JP4165475B2 - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、プラネタリギヤの3つの回転要素にエンジンのクランクシャフトと発電機の回転軸と車軸に連結された駆動軸とを接続すると共に駆動軸に電動機の回転軸を連結したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、運転者がアクセルペダルを踏み込んだときには、発電機からみた発電機とエンジンとからなる慣性系の慣性モーメントに発電機の回転軸の回転角加速度を乗じて得られるトルクを考慮して駆動軸に出力すべきトルクが出力されるよう電動機を駆動することにより、アクセルペダルの踏み込みに伴うエンジンの運転ポイントの変更の際にも所望のトルクを駆動軸に出力することができる、とされている。
特開平10−98805号公報
しかしながら、上述のハイブリッド車では、アクセル操作に対する駆動力特性を変更するシフト操作は考えられていないため、シフト操作の際の駆動制御については何ら考慮されていない。こうしたアクセル操作に対する駆動力特性を変更するシフト操作を行なうことができるハイブリッド車では、シフト操作の際の動作に対応する必要があり、特にシフト操作に伴う駆動力の急変に対応する必要がある。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、アクセル操作に対する駆動力特性を変更するシフト操作を行なうことができるハイブリッド車におけるシフト操作時に生じる駆動力変化をスムーズに行なうことを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、シフト操作時に生じ得る予期しないトルクショックを抑制することを目的の一つとする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
アクセル操作に対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定する駆動力特性設定手段と、
該設定された駆動力特性とアクセル操作とに基づいて前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時にはシフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記駆動軸に作用する動力が抑制されて前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には、操作者のシフト操作に対応する駆動力特性とアクセル操作とに基づいて駆動軸に要求される要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、操作者のシフト操作に対応した駆動力特性とアクセル操作に従って要求動力に基づく動力を駆動軸に出力することができる。
また操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時には、シフト操作による内燃機関および電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて駆動軸に作用する動力が抑制されて要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。このため、駆動状態が変化しているときにも対応して要求動力に基づく動力を駆動軸に出力することができる。従って、シフト操作時に内燃機関および電力動力入出力手段の駆動状態が急変したときに発生し得る予期せぬ動力が作用することを抑制できる。すなわち予期せぬトルクショックの発生を抑制できる。その結果、シフト操作時に生じる駆動力変化をスムースに行うことができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、操作者によるシフト操作がなされてから所定時間経過するまでを前記シフト操作時として制御するものとすることもできる。こうすれば、シフト操作からの所定時間における駆動軸への出力をスムースに行なうことができる。ここで、所定時間には、シフト操作が開始されてからシフト操作が完了するまでの時間や、シフト操作に伴なって内燃機関や電力動力入出力手段の変化がある程度収束するまでの時間、また内燃機関や電力動力入出力手段の変化が収束した後さらに安定するまでの時間、さらに付加時間が経過するまでの時間など種々なものが考えられる。
また本発明のハイブリッド車において、前記電力動力入出力手段は、少なくとも一つの回転子を有する手段であり、前記制御手段は、前記シフト操作時にはシフト操作による前記電力動力入出力手段の前記回転子の回転数変化に基づいて前記駆動軸に作用する動力が抑制されて前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう制御する手段であるとすることもできる。こうすれば、電力動力入出力手段の回転子の回転数変化だけに基づいて作用する動力を抑制する制御を行なうから、要求動力に基づく動力を駆動軸に出力するための制御を簡素なものにすることができる。
さらに本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記シフト操作時には前記設定された要求動力に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段の目標駆動状態を設定し、シフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを前記目標駆動状態で駆動するよう駆動したときに該電力動力入出力手段から前記駆動軸に出力されるシフト時出力動力を設定すると共に該設定したシフト時出力動力と前記設定された要求動力とに基づいて前記電動機の目標駆動状態を設定し、前記設定した目標駆動状態で前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とが駆動するよう制御する手段であるとすることもできる。この場合、前記制御手段は、シフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化が大きいほど小さくなる傾向に前記シフト時出力動力を設定する手段であるとすることもできる。
あるいは本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記シフト操作時には、前記設定された要求動力に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機の目標駆動状態を設定すると共にシフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記駆動軸に作用する動力が抑制されるように前記電動機の目標駆動状態を補正し、前記設定した目標駆動状態で前記内燃機関と前記電力動力入出力手段が駆動すると共に前記補正した目標駆動状態で電動機が駆動するよう制御する制御手段であるとすることもできる。
本発明のハイブリッド車において、前記駆動力特性設定手段は、少なくともアクセルオフに対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定する手段であるとすることもできる。
この本発明のハイブリッド車において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるとすることもできる。また本発明のハイブリッド車において前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機であるとすることもできる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
アクセル操作に対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定し、該設定した駆動力特性とアクセル操作とに基づいて前記駆動軸に要求される要求動力を設定し、操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には前記設定した要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時にはシフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記駆動軸に作用する動力が抑制されて前記設定した要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には、操作者のシフト操作に対応する駆動力特性とアクセル操作とに基づいて駆動軸に要求される要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、操作者のシフト操作に対応した駆動力特性とアクセル操作に従って要求動力に基づく動力を駆動軸に出力することができる。
また操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時には、シフト操作による内燃機関および電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて駆動軸に作用する動力が抑制されて要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。このため、駆動状態が変化しているときにも対応して要求動力に基づく動力を駆動軸に出力することができる。従って、シフト操作時に内燃機関および電力動力入出力手段の駆動状態が急変したときに発生し得る予期せぬ動力が作用することを抑制できる。すなわち予期せぬトルクショックの発生を抑制できる。その結果、シフト操作時に生じる駆動力変化をスムースに行うことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81の操作位置としては、前進方向に走行する通常のドライブポジション(Dポジション)や後進する際のリバースポジション(Rポジション),アクセルオフ時にDポジションより大きな制動力を発生させる二つのブレーキポジション(B1ポジション,B2ポジション),駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション),中立のニュートラルポジション(Nポジション)などがある。ブレーキポジションにおけるB1ポジションとB2ポジションは、アクセルオフ時の制動力の大きさが異なるポジションであり、実施例ではB1ポジションの方がB2ポジションより大きな制動力を出力する。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとシフトレバー81の操作位置であるシフトポジションSPに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを設定し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。 エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。また、アクセルペダル83がオフのアクセルオフ時には、シフトポジションSPと車速Vとに基づいて制動力を設定し、この制動力が作用するようエンジン22と二つのモータMG1,MG2とが制御される。このとき、バッテリ50の残容量(SOC)が所定値(例えば、85%や90%,95%など)未満のときには、モータMG2により運動エネルギーのより多くを電力として回生してバッテリ50を充電し、バッテリ50の残容量(SOC)が所定値以上のときには、バッテリ50の充電がなるべく行なわれないよう制御される。なお、アクセルオフ時にブレーキペダル85が踏み込まれると、ブレーキペダルポジションBPと車速Vとに基づいて制動力が設定され、この制動力が作用するようエンジン22と二つのモータMG1,MG2とが制御されると共に必要に応じて図示しない機械ブレーキが用いられる。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にバッテリ50の残容量(SOC)が所定値以上のアクセルオフ時に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに制動力を作用させているときにシフト操作された際の動作について説明する。バッテリ50の残容量(SOC)が所定値以上のアクセルオフ時に実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジンブレーキ時制御ルーチンの一例を図2に示す。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される
エンジンブレーキ時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転数センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した車速VとシフトポジションSPとに基づいて駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS102)。実施例では、アクセルオフ時の車速VとシフトポジションSPと要求トルクTr*との関係を予め定めてアクセルオフ時要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、車速VとシフトポジションSPとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3にアクセルオフ時の要求トルク設定用のマップの一例を示す。図示するように、Dポジション,B2ポジション,B1ポジションの順に大きな制動力が設定されるようになっている。
要求トルクTr*を設定すると、動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いて次式(1)によりエンジン22から出力すべき目標制動トルクTe*を計算すると共に目標制動トルクTe*に応じた制動トルクを出力可能なエンジン22の回転数として目標回転数Ne*を設定する(ステップS104)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。エンジンブレーキ作用時の動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図の一例を図4に示す。図中、S軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32の回転数Nrを示す。図4中のR軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標制動トルクTe*の運転ポイントで運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*がリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。目標回転数Ne*は、実施例では、目標制動トルクTe*と目標回転数Ne*との関係を実験などにより予め求めて目標回転数設定用マップとしてROM74に記憶しておき、目標制動トルクTe*が与えられると記憶したマップから対応する目標回転数Ne*を導出して設定するものとした。図5に目標回転数設定用マップを用いて目標回転数Ne*を設定する様子の一例を示す。
Te*=(1+ρ)・Tr* (1)
続いて、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(2)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と入力した回転数Nm1とに基づいて式(3)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS106)。式(2)は、図4に例示した共線図から容易に求めることができる。また、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式である。式(3)中、右辺第2項の「KP」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「KI」は積分項のゲインである。
Nm1*=(Ne*・(1+ρ)-Nm2/Gr)/ρ (2)
Tm1*=前回Tm1*+KP(Nm1*-Nm1)+KI∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
次に、シフト操作時であるか否か判定する(ステップS108)。ここで、シフト操作時には、シフト操作が開始されてからシフト操作に伴う処理が完了するまでが含まれるほか、実施例では、更に所定時間経過するまでを含めるものとした。シフト操作に伴う処理が完了してから更に所定時間経過するまでをシフト操作時とするのは、シフト操作に伴う処理がほぼ完全に落ち着くまで(例えば0.1〜2.0秒程度の時間)を考慮するためである。
シフト操作時ではないと判定されたときには、モータMG1のトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρで除することによりエンジン22から出力したトルクのうち動力分配統合機構30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルク(直達トルク)Terを計算すると共に(ステップS110)、計算した直達トルクTerを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS116)、設定した目標回転数Ne*や目標制動トルクTe*,トルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信して(ステップS118)、エンジンブレーキ時制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。なお、目標回転数Ne*と目標制動トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、アクセルオフ時の制動時であるため、燃料噴射を停止すると共に点火を停止する。
一方、ステップS108でシフト操作時であると判定されたときには、モータMG1の回転数Nm1と前回このルーチンを実行したときに入力したモータMG1の回転数(前回Nm1)との偏差ΔNm1に基づいて換算係数kを設定すると共に(ステップS112)、設定した換算係数kとトルク指令Tm1*との積を動力分配統合機構30のギヤ比ρで除して直達トルクTerを計算し(ステップS114)、計算した直達トルクTerを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS116)、設定した目標回転数Ne*や目標制動トルクTe*,トルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信して(ステップS118)、エンジンブレーキ時制御ルーチンを終了する。ここで、換算係数kは、モータMG1の回転数Nm1の変化に伴って生じるイナーシャトルクが直達トルクTerに作用する影響の程度を設定するものであり、偏差ΔNm1が大きくなるほど小さくなる傾向をもつように設定される。実施例では、換算係数kと偏差ΔNm1の関係を予め求めて換算係数設定用マップとしてROM74に記憶しておき、偏差ΔNm1が与えられると記憶したマップから対応する換算係数kを導出して設定するものとした。図6に換算係数設定用マップの一例を示す。このように、モータMG1の回転数Nm1の変化に伴って生じるイナーシャトルクを考慮してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、シフト操作時にも駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力することができる。
図7はシフトダウンまたはシフトアップしたときのエンジン22の回転数NeとモータMG1の回転数Nm1とリングギヤ軸32a上に出力されるトルクTrとの時間的変化を模式的に示した模式図である。図中、実線は実施例のエンジンブレーキ時制御ルーチンを実行した際のものを示し、破線はイナーシャトルクを考慮しないで制御した比較例のものを示す。実施例は、図示するように、比較例に比して、エンジン22の回転数NeやモータMG1の回転数Nm1が変化したときにも、その変化に応じたトルクTrがリングギヤ軸32aに出力される。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、アクセルオフ時にリングギヤ軸32aに制動力を作用させているときにシフト操作がなされたときには、イナーシャトルクを考慮して直達トルクTerを計算すると共にこの計算した直達トルクTerを用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して制御するから、シフト操作に伴ってエンジン22の回転数NeやモータMG1の回転数Nm1が急変しても、リングギヤ軸32aに要求トルクTr*に基づくトルクを出力することができる。この結果、予期しないトルクがリングギヤ軸32aに出力されることに基づく不都合、例えばトルクショックなどを抑制することができ、シフト操作に伴う変化をスムーズに行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフト操作時としてシフト操作が開始されてからシフト操作に伴う処理が完了し、更に所定時間経過するまでとしたが、シフト操作が開始されてからシフト操作による処理が完了するまでとしたり、シフト操作に伴なってエンジン22やモータMG1の回転数変化がある程度収束するまでとしたり、エンジン22やモータMG1の回転数変化が収束し、更にある程度の時間が経過するまでとするなどとしてもかまわない。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフト操作時としてシフト操作が開始されてからシフト操作に伴う処理が完了し、更に所定時間経過するまでとしたが、モータMG1の回転数Nm1の前回値との偏差ΔNm1が所定値以下となるまでのように、所定時間を設定せずに判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1の回転数Nm1と前回値との偏差ΔNm1に基づいて直達トルクTerを計算するものとしたが、エンジン22の回転数Neとその前回値との偏差に基づいて直達トルクTerを計算するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフト操作時には、換算係数kを用いてイナーシャトルクを考慮した直達トルクTerを計算し、この計算した直達トルクTerを用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定したが、シフト操作時にも非シフト操作時と同様にイナーシャトルクを考慮せずに直達トルクTerを計算してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm2*からモータMG1の回転数Nm1と前回値との偏差ΔNm1に基づいて計算したイナーシャトルクの影響を考慮した補正値を加減してモータMG2のトルク指令Tm2*を再設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、アクセルオフ時に制動力を作用させている最中にシフト操作がなされたときにイナーシャトルクを考慮して直達トルクTerを計算してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定したが、アクセルオン時の駆動力を作用させている最中にシフト操作がなされたときにイナーシャトルクを考慮して直達トルクTerを計算してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものとしてもよい。例えば、アクセル開度Accに対して通常の駆動力特性により要求トルクTr*を設定する通常走行モードと、アクセル開度Accに対して通常の駆動力特性より大きな駆動力が設定される駆動力特性により要求トルクTr*を設定するスポーツ走行モードとを有し、これをシフト操作によって変更する場合に適用することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジンブレーキ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 目標回転数設定用マップの一例を示す説明図である。 換算係数設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22やモータMG1の回転数とリングギヤ軸32a上の出力トルクの時間的変化を模式的に示した模式図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    アクセル操作に対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定する駆動力特性設定手段と、
    該設定された駆動力特性とアクセル操作とに基づいて前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
    操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時には、前記設定された要求動力に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段の目標駆動状態を設定し、シフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを前記目標駆動状態で駆動するよう駆動したときに該電力動力入出力手段から前記駆動軸に出力されるシフト時出力動力を設定すると共に該設定したシフト時出力動力と前記設定された要求動力とに基づいて前記電動機の目標駆動状態を設定し、前記設定した目標駆動状態で前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とが駆動するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、操作者によるシフト操作がなされてから所定時間経過するまでを前記シフト操作時として制御する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車であって、
    前記電力動力入出力手段は、少なくとも一つの回転子を有する手段であり、
    前記制御手段は、前記シフト操作時にはシフト操作による前記電力動力入出力手段の前記回転子の回転数変化に基づいて前記駆動軸に作用する動力が抑制されて前記設定された要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう制御する手段である
    ハイブリッド車。
  4. 前記制御手段は、シフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化が大きいほど小さくなる傾向に前記シフト時出力動力を設定する手段である請求項1ないし3いずれか記載のハイブリッド車。
  5. 前記駆動力特性設定手段は、少なくともアクセルオフに対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定する手段である請求項1ないし4いずれか記載のハイブリッド車。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド車。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機である請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド車。
  8. 内燃機関と、該内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    アクセル操作に対する複数の駆動力特性のうち操作者のシフト操作に対応する駆動力特性を設定し、
    該設定した駆動力特性とアクセル操作とに基づいて前記駆動軸に要求される要求動力を設定し、
    操作者によるシフト操作がなされていない非シフト操作時には前記設定した要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、操作者によりシフト操作がなされたシフト操作時には、前記設定した要求動力に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段の目標駆動状態を設定し、シフト操作による前記内燃機関および前記電力動力入出力手段の駆動状態の変化に基づいて前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを前記目標駆動状態で駆動するよう駆動したときに該電力動力入出力手段から前記駆動軸に出力されるシフト時出力動力を設定すると共に該設定したシフト時出力動力と前記設定された要求動力とに基づいて前記電動機の目標駆動状態を設定し、前記設定した目標駆動状態で前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とが駆動するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する
    ハイブリッド車の制御方法。
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