JP4158383B2 - 半導体光集積素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体光集積素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザダイオードおよび変調器が集積化された半導体光集積素子が光通信システムに使用されつつある。半導体光集積素子においては、半導体レーザダイオード(Semiconductor Laser Diode:LD)は直流駆動され、LDから放射されるレーザ光は光吸収変調器(Electroabsorption:EA)により高速変調される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の半導体光集積素子では、LDとEA素子との間で十分な電気的アイソレーションが必要となる。一般に、LDにおいては、注入キャリア密度が変化すると発光波長が変動してしまう。LDとEA素子との電気的アイソレーションが不十分である場合は、EA素子に印加する変調信号によりLDへの注入キャリア密度が変化することとなる。そのため、レーザ光の発振波長が変動してしまう。光通信システムにおいて光信号を長距離伝送する際には、この波長変動のため信号波形に歪が生じることとなる。すなわち、信号伝送距離が制限されてしまう。これを防ぐためには、LDとEA素子とを分離する領域(以下、分離部)における抵抗(以下、分離抵抗)を向上させることが重要である。
【0004】
分離抵抗を向上させるために分離部にプロトンを注入する方法が知られている。しかしながら、本発明者らの知見によれば、この方法では、プロトンが注入された部分には結晶欠陥が生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、発光デバイスと変調デバイスとの間のリーク電流を低減できる構造を備える半導体光集積素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面に係る半導体光集積素子は、主要部メサを備える半導体光集積素子であって、前記主要部メサは、所定の軸方向に配置された発光デバイス部、分離部および変調デバイス部を備え、前記発光デバイス部は、前記分離部を介して前記変調デバイス部と光学的に結合されており、前記発光デバイス部は、III−V族半導体を含む活性層を有しており前記所定の軸方向に伸びる第1の半導体メサ部を備え、前記変調デバイス部は、III−V族半導体を含む活性層を有しており前記第1の半導体メサ部と光学的に結合され前記所定の軸方向に伸びる第2の半導体メサ部を備え、前記主要部メサは、前記第1および前記第2の半導体メサ部上にクラッド層として共通に設けられた第1導電型のIII−V族半導体層を備え、前記III−V族半導体層は、前記発光デバイス部、前記分離部および前記変調デバイス部にそれぞれ設けられた第1〜第3の領域を有しており、前記III−V族半導体層は前記第2の領域に凹部を有しており、前記主要部メサは、前記III−V族半導体層の前記第1の領域上に設けられ順バイアスを印加するための第1の電極と、および前記III−V族半導体層の前記第3の領域上に設けられ逆バイアスの変調信号を印加するための第2の電極と、前記第1導電型と異なる第2導電型であって前記凹部に設けられたIII−V族半導体部と、前記第2導電型のIII−V族半導体部上に設けられており前記第1導電型の III −V族半導体層と前記第2導電型の III −V族半導体部との間に逆バイアスの変調信号を印加するための第3の電極と、前記第1の電極と前記第3の電極とを接続する導体部とを備える。前記変調デバイス部は、前記逆バイアスの変調信号に応じた光吸収により前記発光デバイス部からの光を変調する。
【0007】
上記構成の半導体光集積素子は、第1導電型のIII−V族半導体層の第1および第3の領域の間に位置する第2の領域に凹部を有する。この凹部には、第2導電型III−V族半導体部が設けられている。この第2導電型III−V族半導体部は、第1および第2の電極の間を流れるリーク電流を妨げる役割を果たす。したがって、第1および第2の電極の間のリーク電流が低減される。
【0008】
本発明の他の側面に係る半導体光集積素子は、所定の軸方向に配置された発光デバイス部、分離部および変調デバイス部を備え、発光デバイス部は、分離部を介して変調デバイス部と光学的に結合されている。発光デバイス部、変調デバイス部および分離部の各々は、所定の軸方向に伸びIII−V族半導体を含む活性層を有する半導体メサ部を備える。発光デバイス部は、第1の電極を半導体メサ部上に備え、変調デバイス部は、第2の電極を半導体メサ部上に備える。分離部の半導体メサ部の幅は、発光デバイス部および変調デバイス部の少なくともいずれかの半導体メサ部の幅より小さい。
【0009】
上記構成によれば、発光デバイス部と変調デバイス部との間に位置する分離部において、半導体メサ部の幅は、発光デバイス部および変調デバイス部の少なくともいずれかにおける半導体メサ部の幅よりも狭い。このため、発光デバイス部に設けられる第1の電極と、変調デバイス部に設けられる第2の電極との間を流れるリーク電流の経路が狭められ、この経路の電気抵抗が増大する。したがって、第1および第2の電極間を流れるリーク電流が低減される。
【0010】
また、発光デバイス部、分離部および変調デバイス部の各々は、半導体メサ部上に設けられた第1導電型のIII−V族半導体層を更に備え、III−V族半導体層は所定の軸方向に設けられた第1〜第3の領域を有しており、III−V族半導体層は第2の領域に凹部を有しており、第1導電型と異なる第2導電型であって凹部に設けられたIII−V族半導体部を備えると好ましい。このようにすれば、III−V族半導体部により、第1および第2の電極間を流れるリーク電流の経路は更に狭くなる。したがって、このリーク電流は低減される。
【0011】
第2の半導体メサ部は、活性層上に設けられた光ガイド層と、光ガイド層上に設けられたクラッド層とを含み、凹部の底はクラッド層内にあると好適である。このようにすれば、凹部に設けられるIII−V族半導体部により、第1および第2の電極の間のリーク電流が一層低減される。
【0012】
また、第1導電型は第2導電型は逆導電型であり、第2導電型のIII−V族半導体部のドーパント濃度は、5×1017cm-3以下であると好適である。このようにすれば、III−V族半導体部とIII−V族半導体層との界面に空乏層が形成される。III−V族半導体部の不純物濃度が5×1017cm-3以下であれば、III−V族半導体部に広がる空乏層の厚みを十分に確保することができる。そのため、当該界面でのブレークダウンの発生が防止される。よって、ブレークダウンにより発生するリーク電流が防止される。
【0013】
また、第2導電型のIII−V族半導体部は、アンドープ半導体を含む。このようにしても、III−V族半導体部は、第1および第2の電極の間を流れるリーク電流の経路を狭めることができる。よって、リーク電流は低減される。
【0014】
上記の半導体光集積素子は、第2導電型のIII−V族半導体部上に設けられた第3の電極を更に備えると好適である。このようにすれば、III−V族半導体部と第2の電極下のIII−V族半導体層との界面に逆バイアスが印加されることとなる。よって、III−V族半導体層を介して第1および第2の電極間を流れるリーク電流が低減される。
【0015】
また、上記の半導体光集積素子は、発光デバイス部のためのコンタクト層と、変調デバイス部のための別のコンタクト層とを更に備えると好ましい。このようにすれば、コンタクト層を介するリーク電流が防止される。また、オーム接触性の電極が容易に実現される。
【0016】
また、上記のIII−V族半導体部のエッジは、第1および第2のコンタクト層の各々のエッジから離れていると好ましい。III−V族半導体部のエッジと、第1および第2のコンタクト層の各々のエッジとが接していると、第1および第2のコンタクト層の間をIII−V族半導体部を介してリーク電流が流れる可能性がある。しかし、III−V族半導体部のエッジは第1および第2のコンタクト層の各々のエッジから離れていれば、このようなリーク電流が防止される。
【0017】
本発明の一側面に係る半導体光集積素子を製造する方法は、(1)第1および第2の半導体部、並びに第1および第2の半導体部上に位置する第3の半導体部を基板に形成する工程を備える。この工程では、第1の半導体部は、III−V族半導体を含む半導体多層構造を有しており基板の第1の領域に位置しており、第2の半導体部は、III−V族半導体を含む半導体多層構造を有しており基板の第2の領域に位置しており、第3の半導体部は、第1導電型のIII−V族半導体を含むよう形成される。当該方法はまた、(2)第3の半導体部に凹部を形成する工程を備え、(3)凹部に、第2導電型のIII−V族半導体を含む半導体部を形成する工程を備え、(4)第1〜第3の半導体部をエッチングして半導体メサを形成する工程を備える。ここで、半導体メサは、所定の軸方向に配置された第1〜第3のメサ部を有しており、凹部は、半導体メサの第2のメサ部上に位置する。
【0018】
本発明の一側面に係る半導体光集積素子を製造する方法は、(1)第1および第2の半導体部、並びに第1および第2の半導体部上に位置する第3の半導体部を基板に形成する工程を備える。この工程では、第1の半導体部は、III−V族半導体を含む半導体多層構造を有しており基板の第1の領域に位置しており、第2の半導体部は、III−V族半導体を含む半導体多層構造を有しており基板の第2の領域に位置しており、第3の半導体部は、第1導電型のIII−V族半導体を含む。また、当該方法は、(2)第1〜第3の半導体部をエッチングして半導体メサを形成する工程を備える。ここで、半導体メサは、所定の軸方向に配置された第1〜第3のメサ部を有しており、半導体メサの第2のメサ部の幅は、第1および第3のメサ部の少なくともいずれかのメサ部の幅より小さく形成される。
【0019】
上記方法は、第3の半導体部に凹部を形成する工程と、凹部に、第2導電型のIII−V族半導体を含む半導体部を形成する工程と、を更に備えると好適である。凹部を形成する工程では、半導体メサの第2のメサ部上に位置するよう形成される。
【0020】
また、第1のメサ部に第1の電極、第2導電型のIII−V族半導体を含む半導体部上に第2の電極、および第3のメサ部に第3の電極を形成する工程を更に備えると好適である。
【0021】
さらに、凹部を形成する工程に先だって、コンタクト膜を形成する工程を備え、凹部を形成する工程は、第2の領域上に開口部を有するマスクを用いて、コンタクト膜および第3の半導体部に凹部を形成する工程を含み、半導体部を形成する工程は、マスクを用いて半導体部を形成する工程を含むと好適である。
【0022】
また、凹部を形成する工程は、第2の領域上に開口部を有するマスクを用いて、第3の半導体部に凹部を形成する工程を含み、半導体部を形成する工程は、マスクを用いて半導体部を形成する工程を含むと好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る半導体光集積素子の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明においては、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、III−V族半導体光集積素子について説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態による半導体光集積素子の斜視図である。図1(b)は、図1(a)のI−I線に沿う断面図である。図1(a)を参照すると、半導体光集積素子1は、n型InPから成る基板2上を備える。半導体光集積素子1には、トレンチ19a,19bが設けられている。これらにより、半導体光集積素子1には所定の軸方向に伸びる主要部メサ50が規定される。主要部メサ50は、所定の軸方向に配置された発光デバイス部110、変調デバイス部120、および分離部130を有する。分離部130は、発光デバイス部110と変調デバイス部120との間に設けられている。
【0025】
図1(b)を参照すると、発光デバイス部110は、n型クラッド層3m、光ガイド層4m、活性層5m、光ガイド層6m、およびp型の第1クラッド層7mを有する。これらの半導体層は、基板2上に設けられており、活性層5mは、光ガイド層4mおよび6mの間に設けられており、活性層5m並びに光ガイド層4mおよび6mは、クラッド層3mと第1クラッド層7mとの間に設けられている。また、光ガイド層6mとp型第1クラッド層7mとの界面には回折格子6aが設けられている。これらの半導体層により、半導体レーザ素子部が構成される。変調デバイス部120は、n型クラッド層13m、光ガイド層14m、活性層15m、光ガイド層16m、p型の第1クラッド層17m、およびコンタクト層9bを有する。これらの半導体層は、基板2上に設けられており、活性層5mは、光ガイド層14mおよび16mの間に設けられており、活性層15m並びに光ガイド層14mおよび16mは、クラッド層13mと第1クラッド層17mとの間に設けられている。これらの半導体層により、EA型変調素子部が構成される。
【0026】
半導体層3m〜7mから成る半導体部は、半導体層13m〜17mから成る半導体部と境界Bにおいて接合されている。本実施形態では、分離部130は、変調デバイス部120と同じ半導体層により構成されているがこれに限定されるものではない。また、図1(b)では、回折格子6aは、光ガイド層6mと第1クラッド層7mとの間に形成されているが、クラッド層3mと光ガイド層4mとの間に設けられてもよい。
【0027】
上記各層の構成元素およびドーパントを例示すると、以下の通りである。なお、簡単のため、GaxIn1-xAsy1-y半導体(0≦x≦1,0≦y≦1)をGaInAsPと記す。
・n型クラッド層3m,13m :SiドープInP
・光ガイド層4m,14m :アンドープGaInAsP
・活性層5m,15m :アンドープGaInAsP
・光ガイド層6m,16m :アンドープGaInAsP
・p型第1クラッド層7m,17m:ZnドープInP
【0028】
活性層5m,15mは、GaInAsPから成る多重量子井戸(Multi-Quantum Well:MQW)構造を備えている。ここで、活性層5mにおけるMQW構造は、半導体光集積素子1から放射される光が所望の波長λを有するように決定される。また、活性層15mにおけるMQW構造は、当該MQW構造のフォトルミネセンス波長λpl1が発振波長λよりも50nm程度短くなるよう決定される。光ガイド層4m,6m,14m,16mの組成比x,yは、当該ガイド層のエネルギーバンドギャップ(以下、Eg)に対応するフォトルミネセンス波長λpl2が波長λpl1よりも短くなるよう決定される。また、上記の通り、n型クラッド層3m,13mおよびp型第1クラッド層7m,17mは、InPから構成されるため、活性層および光ガイド層に比べ高い屈折率を有する。
【0029】
図1(b)を参照すると、半導体光集積素子1は、p型の第2クラッド層8mを更に有する。第2クラッド層8mは、発光デバイス部110、変調デバイス部120、および分離部130のために共通に設けられている。第2クラッド層8mは、p型第1クラッド層7m,17mと同様にp型InPから構成される。よって、第2クラッド層8mは、第1クラッド層7m,17mと共に、レーザ光を光ガイド層および活性層に閉じ込めるために役立つ。活性層5m、光ガイド層4mおよび6m、並びにクラッド層3mおよび7mは、光導波路W1の主要な構成要素である。また、活性層15m、光ガイド層14mおよび16m、並びにクラッド層13mおよび17mは、光導波路W2の主要な構成要素である。
【0030】
また、第2クラッド層8mは、第1の部分80a、第2の部分80b、および第3の部分80cを有する。第1の部分80aには、コンタクト層9aを介して発光デバイス部110用の電極90aが形成されている。第3の部分80cには、コンタクト層9bを介して変調デバイス部120用の電極90bが形成されている。また、基板2の裏面には、発光デバイス部110および変調デバイス部120に共通に使用される電極90cが形成されている。
【0031】
第2の部分80bには、光導波路W1,W2の延在方向と交差する方向に伸びる凹部が設けられている。この凹部は、本実施形態では、第1クラッド層17mに達することがない程度に深く設けられると共に、コンタクト層9a,9bに接することがない程度に広く設けられている。ただし、凹部は、光ガイド層16mに至ることがなければ、第1クラッド層17m内にまで達しても良い。この凹部には、n型の半導体、例えば、n型のInPから構成される半導体埋込部80eが設けられている。第2クラッド層8mと半導体埋込部80eとはホモ接合を構成している。また、第2クラッド層8mと半導体埋込部80eとは、pn接合を構成している。故に、第2クラッド層8mおよび半導体埋込部80eには空乏層が広がる。半導体埋込部80eのn型不純物濃度は、例えば、5×1017cm-3以下とすると好ましい。この不純物濃度が5×1017cm-3よりも高いと、半導体埋込部80eと第2クラッド層8mとの界面に生じる空乏層が半導体埋込部80eにおいて十分な厚さで形成されない。当該接合部に逆バイアス電圧が印加される際、ブレークダウンが生じ、接合部を電流が流れてしまう。すなわち、リーク電流が発生してしまうこととなる。また、半導体埋込部80eは意図的なドーピングを行わずに形成された半導体で構成されていてもよい。この形態でも、半導体埋込部80eと第2クラッド層8mとはホモ接合を構成する。この場合には、半導体埋込部80eのInPのn型不純物濃度は1×1014cm-3未満となり、半導体埋込部80eは、高抵抗の半導体部となり、また、空乏化している。
【0032】
以下、半導体光集積素子1の動作について説明する。図1(b)を参照すると、発光デバイス部110では、電極90aは直流電源91の陽極に接続され、電極90cは電源91の陰極に接続されている。故に、発光デバイス部110には順バイアス電圧が印加される。変調デバイス部120では、電極90bは、電源92の陰極に接続され、電極90cは電源92の陽極に接続されている。故に、変調デバイス部120には逆バイアス電圧が印加される。電源92は、変調信号Sを受け、変調信号Sに応じた電圧を出力することができる。変調信号Sは例えばパルス信号であってよい。電極90cは、発光デバイス部110および変調デバイス部120に共用されている。
【0033】
発光デバイス部110に上述の通り電圧が印加されると、発光デバイス部110の活性層5mから光が放射される。すると、レーザ発振が起こり、レーザ光が光導波路内を伝搬する。
【0034】
変調デバイス部120に十分に小さい電圧、例えば、0ボルトが印加されているときには、活性層15mの実質的な吸収端波長は発振波長λに比べ短いため、レーザ光は吸収されることなく活性層15mを伝搬する。しかし、変調デバイス部120に十分に大きい逆バイアス電圧が印加されると、活性層15mにおいて量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE:Quantum Confined Stark Effect)が生じ、この効果により光が吸収される。よって、変調信号Sに応じた逆バイアス電圧が電源92から変調デバイス部120に印加されると、レーザ光が変調信号Sに応じて変調されて半導体光集積素子1から放射される。
【0035】
第1の実施形態の半導体光集積素子1は、発光デバイス部110、変調デバイス部120、および分離部130を同一の基板上に備える。発光デバイス部110には半導体レーザ素子部が構成され、変調デバイス部には変調素子部が構成されている。また、発光デバイス部110と変調デバイス部120との間には、分離部130が形成されている。分離部130では第2クラッド層8mに半導体埋込部80eが設けられている。第2クラッド層8mがp型InPで構成されるのに対し、半導体埋込部80eはn型InPで構成される。すなわち、電極90a,90bの間には、p−n−p構造が形成されるため、発光デバイス部110における第2クラッド層は、変調デバイス部120における第2クラッド層と、半導体埋込部80e直下の第2クラッド層を介して接続されている。半導体埋込部80e直下の第2クラッド層8mの厚さは、発光デバイス部110および変調デバイス部120の第2クラッド層8mの厚さよりも小さい。故に、半導体埋込部80e直下の第2クラッド層8mの部分の抵抗は高くなる。したがって、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流が低減される。
【0036】
図1(a)を参照すると、主要部メサ50には、その側面50a,50bの間隔が、発光デバイス部110および変調デバイス部120における間隔に比べて分離部130において狭い狭小部50cが設けられている。狭小部50cにおいては、第2クラッド層8mの幅もまた、発光デバイス部110および変調デバイス部120における第2クラッド層8mの幅より狭い。故に、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流が流れる経路の断面積が縮小されることとなる。したがって、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流が一層低減される。
【0037】
また、半導体埋込部80eは、第2クラッド層8mと同じ半導体(InP)で形成されるため、第2クラッド層8mと等しい屈折率を有する。したがって、光導波路を伝搬するレーザ光の強度に損失が生じることは殆どない。なお、半導体埋込部80eを構成する半導体の屈折率は、分離部130を通過する光の損失が実用的な範囲で、第2クラッド層8mの屈折率と異なっていてもよい。
【0038】
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態による半導体光集積素子100について説明する。この半導体光集積素子100は、半導体埋込部80e上に電極が設けられる点を除き、第1の実施形態による半導体光集積素子1と同一の構造を有する。以下、相違点を中心に説明する。
【0039】
図2は、第2の実施形態による半導体光集積素子100の断面図である。半導体光集積素子100の構造は、第1の実施形態による半導体光集積素子1のI−I線に対応する断面において示されており、この断面は図1(b)の断面に対応する。図2を参照すると、半導体埋込部80e上に電極90dが設けられている。また、半導体光集積素子100の動作時には、図2に示す通り、電極90dと電極90aとが接続される。この接続により、電極90aと電極90dとは同電位に保たれる。また、半導体光集積素子100は、電極90aと電極90dとを接続する導体部を有してもよい。
【0040】
図2を参照すると、半導体光集積素子100を動作させる場合には、電極90cに対し、電極90aは正電位に保たれ、電極90bは負電位に保たれる。よって、電極90aは電極90bより常に高電位に保たれる。電極90aと電極90dとは接続されているため、電極90dもまた電極90bに対して正電位に保たれる。このため、半導体埋込部80e(n型InP)と、第2クラッド層8mの第3の部分80c(p型InP)との間に逆バイアス電圧が印加されることとなる。逆バイアスの印加により、空乏層が第2クラッド層8m側へ広がる。故に、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流の経路が更に狭められる。したがって、リーク電流が更に低減される。
【0041】
(第3の実施形態)
図3(a)〜(c)、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)、および図9を参照しながら、本発明の第3の実施形態による半導体光集積素子を製造する方法を説明する。以下では、半導体光集積素子1が製造される場合について説明する。
【0042】
(半導体レーザ用多層膜の形成工程)
先ず、図3(a)を参照しながら、半導体レーザ用多層膜の形成工程を説明する。n型InPから構成される基板2上に、n型クラッド膜3、光ガイド膜4、活性層膜5、および光ガイド膜6が順に成長される。これらの膜3〜6の成長には、有機金属気相成長法(MOCVD)が使用されることができる。これらの膜3〜6の構成元素、ドーパントおよび厚さを例示すれば、
・n型クラッド膜3 :SiドープInP、200nm
・光ガイド膜4 :アンドープGaInAsP、50nm
・活性層膜5 :アンドープGaInAsP、150nm
・光ガイド膜6 :アンドープGaInAsP、50nm
である。活性層膜5は、GaInAsP半導体から成るMQWを備える。
【0043】
次に、光ガイド膜6の表層部に回折格子6aが形成される。回折格子6aは、例えば、リソグラフィおよびエッチングを用いて当該表層部に周期的な複数の溝を形成することにより形成される。続いて、回折格子6a上にp型の第1クラッド膜7がMOCVD法によりエピタキシャル成長される。第1クラッド膜7の構成元素、ドーパント、および厚さを例示すれば、
・第1クラッド膜7 :ZnドープInP、200nm
である。MOCVD法によれば、回折格子6a上に成長された場合であっても、200nm程度の厚さの第1クラッド膜7の表面は平坦化される。以上で、半導体レーザ用の多層膜10の形成が終了する。
【0044】
(第1マスクの形成工程)
図3(b)を参照すると、第1クラッド膜7上に第1マスク層11が形成されている。第1マスク層11は、多層膜10のうち半導体レーザ素子部とされるべき部分を覆っている。また、第1マスク層11は、シリコン窒化膜(SiN)からなり、CVD法、フォトリソグラフィ、およびエッチングといった方法により形成される。なお、第1マスク層11は、シリコン酸化膜(SiO2膜)、およびシリコン窒化酸化膜(SiON膜)といった絶縁性シリコン化合物膜から構成されてよい。
【0045】
(第1のエッチング工程)
続いて、図3(c)を参照しながら、エッチング工程について説明する。第1マスク層11を用い、半導体多層膜10をエッチングする。このエッチングは、例えば反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)法により行われる。このエッチングにより、第1マスク層11の形成されていない部分の多層膜10が除去され、基板2の主面2aが露出する。
【0046】
(変調デバイス用多層膜の形成工程)
次に、図4(a)を参照しながら、変調デバイス用多層膜の形成工程について説明する。この工程では、第1マスク層11を残したまま、基板2の主面2a上に、n型クラッド膜13、光ガイド膜14、活性層膜15、光ガイド膜16、および第1クラッド膜17が順に成長される。
【0047】
これらの膜13〜17の構成元素、ドーパントおよび厚さを例示すれば、
・n型クラッド膜13:SiドープInP、200nm
・光ガイド膜14 :アンドープGaInAsP、50nm
・活性層膜15 :アンドープGaInAsP、150nm
・光ガイド膜16 :アンドープGaInAsP、50nm
・第1クラッド膜17:ZnドープInP、200nm
である。活性層膜15は、GaInAsP半導体から成るMQWといった量子井戸構造を備える。これまでの工程によって、変調デバイス用の多層膜20が形成される。
【0048】
多層膜10および20内の各膜の厚さは、後の工程において膜13〜17から形成される光導波路W2が、後の工程において膜3〜7から形成される光導波路W1に光学的に結合されるように決定されている。
【0049】
(メサ形成工程)
図4(c)を参照しながら、メサ形成工程について説明する。多層膜20の形成後、第1マスク層11を除去し、第1クラッド膜7,17を露出させる。第1クラッド膜7,17上に、所定の軸方向に伸びるストライプ状の第2マスク層21が形成される。第2マスク層21はSiN膜から形成される。ただし、第2マスク層21は、SiO2膜およびSiON膜といった絶縁性シリコン化合物膜から形成されることができる。第2マスク層21を用いて基板2の主面が露出する程度まで、RIE法で多層膜10,20をエッチングすることにより、所定の軸方向に伸びる半導体メサ30が形成される。
【0050】
図4(c)を参照すると、メサ30は、半導体レーザのための多層膜10から形成される第1メサ部10mと、変調器のための多層膜20から形成される第2メサ部20mとを有する。第1メサ部10mは、クラッド層3m、光ガイド層4m、活性層5m、光ガイド層6m、および第1クラッド層7mを有する。また、第2メサ部20mは、クラッド層13m、光ガイド層14m、活性層15m、光ガイド層16m、および第1クラッド層17mを有する。
【0051】
(埋込層形成工程)
続いて、図5(a)を参照しながら、電流狭窄構造を構成する埋込層の形成工程を説明する。第2マスク層21を残したまま、p型InP層18a、n型InP層18b、およびp型InP層18cが基板2の露出面上に順に成長される。これまでの工程によって、埋込層18が形成され、メサ30が埋め込まれる。この後に、第2マスク層21が除去される。
【0052】
(第2クラッド層およびコンタクト層の形成工程)
次に、図5(b)を参照しながら、第2クラッド層およびコンタクト層の形成工程を説明する。この工程では、埋込層18および第1クラッド層7m,17m上に、第2クラッド膜8と、コンタクト膜9とが順にエピタキシャル成長される。第2クラッド膜8は、2μm程度の厚さのInPから構成される。第2クラッド膜8にはZnが添加され、そのp型不純物濃度は1×1018cm-3程度とすることができる。第2クラッド膜8は、InPから構成されるので、GaInAsPからなる光ガイド層6m,16mおよび活性層5m,15mより小さい屈折率を有する。また、コンタクト膜9は、例えば、ZnドープのGaInAs半導体から構成され、そのp型不純物濃度は後述する電極のオーム性接触が容易に実現されるように1×1019cm-3程度以上とすることができる。
【0053】
(コンタクト層の分離工程)
図5(c)を参照すると、第2クラッド膜8は、第1の部分80a、第2の部分80b、および第3の部分80cを有している。第1の部分80aにおいては、第2クラッド膜8はコンタクト層9aで覆われ、第2の部分80bにおいては、第2クラッド膜8が露出しており、第3の部分80cにおいては、第2クラッド膜8はコンタクト層9bで覆われている。コンタクト層9a,9bは、以下のように形成される。先ず、コンタクト層9a,9bとなるべきコンタクト膜9の部分をフォトマスクで覆う。次いで、フォトマスクで覆われていない部分がリン酸系のエッチング液により除去され、第2クラッド膜8の第2の部分80bが露出する。リン酸系のエッチング液は、InPに比べGaInAsに対して極めて速いエッチング速度を有している。よって、下地である第2クラッド膜8が露出した時点で、エッチングが実質的に停止される。以上により、コンタクト層9a,9bが得られる。コンタクト層9a,9bの間隔は少なくとも30μm程度とできる。
【0054】
(半導体埋込部の形成工程)
続けて、図6(a)〜(c)および図8(a)〜(c)を参照しながら、半導体埋込部80eの形成手順を説明する。図8(a)〜(c)は、図6(a)〜(c)のII−II線に沿う断面図である。
【0055】
図6(a)を参照すると、第2クラッド膜8の第2の部分80bに半導体埋込部80eを形成するための第3マスク層31a,31bが形成されている。第3マスク層31a,31bはSiNといった絶縁膜から構成される。図8(a)を参照すると、第3マスク層31aは、コンタクト層9aを覆うとともに、コンタクト層9aの縁から少なくとも5μm程度伸びて第2の部分80bの一部を覆っている。第3マスク層31bは、コンタクト層9bを覆うとともに、コンタクト層9bの縁から少なくとも5μm程度伸びて第2の部分80bの一部を覆っている。第3マスク層31a,31bの間隔は20μm程度となる。
【0056】
第3マスク層31a,31bを用いてエッチングを行うと、図6(b)および図8(b)に示されるように、第2の部分80bの第2クラッド膜8に凹部80dが形成される。凹部80dの深さは、第2クラッド膜8の厚さの0.5倍以上であると好ましい。また、凹部80dの底部は、第1クラッド層17mに位置して良い。本発明者らの検討結果によれば、凹部80dの深さが第2クラッド膜8の厚さの0.5倍未満であると、リーク電流の防止効果は十分でない。また、凹部80dの底部が光ガイド層16mにまで達してしまうと、半導体メサ部の光導波路を伝搬する光に影響を与えてしまう。具体的には、第2クラッド膜8の厚さ2.0μmに対して、凹部80dの深さは1.8μm程度とできる。このエッチングには、臭素メチルアルコール溶液をエッチング液として用いることができる。このエッチングによれば、等方的にエッチングが実行されるので、第2クラッド膜8においてサイドエッチングが起こる。そのため、第3マスク層31a,31bが第2クラッド膜8に対する庇部31c,31dを形成するようになる。
【0057】
図6(c)および図8(c)を参照しながら、半導体埋込部の形成について説明する。この後、第3マスク層31a,31bを残したまま、MOCVD法により、凹部80dをn型のInPで埋め込み、半導体埋込部80eを形成する。MOCVD法によれば、庇部31c,31dの下方に隙間が生じることなく、凹部80dが埋め込まれる。また、半導体埋込部80eの表面には、図8(c)に示すように、第3マスク層31a,31bのエッジに隣接するように突起80fが形成される。しかし、突起80fの高さは十分に低く、作製される半導体光集積素子の特性、および引き続くの製造工程に影響を与えることはない。
【0058】
半導体埋込部80eのn型InPにはドーパントとして例えばSiが添加されてよい。半導体埋込部80eのn型不純物濃度は、5×1017cm-3以下であると好ましい。半導体埋込部80eは、また、意図的なドーピングを行わずに成長されたInPで構成されて良い。この場合は、n型不純物濃度は1×1014cm-3未満であることが好ましい。さらに、半導体埋込部80eは、意図的なドーピングを行わずに成長されたn型不純物濃度1×1014cm-3未満のInPと、n型不純物濃度5×1017cm-3以下のn型InPとで構成されてもよい。
【0059】
(主要部メサ形成工程)
以下、図7(a)〜(c)および図9を参照しながら、主要部メサ形成工程を説明する。図7(a)を参照すると、半導体埋込部80eの形成の後、第3マスク層31a,31bが除去される。続いて、コンタクト層9a,9bと、半導体埋込部80eを含む第2の部分80bとの上に、第4マスク層41a〜41cが形成される。第4マスク層41a〜41cは、SiNといった絶縁膜から構成される。
【0060】
図9は、第4マスク層41a〜41cの平面図である。図9を参照すると、第4マスク層41a,41cは、ストライプ状であり、メサ30の延在方向に沿って伸びる。第4マスク層41bは、第4マスク層41a,41cの間にあり、メサ30に重なっている。第4マスク層41bは、第2クラッド膜8の第1の部分80aおよび第3の部分80cの上方において、幅Dを有する。また、第4マスク層41bは、第2クラッド膜8の第2の部分80bの上方において、幅dを有する部分と、幅がDからdへ変化するテーパ部Tとを有する。図示の通り、幅Dは幅dよりも広い。
【0061】
図7(b)を参照しながら、エッチングについて説明する。第4マスク層41a〜41cを用いてエッチングを行うと、トレンチ19a,19bが形成される。このエッチングには、RIE法を利用してもよいし、臭化水素(HBr)を主成分とした溶液を用いても良い。トレンチ19a,19bにより、メサ30を含む主要部メサ50が画定される。主要部メサ50には第4マスク層41bの形状が反映されている。すなわち、側面50a,50bの間隔は、発光デバイス部110および変調デバイス部120となるべき部分ではDとなる。分離部130となるべき部分には、側面50a,50bの間隔がdである部分と、幅がDからd(D>d)へ変化する部分とがある。
【0062】
(電極形成工程)
図7(c)を参照しながら、電極形成工程について説明する。トレンチ19a,19bが形成された後、主要部メサ50の側面を保護するためのパッシベーション膜60が堆積される。パッシベーション膜60は、第4マスク層41a,41bと同様にSiNといった絶縁膜から構成される。続いて、パッシベーション膜60および第4マスク層41a,41bに、電極が形成されるべき開口部が設けられる。このために、パッシベーション膜60上にレジストマスクが形成される。次いで、このレジストマスクを用いたエッチングにより、レジストマスクの開口部に露出するパッシベーション膜60と、その下地の第4マスク層41a,41bとが除去される。これにより、パッシベーション膜60および第4マスク層41a,41bに開口部が形成され、開口部にコンタクト層9a,9bが露出する。続いて、レジストマスクを残したまま、開口部に露出するコンタクト層9a,9b上に金(Au)/Znといった二層からなる金属膜が例えば蒸着法により堆積される。次いで、レジストマスクを除去すると、電極90a,90bが形成される。以上の工程により、半導体光集積素子1が完成する。
【0063】
以上の製造方法においては、第1クラッド膜7,17が形成された後、これらの上にp型の第2クラッド膜8およびコンタクト膜9が順に形成される。コンタクト膜9からコンタクト層9a,9bが形成された後、第2クラッド膜8にn型InPからなる半導体埋込部80eが形成される。このような手順によるため、半導体埋込部80eが形成されることができる。半導体光集積素子1において、半導体埋込部80eは、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流を低減する機能を有する。したがって、上記の製造方法によれば、リーク電流が低減された半導体光集積素子が製造される。
【0064】
また、図9に示す形状を有する第4マスク層41bが使用されるため、第2の部分80bには狭小部50cが形成される。狭小部50cもまた、上記リーク電流を低減する効果を奏する。
【0065】
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する。第4の実施形態による製造方法は、コンタクト膜および半導体埋込部の形成手順において、第1の実施形態による製造方法と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0066】
図10(a)〜(c)および図11(a)〜(c)は、第4の実施形態による半導体光集積素子の製造工程における半導体埋込部を形成する手順を説明する図である。同図は、第1の実施形態を説明する際に参照した図8と同様に半導体光集積素子の断面を示している。
【0067】
先ず、第1の実施形態の手順に従って、コンタクト膜9(p型GaInAs)をエピタキシャル成長する工程までを実施する。次に、図10(a)に示されるように、コンタクト膜9上に第3マスク層51a,51bが形成される。第3マスク層51a,51bの間隔は、20μm程度とできる。第3マスク層51a,51bを用いてコンタクト膜9および第2クラッド膜8のエッチングを行うと、図10(b)に示されるように、凹部81dが形成される。凹部81dの深さは1.5μm程度とできる。このエッチングには、臭素メチルアルコール溶液がエッチング液として使用される。このエッチング液によれば、p型のGaInAsからなるコンタクト膜9がサイドエッチングされ、図10(b)に示す通り、第3マスク層51a,51bには庇部51c,51dが形成される。庇部51c,51dは、第1の実施形態における庇部31c,31dに比べ長く伸びている。
【0068】
続いて、MOCVD法により、凹部81dをn型のInPで埋め込む。MOCVD法により形成されるので、図10(c)に示されるように、庇部31c,31dの下方に隙間が生じることない。また、第3マスク層51a,51bのエッジに隣接して突起81fが形成される。しかしながら、庇部51c,51dは、第1の実施形態における庇部31c,31dよりも長く伸びているために、突起81fは突起80fに比べ小さくなる。すなわち、半導体埋込部81eの表面は半導体埋込部80eに比べ平坦化される。半導体埋込部81eには、第3の実施形態に説明されたように、半導体埋込部80eと同様にドーパントとして例えばSiが添加されてよい。具体的には、半導体埋込部80eのn型不純物濃度は、5×1017cm-3以下であると好ましい。また、半導体埋込部80eは、意図的なドーピングを行わずに成長されたInPで構成されて良い。この場合は、n型不純物濃度は1×1014cm-3未満であってもよい。
【0069】
次に、第3マスク層51a,51bが除去された後、図11(a)に示すように、半導体埋込部81eとコンタクト膜9とを分離するための第5マスク層61a,61bが形成される。第5マスク層61aは、コンタクト膜9のうちコンタクト層9aとなるべき部分を覆い、第5マスク層61bは、コンタクト膜9のうちコンタクト層9bとなるべき部分を覆っている。第5マスク61a,61bの間隔は、30μm程度にできる。第5マスク層61a,61bは、SiNといった絶縁膜から構成されてよい。
【0070】
第5マスク層61a,61bを用いてリン酸系エッチング液によりエッチングを行う。図11(b)に示されるように、このエッチングにより、GaInAsから構成されるコンタクト膜9が部分的に除去され、第5マスク層61a,61bに覆われている部分だけが残る。第5マスク層61a,61bを除去すると、コンタクト層9a,9bが得られる。
【0071】
この後、第3の実施形態と同様に、主要部メサ形成工程、および電極形成工程を実施すると、半導体光集積素子1が完成する。
【0072】
第4の実施形態の製造方法においては、第1クラッド膜7,17が形成された後、これらの上に、p型InPからなる第2クラッド膜8と、p型InGaAsからなるコンタクト膜9とが順に形成される。次いで、コンタクト膜9および第2クラッド膜8をエッチングして、第2クラッド膜8に凹部80dが形成される。この後、凹部80dにn型InPが埋め込まれて半導体埋込部80eが形成される。このような手順によるため、半導体埋込部80eが形成されることができる。半導体光集積素子1において、半導体埋込部80eは、電極90a,90b間で第2クラッド層8mを介して生じるリーク電流を低減する機能を有する。したがって、上記の製造方法によれば、リーク電流が低減された半導体光集積素子が製造される。
【0073】
しかも、第4の実施形態の製造方法では、凹部80dを形成する際には、コンタクト膜9と第2クラッド膜8が連続してエッチングされる。このときには、GaInAsからなるコンタクト膜9はサイドエッチングされる。すなわち、このマスク層は長い庇部51c,51dを有する。この庇部により、凹部80dを埋め込んだとき、半導体埋込部80eの表面がより平坦化される。よって、半導体埋込部80eを覆うパッシベーション膜60に生じるストレスが低減されるといった効果が奏される。
【0074】
(実施例1)
続いて、実施例を参照しながら本発明の半導体光集積素子の具体的な効果について説明する。本発明者らは、実施例1として、第3の実施形態の製造方法に従って半導体光集積素子Aを作製した。半導体光集積素子Aにおいては、半導体埋込部80eのn型不純物濃度を1×1016cm-3とした。
【0075】
(実施例2)
さらに、本発明者らは、実施例2として、実施例1の半導体光集積素子Aとは半導体埋込部の形状が異なる半導体光集積素子Bを作製した。図12は、実施例2の半導体光集積素子Bにおける半導体埋込部の形状を示す図である。図12を参照すると、半導体光集積素子Bにおいては、半導体埋込部82eのエッジは、コンタクト層9a,9bと接している。また、半導体埋込部82eの不純物濃度は、2×1017cm-3とした。半導体埋込部82eの形状が異なる以外は、半導体光集積素子Bは半導体光集積素子Aと同一の構成を有する。
【0076】
(比較例)
比較例として、本発明者らは、半導体埋込部80e,82eも狭小部50cも形成されていない半導体光集積素子Cを作製した。これらの点を除き、半導体光集積素子Cは半導体光集積素子A,Bと同一の構成を有する。
【0077】
続いて、半導体光集積素子A,B,Cの測定結果について説明する。図13は、電極90a,90b間の抵抗(以下、分離抵抗)の印加電圧依存性を示すグラフである。同図中、曲線b1,c1は半導体光集積素子B,Cの実験値を示し、曲線a1は半導体光集積素子Aについてのシミュレーションの結果を示す。図13を参照すると、比較例の半導体光集積素子Cでは、分離抵抗は、測定を行った印加電圧範囲内で10kΩ以下である。これに対し、実施例1の半導体光集積素子Aでは50kΩ程度であり、半導体光集積素子Cに比べ十分に高くなっている。しかも、半導体光集積素子Aでは、印加電圧を増大させても分離抵抗は殆ど変化しない。また、半導体光集積素子Bでは、印加電圧の増大とともに分離抵抗が減少していくが、それでも尚、比較例の半導体光集積素子Cに比べて高い。半導体光集積素子Bにおいて分離抵抗が低下していく原因について、本発明者らは、半導体埋込部80eとコンタクト層9a,9bとの接触にあると推測している。コンタクト層9a,9bは、上述の通り、1×1018cm-3程度の高いp型不純物濃度を有するため、半導体埋込部80eとの界面に形成される空乏層は極めて薄いと推定される。したがって、電極90a,90b間の印加電圧を上げていくと、コンタクト層9a,9bのいずれかと半導体埋込部80eとの界面においてブレークダウンが生じ、その結果、分離抵抗が低下してしまうと推定される。
【0078】
図14は、電極90a,90b間のリーク電流の印加電圧依存性を示すグラフである。図14中の曲線a2,b2,c2は、それぞれ半導体光集積素子A,B,Cについての測定結果を示す。図14を参照すると、半導体光集積素子Cにおいては、リーク電流は、印加電圧0.1V程度で約0.1mAと顕著であり、5V印加時には1.2mAにも達する。一方、半導体光集積素子A,Bでは、測定を行った範囲の印加電圧において、リーク電流は半導体光集積素子Cに比べ低い。特に、半導体光集積素子Aでは、5V印加時のリーク電流は、半導体光集積素子Cの約1/10程度と良好な結果を示している。以上の結果から、実施例1および2の効果が理解される。
【0079】
以上、幾つかの実施形態および実施例を参照しながら、本発明に係る半導体光集積素子およびその製造方法について説明したが、本発明はこれらに限られることなく、様々な変形が可能である。
【0080】
上記の実施形態および実施例においては、狭小部50cおよび半導体埋込部80eを有する半導体光集積素子を例示したが、本発明に係る半導体光集積素子は、これらの一方を有するだけでもよい。狭小部50cがなく半導体埋込部80eだけを有する場合であっても、どちらも形成されていない半導体光集積素子に比べ、電極90a,90bとの間のリーク電流は低減されることは、これまでの説明から理解される。また、半導体埋込部80eがなく狭小部50cだけを有する場合であっても、どちらも形成されていない半導体光集積素子に比べ、当該リーク電流は低減されることが理解される。
【0081】
また、狭小部50cがなく半導体埋込部80eだけを有する半導体光集積素子は、第3の実施形態による製造方法を以下のように変形することにより製造される。すなわち、第3の実施形態の主要部メサ形成工程において、第4マスク層41bに替わり、幅がDで一定なマスク層を用いれば良い。
【0082】
これに対し、半導体埋込部80eがなく狭小部50cだけを有する半導体光集積素子は、第3の実施形態による製造方法のうち半導体埋込部の形成工程を省くことにより製造される。すなわち、コンタクト膜の分離工程においてコンタクト層9a,9bを形成した後に、主要部メサ形成工程を行えば良い。
【0083】
また、第2の実施形態による半導体光集積素子、すなわち、第2クラッド層8mの半導体埋込部80e上に電極90dを有する半導体光集積素子は、以下のようにして製造することができる。すなわち、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法において、電極90a,90bの形成に使用されるレジストマスクの半導体埋込部80eを覆う部分に開口部を設けるようにすればよい。このようにすれば、電極90a,90bを形成する工程において、電極90dもまた形成される。
【0084】
上記の実施形態および実施例におけるコンタクト層9a,9bを形成せずに、第2クラッド層8mに直接電極90a,90bを設けるようにしてもよい。この場合には、電極90a,90bと第2クラッド層8mとの間のオーム性接触が容易に実現されるように第2クラッド層8mの表層部における不純物濃度を調整すると好ましい。
【0085】
また、基板2として、n型InP基板でなくp型InP基板を使用してもよい。この場合には、クラッド層3mの導電型がp型に変更される。第1クラッド層7m,17mおよび第2クラッド膜8mの導電型もn型に変更される。よって、半導体埋込部80eはp型から構成される必要がある。
【0086】
また、活性層5m,15mは、MQW構造に限らず、単一量子井戸(Single-Quantum Well:MQW)構造を備えてもよい。さらに、基板2とクラッド層3m,13mとの間にバッファ層が設けられていても構わない。さらに、埋込層18の材料は、FeドープのInPであってもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、発光デバイスと変調デバイスとの間のリーク電流を低減できる構造を備える半導体光集積素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1の実施形態による半導体光集積素子の斜視図である。図1(b)は、図1(a)のI−I線に沿う断面図である。
【図2】図2は、第2の実施形態による半導体光集積素子の断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する図である。
【図4】図4(a)〜(c)は、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する図である。
【図5】図5(a)〜(c)は、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、第3の実施形態による半導体光集積素子の製造方法を説明する図である。
【図8】図8(a)〜(c)は、図6(a)〜(c)のII−II線に沿う断面図である。
【図9】図9は、第4マスク層の平面図である。
【図10】図10(a)〜(c)は、第4の実施形態による半導体光集積素子の製造工程における半導体埋込部を形成する手順を説明する図である。
【図11】図11(a)〜(c)は、第4の実施形態による半導体光集積素子の製造工程における半導体埋込部を形成する手順を説明する図である。
【図12】図12は、実施例2の半導体光集積素子Bにおける半導体埋込部の形状を示す図である。
【図13】図13は、電極90a,90b間の抵抗の印加電圧依存性を示すグラフである。
【図14】図14は、電極90a,90b間のリーク電流の印加電圧依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1,100…半導体光集積素子、2…基板、100…半導体光集積素子、3m,13m…クラッド層、4m,14m,6m,16m…光ガイド層、6a…回折格子、5m,15m…活性層、7m,17m…第1クラッド層、8m…第2クラッド層、9a,9b…コンタクト層、9a,9b…電極、10,20…多層膜、18a〜18c…埋込層、19a,19b…トレンチ、41a〜41c…マスク層、50…主要部メサ、50a,50b…側面、50c…狭小部、51a,51b…マスク層、60…パッシベーション膜、61a,61b…マスク層、80e…半導体埋込部、90a〜90d…電極、91…直流電源、92…電源、110…発光デバイス部、120…変調デバイス部、130…分離部。

Claims (8)

  1. 主要部メサを備える半導体光集積素子であって、
    前記主要部メサは、所定の軸方向に配置された発光デバイス部、分離部および変調デバイス部を備え、前記発光デバイス部は、前記分離部を介して前記変調デバイス部と光学的に結合されており、
    前記発光デバイス部は、III−V族半導体を含む活性層を有しており前記所定の軸方向に伸びる第1の半導体メサ部を備え、
    前記変調デバイス部は、III−V族半導体を含む活性層を有しており前記第1の半導体メサ部と光学的に結合され前記所定の軸方向に伸びる第2の半導体メサ部を備え、
    前記主要部メサは、前記第1および前記第2の半導体メサ部上にクラッド層として共通に設けられた第1導電型のIII−V族半導体層を備え、前記III−V族半導体層は、前記発光デバイス部、前記分離部および前記変調デバイス部にそれぞれ設けられた第1〜第3の領域を有しており、前記III−V族半導体層は前記第2の領域に凹部を有しており、
    前記主要部メサは、前記III−V族半導体層の前記第1の領域上に設けられ順バイアスを印加するための第1の電極と、および前記III−V族半導体層の前記第3の領域上に設けられ逆バイアスの変調信号を印加するための第2の電極と、前記第1導電型と異なる第2導電型であって前記凹部に設けられたIII−V族半導体部と、前記第2導電型のIII−V族半導体部上に設けられており前記第1導電型の III −V族半導体層と前記第2導電型の III −V族半導体部との間に逆バイアスを印加するための第3の電極と、前記第1の電極と前記第3の電極とを接続する導体部とを備え、
    前記変調デバイス部は、前記逆バイアスの変調信号に応じた光吸収により前記発光デバイス部からの光を変調する、半導体光集積素子。
  2. 前記分離部の前記主要部メサの幅は、前記発光デバイス部および前記変調デバイス部の少なくともいずれかの幅より小さい、請求項1に記載された半導体光集積素子。
  3. 前記III−V族半導体層の前記凹部直下の前記第2の領域の厚さは、前記第1及び第3の領域の厚さより小さい、請求項1または請求項2に記載の半導体光集積素子。
  4. 前記第2の半導体メサ部は、前記活性層上に設けられた光ガイド層を有し、前記クラッド層は、前記光ガイド層上に設けられており、
    前記凹部の底は前記クラッド層内にある、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の半導体光集積素子。
  5. 前記第1導電型は前記第2導電型と逆導電型であり、
    前記第2導電型のIII−V族半導体部のドーパント濃度は、5×1017cm−3以下である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の半導体光集積素子。
  6. 前記第2導電型のIII−V族半導体部は、アンドープ半導体を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の半導体光集積素子。
  7. 前記発光デバイス部は、前記第1の電極に接続された第1のコンタクト層を更に備え、
    前記変調デバイス部は、前記第2の電極に接続された第2のコンタクト層を更に備える、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の半導体光集積素子。
  8. 前記III−V族半導体部のエッジは、前記第1および前記第2のコンタクト層の各々のエッジから離れている、請求項7に記載の半導体光集積素子。
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