JP4156729B2 - 車両用オープンルーフ構造 - Google Patents

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定ルーフ内にルーフ開口部を有する車両用オープンルーフ構造(open roof construction)に関する。このオープンルーフ構造は、後方に移動させることによりルーフ開口部の少なくとも部分的な開口或いは閉塞を選択的に行う閉塞部材と;駆動ユニットと;電子制御手段と;前記駆動ユニットと前記閉塞部材との間に配置され、前記閉塞手段を移動させる機構と;ルーフ開口部の縁部近傍に配置されているとともに車両が走行しているときに空気流を偏向させるために機能する風向偏向手段(wind deflection means)と;を備えている。
【0002】
【従来の技術】
上記形式のオープンルーフ構造は種々の形態のものが知られている。たいていの場合、風向偏向手段は、しばしば剛性パネルとされた閉塞部材の開閉動作に応じて該閉塞部材により動作させられる風向デフレクタ(wind deflector)で構成されている。閉塞部材の開口位置において、風向デフレクタは、ルーフ開口部の前縁部後方の固定位置を占有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した形式のオープンルーフ構造をさらに改良することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるオープンルーフ構造は、制御手段が駆動手段と接続されている一方で、前記駆動手段がトランスミッションを介して風向偏向手段と接続されていることを特徴とする。
【0005】
風向偏向手段の最適動作を達成するために、例えば天候、速度または閉塞部材の位置等のそれぞれの状況に応じて、風向偏向手段のための駆動手段によって、手動により或いは自動的に前記風向偏向手段を調節することができる。
【0006】
複数の状況パラメータを計測する計測手段に制御手段を接続しかつ、前記各状況パラメータに基づいて駆動手段により風向偏向手段を調節するように前記制御手段が配置された場合に、風向偏向手段の自動調節を達成することができる。
【0007】
個々に選択された状況パラメータに基づいて風向偏向手段を調節することができることにより、それぞれの状況パラメータに対して風向偏向手段の位置および配置(setting)の最適な調節が可能となる。したがって、状況パラメータとして車両の速度を選択することができ、これによって、車両速度に応じて風向偏向手段の配置方法を試験することにより決定することができる。もちろん、閉塞部材の位置、天候パラメータ等の他の制御パラメータを選択することもできる。この方法により、変化する状況下での車両内において最適な快適性を得ることができる。
【0008】
風向偏向手段が風向デフレクタを備えている場合には、該風向デフレクタの傾斜角および/または長手方向位置は好適に調節される。
【0009】
閉塞部材の下方でスライドすることができるサンスクリーンを備え、かつ該サンスクリーンを移動させるための関連付けられた電気モータが設けられたオープンルーフ構造の態様において、風向偏向手段のための駆動手段としてサンスクリーンのための電気モータを使用するという有利点があり、この場合には、サンスクリーンおよび風向偏向手段の調節のためにサンスクリーンを風向偏向手段に接続する接続手段が用いられている。
【0010】
この方法において、風向偏向手段およびサンスクリーンは共通の駆動ユニットを備えており、接続手段は、好ましくは、サンスクリーンの開口位置近傍でのみ風向偏向手段が調節可能となるように設けられており、そのため、風向偏向手段を調節するために必要なサンスクリーンの調節は、たとえあるとしてもほとんどないに等しいものである。もちろん、風向偏向手段を調節するときに、サンスクリーンを一時的に取り外すことも可能である。
【0011】
さらに、ウィンドスクリーン(windscreen)用の駆動手段は、閉塞手段用の駆動ユニットと組み合わせることができる。この場合には、閉塞部材用の駆動ユニットと風向偏向手段用のトランスミッション手段との間に、閉塞部材用の駆動ユニットが制御命令に応じて風向偏向手段を駆動させたり或いは駆動させなかったりするようにされた、制御可能とされたカップリング部を設けなければならない。このカップリング部は、いくつかのパラメータに基づいて連続的に変化させることができる。また、閉塞部材を調節することなく、風向偏向手段を調節することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下に、本発明によるオープンルーフ構造のいくつかの実施形態を示す各添付図面を参照してさらに詳細に説明される。
【0013】
図1,図2および図3は、本発明によるオープンルーフ構造の第一の実施形態をそれぞれ三つの異なる位置おいて概略的に示した長手方向における断面図である。
図4は、図1〜図3の風向デフレクタを駆動するのに使用する各部材を示した分解斜視図である。
図5〜図7は、本発明によるオープンルーフ構造の第二の実施形態の一部であって、図1〜図3に対応した長手方向における断面図である。
【0014】
第一の実施形態である図1〜図3は、乗用車等の原動機付き車両の固定ルーフ1を示しており、オープンルーフ構造を収容するための固定ルーフ1には、開口部2が形成されている。オープンルーフ構造は、本実施形態では剛性を有する透明なパネルとされた閉塞部材4を移動可能に支持するために車両に取り付けられたフレーム3あるいは同様の固定手段を備えている。閉塞部材4は、折り畳みカバー、ルーバー等で形成することもできる。パネル4は、ルーフ開口部2が閉鎖された閉塞位置と、ルーフ開口部が少なくとも部分的に開口された開口位置との間で位置決めすることができる。本実施形態において、パネル4は、閉塞位置から僅かに下方に(図1参照)、かつこの位置から固定ルーフ1の下方の位置へと後方に(図2および図3参照)移動することができる。もちろん、付加的な或いはその他の動作として、固定ルーフ1の上方への後方動作を行うことも可能である。本実施形態ではフレーム3の前部に取り付けられた電気モータとされたモータ駆動による駆動ユニット5が、パネル4を移動させるために設けられている。パネル4の移動は、機械装置(図示せず)を介して行われる。
【0015】
オープンルーフ構造は、該オープンルーフ構造固有の移動制御用の制御手段を備えることもできるが、オープンルーフ構造用の制御手段を車両の車載中央コンピュータと一体に構成することも可能である。これら二つのいずれのケースにおいても、制御手段は、車両用速度計により標準的に計測された車両速度等の状況パラメータを計測する計測手段を備えている。この状況パラメータは、制御のための入力パラメータとして使用される。
【0016】
図示した本実施形態において、風向デフレクタ(wind deflector)6とされた風向偏向手段が設けられている。風向偏向手段は、パネル4が開口位置にある状態で走行している時に、ルーフ開口部2を越えるように風向きを偏向させる機能を有している。前記風向デフレクタ6は、フレーム3上でかつルーフ開口部2の内方に取り付けられている。風向デフレクタ6は、パネル4が後方に移動させられた各位置においてのみ必要とされ、これらの場合では、図1に示されたような非動作位置から図2,3に示されたような動作位置まで風向デフレクタを移動させることができる。たいていの場合において、図1に示す位置から図2に示す位置までの風向デフレクタ6の移動は、パネル4が開口または閉塞したときにアーム7を動作させるパネル4によって行われる(図4参照)。
【0017】
図2および図3には、完全に開口位置にあるパネル4を移動させることなく、風向デフレクタ6の位置を変化させた状態が示されている。この風向デフレクタ6の位置の変化は、後述する制御手段の制御下で別個の駆動手段により行われ、風向デフレクタ6が最も好ましい位置となるように、計測された(複数の)状況パラメータに基づいて決定される。
【0018】
図4には、風向デフレクタ6を調節する手段が示されている。図示された風向デフレクタは、周知形式のものであり、ほとんど説明の必要がない。風向デフレクタ6の位置(高さ及び角度)は、アーム7の角度により決定され、制限部材(図示せず)がアーム7の上方位置における最大角度移動量を決定するという事実において唯一の重要な事項とされる。寸法Aで概略的に図示したように、アーム7の角度の調節は、アームの下方回動点8を長手方向に調節することにより行われ、この結果として制限部材(図示せず)に対する距離が変化させられ、これによりアーム7の角度が調節される。
【0019】
図示した実施形態において、風向デフレクタ6を調節する駆動手段は、パネル4の下方に設けられたサンスクリーン9用の駆動手段と結合されており、本実施形態においてサンスクリーン用駆動手段は手動ではなく電気的に調節される。このためフレームの後側部には電気モータ10が取り付けられており、該電気モータは、サンスクリーン9の各側部12に別々に取り付けられた複数の耐圧縮駆動ケーブル(pressure-rigid driving cable)11と係合しており、さらに、ルーフ開口部2の一側部上におけるオープンルーフ構造の各ガイドレール(図示せず)内でサンスクリーン9のスライド移動をガイドする機能を有する。風向デフレクタ6のアーム7との接続部を提供するフレーム3の何れかの側部には、耐圧縮接続ケーブル13が設けられており、この接続ケーブルは、取付部材14を介し、該ケーブルの前端部でアーム7の回動点8と接続されている。接続ケーブル13は、該ケーブルの後端部に受取部材15を備えており、接続ケーブル13ひいては風向デフレクタ6を一方向に調節するための駆動ケーブル11上の結合制御部材16と係合できるようになっている。他方向への調節はスプリング部材(図示せず)により行われる。もちろん、二方向に力を加えることによる調節(forced adjustment)も可能である。
【0020】
図2および図3に示されているように、風向デフレクタ6の調節は、サンスクリーン9の最後方位置の近傍における該サンスクリーン9の小移動により行われる。図2は、サンスクリーン9の各駆動ケーブル11の動作部材16が、風向デフレクタ6の受取部材15とちょうど係合している位置を示している。この位置において、サンスクリーン6は、固定ルーフ1と車両のルーフライニング(roof lining)との間の空間内にほぼ完全に入り込んでいる。サンスクリーン9が例えば1〜2cmを超えて後方にさらに小移動することにより、一の最大動作位置から他の最大動作位置まで風向デフレクタ6の調節が行われる。サンスクリーン9のさらに小さな移動により、中間部における各位置に風向デフレクタ6を調節することができる。オープンルーフ構造または車両の制御システムは、風向デフレクタ6の調節が必要とされたときに、風向デフレクタ6を制御すべく中央位置から近傍閉塞位置までサンスクリーン9が自動的に移動させられるようにプログラムすることができる。もちろん、他の制御方法を用いることもできる。
【0021】
図5〜図7には、風向デフレクタ6の第二の実施形態が示されている。長手方向における回動点8の移動により風向デフレクタの調節が行われるものではなく、本実施形態では、回動点8は静止したままとされ、風向デフレクタ6のアーム7の最大角度位置への移動を制限する制限部材により調節されるものである。前記制限部材は、風向デフレクタ6のアーム7に設けられたカム19に係合するガイドスロットまたはカム溝(camway)18を備えた移動スライド部17を有している。スライド部17は、該スライド部17と前方停止部21との係合状態を維持するように、引張りスプリング20とされたスプリング部材により前方に付勢されている。カム溝18のこの前方位置において、風向デフレクタ6のアーム7に設けられたカム19は上方向にのみ制限され、かつ、パネル4が閉塞したときに風向デフレクタ6を非動作位置へと移動させるべくパネル4がアーム7を下方に付勢しうるように、カム19は下方に自由に移動できるようにされている。風向デフレクタ6を移動させることなく駆動機構の遊び(play)を補償するために、カム溝の第一の部分はスライド部17用ガイドと平行に延在している。スライド部17が後方に移動するとき、アーム7に設けられたカム19はカム溝18の通路に沿って走行するとともに、アーム7はカム溝18に従って下方に回動し、これにより風向デフレクタ6が調節されることになる。取付部材14を移動させる図4の実施形態における方法と同様の方法で、すなわち駆動ケーブル等により係合することができる接続ケーブル13を介して、スライド部17を駆動させることができる。スプリング20により、スライド部17は前方位置に自動的に復帰させられる。
【0022】
以上から、本発明は、周囲状況が変化する車両内で最適な快適性を得ることができるように、最適な風向偏向効果を得るべく周囲状況に応じて手動により或いは自動的に調整することができる風向偏向手段を備えたオープンルーフ構造を提供することができる。
【0023】
本発明は、各図面を参照して説明した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の方法により変形を加えることができる。したがって、ルーフ開口部の後縁部近傍または側縁部近傍に風向偏向手段を設けることもできる。さらに、調整可能なフラップにより規定された流れチャネル(flow channel)等の風向偏向手段をルーフ開口部2の前部に設けることも考えられる。
【0024】
さらに、例えば車両の運転席から制御することができる動作手段を有する風向偏向手段を設けることができる。運転手は、前記動作手段を用いて自分自身で風向偏向手段の位置を決定することができ、これにより、例えば運転手にとって最適なノイズレベルを得ることができる。制御システムは、運転手が選択することができる複数の好ましい位置を備えることができる。もちろん、連続可変動作システムを設けることもできる。さらに、風向デフレクタの手動による動作と自動動作とを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるオープンルーフ構造の第一の実施形態であって、閉塞位置におけるオープンルーフ構造を概略的に示した長手方向における断面図である。
【図2】 図1のオープンルーフ構造であって、閉塞部材が完全に開口する直前の状態を示した断面図である。
【図3】 図1のオープンルーフ構造であって、閉塞部材が開口した状態を示した断面図である。
【図4】 図1〜図3の風向デフレクタを駆動するのに使用する各部材を示した分解斜視図である。
【図5】 本発明によるオープンルーフ構造の第二の実施形態であって、閉塞位置におけるオープンルーフ構造の一部を概略的に示した長手方向における断面図である。
【図6】 図5のオープンルーフ構造であって、閉塞部材が完全に開口する直前の状態を示した断面図である。
【図7】 図5のオープンルーフ構造であって、閉塞部材が開口した状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 固定ルーフ
2 ルーフ開口部
4 閉塞部材
5 駆動ユニット
6 風向偏向手段
10 駆動手段
11,13 トランスミッション

Claims (14)

  1. 固定ルーフ(1)内にルーフ開口部(2)を有し、
    後方に移動させることにより前記ルーフ開口部の少なくとも部分的な開口或いは閉塞を選択的に行う閉塞部材(4)と;駆動ユニット(5)と;電子制御手段と;前記駆動ユニットと前記閉塞部材との間に配置され、前記閉塞手段を移動させる機構と;前記ルーフ開口部(2)の縁部近傍に配置されているとともに車両が走行しているときに空気流を偏向させるために機能する風向偏向手段(6)と;を備えている車両用オープンルーフ構造において、
    トランスミッション(11,13)を介して前記風向偏向手段(6)と接続された駆動手段(10)を備えているとともに、
    前記制御手段が前記駆動手段と接続されており、
    前記閉塞部材(4)の下方でスライドすることができるサンスクリーン(9)を備えているとともに、該サンスクリーンを移動させるための関連付けられた電気モータ(10)が設けられており、
    前記サンスクリーン(9)のための前記電気モータは、前記風向偏向手段(6)のための駆動手段(10)として使用されていることを特徴とするオープンルーフ構造。
  2. 前記制御手段は、前記風向偏向手段のための前記駆動手段を動作させるための動作手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のオープンルーフ構造。
  3. 前記制御手段は、複数の状況パラメータを計測する計測手段に接続することができ、かつ、これら状況パラメータに基づいて前記駆動手段(10)により前記風向偏向手段(6)を調節するために設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオープンルーフ構造。
  4. 前記計測手段は、スピードメータを備えているとともに、前記状況パラメータは、車両の速度を備えていることを特徴とする請求項3記載のオープンルーフ構造。
  5. 前記風向偏向手段(6)は、風向デフレクタを備えているとともに、
    該風向デフレクタ(6)の傾斜角および/または長手方向位置は、好適に調節されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のオープンルーフ構造。
  6. 前記駆動手段(10)により移動させることができかつ前記風向デフレクタ(6)の最大回動位置を移動に応じて変化させることができる制限部材(17,18)によって、前記風向デフレクタ(6)の前記最大回動位置が決定されることを特徴とする請求項5記載のオープンルーフ構造。
  7. 前記制限部材(17,18)は、前記風向デフレクタ(6)に設けられたカム(19)と係合するカム溝(18)を備えた移動可能とされたスライド部(17)を有していることを特徴とする請求項6記載のオープンルーフ構造。
  8. 前記風向デフレクタ(6)は回動点(8)回りに回動し、
    かつ前記駆動手段(10)は前記回動点(8)に接続されているとともに、前記風向デフレクタ(6)の最大回動位置は制限部材により決定されることを特徴とする請求項5記載のオープンルーフ構造。
  9. 前記サンスクリーン(9)および前記風向偏向手段(6)の調節のために、前記サンスクリーン(9)を前記風向偏向手段(6)に接続する接続手段(13)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のオープンルーフ構造。
  10. 前記接続手段(13)は、前記サンスクリーン(9)の開口位置近傍でのみ前記風向偏向手段(6)が調節可能とされるように設けられていることを特徴とする請求項9記載のオープンルーフ構造。
  11. 前記接続手段(13)は、ケーブル等の細長状の引張圧縮部材を備えており、該引張圧縮部材は、一端において前記風向偏向手段(6)に接続しているとともに、他端において受取部材(15)を備えており、
    該受取部材は、前記サンスクリーン(9)の係合用動作部材(16)の行程内に配置されており、かつ前記風向偏向手段(6)を始動位置に付勢するためのスプリング手段(20)が設けられていることを特徴とする請求項10記載のオープンルーフ構造。
  12. 前記風向偏向手段は、前記駆動手段として該風向偏向手段自身の駆動モータを備えていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のオープンルーフ構造。
  13. 前記電気モータが、フレームの後側部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のオープンルーフ構造。
  14. 前記トランスミッションがフレームのいずれかの側部に設けられていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のオープンルーフ構造。
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