびt2において、転送電極27にローレベルの水平転送パルスHφ1が印加され、転送電極26にハイレベルの水平転送パルスHφ2が印加され、転送電極25にハイレベルの水平転送パルスHφ3が印加され、最終段の電極23,24にローレベルの最終転送パルスLHφ1が印加されている。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに設定されている。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が転送電極25,26の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t5において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持されている。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が転送電極25の形成位置に対応した領域のみに蓄積され、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極27の形成位置に対応した領域に蓄積される。
時刻t6において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルからハイレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルからハイレベルに遷移する。そして、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が転送電極25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送されはじめる。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極27の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t7において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が転送電極25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積される。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極27の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t8において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルからローレベルに遷移し、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積されている。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極27および26の形成位置に対応した領域に蓄積される。
時刻t9において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がローレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルからローレベルに遷移し、出力CCDoutがP相のレベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積されている。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極27および26の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t11において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3が水平転送パルスHφ1のローレベルへの遷移と並行してローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルからローレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルからD相レベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が出力ゲートの電極22を越えた位置に対応した領域に転送され蓄積される。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極26および25の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
さらに、時刻t14において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがD相レベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG1が出力ゲートの電極22を越えた位置に対応した領域に転送され蓄積されている。また、次に転送すべき信号電荷CRG2が転送電極25の形成位置に対応した領域に蓄積される。
時刻t15において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルからハイレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルからハイレベルに遷移する。そして、出力CCDoutがD相のレベルからP相レベルより高いレベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG2が転送電極25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送されはじめる。また、次に先の信号電荷CRG1が次段のCDS回路に転送される。
時刻t16において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG2が転送電極25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積される。
時刻t17において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルからローレベルに遷移し、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG2が最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積されている。
時刻t18において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がローレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルからローレベルに遷移し、出力CCDoutがP相のレベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG2が最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積されている。
そして、時刻t20において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルがローレベルに遷移し、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3が水平転送パルスHφ1のローレベルへの遷移と並行してローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルからローレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルからD相レベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG2が出力ゲートの電極22を越えた位置に対応した領域に転送され蓄積される。
なお、ここでは一例として3相駆動方式について説明したが、3相より多相、たとえば4相駆動方式にも本発明は適用可能である。
図8は、本実施形態に係る4相駆動方式の駆動タイミングおよびそれに対応したポテンシャルの遷移状態を示す図である。
以下に、本実施形態に係る4相駆動方式を採用した水平転送駆動系の動作を図8に関連付けて説明する。
なお、4相駆動方式の転送段の水平転送パルスはHφ1〜Hφ3に加えて水平転送パルスHφ4が用いられ、転送電極24と転送電極25との間に水平転送パルスHφ4が印加される転送電極28が形成される。
この場合も、転送段の水平転送パルスはHφ1〜Hφ4のうち所定の期間中にローレベルに設定される水平転送パルスは一つのみである。
時刻t1およびt2において、転送電極27にハイレベルの水平転送パルスHφ1が印加され、転送電極26にハイレベルの水平転送パルスHφ2が印加され、転送電極25にハイレベルの水平転送パルスHφ3が印加され、転送電極28にローレベルの水平転送パルスHφ4が印加され、最終段の電極23,24にローレベルの最終転送パルスLHφ1が印加されている。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに設定されている。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が転送電極25,26,27の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t3において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1のローレベルへの遷移と並行して、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がローレベからハイレベルに遷移し、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持される。
そして、時刻t4において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が転送電極28,26,27の形成位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t5において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持される。
そして、時刻t6において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が転送電極28,25の形成位置に対応した領域に蓄積される。
時刻t7において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルからハイレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルからハイレベルに遷移する。そして、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに遷移する。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が転送電極28、25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送されはじめる。
時刻t8において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
そして、時刻t9において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がローレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルより高いレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が転送電極28、25の形成位置に対応した領域から最終段の電極23の形成位置に対応した領域にさらに転送される。
時刻t10において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルからローレベルに遷移し、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルからローレベルに遷移し、出力CCDoutがP相のレベルに遷移する。
そして、時刻t11において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がローレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはハイレベルからローレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が最終段の電極23の形成位置に対応した領域に転送され蓄積される。
時刻t12において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルがローレベルに遷移し、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4が水平転送パルスHφ1のローレベルへの遷移と並行してローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がハイレベルからローレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがP相のレベルからD相レベルに遷移する。
そして、時刻t13において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがD相レベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が出力ゲートの電極22を越えた位置に対応した領域に転送され蓄積される。
時刻t14において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がローレベルからハイレベルに遷移し、これと並行して、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がハイレベルからローレベルに遷移し、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutはD相レベルに保持される。
さらに、時刻t15において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルに保持される。このとき、リセットパルスRGφはローレベルに保持され、出力CCDoutがD相レベルに保持される。
このとき、転送すべき信号電荷CRG11が出力ゲートの電極22を越えた位置に対応した領域に蓄積されている。
時刻t16において、転送電極27に印加される水平転送パルスHφ1がハイレベルに保持され、転送電極26に印加される水平転送パルスHφ2がローレベルに保持され、転送電極25に印加される水平転送パルスHφ3がハイレベルのままに保持され、転送電極28に印加される水平転送パルスHφ4がハイレベルに保持され、最終段の電極23,24に印加される最終転送パルスLHφ1がローレベルからハイレベルに遷移する。このとき、リセットパルスRGφはローレベルからハイレベルに遷移する。そして、出力CCDoutがD相のレベルからP相レベルより高いレベルに遷移する。
このとき、信号電荷CRG11が次段のCDS回路に転送される。
以上のように、本実施形態によれば、多相駆動用の水平(H)CCD構造で、転送パルスのハイレベルの期間を多く取り扱い電荷量を確保しながら、トランジェントスピードを遅めにすることと、一部他転送パルスとコンプリメンタリ性を利用してノイズ相殺駆動を行うことで、ダイナミックレンジ、転送効率、信号出力期間、高速駆動、並びに低電力化の改善を図ることができる。
さらに、最終転送パルスLHφ1を独立させることで、フローティング・ディフュージョンに隣接するゲートへのパルスのクロストークを抑えると共に、小負荷容量で駆動波形を早くすることで、信号出力スピードを上げることができる。さらに、転送段の水平転送パルスHφ1〜Hφ3を低振幅で緩やかなトランジェント駆動にできることから、低消費電力化が容易に行えるようになるという利点がある。
すなわち、本実施形態によれば、多画素・高速化するDSCなどで、電力消費が最も大きい水平CCD駆動の方式を3相駆動とし、最終段ゲートを分離して転送段を低振幅化し、クロストークノイズを抑圧する駆動タイミングを用いることで、低消費電力と高速性と高ダイナミックレンジとノイズ耐性の向上・両立を図ることができる。
これにより、たとえば、大型多画素のデジタル一眼レフカメラなどでも液晶モニタによるプレビューが可能になる。
なお、上記実施形態では、3相駆動方式、4相駆動方式を用いた場合について説明したが、この駆動方式に限定されるものではなく、5相以上の駆動方式を用いることも可能である。
この場合も、所定期間中にローレベルに設定される水平転送パルスは一つのみであり、このように、水平転送パルスφH1〜φHn(nは5以上の整数)のタイミング設定を行えば良い。
また、本実施形態においては、CCDエリアセンサの水平転送レジスタに適用した場合について説明したが、CCDリニア(ライン)センサの転送レジスタにも同様に適用可能であり、また固体撮像装置の電荷転送部のみならず、CCD等の遅延線の電荷転送部にも同様に適用可能である。これにより、電荷転送部の低電圧駆動化が実現できるため、固体撮像装置や遅延線等のデバイスの低電源電圧化が図れることになる。
ここで、本実施形態に係る多相駆動である3相駆動方式と4相駆動方式の電力消費、並びに比較例として2相駆動の電力消費について考察する。
図9(A)〜(E)は、2相駆動方式の電力消費について説明するための図である。
この場合、水平転送パルスHφ1,Hφ2の振幅は3.45Vとした。
この2相駆動方式においては、図9(E)に示すような等価回路を想定して、電流消費が156mWとなる。
図10(A)〜(E)は、本実施形態に係る3相駆動方式の電力消費について説明するための図である。
この場合、水平転送パルスHφ1〜Hφ3の振幅は1.9Vとした。
この相駆動方式においては、図10(E)に示すような等価回路を想定して、電流消費が33.3mWとなる。
すなわち、無効振幅が少なく、低振幅駆動にできることで2相駆動方式に比べて156mWから33.3mWに激減する。
図11(A)〜(E)は、本実施形態に係る4相駆動方式の電力消費について説明するための図である。
この場合、水平転送パルスHφ1〜Hφ4の振幅は1.9Vとした。
この相駆動方式においては、図11(E)に示すような等価回路を想定して、電流消費が35.3mWとなる。
すなわち、無効振幅が少なく、低振幅駆動にできることで2相駆動方式に比べて156mWから35.3mWに激減する。
このように、多相駆動での電力メリットとしては、同じ取扱い電荷量とする場合、2相から3相低振幅にすることで、156mWから33.3mWに激減するが、4相駆動では相数増加によるゲート間容量の増加と式には入れていないがHドライバの貫通電流が相数増加分だけ増えることにより、35.3mW以上と逆に3相よりも電力が若干増加する。
したがって、電力消費の観点からは、3相駆動が最も効率的であることがわかった。
図12は、上記構成の本実施形態による固体撮像装置を撮像デバイスとして用いた本発明の実施形態に係るカメラの概略構成図である。
図12のカメラ50において、被写体(図示せず)からの光は、レンズ51等の光学系およびメカニカルシャッタ52を経てCCD固体撮像装置53の撮像エリアに入射する。メカニカルシャッタ52は、CCD固体撮像素子装置の撮像エリアへの光の入射を遮断して露光時間を決めるためのものである。
CCD固体撮像装置53としては、先述した本実施形態に係るCCD固体撮像装置(図3が用いられる。
このCCD固体撮像装置53は、先述したタイミング発生回路15や駆動系などを含むCCD駆動回路54によって駆動される。
CCD固体撮像装置53の出力信号は、次段の信号処理回路55において、自動ホワイトバランス調整などの種々の信号処理が行われた後、撮像信号として外部に導出される。メカニカルシャッタ52の開閉制御、CCD駆動回路54の制御、信号処理回路55の制御などは、システムコントローラ56によって行われる。
本カメラは、前述した電荷転送装置を含む固体撮像装置を採用していることから、多相本来の取扱い電荷量の向上と低振幅化による電力削減を維持しつつ、クロストークの抑制と高速化を図ることが可能であり、低消費電力と高速性と高ダイナミックレンジとノイズ耐性の向上・両立を図ることができる。
これにより、たとえば、大型多画素のデジタル一眼レフカメラなどでも液晶モニタによるプレビューが可能になる。
2相駆動の駆動信号例を示す図である。 3相駆動の駆動信号例を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係る3相駆動方式の転送電極へのパルス供給状態を示す簡略断面図である。 本実施形態に係る水平転送駆動系の等価回路を示す図である。 本実施形態に係る水平転送駆動系の各パルスのタイミング関係を示す図である。 本実施形態に係る3相駆動方式の駆動タイミングおよびそれに対応したポテンシャルの遷移状態を示す図である。 本実施形態に係る4相駆動方式の駆動タイミングおよびそれに対応したポテンシャルの遷移状態を示す図である。 2相駆動方式の電力消費について説明するための図である。 本実施形態に係る3相駆動方式の電力消費について説明するための図である。 本実施形態に係る4相駆動方式の電力消費について説明するための図である。 本実施形態による固体撮像装置を撮像デバイスとして用いた本発明の実施形態に係るカメラの概略構成図である。
符号の説明
10・・・固体撮像装置、11・・・センサ部、12・・・垂直転送レジスタ、14・・・水平転送レジスタ、15・・・タイミングジェネレータ、16・・・電荷検出部、17・・・水平出力ゲート部、18・・・フローティング・ディフュージョン、19・・・リセットドレイン、20・・・リセットゲート、50・・・カメラ、51・・・光学系、53・・・CCD固定撮像装置、54・・・CCD駆動回路、55・・・信号処理回路。

Claims (11)

  1. 3相以上の転送パルスによって転送駆動されて信号電荷を転送する電荷転送部と、
    前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、
    前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、
    前記駆動部は、
    3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、
    さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
    電荷転送装置。
  2. 前記電荷転送部は、
    前記各転送パルスが印加される転送ゲート電極が並列に配列され、
    最終段の転送ゲート電極が前記各転送パルスと異なる最終転送パルスの供給配線に接続されている
    請求項1記載の電荷転送装置。
  3. 前記駆動部は、
    前記3相以上の転送パルスの振幅を、前記最終転送パルスの振幅より低く設定する
    請求項2記載の電荷転送装置。
  4. 前記駆動部は、
    前記最終転送パルスのデューティー比を50%に設定して最終段を駆動する
    請求項3記載の電荷転送装置。
  5. 上記電荷転送部は、
    最終段ゲートのみ独立を独立させ、当該最終段ゲートは、前段のゲートが早期にハイレベルとなって場合であっても逆流をしないようにするストレージ・トランスファ構造を有する
    請求項1から4のいずれか一に記載の電荷転送装置。
  6. 複数の光電変換素子と、
    3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、
    前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、
    前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、
    前記駆動部は、
    3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、
    さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
    固体撮像装置。
  7. 前記電荷転送部は、
    前記各転送パルスが印加される転送ゲート電極が並列に配列され、
    最終段の転送ゲート電極が前記各転送パルスと異なる最終転送パルスの供給配線に接続され、
    前記駆動部は、
    前記最終転送パルスのデューティー比を50%に設定して最終段を駆動する
    請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記駆動部は、
    前記3相以上の転送パルスの振幅を、前記最終転送パルスの振幅より低く設定する
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 上記電荷転送部は、
    最終段ゲートのみ独立を独立させ、当該最終段ゲートは、前段のゲートが早期にハイレベルとなって場合であっても逆流をしないようにするストレージ・トランスファ構造を有する
    請求項6から8のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  10. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の撮像エリアに対して入射光を導く光学系と、
    前記固体撮像装置による画像に所定の処理を施す信号処理回路と、を含み、
    前記固体撮像装置は、
    複数の光電変換素子と、
    3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、
    前記3相以上の転送パルスを供給して前記電荷転送部を駆動する駆動部と、を有し、
    前記3相以上の各転送パルスは、第1レベルと第2レベルをとり、
    前記駆動部は、
    3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、
    さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
    カメラ。
  11. 複数の光電変換素子と、
    第1レベルと第2レベルをとる3相以上の転送パルスによって転送駆動されて前記光電変換素子で得られた信号電荷を転送する電荷転送部と、を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    3相以上の多相駆動で、2つの転送パルスの遷移部分をオーバーラップさせ、かつ、前記第1レベルの期間が各時間で1相のみ存在し、当該1相以外の相は第2レベルまたは遷移中であり、当該第1レベルの電圧が転送方向順に出力するように駆動し、
    さらに、データ相のサンプリング点で遷移する転送パルスのうち、一の転送パルスと他の一の転送パルスの第1レベルと第2レベル間の遷移が相補的になるように駆動する
    固体撮像装置の駆動方法。
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