JP4158558B2 - 車両フロア防振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体後部にエンジンが搭載されたリヤエンジン車等において、エンジンの振動がフロアパネルに伝達されることを抑制するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6に示されているように、従来のリヤエンジン車においては、車体後部の両側部でそれぞれ略車両前後方向に延びるサイドメンバ1が車幅方向に配置されたクロスメンバ2により連結され、図示しない横置きエンジンに一端が連結されたエンジンマウントロールロッド3の他端が、クロスメンバ2の下面に固着されたマウントブラケット4に連結されて、横置きエンジンのロール作動を規制するように構成されている。
【0003】
しかしながら、クロスメンバ2の上面にはフロアパネル5が取り付けられているため、エンジンマウントロールロッド3からクロスメンバ2へ伝達されたエンジン振動は直接的にフロアパネル5へ伝達されることとなって、フロアパネル5が振動騒音を発生させて車室内の居住性を損なうおそれがあった。
【0004】
なお、車両において、車体側部材とパワーユニットとの間にパワーユニットマウントのロール変位を規制するバッファロッドを設けたものが、下記特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−25391号公報
【0006】
この場合、上記バッファロッドの車体側部材であるセンターブラケットが、それぞれサイドメンバに両端支持されて互いに平行なファーストクロスメンバとセカンドクロスメンバとに固定されているが、この車両は明らかに車体前部にエンジンが搭載されたフロントエンジン車であるため、エンジンの振動が車両のフロアパネルに伝達されることを抑制するものとは全く関係がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、リヤエンジン車において、エンジンの振動がリヤフロアパネルに伝達されることを抑制しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両フロア防振装置は、リヤエンジン車において、車体の両側部でそれぞれ略車両前後方向に延びるサイドメンバと、車幅方向に配置されて両端がそれぞれ上記サイドメンバに取り付けられたサスペンションブラケットに固着されリヤフロアパネルとは分離されたパフォーマンスロッドと、上記パフォーマンスロッドに固着されたマウントブラケットとを有し、エンジンに一端が連結されたエンジンマウントロールロッドの他端が上記マウントブラケットに連結されている。
【0009】
従って、リヤエンジン車におけるエンジンの稼動に伴い、エンジンからエンジンマウントロールロッド及びパフォーマンスロッド、ならびに、サスペンションブラケットを介してサイドメンバに振動が伝達されるが、車両のサイドメンバは通常剛性が非常に高いため、サイドメンバの上面に取り付けられたリヤフロアパネルに上記エンジン振動が伝達されることは容易に抑制することができ、また、パフォーマンスロッドはリヤフロアパネルとは分離されているため、パフォーマンスロッドからリヤフロアパネルへ上記エンジン振動が直接的に伝達されることもない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
【0011】
図1及び図2において、車体後部の両側部でそれぞれ略車両前後方向に延びるリヤサイドメンバ10に、水平断面が略コ字状で車両後方へ開口するサスペンションブラケット11がそれぞれ固着されており、パイプ材により構成されて車幅方向に配置されたパフォーマンスロッド12の両端がサスペンションブラケット11を挿通すると共に、サスペンションブラケット11の外側面にそれぞれ溶着されていて、各サスペンションブラケット11の内部で、リヤサスペンションにおけるトレーリングアーム13の前端部がパフォーマンスロッド12の両端にそれぞれ枢支されている。
【0012】
また、パフォーマンスロッド12には、縦断面が略コ字状で車両後方及び下方に開口するマウントブラケット14の車両前方側端縁が溶着されており、図示しないリヤエンジンに後端が連結されたエンジンマウントロールロッド15の前端がマウントブラケット14に連結され、図3に示されているように、エンジンマウントロールロッド15の軸線がパフォーマンスロッド12と交叉するように構成されている。
【0013】
さらに、リヤサイドメンバ10の上面にはリヤフロアパネル16が取り付けられているが、パフォーマンスロッド12とリヤフロアパネル16との間には上下空間が形成されていて、パフォーマンスロッド12はリヤフロアパネル16と分離された構造となっている。
【0014】
上記装置においては、リヤエンジンの稼動に伴い、リヤエンジンからエンジンマウントロールロッド15及びパフォーマンスロッド12を介してリヤサイドメンバ10に振動が伝達されるが、リヤサイドメンバ10は通常剛性が非常に高いため、リヤサイドメンバ10の上面に取り付けられたリヤフロアパネル16に上記エンジン振動が伝達されることは容易に抑制することができる。
【0015】
また、パフォーマンスロッド12はリヤフロアパネル16とは上下に分離されているため、パフォーマンスロッド12からリヤフロアパネル16へ上記エンジン振動が直接的に伝達されることもない。
【0016】
しかも、エンジンマウントロールロッド15の軸線がパフォーマンスロッド12と交叉していて、リヤエンジンからエンジンマウントロールロッド15を経てパフォーマンスロッド12に負荷されるエンジンマウントロールロッド15の
軸力振動も、剛性が非常に高いリヤサイドメンバ10により効率良く支持されて、リヤフロアパネル16へ上記軸力振動が伝達されることも容易に抑制することができる。
【0017】
従って、リヤフロアパネル16がエンジン側からの振動により振動騒音を発生させることは効果的に防止することができるため、車室内の居住性を良好に保持できる大きな長所がある。
【0018】
図4に示された実施形態例では、マウントブラケット14が溶着されたパフォーマンスロッド12の両端がそれぞれリヤサイドメンバ10を挿通すると共に、リヤサイドメンバ10の外側面にそれぞれ溶着され、リヤサスペンションにおける各トレーリングアーム13の前端部がそれぞれサスペンションブラケット11に枢支されていて、上記実施形態例と同等の作用効果を奏することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明にかかる車両フロア防振装置においては、リヤエンジン車におけるエンジンからの振動がエンジンマウントロールロッド及びパフォーマンスロッド、ならびに、サスペンションブラケットを介して剛性の非常に高いサイドメンバに伝達されるため、リヤフロアパネルに上記エンジン振動が伝達されることは容易に抑制することができ、また、パフォーマンスロッドはリヤフロアパネルとは分離されているため、パフォーマンスロッドからリヤフロアパネルへ上記エンジン振動が直接的に伝達されることもないので、リヤフロアパネルが振動騒音を発生させることは効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における要部の概略縦断面図。
【図2】上記実施形態例の要部斜視図。
【図3】図2の III−III 縦断面矢視拡大図。
【図4】本発明の他の実施形態例における要部の概略縦断面図。
【図5】従来装置における要部の概略縦断面図。
【図6】上記従来装置の一部斜視図。
【符号の説明】
10 リヤサイドメンバ
11 サスペンションブラケット
12 パフォーマンスロッド
13 トレーリングアーム
14 マウントブラケット
15 エンジンマウントロールロッド
16 リヤフロアパネル
Claims (2)
- リヤエンジン車において、車体の両側部でそれぞれ略車両前後方向に延びるサイドメンバと、車幅方向に配置されて両端がそれぞれ上記サイドメンバに取り付けられたサスペンションブラケットに固着されリヤフロアパネルとは分離されたパフォーマンスロッドと、上記パフォーマンスロッドに固着されたマウントブラケットとを有し、エンジンに一端が連結されたエンジンマウントロールロッドの他端が上記マウントブラケットに連結された車両フロア防振装置。
- 請求項1において、上記エンジンマウントロールロッドの軸線が上記パフォーマンスロッドと交叉するように構成された車両フロア防振装置。
Priority Applications (4)
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JP2003060071A JP4158558B2 (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | 車両フロア防振装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-03-06 JP JP2003060071A patent/JP4158558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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