JP4161556B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば絶縁材料製の器具本体をもつ防犯灯等の照明器具に関し、とくにそのアーム取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、絶縁材料製防犯灯のアームは器具本体に挿入して固定するものはあったが、電気部品の放熱や、アース導通を確保する構造は取られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の絶縁材料製防犯灯は、電気部品の発熱を器具外に逃がす構造は取られていないため、部品温度が上昇する傾向があった。
【0004】
また、電気部品のアース導通は器具外からのアース線を通じて確保する必要があり、総じて部品点数が増える傾向にあった。
【0005】
したがって、この発明の目的は、アームに電気部品を取付けることにより電気部品を放熱し、かつ直接アームを通じて電気部品のアース導通を確保し、部品点数を削減することができる照明器具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の照明器具は、絶縁材料による成形部品であって上壁および側壁を有し、前記側壁に開口が形成されかつ前記上壁の下面に沿うように形成されたアーム挿入部を有する器具本体と、前記アーム挿入部に挿着された取付用の金属製のアームと、このアームに取付けられた電気部品とを備え、
前記アームは前記アーム挿入部に挿入される挿入端部の断面が略コの字形であり、断面における中央部が両側部より下側となり前記両側部の前記中央部と反対側が前記上壁の前記下面に当接し、前記アームの略コの字形の内側を配線スペースとし、さらに前記器具本体の外側の部分にアース端子を有し、
前記電気部品は発熱部品であり、前記器具本体内で前記アームの前記挿入端部の前記中央部の下面に取付けられ、
前記器具本体は前記配線スペースに面する前記上壁の前記下面であって前記発熱部品に前記中央部を介して対向した位置に電線張力止めを有し、前記器具本体の前記上壁の前記下面に沿って配線されて前記張力止めに支持された電線を有し、
前記張力止めは前記電線をU字に屈曲し、その両側をさらに外向きに折曲して収納する溝を有するものである。
【0007】
請求項1記載の照明器具によれば、絶縁材料による成形部品の防犯灯等の器具本体に金属製のアームを挿入し、そのアームに発熱部品を含む電気部品を取付けることにより、電気部品から発生する熱を発散することができ、また電気部品のアース導通を確保することができ、そのため部品点数を削減できる。
また器具本体内のアーム部分に電気部品を取り付けることにより、異常時でもアームが器具本体から外れず、器具落下を防止することができる。アームの断面が略コの字形であるため、その平面を電気部品取付面とすることができ、取付けが確実かつ容易になる。アームの略コの字形の内側を配線スペースとしているため、電気部品の高温に器具配線が触れないようにすることができる。配線スペースに電線張力止めを有するため、アームの内側に例えば器具本体の成形を利用した配線の張力止めを設けることができ、スペースの有効利用ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1から図4により説明する。すなわち、この照明器具である防犯灯は、器具本体1と、アーム2を有する。
【0017】
器具本体1は、絶縁材料による成形部品により形成され、基端側にアーム挿入部6を有する。実施の形態では器具本体1の開口にグローブ7を着脱自在に取付けランプ交換可能にしている。電気部品としては、グローランプ8、そのランプソケット9、直管の蛍光灯10、そのランプソケット11、ソケット台12、安定器3a、トランス3b等が器具本体1内に設けられている。
【0018】
アーム2は金属製であり、一端部が器具本体1のアーム挿入部6に挿着されている。アーム2の断面は略コの字形であり、コ字断面の中央片が内向きとなるように略L字形に折曲され、その一方を挿入端部2aとしてアーム挿入部6に挿入し、器具本体1に固定手段により固定されている。
【0019】
この場合、一部の電気部品はアーム2とくに器具本体1内に位置する部分すなわちアーム挿入部6に挿入された挿入端部2aに取付けられている。この電気部品は発熱部品となり、かつアース導通を必要とするもの、例えば安定器3aやトランス3b等が好ましい。またアーム2のコの字形の内側を配線スペース14として利用し、器具本体1の内外をつなぐ配線5が通されている。配線5の外端側は電源に接続され、内端側は電気部品により構成される点灯回路の入力端となる端子に接続される。また、アーム2の内側すなわち器具本体1内で配線スペース14内に配線5の張力止め4を有する。この張力止め4は図4に示すように、各配線5をU字形に屈曲して収納可能に、リング状の溝16と、この溝16の略対称位置に溝16に通じるように設けた一対の連通部17、18とを有する形状に形成されている。張力止め4は例えば器具本体1の樹脂成形時に一体に形成することができる。
【0020】
アーム2の外端部にはアース端子19を設けている。このアーム2の外端部は建物の壁、鋼管ポール、および電力柱等に取付けることができる。
【0021】
この実施の形態によれば、電気部品である安定器3aやトランス3bの発熱をアーム2に伝熱して効率よく逃がし、かつアーム2により電気部品のアース導通確保が容易にでき、部品点数を削減することができる。
【0022】
なお、器具本体1が上向きの姿勢(垂直と水平の間)でアーム2に支持される場合、アーム2をアーム挿入部6に挿入するだけでもよい。この場合、アーム2に取付けられた電気部品が抜止めの働きをする。
【0023】
この発明の第2の実施の形態を図5から図8により説明する。すなわち、第1の実施の形態において、樹脂製の器具本体1の先端部にヒンジ20を設けて透明縞模様のアクリル等を用いたグローブ7を回動自在に取付け、基端部にグローブ取付具21によりグローブ7を閉じた状態に取付けている。またアーム2には安定器3aを取付けている。23は力率改善用コンデンサ、24は器具内配線を通す電線挿通孔、25は取付用孔、26は安定器取付孔である。その他は第1の実施の形態と共通するので、同一個所に同じ符号を付している。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の照明器具によれば、絶縁材料による成形部品の防犯灯等の器具本体に金属製のアームを挿入し、そのアームに発熱部品を含む電気部品を取付けることにより、電気部品から発生する熱を発散することができ、また電気部品のアース導通を確保することができ、そのため部品点数を削減できる。
また器具本体内のアーム部分に電気部品を取り付けることにより、異常時でもアームが器具本体から外れず、器具落下を防止することができる。アームの断面が略コの字形であるため、その平面を電気部品取付面とすることができ、取付け確実かつ容易になる。アームの略コの字形の内側を配線スペースとしているため、電気部品の高温に器具配線が触れないようにすることができる。配線スペースに電線張力止めを有するため、アームの内側に例えば器具本体の成形を利用した配線の張力止めを設けることができ、スペースの有効利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】器具配線と張力止めを示す、下から見た下面図である。
【図4】張力止めを示す部分斜視図である。
【図5】第2の実施の形態の断面図である。
【図6】グローブを開き蛍光ランプを外した状態の下面図である。
【図7】(a)はアームの平面図、(b)はその側面図である。
【図8】アームの正面図である。
【符号の説明】
1 器具本体
2 アーム
2a 挿入端部
3a 安定器
3b トランス
4 張力止め
5 配線
6 アーム挿入部
14 配線スペース
Claims (1)
- 絶縁材料による成形部品であって上壁および側壁を有し、前記側壁に開口が形成されかつ前記上壁の下面に沿うように形成されたアーム挿入部を有する器具本体と、前記アーム挿入部に挿着された取付用の金属製のアームと、このアームに取付けられた電気部品とを備え、
前記アームは前記アーム挿入部に挿入される挿入端部の断面が略コの字形であり、断面における中央部が両側部より下側となり前記両側部の前記中央部と反対側が前記上壁の前記下面に当接し、前記アームの略コの字形の内側を配線スペースとし、さらに前記器具本体の外側の部分にアース端子を有し、
前記電気部品は発熱部品であり、前記器具本体内で前記アームの前記挿入端部の前記中央部の下面に取付けられ、
前記器具本体は前記配線スペースに面する前記上壁の前記下面であって前記発熱部品に前記中央部を介して対向した位置に電線張力止めを有し、前記器具本体の前記上壁の前記下面に沿って配線されて前記張力止めに支持された電線を有し、
前記張力止めは前記電線をU字に屈曲し、その両側をさらに外向きに折曲して収納する溝を有する照明器具。
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JP2001263130A JP4161556B2 (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 照明器具 |
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