JP4163315B2 - エンジンの動弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動弁カムに従動して摺動することを可能としてシリンダヘッドに支承されるバルブリフタと、機関弁との間に、バルブリフタから機関弁への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって押圧力の非作用状態では前記バルブリフタの摺動動作にかかわらず機関弁を休止状態とする弁休止機構が設けられるエンジンの動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる動弁装置は、たとえば実公平3−7526号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で開示された動弁装置の弁休止機構では、機関弁におけるバルブステムの先端部を収容可能な収容孔を有するスライドピンが、動弁カムに従動して摺動することを可能としてシリンダヘッドに支承されるバルブリフタに直接嵌合されており、ピンホルダに設けられる溝にバルブステムの先端部を嵌合せしめることにより、スライドピンの軸線まわりの回転を阻止するようにしている。
【0004】
しかるにスライドピンの回り止めは、機関弁のバルブステムに弁休止機構を組付けた状態で達成されるものであり、弁休止機構の組付過程では、バルブリフタに対するスライドピンの回り止めがなされておらず、バルブリフタのシリンダヘッドへの組付時にピンホルダの前記溝をバルブステムの先端部に対応させることが難しく、弁休止機構の組付作業が煩雑となる。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、弁休止機構の組付け作業を容易としたエンジンの動弁装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、燃焼室に臨んで開口してシリンダヘッドに設けられる弁口を開閉可能な弁体部にバルブステムの基端が一体に連設されて成る機関弁が、前記弁口を閉じる方向にばね付勢されてシリンダヘッドに開閉作動可能に支承され、動弁カムに従動して前記バルブステムの軸線と同軸方向に摺動することを可能としたバルブリフタが前記シリンダヘッドに支承され、前記バルブリフタおよび前記機関弁間に、バルブリフタから機関弁への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって押圧力の非作用状態では前記バルブリフタの摺動動作にかかわらず機関弁を休止状態とする弁休止機構が設けられるエンジンの動弁装置において、前記弁休止機構は、動弁カム側を閉塞端として有底円筒状に形成されるバルブリフタに摺動可能に嵌合されるとともに前記バルブリフタの軸線と直交する軸線を有する摺動孔ならびに前記バルブステムを軸方向移動自在に挿通せしめて前記摺動孔の内面に開口する挿通孔が設けられるピンホルダと、そのピンホルダをバルブリフタの閉塞端側に向けて付勢するコイルばねと、一端を油圧室に臨ませて前記摺動孔に摺動可能に嵌合されるとともに前記挿通孔に同軸に連なり得る収容孔が設けられるスライドピンと、前記油圧室の容積を縮少する側に前記スライドピンを付勢するばね力を発揮する戻しばねと、前記スライドピンの軸線まわりの回転を阻止してピンホルダおよびスライドピン間に設けられる回り止め手段とを備え、前記スライドピンは、その両端に作用する油圧力およびばね力の均衡に伴なって前記収容孔を前記挿通孔に同軸に連ならせてバルブステムの先端部を前記収容孔に収容せしめる位置と、バルブステムの先端部をスライドピンの外側面に当接させる位置との間での摺動を可能として前記摺動孔に嵌合され、前記コイルばねは、該コイルばねの外周がバルブリフタの内面に接触することを回避する位置でバルブステムを囲繞してピンホルダおよびシリンダヘッド間に設けられ、前記ピンホルダには、前記コイルばねの端部をバルブステムの軸線に直交する方向で位置決めする突起状の位置決め部が、該コイルばねの線径以下の突出量で一体に設けられ、前記回り止め手段は、前記摺動孔を相互間に挟むようにして前記ピンホルダに同軸に設けられる一対の装着孔に嵌合されて、前記スライドピンの軸線方向への移動を許容しつつ該スライドピンと係合する、外径が各部一様な円柱状のストッパピンより構成され、前記突起状の位置決め部の一部には、前記ストッパピンの前記機関弁側の端部に当接して該ストッパピンが機関弁側に移動するのを阻止するための段部が、一方の前記装着孔に連なるように形成されることを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、スライドピンがその収容孔をピンホルダの挿通孔に同軸に連ならせる位置に移動したときには、動弁カムから作用する押圧力によってバルブリフタが摺動するのに応じてピンホルダおよびスライドピンもバルブリフタとともに機関弁側に移動するが、挿通孔に挿通されているバルブステムの先端部が収容孔に収容されるだけでバルブリフタおよびピンホルダから機関弁に開弁方向の押圧力が作用することはなく、機関弁は休止したままとなる。またスライドピンがその外側面にバルブステムの先端部を当接させる位置に移動したときには、動弁カムから作用する押圧力によってバルブリフタが摺動するのに応じたピンホルダおよびスライドピンの機関弁側への移動に伴い機関弁に開弁方向の押圧力が作用するので、動弁カムの回転に応じて機関弁が開閉作動する。しかも回り止め手段によって、ピンホルダ内でスライドピンが軸線まわりに回転することが阻止されているので、スライドピンを嵌合せしめたピンホルダをバルブリフタに嵌合せしめた状態で、該バルブリフタをシリンダヘッドに装着する作業を行えば、弁休止機構を機関弁のバルブステムに組付けることができ、組付作業が容易となる。また前記回り止め手段が、スライドピンの軸線方向への移動を許容しつつ該スライドピンと係合する、外径が各部一様な円柱状のストッパピンであるため、簡単な構成でスライドピンに対する回り止め手段を構成することができる。しかもピンホルダをバルブリフタの閉塞端側に向けて付勢するコイルばねの端部をバルブステムの軸線に直交する方向で位置決めする突起状の位置決め部がピンホルダに設けられるため、コイルばねが発揮するばね力の方向をバルブステムの軸線に確実に沿わせたものとし、しかもコイルばねの外周がバルブリフタに摺接することによるフリクションロスの発生を防止することができる。その上、前記突起状の位置決め部は、コイルばねの線径以下の突出量でピンホルダに一体に突設されるため、コイルばねが収縮しても該コイルばねがピンホルダに摺接することがなく、ピンホルダおよびコイルばねの摺接によるフリクションロスの発生を防止することができる。さらに前記突起状の位置決め部の一部に形成した段部に前記ストッパピンの機関弁側の端部を当接させて、ストッパピンが機関弁側に移動するのを阻止することができる。
【0008】
また請求項の発明は、上記請求項の発明の構成に加えて、前記ピンホルダには、前記挿通孔との間に前記摺動孔を挟む延長孔が、前記バルブステムの先端部を収容可能として前記挿通孔と同軸に設けられ、前記バルブリフタの閉塞端側で前記延長孔の端部を塞ぐシムが、前記バルブリフタの閉塞端との当接を可能としてピンホルダに装着されることを特徴とする。
【0009】
この請求項の発明によれば、弁休止状態でバルブステムの先端部を収容孔だけでなく延長孔にも収容せしめるようにして、収容孔の長さすなわちスライドピンの直径を小さく設定することが可能となり、それに応じてピンホルダの小型化も可能として、弁休止機構全体の小型化を図ることができる。しかもピンホルダにバルブリフタからの押圧力を作用せしめるために、バルブリフタの閉塞端側で延長孔の端部を閉塞する必要があるが、バルブリフタの閉塞端に当接するシムで延長孔の端部を塞ぐようにしているので、ピンホルダの構造を単純化しつつシムをその厚みが異なるものと交換することにより、機関弁の弁頭間隙を適当なものに調整することができる。
【0010】
請求項の発明は、上記請求項の発明の構成に加えて、前記バルブリフタの閉塞端に対向する部分で前記ピンホルダには、前記延長孔の軸線と同軸である円筒状の収容筒部が一体に設けられ、円盤状に形成されるシムの一部が前記収容筒部内に嵌合されることを特徴とし、かかる構成によれば、比較的小型のシムを簡単にピンホルダに装着することができる。
【0011】
請求項の発明は、上記請求項またはの発明の構成に加えて、前記バルブリフタの閉塞端内面には、前記シムに当接する突部が一体に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、機関弁におけるバルブステムの軸線延長上で、バルブリフタからピンホルダに押圧力を作用せしめるようにして、シリンダヘッドに対するバルブリフタの摺動動作をバルブステムの軸線に確実に沿わせたものとし、バルブリフタの摺動動作を円滑化することができる
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図14は本発明の施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は図1の2矢視平面図、図3は図5の3−3線に沿う部分でのエンジンの上部の部分縦断面図、図4は図5の4−4線に沿う部分でのエンジンの上部の横断面図、図5は図3の5−5矢視方向から見たシリンダヘッドの底面図、図6は吸気ポート付近のシリンダヘッドの部分横断面図、図7は弁休止機構の拡大縦断面図、図8はピンホルダを上方から見た斜視図、図9はピンホルダを下方から見た斜視図、図10はスライドピンの斜視図、図11は吸気弁および排気弁の開弁リフト特性図、図12は図5の12矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図、図13は油圧制御弁の構成を示す断面図、図14はシリンダブロックおよびクランクケースの油圧経路を示す縦断面図である。
【0014】
先ず図1および図2において、この自動二輪車の車体フレーム21は、上方に開いた略U字状に形成される左、右一対のメインフレーム22…と、両メインフレーム22…の前端に設けられるヘッドパイプ23と、下方に開いた略U字状に形成されて両メインフレーム22…の後部間を連結する連結フレーム24と、両メインフレーム22…の後端に連結されて後方側かつ斜め上向きに延出されるシートステー25とを備えるものであり、前輪WF を支持するフロントフォーク26がヘッドパイプ23で操向可能に支承され、フロントフォーク26にはステアリングハンドル27が連結される。また後輪WR を支持するリヤフォーク28が一方のメインフレーム22の後部に上下揺動可能に支承され、シートステー25および後輪WR 間には一対のクッションユニット29,29が設けられる。
【0015】
エンジンEは、メインフレーム22…および連結フレーム24に支持されており、該エンジンEの動力は、エンジンEに組込まれた変速機およびチェーン伝動装置30を介して後輪WR に伝達される。
【0016】
左右のメインフレーム22…および連結フレーム24には、エンジンEの上方に位置するようにして燃料タンク31が搭載され、シートステー25上にはタンデム型のシート32が取付けられ、エンジンEの前方には、ラジエータ33が配置される。
【0017】
図3および図4を併せて参照して、エンジンEは、多気筒たとえば4気筒の4サイクルエンジンであり、該エンジンEのシリンダブロック36には、上方に向うにつれて自動二輪車の走行方向前方位置となるように傾斜した複数たとえば4つのシリンダボア37…が、車体フレーム21の幅方向に沿って配列するように形成される。すなわちシシリンダボア37…を形成する円筒状のシリンダライナ38…が、車体フレーム21の幅方向に沿って間隔をあけた位置でリンダブロック36に固着されており、各シリンダライナ38…は、シリンダブロック36の下部に結合される上部クランクケース39内に一部を突入させる。
【0018】
シリンダブロック36の上部にはシリンダヘッド40が結合されており、このシリンダヘッド40のシリンダブロック36への結合面には各シリンダボア37…に個別に対応した凹部41…が設けられており、各シリンダボア37…にそれぞれ摺動可能に嵌合されるピストン42…の頂部とシリンダヘッド40との間には、前記各凹部41…を含む燃焼室43…が形成される。
【0019】
図5を併せて参照して、シリンダヘッド40には、燃焼室43に臨んで開口する複数たとえば一対である第1および第2吸気弁口441 ,442 と、燃焼室43に臨んで開口する複数たとえば一対である第1および第2排気弁口451 ,452 とが設けられており、第1吸気弁口441 および第1排気弁口451 は、燃焼室43の中心に関してほぼ対称位置に配置され、第2吸気弁口442 および第2排気弁口452 も燃焼室43の中心に関してほぼ対称位置に配置される。
【0020】
図6を併せて参照して、シリンダヘッド40には、第1吸気弁口441 に連なる第1吸気路461 と、第2吸気弁口442 に連なる第2吸気路462 と、第1および第2吸気路461 ,462 に共通に連なってシリンダヘッド40の一側面40aに開口する吸気ポート47とが設けられ、各吸気ポート47…が開口するシリンダヘッド40の前記一側面40aは、自動二輪車の走行方向に沿う後方側に臨んで配置される。
【0021】
またシリンダヘッド40には、第1排気弁口451 に連なる第1排気路481 と、第2排気弁口452 に連なる第2排気路482 と、第1および第2排気路481 ,482 に共通に連なってシリンダヘッド40の他側面40bに開口する排気ポート49とが、各燃焼室43…毎に設けられ、各排気ポート49…が開口するシリンダヘッド40の前記他側面40bは、自動二輪車の走行方向に沿う前方側に臨んで配置される。
【0022】
各吸気ポート47…には、それらの吸気ポート47…に共通な気化器50を備える吸気装置51が接続される。また自動二輪車の走行方向前方に向いた状態で後輪WR の右側に配置される排気マフラー52を含む排気装置53が前記各排気ポート49…に接続される。
【0023】
図3および図4で明示するように、第1吸気弁口441 および第1吸気路461 間の連通・遮断、ならびに第2吸気弁口442 および第2吸気路462 間の連通・遮断は、機関弁としての第1および第2吸気弁561 ,562 で切換えられ、第1排気弁口451 および第1排気路481 間の連通・遮断、ならびに第2排気弁口452 および第2排気路482 間の連通・遮断は、機関弁としての第1および第2排気弁571 ,572 で切換えられる。
【0024】
第1および第2吸気弁561 ,562 は、対応の吸気弁口441 ,442 を閉鎖し得る弁体部58にバルブステム59の基端が一体に連設されて成るものであり、第1および第2排気弁571 ,572 は、対応の排気弁口451 ,452 を閉鎖し得る弁体部60にバルブステム61の基端が一体に連設されて成るものである。
【0025】
第1および第2吸気弁561 ,562 のバルブステム59…は、シリンダヘッド40に設けられたガイド筒62…に摺動自在に嵌合される。また第1および第2排気弁571 ,572 のバルブステム61…は、シリンダヘッド40に設けられたガイド筒63…に摺動自在に嵌合される。
【0026】
第1吸気弁561 のバルブステム59において、ガイド筒62から上方への突出部の中間部にはリテーナ64が図示しない二つ割りコッタを介して固定されており、このリテーナ64およびシリンダヘッド40間に設けられるコイル状の弁ばね651 により、第1吸気弁561 が第1吸気弁口441 を閉じる方向に付勢される。また第2吸気弁562 のバルブステム59において、ガイド筒62から上方への突出部の先端部にはリテーナ64が図示しない二つ割りコッタを介して固定されており、このリテーナ64およびシリンダヘッド40間に設けられるコイル状の弁ばね652 により、第2吸気弁562 が第2吸気弁口442 を閉じる方向に付勢される。
【0027】
第1排気弁571 のバルブステム61において、ガイド筒63から上方への突出部の中間部にはリテーナ66が図示しない二つ割りコッタを介して固定されており、このリテーナ66およびシリンダヘッド40間に設けられるコイル状の弁ばね671 により、第1排気弁571 が第1排気弁口451 を閉じる方向に付勢される。また第2排気弁572 のバルブステム61において、ガイド筒63から上方への突出部の先端部にはリテーナ66が図示しない二つ割りコッタを介して固定されており、このリテーナ66およびシリンダヘッド40間に設けられるコイル状の弁ばね672 により、第2排気弁572 が第2排気弁口452 を閉じる方向に付勢される。
【0028】
各燃焼室43…の第1および第2吸気弁561 …,562 …を駆動する吸気側動弁装置68Iは、第1吸気弁561 …にそれぞれ対応した第1吸気側動弁カム691 …ならびに第2吸気弁562 …にそれぞれ対応した第2吸気側動弁カム692 …が設けられるカムシャフト70と、第1吸気側動弁カム691 …に従動して摺動することを可能としてシリンダヘッド40に支承される有底円筒状のバルブリフタ711 …と、第2吸気側動弁カム692 …に従動して摺動することを可能としてシリンダヘッド40に支承される有底円筒状のバルブリフタ712 …とを備える。
【0029】
カムシャフト70は、第1および第2吸気弁561 …,562 …におけるバルブステム59…の軸線延長線と直交する軸線を有して、シリンダヘッド40と、該シリンダヘッド40に結合されるホルダ55との間に回転自在に支承されるものであり、バルブリフタ711 …は、第1吸気弁561 …におけるバルブステム59…の軸線と同軸方向に摺動することを可能としてシリンダヘッド40に摺動自在に嵌合されており、該バルブリフタ711 …の閉塞端外面が第1吸気側動弁カム691 …に摺接される。またバルブリフタ712 …は、第2吸気弁562 …におけるバルブステム59…の軸線と同軸方向に摺動することを可能としてシリンダヘッド40に摺動自在に嵌合されており、該バルブリフタ712 …の閉塞端外面が第2吸気側動弁カム692 …に摺接される。
【0030】
しかも第2吸気弁562 におけるバルブステム59…の先端はシム72を介してバルブリフタ712 の閉塞端内面に当接されており、第2吸気弁562 は、エンジンEの作動中には、第2吸気側動弁カム692 …により常時開閉作動せしめられる。
【0031】
一方、第1吸気弁561 におけるバルブステム59…およびバルブリフタ711 間には、バルブリフタ711 から第1吸気弁561 への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって、エンジンEの特定の運転域、たとえば低速運転域では押圧力を非作用状態としてバルブリフタ711 の摺動動作にかかわらず第1吸気弁561 を休止状態とする弁休止機構73Iが設けられる。
【0032】
図7において、弁休止機構73Iは、バルブリフタ711 に摺動可能に嵌合されるピンホルダ74と、バルブリフタ711 の内面との間に油圧室75を形成してピンホルダ74に摺動可能に嵌合されるスライドピン76と、油圧室75の容積を縮少する方向にスライドピン76を付勢するばね力を発揮してスライドピン76およびピンホルダ74間に設けられる戻しばね77と、スライドピン76の軸線まわりの回転を阻止してピンホルダ74およびスライドピン76間に設けられる回り止め手段としてのストッパピン78とを備える。
【0033】
図8および図9を併せて参照して、ピンホルダ74は、バルブリフタ711 内に摺動自在に嵌合されるリング部74aと、該リング部74aの一直径線に沿ってリング部74aの内周間を結ぶ架橋部74bとを一体に備えるものであり、リング部74aの内周および架橋部74bの両側面間は、軽量化を図るために肉抜きされている。このようなピンホルダ74は、鉄もしくはアルミニウム合金のロストワックス鋳造もしくは鍛造によるか、合成樹脂により形成されるものであり、金属製であるピンホルダ74の外周面すなわちリング部74aの外周面と、バルブリフタ711 の内周面とには浸炭処理が施される。
【0034】
ピンホルダ74の外周すなわちリング部74aの外周には環状溝79が設けられており、ピンホルダ74における架橋部74bには、リング部74aの一直径線に沿う軸線すなわちバルブリフタ711 の軸線と直交する軸線を有して一端を前記環状溝79に開口せしめるとともに他端を閉塞した有底の摺動孔80が設けられる。また架橋部74bの中央下部には、第1吸気弁561 におけるバルブステム59の先端部を挿通せしめる挿通孔81が内端を摺動孔80に開口せしめるようにして設けられ、架橋部74bの中央上部には、前記挿通孔81との間に摺動孔80を挟む延長孔82が、第1吸気弁561 におけるバルブステム59の先端部を収容可能として挿通孔81と同軸に設けられる。
【0035】
またバルブリフタ711 の閉塞端に対向する部分でピンホルダ74の架橋部74bには、延長孔82の軸線と同軸である円筒状の収容筒部83が一体に設けられており、バルブリフタ711 の閉塞端側で延長孔82の端部を塞ぐ円盤状のシム84の一部が、収容筒部83に嵌合される。しかもバルブリフタ711 の閉塞端内面中央部には、前記シム84に当接する突部85が一体に設けられる。
【0036】
ピンホルダ74の摺動孔80にはスライドピン76が摺動自在に嵌合される。而してピンホルダ74が合成樹脂から成るものであるときには、スライドピン76との摺接部のみ金属製としてもよい。
【0037】
スライドピン76の一端とバルブリフタ711 の内面との間には、環状溝79に通じる油圧室75が形成され、スライドピン76の他端と摺動孔80の閉塞端との間に形成されるばね室86内には戻しばね77が収納される。
【0038】
図10を併せて参照して、スライドピン711 の軸方向中間部には、前記挿通孔81および延長孔82に同軸に連なり得る収容孔87がバルブステム59の先端部を収容可能として設けられ、該収容孔87の挿通孔81側の端部は、挿通孔81に対向してスライドピン711 の下部外側面に形成される平坦な当接面88に開口される。而して当接面88はスライドピン76の軸線方向に沿って比較的長く形成されるものであり、収容孔87は、当接面88のばね室86側の部分に開口される。
【0039】
このようなスライドピン76は、油圧室75の油圧により該スライドピン76の一端側に作用する油圧力と、戻しばね77によりスライドピン76の他端側に作用するばね力とが均衡するようにして軸方向に摺動するものであり、油圧室75の油圧が低圧であるときの非作動時には、挿通孔81に挿通されているバルブステム59の先端部を収容孔87および延長孔82に収容せしめるように図7の右側に移動し、油圧室75の油圧が高圧になった作動状態では、収容孔87を挿通孔81および延長孔82の軸線からずらせてバルブステム59の先端を当接面88に当接させるように図7の左側に移動する。
【0040】
而してスライドピン76がその収容孔87を挿通孔81および延長孔82に同軸に連ならせる位置に移動したときには、第1吸気側動弁カム691 から作用する押圧力によってバルブリフタ711 が摺動するのに応じてピンホルダ74およびスライドピン76もバルブリフタ711 とともに第1吸気弁561 側に移動するが、バルブステム59の先端部が収容孔87および延長孔82に収容されるだけでバルブリフタ711 およびピンホルダ74から第1吸気弁561 に開弁方向の押圧力が作用することはなく、第1吸気弁561 は休止したままとなる。またスライドピン76がその当接面88にバルブステム59の先端部を当接させる位置に移動したときには、第1吸気側動弁カム691 から作用する押圧力によってバルブリフタ711 が摺動するのに応じたピンホルダ74およびスライドピン76の第1吸気弁561 側への移動に伴い第1吸気弁561 に開弁方向の押圧力が作用するので、第1吸気側動弁カム691 の回転に応じて第1吸気弁561 が開閉作動する。
【0041】
ところで、ピンホルダ74内でスライドピン76が軸線まわりに回転すると、収容孔87と挿通孔81および延長孔82との軸線のずれが生じ、またバルブステム59の先端部を当接面88に当接させることが不可能となるので、ストッパピン78によりスライドピン76の軸線まわりの回転が阻止される。
【0042】
ストッパピン78は、摺動孔80の一端側の部分を相互間に挟むようにしてピンホルダ74における架橋部74bに同軸に設けられる装着孔89,90に装着されるものであり、該ストッパピン78は、油圧室75側に開口するようにしてスライドピン76の一端側に設けられるスリット91を貫通する。すなわちストッパピン78は、スライドピン76の軸線方向への移動を許容しつつ該スライドピン76を貫通してピンホルダ74に装着されることになり、スリット91の内端閉塞部にストッパピン78が当接することによりスライドピン76の油圧室75側への移動端も規制されることになる。
【0043】
ピンホルダ74に装着されるシム84をバルブリフタ711 の閉塞端内面中央部に設けられた突部85に当接させる側にピンホルダ74を付勢するコイルばね92が、該コイルばね92の外周がバルブリフタ711 の内面に接触することを回避する位置でバルブステム59を囲繞してピンホルダ74およびシリンダヘッド40間に設けられており、ピンホルダ74における架橋部74bには、コイルばね92の端部をバルブステム59の軸線に直交する方向で位置決めする位置決め部としての一対の突起93,94が一体に突設される。
【0044】
しかも両突起93,94は、コイルばね92の線径以下の突出量でピンホルダ74に一体に突設されるものであり、バルブステム59の軸線を中心とする円弧状に形成されている。
【0045】
また両突起93,94の一方93には、ストッパピン78の第1吸気弁561 側の端部に当接してストッパピン78が第1吸気弁561 側に移動することを阻止するための段部95が形成される。
【0046】
スライドピン76には、該スライドピン76の軸方向移動によるばね室86の加減圧を防止すべく該ばね室86を収容孔87に通じさせる連通孔96が設けられ、ピンホルダ74には、ピンホルダ74およびバルブリフタ711 間の空間の圧力が温度変化により変化することを防止すべく前記空間をばね室86に通じさせる連通孔97が設けられる。
【0047】
シリンダヘッド40にはバルブリフタ711 を摺動自在に支承すべく該バルブリフタ711 を嵌合せしめる支持孔98が設けられており、この支持孔98の内面には、バルブリフタ711 を囲繞する環状凹部99が設けられる。またバルブリフタ711 には、該バルブリフタ711 の支持孔98内での摺動にかかわらず環状凹部99をピンホルダ74の環状溝79に連通させる連通孔100が設けられるとともに、解放孔101が設けられる。この解放孔101は、バルブリフタ711 が図7で示すように最上方位置に移動したときには、環状凹部99をピンホルダ74よりも下方でバルブリフタ711 内に通じさせるが、バルブリフタ711 が図7で示すように最上方位置から下方に移動するのに伴って環状凹部99との連通が遮断される位置でバルブリフタ711 に設けられており、この解放孔101からバルブリフタ711 内に潤滑油が噴出されることになる。
【0048】
またシリンダヘッド40には、各燃焼室43…毎の環状凹部99…に通じる作動油供給路103…が設けられている。
【0049】
各燃焼室43…の第1および第2排気弁571 …,572 …を駆動する排気側動弁装置68Eは、第1排気弁571 …にそれぞれ対応した第1排気側動弁カム1051 …ならびに第2排気弁572 …にそれぞれ対応した第2排気側動弁カム1052 …が設けられるカムシャフト106と、第1排気側動弁カム1051 …に従動して摺動することを可能としてシリンダヘッド40に支承される有底円筒状のバルブリフタ1071 …と、第2排気側動弁カム1052 …に従動して摺動することを可能としてシリンダヘッド40に支承される有底円筒状のバルブリフタ1072 …とを備える。
【0050】
カムシャフト106は、第1および第2排気弁571 …,572 …におけるバルブステム61…の軸線延長線と直交する軸線を有して、吸気側動弁装置68Iにおけるカムシャフト70と同様に、シリンダヘッド40と、該シリンダヘッド40に結合されるホルダ55との間に回転自在に支承されるものであり、バルブリフタ1071 …は、第1排気弁571 …におけるバルブステム61…の軸線と同軸方向に摺動することを可能としてシリンダヘッド40に摺動自在に嵌合されており、該バルブリフタ1071 …の閉塞端外面が第1排気側動弁カム1051 …に摺接される。またバルブリフタ1072 …は、第2排気弁572 …におけるバルブステム61…の軸線と同軸方向に摺動することを可能としてシリンダヘッド40に摺動自在に嵌合されており、該バルブリフタ1072 …の閉塞端外面が第2排気側動弁カム1052 …に摺接される。
【0051】
第2排気弁572 におけるバルブステム61…の先端はシム108を介してバルブリフタ1072 の閉塞端内面に当接されており、第2排気弁572 は、エンジンEの作動中には、第2排気側動弁カム1052 …により常時開閉作動せしめられる。また第2排気弁571 におけるバルブステム61…およびバルブリフタ1071 間には、バルブリフタ1071 から第1排気弁571 への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって、エンジンEの特定の運転域、たとえば低速運転域では押圧力を非作用状態としてバルブリフタ1071 の摺動動作にかかわらず第1排気弁571 を休止状態とする弁休止機構73Eが設けられ、該弁休止機構73Eは、吸気側動弁装置68Iにおける弁休止機構73Iと同様に構成される。
【0052】
ところで、第1吸気側動弁カム691 および第1排気側動弁カム1051 は、弁休止機構73I,73Eの非作動状態すなわち第1吸気弁561 および第1排気弁571 を開閉作動せしめる状態では、図11の破線で示す曲線のように、総開角を比較的大とするとともに第1吸気弁561 および第1排気弁571 がともに開いている状態がオーバーラップしている角度も比較的大きくなるように設定されるのに対し、第2排気側動弁カム692 および第2排気側動弁カム1052 は、図11の実線で示す曲線のように、総開角を比較的小さくするとともに第2吸気弁562 および第2排気弁572 がともに開いている状態がオーバーラップしている角度も比較的小さくなるように設定されている。
【0053】
このような吸気側および排気側動弁装置68I,68Eによれば、エンジンEEの特定の運転域である低速運転域では、弁休止機構73I,73Eを非作動状態とすることに伴って第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …がそれぞれ休止しており、第2吸気弁562 …および第2排気弁572 …だけが開閉作動する。この際、第2吸気弁562 …および第2排気弁572 …がともに開いている状態がオーバーラップしている角度が比較的小さいことにより、燃焼室43…での実圧縮比を向上せしめ、第2吸気路462 …からだけの燃焼室43…への混合気の流入に伴なうスワール発生により、燃費の低減および出力トルクの増大を図ることができる。またエンジンEの高速運転域では、弁休止機構73I,73Eを作動状態とすることにより、第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …が開閉作動することになり、エンジンEの運転中は第2吸気弁562 …および第2排気弁572 …が常時開閉作動しているので、高速運転域での出力向上を図ることが可能となる。したがって低速運転域から高速運転域までの広い運転域で出力向上を図ることが可能となるとともに燃費の低減を図ることができる。
【0054】
上述のように、エンジンEの低速運転域では、第1吸気弁561 …が休止状態となるが、その状態では、その休止している吸気弁561 …に対応した吸気路すなわち第1吸気路461 …に燃料が滞溜し、全ての吸気弁561 …,562 …を開閉作動せしめる高速運転域への切換え時に、滞溜している燃料が燃焼室43…に流入して燃焼室43…内の燃料濃度が一時的に濃くなり、エンジンEの出力低下や未燃炭化水素の発生を招く可能性がある。
【0055】
そこで、エンジンEの運転中は常時開閉作動している第2吸気弁562 …に対応した第2吸気路462 …と、休止する第1吸気弁561 …に対応した第1吸気路461 …との間を連通する連通路109…が、図6で明示するようにシリンダヘッド40に設けられ、第1吸気弁561 …の休止状態で、第1吸気路461 …の混合気は、矢印110で示すように、連通路109…から第2吸気路462 …側に流れることになる。
【0056】
しかも連通路109…は、鋳造成形後のシリンダヘッド40に、燃焼室43…側からの切削加工で形成されるものであり、第2吸気路462 …から第1吸気路461 …に向かうにつれて燃焼室43…に近接する側に傾斜して形成され、第1吸気路461 …への連通路109…の開口端が、燃焼室43…に極力近接した位置に配置される。
【0057】
図5で明示するように、4つのシリンダボア37…の配列方向に沿う中央側で相互に隣接するシリンダボア37,37間に対応する位置で、シリンダヘッド40には収納孔112が設けられており、シリンダヘッド40は、該収納孔112により第1および第2ヘッド部401 ,402 に区画される。
【0058】
この収納孔112には、吸気側および排気側動弁装置68I,68Eにおけるカムシャフト70,106を駆動するためのチェーン駆動手段等の手段が収納される。
【0059】
図12を併せて参照して、第1ヘッド部401 側に配置される一対の吸気ポート47,47間でシリンダヘッド40の一側面40a、すなわち角吸気ポート47…が開口する側の側面40aには、吸気側および排気側動弁装置68I,68Eにおける弁休止機構43I…,43E…に供給される作動油の油圧を制御する油圧制御弁113が取り付けられる。
【0060】
図13において、油圧制御弁113は、シリンダヘッド40の一側面40aへの作動油吸入通路114の開口端と、シリンダヘッド40の一側面40aへの第1作動油吐出通路1151 の開口端との間の連通、遮断を切換えるべくシリンダヘッド40の一側面40aに取付けられるものであり、前記作動油吸入通路114に通じる入口ポート116と第1作動油吐出通路1151 に通じる出口ポート117とを有してシリンダヘッド40の一側面40aに取付けられるハウジング118内に、スプール弁体119が摺動自在に嵌合されて成る。
【0061】
ハウジング118には、上端をキャップ120で閉塞されるシリンダ孔121が穿設されており、スプール弁体119は、キヤップ120との間に作動油圧室122を形成して該シリンダ孔121に摺動自在に嵌合される。しかもハウジング118の下部とスプール弁体119との間に形成されたばね室123には、スプール弁体119を上方すなわち閉じ方向に向けて付勢するばね124が収納される。スプール弁体119には、入口ポート116および出口ポート117間を連通可能な環状凹部125が設けられており、図13で示すようにスプール弁体119が上動しているときには、スプール弁体119は入口ポート116および出口ポート117間を遮断する状態にある。
【0062】
ハウジング118をシリンダヘッド40の一側面40aに取付けた状態で、入口ポート116と作動油吸入通路114との間にはオイルフィルタ126が挟持される。またハウジング118には、入口ポート116および出口ポート117間を連通するオリフィス孔127が穿設される。したがってスプール弁体119が閉じ位置にある状態でも、入口ポート116および出口ポート117間はオリフィス孔127を介して連通されており、オリフィス孔127で絞られた油圧が、出口ポート117から第1作動油吐出通路1151 に供給される。
【0063】
またハウジング118には、スプール弁体119が閉じ位置にあるときのみ環状凹部125を介して出口ポート117に通じるバイパスポート128が穿設され、このバイパスポート128はシリンダヘッド40内の上部に連通する。
【0064】
ハウジング118には、入口ポート116に常時連通する通路129が設けられ、この通路129は、作動油圧室122に通じてキャップ120に穿設される接続孔131に、ソレノイド弁130を介して接続される。したがってソレノイド弁130が開弁作動したときに作動油圧室122に油圧が供給され、この作動油圧室122内に導入された油圧の油圧力によりスプール弁体119が開弁方向に駆動される。
【0065】
またハウジング118には、作動油圧室122に通じるリークジェット132が穿設される。このリークジェット132はシリンダヘッド40内の上部に通じており、ソレノイド弁130が閉弁したときに作動油圧室122に残っている油圧がリークジェット132から逃がされる。
【0066】
図14において、上部クランクケース39の下部には、ミッションケース135の一部を構成する下部クランクケース136が結合されており、クランクシャフト137は両クランクケース39,136間で回転自在に支承される。
【0067】
また下部クランクケース136の下部にはオイルパン138が結合されており、該オイルパン138内に溜まった作動油を汲上げるオイルポンプ139がミッションケース135内に収納される。さらにミッションケース135には、上部クランクケース39よりも上方位置にはみ出すはみ出し部135aが設けられており、このはみ出し部135aには、クランクシャフト137と平行な回転軸線を有するスタータモータ140が、上部クランクケース39の上方に配置されるようにして取付けられる。
【0068】
作動油吸入通路114は、オイルポンプ135からの作動油を油圧制御弁113に導くものであり、シリンダヘッド40,シリンダブロック36、上部クランクケース39および下部クランクケース136に設けられる。
【0069】
而して作動油吸入通路114は、油圧制御弁113の入口ポート116に連なるようにしてシリンダヘッド40の一側面40aに開口する接続ポート114aと、該接続ポート114aに連なるとともに前記一側面40aに沿って一直線状に延びるようにしてシリンダヘッド40に設けられる第1通路部40bと、第1通路部114bに同軸に連なってシリンダブロック36に設けられる第2通路部114cと、下部クランクケース39に設けられて第2通路部114cに同軸に連なる一直線状の第3通路部114dと、第3通路部114dの下端に連なって上下方向に延びるようにして下部クランクケース136に設けられる第4通路部114eと、第4通路部114eの下端に連なってほぼ水平に延びるようにして下部クランクケース136に設けられる第5通路部114fと、第5通路部114fとほぼ平行な方向に延びるようにして下部クランクケース136に設けられる第6通路部114gとから成るものであり、第5および第6通路部114f,114g間に介装されるフィルタ141が下部クランクケース136に取付けられ、第6通路部114gがオイルポンプ139の吐出口に接続される。
【0070】
オイルポンプ139の吸入口には、オイルパン138内に配置されるストレーナ142に接続されており、ストレーナ142を介してオイルポンプ139に吸入れた作動油が、フィルタ141を介装せしめた作動油吸入通路141に吐出されることになる。しかもオイルポンプ139およびフィルタ141間には、作動油の油圧が過大となるのを防止するためのリリーフ弁143が接続されており、フィルタ141に連なる第5通路部114fの中間部には、エンジンEの各潤滑部に油を給油するためのオイルギャラリー144が連通される。
【0071】
ところで、シリンダブロック36およびシリンダヘッド40にはウォータージャケット145が設けられており、作動油吸入通路114においてシリンダブロック36およびシリンダヘッド40に対応する部分すなわち第1および第2通路部114b,114cは、ウォータージャケット145の外側に配置される。
【0072】
図5および図12に注目して、シリンダヘッド40における第1ヘッド部401 には、第1ヘッド部401 側に配置されている各燃焼室43…毎の弁休止機構73I…,73E…に作動油を供給する第1作動油吐出通路1151 が設けられ、第2ヘッド部402 には、第2ヘッド部402 側の各燃焼室43…毎の弁休止機構73I…,73E…に作動油を供給する第2作動油吐出通路1152 が設けられ、弁休止機構73I…,73E…毎にシリンダヘッド40に設けられている作動油供給路103…(図7参照)が第1および第2作動油吐出通路1151 ,1152 から分岐される。
【0073】
一方、シリンダヘッド40の一側面40aには、第1および第2ヘッド部401 ,402 間に跨る取付座146が形成されており、第1および第2作動油吐出通路1151 ,1152 は、その一端を前記取付座146に共通に開口せしめてシリンダヘッド40に設けられており、それらの作動油吐出通路1151 ,1152 の他端は収納孔112に近接する位置でじられる。
【0074】
前記取付座146にはカバー147が締結されており、該カバー147を介して両作動油吐出通路1151 ,1152 が連通される。
【0075】
次にこの施例の作用について説明すると、特定の運転域でも開閉作動する第2吸気弁562 …に対応した第2吸気路462 …と、前記特定の運転域で休止する第1吸気弁561 …に対応した第1吸気路461 …との間を連通する連通路109…がシリンダヘッド40に設けられるので、第1吸気弁561 …が休止したときには、その休止している第1吸気弁561 …に対応した第1吸気路461 …から、開閉作動している第2吸気弁562 …に対応した第2吸気路462 …側に連通路109…を介して混合気が流通する。このため、第1吸気弁561 …の休止状態で第1吸気路461 …に燃料が滞溜することが極力防止され、全ての吸気弁561 …,562 …を開閉作動せしめる運転域への切換えにあたっても、滞溜燃料が燃焼室43…に流入することはなく、燃焼室43…に流入する混合気の混合比が不安定となることを防止し、エンジン出力の低下や未燃炭化水素の発生を極力防止することができる。
【0076】
このように第1吸気弁561 …の休止状態で第1吸気路461 …に燃料が滞溜することを防止できることにより、吸気装置51を、各吸気路461 …,462 …に共通な気化器50を備える簡単な構成としても、第1吸気弁561 …が休止する状態から全ての吸気弁561 …,562 …が開閉作動する状態への切換時に混合比が不安定になることを回避することができる。
【0077】
しかも連通路109…は、鋳造成形後のシリンダヘッド40への燃焼室43…側からの切削加工で形成されるものであり、特別な工夫をすることなく、連通路109…をシリンダヘッド40に簡単に形成することができ、さらに連通路109…が、第1吸気路461 …から第2吸気路462 …に向かうにつれて燃焼室43…に近接する側に傾斜して形成されるので、特定の運転域で休止する第1吸気弁561 …に対応した第1吸気路461 …への連通路109…の開口端を、燃焼室43…に極力近接した位置に配置することができ、特定の運転域で第1吸気弁561 …が休止したときに、その休止した第1吸気弁561 …に対応する第1吸気路461 …を燃焼室43…に極力近接した位置で第2吸気路462 …に連通させることができ、第1吸気弁561 …の休止状態での燃料滞溜量を極力少なくすることができる。
【0078】
また第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …を特定の運転域で休止せしめる油圧式の弁休止機構73I…,73E…への作動油の油圧を制御する油圧制御弁113が、シリンダヘッド40に設けられる複数の吸気ポート47…が開口する側でシリンダヘッド40の側面40aに取付けられている。すなわち油圧制御弁113は、シリンダボア37…の配列方向とは直交する方向、すなわち車体フレーム21の前後方向いずれか、この実施例では後側でシリンダヘッド49の側面40aに取り付けられることになるので、シリンダボア37…の配列方向に沿う多気筒エンジンEの長さが、シリンダヘッド40に油圧制御弁113が取付けられることに起因して大となることを回避することができ、シリンダボア37…の配列方向が車体フレーム21の幅方向となるようにしてエンジンEが車体フレーム21に搭載される自動二輪車において、車体フレーム21の幅方向に沿う多気筒エンジンEの長さを極力短くすることが可能となる。
【0079】
しかも油圧制御弁113は、相互に隣接する吸気ポート47,47間でシリンダヘッド40の側面40aに取付けられるものであり、相互に隣接する吸気ポート47,47間の空きスペースを有効に活用して油圧制御弁113を配置することができ、車体フレーム21の幅方向に沿う多気筒エンジンEの長さを寄り一層短くすることができる。
【0080】
またオイルポンプ139からの作動油を油圧制御弁113に導く作動油吸入通路114が、シリンダヘッド40、シリンダブロック36およびクランクケース39,136に設けられており、オイルポンプ139からの作動油を油圧制御弁113まで導くための管路が不要であり、多気筒エンジンEの外観をすっきりと構成することができる。
【0081】
ところで、シリンダブロック36およびシリンダヘッド40には、ウォータージャケット145が設けられるのであるが、シリンダブロック36およびシリンダヘッド40に対応する部分で前記作動油吸入通路114はウォータージャケット145の外側に配置されてており、作動油吸入通路114を流通する作動油を効果的に冷却することが可能となる。
【0082】
また作動油吸入通路114は、シリンダヘッド40の一側面40aおよびウォータージャケット145間で前記側面40aに沿うようにしてシリンダヘッド40に一直線状に設けられる第1通路部114bと、第1通路部114bに同軸に連なってシリンダブロック36に設けられる第2通路部114cと、上部クランクケース39に設けられて第2通路部114cに同軸に連なる一直線状の第3通路部114dとを少なくとも有して構成されるものであり、オイルポンプ139から油圧制御弁113までの作動油経路を極力短くし、作動油吸入通路114での油圧損失を極力小さく抑えることができる。
【0083】
さらに4つのシリンダボア37…の配列方向に沿う中央側で相互に隣接するシリンダボア37,37間に対応する位置でシリンダヘッド40には、カムシャフト70,106を駆動するための手段を収納する収納孔112が、該シリンダヘッド40を収納孔112の両側の第1および第2ヘッド部401 ,402 に区画するようにして設けられている。これにより、シリンダボア37…の配列方向に沿うシリンダヘッド40ひいては多気筒エンジンE全体のバランスを良好に保つことができる。
【0084】
しかも第1ヘッド部401 側に配置される一対の吸気ポート47,47間でシリンダヘッド40の側面40aに取付けられる油圧制御弁113に連なるとともに第1ヘッド部401 側の各燃焼室43…毎の弁休止機構73I…,73E…に作動油を供給する第1作動油吐出通路1151 が第1ヘッド部401 に設けられ、第2ヘッド部402 には、第2ヘッド部402 側の各燃焼室43…毎の弁休止機構73I…,73E…に作動油を供給する第2作動油吐出通路1152 が設けられ、第1および第2作動油吐出通路1151 ,1152 の一端は、第1および第2ヘッド部401 ,402 間に跨ってシリンダヘッド40の側面40aに形成される取付座146に開口され、該取付座146に締結されるカバー147を介して第1および第2作動油吐出通路1151 ,1152 が連通されてている。したがって収納孔112の両側でシリンダヘッド40にそれぞれ設けられている第1および第2作動油吐出通路1151 ,1152 を簡単に連通せしめ、単一の油圧制御弁113から吐出される作動油を各燃焼室43…毎の弁休止機構73I…,73E…に効果的に供給することができる。
【0085】
弁休止機構73I…,73E…では、動弁カム591 …,1051 …に従動するバルブリフタ711 …,1071 …内にピンホルダ74…が摺動自在に嵌合され、該ピンホルダ74…に摺動自在に嵌合されているスライドピン76…が、その両端に作用する油圧力およびばね力の均衡に伴なって収容孔87…にバルブステム59…,61…の先端部を収容せしめる位置と、バルブステム59…,61…の先端部をスライドピン76…の外側面である当接面88…に当接させる位置との間で摺動可能である。したがってスライドピン76…の一端に作用する油圧力の制御により、第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …の休止状態と開閉作動状態とを切換えることができる。
【0086】
しかもピンホルダ74…にストッパピン78…が装着されるだけの簡単な構成で、ピンホルダ74…内でのスライドピン76…の軸線まわりの回転が阻止されるので、スライドピン76…を嵌合せしめたピンホルダ74…をバルブリフタ711 …,1071 …に嵌合せしめた状態で、該バルブリフタ711 …,1071 …をシリンダヘッド40に装着する作業を行えば、弁休止機構73I…,73E…を第1吸気弁561 …のステム59…および第1排気弁571 …のステム61…に組付けることができ、組付作業が容易となる。
【0087】
さらにピンホルダ74…には、第1吸気弁561 …におけるステム59…の先端部および第1排気弁571 …におけるステム61…の先端部を挿通せしめる挿通孔81…が設けられるとともに、スライドピン76…を摺動自在に嵌合せしめる摺動孔80…を前記挿通孔81…との間に挟む延長孔82…が、バルブステム59…,61…の先端部を収容可能として前記挿通孔81…と同軸に設けられている。したがって、第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …の休止状態でバルブステム59…,61…の先端部を収容孔87…だけでなく延長孔82…にも収容せしめるようにして、収容孔87…の長さすなわちスライドピン76…の直径を小さく設定することが可能となり、それに応じてピンホルダ74…の小型化も可能として、弁休止機構73I…,73E…全体の小型化を図ることができる。
【0088】
またバルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端側で延長孔82…の端部を塞ぐシム84…が、バルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端との当接を可能としてピンホルダ74…に装着されている。すなわちピンホルダ74…にバルブリフタ711 …,1071 …からの押圧力を作用せしめるためにバルブリフタの閉塞端側で延長孔の端部を閉塞する必要があるが、バルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端に当接するシム84…で延長孔82…の端部を塞ぐようにしているので、ピンホルダ74…の構造を単純化しつつ、シム84をその厚みが異なるものと交換することにより、第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …の弁頭間隙を適当なものに調整することができる。
【0089】
しかもバルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端に対向する部分でピンホルダ74…には、前記延長孔82…の軸線と同軸である円筒状の収容筒部83…が一体に設けられており、円盤状に形成されるシム84…の一部が収容筒部83…内に嵌合されるので、比較的小型のシム845…を簡単にピンホルダ74…に装着することができる。
【0090】
またバルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端内面には、シム84…に当接する突部85…が一体に設けられており、第1吸気弁561 …および第1排気弁571 …におけるバルブステム59…,61…の軸線延長上で、バルブリフタ711 …,1071 …からピンホルダ74…に押圧力を作用せしめるようにして、シリンダヘッド40に対するバルブリフタ74…の摺動動作をバルブステム59…,61…の軸線に確実に沿わせたものとし、バルブリフタ711 …,1071 …の摺動動作を円滑化することができる。
【0091】
ところで、ピンホルダ74…をバルブリフタ711 …,1071 …の閉塞端側に向けて付勢するばね力を発揮するコイルばね92…が、ピンホルダ74…およびシリンダヘッド40間に設けられるのであるが、該コイルばね92…は、その外周がバルブリフタ711 …,1071 …の内面に接触することを回避する位置でバルブステム59…,61…を囲繞するように配置されており、ピンホルダ74…には、コイルばね92…の端部をバルブステム59…,61…の軸線に直交する方向で位置決めする突起93…,94…が設けられている。したがってコイルばね92…が発揮するばね力の方向をバルブステム59…,61…の軸線に確実に沿わせたものとし、しかもコイルばね92…の外周がバルブリフタ711 …,1071 …に摺接することによるフリクションロスの発生を防止することができる。
【0092】
しかも前記突起93…,94…は、コイルばね92…の線径以下の突出量でピンホルダ74…に一体に突設されており、コイルばね92…が収縮しても該コイルばね92…がピンホルダ74…に摺接することがないので、ピンホルダ74…およびコイルばね92…の摺接によるフリクションロスの発生も防止することができる。
【0093】
また図15には参考例が示され、この参考例では、ピンホルダ74およびシリンダヘッド40間に設けられるコイルばね92が、該コイルばね92の外周がバルブリフタ711 の内面に接触することを回避する位置でバルブステム59を囲繞する位置に配置され、コイルばね92の端部をバルブステム59の軸線に直交する方向で位置決めするための位置決め部としての溝149,150がピンホルダ74に設けられしかも各溝149,150の深さは、コイルばね92の線径以下に設定される。
【0094】
この参考例によっても、上記施例と同様に、コイルばね92が発揮するばね力の方向をバルブステム59の軸線に確実に沿わせたものとし、コイルばね92の外周がバルブリフタ711 に摺接することによるフリクションロスの発生を防止することができる。またコイルばね92が収縮しても該コイルばね92がピンホルダ74に摺接することがないようにして、ピンホルダ74およびコイルばね92の摺接によるフリクションロスの発生も防止することができる。
【0095】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、回り止め手段によって、ピンホルダ内でスライドピンが軸線まわりに回転することが阻止することにより、スライドピンを嵌合せしめたピンホルダをバルブリフタに嵌合せしめた状態で、該バルブリフタをシリンダヘッドに装着する作業を行えば、弁休止機構を機関弁のバルブステムに組付けることができ、組付作業が容易となる。また前記回り止め手段が、スライドピンの軸線方向への移動を許容しつつ該スライドピンと係合する、外径が各部一様な円柱状のストッパピンであるため、簡単な構成でスライドピンに対する回り止め手段を構成することができる。しかもピンホルダをバルブリフタの閉塞端側に向けて付勢するコイルばねの端部をバルブステムの軸線に直交する方向で位置決めする突起状の位置決め部がピンホルダに設けられるため、コイルばねが発揮するばね力の方向をバルブステムの軸線に確実に沿わせたものとし、しかもコイルばねの外周がバルブリフタに摺接することによるフリクションロスの発生を防止することができる。その上、前記突起状の位置決め部は、コイルばねの線径以下の突出量でピンホルダに一体に突設されるため、コイルばねが収縮しても該コイルばねがピンホルダに摺接することがなく、ピンホルダおよびコイルばねの摺接によるフリクションロスの発生を防止することができる。さらに前記突起状の位置決め部の一部に形成した段部に前記ストッパピンの機関弁側の端部を当接させて、ストッパピンが機関弁側に移動するのを阻止することができる。
【0097】
また請求項の発明によれば、収容孔の長さすなわちスライドピンの直径を小さく設定することが可能となり、それに応じてピンホルダの小型化も可能として、弁休止機構全体の小型化を図ることができる。ピンホルダの構造を単純化しつつ、シムをその厚みが異なるものと交換することにより、機関弁の弁頭間隙を適当なものに調整することができる。
【0098】
また請求項の発明によれば、比較的小型のシムを簡単にピンホルダに装着することができる。
【0099】
また請求項の発明によれば、シリンダヘッドに対するバルブリフタの摺動動作をバルブステムの軸線に確実に沿わせたものとし、バルブリフタの摺動動作を円滑化することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における自動二輪車の側面図である。
【図2】 図1の2矢視平面図である。
【図3】 図5の3−3線に沿う部分でのエンジンの上部の部分縦断面図である。
【図4】 図5の4−4線に沿う部分でのエンジンの上部の横断面図である。
【図5】 図3の5−5矢視方向から見たシリンダヘッドの底面図である。
【図6】 吸気ポート付近のシリンダヘッドの部分横断面図である。
【図7】 弁休止機構の拡大縦断面図である。
【図8】 ピンホルダを上方から見た斜視図である。
【図9】 ピンホルダを下方から見た斜視図である。
【図10】 スライドピンの斜視図である。
【図11】 吸気弁および排気弁の開弁リフト特性図である。
【図12】 図5の12矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図である。
【図13】 油圧制御弁の構成を示す断面図である。
【図14】 シリンダブロックおよびクランクケースの油圧経路を示す縦断面図である。
【図15】 参考例での図7に対応した断面図である。
【符号の説明】
40・・・シリンダヘッド
43・・・燃焼室
441 ,451 ・・・弁口
561 ・・・機関弁としての吸気弁
571 ・・・機関弁としての排気弁
58,60・・・弁体部
59,61・・・バルブステム
691 ,1051 ・・・動弁カム
711 ,1071 ・・・バルブリフタ
73I,73E・・・弁休止機構
74・・・ピンホルダ
75・・・油圧室
76・・・スライドピン
77・・・戻しばね
78・・・回り止め手段としてのストッパピン
80・・・摺動孔
81・・・挿通孔
82・・・延長孔
83・・・収容筒部
84・・・シム
85・・・突部
87・・・収容孔
89,90・・装着孔
92・・・コイルばね
93・・・位置決め部としての突起
95・・・段部

Claims (4)

  1. 燃焼室(43)に臨んで開口してシリンダヘッド(40)に設けられる弁口(441 ,451 )を開閉可能な弁体部(58,60)にバルブステム(59,61)の基端が一体に連設されて成る機関弁(561 ,571 )が、前記弁口(441 ,451 )を閉じる方向にばね付勢されてシリンダヘッド(40)に開閉作動可能に支承され、動弁カム(691 ,1051 )に従動して前記バルブステム(59,61)の軸線と同軸方向に摺動することを可能としたバルブリフタ(711 ,1071 )が前記シリンダヘッド(40)に支承され、前記バルブリフタ(711 ,1071 )及び前記機関弁(561 ,571 )間に、バルブリフタ(711 ,1071 )から機関弁(561 ,571 )への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって押圧力の非作用状態では前記バルブリフタ(711 ,1071 )の摺動動作にかかわらず機関弁(561 ,571 )を休止状態とする弁休止機構(73I,73E)が設けられるエンジンの動弁装置において、
    前記弁休止機構(73I,73E)は、動弁カム(691 ,1051 )側を閉塞端として有底円筒状に形成されるバルブリフタ(711 ,1071 )に摺動可能に嵌合されるとともに前記バルブリフタ(711 ,1071 )の軸線と直交する軸線を有する摺動孔(80)ならびに前記バルブステム(59,61)を軸方向移動自在に挿通せしめて前記摺動孔(80)の内面に開口する挿通孔(81)が設けられるピンホルダ(74)と、そのピンホルダ(74)をバルブリフタ(71 1 ,107 1 )の閉塞端側に向けて付勢するコイルばね(92)と、一端を油圧室(75)に臨ませて前記摺動孔(80)に摺動可能に嵌合されるとともに前記挿通孔(81)に同軸に連なり得る収容孔(87)が設けられるスライドピン(76)と、前記油圧室(75)の容積を縮少する側に前記スライドピン(76)を付勢するばね力を発揮する戻しばね(77)と、前記スライドピン(76)の軸線まわりの回転を阻止してピンホルダ(74)およびスライドピン(76)間に設けられる回り止め手段(78)とを備え、
    前記スライドピン(76)は、その両端に作用する油圧力およびばね力の均衡に伴なって前記収容孔(87)を前記挿通孔(81)に同軸に連ならせてバルブステム(59,61)の先端部を前記収容孔(87)に収容せしめる位置と、バルブステム(59,61)の先端部をスライドピン(76)の外側面に当接させる位置との間での摺動を可能として前記摺動孔(80)に嵌合され
    前記コイルばね(92)は、該コイルばね(92)の外周がバルブリフタ(71 1 ,107 1 )の内面に接触することを回避する位置でバルブステム(59,61)を囲繞してピンホルダ(74)およびシリンダヘッド(40)間に設けられ、
    前記ピンホルダ(74)には、前記コイルばね(92)の端部をバルブステム(59,61)の軸線に直交する方向で位置決めする突起状の位置決め部(93,94)が、該コイルばね(92)の線径以下の突出量で一体に設けられ、
    前記回り止め手段は、前記摺動孔(80)を相互間に挟むようにして前記ピンホルダ(74)に同軸に設けられる一対の装着孔(89,90)に嵌合されて、前記スライドピン(76)の軸線方向への移動を許容しつつ該スライドピン(76)と係合する、外径が各部一様な円柱状のストッパピン(78)より構成され、
    前記突起状の位置決め部(93,94)の一部には、前記ストッパピン(78)の前記機関弁(56 1 ,57 1 )側の端部に当接して該ストッパピン(78)が機関弁(56 1 ,57 1 )側に移動するのを阻止するための段部(95)が、一方の前記装着孔(89)に連なるように形成されることを特徴とするエンジンの動弁装置
  2. 前記ピンホルダ(74)には、前記挿通孔(81)との間に前記摺動孔(80)を挟む延長孔(82)が、前記バルブステム(59,61)の先端部を収容可能として前記挿通孔(81)と同軸に設けられ、前記バルブリフタ(711 ,1071 )の閉塞端側で前記延長孔(82)の端部を塞ぐシム(84)が、前記バルブリフタ(711 ,1071 )の閉塞端との当接を可能としてピンホルダ(74)に装着されることを特徴とする請求項記載のエンジンの動弁装置。
  3. 前記バルブリフタ(711 ,1071 )の閉塞端に対向する部分で前記ピンホルダ(74)には、前記延長孔(82)の軸線と同軸である円筒状の収容筒部(83)が一体に設けられ、円盤状に形成されるシム(84)の一部が前記収容筒部(83)内に嵌合されることを特徴とする請求項記載のエンジンの動弁装置。
  4. 前記バルブリフタ(711 ,1071 )の閉塞端内面には、前記シム(84)に当接する突部(85)が一体に設けられることを特徴とする請求項または記載のエンジンの動弁装置
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