JP4158622B2 - 貨幣払出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば貨幣を投入することで商品を購入することのできる自動販売機などにおいて、釣銭あるいは返却金として硬貨の払い出し枚数を算出して払い出す貨幣払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動販売機などの貨幣払出装置では、商品の販売に際し、利用者が購入目的の商品の設定金額以上の貨幣またはカードを自動販売機に投入して目的の商品を選択した場合に、販売した商品の金額を減算した釣銭、または商品の金額を減算処理したカードを払い出す。また、利用者が貨幣またはカードの投入後に目的の商品の売り切れなどで貨幣またはカードの返却を要求した場合には、投入金額の貨幣または減算処理しないカードを払い出す。
【0003】
従来の貨幣払出装置は、硬貨払出装置として、硬貨収納部が釣銭ありの状態で高額硬貨の払い出し可能枚数を予め少なく設定している。そして、高額硬貨を1枚払い出した時点で硬貨収納部に高額硬貨が上記払い出し可能枚数あれば、高額硬貨の払い出し枚数を加算し低額硬貨を減算する修正を行って低額硬貨の払い出し枚数を少なくしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−236470号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、硬貨を収納する硬貨識別手段には、釣銭切れ検知センサがあって当該検知センサの閾値を下回ると該当する硬貨が釣銭切れと判断される。このため、一般に以下の制御が行われている。例えば、高額硬貨(500円硬貨)6枚を釣銭切れ検知センサの閾値としてある硬貨識別手段を採用する場合、4000円の払い出し指令に対し、実際に500円硬貨が6枚以上あっても、100円硬貨が釣銭あり(一般には10枚以上で釣銭あり)ならば、500円硬貨6枚と、100円硬貨10枚を払い出す。これは、硬貨識別手段が保証する釣銭枚数をもとに制御して、確実に硬貨の払い出しを行うためである。この結果、高額硬貨で全て払い出せる状態であっても、低額硬貨に振り替えられて払い出されてしまう。高額硬貨の払い出しが少なく低額硬貨の払い出しが多いと利用者に不快感を与える。さらに、振り替えられた低額硬貨が減って釣銭切れになると利用者に対するサービスの低下を招くことになる。
【0006】
さらに、硬貨識別手段には、異なるメーカーや異なる型式のものがあり、釣銭切れ検知センサの位置の異なりなどによって高額硬貨(500円硬貨)の釣銭切れ検知センサの閾値が異なる。また、同一型式であってもセンサ検知誤差などで釣銭切れ検知センサの閾値が異なる。このため、各硬貨識別手段で保証する釣銭枚数をもとにした硬貨の払出上限枚数が異なるので、採用する各硬貨識別手段によって硬貨の払い出し枚数が異なることになる。
【0007】
この結果、上述した従来の硬貨払出装置のように、高額硬貨の払い出し可能枚数を予め少なく設定し、高額硬貨を1枚払い出した時点で硬貨払い出し枚数の修正を行う制御を行わざるを得ない。しかしながら、近年では、高額商品を販売可能にした自動販売機や、まとめ買いを可能にした自動販売機の普及に伴い、紙葉類としての紙幣の投入を受け付けて釣銭や返却金の払い出しを行う要求がある。このため、高額硬貨の払い出し総数が多くなることになる。このように高額硬貨の払い出し総数が多い場合、上述した従来の硬貨払出装置では、修正頻度が多くなり制御が複雑になるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、高額硬貨の払い出し枚数を多くして全硬貨の払い出し枚数を少なく抑えるようにしてこれを容易に行うことができる貨幣払出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る貨幣払出装置は、各種硬貨を収納する硬貨識別手段から硬貨を払い出す場合に高額硬貨から順に払い出しを行うように設定した貨幣払出装置であって、払出金額を高額硬貨の金額で除算して払出要求枚数を算出し、算出した払出要求枚数を予め設定された払出上限枚数で除算して得られた除算値が1以下となる場合には、払出要求枚数の高額硬貨を払い出し、前記除算値が1を超える場合には、払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに前記除算値から1を減算して減算値を算出し、減算値が1を超えるときには、再び払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに該減算値から1を減算し、減算して得られたものが1以下となるまで同じ処理を繰り返す一方、減算値が1以下となるときには、払出要求枚数から払出上限枚数に除算値からの減算回数を乗じたものを減算して得られる値に相当する高額硬貨を払い出すことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る貨幣払出装置は、上記請求項1において、前記払出上限枚数は、前記硬貨識別手段における釣銭切れ設定枚数であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る貨幣払出装置は、上記請求項1または2において、払出金額を表示する表示手段を備え、前記払出要求枚数を全て払い出し終えるまで、前記払出金額から順次払い出した金額を減算して前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる貨幣払出装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明にかかる貨幣払出装置を採用した自動販売機の例を示す正面図、図2は自動販売機の平断面図、図3は自動販売機の側断面図である。
【0013】
本実施の形態で例示する自動販売機は、複数種類の商品を陳列・販売するためのものである。販売商品としては、缶入り飲料、紙パック入り飲料、箱入り菓子などのように定型物として取り扱うことのできるものに限らず、袋入りパンや袋入り菓子などのように定型物として扱うことの困難なものを対象にできる。また、パック入り総菜や弁当などのように比較的大型で重量のかさむものからサンドイッチやおにぎりなどのように比較的小型で計量のものまでをも販売商品にできる。
【0014】
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る自動販売機は、本体ケース1内に商品を収納する。本体ケース1は、断熱筐体を構成し、前面側の略上半部に開口2を有している。開口2には、前面扉3が設けてある。前面扉3は、矩形の枠体3aにガラスなどの透明板材3bを嵌め込んだものである。前面扉3は、左右一対で構成されて開口2を塞ぎ、それぞれ開口2の左側縁と右側縁とに軸支されて本体ケース1の開口2を左右方向に開閉する。また、本体ケース1と前面扉3との間には、施錠装置4が設けてある。施錠装置4は、本体ケース1の前面側からの施錠/解錠操作により前面扉3の開閉を許可/拒否状態にする。前面扉3は、通常、施錠装置4によって施錠されて開閉拒否状態にしてある。なお、各前面扉3の開放端部には、前面扉3の開放に際して手を掛けられるように取手5が設けてある。
【0015】
本体ケース1の前面側の下方には、商品取出口6が設けてある。図3に示すように、商品取出口6は、矩形状に開口して本体ケース1の内外に通じてなり、取出扉7により開閉できる。取出扉7は、その下部が商品取出口6の下縁に軸支され、前下方向に回動して商品取出口6を開放する。また、取出扉7は、錘7aによって自動で商品取出口6を閉塞するように回動する。なお、取出扉7には、不図示の扉ロック機構が設けてあり、この扉ロック機構によって取出扉7の閉塞状態を維持できる。
【0016】
本体ケース1の内部後側であって、前面扉3で開閉される開口2の内側部位には、商品の収納庫8が構成してある。収納庫8には、複数段(本実施の形態では6段)の商品収容棚9が設けてある。各商品収容棚9は、商品収納ラック10(以下ラックという)を左右方向に複数列(本実施の形態では8列)並設することにより構成してある。ラック10には、搬送手段11が設けてある。搬送手段11は、前後に平行配置したローラ11aに無端状の搬送ベルト11bを掛け回してなる。搬送ベルト11bの上面は、前後方向に水平に配置してある。そして、搬送手段11は、搬送ベルト11bの上面に商品を載置した状態とし、ローラ11aを駆動することにより搬送ベルト11bを循環して当該商品を後方から前方(商品搬送方向)に向けて払い出す。
【0017】
各ラック10は、各搬送手段11による商品搬送方向が相互に平行となる態様で左右方向に並設してある。各ラック10に、比較的小型の商品を収納して搬送する。また、隣接する各ラック10は、搬送手段11を連動可能に構成してある。すなわち、互いに隣接するラック10の各搬送手段11を連動して、比較的大型の商品を収納して搬送するラック10が得られる。なお、隣接するラック10の搬送手段11を順次連動させれば、1つの商品収容棚9に並べた全てのラック10を1つのラック10とすることができる。かかる場合には全ラック10の総左右幅が商品搬送領域の最大領域となる。
【0018】
本体ケース1の内部前側であって、商品収容棚9の前方域には、商品搬出手段が設けてある。図2および図3に示すように、商品搬出手段は、商品受台12(以下受台という)を備えている。受台12は、1つの商品収容棚9に並べた全ラック10の総左右幅に対応した幅、つまり商品搬送領域の最大領域と同一の幅を有して形成してある。受台12は、左右幅方向の端部に左右側壁13を有している。左右側壁13の間には、前下方向に傾斜して商品収容領域をなす受取面14を形成してある。このように構成した受台12は、商品収容棚9の前方域にて上下方向に昇降可能であり、各商品収容棚9に対応して商品を受け取る各受取位置(図3中二点鎖線で示す)と、商品取出口6に対応して商品を本体ケース1の外部に受け渡す取出位置(図3中実線で示す)との間を移動する。
【0019】
また、商品搬出手段は、駆動部15を備えている。駆動部15は、ラック10の搬送手段11を駆動する。この駆動部15は、受台12に設けてあって、受台12の左右方向に移動可能である。そして、駆動部15は、受台12が受取位置にあるとき、各ラック10に対応する駆動位置に移動して各ラック10の搬送手段11に動力を伝達する。動力が伝達されたラック10は、搬送ベルト11bが循環して搬送ベルト11b上の商品を受台12の受取面14に向けて搬送する。
【0020】
また、商品搬出手段は、内扉16を備えている。内扉16は、板状とされた下端が受台12の前側下方に軸支されて前下方向に回動可能である。この内扉16は、受台12が取出位置にあるときに商品取出口6と対向する受台12の受取面14を開放するように回動が許される。このとき、内扉16は商品取出口6の取出扉7に重なる位置にあり、商品取出口6を開放するべく取出扉7を回動させた際に共に回動する。そして、受台12の受取面14にある商品を商品取出口6から本体ケース1の外に取り出すことができる。また、内扉16は、受台12が移動しているときや各受取位置に移動したときには受台12の前側を閉塞するように起立した位置で回動が規制され、各ラック10から搬送された商品が受台12から落下するのを防止する。
【0021】
本体ケース1の内部前側には、最下段の商品収容棚9の下側の位置であって、取出位置にある受台12の上部位置にカバー部材17が設けてある。図3に示すように、カバー部材17は、矩形状の板で形成してあり、略水平配置された状態で前端側が軸支されて前上方向に回動可能に構成してある。このカバー部材17は、受台12が取出位置にあるとき、略水平な位置に回動して受台12を隠蔽する。このとき、カバー部材17は、カバーロック機構18によって係止してあり当該隠蔽状態が維持される。この結果、商品取出口6から受台12にある商品を取り出す際に受台12がある領域と、商品収容棚9がある領域との間を仕切ることが可能となる。また、カバー部材17は、受台12が移動しているとき、各受取位置に移動したときに、上記カバーロック機構18を解除して略垂直な位置に回動し、受台12の通過を許容する。
【0022】
本体ケース1の外部であって、図1中本体ケース1の右側部には、本体ケース1に連設された操作ユニット20が構成してある。操作ユニット20の外部正面側は、商品を自動販売する際に貨幣などの受容や払い出しを行う課金部21と、商品の選択を行う操作部22とを有している。課金部21には、その外部構成として、紙葉類としての紙幣などを受容する紙幣口21a、硬貨を受容する硬貨口21b、釣銭や紙幣・硬貨の返却を指示する返却レバー21c、および釣銭などを返却する返却口21dなどがある。操作部22には、商品選択用のテンキー、まとめ買いキーおよび決定キーなどの操作ボタン22a、および選択した商品に係る番号、受容した金額や釣銭金額などを表示する表示手段としての表示パネル22bなどがある。
【0023】
さらに、図2に示すように、操作ユニット20の内部には、課金部21の内部構成として、貨幣識別手段23が設けてある。
【0024】
貨幣識別手段23は、紙幣識別手段と硬貨識別手段とを備えている。紙幣識別手段は、紙幣収納部(図示せず)を有し、紙幣口21aから投入された紙葉類としての紙幣の真偽を識別して、真であれば受け入れて紙幣収納部に収納し、偽であれば紙幣口21aから自動販売機の外部に払い出す。なお、本実施の形態での紙幣識別手段は、以下の構成のものを一例としている。受け入れて収納する紙幣の種は千円札である。受け入れた千円札の1枚は、次の千円札を受け入れるまで紙幣収納部以前に保留する。保留した1枚の千円札は、紙幣口21aから自動販売機の外部に払い出しが可能である。
【0025】
硬貨識別手段は、硬貨収納部(図示せず)を有し、硬貨口21bから投入された各種硬貨(例えば500円、100円、50円および10円硬貨)の真偽を識別して、真であれば受け入れて硬貨収納部に収納し、偽であれば返却口21dから自動販売機の外部に払い出す。また、硬貨識別手段は、必要に応じて収納した硬貨を返却口21dから自動販売機の外部に払い出す。また、硬貨識別手段は、各種硬貨の釣銭切れ検知センサ(図示せず)を有している。この釣銭切れ検知センサは、釣銭切れ設定枚数として、例えば高額硬貨としての500円硬貨6枚を閾値としており、500円硬貨が6枚以下となったときに釣銭切れを検知する。
【0026】
図4は本発明にかかる貨幣払出装置を含むブロック図である。貨幣払出装置は、貨幣識別手段23の紙幣および硬貨の払い出し制御を行う。
【0027】
図4に示すように、主制御部30は、CPUにより構成されており、ROM31やRAM32に格納されたプログラムおよびデータに基づいて貨幣払出装置の動作を統括的に制御する。この主制御部30には、通信ドライバ33を介して上述した紙幣識別手段23a、硬貨識別手段23b、表示パネル22bおよび返却レバー21cが接続してある。また、主制御部30には、上記通信ドライバ33を介して自動販売機の商品搬送にかかる搬送制御部25が接続してある。
【0028】
主制御部30は、紙幣識別手段23aに投入された紙幣の枚数(金額)を得る。また、主制御部30は、利用者による返却レバー21cの操作や、利用者への商品受け渡し時に応じて、紙幣識別手段23aに保留してある1枚の千円札の払い出しを紙幣識別手段23aに対して要求する。
【0029】
主制御部30は、硬貨識別手段23bに投入された各種硬貨の枚数(金額)、硬貨収納部に収納してある各種硬貨の枚数(金額)、および釣銭切れ検知センサからの釣銭切れ情報を得る。また、主制御部30は、利用者による返却レバー21cの操作や、利用者への商品受け渡し時に応じて、硬貨識別手段23bに収納してある硬貨の払い出しを硬貨識別手段23bに対して要求する。さらに、主制御部30は、硬貨識別手段23bにおける釣銭切れ設定枚数を得て払出上限枚数として記憶・設定する。この払出上限枚数は、電源ON時あるいは定期的に硬貨識別手段23bから受信する。また、払出上限枚数は、交信せずにプログラムにて固定値、または硬貨識別手段23bの型式別のデータベースを構築し切り替えることも可能である。
【0030】
主制御部30は、紙幣識別手段23aおよび硬貨識別手段23bに投入された入金額を表示パネル22bに表示する。さらに、主制御部30は、紙幣および硬貨を払い出すときに、払い出すべき払出金額を表示パネル22bに表示する。さらにまた、主制御部30は、紙幣および硬貨を払い出したときに、先に表示パネル22bに表示した払出金額から払い出した金額を減算した払出減算金額を表示パネル22bに表示する。
【0031】
以下、上記貨幣払出装置の動作を説明する。図5は貨幣払出装置の払い出し動作を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートでは、貨幣払出装置24の動作として硬貨識別手段23bからの硬貨の払い出しのみを示している。また、以下に説明する動作において、硬貨識別手段23bには各種硬貨の釣銭があり、高額貨幣から払い出すことを前提としている。
【0032】
まず、図5に示すように硬貨識別手段23bにおける釣銭切れ設定枚数を得て払出上限枚数として予め設定する(ステップS1)。そして、紙幣口21aや硬貨口21bから入金があれば(ステップS2:Yes)、表示パネル22bに入金額を表示する(ステップS3)。次いで、硬貨の払い出しがあるとき(ステップS4:Yes)、表示パネル22bに払出金額を表示する(ステップS5)。次いで、計算式「払出金額/高額硬貨金額=払出要求枚数」により、払出要求枚数を算出する(ステップS6)。次いで、払出要求枚数が払出上限枚数を超えていれば(ステップS7:Yes)、計算式「払出要求枚数/払出上限枚数=X」により払出要求枚数を払出上限枚数で分割した値Xを算出する(ステップS8)。
【0033】
次いで、X≦1でなければ(ステップS9:No)、払出上限枚数の高額硬貨を払い出す(ステップS10)。この払い出しに関しては、硬貨を1枚払い出すごとに(ステップS11:Yes)、ステップS5において表示パネル22bに表示した払出金額から、ステップS11において払い出した硬貨の金額を減算した減算払出金額を表示パネル22bに表示する(ステップS12)。そして、払出上限枚数の高額硬貨が払い出されたら(ステップS13:Yes)、上記値Xから1を引き(ステップS14)、ステップS9に戻る。これにより払出上限枚数分の払い出しが1回行われたことになる。
【0034】
上記ステップS10〜S14までの動作は、X≦1となるまで引き続き行われる。そして、X≦1であれば(ステップS9:Yes)、払出要求枚数を払出上限枚数で分割した値Xの残り枚数の高額硬貨を払い出す(ステップS15)。この払い出しに関しては、硬貨を1枚払い出すごとに(ステップS16:Yes)、ステップS12において表示パネル22bに表示した減算払出金額に引き続き、当該減算払出金額からステップS16において払い出した硬貨の金額を減算した減算払出金額を表示パネル22bに表示する(ステップS17)。そして、残りの高額硬貨が払い出されたら(ステップS18:Yes)、本動作を終了する。これにより、払出要求枚数分の高額硬貨が全て払い出されたことになる。
【0035】
一方、払出要求枚数が払出上限枚数を超えていなければ、(ステップS7:No)、払出要求枚数の高額硬貨を払い出す(ステップS19)。この払い出しに関しては、硬貨を1枚払い出すごとに(ステップS20:Yes)、ステップS5において表示パネル22bに表示した払出金額から、ステップS20において払い出した硬貨の金額を減算した減算払出金額を表示パネル22bに表示する(ステップS21)。そして、残りの高額硬貨が払い出されたら(ステップS22:Yes)、本動作を終了する。
【0036】
以下、上記貨幣払出装置の動作の具体例を説明する。図6は貨幣払出装置の払い出し動作を示すタイミングチャートである。
【0037】
まず、本例では、硬貨識別手段23bにおける高額硬貨(500円)の釣銭切れ設定枚数は6枚としてあり、設定する払出上限枚数は「6枚」となる(ステップS1に相当)。また、本例では、図6に示すように千円札5枚の投入があり、入金額の「5000円」が表示パネル22bに表示される(ステップS2〜S3に相当)。その後、返却レバー21cの操作で入金した5000円の払い出し要求により、払出金額の「5000円」が表示パネル22bに表示される(ステップS4〜S5に相当)。
【0038】
次に、紙幣識別手段23aに払い出し要求が出される。上述したように紙幣識別手段23aでは1枚の千円札の払い出しが可能なので、紙幣識別手段23aに保留してある1枚の千円札が先に払い出され、減算払出金額の「4000円」が表示パネル22bに表示される(ステップS5に相当)。
【0039】
次に、硬貨識別手段23bに残り4000円分の払い出し要求が出される。すなわち、高額硬貨(500円)での払出要求枚数は「8枚」となる(ステップS6に相当)。このため、払出要求枚数の方が大きいため、払出上限枚数の6枚(3000円)が先に払い出される(ステップS7〜S10に相当)。この際、500円硬貨1枚ごとの払い出しに応じて減算払出金額が「3500円、3000円…1000円」と順次減算して表示パネル22bに表示される(ステップS11〜S12に相当)。このようにして払出上限枚数(6枚)の払い出しが終わる(ステップS13〜S14に相当)。
【0040】
次に、硬貨識別手段23bに残り1000円分の払い出し要求が出される(ステップS15に相当)。この際、500円硬貨1枚ごとの払い出しに応じて減算払出金額が「1000円、500円…0円」と順次減算して表示パネル22bに表示される(ステップS16〜S17に相当)。このようにして払出要求枚数(全8枚)の払い出しが終わる(ステップS18に相当)。すなわち、千円札1枚と高額硬貨である500円硬貨8枚で払い出しが完了する。
【0041】
したがって、上述した貨幣払出装置では、利用者に対して確実に最小の硬貨枚数で払い出しすることが可能になり、煩わしさを解消できる。さらに、自動販売機の運用側では、高額硬貨を効率的に払い出すことが可能になり、高額硬貨以外の硬貨の払い出しを抑えて釣銭の自由度を維持し、商品の販売効率を向上させることができる。
【0042】
また、払出上限枚数の払い出しを続けて行って払出要求枚数を払い出す制御であるため、払出上限枚数を最初だけ払い出す従前の制御を改良した容易な制御で最小硬貨枚数での払い出しを実現することができる。
【0043】
また、払出上限枚数を硬貨識別手段23bにおける釣銭切れ設定枚数としているため、硬貨識別手段23bが保証する釣銭枚数をもとに確実に硬貨の払い出しを行える。また、採用する硬貨識別手段23bが異なるメーカーや異なる型式のもの、あるいは同一型式であっても釣銭切れ検知センサの閾値が異なる場合でも、変わることなく高額硬貨の払い出し枚数を多くして全硬貨の払い出し枚数を抑えることができる。このため、どのメーカーのどの型式の硬貨識別手段でも採用できる汎用性が向上する。この結果、硬貨識別手段にかかるコストを低減することができ、また硬貨識別手段の故障時などの代替が容易なのでメンテナンス性を向上することができる。
【0044】
また、払出金額の表示を全て払い出し終えるまで、順次減算して表示するので、制御上は払出上限枚数で払い出しを区切っていても、表示上は従前と変わることがないので、利用者に不都合を生じさせることがない。また、順次減算して表示することにより、払い出しが詰まるなどの故障があっても、払い出し不能となった金額を主制御部30(運用側)で認識し、かつ、利用者に向けて表示するので信頼性を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る貨幣払出装置によれば、払出金額を高額硬貨の金額で除算して払出要求枚数を算出し、算出した払出要求枚数を予め設定された払出上限枚数で除算して得られた除算値が1以下となる場合には、払出要求枚数の高額硬貨を払い出し、上記除算値が1を超える場合には、払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに上記除算値から1を減算して減算値を算出し、減算値が1を超えるときには、再び払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに該減算値から1を減算し、減算して得られたものが1以下となるまで同じ処理を繰り返す一方、減算値が1以下となるときには、払出要求枚数から払出上限枚数に除算値からの減算回数を乗じたものを減算して得られる値に相当する高額硬貨を払い出すので、最小硬貨枚数で払い出すことが可能になり、貨幣を受け取る利用者の煩わしさを解消できる。さらに、運用側では、高額硬貨を効率的に払い出すことが可能になり、高額硬貨以外の硬貨の払い出しを抑えて釣銭の自由度を維持することができる。さらにまた、払出上限枚数の払い出しを続けて行って払出要求枚数を払い出すため、容易な制御で最小硬貨枚数での払い出しを実現することができる。
【0046】
本発明の請求項2に係る貨幣払出装置によれば、払出上限枚数を硬貨識別手段の釣銭切れ設定枚数としているため、硬貨識別手段が保証する釣銭枚数をもとに確実に硬貨の払い出しを行うことができる。また、硬貨識別手段が異なるメーカーや異なる型式のもの、あるいは同一型式であっても釣銭切れ検知センサの閾値が異なる場合でも、同様に最小硬貨枚数での払い出しが実現できる。このため、どのメーカーのどの型式の硬貨識別手段でも採用できる汎用性を向上することができる。さらに、硬貨識別手段にかかるコストを低減することができ、また硬貨識別手段の故障時などの代替が容易なのでメンテナンス性を向上することができる。
【0047】
本発明の請求項3に係る貨幣払出装置によれば、払出要求枚数を全て払い出し終えるまで、払出金額から順次払い出した金額を減算して表示手段に表示するので、払出上限枚数で払い出しを区切っていても、表示では従前と変わることがないので、利用者に不都合を生じさせることなく払い出しを行うことができる。また、順次減算して表示することにより、払い出しが詰まるなどの故障があっても、払い出し不能となった金額を運用側で認識し、かつ、利用者に向けて表示するので信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる貨幣払出装置を採用した自動販売機の例を示す正面図である。
【図2】自動販売機の平断面図である。
【図3】自動販売機の側断面図である。
【図4】本発明にかかる貨幣払出装置を含むブロック図である。
【図5】貨幣払出装置の払い出し動作を示すフローチャートである。
【図6】貨幣払出装置の払い出し動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 開口
3 前面扉
3a 枠体
3b 透明板材
4 施錠装置
5 取手
6 商品取出口
7 取出扉
7a 錘
8 収納庫
9 商品収容棚
10 商品収納ラック
11 搬送手段
11a ローラ
11b 搬送ベルト
12 商品受台
13 左右側壁
14 受取面
15 駆動部
16 内扉
17 カバー部材
18 カバーロック機構
20 操作ユニット
21 課金部
21a 紙幣口
21b 硬貨口
21c 返却レバー
21d 返却口
22 操作部
22a 操作ボタン
22b 表示パネル
23 貨幣識別手段
23a 紙幣識別手段
23b 硬貨識別手段
24 貨幣払出装置
25 搬送制御部
30 主制御部
33 通信ドライバ

Claims (3)

  1. 各種硬貨を収納する硬貨識別手段から硬貨を払い出す場合に高額硬貨から順に払い出しを行うように設定した貨幣払出装置であって、
    払出金額を高額硬貨の金額で除算して払出要求枚数を算出し、算出した払出要求枚数を予め設定された払出上限枚数で除算して得られた除算値が1以下となる場合には、払出要求枚数の高額硬貨を払い出し、
    前記除算値が1を超える場合には、払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに前記除算値から1を減算して減算値を算出し、減算値が1を超えるときには、再び払出上限枚数に相当する高額硬貨を払い出すとともに該減算値から1を減算し、減算して得られたものが1以下となるまで同じ処理を繰り返す一方、減算値が1以下となるときには、払出要求枚数から払出上限枚数に除算値からの減算回数を乗じたものを減算して得られる値に相当する高額硬貨を払い出すことを特徴とする貨幣払出装置。
  2. 前記払出上限枚数は、前記硬貨識別手段における釣銭切れ設定枚数であることを特徴とする請求項1に記載の貨幣払出装置。
  3. 払出金額を表示する表示手段を備え、前記払出要求枚数を全て払い出し終えるまで、前記払出金額から順次払い出した金額を減算して前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の貨幣払出装置。
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