JP4165262B2 - 信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の入力信号をミキシング処理するための信号処理装置に関し、詳しくは、複数の入力信号に対する各種パラメータ設定値の調整制御に関する技術であって、例えば、複数の映像信号をミキシング処理するためのビデオミキシング装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2002‐262179号
上記特許文献1においては、複数チャンネルから入力された映像信号のリアルタイムでのミキシングが可能なビデオミキシング装置が開示されている。この種の従来装置においては、例えば3チャンネル以上のチャンネルから入力された複数の映像信号の各々に対して、効果付与、表示サイズ制御、映像合成比率の設定等といった各種パラメータ設定を各チャンネル毎に個別に行い、該複数の映像信号をリアルタイムでミキシングをすることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の装置等の従来から知られるミキシング装置は、各種パラメータ設定を各チャンネル毎に独立して行うべく、各種パラメータ設定用の操作子が個々のチャンネルに対応して備えられている。
ところで、複数の映像信号のミキシングを行うに際して、例えば、現在出力中の(つまりミキシングしている)複数の映像信号に対して、共通したパラメータ設定を一括に施したい場合がある。そのような場合、従来の装置では、複数のチャンネルに対して共通なパラメータ設定を行うために、個々のチャンネル毎に設けられたパラメータ設定用操作子を一つずつ同じ設定位置になるよう操作することで、複数のチャンネルに対して共通な値を設定しなければならなかったので、調整に時間がかかり、面倒であった。また、複数のチャンネルで共通のパラメータ設定を施すための専用の操作子を別途設けることも考えられるが、そうすると、操作子の点数が増加してしまい、設置スペースを広くとらねばならず装置が大型化してしまうし、部品コストが嵩んでしまう。
【0004】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数のチャンネルを対象にして同種機能のパラメータを連動させて調整しうる信号処理装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、入力された信号をパラメータを用いて処理するチャンネルを複数具備する信号処理装置において、各チャンネル毎の前記パラメータを個別に調整するために、各チャンネル毎に設けられた調整操作子と、所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整するか否かの選択を行うための選択操作子と、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択された場合は、前記所定の複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに対応する前記調整操作子の操作によりパラメータが調整された後に他のチャンネルの前記パラメータを該1つのチャンネルのパラメータの調整に追従させるように調整する制御を行い、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択されていない場合は、前記所定の複数のチャンネルについての前記パラメータを各チャンネル毎の前記調整操作子で個別に調整させるよう制御する制御手段とを具える信号処理装置である。
また、この発明は、入力された信号をパラメータを用いて処理するチャンネルを複数具備する信号処理装置において、チャンネル毎に信号処理のオン及びオフのいずれかを指示するパラメータの値を、操作のたびにオン又はオフに反転させるよう調整するために、各チャンネル毎に設けられた調整操作子と、所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整するか否かの選択を行うための選択操作子と、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択された場合は、前記所定の複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに対応する前記調整操作子の操作に連動して、他のチャンネルの前記パラメータの値を反転させるように調整する制御を行い、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択されていない場合は、前記所定の複数のチャンネルについての前記パラメータを各チャンネル毎の前記調整操作子で個別に調整させるよう制御する制御手段とを具える信号処理装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、この発明の一実施例について説明する。以下に説明する実施例では、一例として、この発明に係るミキシング装置を映像信号のミキシングを行うためのビデオミキシング装置に適用した例を示す。
図1は、この実施例に係るビデオミキシング装置のシステム構成例を示すブロック図であり、図2は図1に示すビデオミキシング装置の操作パネルの外観を示す概略図である。図1において、当該ビデオミキシング装置は、大別して、映像信号のミキシングを行うミキシング部1と、これを制御する制御部2から構成される。ミキシング部1は、複数の映像供給源(例えばビデオカメラ等)から供給される映像信号を入力するための入力端子P1〜P4を複数(この例では4つ)具える。各入力端子P1〜P4から入力された映像信号は、複数(この例では4つ)の映像処理チャンネルch1〜ch4の各々に対して個別に供給される。各チャンネルch1〜ch4には、夫々、入力端子選択スイッチ10(図において便宜上ch1にのみ符号をつけた)が設けられており、各チャンネル毎に独立して各自が接続する入力端子P1〜P4を選択可能である。各チャンネルch1〜ch4では、個別に選択した1つの入力端子P1乃至P4から供給される映像信号を各自取り込んで、取り込んだ映像信号に対して個々のチャンネル毎に効果付与等の加工・処理を施す。出力端子outからは、各チャンネルch1〜ch4から出力される映像信号が各チャンネル毎の加工・処理に従って適切にミキシングされたミキシング出力が出力される。
【0007】
制御部2は、ミキシング部1における映像合成処理や効果付与等の各種処理を制御するもので、CPU20と、ROM21と、RAM22と、記憶部23と、パラメータ調整用の操作子群を含む各種操作子24と、対象範囲選択操作子(Ef ALL)25と、表示装置26等を有し、各装置間がバス27を介して接続される。また、このバス27を介してミキシング部1と制御部2とがデータ授受可能に接続される。CPU20は、ROM21あるいはRAM22等メモリ内に記憶された、当該ミキシング装置の駆動用プログラム等、各種プログラムを実行して装置の全体的な動作制御を行い、また、ミキシング部1にて取り込んだ映像信号に対して操作者による各種設定・操作に基づく映像ミキシング制御を行う。各種操作子24は、各チャンネルch1〜ch4に取り込んだ映像信号をミキシング(映像合成)する際に用いる各種パラメータや、映像信号に対して各種効果を付与する際に用いる効果付与パラメータ等を設定するための各種スイッチを含んで構成されるもので、図2に例示すように、ミキシング装置の操作パネル上には、ボタン式、ダイヤル式、フェーダ式の操作子が複数配置される。記憶部23には、各チャンネルch1〜ch4における複数の操作子の設定状態(つまり各種パラメータの設定値)を1つのシーンとして、所定のシーン記憶領域に記憶することができ、ここに記憶されたシーンデータを読み出すことで、例えばプリセットされたパラメータ設定状態や操作者が設定したパラメータ設定状態等、読み出したシーンに応じた各種パラメータの設定状態を再現することができる。なお、この機能を「シーン読み出し」という。また、記憶部23に当該装置の駆動用プログラムを記憶させてもよい。表示装置26は、各チャンネルch1〜ch4毎に取り込んだ各映像や、これらをミキシングした映像(ミキシング出力)等を、画面表示する。また、この表示装置26に各種パラメータの設定状態やCPU20の制御状態等を表示させることもできる。
【0008】
対象範囲選択操作子(Ef ALL)25は、各チャンネルch1〜ch4毎に設定される各種パラメータの設定値を、複数のチャンネルに対して連動させて調整するか否かの選択を行うための操作子である。詳しくは後述するが、この対象範囲選択操作子(Ef ALL)25をオン状態にすることで、チャンネルch1〜ch4のうち何れか1つに対して施したパラメータ設定に連動させて、他の全てのチャンネルch1〜ch4におけるパラメータ設定値を調整するよう制御される。複数のチャンネルch1〜ch4を対象にパラメータ設定値を連動して調整できるようにすることで、例えば、全てのチャンネルch1〜ch4におけるパラメータ設定値を一括して共通化して調整することが可能となる。
【0009】
各チャンネルch1〜ch4は夫々同様な構成要素からなるものであり、チャンネルch1を一例にその構成例を説明する。チャンネルch1は、入力端子P1〜P4のうちから映像を取り込む(接続する)入力端子を選択する入力端子選択スイッチ10と、画質制御部11と、画像配置制御部12と、映像映しこみレベル調整用の操作子13と、映像オン・オフスイッチ14と、クロスフェーダ割り当てスイッチ15を有する。画質制御部11において、チャンネルch1に取り込まれた映像信号に対して、各種効果(エフェクト)付与等を含む画質制御を行う。画像配置制御部12において、チャンネルch1に取り込まれた映像信号に対して、ディスプレイ上の表示位置、表示サイズ等を設定・制御する。画質制御部11及び画像配置制御部12における各種パラメータ値の設定や、各種機能(映像信号に付与する効果の種類等)の選択は、各種操作子24に含まれる操作子群によって、個別のチャンネルch1〜ch4毎に指示される。映像オン・オフスイッチ14は、各チャンネル毎に設けられた当該映像信号の出力オン・オフ(要するに、ミキシング出力として出力するか否か)を切り替える。クロスフェーダ割り当てスイッチ15は、クロスフェード部16A、16B又はスルー(through)の何れかの接続を選択するもので、各チャンネルch1〜ch4で処理された映像信号をクロスフェード合成して出力するか(且つ、その際にフェードインとするかフェードアウトとするか)あるいは、そのまま出力するかスルー)の選択を行う。
各チャンネルch1〜ch4から出力される映像信号が、クロスフェード部16A又は16Bを介して出力される場合は、クロスフェード部16A又は16Bでの設定に基づき、複数映像信号の表示切り替えを制御するクロスフェード処理が施されて、該クロスフェード処理されたミキシング出力が出力端子outから出力される。
【0010】
図2を参照して、各チャンネルch1〜ch4に対応して設けられた各種操作子24の具体例について説明する。なお、図2において、「ch1」〜「ch4」と示した縦列に夫々配列された操作子群が、各々の属する各チャンネルch1〜ch4におけるパラメータ調整を担うパラメータ設定用操作子であり、図2では、便宜上、チャンネルch1に属するパラメータ設定用操作子についてのみ符号を付している。図2に示すように、チャンネルch1には、入力端子の選択用操作子群10(図1参照)として、4つのボタン式操作子が設けられている。個々の操作子は夫々入力端子P1〜P4に対応しており、操作子の押動に応じてスイッチオン・オフが切り替わる。チャンネルch1には、スイッチオン状態の操作子に対応する入力端子から映像信号が取り込まれる。個別のチャンネル毎に設けられた入力端子の選択用操作子群10を用いて、各チャンネルch1〜ch4毎に接続する入力端子P1〜P4を選択することで、各チャンネルch1〜ch4の夫々において、4系統(P1〜P4)の映像信号のうちの何れかを任意に選択して取り込むことができる。
なお、この実施例において、ボタン式の操作子は、例えばLED等を用いて操作子のオン状態では操作子自体が発光するよう構成されるものとする。操作子のオン状態で操作子自体(ボタン部分)が発光することで、操作者における設定状態の視認性を向上させている。
【0011】
オン・オフ効果選択スイッチ31は、第1の機能割り当て用スイッチ群40にて現在選択されている効果のオン・オフを切り替えるボタン式操作子である。第1の機能割り当て用スイッチ群40にて選択可能な、すなわちオン・オフ効果選択スイッチ31によって設定される機能(映像信号に与える効果)としては、例えば、ネガ・ポジ反転機能や、カラー・白黒切り替え機能等がある。操作者は、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられた各オン・オフ効果選択スイッチ31によって、第1の機能割り当て用スイッチ群40で選択した機能を付与するか否かを、個別のチャンネル毎に設定できる。
【0012】
画像配置調整操作子32は、表示装置26の画面上における映像信号の配置位置、表示サイズ等に関するパラメータ値を設定するためのダイヤル(つまみ)式操作子であり、これは図1における画像配置制御部12に対応する。第2の機能割り当て用スイッチ群41には、表示装置26の画面上に当該チャンネルの映像信号を表示させる際の配置位置の設定、表示サイズの設定等といった、画面上での映像表示態様に関する機能を選択するボタン式スイッチが複数設置されている。操作者は、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられた各画像配置調整操作子32を操作することで、第2の機能割り当て用スイッチ群41で選択した機能の設定値を、個別のチャンネル毎に調整できる。
【0013】
図示の通り、パネル上において、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられたダイヤル式操作子(例えば操作子32等)の周縁部に沿って、現在設定されているパラメータの設定値に応じた指標を表示するための表示部32aが設けられている。表示部32aでは、各チャンネルch1〜ch4における該当するパラメータの設定値を、指標32bの表示位置により示している。表示部32aにおける指標32bの表示は、例えばLEDの発光位置によって行われる。ダイヤル式操作子の操作によりパラメータの設定値が変更されると、行われた操作子の変位に追従してLEDの発光位置が変位する。操作者は、前記LEDの発光位置により現在のパラメータ設定値を視覚的に認識できる。なお、前述のシーン読み出し機能を実行した際や、第2の機能割り当て用スイッチ群41によって機能の切り替えを行った場合等には、操作子32の操作位置と表示部32aにおける指標32bの表示位置(つまり実際のパラメータ設定値)とが異なる場合がある。その場合は、操作子32のつまみを操作して指標32bの表示位置に一致する操作位置まで移動させるものとし、操作位置と表示位置とが一致した時点から、パラメータの変更調整が実施可能となる。なお、こうした表示部は、図示した全てのダイヤル式操作子の各々に対応して設けられている。
【0014】
連続値設定効果の調整用の操作子33は、取り込んだ映像信号の、例えば色合い制限や、フレーム数、画素数、分割数等に関するパラメータ値を設定するためのダイヤル式操作子である。第3の機能割り当て用スイッチ群42には、フレーム数や、画素数、画像分割数、色合いの制限等の各種連続値設定効果に関する機能を選択するボタン式スイッチが複数設置される。操作者は、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられた各連続値設定効果調整操作子33を操作することで、第3の機能割り当て用スイッチ群42で選択した機能の設定値を、個別のチャンネル毎に調整できる。
【0015】
映像特性の調整用操作子34は、取り込んだ映像信号の輝度や、明るさ、色合い、等の映像特性に関するパラメータ値を設定するダイヤル式操作子である。第4の機能割り当て用スイッチ群43には、輝度や、明るさ、色合い、等の映像特性に関する機能を選択するボタン式スイッチが複数設置される。操作者は、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられた、各映像特性の調整用操作子34を操作することで、第4の機能割り当て用スイッチ群43で選択した機能の設定値を、個別のチャンネル毎に調整できる。
【0016】
映像映しこみレベル調整用の操作子13は、当該チャンネル(便宜上ch1)から出力される映像信号の映しこみレベル(出力レベル)を設定するフェーダ式操作子である。操作者は、各チャンネルch1〜ch4毎に設けられた、各映像映しこみレベル調整操作子13を操作することで、個別のチャンネル毎に映像映しこみレベルを調整できる。これにより、例えば、スルー出力モードでは複数チャンネルの映像信号を画面上に重複して映し出すときに、個々のチャンネルの映像信号の映しこみレベル(例えば映像濃度等)を調整できる。
なお、図示の通り、パネル上には、フェーダ式(スライド式)操作子のスライド方向に沿って、現在の設定値に応じた指標を表示する表示部13aが設けられており、上述したダイヤル式操作子の周囲に設けられた表示部と同様に、各チャンネルch1〜ch4毎の映しこみレベル設定値を、例えばLEDの発光位置による指標13bで示しており、操作子13の操作により設定値が変更されると、操作子の変位に追従して指標13bの発光位置が変位する。操作子13の操作位置と指標13bの表示位置とが異なる場合(例えば前述の「シーン読み出し」を実行した際等)、前記と同様に操作子13のつまみを操作して、その操作位置が指標表示位置に一致するまで移動させた時点から、パラメータ調整が実施可能となる。
【0017】
「Ef ALL」スイッチ25は、押動操作に応じて「Ef ALL機能オン」のモードと「Ef ALL機能オフ」のモードとを切り替える操作子であり、これが図1における対象範囲選択操作子25に相当する。「Ef ALL機能オン」のモードでは、前記オン・オフ効果選択スイッチ31、画像配置調整操作子32、連続値設定効果の調整用の操作子33、映像特性の調整用操作子34、あるいは映像映しこみレベル調整用の操作子13等のパラメータ設定用操作子によって調整された各種機能のパラメータ設定値が、全チャンネルch1〜ch4において一括して調整/変更される。「Ef ALL機能オン」のモードにおいては、どのチャンネルch1〜ch4に設けられたパラメータ設定用操作子を操作しても、他のチャンネルでの同種のパラメータ設定用操作子の設定値に、その変更作用が波及する。すなわち、操作者は、チャンネルch1〜ch4のうちの任意の1チャンネルに対応するパラメータ設定用操作子を操作するだけで、他の全てのチャンネルにおけるパラメータを設定できる。具体的に一例をあげると、「Ef ALL機能オン」のモードにおいて、例えば、チャンネルch1の映像特性の調整用操作子34を操作して輝度を或る値に設定すると、他のチャンネルch2〜ch4においてもチャンネルch1と共通な輝度設定が施される。
【0018】
このミキシング装置の動作概要について簡単に説明する。図3はCPU1により実行されるメインルーチン処理の一例を示す。このメインルーチンは、ミキシング装置20の電源が投入されることでスタートし、所定の初期化処理(ステップS1)を行った後、パネル設定処理(ステップS2)と、映像信号の加工/制御処理(ステップS3)を繰り返して実行する。パネル設定処理(ステップS2)では、操作パネル上の各種操作子(図2参照)をスキャンして、そのオン・オフや操作量を検出し、その検出結果に基づき各種処理を実行することで、各チャンネルch1〜ch4に取り込む映像信号をリアルタイムで適宜切り替えたり、あるいは取り込んだ映像信号に効果付与等を行う。映像信号の加工/制御処理(ステップS3)では、パネル設定処理での処理に基づき、複数のチャンネルch1〜ch4からの映像信号をミキシングして1台のディスプレイ(表示装置26)に出力制御する。
【0019】
次に、図3のステップS2で行われる「パネル設定処理」の一例について図4を参照して簡単に説明する。ステップS10では、各チャンネルch1〜ch4の入力端子選択用の操作子群10(図1及び図2参照)が操作されたかどうか判定する。YESの場合、入力端子選択用の操作子群10で行われた選択操作に応じて、チャンネルに対して選択された入力端子P1〜P4を接続する(ステップS11)。各入力端子P1〜P4からは、夫々異なるアングル、画角サイズ等のビデオ映像が供給される。各チャンネルch1〜ch4では、個別に自チャンネルと接続する入力端子P1〜P4を選択できる。すなわち、操作者は、チャンネルch1〜ch4に取り込まれる映像信号を、各チャンネルch1〜ch4に対して任意に割り当てることができる。
【0020】
ステップS12では、機能割り当て用スイッチ群(図2で符号40〜43で示す)が操作されたかどうか判定する。YESの場合、操作された機能割り当てスイッチが指定する機能を有効にすることで、対応する調整用の操作子(オンオフ効果の選択操作子31、または画像配置の調整操作子32、または連続値設定効果の調整操作子33、または映像特性の調整操作子34)に割り当てられた機能を変更する(ステップS13)。前記機能とは、各チャンネルにおいて映像信号に付与される、例えば輝度調整や、ネガ・ポジ反転、サイズ調整等の各種効果である。機能割り当て用スイッチ群によって割り当てられた機能は、全チャンネルch1〜ch4に設けられた調整用の操作子に対して有効とされる(言い換えれば、割り当てられた機能は、全チャンネルch1〜ch4における各映像信号に対して作用する。但し、その機能のかかり具合は各チャンネル毎に個別に設定されるものである)。また、複数の機能を同時に割り当てできるよう構成してもよく、そのように構成した場合、1つのチャンネルにおける映像信号に対する一度の操作子操作で、複数の機能のオン・オフあるいは設定値調整が可能となる。
【0021】
ステップS14では、オンオフ効果の選択操作子31が操作されたかどうか判定する。YESの場合、ステップS15では、操作されたオンオフ効果の選択操作子31が、スイッチオン状態に切り替わるのか、スイッチオフ状態に切り替わるのかを判定し、スイッチオン状態に切り替わる場合は、ステップS16に分岐する。ステップS16では、「Ef ALL機能オン」モードであるか否かを判定して、YESの場合はステップS17に分岐し、該当機能(つまり、前記オンオフ効果の選択操作子31の操作でスイッチオンされたネガ・ポジ反転等の効果)を、全チャンネルch1〜ch4における映像信号に対して作用させる。これにより、各チャンネルch1〜ch4に対するネガ・ポジ反転等の効果付与が、1つの操作子の操作によって一括して制御できる。一方、ステップS16がNOの場合、ステップS18に分岐して、操作された操作子に対応するチャンネルに対してのみ、該当機能(例えば操作子31の操作でスイッチオンされたネガ・ポジ反転等の効果)を作用させる。
オンオフ効果の選択操作子31がスイッチオフ状態に切り替わる場合は、ステップS15からステップS19に分岐する。ステップS19では、「Ef ALL機能オン」モードであるか否かを判定して、YESの場合は、該当機能を全チャンネルch1〜ch4においてオフにする(ステップS20)。一方、ステップS19がNOの場合は、ステップS21分岐して、操作された操作子に対応するチャンネルに対してのみ該当機能をオフする。
なお、「Ef ALL機能オン」モードにおいて、或るチャンネル(例えばch1)に属するオンオフ効果の選択操作子31が操作されると、全チャンネルのパラメータが一括して制御されることとは、操作された選択操作子のオン/オフ操作状態に、他のチャンネル(ch2〜ch4)に属するオンオフ効果の選択操作子のオン/オフ操作状態が追従することである。例えば、操作された操作子がオフからオンに切り替われば、他のチャンネルの操作子は全てオンにセットされる。
【0022】
ステップS22では、連続値設定効果の調整用の操作子33が操作されたかどうか判定する。YESの場合、先ず、割り当てられている機能(例えば、画像分割数、フレーム数等の効果)の前回設定値と操作された操作子の操作状態が異なっているかどうか判定する(ステップS23)。パラメータの前回設定値と操作された操作子の操作状態が合致していれば(ステップS23でNOの場合)、ステップS24に分岐する。ステップS24では、「Ef ALL機能オン」モードであるか否かを判定して、YESの場合は、ステップS25にて、「Ef ALL機能オン」に基づき、次に述べるような全チャンネルch1〜ch4に対するパラメータの一括制御を実施する。
一方、ステップS23にて、パラメータの前回設定値と操作された操作子の操作状態が異なっている場合(YESの場合)は、図示の例では、リターンする。操作子の位置と実際のパラメータ設定値とが不一致のときは当該処理をリターンさせていることで、ダイヤル式の操作子の現在操作位置と実際のパラメータ設定値とが異なる場合は、前述したように、操作子が指標の表示位置(実際のパラメータ設定値)まで移動された時点から実質的なパラメータ設定値の変動が開始されるようになっている。
【0023】
ステップS25では、パラメータの一括制御の一例として、操作者が操作した操作子33の操作位置に従って、全チャンネルch1〜ch4における該当する機能の設定値を設定する。すなわち、操作者が実際にある1つの操作子33を操作して新規に設定した設定値が、その操作子に対応するチャンネルのみならず、全てのチャンネルch1〜ch4に対して一括して適用される。このとき、実際に操作が行われたチャンネルにおいては、パラメータの設定値は操作子の変動に追従して連続的に変化されるが、他のチャンネルにおいて共通に調整されるパラメータの設定値は、前記操作子の変動に追従して連続的に変化するのではなく、実際に操作された操作子によって指示された設定値と同じ値に設定されることで、その変更がなされる。従って、例えば、操作子の操作が行われたチャンネルにおいて、操作子の操作位置と実際のパラメータ設定値とが異なっていた場合は、操作された該操作子が実際のパラメータ設定値の位置まで移動されて実質的なパラメータ設定値の変更が為された後に、他のチャンネルにおいて一斉に設定値の変更が実施される。パラメータの設定値が変更されると、新規に設定された設定値に応じて、全てのチャンネルch1〜ch4の表示部(図2参照)の指標表示位置が更新され、新規設定された設定値に対応する表示位置に指標(図2参照)が点灯する。
このように、ダイヤル式の操作子での「Ef ALL機能オン」モードにおいては、実際に操作された操作子によるパラメータ設定値に基づき、全チャンネルch1〜ch4でのパラメータ設定値を変更することで、パラメータ設定値を一括して制御ができる。
【0024】
一方、ステップS24において、「Ef ALL機能オフ」モードと判定した場合(NOの場合)は、ステップS26に分岐して、操作者が実際に操作した操作子33が属するチャンネルに対してのみ、操作子の操作位置に基づくパラメータ設定値の新規設定を行う。パラメータの設定値が変更されると、新規に設定された設定値に応じて表示部(図2参照)の指標表示位置の更新を行う。
【0025】
画像配置調整操作子32や、映像特性の調整用操作子34といった他のダイヤル式操作子が操作された場合も、前記ステップS22〜S26と同様な処理が実行されることで、「Ef ALL機能オン」モードにおける全チャンネルch1〜ch4に対する共通したパラメータ設定値の設定や、個別のチャンネル毎の各種パラメータ設定値の設定が行われる。こうした他のダイヤル式操作子に関するパネル設定処理例については、図示及び詳細な説明を省略する。また、映像映しこみレベル調整用の操作子13のようなフェーダ式操作子の操作においても、「Ef ALL機能オン」モードによる一括制御を適用しうる。
【0026】
ステップS27では、Ef ALLスイッチ25が操作されたかどうか判定し、YESの場合は、「Ef ALL機能オン」又は「Ef ALL機能オフ」モードの切り替え制御を行う(ステップS28)。図2に示したように、Ef ALLスイッチ25は、押動操作に応じて順次オン・オフ切り替えされるボタン式スイッチなので、スイッチ25が操作されると、最前までスイッチオフ状態であったならば「Ef ALL機能オン」モードに切り替わり、最前までスイッチオン状態であったならば「Ef ALL機能オフ」モードに切り替わる。パネル上においては、スイッチ25自体の点灯/消灯によりスイッチオン/オフ状態を視認できる。
【0027】
ステップS29では、シーン読み出し機能が指示されたどうかを判定し、YESの場合はステップS30に分岐する。シーン読み出し機能の実行は、例えば所定のシーン選択操作子の操作によって指示でき、操作者は、該所定のシーン選択操作子によるシーン選択に応じて、記憶部23に記憶された1乃至複数のシーンの中から任意のシーンデータを選択できる。シーンデータが読み出されると、読み出されたシーンデータに基づき各種パラメータの設定値が変更され、読み出したシーンにおける各操作子の設定状態が再現される。また、シーンデータに基づく各種パラメータ設定値の変更に応じて、パネル上の設定値表示部の表示が更新される。なお、シーン読み出し機能は、記憶部23から読み出した1シーンデータに基づきパネル設定状態の設定変更を行うものであるが、この他にも、予め設定され読み出し順序に従って複数のシーンを順次切り替えてゆく機能(アルペジエータストリームという)を備えるように構成することもできる。このアルペジエータストリーム機能においては、複数のシーンデータのシークエンス(組み合わせ)を予め設定し、該設定したシークエンスに従って、所定のテンポ信号に基づき発せられたタイミングで連続的にシーンデータの読み出しを行う。これにより、複数のシーンを該テンポ信号の速度で連続して自動的に切り替えることができる。
また、上記以外の何らかの指示が行われた場合(ステップS31のYES)、その指示に従う適宜の処理が行われる(ステップS32)。
【0028】
上述したようなパネル設定処理に基づき、当該ミキシング装置に取り込まれた複数の映像信号に対してミキシング処理が施され、適宜合成されたミキシング済み映像が画面上に表示される。ここで、当該ミキシング装置を用いて行うことができる映像ミキシングの概括について簡単に説明する。当該ミキシング装置では、各チャンネルch1〜ch4毎に個別に取り込んだ映像信号に対して、各チャンネル毎に画質制御(輝度、ネガ・ポジ反転等、各種の効果付与)や、画像配置制御を施す。ここで、画像配置制御とは、画面上における個々の映像信号の表示サイズ、表示位置等を設定・制御することであり、例えば複数の映像信号が画面状に表示される際の、個々の映像の画面上での表示バランス等を調整できる。どの入力チャンルからの映像信号を出力するかについては、各チャンネルch1〜ch4に具わる映像オン・オフスイッチ14(図1参照)により信号出力の有無(オン/オフ)を設定することで行える。各チャンネルから出力される映像信号の出力レベル制御は、映像映しこみレベル調整用の操作子13(図1参照)により適宜制御できる。
複数の映像信号が画面表示される場合は、各チャンネル毎の画像配置制御に基づき個々の映像信号の表示サイズ、表示位置等が決定され、例えば、複数の画像が画面上に適宜分散されて表示されたり、あるいは、複数の映像が画面上で重複して表示されたりする。複数の映像が画面上で重複される場合、当該ミキシング装置では、チャンネル番号が若い映像信号を優先して(ch1>ch2>ch3>ch4)上に位置させるよう制御している。なお、優先的に上側に表示させるチャンネルの順番を操作者が任意に変更しうるよう構成してもよい。
本発明に従って「Ef ALL機能オン」モードを用いれば、1つのチャンネルに対して効果付与等のパラメータ設定を行うだけで、上記のようにして表示装置26の画面上に同時に表示された複数の映像信号に対して一括して共通の効果付与を施すことができる。
【0029】
図4のステップS25では、「Ef ALL機能オン」モードにおいて、操作された操作子が指示するパラメータ設定値に、他のチャンネルにおけるパラメータ設定値が設定される例、つまりは、1つのチャンネルで新規に設定されたパラメータ設定値に、他のチャンネルのパラメータ設定値も設定される例を示したが、別の実施態様としては、操作者によって実行された操作変位量の割合に連動して、他のチャンネルにおけるパラメータ設定が変更されるようにしてもよい。この場合は、各チャンネルにおける該当するパラメータの設定値は、実際に設定操作されたチャンネルにおける設定値変化の割合と同じ割合で、変更されることになる。これにより、例えば音声等の音響信号の左右音量ボリュームを制御する場合において、相対的な左右音量バランスを保持したまま、左側音量ボリュームと右側音量ボリュームを一括して制御することができる。なお、このような変化割合に連動した一括制御において、連動変位していくうちにパラメータ設定値の限界値に達してしまったチャンネルについては、その限界値にて設定変更を中止して、この限界値にパラメータ設定値が設定される。なお、このような変化割合に連動した一括制御は、音量等の音響信号に関わるパラメータに限らず各種映像信号に対する効果付与等の各種パラメータにおいても適用できるのは勿論である。図4のステップS25の更に別の実施態様としては、図4では実際に操作が行われたチャンネルでのみ、パラメータの設定値が操作子の変動に追従して連続的に変化され、他のチャンネルでは、値の設定変更がなされるだけであったが、他のチャンネルでの一括したパラメータ設定もまた実際に操作が行われたチャンネルで操作子の変動動作に連動して(つまり連続的に)変化されてもよい。この場合は、例えば、他のチャンネルでは、パラメータ変更開始時点においては、変位開始すべき設定値(実際に操作されたチャンネルでの現在パラメータ設定値)に一斉にセットされ、その後、操作子の操作変位に連動して設定値変化してもよい。
なお、上述した1つの操作子の操作に連動した全チャンネル一括制御においては、設定値のみが変更され、各操作子の操作位置は不動であるものとしているが、各操作子に適宜の駆動手段を設けて、各チャンネルの操作子がパラメータ変更に連動して変位されるよう構成しても差し支えない。
【0030】
図4のステップS17又はステップS20では、「Ef ALL機能オン」モードでは、操作されたオンオフ効果の選択操作子31のスイッチ操作状態(オン/オフ状態)に、他のチャンネル(ch2〜ch4)に属するオンオフ効果の選択操作子のスイッチ操作状態が追従するものとしたが、他の処理例として、任意のチャンネルにおけるスイッチ操作(オン/オフ切り替え)に応じて、他のチャンネルでは、各チャンネル毎にオン/オフの交互切り替えが行われる(スイッチングされる)ようにしてもよい。この場合は、例えば、ch1のオンオフ効果の選択操作子31がオン、ch2、3のオンオフ効果の選択操作子31がオフ、ch4のオンオフ効果の選択操作子31がオンであったときに、「Ef ALL機能オン」モードにおいてch1のオンオフ効果の選択操作子31が操作されてオフされたとすると、ch2、3のオンオフ効果の選択操作子31はオンとなり、ch4のオンオフ効果の選択操作子31がオフとなることになる。
【0031】
なお、上述の実施例では、「Ef ALL機能オン」モードにおいて、1つの操作子の操作に連動して、全てのチャンネルに対するパラメータ設定値の変更が行われる例を示したが、この発明は、全てのチャンネルに対するパラメータ設定値の変更を行う構成に限らず、1つの操作子の操作に連動して複数のチャンネルに対するパラメータ設定値の変更が行われるよう構成されてさえいればよく、例えば「Ef ALL機能オン」モードが有効となるチャンネルを操作者が任意に選択可能とし、所定の複数のチャンネルにおいて当該「Ef ALL機能オン」モードを作用させるよう構成してもよい。すなわち、ミキシング装置に具わるm個のチャンネルを、適宜グループ化(n個のチャンネルをグループ化)して、そのグループ毎に「Ef ALL機能オン」モードが作用するように構成してもよい。
【0032】
なお、上記実施例では、「Ef ALL機能オン」モードにおいて、実際に操作されたパラメータ設定操作子によって設定されたパラメータ設定値が、他の複数のチャンネルにおけるパラメータ設定値として設定されるものとしたが、この発明の、複数のチャンネルの各々に対応して設けられたパラメータ設定操作子の中のいずれかを操作することによって複数のチャンネルについてのパラメータ設定値を共通化するという技術思想に従えば、例えば、複数のチャンネルの各々に対応して設けられたパラメータ設定操作子の中のいずれかを操作することによって、他のチャンネルにおいて共通に所定の初期設定値が設定されるように構成してもよい。この場合、例えば、操作子が操作されたチャンネルに応じて、他のチャンネルで共通に設定される初期設定値を異ならせてもよい。
【0033】
なお、上述の実施例では、映像信号をミキシングするためのビデオミキシング装置について説明したが、これに限らず音声信号をミキシングする音声ミキシング装置等、複数の入力信号の信号処理を行う装置であれば、本発明に従う「EfALL機能」を適用可能である。また、当該信号処理装置にて処理する入力信号は、ディジタル信号・アナログ信号の何れであっても本発明の実施に差し支えなく、ディジタル信号を処理する場合は、図1のミキシング部1は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した通り、この発明よれば、所定の複数のチャンネルでパラメータを連動させる場合に、所定の複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに対応する前記調整操作子の操作によりパラメータが調整された後に、他のチャンネルの前記パラメータを該1つのチャンネルのパラメータの調整に追従させるように調整することができるようになるという優れた効果を奏する。このため、例えば、ビデオミキシング装置に本発明を適用した場合に、連動させる複数の映像チャンネルの映像写しこみレベルを対比しつつ、1つの映像チャンネルの該レベルパラメータの値を調整し、その調整後に他の映像チャンネルの該レベルパラメータの値を前記調整された1つの映像チャンネルのレベルパラメータの値に追従させる、といった操作を行うことができるようになる。
また、この発明よれば、チャンネル毎に信号処理のオン及びオフのいずれかを指示するパラメータの値を、操作のたびにオン又はオフに反転させるよう調整する調整操作子の操作に応じたオン/オフ反転の動作を複数のチャンネルで連動させることで、複数のチャンネルで信号処理のオン・オフ状態を複数のチャンネルでまとめて切り替えることができるという優れた効果を奏する。このため、例えばビデオミキシング装置に本発明を適用した場合に、映像チャンネル毎の信号処理のオン/オフ状態を複数のチャンネルでまとめて反転させることができ、場面の切り替え指示や、画面効果の切り替え指示などを、素早く行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るビデオミキシング装置のハードウェア構成例を示すブロック図。
【図2】 同実施例に係るビデオミキシング装置の操作パネルの外観を示す概略図。
【図3】 同実施例に係るビデオミキシング装置におけるメイン処理を示すフローチャート。
【図4】 同実施例に係るビデオミキシング装置におけるパネル設定処理の流れの一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ミキシング部、2 制御部、P1〜P4 入力端子、ch1〜ch4 チャンネル、10 入力端子選択スイッチ、11 画質制御部、12 画像配置制御部、13 映像映しこみレベル調整用操作子、14 映像オン・オフスイッチ14、15 クロスフェーダ割り当てスイッチ、16A,16B クロスフェード部、20 CPU、21 ROM、22 RAM、23 記憶部、24 各種設定操作子(パラメータ調整)、25 対象範囲選択操作子(Ef ALLスイッチ)、26 表示装置、31 オン・オフ効果選択スイッチ、32 画像配置調整操作子、33 連続値設定効果の調整用の操作子、34 映像特性の調整用操作子
Claims (2)
- 入力された信号をパラメータを用いて処理するチャンネルを複数具備する信号処理装置において、
各チャンネル毎の前記パラメータを個別に調整するために、各チャンネル毎に設けられた調整操作子と、
所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整するか否かの選択を行うための選択操作子と、
前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択された場合は、前記所定の複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに対応する前記調整操作子の操作によりパラメータが調整された後に他のチャンネルの前記パラメータを該1つのチャンネルのパラメータの調整に追従させるように調整する制御を行い、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択されていない場合は、前記所定の複数のチャンネルについての前記パラメータを各チャンネル毎の前記調整操作子で個別に調整させるよう制御する制御手段と
を具える信号処理装置。 - 入力された信号をパラメータを用いて処理するチャンネルを複数具備する信号処理装置において、
チャンネル毎に信号処理のオン及びオフのいずれかを指示するパラメータの値を、操作のたびにオン又はオフに反転させるよう調整するために、各チャンネル毎に設けられた調整操作子と
所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整するか否かの選択を行うための選択操作子と、
前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択された場合は、前記所定の複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに対応する前記調整操作子の操作に連動して、他のチャンネルの前記パラメータの値を反転させるように調整する制御を行い、前記選択操作子で所定の複数のチャンネルを対象にしてパラメータを連動させて調整する処理が選択されていない場合は、前記所定の複数のチャンネルについての前記パラメータを各チャンネル毎の前記調整操作子で個別に調整させるよう制御する制御手段と
を具える信号処理装置。
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