JP4162669B2 - ライブラリ装置及びライブラリ装置のハンド機構 - Google Patents

ライブラリ装置及びライブラリ装置のハンド機構 Download PDF

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Description

本発明は、ライブラリ装置及びライブラリ装置のハンド機構に関し、特に、カートリッジ型の記録媒体が装置内の棚に多数収納されており、選択した所望の記録媒体に対して記録再生を行うライブラリ装置、及びライブラリ装置に使用されるアクセッサのハンド機構に関するものである。
従来、コンピュータシステムにおける情報量の増大に伴い、大容量の情報を保管するための情報記憶装置として、磁気テープを内蔵するカートリッジ式記憶媒体(以後単にカートリッジと言う)を用いたライブラリ装置が知られている。このようなライブラリ装置はその内部に、多数のカートリッジを収納するための複数の棚、カートリッジの投入および排出を行なうためのアクセスユニット、カートリッジ内の記憶媒体に対してデータの記録/再生を行なうドライブユニット、カートリッジを収納したカートリッジ収納棚とドライブユニットとの間でカートリッジを移送するアクセッサロボット(以下、単にアクセッサという)とを含んで構成されている。
近年、コンピュータシステムの発達により、コンピュータシステムを構成する電子機器装置の信頼性向上と共に、市場での競争力強化のためにこのようなライブラリ装置のコストダウンや小型化、大容量化が求められている。このため、より低価格、小型で大容量な信頼性の高いライブラリ装置、例えばカートリッジの収納数が数百個あり、ドライブユニットの数も20台程度ある大容量のライブラリ装置、を実現する必要がある。
また、このような大容量のライブラリ装置では、カートリッジ収納棚に対してカートリッジを出し入れするハンド機構が重要な役割を果たす。従来のハンド機構は、カートリッジを把持するフィンガの前後動作(カートリッジの出し入れ方向の動作)とフィンガのカートリッジの把持動作に別々の複数のモータを使用して、それぞれの動作を個別に制御していた。
しかし、従来のハンド機構では複数のモータを使用するために、ライブラリ装置の大型化、モータ数増加によるコストアップや搭載カートリッジの数量を増大するのが困難である等の問題が発生した。
そこで、ハンド機構に、カートリッジを把持するフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、フィンガおよびリンク機構の往復動作とリンク機構の駆動を行うクランク機構を設け、クランク機構を1つのモータで駆動することにより、ハンド機構の構造を簡素化し、コストを下げたライブラリ装置が特許文献1に提案されている。
特開2003−59143(図7とその説明部分)
しかしながら、特許文献1に記載のハンド機構は、構造が簡単で小型化やモータ数の削減を図ることができる反面、大型の磁気テープライブラリ装置への採用が困難であるという問題点があった。この問題点を更に詳しく説明すると、特許文献1に記載のライブラリ装置は小型であるために、アクセッサに正確な位置付け精度がなくても、即ち、多少の組立誤差があっても装置側で吸収できるが、装置が大型化するとアクセッサの移動距離が長くなるために、装置の組立精度、部品精度が良くないと、アクセスしようとするカートリッジを収納した棚への位置付けがずれてしまうという問題が生じてしまうのである。
そして、例えば、アクセッサがカートリッジ収納棚に接近しすぎると、ハンド機構のフィンガが途中で前進できなくなってしまい、正常位置に到達できなくなる。すると、クランク機構のクランクアームが回転出来なくなるためにリンク機構を駆動できなくなって、リンク機構に取り付けられているフィンガがカートリッジを把持できなくなり、最悪の場合はハンド機構の故障やカートリッジを破損してしまうという問題があった。
そこで本発明は、クランク機構とリンク機構によりフィンガを動作させるハンド機構に於いて、アクセッサの移動後にハンド機構がカートリッジにアクセスする際の位置付けが、正常位置より近くなってしまった場合でも、クランク機構のクランクアームの回転を継続させることでき、リトライをする事無くカートリッジにアクセスする事が可能な信頼性の高いライブラリ装置およびこのライブラリ装置に使用するハンド機構を提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明のライブラリ装置は、記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個のカートリッジを収納する収納棚と、カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及びカートリッジを把持して収納棚とドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、アクセッサに、前進動作、カートリッジの把持/開放動作、後退動作を行うハンド機構が設けられており、ハンド機構には、その前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内でカートリッジに当接して停止した場合でも把持動作を行わせるバッファ機構が設けられており、バッファ機構は、圧縮ばねによって付勢されたスライド機構を備えており、スライド機構は、当接によって生じた外力に応じて圧縮ばねを圧縮して移動することにより、ハンド機構に正常位置と同様の把持動作を行わせることを特徴とするライブラリ装置である。
ライブラリ装置のハンド機構が、カートリッジを把持するフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、フィンガおよびリンク機構の往復動作とフィンガの駆動を行うクランク機構とから構成されている場合に、バッファ機構はクランク機構に設けることができる。
また、ハンド機構のクランク機構を構成するクランクアームの回転軸が、この回転軸を収容する回転ベースによって回転駆動されるようになっている場合は、バッファ機構は回転軸と回転ベースとの間に設けることができる。
この場合、移動機構が、回転軸に結合するバッファブロックであり、バッファ機構は、バッファブロックと、このバッファブロックを回転ベース内で移動させるスライドシャフトと、スライドシャフトの周りに巻回された圧縮ばねとから構成することができる。この構成では、回転軸は圧縮ばねの付勢力により通常状態において回転ベースの中心に位置しており、ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内でカートリッジに当接して停止した場合には、圧縮ばねの収縮によって回転軸がクランクアームと反対側に移動し、クランクアームが回転を継続してリンク機構が正常に駆動されることができる。
前記目的を達成する本発明のライブラリ装置に使用されるハンド機構は、記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個のカートリッジを収納する収納棚と、カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及びカートリッジを把持して収納棚とドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、アクセッサに備えられたハンド機構であって、カートリッジを把持するフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、フィンガおよびリンク機構の往復動作とリンク機構の駆動を、回転動作によって行うクランク機構と、クランク機構の回転動作が、ハンド機構が正常位置に到達する前の所定範囲内でカートリッジに当接して途中で停止させられた場合でも、回転動作を継続させるバッファ機構とを備え、バッファ機構は、圧縮ばねによって付勢されたスライド機構を備えており、スライド機構は、当接によって生じた外力に応じて圧縮ばねを圧縮して移動することにより、クランク機構にその回転動作を正常位置と同様に継続させることを特徴とするハンド機構である。
本発明のライブラリ装置によれば、アクセッサに設けられたハンド機構が、アクセッサの移動後にハンド機構がカートリッジにアクセスする際の位置付けが、正常位置より近くなってしまった場合でも、クランク機構のクランクアームの回転が継続可能であるため、リトライをする事無くカートリッジにアクセスする事が可能であるので、ライブラリ装置の信頼性が高いという効果がある。
また、本発明のハンド機構によれば、クランク機構とリンク機構によりフィンガを動作させてカートリッジを把持する場合に、ハンド機構が正常位置からカートリッジに近づいた場合でも、所定範囲内であればカートリッジの把持動作を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の好適な実施例を説明するが、同じ構成部品については同じ符号を付して説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施例のライブラリ装置1を正面側から見たものであり、(b)はライブラリ装置のカバー1Aを取り外した状態を示すものである。ライブラリ装置1の正面パネルには、磁気テープが内蔵されたカートリッジをこのライブラリ装置1に出し入れするための媒体アクセスポート2がある。この実施例のライブラリ装置1には媒体アクセスポート2は2箇所あり、それぞれの媒体アクセスポート2からカートリッジをライブラリ装置1に出し入れすることができる。
図1(b)に示すように、ライブラリ装置1の内部には、カートリッジ10に対してデータの記録又は再生を行う記録再生装置であるドライブ8と、カートリッジ10を多数個収納するカートリッジ収納棚9がある。この図にはカートリッジ収納棚9は1つしか示していないが、図1(a)に示した右側の媒体アクセスポート2に対応する位置にもカートリッジ収納棚9を設けることができる。
ライブラリ装置1の内部には更に、ドライブ8とカートリッジ収納棚9の間でカートリッジ10を搬送するためのロボットであるアクセッサ7が設けられている。アクセッサ7にはカートリッジ収納棚9に対してカートリッジ10を抜き差しすることができるハンド機構6が設けられており、ハンド機構6は、ライブラリ装置1の内部を前後左右、及び上下に動くことができる。
このようなライブラリ装置1は、コンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータにネットワークを介して接続され、各装置からのアクセスに応じて、カートリッジ10に情報を記録し、またカートリッジ10からの再生を行う。そのために、多数のカートリッジ10がライブラリ装置1内のカートリッジ収納棚9に収納されている。この実施例のライブラリ装置1は、ドライブ8を最大20基、カートリッジ収納棚9の棚数を最大700個程度設けることができる大型の装置である。更に、カートリッジ10の追加や交換が必要になった場合には、媒体アクセスポート2を通じてこれを行うことができる。
図2(a)はライブラリ装置1に内蔵されるハンド機構6の一実施例の外観を示すものである。ハンド機構6は、図1(b)に示したアクセッサ7によってカートリッジ収納棚9の前の所望の位置に位置決めされると、その位置で筐体60からフィンガ3を突出させてカートリッジ10を把持し、把持したカートリッジ10を筐体60の内部に引き込む。フィンガ3の筐体60に対する出し入れと、フィンガ3によるカートリッジ10の把持動作は、筐体60の後部に取り付けられたモータ4で行われるようになっている。また、筐体60の上部に取り付けられたバーコードリーダ5で、後述するカートリッジ10に添付されているバーコードが読み取られるようになっている。カートリッジ10が取り込まれたハンド機構6は、アクセッサによって別の場所に移動される。
図2(b)は図2(a)のハンド機構6のカバー61を外してハンド機構6の内部のクランク機構20とリンク機構30ののみの構成を示すものである。また、クランク機構20とリンク機構30が図2(b)と同じ位置にある状態で、その他の構成部材を合せて示す図が図3(c)である。ハンド機構6の内部には、前述のフィンガ3をハンド機構6の内部で移動させるクランク機構20と、クランク機構20によってハンド機構6の筐体60の内部を移動し、フィンガ3によるカートリッジの把持動作を行わせるリンク機構30とがある。
クランク機構20は、クランクアーム21、回転ベース23、クランクピン24、およびローラ25を備えている。クランクアーム21は周囲にギヤが形成された回転ベース23に取り付けられている。回転ベース23はモータ4によって回転駆動され、回転ベース23の回転により、クランクアーム21は回転軸22を中心にして回転する、クランクアーム21の先端部に取り付けられたクランクピン24にはローラ25が回転自在に軸支されている。クランクピン24とローラ25がリンク機構30に係合している。
ハンド機構6の筐体60の床面63には、その両サイドの近傍に2本のスライドレール62が平行に設けられており、リンク機構30はこのスライドレール62にガイドされて筐体60内を移動するようになっている。更に詳しく説明すると、リンク機構30は、ベース31、貫通孔32、突き当て板33、2本のリンクロッド34、ピン35、ガイド溝36、及び引っ張りばね37から構成されている。ベース31の両側に設けられた貫通孔32に、図3(c)に示したスライドレール62が挿通される。突き当て板33はリンク機構30の前面に設けられている。2本のリンクロッド34は、その一端がベース31にピン35で軸支され、他端がピン35で互いに結合されている。ピン35で結合された2本のリンクロッド34とベース31との間の空間がガイド溝36となっており、このガイド溝36に、クランク機構20のクランクピン24に遊嵌されたローラ25が挿入されている。
そして、ピン35によって連結されたリンクロッド34の両端部にフィンガ3が取り付けられている。リンクロッド34とベース31との間には引っ張りばね37が張設されている。この引っ張りばね37によりリンクロッド34はベース31側に引っ張られており、この結果、フィンガ3が閉じる方向に付勢される。リンクロッド34の一方は、ガイド溝36内に山状に湾曲して突出しており、この突出部分がカム部34Cとなっている。
図2(b)に示すように結合するクランク機構20とリンク機構30は、クランクアーム21の先端部に取り付けられたクランクピン24とローラ25がリンク機構30のガイド溝36に挿入されているので、回転ベース23の回転により、リンク機構30が矢印F方向、あるいは矢印R方向に移動する。なお、この実施例では、クランクアーム21の回転中心は回転ベース23の底部にあるが、クランクアーム21に仮想回転軸22Kがあるものとする。
クランクアーム21は、そのクランクピン24とローラ25がハンド機構6の最も奥にある状態から、回転ベース23が矢印F1方向に回転する時が、これからカートリッジを把持しにいく状態である。この時は、リンク機構30がカートリッジに近づいた時に、ローラ25がリンクロッド34のカム部34Cに乗り上げるので、この時にリンク機構30がローラ25に押されてカム部34Cの突出部分の距離分だけ余分に前方に移動する。すると、この余分な移動によってリンク機構30に取り付けられたフィンガ3が開く。そして、ローラ25がリンクロッド34のカム部34Cを乗り越えると、リンク機構30が引っ張りばね37に引っ張られて元の状態に戻るので、リンク機構30に取り付けられたフィンガ3が閉じる。このフィンガ3の開閉動作によって、カートリッジがフィンガ3に把持される。
カートリッジを把持したクランクアーム21は、回転ベース23がそのまま矢印R1の方向に回り続けるので、カートリッジを把持したリンク機構30矢印R方向に移動し、カートリッジをハンド機構の奥まで移動させる。このようにして、カートリッジがハンド機構に収納されると、ハンド機構はアクセッサによってカートリッジを届ける別の場所、例えば、ドライブの前や、カートリッジを収納する別のカートリッジ収納棚の前、に移動される。
ハンド機構がカートリッジを届ける場所に位置付けられると、今度は回転ベース23が矢印F2の方向に回転し、カートリッジを把持したままリンク機構30が矢印F方向に移動する。ローラ25がハンド機構6の奥から最も遠い位置まで移動した後、回転ベース23は更に矢印R2方向に回転を続ける。すると、ローラ25がリンクロッド34のカム部34Cに乗り上げるので、前述のようにリンク機構30に取り付けられたフィンガ3が開く。この後、回転ベース23の矢印R2の方向への回転によってリンク機構30がハンド機構6の奥側に移動するが、フィンガ3が開いた状態であるので、カートリッジを置き去りにして移動する。そして、ローラ25がリンクロッド34のカム部34Cを乗り越えてフィンガ3が閉じる時には、フィンガ3は既にカートリッジの把持位置から離れた位置にある。このフィンガ3の開閉動作によって、カートリッジが残されたままリンク機構30がハンド機構6の奥まで戻る。
図3(a)は図2(b)に示したクランク機構20のクランクアーム21が矢印R1方向に最大限回転した状態を示すものである。即ち、カートリッジは図示していないが、カートリッジを把持してハンド機構の最も奥まで引き込んだ状態を示すものである。図3(a)に示す位置からクランクアーム21が矢印F2方向に回転すると、図3(b)に示す状態を経て図3(c)に示す状態になる。また、図3(c)の状態からクランクアーム21が更に回転すると、図3(d)の状態を経て図3(a)に破線で示す状態になる。即ち、この実施例のクランクアーム21は約360°の間を往復動作を行うものである。
図4(a)は本発明のライブラリ装置1に内蔵される磁気テープカートリッジ10の一例を示すものである。カートリッジ10の側面には、識別ラベル貼付領域11と、内蔵されたリールに巻き付けられた磁気テープの引出し口12がある。このカートリッジ10は、図1(b)に示したドライブ8に挿入されると、図4(b)に示すように、その引出し口12から磁気テープ13がリーダピン14に導かれて引き出される。また、カートリッジ10の識別ラベル貼付領域11には、図4(C)に示すような、識別子としてバーコードが印刷されたバーコードラベル15が貼付される。各カートリッジ10は、このバーコードラベル15に印刷されたバーコードが、図2に示したバーコードリーダ5によって読み取られることによって、その巻の番号、巻の内容が把握できるようになっている。更に、カートリッジ10には、その正面側に媒体識別用の凹部(図示せず)があり、背面側の両側面にはハンド機構のフィンガによって把持される凹部16が設けられている。
識別ラベル貼付領域11に貼付されるラベルとしては、バーコードが印刷されたバーコードラベル15以外にも、二次元バーコードが印刷されたラベルや、マークや記号が印刷されたラベルを使用することもできる。また、図4(a)から(c)に示したカートリッジ10は、ライブラリ装置1で使用されるカートリッジの1つの種類であるLTO媒体と呼ばれるものであり、このカートリッジ10の外寸は、幅が105.4mm、奥行きが102mm、高さが21.5mmである。カートリッジ10としては、このLTO媒体の他にもDLT媒体を使用することができる。
図5は、本発明のライブラリ装置1のハンド機構6に組み込まれるバッファ機構40の一実施例の組立斜視図である。この実施例のバッファ機構40は、クランク機構20の回転ベース23に組み込まれている。回転ベース23は、所定の厚さを備えた円板状のものであり、その周囲には図2(b)に示したモータ4によって駆動されるギヤ28が形成されている。従来の回転ベース23は中実であり、回転ベース23の上面に直接クランクアーム21が取り付けられていた。一方、この実施例の回転ベース23は、ギヤ28の歯先を結ぶ円と同心円状の凹部26が設けられており、この凹部26の中にバッファ機構40が設けられている。
バッファ機構40は、バッファブロック41、スライドシャフト42、及び圧縮ばね43を備えている。また、回転ベース23には、凹部26と外部とを連通する貫通孔27が、スライドシャフト42を挿通するために設けられている。回転ベース23の凹部26の内周面に開口する貫通孔27の、凹部26を挟んで対向する反対側の内周面には、スライドシャフト42の端部を保持する保持穴が設けられている。バッファブロック41は、回転ベース23に設けられた凹部26の深さに相当する厚さを備えた半円状をしており、弦に対応する部分と弧に対応する部分との間には、スライドシャフト42を挿通するための貫通孔44が平行に設けられている。バッファブロック41の頂面にはクランクアーム21を取り付けるためのねじ穴46が3つ設けられている。
バッファ機構40を組み立てる際は、バッファブロック41の弧状の部分を、回転ベース23の凹部26の内周面に沿わせて凹部26内に挿入する。このとき、バッファブロック41に設けられた貫通孔44が、回転ベース23に設けられた貫通孔27の延長線上に位置するようになるように、バッファブロック41の凹部26内の位置を調整する。そして、圧縮ばね43の両端部が2つの貫通孔27,44の位置になるように、圧縮ばね43を凹部26内に挿入し、この状態でスライドシャフト42を貫通孔27、圧縮ばね43、貫通孔44、及び保持穴(図示されず)の順に挿通する。このようにしてバッファブロック41が凹部26内に取り付けられた状態が図6(a)に示す状態であり、図6(b)は図6(a)の状態を反対側から見たものである。
図5に戻って、このようにして、バッファ機構40が組み立てられた後、ねじ45でクランクアーム21をバッファブロック41に取り付ける。クランクアーム21の先端部には段差部21Cがあり、この段差部21Cの先にクランクピン24が固着されている。このクランクピン24にローラ25が回転自在に取り付けられる。また、クランクアーム21の基部には孔がもうけられているので、この孔の中心がクランクアーム21の仮想回転軸22Kとなる。なお、スペーサ19は、バッファブロック41と凹部26の間に組み立てられ、図示のねじ45とは別のねじにて筐体60に凹部26の固定用として組み立てられるものである。(図6(d)参照)
以上のように構成されたバッファ機構40では、図5に示すクランクアーム21に、矢印Pで示す外力が印加されると、図6(c)に示すように、クランクアーム21に接続するバッファブロック41は、圧縮ばね43を縮めながらスライドシャフト42に沿って移動する。図6(d)は図6(c)の状態を反対側から見たものである。この結果、バッファブロック41に取り付けられたクランクアーム21の回転軸(仮想回転軸22K)が、バッファブロック41の移動に伴ってずれることになる。
図7(a)は図1(b)に示したアクセッサ7によってハンド機構6が、把持しているカートリッジ10をカートリッジ収納棚9に戻す場合に、カートリッジ収納棚9に対して正常の位置に来た状態を示すものである。この状態では、回転ベース23の回転によってクランクアーム21が正常に回転し、クランクアーム21は最大回転位置まで到達することができる。この後、クランク機構20のクランクアーム21は更に矢印R2方向に回転することにより、リンクロッド34のカム部34Cを通過するので、リンク機構30が正常に動作し、フィンガ3が開いてカートリッジ10を置いたままリンク機構30がハンド機構6内に戻ることができる。
図7(b)は図1(b)に示したアクセッサ7によってハンド機構6が、これから戻そうとするカートリッジ10を収納するカートリッジ収納棚9に対して近づき過ぎた位置に来た異常状態を示すものである。この状態では、回転ベース23の回転によってクランクアーム21が回転した時に、ハンド機構6がカートリッジ収納棚9に対して近づき過ぎているために、クランクアーム21の回転が最大回転位置まで到達する前に止められてしまう。
従来のハンド機構6では、前述のように、クランクアーム21が回転ベース23に固定されていたので、この状態ではクランクアーム21がこれ以上回転できなかった。従って、ハンド機構6がカートリッジ収納棚9に対して近づき過ぎた場合には、クランクアーム21を逆転させてリンク機構30をカートリッジ10から離し、その後にアクセッサによってハンド機構6を一旦カートリッジ収納棚9から離し、リトライ(再試行)によってハンド機構6がカートリッジ収納棚9に対して正常になるまで、接近動作を繰り返す必要があった。
一方、本発明の前述の実施例の構成では、クランクアーム21が回転ベース23にバッファ機構40を介して接続されているので、図7(b)に示す状態となって、クランクアーム21の回転が止められると、図5で説明したように、クランクアーム21に矢印P方向から外力が印加された状態と同じ状態になり、図6(c)、(d)に示したように、バッファブロック41が移動し、クランクアーム21の回転軸が図7(c)に示すように、カートリッジ10から離れる方向(図7(c)に矢印Qで示す方向)にずれる。この結果、クランクアーム21の仮想回転軸22Kが後方に移動するので、クランクアーム21が回転を継続することができ、クランクアーム21は最大回転位置まで到達することができる。よって、クランク機構20のクランクアーム21によってリンク機構30が正常に動作し、フィンガ3によってカートリッジ10を正しくカートリッジ収納棚9に戻すことができる。このため、本発明ではリトライ(再試行)は不要である。
即ち、図7(c)に示すようにハンド機構6がカートリッジ10をカートリッジ収納棚9に戻した後、回転ベース23が矢印R2方向に回転すると、クランクアーム21も矢印R2方向に回転すると共に、バッファ機構40が正常位置に戻る。そして、クランクアーム21の矢印R2方向への回転で、ローラ25がリンクロッド34のカム部34Cを乗り越えるので、フィンガ3が開いてカートリッジ10がカートリッジ収納棚9に置き去りにされ、リンク機構30がハンド機構6の内部に引き込まれていく。このように、この実施例の構成では、ハンド機構6がカートリッジ収納棚9に近づき過ぎた場合でも、ハンド機構6が把持しているカートリッジ10を正常にカートリッジ収納棚9に戻すことができる。ハンド機構6がカートリッジ収納棚9からカートリッジ10を取り出す場合も同様にバッファ機構40が動作することは言うまでもない。
図8は、フィンガ3で把持したカートリッジ10をカートリッジ収納棚9に戻す動作における図7(a)に達する前の状態(この時は回転ベース23は矢印F2方向に回転)、或いはフィンガ3に把持されたカートリッジ10がハンド機構6によって引き込まれていく途中の状態(この時は回転ベース23は矢印R1方向に回転)を示すものである。
図9(a)は、本発明のライブラリ装置1におけるハンド機構6のクランク機構20に設けられるバッファ機構40の他の実施例の構成を示すものである。この実施例のバッファ機構40は、クランクアーム21の先端部に設けられている。クランクアーム21は、図5に示した段差部21Cのあたりで先端部21Aと基部21Bに分割されている。回転ベース23は中実であり、外周部にギヤ28が形成されている。クランクアームの基部21Bは、ねじ45によってこの回転ベース23に固定されている。クランクアームの先端部21Aにはその先端部側にクランクピン24とローラ25があり、基部側には所定の厚さを備えたスライダ49が設けられている。このスライダ49にはクランクアーム21の軸線方向に平行な2つの長孔状のスライド孔49Aがある。
クランクアームの基部21Bの自由端側には、ねじ孔29Aとねじ孔29Bが設けられている。ねじ孔29Aには、クランクアームの先端部21Aに設けられたスライド孔49Aを挿通したピン48が取り付けられる。このピン48とスライド孔49Aにより、クランクアームの先端部21Aはクランクアームの基部21Bの先端側でクランクアーム21の軸線方向にスライドすることができる。ブラケット47は、スライダ49との間に圧縮ばね43を挟んで、ねじ45によってばね孔29Bには取り付けられ、クランクアームの基部21Bの上に固定される。
図9(b)は図9(a)の組み立て後の状態を示すものである。クランクアームの先端部21Aは、圧縮ばね43によってブラケット47から離れる方向に付勢されている。従って、クランクアームの先端部21Aが矢印P方向の外力を受けると、スライダ49が矢印Q方向に移動することができる。
この実施例のバッファ機構40は、図7(b)に示す状態となって、クランクアーム21の回転が止められると、スライダ49が図9(b)に矢印Qで示す方向にずれる。この結果、クランクアーム21が回転を継続することができ、クランクアーム21は最大回転位置まで到達することができる。よって、クランク機構20のクランクアーム21によってリンク機構30が正常に動作し、フィンガ3によってカートリッジ10を正しく把持、或いは正しく開放することができる。このため、この実施例でもリトライ(再試行)は不要である。
図10(a)は本発明のライブラリ装置1におけるハンド機構6のリンク機構30に設けられたバッファ機構50の実施例の構成を示すものである。この実施例のバッファ機構50は、図3で説明したリンク機構30の突き当て板33の位置に設けられている。突き当て板33の位置にはスライドベース55が取り付けられている。スライドベース55は所定の長さを備えた床面55Fを備えており、床面55Fには2つのねじ孔56が設けられている。また、床面55Fの上をスライドできるスライドブロック51があり、このスライドブロック51の底面には長孔状のスライド孔52が、ねじ孔56に対応する位置に2箇所設けられている。
スライドブロック51をスライドベース55に搭載する際には、圧縮ばね53を挟んでスライドブロック51をスライドベース55の上に置き、ピン54をスライドブロック51のスライド孔52に挿通した後にねじ孔56に取り付ける。この状態を図10(b)に示す。フィンガ3は、突き当て板33がスライドベース55とスライドブロック51によって延長された分だけ長くなっている。
この実施例のバッファ機構50は、図7(b)に示す状態となって、クランクアーム21の回転が止められると、スライドベース55が圧縮ばね53を圧縮してスライドブロック51側に移動する。この結果、クランクアーム21が回転を継続することができ、クランクアーム21は最大回転位置まで到達することができる。よって、クランク機構20のクランクアーム21によってリンク機構30が正常に動作し、フィンガ3によってカートリッジ10を正しく把持、或いは正しく開放することができる。このため、この実施例でもリトライ(再試行)は不要である。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個の前記カートリッジを収納する収納棚と、前記カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及び前記カートリッジを把持して前記収納棚と前記ドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、
前記アクセッサに、前進動作、前記カートリッジの把持/開放動作、後退動作を行うハンド機構が設けられており、前記ハンド機構には、その前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合でも前記把持動作を行わせるバッファ機構が設けられていることを特徴とするライブラリ装置。(1)
(付記2)付記1に記載のライブラリ装置であって、前記ハンド機構が、前記カートリッジを把持するフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作と前記リンク機構の駆動を行うクランク機構とから構成されており、前記バッファ機構が前記クランク機構に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。(2)
(付記3)付記2に記載のライブラリ装置であって、前記クランク機構を構成するクランクアームの回転軸が、この回転軸を収容する回転ベースによって回転駆動されるようになっており、前記バッファ機構が前記回転軸と前記回転ベースとの間に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。(3)
(付記4)付記3に記載のライブラリ装置であって、前記バッファ機構が、前記回転軸に結合するバッファブロックと、このバッファブロックを前記回転ベース内で移動させるスライドシャフトと、前記スライドシャフトの周りに巻回された圧縮ばねとから構成されており、
前記回転軸は前記圧縮ばねの付勢力により通常状態において前記回転ベースの中心に位置しており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記回転軸が前記クランクアームと反対側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記リンク機構が正常に駆動されることを特徴とするライブラリ装置。(4)
(付記5)付記2に記載のライブラリ装置であって、前記クランク機構にクランクアームとクランクピンとが設けられており、前記バッファ機構が、前記クランクアームの先端部において前記クランクピンを前記クランクアームの回転軸側に移動させる移動機構から構成されていることを特徴とするライブラリ装置。
(付記6)付記5に記載のライブラリ装置であって、前記移動機構が、前記クランクアーム上に設けられた固定ブラケットと、前記スライドピンを備えて前記クランクアーム上を前記クランクアームの軸線方向に移動可能なスライド部材と、前記固定ブラケットと前記スライド部材との間に設けられ、前記スライド部材を前駆クランクアームの先端側に付勢する圧縮ばねとから構成されており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記スライド部材が前記固定ブラケット側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記ハンド機構が正常位置に到達することを特徴とするライブラリ装置。
(付記7)付記1に記載のライブラリ装置であって、前記ハンド機構が、前記カートリッジを両側から把持する2本のフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作を行うクランク機構とから構成されており、前記バッファ機構が前記フィンガの間の前記カートリッジ突き当て部に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。
(付記8)付記7に記載のライブラリ装置であって、前記突き当て部が、前記リンク機構側に位置する固定板と、この固定板に圧縮ばねを介して前記固定板側に移動可能に取り付けられた突き当て板とから構成されており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記突き当て板が前記固定板側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記ハンド機構が正常位置に到達することを特徴とするライブラリ装置。
(付記9)付記4、6および8の何れかに記載のライブラリ装置であって、
前記リンク機構が2本のリンクロッドから構成されており、
前記2本のリンクロッドは、それぞれ一端部が前記ハンド機構の筐体の底面に回動自在に軸支されており他端部が互いにピンで回動自在に結合されており、
前記2本のリンクロッドの前記軸支部の外側に前記フィンガがそれぞれ取り付けられており、
前記リンクロッドは引っ張りばねによって前記フィンガが閉じる方向に付勢されており、
前記クランクアームが回転して前記ハンド機構が正常位置に到達したときに、前記リンク機構の2本のリンクロッドが前記クランクアームのクランクピンに押されることにより、前記フィンガが開くことを特徴とするライブラリ装置。
(付記10)記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個の前記カートリッジを収納する収納棚と、前記カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及び前記カートリッジを把持して前記収納棚と前記ドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、前記アクセッサに備えられたハンド機構であって、
前記カートリッジを把持するフィンガと、
このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、
前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作と前記リンク機構の駆動を、回転動作によって行うクランク機構とから構成され、
前記クランク機構に、その回転動作が途中で前記カートリッジに当接して停止させられた場合でも、前記回転動作を継続させるバッファ機構が設けられていることを特徴とするハンド機構。(5)
(付記11)付記10に記載のハンド機構であって、前記クランク機構を構成するクランクアームの回転軸が、この回転軸を収容する回転ベースによって回転駆動されるようになっており、前記バッファ機構が前記回転軸と前記回転ベースとの間に設けられていることを特徴とするハンド機構。
(付記12)付記11に記載のライブラリ装置であって、前記バッファ機構が、前記回転軸に結合するバッファブロックと、このバッファブロックを前記回転ベース内で移動させるスライドシャフトと、前記スライドシャフトの周りに巻回された圧縮ばねとから構成されており、
前記回転軸は前記圧縮ばねの付勢力により通常状態において前記回転ベースの中心に位置しており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記回転軸が前記クランクアームと反対側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記リンク機構が正常に駆動されることを特徴とするハンド機構。
(付記13)付記10に記載のライブラリ装置であって、前記クランク機構にクランクアームとクランクピンとが設けられており、前記バッファ機構が、前記クランクアームの先端部において前記クランクピンを前記クランクアームの回転軸側に移動させる移動機構から構成されていることを特徴とするハンド機構。
(付記14)付記13に記載のライブラリ装置であって、前記移動機構が、前記クランクアーム上に設けられた固定ブラケットと、前記スライドピンを備えて前記クランクアーム上を前記クランクアームの軸線方向に移動可能なスライド部材と、前記固定ブラケットと前記スライド部材との間に設けられ、前記スライド部材を前駆クランクアームの先端側に付勢する圧縮ばねとから構成されており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記スライド部材が前記固定ブラケット側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記ハンド機構が正常位置に到達することを特徴とするハンド機構。
(付記15)付記10に記載のハンド機構であって、前記カートリッジを両側から把持する2本のフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作を行うクランク機構とから構成されており、前記バッファ機構が前記フィンガの間の前記カートリッジ突き当て部に設けられていることを特徴とするハンド機構。
(付記16)付記15に記載のハンド機構であって、前記突き当て部が、前記リンク機構側に位置する固定板と、この固定板に圧縮ばねを介して前記固定板側に移動可能に取り付けられた突き当て板とから構成されており、
前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記突き当て板が前記固定板側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記ハンド機構が正常位置に到達することを特徴とするハンド機構。
(付記17)付記10、12および16の何れかに記載のハンド機構であって、
前記リンク機構が2本のリンクロッドから構成されており、
前記2本のリンクロッドは、それぞれ一端部が前記ハンド機構の筐体の底面に回動自在に軸支されており他端部が互いにピンで回動自在に結合されており、
前記2本のリンクロッドの前記軸支部の外側に前記フィンガがそれぞれ取り付けられており、
前記リンクロッドは引っ張りばねによって前記フィンガが閉じる方向に付勢されており、
前記クランクアームが回転して前記ハンド機構が正常位置に到達したときに、前記リンク機構の2本のリンクロッドが前記クランクアームのクランクピンに押されることにより、前記フィンガが開くことを特徴とするハンド機構。
(a)は本発明のライブラリ装置の一実施例の外観を示す斜視図、(b)は(a)に示したライブラリ装置のカバーを取り外して内部の構成を示す斜視図である。 (a)はライブラリ装置に内蔵されるハンド機構の一実施例の外観を示す斜視図、(b)は(a)のハンド機構のクランク機構とリンク機構の構成を示す斜視図である。 (a)から(d)は図2(b)に示したクランク機構の回転によるリンク機構の動作を示す平面図である。 (a)は本発明のライブラリ装置に内蔵される磁気テープカートリッジの一例の斜視図、(b)は(a)の磁気テープカートリッジから磁気テープを引き出した状態を示す磁気テープカートリッジの斜視図、(c)は(a)、(b)に示す磁気テープカートリッジの側面に貼付されるバーコードが記載されたバーコードラベルの一例を示す図である。 本発明のライブラリ装置のハンド機構に組み込まれるバッファ機構の一実施例の組立斜視図である。 (a)は図5に示したバッファ機構の通常持の状態を示す斜視図、(b)は(a)のバッファ機構を反対側から見た斜視図、(c)は(a)に示したバッファ機構の動作状態を示す斜視図、(d)は(b)に示したバッファ機構の動作状態を示す斜視図である。 (a)はアクセッサによってハンド機構がこれから把持しようとするカートリッジに対して正常の位置に来た状態を示す図、(b)はアクセッサによってハンド機構がこれから把持しようとするカートリッジに対して近づき過ぎた位置に来た異常状態を示す図、(c)は(b)の位置における本発明のハンド機構の動作を示す図である。 本発明のハンド機構によるカートリッジの引き込み動作を示す図である。 (a)は本発明のライブラリ装置におけるハンド機構のクランク機構に設けられたバッファ機構の他の実施例の構成を示す組み立て斜視図、(b)は(a)の組み立て後の状態を示す斜視図である。 (a)は本発明のライブラリ装置におけるハンド機構のリンク機構に設けられたバッファ機構の実施例の構成を示す組み立て斜視図、(b)は(a)の組み立て後の状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ライブラリ装置
3 フィンガ
6 ハンド機構
9 カートリッジ収納棚
10 カートリッジ
20 クランク機構
21 クランクアーム
23 回転ベース
24 クランクピン
25 ローラ
30 リンク機構
33 突き当て板
34 リンクロッド
34C カム部
36 ガイド溝
40 バッファ機構
41 バッファブロック
42 スライドシャフト
47 ブラケット
50 バッファ機構
51 スライドブロック
55 スライドベース
60 筐体
62 スライドレール

Claims (5)

  1. 記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個の前記カートリッジを収納する収納棚と、前記カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及び前記カートリッジを把持して前記収納棚と前記ドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、
    前記アクセッサに、前進動作、前記カートリッジの把持/開放動作、後退動作を行うハンド機構が設けられており、前記ハンド機構には、その前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合でも前記把持動作を行わせるバッファ機構が設けられており、
    前記バッファ機構は、圧縮ばねによって付勢されたスライド機構を備えており、
    前記スライド機構は、前記当接によって生じた外力に応じて前記圧縮ばねを圧縮して移動することにより、前記ハンド機構に前記正常位置と同様の前記把持動作を行わせることを特徴とするライブラリ装置。
  2. 請求項1に記載のライブラリ装置であって、前記ハンド機構が、前記カートリッジを把持するフィンガと、このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作と前記リンク機構の駆動を行うクランク機構とから構成されており、前記バッファ機構が前記クランク機構に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。
  3. 請求項2に記載のライブラリ装置であって、前記クランク機構を構成するクランクアームの回転軸が、この回転軸を収容する回転ベースによって回転駆動されるようになっており、前記バッファ機構が前記回転軸と前記回転ベースとの間に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。
  4. 請求項3に記載のライブラリ装置であって、前記移動機構が、前記回転軸に結合するバッファブロックであり
    前記バッファ機構が、前記バッファブロックと、前記バッファブロックを前記回転ベース内で移動させるスライドシャフトと、前記スライドシャフトの周りに巻回された前記圧縮ばねとから構成されており、
    前記回転軸は前記圧縮ばねの付勢力により通常状態において前記回転ベースの中心に位置しており、
    前記ハンド機構の前進動作が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して停止した場合には、前記圧縮ばねの収縮によって前記回転軸が前記クランクアームと反対側に移動し、前記クランクアームが回転を継続して前記リンク機構が正常に駆動されることを特徴とするライブラリ装置。
  5. 記録媒体を内蔵するカートリッジと、複数個の前記カートリッジを収納する収納棚と、前記カートリッジとの間でデータの記録又は再生を行う少なくとも1台のドライブ、及び前記カートリッジを把持して前記収納棚と前記ドライブの間で搬送するアクセッサを備えたライブラリ装置において、前記アクセッサに備えられたハンド機構であって、
    前記カートリッジを把持するフィンガと、
    このフィンガの把持動作を行うリンク機構と、
    前記フィンガおよび前記リンク機構の往復動作と前記リンク機構の駆動を、回転動作によって行うクランク機構と、
    前記クランク機構の回転動作が、前記ハンド機構が正常位置に到達する前の所定範囲内で前記カートリッジに当接して途中で停止させられた場合でも、前記回転動作を継続させるバッファ機構とを備え、
    前記バッファ機構は、圧縮ばねによって付勢されたスライド機構を備えており、
    前記スライド機構は、前記当接によって生じた外力に応じて前記圧縮ばねを圧縮して移動することにより、前記クランク機構にその回転動作を前記正常位置と同様に継続させることを特徴とするハンド機構。
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