JP4162322B2 - 給湯装置の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水加熱用の熱交換器及びその熱交換器を加熱するガス燃焼式のバーナを備えて構成される給湯部と、不揮発性の書換え可能なメモリを備え、そのメモリに記憶されている運転用制御情報に基づいて前記給湯部の運転を制御する燃焼制御処理を実行するマイクロコンピュータとが設けられている給湯装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような制御装置は、不揮発性の書換え可能なメモリとしてフラッシュメモリを使用して、そのフラッシュメモリに運転用制御プログラムが記憶され、マイクロコンピュータがフラッシュメモリに記憶されている運転用制御プログラムに基づいて運転を制御するものが知られている(例えば、特開平8−227359号公報)。
そして、このような制御装置は、マイクロコンピュータを装置に装着したまま、フラッシュメモリに記憶されている運転用制御プログラムを繰り返し書換えることができるので、製造後などのプログラムの変更の必要性にも容易に対応することができるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、フラッシュメモリなどの不揮発性の書換え可能なメモリを用いるものでは、時間経過とともに記憶されている情報が消えていく、いわゆるビット欠けが生じるという問題がある。
そして、一般的には、メモリに情報を記憶させてから10年経過すると、ビット欠けが発生するとされているが、その装置の使用環境および使用条件により、ビット欠けが早い段階で生じることがあり、その場合には、運転用制御情報が異常となり、マイクロコンピュータが暴走して安全性が損なわれる虞があった。
【0004】
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、時間経過とともにメモリに記憶されている情報が消えていく、いわゆるビット欠けの発生に基づくマイクロコンピュータの暴走を防止して安全性を向上させることができる制御装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、水加熱用の熱交換器及びその熱交換器を加熱するガス燃焼式のバーナを備えて構成される給湯部と、不揮発性の書換え可能なメモリを備え、そのメモリに記憶されている運転用制御情報に基づいて前記給湯部の運転を制御する燃焼制御処理を実行するマイクロコンピュータとが設けられている給湯装置の制御装置において、
前記メモリが、複数の組情報を記憶し、
その組情報のそれぞれが、前記運転用制御情報と、前記運転用制御情報が異常か正常かを判別する判別処理を実行するための判別情報と、前記判別処理にて前記運転用制御情報が異常であるときには、他の組情報に記憶されている運転用制御情報に基づいて異常の運転用制御情報を修正する修正処理を実行するための修正情報とからなり、
前記マイクロコンピュータが、前記複数の組情報のそれぞれについて、前記判別情報に基づく判別処理および前記修正情報に基づく修正処理を実行するように構成され、且つ、
前記燃焼制御処理において点火処理を実行して前記バーナに着火したのちに燃焼異常が発生すると、前記判別処理及び前記修正処理を実行するように構成されている。
【0006】
つまり、時間経過とともに記憶されている情報が消えていく、いわゆるビット欠けが発生すると、マイクロコンピュータのメモリに記憶されている運転用制御情報が異常となるので、複数の組情報のそれぞれについて、判別情報に基づく判別処理を実行し、その判別処理において運転用制御情報が異常であるときには、修正情報に基づいて修正処理を実行して、異常の運転用制御情報を他の組情報に記憶されている正常の運転用制御情報に基づいて修正することができる。
したがって、装置の使用環境や使用条件によりビット欠けが早い段階で発生しても、そのビット欠けの発生を検出して、複数の組情報のそれぞれに記憶されている運転用制御情報を常に正常の運転用制御情報に修正することができるので、マイクロコンピュータが常に正常の運転用制御情報に基づいて運転を制御することができ、ビット欠けの発生に基づくマイクロコンピュータの暴走を防止して安全性を向上させることができる。
そして、たとえ異常状態の発生の原因が運転用制御情報の異常であっても、運転制御中に異常状態が発生すると、複数の組情報のそれぞれについて、判別処理を実行するので、運転用制御情報の異常をいち早く検出することができ、その運転用制御情報が異常であるときには、正常な運転用制御情報に修正され、常に正常な運転用制御情報に基づいて運転することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、メモリが、複数の組情報のうち一部に運転用制御情報の全情報を記憶し、他の組情報に運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報を記憶し、マイクロコンピュータが、判別処理および修正処理において、運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報について行うように構成されている。
つまり、運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報のみをすべての組情報に記憶させ、その特定の制御情報に対して判別処理および修正処理を行うので、運転用制御情報のうち重要な情報、例えば、マイクロコンピュータが暴走したときに安全性に関わる情報のみをすべての組情報に記憶させることができ、メモリの容量を減少させてコストの低減を図りながら、ビット欠けの発生に基づくマイクロコンピュータの暴走を防止して安全性を向上させることができる。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、マイクロコンピュータが、電源投入および電源リセットのうち少なくとも一方が実行されると、判別処理を実行するように構成されている。
つまり、電源投入または電源リセットのうちのいずれかが実行されると、複数の組情報のそれぞれについて、判別処理を実行するので、マイクロコンピュータによる運転制御を実行する前に必ず運転用制御情報が正常か異常か判別されることになる。
したがって、マイクロコンピュータによる運転制御を実行する前にビット欠けを検出することができ、その運転用制御情報が異常であるときには、正常な運転用制御情報に修正されるので、常に正常な運転用制御情報に基づいて運転することができ、安全性をより向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる制御装置を給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。この給湯装置は、図1に示すように、供給される水を加熱して出湯栓7に給湯する給湯部K、この給湯部Kの運転を制御するマイクロコンピュータとしてメインマイコンM、このメインマイコンMに動作情報を指令するリモコンRなどから構成されている。
【0011】
前記給湯部Kは、燃焼室1内に設けられている水加熱用の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式のバーナ3などから構成され、このバーナ3の上流側から燃焼用空気を通風するとともに、その通風量を変更調整自在な空気量調節手段としてのファン4も設けられ、ファン4の回転数を検出する回転数センサ4aも設けられている。
【0012】
そして、熱交換器2には、例えば家庭用の水道などから水が供給される入水路5、加熱後の湯水を手動式の給湯栓7に出湯する出湯路6がそれぞれ接続されている。
前記入水路5には、熱交換器2への通水量を検出する通水量センサ8、入水路5を通して供給される水の温度を検出する入水温サーミスタ9がそれぞれ備えられている。また、出湯路6には、出湯栓7から出湯される湯水の温度を検出する出湯温サーミスタ10が設けられている。
【0013】
バーナ3に対する燃料供給路11には、燃料供給を断続する電磁操作式の断続弁12、燃料供給量(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な電磁操作式の燃料調節手段としてのガス量調節弁13が備えられ、バーナ3の近くには、バーナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ14と、バーナ3が着火されているか否かを検出するフレームロッド15とがそれぞれ備えられている。
【0014】
前記リモコンRは、給湯部Kの運転の開始・停止を指令する運転スイッチ16、出湯用目標温度を変更設定自在な温度設定スイッチ17、出湯温度や出湯用目標温度などを表示する表示部18、運転状態であることを表示する運転ランプ19、バーナ3が燃焼状態であることを表示する燃焼ランプ20などから構成されている。
【0015】
前記メインマイコンMは、図2に示すように、不揮発性の書換え可能なメモリとしてのメイン用フラッシュメモリ21と、メイン用フラッシュメモリ21に記憶されている記憶情報に基づいた動作を実行するメイン用CPU22と、外部との制御情報の送受信を可能とするメイン用インターフェース23とから構成され、メイン用フラッシュメモリ21、メイン用CPU22、および、メイン用インターフェース23のそれぞれが制御基板24に備えられている。
【0016】
そして、メイン用フラッシュメモリ21には、2つの組情報が記憶され、この2つの組情報のそれぞれが、運転用制御情報の全情報としての運転用制御プログラムと、運転用制御プログラムが正常か異常かを判別する判別処理を実行するための判別情報としての判別プログラムと、判別処理において運転用制御プログラムが異常であるときには、他の組情報に記憶されている運転用制御プログラムに基づいて異常の運転用制御プログラムを修正する修正処理を実行するための修正情報としての修正プログラムから構成されている。
【0017】
前記メインマイコンMは、運転状態であるときに、リモコンRからの制御指令により、運転用制御プログラムに基づく運転制御処理、判別プログラムに基づく判別処理、修正プログラムに基づく修正処理のそれぞれの処理を実行するように構成されている。
具体的に説明すると、メインマイコンMは、2つの組情報のうちひとつに記憶されている組情報を実行用組情報とし、その実行用組情報に記憶されている実行用運転用制御プログラム、実行用判別プログラム、および、実行用修正プログラムに基づいて、運転制御処理、実行用判別処理、および、実行用修正処理のそれぞれの処理を実行するようにしている。
そして、メインマイコンMは、実行用組情報とは別の組情報をバックアップ用組情報とし、そのバックアップ用組情報に記憶されているバックアップ用運転用制御プログラムが正常か異常か判別すべく、バックアップ用判別プログラムに基づいてバックアップ用判別処理を実行し、バックアップ用修正プログラムに基づいてバックアップ用修正処理を実行するようにしている。
【0018】
つまり、メインマイコンMは、実行用組情報に記憶されている実行用運転用制御プログラムに基づいてバーナ3の点火・消火を含む燃焼制御処理などの運転制御処理を実行しながら、その実行用運転用制御プログラムが異常か正常かを判別するべく、実行用判別プログラムに基づいて実行用判別処理を実行し、その実行用判別処理にて実行用運転用制御プログラムが異常であるときには、実行用修正プログラムに基づいて、異常の実行用運転用制御プログラムをバックアップ用組情報に記憶されているバックアップ用運転用制御プログラムにより修正する実行用修正処理を実行するようにしている。
また、メインマイコンMは、バックアップ用運転用制御プログラムが異常か正常かを判別すべく、バックアップ用判別プログラムに基づいてバックアップ用判別処理を実行し、そのバックアップ用判別処理にてバックアップ用運転用制御プログラムが異常であるときには、バックアップ用修正プログラムに基づいて、異常のバックアップ用運転用制御プログラムを実行用組情報に記憶されている実行用運転用制御プログラムにより修正するバックアップ用修正処理を実行するようにしている。
【0019】
このようにして、複数の組情報のそれぞれについて、判別情報に基づく判別処理を実行し、その判別処理において運転用制御情報が異常であるときには、修正情報に基づいて修正処理を実行して、異常の運転用制御情報を他の組情報に記憶されている正常の運転用制御情報に基づいて修正することができる。
したがって、装置の使用環境や使用条件によりビット欠けが早い段階で発生しても、そのビット欠けの発生を検出して、複数の組情報のそれぞれに記憶されている運転用制御情報を常に正常の運転用制御情報に修正することができるので、マイクロコンピュータが常に正常の運転用制御情報に基づいて運転を制御することができ、ビット欠けの発生に基づくマイクロコンピュータの暴走を防止して安全性を向上させることができる。
【0020】
そして、運転制御処理としてのバーナ3の点火・消火を含む燃焼制御処理について説明を加えると、メインマイコンMは、リモコンRによる制御指令を通信により受信して、熱交換器2への通水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼を停止するとともに、熱交換器2への通水が検出されているときに、給湯温度が目標温度になるようにバーナ3の燃焼量を調整するように構成されている。
また、実行用判別処理およびバックアップ用判別処理の判別処理としては、ある記憶領域のビット情報を加算した総和の特定ビット値が、予め付加されている検査合計と一致するか否かにより、その領域のビット異常を検出する、いわゆるチェックサム方式を利用し、メインマイコンMは、電源投入および電源リセットのうち少なくとも一方、または、運転制御中に異常状態が発生すると、この判別処理を実行するようにしている。
【0021】
前記燃焼制御処理について具体的に説明すると、運転スイッチ16のON操作に伴って出湯運転状態に設定された後に、給湯栓7の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を超えると、ファン4による通風作動を開始し、かつ、断続弁12を開弁させてガス量調節弁13を点火用ガス量になるように開弁調整するとともに、イグナイタ14によってバーナ3へ着火し、フレームロッド15によって確認する。
【0022】
その後、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ17にて設定されている目標温度の情報に基づいて、給湯温度を目標温度にするために必要なバーナ3の燃焼量を演算にて求める。そして、求められた燃焼量に対応するガス量になるようにガス量調節弁13を調整制御するとともに、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるようにファン4の通風量を調整制御するフィードフォワード制御を実行し、さらに、出湯温サーミスタ10の検出温度が目標温度になるように、ガス量調節弁13の開度を微調整するフィードバック制御を実行する。
このようにして、給湯栓7から目標温度の湯水が出湯されることになる。
【0023】
前記メインマイコンMの制御動作について、図3および4のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電源投入または電源リセットの少なくとも一方が実行されると、複数の組情報のそれぞれについて、判別プログラムに基づく判別処理および修正プログラムに基づく修正処理を実行するプログラムチェック処理を実行する(ステップ1)。
つまり、図4のフローチャートに示すように、実行用運転用制御プログラムが実行用判別処理にて異常であると判別された実行用異常回数Na、および、バックアップ用運転用制御プログラムがバックアップ用判別処理にて異常であると判別されたバックアップ用異常回数Nbをリセットし、実行用判別プログラムに基づく実行用判別処理、および、バックアップ用判別プログラムに基づくバックアップ用判別処理を実行して、実行用運転用制御プログラムおよびバックアップ用運転用制御プログラムが正常か異常か判別する(ステップ21〜23)。
【0024】
このようにして、実行用運転用制御プログラムが異常で、かつ、バックアップ用運転用制御プログラムが異常であるときには、表示部18にエラー表示して、その後のすべての動作を停止させるインターロックがかかるようにしている(ステップ24〜26)。
そして、実行用運転用制御プログラムが異常で、かつ、バックアップ用運転用制御プログラムが正常であるときには、実行用異常回数Naが最大回数Nmax未満であると、異常の実行用運転用制御プログラムをバックアップ用運転用制御プログラムに基づいて修正すべく、実行用修正プログラムに基づく実行用修正処理を実行して、実行用異常回数Naを+1し、再度実行用判別プログラムに基づく実行用判別処理、および、バックアップ用判別プログラムに基づくバックアップ用判別処理を実行する(ステップ27〜29)。
【0025】
また、実行用運転用制御プログラムが正常で、かつ、バックアップ用運転用制御プログラムが異常であるときには、バックアップ用異常回数Nbが最大回数Nmax未満であると、異常のバックアップ用運転用制御プログラムを実行用運転用制御プログラムに基づいて修正すべく、バックアップ用修正プログラムに基づくバックアップ修正処理を実行して、バックアップ用異常回数Nbを+1し、再度実行用判別プログラムに基づく実行用判別処理、および、バックアップ用判別プログラムに基づくバックアップ用判別処理を実行する(ステップ30〜33)。
そして、実行用運転用制御プログラムおよびバックアップ用運転用制御プログラムの両方がともに正常であれば、プログラムチェック処理を終了してリターンする(ステップ24,30)。
【0026】
このようにして、プログラムチェック処理を実行した後、給湯栓7の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を超えると、ファン4による通風作動を開始し、かつ、断続弁12を開弁させてガス量調節弁13を点火用ガス量になるように開弁調整するとともに、イグナイタ14によってバーナ3へ着火し、フレームロッド15によって確認する点火処理を実行する(ステップ2,3)。また、給湯栓7が開操作されず、通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を越えないときには、電源がOFFされなければ、給湯栓7の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を超えるまで待機状態となる(ステップ2,4)。
【0027】
そして、点火処理を実行しても、フレームロッド15によりバーナ3の着火が確認されず不着火であると、表示部18にエラー表示して、断続弁12とガス量調節弁13を閉弁して、その後ファン4の作動を停止させる異常停止を行う(ステップ5〜7)。
なお、点火処理を再び実行して、バーナ3への不着火が2回続くと、上述のエラー表示および異常停止を行うようにしてもよく、その回数は適宜設定可能にしている。
【0028】
点火処理を実行してバーナ3へ着火されると、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ17にて設定されている目標温度の情報に基づいて、給湯温度を目標温度にするために必要なバーナ3の燃焼量を演算にて求める。そして、求められた燃焼量に対応するガス量になるようにガス量調節弁13を調整制御するとともに、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるようにファン4の通風量を調整制御するフィードフォワード制御を実行し、さらに、出湯温サーミスタ10の検出温度が目標温度になるように、ガス量調節弁13の開度を微調整するフィードバック制御を実行する(ステップ8)。
【0029】
そして、フィードフォワード制御およびフィードバック制御は、燃焼異常などのエラーが発生しなければ、給湯栓7の閉操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量未満になるか、または、電源がOFFされるまで実行される(ステップ9,10,11)。つまり、水量センサ8にて検出される通水量が設定水量未満になるか、または、電源がOFFされると、断続弁12とガス量調節弁13が閉弁され、設定時間経過した後ファン4の作動を停止させてバーナ3の燃焼を停止させ、電源がOFFされていなければ、通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を越えるまで待機状態となる(ステップ12,13)。
【0030】
また、フィードフォワード制御およびフィードバック制御中に、燃焼異常などのエラーが発生すると、表示部18にエラー表示して、断続弁12とガス量調節弁13を閉弁して、設定時間経過した後ファン4の作動を停止させて燃焼を停止させ、上述のプログラムチェック処理を実行して、異常停止させる(ステップ14〜17)。
【0031】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、メイン用フラッシュメモリ21には、実行用組情報およびバックアップ用組情報のそれぞれに運転用制御情報の全情報を記憶させるようにしているが、実行用組情報に運転用制御情報の全情報を記憶させ、バックアップ用組情報に運転用制御情報の一部である特定の制御情報のみを記憶させ、マイコンMが、判別処理および修正処理において、運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報について行うようにしてもよい。
【0032】
(2)上記実施形態では、電源投入および電源リセットのうち少なくとも一方、または、運転制御中に異常状態が発生すると、判別情報に基づく判別処理を実行するようにしているが、運転制御中に異常状態が発生したときのみ、判別情報に基づく判別処理を実行するようにしてもよい。
【0033】
(3)上記実施形態では、メイン用フラッシュメモリ21に、2つの組情報を記憶させるようにしているが、3つ以上の組情報を記憶させるようにしてもよい。
【0034】
(4)上記実施形態では、不揮発性の書換え可能なメモリとして、フラッシュメモリを用いた例を示しているが、その他の不揮発性の書換え可能なメモリを適応させてもよい。
【0035】
(5)上記実施形態では、判別処理として、チェックサム方式を利用するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、パリティチェック方式を利用してもよい。
【0036】
(6)上記実施形態では、本発明にかかる制御装置を給湯装置に適応した例を示しているが、その他各種の装置に適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の全体概略構成図
【図2】制御ブロック図
【図3】制御動作を示すフローチャート
【図4】制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
21 メモリ
M マイクロコンピュータ
Claims (3)
- 水加熱用の熱交換器及びその熱交換器を加熱するガス燃焼式のバーナを備えて構成される給湯部と、不揮発性の書換え可能なメモリを備え、そのメモリに記憶されている運転用制御情報に基づいて前記給湯部の運転を制御する燃焼制御処理を実行するマイクロコンピュータとが設けられている給湯装置の制御装置であって、
前記メモリが、複数の組情報を記憶し、
その組情報のそれぞれが、前記運転用制御情報と、前記運転用制御情報が異常か正常かを判別する判別処理を実行するための判別情報と、前記判別処理にて前記運転用制御情報が異常であるときには、他の組情報に記憶されている運転用制御情報に基づいて異常の運転用制御情報を修正する修正処理を実行するための修正情報とからなり、
前記マイクロコンピュータが、前記複数の組情報のそれぞれについて、前記判別情報に基づく判別処理および前記修正情報に基づく修正処理を実行するように構成され、且つ、
前記燃焼制御処理において点火処理を実行して前記バーナに着火したのちに燃焼異常が発生すると、前記判別処理及び前記修正処理を実行するように構成されている給湯装置の制御装置。 - 前記メモリが、前記複数の組情報のうち一部に前記運転用制御情報の全情報を記憶し、他の組情報に前記運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報を記憶し、
前記マイクロコンピュータが、前記判別処理および前記修正処理において、前記運転用制御情報のうちの一部である特定の制御情報について行うように構成されている請求項1に記載の給湯装置の制御装置。 - 前記マイクロコンピュータが、電源投入および電源リセットのうち少なくとも一方が実行されると、前記判別処理を実行するように構成されている請求項1または2に記載の給湯装置の制御装置。
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