JP4161764B2 - 通信基地局用冷却システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などの通信基地局用の冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信基地局用の熱交換器として、図2に示すような、内気と外気の対向流によって排熱を行なう熱交換器50が知られている。この熱交換器50は、内部が防水、防塵の見地から室内側と室外側とに分離独立した構造となっており、通信機(比較的高温な約80°Cにまで発熱するアンプなどからなる高温側通信機2、及び、高温側通信機の発熱温度に比べ低温ではあるが約40°Cにまで発熱するモデムなどからなる低温側通信機3)の発熱によって高温になった室内空気を室内ファン51によって取り込み、フィン52に熱を伝えるとともに、室内空気よりも低温の外気を室外ファン53によって取り込み、フィン54に送風することによって、室内側のフィン52の熱を奪い、冷却された空気を室内に吹出すよう構成される。なお、通信基地局用冷却システムの先行技術には、特許文献1などがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−41503公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の熱交換器は、夏の日中など外気温の高い時間帯では、冷却性能を確保するために外気を大風量で流す必要があり、ファンモータの回転音、風切音による騒音が大きいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、室外側の風量を抑え騒音の低減を図ることができる通信基地局用冷却システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る通信基地局用冷却システムは、高温側通信機を冷却する水冷式システム部と低温側通信機を冷却する沸騰冷却式システム部とからなる通信基地局用冷却システムであって、前記水冷式システム部のラジエタ及び前記沸騰冷却式システム部のコアをそれぞれ室外に配置するとともに、前記ラジエタ内を流れる冷却水及び前記コア内を流れる冷媒を室外ファンの送風によって冷却するよう構成され、かつ、前記ファンによって生じる送風空気流れ方向において、前記コアは前記ラジエタよりも上流側に配置されることを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る通信基地局用冷却システムによると、水冷式システム部と沸騰冷却式システム部とを組み合わせた新冷却方式を採用し、水冷式システム部のラジエタ内を流れる冷却水及び沸騰冷却式システム部のコア内を流れる冷媒を室外ファンの送風によって冷却するようにしたため、外気温の高い時間帯に大風量の外気を流さなくても室内を十分に冷却することが可能となり、したがって、室外側の風量を抑え騒音の低減を図ることができる。
【0009】
さらに、請求項1に係る通信基地局用冷却システムによると、ラジエタの温度とコアの温度とを比べたとき、コアの方が低温となるため、上記のように先にコア、その後ラジエタに風が流れるような位置関係でラジエタ、コア、室外ファンを配置する。これにより、低温側から高温側に向かって外気が流れるようになり、このため、コア内を流れる冷媒及びラジエタ内を流れる冷却水を高い温度効率で冷却することができる。
【0010】
請求項2に係る通信基地局用冷却システムは、請求項1において、前記水冷式システム部は、前記高温側通信機の基板に密着された水冷ユニットを有することを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る通信基地局用冷却システムによると、水冷ユニットを基板に密着させたため、基板を直に冷却することができ、高温側通信機に対して十分な冷却効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図を示す。
【0014】
図1において、通信基地局1の室内には、比較的高温な約80°Cにまで発熱するアンプなどからなる高温側通信機2、及び、高温側通信機2の発熱温度に比べ低温ではあるが約40°Cにまで発熱するモデムなどからなる低温側通信機3が設置されている。
【0015】
通信基地局用冷却システム10は、高温側通信機2に対する水冷式システム部11と、低温側通信機3に対する沸騰冷却式システム部12とを組み合わせて構成される。
【0016】
水冷式システム部11は、高温側通信機2の基板2aに密着された水冷ユニット11aと、室外に配置されたラジエタ11bと、ラジエタ11bに送風する室外ファン13と、水冷ユニット11aとラジエタ11bとの間をそれぞれ接続する行配管11c及び戻配管11dと、水冷ユニット11a、行配管11c、ラジエタ11b及び戻配管11dによって形成される閉流路に充填された冷却水と、閉流路内で冷却水を循環させるポンプ11eとにより構成される。
【0017】
沸騰冷却式システム部12は、低温側通信機3の近傍に配置された室内コア12aと、室内コア12aに送風する室内ファン12bと、室外に配置された室外コア12cと、室外コア12cに送風する室外ファン13(上記水冷式システム部11のファンを兼用している。)と、室内コア12aと室外コア12cとの間をそれぞれ接続する行配管12d及び戻配管12eと、室内コア12a、行配管12d、室外コア12c及び戻配管12eによって形成される閉流路に充填された冷媒(例えばフロン)とにより構成される。
【0018】
室外において、室外ファン13、ラジエタ11b、室外コア12cの配置は、室外の最も外側が室外ファン13、室外ファン13の隣が室外コア12c、室外の最も内側がラジエタ11bである。
【0019】
次に、水冷式システム部11及び沸騰冷却式システム部12の各動作を順に説明する。
【0020】
水冷式システム部11において、ポンプ11eによって閉流路を循環する冷却水のうち水冷ユニット11a内の低温の冷却水は、高温側通信機2から熱を奪うことによって高温側通信機2を冷却するとともに発熱する。発熱した冷却水(高温の冷却水)は行配管11cを経てラジエタ11bへ送られる。ラジエタ11bに送られてきた冷却水は、室外ファン13により送風されてくる低温の外気により冷却される。冷却され低温となった冷却水は、戻配管11dを経て水冷ユニット11aに戻り、再び高温側通信機2から熱を奪い、高温側通信機2を冷却するとともに発熱する。以後、上記のような動作が繰り返され、高温側通信機2が冷却される。
【0021】
沸騰冷却式システム部12において、室内ファン12bは、低温側通信機3の発熱による高温の内気を室内コア12aに送風する。室内コア12a内の液化している冷媒は、高温の内気から熱を奪うことによって内気を冷却するとともに沸騰し蒸気となる。この内気の冷却によって低温側通信機3は冷却される。蒸気となった冷媒は室内コア12a内を上昇し行配管12dを経て室外コア12cへ移動する。室外コア12cに移動した冷媒は、室外ファン13によって送風されてくる低温の外気により冷却され、液化する。液化した冷媒は、戻配管12eを経て室内コア12aに戻り、再び内気から熱を奪い低温側通信機3を冷却するとともに沸騰し蒸気となる。以後、上記のような動作が繰り返され、低温側通信機3が冷却される。
【0022】
以上説明したように、本実施形態に係る通信基地局用冷却システム10は、高温側通信機2を冷却する水冷式システム部11と低温側通信機3を冷却する沸騰冷却式システム部12とからなる通信基地局用冷却システムであって、水冷式システム部11のラジエタ11b及び沸騰冷却式システム部12のコア(室外コア)12cをそれぞれ室外に配置するとともに、ラジエタ11b内を流れる冷却水及びコア(室外コア)12c内を流れる冷媒を室外ファン13の送風によって冷却するよう構成される。
【0023】
この通信基地局用冷却システム10によると、水冷式システム部11と沸騰冷却式システム部12とを組み合わせた新冷却方式を採用し、水冷式システム部11のラジエタ11b内を流れる冷却水及び沸騰冷却式システム部12のコア12c内を流れる冷媒を室外ファン13の送風によって冷却するようにしたため、外気温の高い時間帯に大風量の外気を流さなくても室内を十分に冷却することが可能となり、したがって、室外側の風量を抑え騒音の低減を図ることができる。
【0024】
また、ラジエタ11b、コア12cの配置は、ラジエタ11bの温度とコア12cの温度とを比べたとき、コア12cの方が低温となるため、先にコア12c、その後ラジエタ11bに風が流れるようにラジエタ11b、コア12c、室外ファン13を配置する。これにより、低温側から高温側に向かって外気が流れるようになり、このため、コア12c内を流れる冷媒及びラジエタ11b内を流れる冷却水を高い温度効率で冷却することができる。図1の他には、図3,4,5,6,7のような配置が考えられる。
【0025】
また、水冷式システム部11は、高温側通信機2の基板2aに密着された水冷ユニット11aを有する。このように水冷ユニット11aを基板2aに密着させたため、基板2aを直に冷却することができ、高温側通信機2に対して十分な冷却効果が得られる。
【0026】
なお、室外ファン13は、軸流式プロペラファン、シロッコファン、ターボファンなどいずれのファンであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の通信基地局用冷却システムによると、室外側の風量を抑え騒音の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図2】従来の通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る通信基地局用冷却システムの構成図である。
【符号の説明】
1 通信基地局
2 高温側通信機
2a 基板
3 低温側通信機
10 通信基地局用冷却システム
11 水冷式システム部
11a 冷却ユニット
11b ラジエタ
12 沸騰冷却式システム部
12c コア(室外コア)
13 室外ファン
Claims (2)
- 高温側通信機を冷却する水冷式システム部と低温側通信機を冷却する沸騰冷却式システム部とからなる通信基地局用冷却システムであって、
前記水冷式システム部のラジエタ及び前記沸騰冷却式システム部のコアをそれぞれ室外に配置するとともに、前記ラジエタ内を流れる冷却水及び前記コア内を流れる冷媒を室外ファンの送風によって冷却するよう構成され、かつ、
前記ファンによって生じる送風空気流れ方向において、前記コアは前記ラジエタよりも上流側に配置されることを特徴とする通信基地局用冷却システム。 - 前記水冷式システム部は、前記高温側通信機の基板に密着された水冷ユニットを有することを特徴とする請求項1記載の通信基地局用冷却システム。
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