JP4161076B2 - 流体制御用電磁弁 - Google Patents

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Description

この発明は、ソレノイド部に発生した電磁吸引力で弁部を作動させ、流体の流量を制御する流体制御用電磁弁に関するものである。
従来、アクセル操作に連動して機械的に鋼製ワイヤにより牽引されるバタフライ弁を有したスロットルバルブと併用し、スロットルバルブが制御する空気流路とは別に構成されたバイパス流路において、エンジンのアイドル回転数を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(以下、ISC−V)が知られている。
このISC−Vは、電磁吸引力によりバルブを直動させる電磁弁タイプの流量制御弁であり、アイドル回転を維持するために必要な供給空気量を得るためのバルブリフト量は、電磁弁へ励磁する電流値により制御されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記ISC−Vは、電磁吸引力を発生させるソレノイド部を配管外部に配置し、かつバイパス通路に配置されるため、バルブの前後は管路にL字あるいはU字状の曲り部が存在しており、ここでの圧力損失が大きいことから、通過流量を増大させることは困難であるという問題点があった。
通常、流量増加を行うには、バルブのリフト量を増加、あるいはバルブのシート部の径を増加させてバルブでの開口面積を増加させる必要があるが、やむを得ず、前記配管の圧力損失の問題から、これらを増加させなければならず、その結果バルブも大型化させる必要があり、装置が大型化してしまうという問題点があった。
また、バルブ前後の管路曲りにより、バルブの内径側と外径側とでは、経路長さの違いによる速度差に基づく圧力差が発生するため、バルブには意図しない流体力が作用することになり、リフト時のバルブ挙動が不安定になるとともに、バルブの所要リフト量と実リフト量との間に差異が発生して正確な流量制御が困難になるという問題点もあった。
本願の出願人は、上記のような問題点を解決することを目的とした流体制御用電磁弁を既に提案している(特願2004−330727号)。
即ち、この流体制御用電磁弁は、流体が流れる配管内部に配置される、電磁吸引力を発生させるソレノイド部と、このソレノイド部の前記電磁吸引力により前記配管の内壁面に形成されたシート部に接離するバルブを有する弁部とを備え、ソレノイド部への励磁電流の大きさによってバルブのリフト量を制御している。
特許第3531334号公報
上記構成の流体制御用電磁弁は、バルブの前後での配管の曲がりが不要となり、配管による圧力損失が低減されるとともに、リフト時のバルブ挙動が安定化し、より正確な流量制御が可能となるものの、ソレノイド部で発生した磁力線が流れる、磁気回路を構成するコア、ヨーク及びプランジャでの磁気的なヒステリシスに基づく磁束ヒステリシスが原因となり、励磁電流の増減方向によってソレノイド部に流れる電流値が同じであっても磁気吸引力に対するバルブのリフト量が異なり、所望の流量が得られないという問題点があった。
また、当然、バルブの固着や噛み込み、ソレノイドコイルの断線等のバルブの動作異常も検出されないという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、バルブの位置を検出することで、流量制御の精度を向上させることができる流体制御用電磁弁を提供することを目的とする。
この発明に係る流体制御用電磁弁では、流体が流れる配管内部に配置される、電磁吸引力を発生させるソレノイド部と、このソレノイド部の前記電磁吸引力により前記配管の内壁面に形成されたシート部に接離するバルブを有する弁部と、前記配管と前記弁部との間に設けられ、前記バルブの位置を検出するバルブ位置検出手段とを備え、前記バルブ位置検出手段は、磁束を発生させる位置検出コイルと、この位置検出コイルと対向して設けられ、前記磁束を遮蔽するとともに前記バルブの移動に連動して位置検出コイルに対して相対移動する遮蔽体と、前記相対移動に伴う前記位置検出コイルと前記遮蔽体とが重なる面積の変化に応じて変化する前記位置検出コイルのインピーダンスからセンサ出力電圧を出力する信号処理回路部とを有し、壁面に前記検出コイルが設けられた環状部材、及び前記遮蔽体は、前記配管と同心で配置されているとともに、前記環状部材及び前記遮蔽体の一方が前記弁部に設けられ、前記環状部材及び前記遮蔽体の他方が、前記ソレノイド部または前記配管に設けられており、前記バルブと前記ソレノイド部との間には、前記バルブの上流側と下流側との間で連通して圧力差を相殺する容積室を有するベローズが設けられており、前記ベローズの外周側に前記環状部材及び前記遮蔽体が設けられており、前記センサ出力電圧の値から前記バルブの位置が検出される。
この発明に係る流体制御用電磁弁によれば、バルブの位置が検出されるので、流量制御の精度を向上させることができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一または相当の部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の流体制御用電磁弁(以下、電磁弁と略称する)を示す断面図、図2は図1のII−II線に沿った矢視断面図である。
この電磁弁は、電磁吸引力を発生させるソレノイド部1と、この電磁吸引力により駆動される弁部2とを備えている。このソレノイド部1及び弁部2は、ボディ3に内包されている。
ボディ3は、電磁弁より上流側の吸気管である、上流側ボディ部3aと、電磁弁より下流側の吸気管である下流側ボディ部3bとから構成されており、上流側ボディ部3a及び下流側ボディ部3bは4個のボルト21によりガスケット17及びプレート15を介して一体化されている。
ソレノイド部1では、吸気管の中心軸線と同軸線で円筒状のコア4が設けられている。このコア4の外周には、ボビン22を介してソレノイドコイル5が巻装されている。ソレノイドコイル5はヨーク6により内包されている。コア4の下流側の内部では円筒形状のプランジャ7が軸線方向に摺動可能に設けられている。コア4の上流側では調整ネジ19が螺着された貫通孔が形成されている。この調整ネジ19は、回転によりコア4の軸線に沿って進退することで、調整ネジ19とパイプ9との間に設けられたスプリング20の弾性力が調整され、ソレノイドコイル5に流れる所定の電流の大きさに応じて、バルブ10がシート部18に対して所定のリフト量が得られるように設定される。
ボビン22は、ターミナル23を有するコネクタ24とともに樹脂により一体化されている。
ボビン22の貫通孔に挿入されて固定されたコア4の下流側の端部には、径方向に突出したフランジ部8が形成されている。このフランジ部8の外周縁部に、ヨーク6の開口側の端部をかしめることで、ヨーク6とコア4とは一体化されている。
弁部2では、プランジャ7の貫通孔に、連通孔11を有するパイプ9が嵌入、固定されている。パイプ9の下流側の端部には、複数個の導通孔13を有するバルブ10が固定されている。
バルブ10の上流側外周縁部には、ベローズ12の小径フランジ27bが固定されている。このベローズ12は、低剛性で軸線方向に伸縮自在の樹脂材により形成され、この伸縮により、内部の容積室25の容積が増減する。ベローズ12の上流側端部には大径フランジ27aが形成されている。フランジ部8の下流側の外径側端面には、T形断面のリング26が嵌着されており、このリング26とコア4の下流側の内径側端部との間に、大径側フランジ27aが挟持されている。
ベローズ12の容積室25、並びにコア4及びプランジャ7の内部は、バルブ10の導通孔13及びパイプ9の連通孔11により、エンジンの負圧側とそれぞれ導通しており、プランジャ7の上流側端面と下流側端面とはほぼ同じ圧力となり、またバルブ10の上流側表面と下流側表面とはほぼ同じ圧力となり、圧力差によるプランジャ7及びバルブ10の作動が防止される。
ドーナツ状のプレート15は、その内径部がコア4のフランジ部8とボビン22との間で挟持され、その外径部が上流側ボディ部3aと下流側ボディ部3bとの間で挟持されている。プレート15には、バルブ10の開口面積よりも総開口面積が十分に大きな3個の通過孔16が形成されている。
弁部2の周囲には、バルブ10の位置を検出するバルブ位置検出手段40が設けられている。
バルブ位置検出手段40は、磁束を発生させる位置検出コイル41と、この位置検出コイル41と対向して設けられ磁束を遮蔽する遮蔽体42と、位置検出コイル41と遮蔽体42とが重なる面積の変化に基づく位置検出コイル41のインピーダンス変化を電圧信号として処理する信号処理回路部43とを備えている。
位置検出コイル41は、図3、図4に示すように、樹脂等の非金属材で構成された円筒形状の環状部材44の内壁面に貼り付けられている。
位置検出コイル41は、銅箔によるプリントパターンで、薄いフィルム状に構成されている。位置検出コイル41は、図5及び図6に示すように、周方向に4等分に分離されたコイル部41a〜41dを有している。また、各コイル部41a〜41bは、図7に示すように2層構造である。
各コイル部41a〜41dは、隣接した同士で互いに逆電流が流れるように導線45を一筆書きで巻回して構成され、かつ2層構造であるので、各コイル部41a〜41dで発生する磁束の方向は、図5の矢印で示すように半径方向で互いに逆向きとなる。
環状部材44の上端部には、溝部が形成されている。この溝部にL形断面の連結リング46の下端部が係止されている。この連結リング46の上端部は、リング26及びフランジ部8の下端部に嵌着されている。
環状部材44の内側では、円筒形状の遮蔽体42がボディ3の軸線と同軸線でバルブ10に固定されている。遮蔽体42は、例えば銅あるいは銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金、またはオーステナイト系ステンレス鋼で構成されている。
信号処理回路部43は、下流側ボディ部3bの外周面の凹部33に装着されている。信号処理回路部43は、基板上に、コイル部41a〜41dとともに共振回路を構成する検波整流回路、位置検出コイル41のインピーダンス変化による電気信号を増幅出力する増幅回路等が搭載されている。この信号処理回路部43上にはエポキシ系樹脂からなる絶縁樹脂34が設けられ、また絶縁樹脂34は蓋35で覆われている。
信号処理回路部43は、バルブ位置検出用コネクタ47を通じてエンジン制御ユニット(図示せず)と電気的に接続されている。
次に、上記構成の電磁弁の動作について説明する。
ソレノイドコイル5に通電される前までは、バルブ10は、スプリング20及びベローズ12の合力により、シート部18に当接している。
図示しないエンジン制御ユニットを通じてソレノイドコイル5に通電されると、コア4、ヨーク6及びプランジャ7により構成された磁気回路に磁力線が流れ、コア4にはプランジャ7を反シート部18に吸引する電流値に比例した力が発生する。このため、プランジャ7は、コア4に磁気吸引され、プランジヤ7、パイプ9と一体のバルブ10は、磁気吸引力と、スプリング20及びベローズ12の合力による反力との釣り合い位置までリフトして保持され、この結果バルブ10はシート部18から離間する。
一方、シリンダ(図示せず)作動によるエンジン(図示せず)側からの負圧吸引によって、吸気管内部には圧力差が発生し、吸気管内の空気は、ヨーク6、環状部材44、及び遮蔽体42それぞれの外側、流出口28を通ってエンジン側に流れる。
磁気吸引力は、ソレノイドコイル5への通電電流値に比例して発生するので、バルブ10の必要リフト量に見合った励磁電流を供給することで、所定の位置までバルブ10はリフトし、維持される。従って、流出口28を通ってエンジン側に流れる空気量は、ソレノイドコイル5への印加電流の値によって定まる。この必要空気量は、アクセル開度、エンジンの回転数、トルク等に基づいて決定される。
ところで、バルブ10と遮蔽体42とは一体であり、バルブ10の移動とともに遮蔽体42も上方向に移動する。
一方、位置検出コイル41には、エンジン制御ユニットからの電流が供給され、数MHzの交番磁束が径方向に向かって発生しているので、遮蔽体42は、交番磁束の中を移動するが、このとき遮蔽体42の表層には、位置検出コイル41の磁束とは逆方向の磁束が生じる渦電流が発生する。
位置検出コイル41では、この渦電流により、上記交番磁束が影響を受けるので、位置検出コイル41のインピーダンスが変化する。
インピーダンスの変化量は、遮蔽体42と位置検出コイル41とが重なる面積に比例するので、面積とバルブ10のリフト量とは比例関係であり、位置結果としてバルブ10の位置に比例している。
インピーダンスの変化量は、信号処理回路部43でセンサ出力電圧に変換され、このセンサ出力電圧は、エンジン制御ユニットに送られる。
図8は、バルブ10のリフト量とセンサ出力電圧との関係を示しており、バルブ10のリフト量とセンサ出力電圧とは比例関係にある。
エンジン制御ユニットでは、このセンサ出力電圧の値から、バルブ10のリフト量を知ることができ、バルブ10が所望のリフト量(空気量)でないときには、その所望のリフト量と実際のリフト量との差に応じて、ソレノイドコイル5に再度励磁電流を供給し、最終的には所望のバルブ10のリフト量が設定される。
以上説明したように、この電磁弁によれば、バルブ位置検出手段40は、位置検出コイル41と遮蔽体42とが重なる面積の変化に基づく位置検出コイル41のインピーダンス変化からバルブ10の位置が検出され、この検出データがソレノイドコイル5の励磁電流にフィードバックされるようになっているので、ソレノイド部1で生じた磁気的ヒステリシスに起因して所望の流量が得られないといった不都合は防止される。
また、温度変化によりベローズ12の剛性変化に起因して所望の流量が得られないといった不都合も防止される。
また、当然、バルブ10の固着や噛み込み、ソレノイドコイル5の断線等のバルブ10の動作異常も検出され、瞬時に車両フェールセーフに移行することが可能である。
また、位置検出コイル41と遮蔽体42とは非接触であり、互いに摺動摩擦が生じて劣化するようなことはない。
また、壁面に位置検出コイル41が設けられた環状部材44、及び遮蔽体42は、ボディ3の軸線と同心状に配置されているとともに、環状部材44がソレノイド部1に設けられ、遮蔽体42がバルブ10に設けられているので、バルブ位置検出手段40の設置に伴う大型化が防止される。
また、環状部材44、及び遮蔽体42は、ボディ3の軸線と同軸線で配置されているので、ボディ3内を流れる空気は、ボディ3内で偏流することなく、円滑に流れる。
なお、環状部材44をバルブ10に設け、遮蔽体42をソレノイド部1に設けるようにしてもよいし、また環状部材44の外側に遮蔽体42を設けるようにしてもよい。この場合には、当然環状部材44の外周壁面に位置検出コイル41が設けられる。
また、ベローズ12の外周側には、環状部材44及び遮蔽体42が設けられているので、空気が蛇腹形状のベローズ12の外周面に衝突するようなことはなく、空気は円滑に流れる。
また、ボディ3は、例えば銅あるいは銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金、またはオーステナイト系ステンレス鋼で構成されているので、外部からボディ3の内部に侵入しようとした磁束は、ボディ3でシールされ、バルブ位置検出手段40に影響を与えない。
また、各コイル部41a〜41dは、隣接した同士で互いに逆電流が流れるように導線45を一筆書きで巻回して構成され、各コイル部41a〜41dで発生する磁束は、半径方向で互いに逆向きになる。そのため、例えば外部磁束がバルブ位置検出手段40の外部からコイル部41a、コイル部41cを通過した場合、外部磁束の方向は、コイル部41aでの発生磁束の方向とは逆であるが、コイル部41cでの発生磁束の方向では同方向であるので、外部磁束は全体として相殺され、位置検出コイル41で発生する磁束は外部磁束の影響を受けない。
また、各コイル部41a〜41dは2層構造であるので、隣接した各コイル部41a〜41d間を電気的に接続する場合に、他層を迂回して接続することで、簡単に接続が可能となる。
なお、コイル部41a〜41dの数については、4個に限定されるものではない。4個以上で偶数であればよい。
また、層構造についても、3層以上であってもよい。
また、遮蔽体42は、例えば銅あるいは銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金、またはオーステナイト系ステンレス鋼で構成された構成された環状中空部材であるので、位置検出コイル41で発生した磁束は、確実に遮蔽されるとともに、空気は遮蔽体42の外側を円滑に流れる。
なお、遮蔽体42は、銅系、アルミニウム系またはオーステナイト系ステンレス鋼により製作されたリングもしくは薄肉の箔を、インサートモールド樹脂成形により形成するようにしてもよい。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2による電磁弁を示す断面図である。
この実施の形態では、ドーナツ形状の支持プレート50の内径部は、環状部材44の上端部に形成された溝部に嵌入されている。支持プレート50の外径部は、下流側ボディ部3bの内壁面に嵌着されている。
支持プレート50は、ボディ3の中心軸線と同軸線で環状部材44を支持している。支持プレート50には、バルブ10の開口面積よりも総開口面積が十分に大きな複数個の通過孔51が形成されている。
他の構成は、実施の形態1の電磁弁と同じである。
この実施の形態による電磁弁では、内壁面に位置検出コイル41が貼付された環状部材44に支持プレート50を取り付け、次にこの支持プレート50を下流側ボディ部3bに圧入して固定する。その後、位置検出コイル41を信号処理回路部43に結線した後、信号処理回路部43を凹部33に収め、次にこの凹部33内にエポキシ系樹脂を、信号処理回路部43の絶縁及び固定を目的として充填し、絶縁樹脂34を形成する。その後、凹部33を蓋35で覆う。最後に、ベローズ12、遮蔽体42が取り付けられた弁部2と、ソレノイド部1とを一体化し、ボディ3内に固定する。
実施の形態1では、環状部材44は連結リング46によりソレノイド部1で支持されており、ベローズ12、遮蔽体42が取り付けられた弁部2と、環状部材44が取り付けられたソレノイド部1とを一体化し、ボディ3内に収め、その後、位置検出コイル41を信号処理回路部43に結線していた。
これに対して、この実施の形態2では、環状部材44は下流側ボディ部3bで支持されており、信号処理回路部43の結線作業の際、作業者は環状部材44に弁部2、ソレノイド部1の荷重を受けることなく結線作業を行うことができ、結線作業性が向上する。
また、位置検出コイル41が取り付けられた環状部材44は、下流側ボディ部3bで支持されているので、ソレノイド部1の仕様変更の影響を受けない。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、バルブ10のリフト量と流量との関係が比例関係であり、何れも図8に示すように、バルブ10のリフト量とセンサ出力電圧との関係が比例関係で示されている。
ところで、バルブ10のリフト量と流量との関係が、比例関係以外に、バルブの形状、流体粘度等の理由で、図10に示すように、バルブ10のリフト量に対して、流量が負の2次曲線の関係で得られる場合がある。
この実施の形態の電磁弁は、このような場合に対応することができる電磁弁であり、この場合には、バルブ10のリフト量とセンサ出力電圧との関係も図11に示すように負の2次曲線の関係が得られる関係にすることで、センサ出力電圧と流量との関係を比例関係にすることができる。
図12は、この実施の形態3の電磁弁における位置検出コイル60のコイル部60aを示す構成図であり、この構成を採用することで、バルブ10のリフト量とセンサ出力電圧との関係が図11に示す負の2次曲線の関係が得られる。
なお、他の構成は、実施の形態1と同様である。
このコイル部60aは、バルブ10の移動方向において隣接した導線45間の間隔が変化している。
即ち、バルブ10が全開方向に移動するに従って導線45の間隔が大きくなっている。そのため、位置検出コイル60で発生する磁束は、バルブ10の全開方向に従って密度が低下し、バルブ10のリフト量変化に対してセンサ出力電圧の変化は緩やかになる。
反対にバルブ10の全閉方向に従って密度が増加し、バルブ10のリフト量変化に対してセンサ出力電圧の変化は急峻になる。
この実施の形態による電磁弁によれば、バルブ10の変位に伴う制御対象である空気流量の変位量に対して、比例したセンサ出力特性を簡単に得ることができる。
なお、例えば、層毎に、導線の巻数、導線の幅寸法、隣接した導線間隔が異なる位置検出コイルを用いることでも、所望のセンサ出力電圧特性を得ることができる。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4の電磁弁を示す断面図である。
この実施の形態では、遮蔽体兼用バルブ70は、実施の形態1の遮蔽体42とバルブ10とを同一部材である、銅あるいは銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金、またはオーステナイト系ステンレス鋼で一体に構成されている。
他の構成は実施の形態1と同じである。
この実施の形態では、実施の形態1で必要とした遮蔽体42とバルブ10との組み付け工程が不要となり、製造工程が簡単になる。
実施の形態5.
図14は、この実施の形態5の電磁弁における遮蔽体80を示す展開図である。
この実施の形態では、遮蔽体80の形状が実施の形態1のものと異なるだけで、他の構成は、実施の形態1と同じである。
この実施の形態では、遮蔽体80は、バルブ10が全開方向に移動するに従って遮蔽体80の周方向の幅寸法が縮小して行く三角状に形成されている。
この遮蔽体80の場合、位置検出コイル41と遮蔽体80とが重なり面積は、バルブ10のリフト量に対して指数関数的(2次関数)に変化する。そのため、センサ出力電圧特性としては、遮蔽体80の先細り部が位置検出コイル41と重なり始める位置では、リフト量変化に対してのセンサ出力電圧の変化は緩やかである。そして、バルブ10の移動が進むにつれて、遮蔽体80と位置検出コイル41との重なる面積が急激に増加して行くと、センサ出力電圧の変化も急峻になる(図15参照)。
なお、この実施の形態では、遮蔽体80の展開形状が三角状であるが、図16に示すように、展開形状が三角形の2等辺を、円弧状にするようにすることで、図14のものと比較して、さらにセンサ出力電圧の変化を急峻させることができる。
要は、遮蔽体の展開形状を変更することで、バルブ10の変位に伴う制御対象である空気流量の変位量に対して、比例したセンサ出力特性を簡単に得ることができる。
実施の形態6.
図17は、この実施の形態6の電磁弁を示す断面図である。
この実施の形態では、遮蔽体90は、その外周面が中間部からバルブ10に向かって位置検出コイル41から離れる方向に傾斜している、即ち遮蔽体90の外径寸法が小さくなっており、遮蔽体90と位置検出コイル41との隙間が、バルブ10の方向に進むに従って大きくなっている。
この実施の形態では、位置検出コイル41と遮蔽体90との重なりが大きくなるに従って、径方向隙間が大きくなるため、バルブ10のリフト量が大きくなるに従ってセンサ出力電圧勾配は緩やかになり、図11に示したセンサ出力電圧特性曲線を得ることができる。
なお、図18に示すように、遮蔽体91に大径部及び小径部を形成することで、遮蔽体91と位置検出コイル41との隙間寸法を変化させることで、所望のセンサ出力電圧特性曲線を得ることができる。
要は、遮蔽体90、91と位置検出コイル41との隙間が変化するように、遮蔽体90、91の形状を変更することで、バルブ10の変位に伴う制御対象である空気流量の変位量に対して、比例したセンサ出力特性を簡単に得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、配管として吸気管の一部を構成するボディ3の内部に電磁弁を設けたが、この電磁弁を配管として例えば排気管の内部に取り付け、排気再循環バルブ(EGRバルブ)として用いることができる。
また、上記各実施の形態では、制御対象は空気流量であったが、勿論このものに限定されるものではなく、例えばバルブの開口面積、圧力であってもよい。
この発明の実施の形態1の流体制御用電磁弁を示す断面図である。 図1のII−II線に沿った矢視断面図である。 内壁面に位置検出コイルが貼付された、図1に示す環状部材の部分斜視図である。 図1に示した環状部材及び遮蔽体の位置関係を示す部分斜視図である。 図1の位置検出コイルで発生する磁束の方向を説明する図である。 図1の位置検出コイルの展開図である。 図1の位置検出コイルの分解斜視図である。 図1の電磁弁においてバルブリフト量とセンサ出力電圧との関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態2の流体制御用電磁弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態3の流体制御用電磁弁におけるバルブのリフト量と流量との関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態3の流体制御用電磁弁におけるバルブのリフト量とセンサ出力電圧との関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態3の流体制御用電磁弁における位置検出コイルのコイル部を示す構成図である。 この発明の実施の形態4の流体制御用電磁弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態5の流体制御用電磁弁の遮蔽体を示す展開図である。 この発明の実施の形態5の流体制御用電磁弁におけるバルブのリフト量とセンサ出力電圧との関係を示す特性図である。 図15の遮蔽体の変形例を示す展開図である。 この発明の実施の形態6の流体制御用電磁弁を示す部分断面図である。 図17の流体制御用電磁弁の変形例を示す部分断面図である。
符号の説明
1 ソレノイド部、2 弁部、3 ボディ、3a 上流側ボディ、3b 下流側ボディ、4 コア、5 ソレノイドコイル、6 ヨーク、7 プランジヤ、10 バルブ、12 ベローズ、18 シート部、25 容積室、40 バルブ位置検出手段、41,60 位置検出コイル、41a〜41b,60a コイル部、42,80,81,90,91 遮蔽体、43 信号処理回路部、44 環状部材、45 導線、46 連結リング、50 支持プレート、70 遮蔽体兼用バルブ。

Claims (11)

  1. 流体が流れる配管内部に配置される、電磁吸引力を発生させるソレノイド部と、
    このソレノイド部の前記電磁吸引力により前記配管の内壁面に形成されたシート部に接離するバルブを有する弁部と、
    前記配管と前記弁部との間に設けられ、前記バルブの位置を検出するバルブ位置検出手段とを備え、
    前記バルブ位置検出手段は、磁束を発生させる位置検出コイルと、この位置検出コイルと対向して設けられ、前記磁束を遮蔽するとともに前記バルブの移動に連動して位置検出コイルに対して相対移動する遮蔽体と、前記相対移動に伴う前記位置検出コイルと前記遮蔽体とが重なる面積の変化に応じて変化する前記位置検出コイルのインピーダンスからセンサ出力電圧を出力する信号処理回路部とを有し、
    壁面に前記検出コイルが設けられた環状部材、及び前記遮蔽体は、前記配管と同心で配置されているとともに、前記環状部材及び前記遮蔽体の一方が前記弁部に設けられ、前記環状部材及び前記遮蔽体の他方が、前記ソレノイド部または前記配管に設けられており、
    前記バルブと前記ソレノイド部との間には、前記バルブの上流側と下流側との間で連通して圧力差を相殺する容積室を有するベローズが設けられており、前記ベローズの外周側に前記環状部材及び前記遮蔽体が設けられており、
    前記センサ出力電圧の値から前記バルブの位置が検出される流体制御用電磁弁。
  2. 前記配管は、銅あるいは銅合金、アルミニウムあるいはアルミニウム合金、またはオーステナイト系ステンレス鋼で構成された請求項1に記載の流体制御用電磁弁。
  3. 前記検出コイルは、周方向に配列された総数(2N+2)個(Nは自然数)のコイル部が互いに対向して配置されて構成され、かつ隣接した各コイル部同士では電流方向が互いに逆方向に流れるようになっている請求項1または2に記載の流体制御用電磁弁。
  4. 前記検出コイルは、多層構造のコイル部で構成されている請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
  5. 前記コイル部を構成する導線間隔は、前記バルブの移動方向において不等分間隔である請求項3または4に記載の流体制御用電磁弁。
  6. 前記コイル部を構成する導線が巻回されて構成される巻線パターンが層毎に異なる請求項4または5に記載の流体制御用電磁弁。
  7. 前記遮蔽体は、環状中空部材である請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
  8. 前記遮蔽体は、前記バルブと同一部材で一体である請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
  9. 前記遮蔽体は、前記バルブの移動方向において面積が変化する形状である請求項1ないし請求項、請求項の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
  10. 前記環状部材と前記遮蔽体との隙間は、前記バルブの移動方向において変化するようになっている請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
  11. 前記配管は、前記流体である空気をエンジンに導く吸気管である請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載の流体制御用電磁弁。
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