JPH08284689A - ガスタービン燃料加熱装置 - Google Patents

ガスタービン燃料加熱装置

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JPH08284689A JP7089139A JP8913995A JPH08284689A JP H08284689 A JPH08284689 A JP H08284689A JP 7089139 A JP7089139 A JP 7089139A JP 8913995 A JP8913995 A JP 8913995A JP H08284689 A JPH08284689 A JP H08284689A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービン燃料加熱装置において、イニシ
ャルコストを低廉にすると共に、燃料のリーク時に高温
空気と燃料の接触を防止して安全性を確保する。 【構成】 空冷式のタービン冷却器１の冷却空気を冷却
する冷媒空気の出口側に前記冷媒空気で燃料を加熱する
燃料ヒーター４を連設し、イニシャルコストを低くし、
かつ、空冷式のタービン冷却器１と燃料ヒーター４とを
セパレートユニットにして燃料のリーク時に高温の冷却
空気との接触を防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン燃料を廃
棄される抽気の熱を利用して加熱するガスタービン燃料
加熱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガスタービンのローター及び動・静翼等
を冷却するために、従来は一般的に車室の高圧空気を抽
気して空冷式のタービン冷却器（以下ＴＣＡクーラーと
いう）を通して冷却した後、冷却空気として使用してい
る。しかし、ガスタービンが大型なものになると、この
冷却により系外に捨てる熱量は膨大なものとなり、ガス
タービンの効率（燃費）が悪くなる。
【０００３】そこで、この系外へ捨てる熱量を利用して
ガスタービン燃料を加熱して効率（燃費）を高める方式
が提案されている。図３〜図５は、提案されたガスター
ビン燃料加熱方式の例を示す。
【０００４】図３に示すものは、ガスタービンの圧縮段
において昇温した空気を抽気しこの熱を利用してヒータ
ー２１で燃料を加熱することにより廃棄される抽気の熱
を利用して燃料の加熱を行う方式である。そして更に空
気を冷却器２２で冷却水で冷却しローター及び動・静翼
等の冷却空気として利用している。
【０００５】図４に示すものは、燃料タンク２３から燃
焼器２４に圧送される常温の燃料と圧縮機２５から抽気
した高温の冷却空気とを熱交換器２６で熱交換させるこ
とにより燃料を加熱し、高温空気を冷却してローター及
び動・静翼等の冷却に利用する方式である。
【０００６】図５に示すものは、圧縮機から抽気された
タービン冷却用空気２７を冷却器２８で冷却媒体（加圧
水）２９と熱交換させ加圧水２９を加熱し、加圧水でガ
スタービン燃料を加熱器３０で加熱し捨てていた熱を利
用する方式である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来提案されて
いるガスタービン燃料の加熱方式において、図３に示す
ものは、水を使った間接加熱方式であって、別個のヒー
ター２１と冷却器２２を必要としイニシャルコストが高
くかかる欠点がある。
【０００８】図４に示すものは、燃料が油であり直接加
熱方式が採用され抽気空気で燃料油を加熱する方式であ
り、燃料油で抽気空気を冷却する方式である。
【０００９】また、図５に示すものは、抽気空気を冷却
した加圧水により燃料を加熱する間接加熱方式が採用さ
れているが、本方式も別個の冷却器２８と加熱器３０を
必要としイニシャルコストがかかる欠点がある。
【００１０】総括すると、図３及び図５に示すものはイ
ニシャルコストがかかること、図４に示すものは熱交換
器の経年劣化により燃料がリークし高温空気と接触する
可能性があり危険である。
【００１１】本発明は、以上の問題点を解消するために
なされたものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明のガスタービン燃
料加熱装置は、空冷式のタービン冷却器（ＴＣＡクーラ
ー）の冷却空気を冷却する冷媒空気の出口側に前記冷媒
空気で燃料を加熱する燃料ヒーターを連設したことを特
徴とする。
【００１３】
【作用】本発明では、ＴＣＡクーラーの出口側の冷却空
気を冷却して昇温した冷媒空気の熱気で燃料が間接的に
加熱されるので、装置の耐用年数が長い。また、ＴＣＡ
クーラーと燃料ヒーターをセパレートユニットとしてい
るので、燃料リーク時の安全性を確保することができ
る。
【００１４】更に、燃料としてはガスだけでなく油等の
液体燃料を用いることも可能であり、かつ、大気温度が
変化してもＴＣＡクーラーを出て燃料ヒーターに入る冷
媒空気の温度を均一に保つようにＴＣＡクーラーのファ
ン回転数を可変にすることも可能な構成となっている。
【００１５】また更に、冷却空気の冷却と燃料の加熱を
それぞれ連設されたＴＣＡクーラーと燃料ヒーターで行
っており、加圧水を使った間接加熱方式よりもイニシャ
ルコストを低廉にすることができる。
【００１６】
【実施例】本発明の一実施例を、図１及び図２によって
説明する。図１に示すように、ＴＣＡクーラー１は、上
側にガスタービンのロータ及び動・静翼等を冷却する冷
却空気が通過する管巣（図示省略）を内蔵した外殻２と
その下側に取付けられ管巣を冷却する冷媒空気（大気）
を送るモータ駆動の複数のファン３を備えている。前記
冷却空気としては、圧縮機から抽気された加圧・昇温さ
れた空気やガスタービンの圧縮段から抽気された加圧・
昇温された空気等が用いられる。
【００１７】ＴＣＡクーラー１の冷媒空気の出口側であ
る上側には、燃料ヒーター４が連設されていて、ＴＣＡ
クーラー１で昇温し同ＴＣＡクーラー１を出た冷媒空気
と接触し間接的に加熱される間接加熱構造になってい
る。この燃料ヒーター５内には、燃料ガス又は燃料油が
通過する管巣（図示省略）が内蔵されている。
【００１８】前記燃料ヒーター４と前記ＣＴＡクーラー
１は、ほぼ同じ大きさに構成されていて、ＣＴＡクーラ
ー６の上に燃料ヒーター４が直接重ね合わせるように配
置されている。ＣＴＡクーラー１の両側部には、冷却空
気を導入する入口側のヘッダー６ａと出口側のヘッダー
６ｂがそれぞれ設けられている。また、燃料ヒーター４
の前記ヘッダー６ｂが設けられた一側部には燃料の入口
側のヘッダー７ａが、燃料ヒーター４の前記ヘッダー６
ａが設けられた他側部には燃料の出口側のヘッダー７ｂ
が、それぞれ設けられている。従って、冷却空気と燃料
は、それぞれ矢印Ａ，Ｂで示すようにＣＴＡクーラー１
と燃料ヒーター４内を互いに反対方向へ流れるようにな
っている。なお、図２中８はヘッダー用の歩道（ｗａｌ
ｋｗａｙ）である。
【００１９】前記ＣＴＡクーラー１と燃料ヒーター４に
内蔵される管巣を構成する多管式の伝熱管としては、冷
媒空気との伝熱性能を高めるためにフィン付きチューブ
が使用されている。
【００２０】本実施例では、ファン３によって送られる
冷媒空気（大気）は、ＴＣＡクーラー１の管巣の伝熱管
内を流れる冷却空気を冷却し、自らは昇温する。前記の
冷却された冷却空気は、ヘッダー６ｂよりガスタービン
のロータ及び動・静翼等へ送られてこれを冷却する。Ｔ
ＣＡクーラー１の管巣において昇温した空気は、ＴＣＡ
クーラー１の上側にある燃料ヒーター４の管巣へ入り、
ここで動管巣の伝熱管内を流れる燃料を加熱し、加熱さ
れた燃料はヘッダー７ｂよりガスタービンの燃料器へ送
られる。
【００２１】以上のように、本実施例では、冷却空気を
冷却しＴＣＡクーラー１を出た空気で燃料を加熱してい
るので、系外へ捨てる熱を有効に利用することができる
と共に、冷却空気の熱気で燃料が間接的に加熱されるの
で装置の耐用年数を長くすることができる。
【００２２】また、ＴＣＡクーラー１と燃料ヒーター４
はセパレートユニットとしているので、燃料リーク時の
安全性を確保することができる。
【００２３】更に、燃料としては、ガスだけでなく油等
の液体燃料を用いることができ、かつ、大気温度が変化
しても、ファン３の回転数を制御してＴＣＡクーラー１
を出て燃料ヒーター４に入る空気の温度を均一に保つこ
とができる。
【００２４】また更に、本実施例は、連設されたＴＣＡ
クーラー１と燃料ヒーター４でそれぞれ冷却空気の冷却
と燃料の加熱を行っているので、従来提案された前記の
加圧水を使用した間接加熱方式に比べてイニシャルコス
トを低廉にすることができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明のガスタービン燃料加熱装置で
は、ガスタービンのローター及び動・静翼等を冷却する
冷却空気を冷却したＴＣＡクーラーを出る冷媒空気の熱
気を燃料ヒーターにおいて燃料の加熱に有効に利用して
ガスタービンの効率を向上させることができると共に、
従来提案された水を使った間接加熱方式又は加圧水を使
った間接加熱方式に比べてイニシャルコストが低廉であ
り、また、従来提案された直接加熱方式の燃料リークに
起因する高圧空気との接触による危険を回避することが
できる。
【００２６】従って、本発明は、ガスタービン効率の向
上及び信頼性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の説明図である。
【図２】同実施例の斜視図である。
【図３】従来提案されたガスタービン燃料加熱装置の１
例の系統図である。
【図４】従来提案されたガスタービン燃料加熱装置の他
の例の系統図である。
【図５】従来提案されたガスタービン燃料加熱装置の更
に他の例の系統図である。
【符号の説明】
１ 空冷式のタービン冷却器（Ｔ
ＣＡクーラー） ２ 外殻 ３ ファン ４ 燃料ヒーター ６ａ，６ｂ，７ａ，７ｂ ヘッダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 空冷式のタービン冷却器の冷却空気を冷
    却する冷媒空気の出口側に前記冷媒空気で燃料を加熱す
    る燃料ヒーターを連設したことを特徴とするガスタービ
    ン燃料加熱装置。
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EP96104254A EP0737804B1 (en) 1995-04-14 1996-03-18 Gas turbine fuel heating apparatus
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