JP4156574B2 - カラー受像管フェースプレートパネル - Google Patents

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Description

本発明は、カラー受像管及び、特に大気圧に耐えるために充分なパネルの強度を保ちつつ、伸張されたパネルを収容し、パネルの重さを減少させるフェースプレートのデザインの変形に関する。
カラー受像管は、ネックと、ファンネルと、矩形の画面パネルとからなるガラスの外被を有する。フェースプレートパネルは、周辺側壁に囲まれたビューイングフェースプレートを含む。フェースプレートパネルの側壁は、ガラスのフリットによってファンネルの大きい端に封止される。パネルの側壁及びファンネルの向かい合う端は、シール部と呼ばれる。パネルの側壁とパネルのフェースプレートの間には、ブレンド(blend)半径を含む変化ゾーンがある。近時、全体としての外部の大きさ及び管の大きさを拡大することなく、少なくとも管の隅において、ブレンド半径を縮小することにより、管のスクリーンの大きさを拡大或いは伸張するという努力がなされてきた。
パネルのブレンド半径が変えられたときに起こる問題の1つは、パネル側壁の内面が、側壁のシール部よりも少なく傾斜される(即ち図3のφがより小さくなる)ことである。このより浅い傾斜は、ガラス工場でパネルを形成する間、パネルからパネル形成プランジャを取り除く際に問題を生じさせる。パネル側壁の厚さはパネルの強度に影響を与えるため、この問題はパネル側壁全体をより薄くすることでは解決され得ず、パネル強度は、大気圧の負担に耐え、安全基準を満たすために維持されねばならない。従って、強度を維持し、製造の間に型からの除去の容易さのために必要な大きな傾斜(φ)を保つような新しいパネルのデザインが必要である。
本発明は、フェースプレートパネルと、ファンネルと、ネックとからなるガラスの外被を含む種類のカラー受像管に対して改良を与える。フェースプレートパネルは、4つの辺と4つの隅とを有し、内面に陰極ルミネセンスを有する透明な矩形のフェースプレート及びフェースプレートから周辺的に広がる側壁を含む。ファンネルに面する側壁の端は、ファンネルに封止されるシール部を有する。改良点は、側壁のシール部がパネルの周辺に様々な幅を有し、側壁のシール部の最も幅の広い部分はパネルの辺に沿って配置され、側壁のシール部の最も幅の狭い部分はパネルの隅に配置されることからなる。側壁のシール部の幅は、パネルの隅では、パネルの辺の中央よりも5%乃至17%少ない。
図1及び図2は、矩形のファンネル15によって接続する矩形のフェースプレートパネル12及び管状のネック14からなるガラスバルブ或いは外被11を有する矩形のカラー受像管10を示す。ファンネル15は、アノードボタン16からネック14へ伸びる内壁導電コーティング(図示せず)を有する。パネル12は、透明な矩形のビューイングフェースプレート18と、ガラスフリット17によりファンネル15に封止されるシール部21を含む周辺フランジ或いは側壁20とからなる。3色蛍光スクリーン22は、フェースプレート18の内面によって支えられている。スクリーン22は、望ましくは、夫々の3つ組が3色の夫々の蛍光ラインを含む、3つ組になって配置された蛍光ラインを有するラインスクリーンである。或いは、スクリーンはドットスクリーンであり得、光吸収マトリクスを含んでも含まなくてもよい。多くの孔を有するカラー選択電極或いはシャドウマスク24は、スクリーン22に対し所定の間隔をあけられた関係で、取外し可能であるよう設けられる。図1で破線によって図式的に示される電子銃26は、スクリーン22に対してマスク24を通じて集束する道筋に沿って3つの電子ビームを発生し、向かわせるため、ネック14内の中央に設けられる。図2に示されるように、矩形のフェースプレートパネル12は、2つの中央に配置された直交する軸を含み、それらは長軸Xと短軸Y及び、隅から隅へと伸びる2つの対角線Dである。フェースプレートパネル12の周囲の2つの長辺Lは実質上長軸Xと平行であり、2つの短辺Sは実質上短軸Yと平行である。
図3は、対角線Dの端におけるパネル12の断面を示す。破線28は、パネルの内面の修正された形を示し、スクリーン領域は、側壁或いはパネルのシール部21の幅を保ちながら、曲率半径或いはブレンド半径を減少することにより伸張される。より大きなスクリーンのための必要条件は、内面の外形の変化及び角度φの側壁の内面の傾斜の変化を含む。夫々R及びRで示されるブレンド半径が12.7mm(0.50inch)から2.54mm(0.10inch)へと変化する管では、角度φはおよそ1度、即ち1°である。パネルの製造において、より急な傾斜はパネルから形成プランジャ(図示せず)を除去することを困難にさせるため、パネルの製造では傾斜角度の変化は問題を引き起こす。
ガラス製造における問題を解決する実施例は、図4の破線30及び図5の実線32によって示される。この解決法では、ブレンド半径は、図3の場合と同じ量だけ変化されるが、側壁の内面の同じ傾斜角度を保つため、側壁或いはパネルのシール部31はより狭い。しかしながら、パネルの完全な全周のまわりの、より狭いパネルのシール部によって、強度に関する他の問題が起こる。この後者の問題は、図6を図7と比較することにより示される。図6は、パネルのシール部21は、ファンネルのシール部と実質的に同じ幅であるようなパネルの実施例を示す。この場合、フリット材料は管の内側と外側の両方にかなり完全なフィレット33及び35を形成する。しかしながら、図7に示されるパネルの実施例では、パネルのシール部31の幅は、ファンネルのシール部よりも実質的に狭く、フリット材料は管の外側に完全なフィレット37を形成するが、管の内側には歪んだ部分的なフィレット39を形成する。この状態がパネルの辺に沿って起こったとき、それはパネルとファンネルの間の結合が非常に弱められることになる。
典型的に、従来の技術による管では、パネルのシール部の幅は、パネルの全周の周りでは比較的均等であり、5%以下しか変化しない。しかしながら、ガラスの外被が真空にされた場合、真空荷重によって起こされるフェースプレートパネルの機械的ストレスは、長軸及び短軸の端と、4つの辺の中央とにおいて最も高く、パネルの隅と対角線の端とにおいて最も低いことが見い出されている。更に、適切な量の機械的強度は、パネルの隅においてのみ、5%乃至17%のシール部の幅の減少を有する管において保たれ得ることが見い出されている。本発明による新しい管では、従って、図6に示されるように、パネルのシール部はパネルの辺L及びSに沿って最も広く、図7に示されるように、パネルの隅において最も狭い。
カラー受像管の側面図、部分的には軸方向の断面図である。 図1の線2−2におけるフェースプレートパネルの背面部の平面図である。 フェースプレートパネルの側壁及びファンネルの一部分の断面図であって、従来の技術を示す図である。 フェースプレートパネルの側壁及びファンネルの一部分の断面図であって、開発結果の問題を示す図である。 フェースプレートパネルの側壁及びファンネルの一部分の断面図であって、本発明を示す図である。 フェースプレートパネルの側壁とファンネルの間の接合点の断面図である。 フェースプレートパネルの側壁とファンネルの間の接合点の断面図である。
符号の説明
10 カラー受像管
11 ガラスバルブ
12 フェースプレートパネル
14 ネック
15 ファンネル
16 アノードボタン
17 ガラスフリット
18 ビューイングフェースプレート
20 周辺フランジ(側壁)
21 シール部
22 スクリーン
24 カラー選択電極(シャドウマスク)
26 電子銃
28 側壁或いはシール部の幅を保つようなパネルの内面の修正された形
30 ガラス製造の際の問題を解決するための実施例
31 シール部
32 ガラス製造の際の問題を解決するための実施例
33 完全なフィレット
35 完全なフィレット
37 完全なフィレット
39 歪んだ部分的なフィレット

Claims (1)

  1. フェースプレート及び周辺の側壁を有するフェースプレートパネルであって、該側壁は2つの長辺と、2つの短辺と、4つの隅と、シール部とを有し、該シール部の幅は当該フェースプレートパネルの周りで変化し、前記シール部の最も厚い部分は当該フェースプレートパネルの前記長辺及び短辺に沿って配置され、前記シール部の最も薄い部分は当該フェースプレートパネルの前記隅に配置され、前記隅における前記シール部の幅は、前記長辺及び短辺におけるより5%乃至17%だけ薄い、フェースプレートパネル;並びに
    該フェースプレートパネルの前記シール部に対して封止するシール部を有するファンネルであって、当該ファンネルの該シール部は一定の幅を有する、ファンネル;
    を有する陰極線管。
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