JP4159716B2 - 電場発光蛍光体、その製造方法および有機分散型電場発光素子 - Google Patents

電場発光蛍光体、その製造方法および有機分散型電場発光素子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電場発光蛍光体およびその製造方法、並びにそのような電場発光蛍光体を用いた有機分散型電場発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機分散型電場発光素子は、電場発光蛍光体を誘電体中に分散させた発光体層の両側に電極を配置し、その少なくとも一方を透明電極とした構造を有する。そして、これら電極間に交流電圧を印加することにより発光させる素子である。このような有機分散型電場発光素子の主な用途としては、ディスプレイデバイスやディスプレイデバイスのバックライトなどが挙げられる。
【0003】
有機分散型電場発光素子に用いられる電場発光蛍光体としては、硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有させたものが一般的である。
【0004】
上述したような硫化亜鉛系の電場発光蛍光体は、一般に次のように製造されている。まず、母体材料となる硫化亜鉛に、付活剤原料および共付活剤原料を添加して混合する。さらに、塩化マグネシウム、塩化バリウム、塩化ナトリウムなどの結晶成長剤を添加して十分に混合する。この混合物を1000〜1300℃の温度で焼成する。この後、得られた焼成物を粉砕し、水洗して結晶成長剤などを除去した後、乾燥させ、さらに篩別けすることによって、付活剤および共付活剤を含む硫化亜鉛系電場発光蛍光体を得ている(USP 2,957,830号公報、USP 4,859,361号公報など参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように製造される従来の硫化亜鉛系の電場発光蛍光体では、焼成物乾燥後の篩別工程で水を吸着して初期輝度が低下するという問題があり、その対策が求められている。
【0006】
これは、母体結晶中に析出させたCuSなどの導電性の針状相が、水分に対し極めて不安定なことによると考えられる。
【0007】
すなわち、この種の硫化亜鉛系の電場発光蛍光体は、母体結晶中に析出させた導電性の針状相の先端に電界が集中することにより電子とホールが注入されて再結合する結果、蛍光を発するものであり、したがって、母体結晶中にそのような導電性の針状相を析出させることが発光のために必要不可欠である。しかしながら、上記針状相は水に極めて不安定で、そのため、篩別工程で水を吸着して初期輝度が低下するものと考えられる。
【0008】
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、篩別け時の水の吸着を防止することにより、初期の輝度特性を向上させた電場発光蛍光体およびその製造方法を提供することを目的としており、さらに、そのような電場発光蛍光体を用いることによって、高輝度化を実現した有機分散型電場発光素子を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電場発光蛍光体は、請求項1に記載したように、硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種とを含有する蛍光体粒子からなる電場発光蛍光体において、前記蛍光体粒子の表面に吸水性物質が付着しており、前記吸水性物質は、無水塩化マグネシウム、無水塩化カルシウム、無水塩化亜鉛、無水臭化カルシウム、無水臭化亜鉛、シリカゲルおよび無水硫酸銅の群から選ばれる少なくとも 1 種であることを特徴としている。
【0010】
本発明の電場発光蛍光体においては、吸水性物質の付着量は、請求項2に記載したように、蛍光体粒子に対し10ppm 以上であることが好ましく、請求項3に記載したように、蛍光体粒子に対し10〜1000ppmであるとさらに好ましい。吸水性物質の付着量が、蛍光体粒子に対し10ppm 未満では付着による効果が十分得られず、また、1000ppmを超えると付着量が多すぎて蛍光体の発光量が不十分となるおそれがある。吸水性物質の付着量のさらに好ましい範囲は、蛍光体粒子に対し10〜500ppmであり、蛍光体粒子に対し10〜400ppmであるとよりいっそう好ましい。
【0011】
また、吸水性物質は、請求項4に記載したように、無水塩化マグネシウムであることが好ましい。
【0012】
本発明の電場発光蛍光体の製造方法は、請求項に記載したように、硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種とを含有する蛍光体粒子を乾燥後、篩別処理するにあたり、前記蛍光体粒子を吸水性物質と混合し、その後篩別処理することを特徴としている。
【0013】
本発明の電場発光蛍光体の製造方法においては、吸水性物質は、請求項に記載したように、蛍光体粒子に対し1重量%以上混合させることが好ましい。また、吸水性物質は、請求項に記載したように、粒径が1mm〜30mmの粉末であることが好ましい。さらに、吸水性物質は、請求項に記載したように、無水塩化マグネシウムであることが好ましい。
【0014】
本発明の有機分散型電場発光素子は、請求項に記載したように、上記した本発明の電場発光蛍光体を含む発光体層を具備することを特徴としている。
【0015】
本発明の有機分散型電場発光素子の具体的な構成としては、請求項10に記載したように、本発明の電場発光蛍光体を含む発光体層と、発光体層の一方の主面に沿って反射絶縁層を介して一体的に配置された背面電極層と、発光体層の他方の主面に沿って一体的に対向配置された透明電極層とを具備する構成が挙げられる。
【0016】
本発明の電場発光蛍光体は、本発明の電場発光蛍光体の製造方法によって製造されたものであり、本発明の電場発光蛍光体の製造方法においては、蛍光体粒子を吸水性物質と混合することによって、篩別処理工程における蛍光体粒子への水の吸着が防止され、初期輝度の高い電場発光蛍光体を得ることができる。そして、このようにして得られた電場発光蛍光体を含む本発明の有機分散型電場発光素子は、初期輝度の高いものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0018】
本発明の電場発光蛍光体は、以下に示すような方法により作製される。
【0019】
すなわち、まず粒径が 1〜 3μm 程度の硫化亜鉛粉末に所定量の純水を加えてスラリー状とし、これに所定量の硫酸銅や炭酸マンガンなどの付活剤原料と、塩化マグネシウム、塩化バリウム、塩化ナトリウムなどの結晶成長剤を添加し、さらに十分に混合する。
【0020】
上記した塩化物は共付活剤としての塩素の出発原料を兼ねている。共付活剤として塩素以外の臭素、ヨウ素、アルミニウムを使用する場合には、臭化カリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化バリウム、フッ化アルミニウムなどを添加する。
【0021】
次に、このようなスラリー状混合物を乾燥させた後、石英るつぼに充填し、還元性雰囲気中にて600〜800℃の温度で1〜3時間焼成する。この焼成物を純水中に分散させ、撹拌、沈降、上澄み排水を数回繰り返して洗浄し、乾燥させて電場発光蛍光体粒子を得る。
【0022】
この後、上記電場発光蛍光体粒子に吸水性物質を混合し、篩別処理を行う。
【0023】
この結果、硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有する蛍光体粒子の表面に吸水性物質が付着した本発明の電場発光蛍光体が得られる。
【0024】
このようにして製造された電場発光蛍光体は、篩別処理工程における蛍光体粒子への水分の付着が、吸水性物質がその水分を吸収することによって防止されるため、初期輝度の高い電場発光蛍光体となる。
【0025】
なお、上記吸水性物質としては、水分を良く吸収し、かつ、蛍光体の発光特性を低下させないために、篩別処理によって蛍光体粒子から分離除去できるものを使用することが望ましく、このような観点から、吸水性物質には、粒径が1mm〜30mmの粉末状の無水塩化マグネシウム、無水塩化カルシウム、無水塩化亜鉛、無水臭化カルシウム、無水臭化亜鉛、酸化カルシウム、シリカゲルおよび無水硫酸銅の群から選ばれる少なくとも1種の使用が好ましい。なかでも、無水塩化マグネシウムの使用が好ましい。粒径が1mm未満の場合には、蛍光体粒子間に侵入して発光特性を低下させるおそれがあり、逆に、粒径が30mmを超えると、吸水効果が十分に得られないおそれがある。より好ましい粒径は1mm〜5mmの範囲である。また、同様の観点から、この吸水性物質の混合量は、蛍光体粒子に対し1重量%以上とすることが好ましく、1重量%未満では蛍光体粒子への水の付着を十分に防止することができないおそれがある。この吸水性物質のより好ましい混合量は、蛍光体粒子に対し1〜20重量%の範囲である。
【0026】
なお、粒径が1mm〜30mmの粉末状の吸水性物質を、蛍光体粒子に対し1重量%以上混合した場合には、蛍光体粒子の表面に吸水性物質が蛍光体粒子に対し10ppm 以上付着した電場発光蛍光体が得られる。また、蛍光体粒子に対し1〜20重量%の範囲で混合した場合には、蛍光体粒子の表面に吸水性物質が蛍光体粒子に対し10〜1000ppm の範囲で付着した電場発光蛍光体が得られる。
【0027】
本発明の電場発光蛍光体は、例えば図1に示すような有機分散型電場発光素子1の発光体層2に用いられる。図1に示す有機分散型電場発光素子1は、上述した本発明の電場発光蛍光体粒子を例えばシアノエチルセルロースのような高誘電率を有する有機高分子バインダ(有機誘電体)中に分散含有させた発光体層2を有している。
【0028】
発光体層2の一方の主面上には、例えばTiO2 やBaTiO3 などの高反射性無機酸化物粉末をシアノエチルセルロースなどの高誘電率を有する有機高分子バインダ中に分散含有させた反射絶縁層3が積層形成されている。Al箔のような金属箔あるいは金属膜からなる背面電極層4は、反射絶縁層3を介して、発光体層2の一方の主面上に一体的に配置されている。
【0029】
発光体層2の他方の主面上には、ポリエステル(PET)フィルムのような透明絶縁フィルム上にITO膜などを被着形成した透明電極層(透明電極シート)5が一体的に配置されている。透明電極シート5は、電極膜(ITO膜)が発光体層2と対向するように配置されている。
【0030】
これら透明電極層5、発光体層2、反射絶縁層3および背面電極層4を例えば熱圧着することによって、有機分散型電場発光素子1が構成されている。なお、図示を省略したが、背面電極層4および透明電極層5からはそれぞれ電極が引き出されており、これら電極から発光体層2に交流電圧が印加される。
【0031】
上述した積層体(熱圧着体)からなる有機分散型電場発光素子1は、透明なパッケージングフィルム6、6で覆われている。パッケージングフィルム6には、例えば水透過率が小さいポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)フィルムのような防湿フイルムが用いられる。透明電極層3側には必要に応じて、6-ナイロンフィルムなどの吸湿性フィルム(図示なし)が配置される。そして、これらパッケージングフィルム6のはみだし部を熱圧着し、有機分散型電場発光素子1を封止することによって、電場発光パネル(ELパネル)が構成される。
【0032】
このような有機分散型電場発光素子1およびそれを用いたELパネルによれば、発光体層2中の電場発光蛍光体の初期輝度の向上によって、高輝度を達成することが可能となる。
【0033】
なお、有機分散型電場発光素子およびそれを用いたELパネルを作製するにあたって、PCTFEフィルムのような防湿フイルムを使用せずに、電場発光蛍光体の個々の粒子の表面に対して防湿処理加工を行うことがある。本発明は金属酸化物や樹脂などによる防湿処理を施した電場発光蛍光体に対しても適用可能である。すなわち、本発明の電場発光蛍光体は、吸水性物質が付着している蛍光体粒子の表面にアルミナ、シリカおよびチタニアから選ばれる少なくとも 1種からなる保護膜(防湿膜)を有していてもよい。このような保護膜で覆われた電場発光蛍光体粒子は、それ自体で防湿性を有しているため、吸湿フィルムや防湿フイルムを用いることなく、電場発光蛍光体の水分による発光特性の低下を防ぐことができ、優れた初期輝度特性を長期に亘って維持することが可能となる。
【0034】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について述べる。
【0035】
実施例1
まず、粒径が約 2μm の硫化亜鉛粉末500gに 500mlの純水を加えて、スラリー状とした。そこに硫酸銅1.5g、臭化ナトリウム 20gおよび臭化カリウム 20gを添加し、十分に混合した。このスラリー状混合物を150℃で12時間乾燥させた後、石英るつぼに充墳し、還元性雰囲気(硫化水素ガス)中にて900℃で 120分間焼成した。
【0036】
この焼成物を2000mlの純水中に分散し、撹拌、沈降、上澄み排水を5回繰り返した後、ろ過、乾燥して、銅・臭素付活硫化亜鉛蛍光体粒子(ZnS:Cu,Br)を得た。
【0037】
得られた銅・臭素付活硫化亜鉛蛍光体粒子1kgあたり、10gの無水塩化マグネシウムを混合し、325メッシュの篩を用いて篩別処理を行い、本発明の電場発光蛍光体を得た。
【0038】
このようにして得た硫化亜鉛系電場発光蛍光体のICPによる化学分析を行った結果、蛍光体粒子表面に塩化マグネシウム(MgCl2)が、蛍光体粒子重量に対して10ppmの割合で付着していることを確認した。
【0039】
また、得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、図1に示した有機分散型電場発光素子1を作製し、輝度を測定した。すなわち、Al箔からなる背面電極層4の上面に、有機バインダとしてのシアノエチルセルロースにTiBaO3を分散させた反射絶縁層3と、厚さ50μmの発光体層2と、InO3からなる透明電極層5とを積層し、その積層体の両面にパッケージングフィルム6、6をそれぞれ配置した。なお、発光体層2は、蛍光体と有機バインダとしてのひまし油との重量比が5:1となるように配合して形成した。そして、輝度は、透明電極層5と背面電極層4間に、100V、400Hzおよび200V、400Hzの交流電圧をそれぞれ印可して、ミノルタ社製の輝度色彩計 ミノルタCL-100にて測定した。これらの測定結果を表1に示す。なお、測定結果は、標準蛍光体(銅付活硫化亜鉛蛍光体)について、印加電圧:200V/400Hz(交流電圧)の条件で同様に測定した輝度を43cdとし、印加電圧:100V/400Hz(交流電圧)の条件で同様に測定した輝度を100としたときの相対値で示した。
【0040】
実施例2
篩別工程における無水塩化マグネシウムの混合量を、硫化亜鉛系電場発光蛍光体粒子1kgあたり30gとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の電場発光蛍光体を調製した。
【0041】
このようにして得た硫化亜鉛系電場発光蛍光体のICPによる化学分析を行った結果、蛍光体粒子表面に塩化マグネシウム(MgCl2)が、蛍光体粒子重量に対して20ppmの割合で付着していることを確認した。
【0042】
また、得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、実施例1と同様にして有機分散型電場発光素子を作製し、輝度を測定した。この測定結果を表1に併せ示す。
【0043】
比較例1
無水塩化マグネシウムを使用せずにそのまま篩別処理を行うようにした以外は、実施例1と同様にして、電場発光蛍光体を調製した。
【0044】
得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、実施例1と同様にして有機分散型電場発光素子を作製し、輝度を測定した。この測定結果を表1に併せ示す。
【0045】
【表1】
Figure 0004159716
【0046】
表1から明らかなように、篩別工程で無水塩化マグネシウムを使用して、その表面に塩化マグネシウム量として10ppm以上付着させた実施例では、付着させない比較例に比べ、いずれも輝度の向上が認められた。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、篩別処理に際して吸水性物質と混合するようにしたので、篩別工程における水分の吸水が防止され、輝度の高い電場発光蛍光体を得ることができる。
【0048】
また、このような電場発光蛍光体を用いた本発明の有機分散型電場発光素子によれば、高輝度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の有機分散型電場発光素子の一実施形態の要部構造を示す断面図。
【符号の説明】
1……有機分散型電場発光素子
2……発光体層
3……反射絶縁層
4……背面電極層
5……透明電極層

Claims (10)

  1. 硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種とを含有する蛍光体粒子からなる電場発光蛍光体において、
    前記蛍光体粒子の表面に吸水性物質が付着しており、前記吸水性物質は、無水塩化マグネシウム、無水塩化カルシウム、無水塩化亜鉛、無水臭化カルシウム、無水臭化亜鉛、シリカゲルおよび無水硫酸銅の群から選ばれる少なくとも 1 種であることを特徴とする電場発光蛍光体。
  2. 請求項1記載の電場発光蛍光体において、
    吸水性物質の付着量は、蛍光体粒子に対し10ppm以上であることを特徴とする電場発光蛍光体。
  3. 請求項1記載の電場発光蛍光体において、
    吸水性物質の付着量は、蛍光体粒子に対し10〜1000ppmであることを特徴とする電場発光蛍光体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の電場発光蛍光体において、前記吸水性物質は、無水塩化マグネシウムであることを特徴とする電場発光蛍光体。
  5. 硫化亜鉛を母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種とを含有する蛍光体粒子を乾燥後、篩別処理するにあたり、
    前記蛍光体粒子を吸水性物質と混合し、その後篩別処理することを特徴する電場発光蛍光体の製造方法。
  6. 請求項記載の電場発光蛍光体の製造方法において、
    吸水性物質は、蛍光体粒子に対し1重量%以上混合させることを特徴とする電場発光蛍光体の製造方法。
  7. 請求項または記載の電場発光蛍光体の製造方法において、
    吸水性物質は、粒径が1mm〜30mmの粉末であることを特徴とする電場発光蛍光体の製造方法。
  8. 請求項乃至のいずれか1項記載の電場発光蛍光体の製造方法において、
    吸水性物質は、無水塩化マグネシウムであることを特徴とする電場発光蛍光体の製造方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項記載の電場発光蛍光体を含む発光体層を具備することを特徴とする有機分散型電場発光素子。
  10. 請求項記載の有機分散型電場発光素子において、
    さらに、前記発光体層の一方の主面に沿って反射絶縁層を介して一体的に配置された背面電極層と、前記発光体層の他方の主面に沿って一体的に対向配置された透明電極層とを具備することを特徴とする有機分散型電場発光素子。
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