JP4162375B2 - 車両安全運行管理装置 - Google Patents
車両安全運行管理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4162375B2 JP4162375B2 JP2000367772A JP2000367772A JP4162375B2 JP 4162375 B2 JP4162375 B2 JP 4162375B2 JP 2000367772 A JP2000367772 A JP 2000367772A JP 2000367772 A JP2000367772 A JP 2000367772A JP 4162375 B2 JP4162375 B2 JP 4162375B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- driver
- health
- condition
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/16—Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state
- A61B5/18—Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state for vehicle drivers or machine operators
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Pathology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Psychiatry (AREA)
- Psychology (AREA)
- Social Psychology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Developmental Disabilities (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Child & Adolescent Psychology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Educational Technology (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両の安全運行を確保するために車両の運行を管理する車両安全運行管理装置に関し、特に、運転者の身体状態を検査して運転可能な健康状態であるか否かを判断し、車両の安全運行を確保する車両安全運行管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、車両の運転者が増加し、また運転者の高齢化も進んでおり、運転能力が低下している傾向にある。また、運転者は、車両の運転中は一人のことが多く、自ら健康状態をチェックしたり、或いは誰かによって健康状態をチェックしてもらうことはできないものであった。さらに、運転者自身も自分の健康状態の異常を認識せず、無理な運転をすることがあった。
【0003】
そして従来、車両の安全運行に関する装置としては、例えば特開平6−197888号公報又は特開平10−100735号公報等に記載された居眠り運転防止に関するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、居眠り運転の防止のみでは、運転者の運転開始時における健康状態の異常又は運転中における健康状態の異変等には対応できないものであった。したがって、運転者の健康状態の異常又は異変等によっては車両の運転をすることが危険であるにもかかわらず、運転をしてしまうことがあり、車両の安全運行の観点からは改善を図る必要があるものであった。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、運転者の身体状態を検査して運転可能な健康状態であるか否かを判断し、車両の安全運行を確保する車両安全運行管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による車両安全運行管理装置は、車室内にて運転席の近傍に設けられ運転者の身体状態を検査する身体センサと、運転者の過去の健康状態のデータを蓄積した健康データベース部と、内部に記録された車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフを用いて、車両の走行開始後の所定時間以内及びその時点から他の所定時間経過後の所定時間以内は身体センサによる運転者の検査の回数を多く行い、その中間の時間帯は身体センサによる検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得し、上記身体センサからの身体状態データと上記健康データベース部からの健康状態データとを比較して運転者の健康状態を判断する制御部と、該制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合は、予め定められた健康の異常状態が境界値内にあるかそれよりも高いかで判断を異ならせて該運転者に警告を発する警告装置と、上記制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合に、運行管理者にその情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受ける通信手段と、を備えて成り、上記制御部の動作により、運転者の健康の異常状態が境界値よりも高い場合は車両の運行を停止し、その異常状態が境界値内にある場合は運行管理者からの判断指示を受けて車両の運行を停止又は許容するようにしたものである。
【0007】
このような構成により、車室内にて運転席の近傍に設けられた身体センサで運転者の身体状態を検査し、健康データベース部により運転者の過去の健康状態のデータを蓄積しておき、制御部により、内部に記録された車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフを用いて、車両の走行開始後の所定時間以内及びその時点から他の所定時間経過後の所定時間以内は身体センサによる運転者の検査の回数を多く行い、その中間の時間帯は身体センサによる検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得し、上記身体センサからの身体状態データと上記健康データベース部からの健康状態データとを比較して運転者の健康状態を判断し、該制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合は、警告装置により、予め定められた健康の異常状態が境界値内にあるかそれよりも高いかで判断を異ならせて該運転者に警告を発し、上記制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合に、通信手段により、運行管理者にその情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受け、上記制御部の動作により、運転者の健康の異常状態が境界値よりも高い場合は車両の運行を停止し、その異常状態が境界値内にある場合は運行管理者からの判断指示を受けて車両の運行を停止又は許容する。これにより、運転者の身体状態を検査して運転可能な健康状態であるか否かを判断し、車両の運行を停止又は許容して、車両の安全運行を確保する。
【0009】
さらに、車両が運行開始してから現在までの走行時間を計測し記録する手段を備えたものである。これにより、車両が走行モードの場合に、車両の走行時間の長短に応じて運転者の身体状態の検査と、健康データベース部からの健康状態データの読み出しとを制御する。
【0010】
さらにまた、車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、後続車両との車間距離を検出する車間距離検出装置を備えたものである。これにより、警告装置が作動して車両が停止しようとする場合に、後続車両との車間距離を検出して車間距離を確認できる。
【0011】
また、車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、当該車両の走行を強制的に停止させる強制停止装置を備えたものである。これにより、警告装置が作動した場合に、後続車両との車間距離を確認した状態で車両の走行を強制的に停止させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による車両安全運行管理装置の実施の形態を示すブロック図である。この車両安全運行管理装置は、乗用車、トラック、バス等の車両の安全運行を確保するために車両の運行を管理するもので、身体センサ1と、健康データベース部2と、警告装置3と、管理用送受信装置4と、走行時間記録計5と、車間距離検出装置6と、強制停止装置7と、制御部8とを備えて成る。
【0013】
上記身体センサ1は、運転者の身体状態を検査するもので、例えば運転者の血圧、脈拍、体温等を測定してそのデータを出力するセンサから成り、運転者の手首や指等に接触して測定可能に小型に形成され、車室内にて運転席の近傍に設けられている。例えば、図1に示すように、ハンドル9の握りの部分においてハンドル操作の邪魔にならない部位に2個取り付け、運転開始時又は走行中に一時的に(例えば30秒〜1分程度)指を挿入して血圧を測定するようになっている。具体的には、小型軽量の自動血圧計などである。なお、上記身体センサ1は、運転席の近傍であるならばハンドル9以外の任意の所に取り付けてもよい。
【0014】
健康データベース部2は、運転者の過去の健康状態のデータを蓄積するもので、運転者の過去から現在に至るまでの血圧、脈拍、体温等の通常の健康状態のデータを例えば数年間分記録してデータベース化しており、情報記録手段を内蔵している。なお、個々の運転者毎に1枚の磁気記録カード又はICカードに健康状態のデータを蓄積しておき、運転者毎にその磁気記録カード又はICカードを入れ換えるようにしてもよい。
【0015】
警告装置3は、後述の制御部8で判断された運転者の健康状態が健康でない場合は、予め定められた健康の異常状態が境界値内にあるかそれよりも高いかで判断を異ならせて該運転者に警告を発するものであり、後述の制御部8に接続されている。なお、該制御部8には、上記身体センサ1及び健康データベース部2が接続されている。
【0016】
管理用送受信装置4は、後述の制御部8で判断された運転者の健康状態が健康でない場合に、運行管理者にその情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受ける通信手段となるもので、特に職業運転者が乗務する場合に事業所の事務所等にいる運行管理者が運転者の健康状態の情報を得て、該運行管理者からの判断指示を車両に送る無線通信装置から成る。
【0017】
走行時間記録計5は、車両が運行開始してから現在までの走行時間を計測し記録する手段となるもので、時計と、該時計から読み取った時間を記録する記録媒体とから成る。
【0018】
車間距離検出装置6は、車両が走行中において上記警告装置3が作動した場合に、後続車両との車間距離を検出するもので、自車の後端部から光、赤外線、超音波、電波等を発射してその反射信号から後続車両の前端部までの距離を検出する距離センサを備えている。
【0019】
強制停止装置7は、車両が走行中において上記警告装置3が作動した場合に、当該車両の走行を強制的に停止させるもので、自動的にハザードフラッシャランプを点灯し、ブレーキをかけて車両を減速すると共に停止させるようになっている。
【0020】
制御部8は、内部に記録された車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフを用いて、車両の走行開始後の所定時間以内及びその時点から他の所定時間経過後の所定時間以内は身体センサ1による運転者の検査の回数を多く行い、その中間の時間帯は身体センサ1による検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得し、上記身体センサ1からの身体状態データと上記健康データベース部2からの健康状態データとを比較して運転者の健康状態を判断すると共に、上記各構成要素の動作を制御するもので、例えばCPU(中央演算処理装置)から成り、上記各構成要素が総て接続されている。そして、この制御部8の動作により、運転者の健康の異常状態が境界値よりも高い場合は車両の運行を停止し、その異常状態が境界値内にある場合は運行管理者からの判断指示を受けて車両の運行を停止又は許容するようになっている。なお、この制御部8には、速度計10及びエンジンキースイッチ11並びにエンジンスタータ12も接続されており、該制御部8を介して上記各構成要素と接続されている。
【0021】
次に、このように構成された車両安全運行管理装置の動作について、図2〜図5を参照して説明する。まず、図2及び図3を参照して、車両をこれから運行する走行開始モードの動作について説明する。始めに、運転者は、車両を運行するために運転席に着いて、図1に示すエンジンキースイッチ11を操作してエンジンスイッチをオンとする。すると、図2のステップS1は“YES”側に進む。そして、例えば図1に示すハンドル9に取り付けられた身体センサ1が作動しているか否かを判断し、作動していればステップS2は“YES”側に進む。
【0022】
次に、運転者は、図1に示すハンドル9を握り、上記身体センサ1に例えば指を短時間(30秒〜1分程度)挿入して血圧を測定する。この血圧値が運転者の身体状態データとなり、上記血圧の測定値は制御部8に送られ、運転者の健康状態が正常か否かが判断される(ステップS3)。
【0023】
このとき、健康データベース部2から図6に示す最大血圧と最小血圧との関係を示す健康状態データが上記制御部8に送られ、測定した運転者の血圧値と図6に示すグラフとが比較され、最大血圧が「140」以下で最小血圧が「90」未満であれば正常値であるので、健康状態は正常であると判断して、ステップS3は“YES”側に進む。そして、そのままエンジンスタータ12がオンとなって(ステップS4)、エンジンが始動して車両の運行は可能となる。
【0024】
一方、上記身体センサ1で測定した血圧が図6に示す健康状態データのグラフにおいて、正常値の領域内にないときは、健康状態は正常でない(異常)と判断して、ステップS3は“NO”側に進み、結合子1を介して図3のステップS5に入る。
【0025】
ステップS5では、さらに図6に示す健康状態データのグラフと比較して、測定した運転者の血圧が正常値の領域外である異常状態が境界値A内にあるか否かを判断する。いま、血圧値が境界値A内になくそれよりも高い異常値Bの領域内にあるとすると、ステップS5は“NO”側に進む。
【0026】
そして、図1に示す警告装置3が作動して(ステップS6)、運転者の健康状態は健康でないと該運転者に警告を発する。この警告は、ライト又は音声等で行えばよい。その後、例えば数秒経ったところで上記警告装置3が停止して(ステップS7)、ライト又は音声等による警告が終了する。この状態で、結合子3を介して図2のフローに戻り、エンジンスタータ12がオンすることなく動作が終了する。したがって、車両の運行は停止される。
【0027】
一方、上記ステップS5で、運転者の血圧値が図6に示す健康状態データのグラフの境界値A内にある場合は、該ステップS5は“YES”側に進む。そして、図1に示す管理用送受信装置4を介して、運行管理者に運転者の健康状態が健康でない旨の情報を送信する(ステップS8)。その後、上記と同様に、警告装置3が作動して運転者に警告を発し(ステップS9)、数秒経ったところで上記警告装置3が停止して警告が終了する(ステップS10)。
【0028】
この状態で、上記運転者の健康状態の情報を受けた管理者から運行許容の判断指示があったか否かを判断する(ステップS11)。運行管理者から、境界値A内にあるが大丈夫として車両の運行許容の指示があった場合は、ステップS11は“YES”側に進み、そのままエンジンスタータ12がオンとなって(ステップS12)、エンジンが始動する。この状態で、結合子3を介して図2のフローに戻り、動作が終了する。この場合は、車両の運行は可能となる。
【0029】
一方、運行管理者から、境界値A内にありこのまま運行させるのは心配であるとして車両の運行許容の指示が無い(運行停止の指示があった)場合は、ステップS11は“NO”側に進み、結合子2を介して図2のフローに戻り、エンジンスタータ12がオンすることなく動作が終了する。したがって、車両の運行は停止される。
【0030】
次に、図4及び図5を参照して、車両を運行中の走行モードの動作について説明する。この走行モードは、車両が走行を始めることにより、上述の走行開始モードから自動的に切り換わるようになっている。そして、まず、図1に示す走行時間記録計5から車両の走行時間を読み込む(ステップS21)。次に、身体センサ1から、例えば運転者の血圧値である身体状態データを読み込む(ステップS22)。
【0031】
このとき、例えば制御部8に記録された図7に示すような車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフから、走行開始後の約1時間以内は身体センサ1による運転者の検査を多く行い、走行終了直前の約1時間も身体センサ1による検査を多く行い、その中間の時間帯は検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得しておく。これは、走行開始後の約1時間及び走行終了直前の約1時間における事故率が高いことによる。
【0032】
次に、上記のようにして取得した運転者の身体状態データ(血圧値)は制御部8に送られ、運転者の健康状態が正常か否かが判断される(ステップS23)。このとき、前述と同様にして運転者の血圧と図6に示す健康状態データとが比較されて、健康状態は正常であると判断されると、ステップS23は“YES”側に進む。そして、そのまま車両の運行は続行される。
【0033】
一方、上記身体センサ1で測定した血圧が図6に示す健康状態データのグラフにおいて、正常値の領域内にないときは、健康状態は正常でない(異常)と判断して、ステップS23は“NO”側に進み、結合子4を介して図5のステップS24に入る。
【0034】
ステップS24では、さらに図6に示す健康状態データのグラフと比較して、測定した運転者の血圧が正常値の領域外である異常状態が境界値A内にあるか否かを判断する。いま、血圧値が境界値A内になくそれよりも高い異常値Bの領域内にあるとすると、ステップS24は“NO”側に進む。
【0035】
そして、図1に示す警告装置3が作動して(ステップS25)、前述と同様にして運転者の健康状態は健康でないと該運転者に警告を発する。その後、例えば数秒経ったところで上記警告装置3が停止して(ステップS26)、ライト又は音声等による警告が終了する。これにより、車両の運行は停止される状態に移行する。
【0036】
ここで、図1に示す車間距離検出装置6で検出した車間距離のデータを参照し、後続車両との車間距離は十分か否かを判断する(ステップS27)。後続車両との車間距離がまだ十分でない場合は、ステップS27は“NO”側に進んで車間距離の監視を続け、ハザードフラッシャランプを点灯して後続車両に危険を知らせ、車間距離が十分となったら“YES”側に進む。そして、強制停止装置7が作動して(ステップS28)、もしハザードフラッシャランプが点灯していなければ点灯し、車両にブレーキをかけて減速する。
【0037】
この状態で、図1に示す速度計10で検出した走行速度のデータを参照し、車両の速度はゼロか否かを判断する(ステップS29)。車両の速度がまだゼロでない場合は、ステップS29は“NO”側に進んで走行速度の監視を続け、車両の速度がゼロとなったら“YES”側に進む。これにより、車両は停止したので、上記強制停止装置7は作動を停止する(ステップS30)。この状態で、結合子5を介して図4のフローに戻り、動作が終了する。したがって、車両の運行は走行の途中で停止される。
【0038】
一方、上記ステップS24で、運転者の血圧値が図6に示す健康状態データのグラフの境界値A内にある場合は、該ステップS24は“YES”側に進む。そして、図1に示す管理用送受信装置4を介して、運行管理者に運転者の健康状態が健康でない旨の情報を送信する(ステップS31)。その後、前述と同様に、警告装置3が作動して運転者に警告を発し(ステップS32)、数秒経ったところで上記警告装置3が停止して警告が終了する(ステップS33)。
【0039】
この状態で、上記運転者の健康状態の情報を受けた管理者から運行許容の判断指示があったか否かを判断する(ステップS34)。運行管理者から、境界値A内にあるが大丈夫として車両の運行許容の指示があった場合は、ステップS34は“YES”側に進む。この状態で、結合子5を介して図4のフローに戻り、動作が終了する。この場合は、車両の運行はそのまま続行される。
【0040】
一方、運行管理者から、境界値A内にありこのまま運行させるのは心配であるとして車両の運行許容の指示が無い(運行停止の指示があった)場合は、ステップS34は“NO”側に進み、前記ステップS25に戻る。その後、前述のステップS25〜ステップS30を繰り返し、結合子5を介して図4のフローに戻り、動作が終了する。したがって、車両の運行は走行の途中で停止される。
【0041】
なお、以上の説明では、運転者が職業運転者であり事業所等の運行管理者がいる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、自家用車等の一般の運転者にも適用できる。この場合は、図3に示すステップS8及び図5に示すステップS31は不要(またはジャンプする)であり、また、図3に示すステップS11及び図5に示すステップS34は、運行管理者からの運行許容の判断指示を受けるのではなく、運転者自らが自己責任において判断するようにすればよい。
【0042】
また、以上の説明では、身体センサ1は運転者の血圧を検査して身体状態データとしたが、これに限らず、脈拍、体温等を検査して身体状態データとしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、車室内にて運転席の近傍に設けられた身体センサで運転者の身体状態を検査し、健康データベース部により運転者の過去の健康状態のデータを蓄積しておき、制御部により、内部に記録された車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフを用いて、車両の走行開始後の所定時間以内及びその時点から他の所定時間経過後の所定時間以内は身体センサによる運転者の検査の回数を多く行い、その中間の時間帯は身体センサによる検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得し、上記身体センサからの身体状態データと上記健康データベース部からの健康状態データとを比較して運転者の健康状態を判断し、該制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合は、警告装置により、予め定められた健康の異常状態が境界値内にあるかそれよりも高いかで判断を異ならせて該運転者に警告を発し、上記制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合に、通信手段により、運行管理者にその情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受け、上記制御部の動作により、運転者の健康の異常状態が境界値よりも高い場合は車両の運行を停止し、その異常状態が境界値内にある場合は運行管理者からの判断指示を受けて車両の運行を停止又は許容することができる。これにより、運転者の身体状態を検査して運転可能な健康状態であるか否かを判断し、車両の運行を停止又は許容して、車両の安全運行を確保することができる。また、運行管理者に運転者の健康状態が健康でない情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受ける通信手段を備えたことにより、特に職業運転者の場合に、運行管理者によって運転可能か否かを判断して指示を送り、車両の安全運行を確保することができる。
【0045】
また、請求項2に係る発明によれば、車両が運行開始してから現在までの走行時間を計測し記録する手段を備えたことにより、車両が走行モードの場合に、車両の走行時間の長短に応じて運転者の身体状態の検査と、健康データベース部からの健康状態データの読み出しとを制御することができる。
【0046】
さらに、請求項3に係る発明によれば、車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、後続車両との車間距離を検出する車間距離検出装置を備えたことにより、警告装置が作動して車両が停止しようとする場合に、後続車両との車間距離を検出して車間距離を確認することができる。
【0047】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、当該車両の走行を強制的に停止させる強制停止装置を備えたことにより、警告装置が作動した場合に、後続車両との車間距離を確認した状態で車両の走行を強制的に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両安全運行管理装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 上記車両安全運行管理装置の動作を説明するフローチャートであり、車両をこれから運行する走行開始モードの動作を示すものである。
【図3】 同じく上記車両安全運行管理装置の動作を説明するフローチャートであり、車両をこれから運行する走行開始モードの動作を示すものである。
【図4】 上記車両安全運行管理装置の動作を説明するフローチャートであり、車両を運行中の走行モードの動作を示すものである。
【図5】 同じく上記車両安全運行管理装置の動作を説明するフローチャートであり、車両を運行中の走行モードの動作を示すものである。
【図6】 運転者の血圧値の最大血圧と最小血圧との関係を示す健康状態データのグラフである。
【図7】 車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフである。
【符号の説明】
1…身体センサ
2…健康データベース部
3…警告装置
4…管理用送受信装置
5…走行時間記録計
6…車間距離検出装置
7…強制停止装置
8…制御部
9…ハンドル
10…速度計
11…エンジンキースイッチ
12…エンジンスタータ
Claims (4)
- 車室内にて運転席の近傍に設けられ運転者の身体状態を検査する身体センサと、
運転者の過去の健康状態のデータを蓄積した健康データベース部と、
内部に記録された車両の走行時間と運転者の身体状態の検査頻度との関係を規定するグラフを用いて、車両の走行開始後の所定時間以内及びその時点から他の所定時間経過後の所定時間以内は身体センサによる運転者の検査の回数を多く行い、その中間の時間帯は身体センサによる検査の回数は少なく行って、運転者の身体状態を検査した身体状態データを取得し、上記身体センサからの身体状態データと上記健康データベース部からの健康状態データとを比較して運転者の健康状態を判断する制御部と、
該制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合は、予め定められた健康の異常状態が境界値内にあるかそれよりも高いかで判断を異ならせて該運転者に警告を発する警告装置と、
上記制御部で判断された運転者の健康状態が健康でない場合に、運行管理者にその情報を伝送し該運行管理者からの判断指示を受ける通信手段と、を備えて成り、
上記制御部の動作により、運転者の健康の異常状態が境界値よりも高い場合は車両の運行を停止し、その異常状態が境界値内にある場合は運行管理者からの判断指示を受けて車両の運行を停止又は許容するようにしたことを特徴とする車両安全運行管理装置。 - 車両が運行開始してから現在までの走行時間を計測し記録する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両安全運行管理装置。
- 車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、後続車両との車間距離を検出する車間距離検出装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両安全運行管理装置。
- 車両が走行中において上記警告装置が作動した場合に、当該車両の走行を強制的に停止させる強制停止装置を備えたことを特徴とする請求項3記載の車両安全運行管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000367772A JP4162375B2 (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 車両安全運行管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000367772A JP4162375B2 (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 車両安全運行管理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002166743A JP2002166743A (ja) | 2002-06-11 |
JP4162375B2 true JP4162375B2 (ja) | 2008-10-08 |
Family
ID=18838136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000367772A Expired - Fee Related JP4162375B2 (ja) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | 車両安全運行管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4162375B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102961126A (zh) * | 2012-11-16 | 2013-03-13 | 福建工程学院 | 基于脉象诊断模式的驾驶预警方法 |
KR20160116772A (ko) * | 2015-03-31 | 2016-10-10 | 주식회사 티노스 | 센서를 구비한 스티어링휠로부터 획득한 신체 정보를 이용하여 건강관리를 수행하는 시스템 및 방법 |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7435227B2 (en) * | 2004-09-13 | 2008-10-14 | Biocognisafe (Bcs) Technologies | Method and apparatus for generating an indication of a level of vigilance of an individual |
JP2006280512A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | National Institute Of Information & Communication Technology | 乗り物操縦者への危険信号提示方法及び装置 |
JP2007143886A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Hiroshima Univ | 電動車椅子システム |
JP2009120143A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-04 | Toyota Motor Corp | 体温検出装置、車両用空調装置 |
JP2009198471A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Toyota Motor Corp | 車載検査装置 |
JP2009197977A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Denso Corp | シフトレンジ切替制御装置 |
KR101711027B1 (ko) * | 2012-04-25 | 2017-03-13 | 한국전자통신연구원 | 차량용 운전자 맞춤형 서비스 제공 방법 및 장치 |
JP5522210B2 (ja) * | 2012-07-26 | 2014-06-18 | 株式会社デンソー | 車両制御装置 |
CN106291726B (zh) * | 2015-06-12 | 2018-06-22 | 上海良相智能化工程有限公司 | 一种人体安检设备及其应用 |
JP7021429B2 (ja) * | 2017-08-17 | 2022-02-17 | テイ・エス テック株式会社 | 異常検知装置及びシート |
KR101943017B1 (ko) | 2018-07-05 | 2019-01-28 | 강창호 | 배차관리 및 사고관리 일원화 차량관제 시스템 |
CN114013446A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-08 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种带驾驶员生命体征监测系统的汽车 |
CN115524143B (zh) * | 2022-10-21 | 2023-09-19 | 中国人民解放军陆军装甲兵学院 | 一种军用车辆健康状态分析管理方法 |
-
2000
- 2000-12-01 JP JP2000367772A patent/JP4162375B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102961126A (zh) * | 2012-11-16 | 2013-03-13 | 福建工程学院 | 基于脉象诊断模式的驾驶预警方法 |
KR20160116772A (ko) * | 2015-03-31 | 2016-10-10 | 주식회사 티노스 | 센서를 구비한 스티어링휠로부터 획득한 신체 정보를 이용하여 건강관리를 수행하는 시스템 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002166743A (ja) | 2002-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4162375B2 (ja) | 車両安全運行管理装置 | |
US9770984B2 (en) | Motion sensitive interlock for a vehicle having a breathe analyzer | |
US4926164A (en) | Vehicle breath monitoring device | |
CN111231969B (zh) | 一种汽车行驶状态检测方法 | |
US20110050407A1 (en) | Sobriety interlock device | |
US20200273263A1 (en) | Smart driving management system and method | |
CN107848535B (zh) | 起步控制装置以及起步控制方法 | |
CN107200022A (zh) | 驾驶辅助系统和方法 | |
CN102555804A (zh) | 汽车防醉驾控制系统及控制方法 | |
CN112277946A (zh) | 车辆安全驾驶系统、车辆的控制方法和车辆 | |
CN106853773A (zh) | 防止疲劳驾驶的车辆控制方法和车辆 | |
US10434967B2 (en) | Trouble shooting apparatus and method for bio-signal sensor equipped in vehicle | |
JPH11125534A (ja) | 運転状況記録装置および運転状況解析装置 | |
US7117072B2 (en) | Method of detecting the docking of vehicles | |
CN111845735B (zh) | 电动车试驾模式的控制方法及系统 | |
JP2002074599A (ja) | 運行管理装置 | |
JP6724724B2 (ja) | 診断支援装置及び診断支援システム | |
CN109398366A (zh) | 一种驾驶员时间压力状态的预警系统和方法 | |
CN209257993U (zh) | 外后视镜关闭提醒装置及车辆 | |
JP2004145489A (ja) | 自動車保険の保険料及び/又は保険金決定方法、そのシステム、及びコンピュータプログラム | |
JP4864243B2 (ja) | 運転者の心理状態判定装置 | |
KR20150119763A (ko) | Obd 단말기를 이용한 차량 사고 판단 방법 | |
JP4533899B2 (ja) | 自動車に関する情報を再生するための装置 | |
CN108482124A (zh) | 一种具有监测功能的机动车仪表及其工作方法 | |
EP4129734A1 (en) | System and method for preventing drunk driving of vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080325 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080722 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080722 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140801 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |