JP4156422B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作動媒体として二酸化炭素(以下、CO2冷媒という)を使用した冷凍サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の冷凍サイクル装置における作動流体は、オゾン層に対し有害な影響があるとされる従来のCFC冷媒やHCFC冷媒から、代替冷媒としてオゾン破壊係数が0であるHFC冷媒やHC冷媒に移行されつつある。
【0003】
しかし、HFC冷媒は、物質の特性として地球温暖化係数が大きいという欠点を有し、一方、HC冷媒は、地球温暖化係数は小さいものの、強燃性であるという欠点を有している。また、従来から用いられてきたアンモニア冷媒は、地球温暖化係数は0であるものの、燃性でかつ毒性を有するという欠点がある。
【0004】
したがって、物質としての地球温暖化係数がほとんどなく、不燃性で無毒、かつ低コストのCO2冷媒が注目されている。しかしながら、CO2冷媒は、臨界温度が31.1℃と低く、通常の冷凍サイクル装置の高圧側ではCO2冷媒の凝縮が生じない。
【0005】
このため、図19に示す冷凍サイクル装置(例えば特許文献1参照。)では、高圧側の冷却器102の出口ラインと圧縮機101の吸入ラインとの熱交換を行う内部熱交換器103を有することによって、冷却器102の出口を過冷却し、冷媒量調整による能力管理手段として低圧レシーバ106を設けている。
【0006】
また、冷暖房のルームエアコンやカーエアコンなどの場合は、室内側熱交換器は小型化が要求され、一方、室外側熱交換器は凝縮能力向上による冷房時の省エネルギー化や吸熱能力向上による暖房時の高能力化のために室内熱交換器に比べて大型化されている。したがって、大きな容積の室外側熱交換器が高圧側となって高密度冷媒の凝縮が行われる冷房運転時にて高効率で運転される最適冷媒量は、暖房運転時の最適冷媒量よりも大きくなるため、その緩衝的な機能も果たすレシーバを用いることは有効である。
【0007】
また、特許文献1は図19のように、所定の能力要求において装置のエネルギ消費を最小とするために、予定の設定値にしたがって絞り手段104の開度を調整している。
【0008】
すなわち、図20で示すように高圧がPである冷凍サイクルから高圧がP1である冷凍サイクルに変化した場合、入力Wのエンタルピ差の増加に対して冷凍能力Qのエンタルピ差の増加の方が大きいためCOPは高くなるが、高圧がP1である冷凍サイクルから高圧がP2である冷凍サイクルになると、逆に入力Wのエンタルピ差の増加に対して冷凍能力Qのエンタルピ差の増加の方が小さくなるためCOPは低下する。すなわち、図20の高圧がP1である冷凍サイクルに示すように、CO2冷媒には理論的にCOP最大となる高圧が存在する。
【0009】
また、ヒートポンプサイクルCOPは冷凍サイクルCOPに1を加えたものであるから、ヒートポンプサイクルの場合も、COP最大となる高圧(以下、高サイド圧力という)の値は冷凍サイクルと同値である。
【0010】
図19に示す冷凍サイクルは、例えば冷房装置として用いることが出来る。
【0011】
【特許文献1】
特許第2132329号公報(特公平7−18602号公報)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、低圧にレシーバを設けることはコストや容積が大きくなるといった欠点があり、実使用運転範囲においては、従来の冷凍サイクル装置に用いられているHCFC冷媒やHFC冷媒に対しCO2冷媒の圧力が非常に高くなることを考えると、安全性確保のための耐圧設計はより厳しいものとなる。特に、カーエアコンの場合は、さらなる省容量化および軽量化が求められている。
【0013】
また、一般に冷房装置よりも冷暖房除湿を行う装置の方が圧縮機はより高圧に冷媒を圧縮する必要があり、また、圧縮機で圧縮された冷媒温度もより高温になる。
【0014】
すなわち、従来の図19の冷凍サイクルに温水サイクルを付加して冷暖房除湿を行う除湿装置として用いた場合には、より高サイド圧力で運転する必要があり、また、放熱器の温度もより高くなり、圧縮比も高くなる。
【0015】
従って、従来の図19の冷凍サイクルに温水サイクルを付加して冷暖房除湿を行う除湿器として用いる場合には次のような問題が生じる。
【0016】
すなわち、エネルギ消費が最小とされる高サイド圧力で運転することは、放熱器の温度が高い場合、すなわち放熱器雰囲気温度が高い場合や、小型放熱器を用いる場合においては、圧縮比が高くなるために圧縮機の効率が大きく低下することや、圧縮機の信頼性を損なう恐れがあるといった欠点があり、また高サイド圧力が高いため、安全性確保のための耐圧設計はより厳しいものとなる。
【0017】
また、暖房除湿時と冷房時とでは、冷凍サイクル装置の高圧側の冷媒ホールド量が異なるため、最適冷媒量にアンバランスが生じる。したがって、第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量は中間圧力を変動させて調整することにより、冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを解消させることが必要となる。
【0018】
本発明は、上述した課題に対して、CO2冷媒を使用した冷凍サイクル装置において、CO2冷凍システムの特徴を生かし、低圧レシーバを小型化、あるいは用いることなく、信頼性を確保して効率的な運転を可能とする冷凍サイクル装置を提供することを目的とするものである。
【0019】
また、本発明は、上述した課題に対して、CO2冷媒を使用した冷凍サイクル装置において、CO2冷凍システムの特徴を生かし、高サイド圧力を高くすることなく、中間圧力を調整することにより冷房時と暖房除湿時の最適冷媒量のアンバランスを解消しつつ、信頼性を確保して効率的な運転を可能とする冷凍サイクル装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、二酸化炭素を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、水サイクルを循環する水と前記冷媒との間で熱交換を行う冷媒水熱交換器と、前記圧縮された冷媒を減圧可能な第1の減圧器と、前記第1の減圧器を経由した冷媒と第1の空気とで熱交換を行う第1の熱交換器と、前記第1の熱交換器で熱交換された冷媒と前記圧縮機に吸引される冷媒とで熱交換を行う内部熱交換器と、前記内部熱交換器で熱交換された冷媒を減圧する第2の減圧器と、前記第2の減圧器で減圧された冷媒と第2の空気とを熱交換する第2の熱交換器と、前記内部熱交換器とを順次接続した冷媒サイクルと、
前記水を加熱する動力機関と、前記冷媒水熱交換器と、前記第2の熱交換器より前記第2の空気の流れの下流側に配置されたヒータコアと、ラジエータとを順次接続した前記水サイクルと、
前記冷媒水熱交換器出口と前記第1の減圧器との間に第5の開閉弁と、
前記第1の熱交換器出口と前記内部熱交換器入口の間に第1の3方弁と、
前記冷媒水熱交換器出口と前記第5の開閉弁入口との間を一端とし、前記第1の3方弁を他端として接続する第4のバイパス回路と、
前記内部熱交換器出口と前記第2の減圧器入口の間に第2の3方弁と、
前記第2の3方弁を一端とし、前記第5の開閉弁出口と前記第1の減圧器入口の間を他端として接続する第5のバイパス回路と、
前記第1の熱交換器出口と前記第1の3方弁との間を一端とし、前記第2の3方弁と第2の減圧器との間を他端として第6の開閉弁を介して接続する第6のバイパス回路と、
前記冷媒水熱交換器から流出した冷媒が、前記第5の開閉弁を介して循環する定常モードと、前記第4のバイパス回路と前記第5のバイパス回路を循環する起動モードとを選択的に切替える冷媒循環モード切替手段とを備え、
暖房除湿時には、第2の減圧器の開度を調整することにより、空調能力を調整する冷凍サイクル装置である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態及び本発明に関連する参考例について図面を参照して説明する。
【0038】
参考例1)
図1は、参考例1における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、この冷凍サイクルは、CO2冷媒を作動流体とし、圧縮機10、冷媒水熱交換器11、第1の減圧器12、第1の熱交換器13、内部熱交換器14、第2の減圧器15、第2の熱交換器16を基本構成要素としている。第1の熱交換器13の出口側ラインと、第2の熱交換器16の出口である圧縮機10の吸入ラインは、内部熱交換器14により熱交換されるように構成されている。一方、温水サイクルは、冷媒水熱交換器で加熱された温水を循環させるポンプ18、ヒータコア19、ラジエータ20、動力機関17で構成されている。
【0039】
ここで、図1の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。
【0040】
まず、冷房時には、第1の減圧器12は全開にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。すなわち、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11から第1の減圧器12を経て第1の熱交換器13で外気によって冷却される。そして、内部熱交換器14で圧縮機10の吸入ラインの冷媒と熱交換してさらに冷却されたのち、第2の減圧器15で減圧されて低温低圧の気液二相状態となって第2の熱交換器16に導入される。この第2の熱交換器16では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガス状態となり、内部熱交換器14で第1の熱交換器13から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機10で圧縮される。空気は、第2の熱交換器16で冷却される。
【0041】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。
【0042】
暖房除湿時では、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。
【0043】
すなわち、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11でポンプ18により循環する水回路の冷却水と熱交換して冷却されたのち、第1の減圧器12により中間圧力まで減圧されて第1の熱交換器13に導入される。第1の熱交換器13で外気によって冷却された冷媒は、内部熱交換器14で圧縮機10の吸入ラインの冷媒と熱交換してさらに冷却されたのち、第2の減圧器15で減圧されて低温低圧の気液二相状態となって第2の熱交換器16に導入される。この第2の熱交換器16では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガス状態となり、内部熱交換器14で第1の熱交換器13から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機10で圧縮される。
【0044】
また、冷媒水熱交換器11で加熱された冷却水は室内に設けられたヒータコア19に流入して第2の熱交換器16で冷却除湿された空気を加熱することにより、除湿しながら暖房することができる。そして冷却水は動力機関17(例えばエンジンやバッテリーなどの発熱源)で加熱されて再び冷媒水熱交換器11を流れる。
【0045】
ところで上述したように、二酸化炭素は高圧冷媒であることから、耐圧設計の面においてフィンチューブ式熱交換器ではなく、より細径化した熱交換器(例えばマイクロチューブ式熱交換器)を用いる必要性があることや、車両用空気調和装置においては、特に省容量化および軽量化が大きな訴求点となっている。したがって、冷房時は容積の大きい第1の熱交換器13が高圧側になるが、暖房除湿時は容積の小さい冷媒水熱交換器11が高圧側となるため、高圧側の冷媒ホールド量に大きな差が生じるため、冷房時での最適冷媒量と暖房除湿時での最適冷媒量とのアンバランスについて検討を行った。検討の結果、暖房除湿時で第1の減圧器12のみを作用させた場合、容積の大きい第1の熱交換器13が低圧側になるため、(暖房除湿時の最適冷媒量)<(冷房時の最適冷媒量)となることが分かった。したがって、冷房時の最適冷媒量を充填した場合、暖房除湿時には、第1の減圧器12のみで作用させると冷媒量過多の状態となり、高圧が過昇するという課題が生じた。
【0046】
また暖房除湿時で、冷房時と同様に第2の減圧器15のみを作用させた場合、冷房時よりも暖房除湿時の方が第1の熱交換器13に導入される空気が低温であるため、冷媒温度も低下して冷媒密度は高くなり、第1の熱交換器13内にホールドされる冷媒量は冷房時よりも大きくなる。すなわち(暖房除湿時の最適冷媒量)>(冷房時の最適冷媒量)となることが分かった。したがって、冷房時の最適冷媒量を充填した場合、暖房除湿時には、第2の減圧器15のみで作用させると冷媒量が少ない状態となり、吸入温度の上昇による循環量の低下や吐出温度の過昇という課題がある。
【0047】
そこで、第1の減圧器12と第2の減圧器15を作用させて、暖房除湿時には、第1の熱交換器13内を中間圧力にして、第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量を調整することにより、冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを解消させることができ、レシーバを小型化、あるいは用いることなく高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことが可能となる。
【0048】
参考例2)
参考例2について、図1の冷凍サイクル装置における暖房除湿時での第2の減圧器15の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。第2の減圧器15は流量調整が可能な弁である。
【0049】
暖房除湿時では、ステップ40で圧縮機吐出温度検出手段35にて検出された吐出温度Tdと、ねらいの設定吐出温度Txが比較される。そして、TdがTx以上の場合には、冷媒不足の状態であることを示しており、ステップ41に移り、第2の減圧器15の開度は大きくするように制御する。このことにより、第1の熱交換器13内の中間圧力を低下させて、第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量を低下させることにより、冷媒不足状態を解消することができる。第2の減圧器15を制御したのちステップ40に戻る。
【0050】
また、TdがTxよりも小さい場合には、冷媒過多の状態であることを示しており、ステップ42に移り、第2の減圧器15の開度を小さくするように制御する。このことにより、第1の熱交換器13内の中間圧力を増加させて、第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量を増加させることにより、冷媒過多状態を解消することができる。そして第2の減圧器15を制御したのちステップ40に戻る。なお、ステップ40で比較する対象は、吐出温度ではなく吸入温度や吐出圧力あるいは吸入過熱度でも構わない。
【0051】
このように、雰囲気温度や圧縮機回転数の変化など冷凍サイクルが大きく変化する場合においても、第2の減圧器15を制御することで冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを緩和することができるので、レシーバを小型化、あるいは用いることなく汎用性のある高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0052】
参考例3)
図2は、参考例3における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例1と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、圧縮機10の出口と第1の熱交換器13の入口とを第1の開閉弁21を介して接続する第1のバイパス回路22を設けている。
【0053】
まず、図2の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には第1の減圧器12は全閉に、第1の開閉弁21は全開にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。したがって、第1の開閉弁21を開いて第1のバイパス回路22に冷媒を流すことにより、冷媒水熱交換器11での冷媒の圧力損失を生じさせないようにすることができる。
【0054】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。暖房除湿時には、第1の開閉弁21は全閉に、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。すなわち暖房除湿時においては、参考例1と同様の作用がなされる。
【0055】
このように、第1のバイパス回路22を設けることにより、冷房時での圧力損失の低減を図ることができるので、冷暖房ともに高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0056】
参考例4)
図3は、参考例4における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例3と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、第1の熱交換器13の冷媒温度を検出する第1の熱交換器温度検出手段36を設けている。
【0057】
まず、図3の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には第1の減圧器12は全閉に、第1の開閉弁21は全開にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。したがって、冷房時においては、参考例3と同様の作用がなされる。
【0058】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。暖房除湿時には、第1の開閉弁21は全閉にして、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。
【0059】
ここで、外気温度が低い場合や、第1の熱交換器13の放熱ファンが作動していない場合には、低圧が低下して第1の熱交換器13に着霜が生じ、冷凍サイクル装置の成績係数(COP)が低下するという課題がある。そこで、このような場合にも対応した図3の冷凍サイクル装置における第1の減圧器12または第1の開閉弁21の動作を説明する。
【0060】
暖房除湿時は、第1の熱交換器13の温度Tevaと、設定温度Ty(例えば0℃)を比較して、TevaがTy以下の場合は、第1の熱交換器13に着霜が発生してCOPが低下する危険性がある状態であり、第1の減圧器12の開度を全開にするように制御する。このことにより、第1の熱交換器13が放熱器として作用するので、着霜を回避することが可能となる。そして、TevaがTyよりも大きい場合は第1の減圧器12は再び減圧器として作用させる。したがって、逆サイクルにして室内の吹出し温度を低下させて快適性を損なうような運転をすることなく、除霜運転を行うことができる。
【0061】
また、第1の熱交換器13の温度Tevaと、設定温度Ty(例えば0℃)を比較して、TevaがTy以下の場合に、第1の開閉弁21を全開にするように制御すると、放熱器として作用している冷媒水熱交換器11をバイパスすることになるため、第1の熱交換器13での放熱量をより高くすることができるので、より短い時間で除霜運転を終了させることができる。そして、TevaがTyよりも大きい場合は第1の開閉弁21は再び全閉になるように制御する。
【0062】
このように、第1の減圧器12または第1の開閉弁21を制御することにより、暖房除湿時の着霜回避を図ることができるので、快適性の高いより高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0063】
参考例5)
図4は、参考例5における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例1と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、第2の熱交換器16の入口と出口とを第2の開閉弁23を介して接続する第2のバイパス回路24を設けている。
【0064】
まず、図4の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には、第1の減圧器12は全開、第2の開閉弁23は全閉にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。すなわち冷房時においては、参考例1と同様の作用がなされる。
【0065】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。暖房除湿時には、第2の開閉弁23は全開に、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。このことにより、室内熱交換器である第2の熱交換器16での吸熱量が小さくなるので、室内暖房能力を早急に高くすることができる。
【0066】
このとき、第2のバイパス回路24には乾き度の小さい冷媒が流れることになるが、内部熱交換器14で第1の熱交換器13の出口から流出した冷媒と熱交換して加熱されるため、圧縮機10に液冷媒が吸入される可能性は低い。
【0067】
そして、圧縮機10の運転開始から一定値以上(例えば70℃)の吐出温度になった場合は、第2の熱交換器16の除湿能力を一定値以上に確保するために第2の開閉弁23を全閉にするように制御する。また、第2の開閉弁23を全閉にするタイミングは、圧縮機10の運転開始から経過した時間(例えば10min)でも構わない。
【0068】
以上のように、第2のバイパス回路24を設けることにより、暖房除湿時において、圧縮機運転開始直後の暖房能力の立ち上がり性能を向上させることができるので、即暖性に優れた冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0069】
参考例6)
図5は、参考例6における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例1と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、第1の熱交換器13の入口と出口とを第3の開閉弁25を介して接続する第3のバイパス回路26を設けている。
【0070】
まず、図5の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には第1の減圧器12は全開に、第3の開閉弁25は全閉にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。したがって、冷房時は参考例1と同様の動作となり、同様の効果が得られる。
【0071】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。暖房除湿時には、第3の開閉弁25は全開にして、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。
【0072】
すなわち暖房除湿時では、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11でポンプ18により循環する水回路の冷却水と熱交換して冷却される。そして、冷媒水熱交換器11で冷却された冷媒は、第1の減圧器12により中間圧力まで減圧されて第1の熱交換器13と第3のバイパス回路26に分岐して流れる。ここで、第3のバイパス回路26の流路抵抗を第1の熱交換器13よりも小さくすることにより、第1の熱交換器13にはほとんど冷媒が流れないようにする。第1の熱交換器13または第3のバイパス回路26を流れた冷媒は、内部熱交換器14で圧縮機10の吸入ラインの冷媒と熱交換したのち、第2の減圧器15にてさらに減圧される。ここで冷媒は低温低圧の気液二相状態となり、第2の熱交換器16に導入され、室内の空気からの吸熱により蒸発して、内部熱交換器14で第1の熱交換器13から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機10で圧縮される。
【0073】
よって、図9のモリエル線図に示すように、第3のバイパス回路26を設けた場合はa→b→c→d→g→hで示す冷凍サイクルとなり中間圧力域でほとんど冷媒が熱交換をしないが、第3のバイパス回路26がない場合はa→b→c→e→f→hのように第1の熱交換器13が放熱作用を行うため、第2の熱交換器16の入口冷媒の比エンタルピ値がΔHほど小さくなる。すなわち室内側熱交換器である第2の熱交換器16の吸熱量が増加するということになり、室内の吹出し温度の低下を招いてしまう。
【0074】
したがって、第3のバイパス回路26を設けることによって室内の吹出し温度の低下を防止することができるので、より高い暖房能力で冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0075】
参考例7)
図6は、参考例7における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例6と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、第1の熱交換器13の入口に第4の開閉弁27を設けている。
【0076】
まず、図6の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には第1の減圧器12は全開に、第3の開閉弁25は全閉に、第4の開閉弁27は全開にして、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。したがって、冷房時は参考例6と同様の動作となり、同様の効果が得られる。
【0077】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。暖房除湿時には、第3の開閉弁25は全開に、第4の開閉弁27は全閉にして、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。
【0078】
すなわち運転が開始されると、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11でポンプ18により循環する水回路の冷却水と熱交換して冷却される。そして、冷媒水熱交換器11で冷却された冷媒は、第1の減圧器12により中間圧力まで減圧されて第3のバイパス回路26のみを流れる。
【0079】
したがって、第4の開閉弁27を全閉にして第1の熱交換器13に冷媒が流れないようにすることで、室外気温の変化や車速の変化に伴う風速の変化などによって第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量や放熱量が変化して制御性が困難となるのを防止することができる。
【0080】
(実施の形態
図7は、本発明の実施の形態における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例1と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、第5の開閉弁28、第4のバイパス回路29、第1の3方弁30、第2の3方弁31、第5のバイパス回路32、第6の開閉弁33、第6のバイパス回路34を設けている。実施の形態は暖房除湿運転における圧縮機起動時と定常運転時とで冷媒循環モードを切り替えることを特徴とする。
【0081】
まず、図7の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。冷房時には、第1の減圧器12は全開に、第5の開閉弁28は全開に、第6の開閉弁33は全閉に、第1の3方弁30はA方向に、第2の3方弁31はA方向に制御して、第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。すなわち冷房時においては、参考例1と同様の作用がなされる。
【0082】
次に、暖房除湿運転の圧縮機起動時と定常運転時の動作についてそれぞれ説明する。
【0083】
暖房除湿運転の圧縮機起動時は、暖房能力を早急に向上させる必要があるため、第2の減圧器15は全開に、第5の開閉弁28は全閉に、第6の開閉弁33は全開に、第1の3方弁30はB方向に、第2の3方弁31はB方向に制御して、第1の減圧器12のみで減圧器としての作用を行う。
【0084】
すなわち暖房除湿運転の圧縮機起動時は、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11でポンプ18により循環する水回路の冷却水と熱交換して冷却される。加熱された冷却水はヒータコア19に流入して圧縮機10の起動時の室内暖房能力をより高くすることができる。そして、冷媒水熱交換器11で冷却された冷媒は、第4のバイパス回路29を流れて内部熱交換器14で圧縮機10の吸入ラインの冷媒と熱交換したのち、第5のバイパス回路32を流れて、第1の減圧器12で減圧されて低温低圧の気液二相状態となり、第1の熱交換器13に導入される。この第1の熱交換器13では、室外の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガスとなり、第6のバイパス回路34を流れて、第2の減圧器15を経て第2の熱交換器16に導入される。この第2の熱交換器16では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガスとなり、内部熱交換器14で第1の熱交換器13から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機10で圧縮される。
【0085】
すなわち、放熱器としての作用は冷媒水熱交換器11で行い、第1の熱交換器13および第2の熱交換器16で吸熱させることにより、より大きな吸熱量を確保することができるので、暖房能力の向上を図ることができる。
【0086】
ここで、参考例1で述べたように、第1の減圧器12のみを作用させると暖房除湿時の冷媒量は過多の状態になるが、冷媒水熱交換器11の出口から第1の減圧器12の間に内部熱交換器14と、第4のバイパス回路29および第5のバイパス回路32を設けることにより、高圧側の容積が増加することになる。したがって、暖房除湿時に高圧側にホールドされる冷媒量が大きくなるため、冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを緩和することができる。また、圧縮機10の吸入ラインは冷媒水熱交換器11の出口の高温冷媒と熱交換することになるので、冷媒量過多による圧縮機10の吸入温度の低下すなわち吐出温度の低下を防ぐことができる。
【0087】
したがって、冷媒水熱交換器11の出口から第1の減圧器12の間に内部熱交換器14と、第4のバイパス回路29および第5のバイパス回路32を設けることにより、第1の減圧器12のみを減圧器として作用させた場合においても、冷房時と暖房除湿時の冷媒量のアンバランスを緩和して圧縮機10の起動時での暖房能力確保を行うことができる。
【0088】
次に、冷凍サイクル装置の暖房除湿時での定常運転時における動作について説明する。
【0089】
暖房除湿時の定常運転時は、第5の開閉弁28は全開に、第6の開閉弁33は全閉に、第1の3方弁30はA方向に、第2の3方弁31はA方向に制御して、第1の減圧器12と第2の減圧器15で減圧器としての作用を行う。
【0090】
すなわち暖房除湿時の定常運転時は、圧縮機10で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器11でポンプ18により循環する水回路の冷却水と熱交換して冷却されたのち、第1の減圧器12により中間圧力まで減圧されて第1の熱交換器13に導入される。第1の熱交換器13で外気によって冷却された冷媒は、内部熱交換器14で圧縮機10の吸入ラインの冷媒と熱交換してさらに冷却されたのち、第2の減圧器15で減圧されて低温低圧の気液二相状態となって第2の熱交換器16に導入される。この第2の熱交換器16では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガス状態となり、内部熱交換器14で第1の熱交換器13から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機10で圧縮される。このように暖房除湿時の定常運転時においては、参考例1と同様の作用がなされる。
【0091】
以上のように、実施の形態において、第4のバイパス回路29および第5のバイパス回路32を設けることによって、暖房除湿時の起動時および定常運転時において、冷媒量のアンバランスを緩和することができるので、レシーバを小型化、あるいは設けることなく冷房時および暖房除湿時それぞれにおいて高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0092】
以上述べたところから明らかなように、本実施の形態は、二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍サイクル装置において、第1の減圧器12と第2の減圧器15を作用させて、第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量を変動させて中間圧力にすることにより、冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを緩和させることができ、レシーバを小型化、あるいは用いることなく高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0093】
さらに、雰囲気温度や圧縮機回転数の変化など冷凍サイクルが大きく変化する場合においても、第2の減圧器15を制御することで冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを緩和することができるので、レシーバを小型化、あるいは用いることなく汎用性のある高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0094】
さらに、第1のバイパス回路22を設けることにより、冷房時の冷媒水熱交換器11の圧力損失の低減を図ることができるので、より高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0095】
さらに、第1の熱交換器温度検出手段36により検出された値を用いて、第1の減圧器12または第1の開閉弁21を制御することにより、暖房除湿時の着霜回避を図ることができるので、快適性の高いより高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0096】
さらに、第2のバイパス回路24を設けることにより、暖房除湿時において、圧縮機10の運転開始直後の室内暖房能力の立ち上がり性能を向上させることができるので、即暖性に優れた冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0097】
さらに、第3のバイパス回路26を設けることによって室内の吹出し温度の低下を防止することができるので、より高い暖房能力で冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0098】
さらに、第4の閉止弁27を全閉にして第1の熱交換器13に冷媒が流れないようにすることで、室外気温の変化などによって第1の熱交換器13内の冷媒ホールド量や放熱量が変化して制御性が困難となるのを防止することができる。
【0099】
さらに、第4のバイパス回路29および第5のバイパス回路32を設けることによって、暖房除湿時の起動時および定常運転時において、冷媒量のアンバランスを緩和することができるので、レシーバを小型化、あるいは設けることなく冷房時および暖房除湿時それぞれにおいて高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0100】
参考例8
図10は、参考例8における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、この冷凍サイクルは、CO2冷媒を作動流体とし、圧縮機110、冷媒水熱交換器111、第1の減圧器112、第1の熱交換器113、内部熱交換器114、第2の減圧器115、第2の熱交換器116を基本構成要素としている。第1の熱交換器113の出口ラインと、第2の熱交換器116の出口である圧縮機110の吸入ラインは、内部熱交換器114により熱交換されるように構成されている。一方、温水サイクルは、冷媒水熱交換器111で加熱された温水を循環させるポンプ118、ヒータコア119、ラジエータ120、動力機関117で構成されている。
【0102】
ここで、図10の冷凍サイクル装置の冷房時での動作について説明する。
【0103】
まず、冷房時には、第1の減圧器112は全開にして、第2の減圧器115で減圧器としての作用を行う。すなわち、圧縮機110で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器111から第1の減圧器112を経て第1の熱交換器113で外気によって冷却される。ただし、このときヒータコア119で暖房を行わないため、冷媒水熱交換器111には温水は流れない。そして、内部熱交換器114で圧縮機110の吸入ラインの冷媒と熱交換してさらに冷却されたのち、第2の減圧器115で減圧されて低温低圧の気液二相状態となって第2の熱交換器116に導入される。この第2の熱交換器116では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガス状態となり、内部熱交換器114で第1の熱交換器113から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機110で圧縮される。空気は、第2の熱交換器116で冷却される。
【0104】
次に、暖房除湿時での動作について説明する。
【0105】
暖房除湿時では、第1の減圧器112と第2の減圧器115で減圧器としての作用を行う。
【0106】
すなわち、圧縮機110で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、冷媒水熱交換器111でポンプ118により循環する温水サイクルの温水と熱交換して冷却されたのち、第1の減圧器112により中間圧力まで減圧されて第1の熱交換器113に導入される。
【0107】
第1の熱交換器113で外気によって冷却された冷媒は、内部熱交換器114で圧縮機110の吸入ラインの冷媒と熱交換してさらに冷却されたのち、第2の減圧器115で減圧されて低温低圧の気液二相状態となって第2の熱交換器116に導入される。この第2の熱交換器116では、室内の空気からの吸熱により蒸発して気液二相またはガス状態となり、内部熱交換器114で第1の熱交換器113から流れる冷媒と熱交換してさらに吸熱したのち再び圧縮機110で圧縮される。
【0108】
また、冷媒水熱交換器111で加熱された温水は室内に設けられたヒータコア119に流入して第2の熱交換器116で冷却除湿された空気を加熱することにより、除湿しながら暖房することができる。そして温水は動力機関117(例えばエンジンやバッテリーなどの発熱源)で加熱されて再び冷媒水熱交換器111を流れる。
【0109】
図21は、3つの異なる蒸発温度をパラメータとして、COPを最大にする最適高サイド圧力と、放熱器の出口の冷媒温度との間の論理的な関係を示すグラフである。ここで、暖房除湿時の冷媒水熱交換器111の加熱能力を1.5kW、冷媒水熱交換器111の入口冷媒温度を120℃、冷媒流量を60kg/h、蒸発温度を0℃と仮定すると、冷媒水熱交換器111の出口冷媒温度は60℃付近になることが考えられ、そのときに最小エネルギとなる高サイド圧力の値は、従来例の設定値に従うと図21で示すように約150barと算出される。このように従来例では、冷房運転時よりも暖房除湿時の方が高サイド圧力の値も高くなる。
【0110】
しかしながらこのような高い圧力で冷凍サイクル装置を運転する場合、圧縮比が大きくなるため圧縮機110の効率の大幅な低下が生じ、実際の消費エネルギは最小とはならないことが推察できる。
【0111】
参考例8では、第1の減圧器112により、第1の熱交換器113の冷媒を中間圧力とすることによって、このような高い圧力で冷凍サイクル装置を運転しなくてもよいようにした。
【0112】
そこで、参考例8について、図10に示す冷凍サイクル装置における暖房除湿運転時での第2の減圧器115の動作を図15のフローチャートを用いて説明する。第2の減圧器115は流量調整が可能な弁である。
【0113】
暖房除湿時では、ステップ141で第2の熱交換器冷媒温度検出手段130にて検出された冷媒温度Tevaと、ねらいの設定温度Txeva(例えば露点温度:0℃)が比較される。そして、TevaがTxeva以上の場合には、室内側熱交換器である第2の熱交換器116では除湿していない状態であることを示しており、ステップ142に移り、第2の減圧器115の開度は小さくするように制御する。
【0114】
このとき、第1の減圧器112の開度は制御する必要はないが、開度を大きくするように制御してもよい。このことにより、第1の熱交換器113内の中間圧力を増加させて、第1の熱交換器113内の冷媒温度を増加させることにより、内部熱交換器114で熱交換する低圧側と高圧側との温度差が大きくなるので、内部熱交換量は増加する。第2の減圧器115を制御したのちステップ140に戻る。
【0115】
よって、図14のモリエル線図に示すように、第2の減圧器115を動作する前はa→b→c→d→e→fで示す冷凍サイクルであるが、第2の減圧器115の開度を小さくした場合はk→b→g→h→i→jのように内部熱交換器114での熱交換量が大きくなるため、第2の熱交換器116の入口冷媒の比エンタルピ値がΔHほど小さくなる。
【0116】
したがって、第2の熱交換器116のエンタルピ差が大きくなるので吸熱能力が増加し、第2の熱交換器116の蒸発温度は低下するように冷凍サイクルがバランスするので、除湿することが可能となる。
【0117】
したがって、高圧を増加させることがないので、圧縮機の効率を大幅に低下させることなく第2の熱交換器116の吸熱能力を増加させることができる。
【0118】
また、TevaがTxevaよりも小さい場合には、室内側熱交換器である第2の熱交換器116で除湿している状態であることを示しており、ステップ43に移り、第2の減圧器115の開度を大きくするように制御する。
【0119】
このとき、第1の減圧器112の開度は制御する必要はないが、開度を小さくするように制御してもよい。このことにより、第1の熱交換器113内の中間圧力を低下させて、第1の熱交換器113内の冷媒温度を低下させることにより、内部熱交換器114で熱交換する低圧側と高圧側との温度差が小さくなるので、内部熱交換量は低下し、過度に吹出し温度が低下するのを防止する。そして第2の減圧器115を制御したのちステップ141に戻る。
【0120】
このように暖房除湿時には、第1の減圧器112または第2の減圧器115を作用させて第1の熱交換器113内を中間圧力にして、第1の熱交換器113の冷媒温度を調整することにより、内部熱交換器114の熱交換量を調整することができるので、従来例で算出している最小エネルギとなる高サイド圧力に設定することなく、従来例の動作よりも小さい消費エネルギで、冷房時と暖房除湿時との最適冷媒量のアンバランスを解消しつつ、信頼性を確保して高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことが可能となる。
【0121】
参考例9
参考例9について、図11に示す冷凍サイクル装置における暖房除湿時での第1の減圧器112および第2の減圧器115の動作を図16のフローチャートを用いて説明する。以下、参考例8と異なる点について説明する。第1の減圧器112は流量調整が可能な弁である。
【0122】
暖房除湿時と冷房時とでは、冷凍サイクル装置の高圧側の冷媒ホールド量が異なるため、最適冷媒量にアンバランスが生じる。したがって、第1の熱交換器113内の冷媒ホールド量を中間圧力を変動させて調整することにより、冷房時と暖房除湿時との冷媒量のアンバランスを解消させることが可能となる。
【0123】
暖房除湿時では、ステップ144で第1の熱交換器冷媒温度検出手段131にて検出された冷媒温度Tmと、ねらいの設定温度Txm(例えば20℃)が比較される。このTxmの値は、暖房除湿時に最も効率が良くなる最適冷媒量になるように設定された値である。そして、TmがTxm以上の場合には、第1の熱交換器113の中間圧力が設定値よりも高く、循環冷媒量が最適値よりも低い状態であることを示しているため、ステップ145に移り、第1の減圧器112の開度は小さくするように制御する。このことにより、第1の熱交換器113内の中間圧力を低下させて、第1の熱交換器113内の冷媒ホールド量を低下させることにより、暖房除湿時に最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0124】
また、TmがTxmよりも小さい場合には、第1の熱交換器113の中間圧力が設定値よりも低く、循環冷媒量が最適値よりも高い状態であることを示しているため、ステップ146に移り、第1の減圧器112の開度は大きくするように制御する。このことにより、第1の熱交換器113内の中間圧力を増加させて、第1の熱交換器113内の冷媒ホールド量を増加させることにより、暖房除湿時に最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0125】
以上のステップ145とステップ146の後、ステップ147に移り、第2の熱交換器冷媒温度検出手段130にて検出された冷媒温度Tevaと、ねらいの設定温度Txeva(例えば露点温度:0℃)が比較される。以下の動作は上述した参考例8と同様である。
【0126】
以上のように、第1の減圧器112および第2の減圧器116を作用させて第1の熱交換器113内の中間圧力を変動させることによって、第1の熱交換器113内の冷媒ホールド量を調整することが可能となるので、暖房除湿時に冷媒調整用のレシーバを設けることなく、最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0127】
また、参考例8のように第2の減圧器115の開度を主導的に調整すると、圧縮機の吸入冷媒乾き度が大きく変動して冷凍サイクル装置の能力制御が困難となるが、上述したように第1の減圧器112および第2の減圧器115の開度を調整することにより、このような不具合は緩和され、より安定した冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0128】
参考例10
参考例10について、図12に示す冷凍サイクル装置における暖房除湿時での第1の減圧器112および第2の減圧器115の動作を図18のフローチャートを用いて説明する。以下、参考例8と異なる点について説明する。前記ヒータコア119を介して吹出される吹出し空気温度を検出する吹出し温度検出手段134と、前記圧縮機110の運転周波数を制御する圧縮機運転周波数制御手段132を設けている。
【0129】
暖房除湿時では、ステップ150で第1の熱交換器冷媒温度検出手段131にて検出された冷媒温度Tmと、ねらいの設定温度Txm(例えば20℃)が比較される。以下の動作は上述した参考例9と同様であり、ステップ144〜149は、それぞれステップ150〜155に相当する。
【0130】
そして、ステップ154またはステップ155からステップ156に移り、吹出し温度検出手段134にて検出された吹出し温度Tfと、ねらいの設定温度Txf(例えば40℃)が比較される。このTxfの値は、暖房除湿時に要求される吹出し温度の値である。そして、TfがTxf以上の場合には、吹出し温度Tfがねらいの設定温度Txfよりも高いので、暖房能力が高いことを示しており、ステップ157に移り、圧縮機110の運転周波数を小さくするように制御したのち、ステップ150に戻る。
【0131】
また、TfがTxfよりも小さい場合には、吹出し温度Tfがねらいの設定温度Txfよりも低いので、暖房能力が低いことを示しており、ステップ158に移り、圧縮機110の運転周波数を大きくするように制御したのち、ステップ150に戻る。
【0132】
以上のように、圧縮機110の運転周波数を変動させることによって、暖房能力を調整することが可能となるので、快適性を損なわずに、最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0133】
参考例11
図13は、参考例11における冷凍サイクル装置を示す構成図であり、以下、参考例8と異なる点について説明する。この冷凍サイクル装置は、圧縮機110の吐出冷媒温度を検出する圧縮機吐出冷媒温度検出手段133と、第2の熱交換器116の出口と圧縮機110の入口を開閉弁135を介してバイパスするバイパス回路136を設けている。図13に示す冷凍サイクル装置における暖房除湿運転時での開閉弁135の動作を図17のフローチャートを用いて説明する。
【0134】
暖房除湿時では、ステップ160で圧縮機吐出冷媒温度検出手段133にて検出された吐出冷媒温度Tdと、ねらいの設定温度Tx(例えば140℃)が比較される。このとき、ねらいの設定温度は、圧縮機110の使用範囲での上限温度に近い値となるようにする。そして、TdがTx以上の場合には、圧縮機110の使用範囲の上限温度を超えている状態であることを示しており、ステップ161に移り、開放弁135の開度を開くように制御する。このことにより、第2の熱交換器116から流出する冷媒がバイパス回路136を流れるので、内部熱交換器114での内部熱交換量が小さくなり、圧縮機110の吸入冷媒温度は低下し、吐出冷媒温度も低下する。開放弁135を制御したのちステップ160に戻る。
【0135】
また、TdがTxよりも小さい場合には、圧縮機110の使用範囲の上限温度よりも低い状態であることを示しており、ステップ162に移り、開放弁135の開度を閉じるように制御して、ステップ160に戻る。
【0136】
このように、開放弁135を制御することにより、圧縮機110の吐出温度の過昇を圧縮機の運転周波数を低下させずに防止することができるので、快適性の高い、より高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0137】
参考例12
参考例12は、冷凍サイクル装置が車両用空調装置であることを特徴としている。ここで、冷媒水熱交換器111のみを放熱器として作用させる場合(例えば立上り運転時など)、室外側熱交換器すなわち第1の熱交換器113は蒸発器として作用するが、車両用空調装置の場合、車両走行中には第1の熱交換器113は走行風を受けることになるため、第1の熱交換器113を流れる冷媒温度が0℃以下になり着霜が発生した場合、逆サイクル運転にして放熱器として作用させても、冷媒温度が高くなりにくいために迅速かつ完全に除霜を行うことが非常に困難である。
【0138】
したがって、参考例8に示すように第1の減圧器112または第2の減圧器115を作用させて第1の熱交換器113内を中間圧力にして、第1の熱交換器113の冷媒温度を調整することにより、第1の熱交換器113への着霜の発生を未然に防止することができるので、車両用空調装置においても、快適性の高い、より高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0139】
以上述べたところから明らかなように、本参考例によれば、第1の減圧器112または第2の減圧器115を作用させて第1の熱交換器113内を中間圧力にして、第1の熱交換器113の冷媒温度を調整することにより、内部熱交換器114の熱交換量を調整することができるので、従来例で算出している最小エネルギとなる高サイド圧力に設定することなく、従来例よりも小さい消費エネルギで、信頼性を確保しつつ高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことが可能となる。
【0140】
さらに、第1の減圧器112および第2の減圧器115を作用させて第1の熱交換器113内の中間圧力を変動させることによって、第1の熱交換器113内の冷媒ホールド量を調整することが可能となるので、暖房除湿時に冷媒調整用のレシーバを設けることなく、最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0141】
さらに、第1の減圧器112および第2の減圧器115を作用させ、圧縮機110の運転周波数を変動させることによって、暖房能力を調整することが可能となるので、快適性を損なわずに、最適な冷媒量で冷凍サイクル装置を運転することができる。
【0142】
さらに、開放弁135を制御することにより、圧縮機110の吐出温度の過昇を圧縮機の運転周波数を低下させずに防止することができるので、快適性の高い、より高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0143】
さらに、第1の減圧器112または第2の減圧器115を作用させて第1の熱交換器113内を中間圧力にして、第1の熱交換器113の冷媒温度を調整することにより、第1の熱交換器113への着霜の発生を未然に防止することができるので、車両用空調装置においても、快適性の高い、より高効率な冷凍サイクル装置の運転を行うことができる。
【0144】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、CO2冷媒を使用した冷凍サイクル装置において、CO2冷凍システムの特徴を生かし、低圧レシーバを小型化、あるいは用いることなく、信頼性を確保して効率的な運転を可能とする冷凍サイクル装置を提供することが出来る。
【0145】
また、本発明は、CO2冷媒を使用した冷凍サイクル装置において、CO2冷凍システムの特徴を生かし、高サイド圧力を高くすることなく、中間圧力を調整することにより冷房時と暖房除湿時の最適冷媒量のアンバランスを解消しつつ、信頼性を確保して効率的な運転を可能とする冷凍サイクル装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1である冷凍サイクル装置の構成図
【図2】 参考例3である冷凍サイクル装置の構成図
【図3】 参考例4である冷凍サイクル装置の構成図
【図4】 参考例5である冷凍サイクル装置の構成図
【図5】 参考例6である冷凍サイクル装置の構成図
【図6】 参考例7である冷凍サイクル装置の構成図
【図7】 本発明の実施の実施である冷凍サイクル装置の構成図
【図8】 参考例2である冷凍サイクル装置の制御フローチャート図
【図9】 参考例6である冷凍サイクル装置のモリエル線図
【図10】 参考例8である冷凍サイクル装置の構成図
【図11】 参考例9である冷凍サイクル装置の構成図
【図12】 参考例10である冷凍サイクル装置の構成図
【図13】 参考例11である冷凍サイクル装置の構成図
【図14】 参考例8である冷凍サイクル装置のモリエル線図
【図15】 参考例8である冷凍サイクル装置の制御フローチャート図
【図16】 参考例9である冷凍サイクル装置の制御フローチャート図
【図17】 参考例11である冷凍サイクル装置の制御フローチャート図
【図18】 参考例10である冷凍サイクル装置の制御フローチャート図
【図19】 従来の冷凍サイクル装置の構成図
【図20】 従来の冷凍サイクル装置のモリエル線図
【図21】 従来の冷凍サイクル装置の最適COPとなるときの放熱器出口温度と高サイド圧力との関係を示す図
【符号の説明】
10 圧縮機
11 冷媒水熱交換器
12 第1の減圧器
13 第1の熱交換器
14 内部熱交換器
15 第2の減圧器
16 第2の熱交換器
17 動力機関
18 ポンプ
19 ヒータコア
20 ラジエータ
21 第1の開閉弁
22 第1のバイパス回路
23 第2の開閉弁
24 第2のバイパス回路
25 第3の開閉弁
26 第3のバイパス回路
27 第4の開閉弁
28 第5の開閉弁
29 第4のバイパス回路
30 第1の3方弁
31 第2の3方弁
32 第5のバイパス回路
33 第6の開閉弁
34 第6のバイパス回路
35 圧縮機吐出温度検出手段
36 第1の熱交換器温度検出手段
101 圧縮機
102 冷却装置
103 内部熱交換器
104 絞り手段
105 蒸発器
106 低圧冷媒レシーバ
110 圧縮機
111 冷媒水熱交換器
112 第1の減圧器
113 第1の熱交換器
114 内部熱交換器
115 第2の減圧器
116 第2の熱交換器
117 動力機関
118 ポンプ
119 ヒータコア
120 ラジエータ
130 第2の熱交換器冷媒温度検出手段
131 第1の熱交換器冷媒温度検出手段
132 圧縮機運転周波数検出手段
133 圧縮機吐出冷媒温度検出手段
134 吹出し温度検出手段
135 開閉弁
136 バイパス回路

Claims (1)

  1. 二酸化炭素を含む冷媒を圧縮する圧縮機と、水サイクルを循環する水と前記冷媒との間で熱交換を行う冷媒水熱交換器と、前記圧縮された冷媒を減圧可能な第1の減圧器と、前記第1の減圧器を経由した冷媒と第1の空気とで熱交換を行う第1の熱交換器と、前記第1の熱交換器で熱交換された冷媒と前記圧縮機に吸引される冷媒とで熱交換を行う内部熱交換器と、前記内部熱交換器で熱交換された冷媒を減圧する第2の減圧器と、前記第2の減圧器で減圧された冷媒と第2の空気とを熱交換する第2の熱交換器と、前記内部熱交換器とを順次接続した冷媒サイクルと、
    前記水を加熱する動力機関と、前記冷媒水熱交換器と、前記第2の熱交換器より前記第2の空気の流れの下流側に配置されたヒータコアと、ラジエータとを順次接続した前記水サイクルと、
    前記冷媒水熱交換器出口と前記第1の減圧器との間に第5の開閉弁と、
    前記第1の熱交換器出口と前記内部熱交換器入口の間に第1の3方弁と、
    前記冷媒水熱交換器出口と前記第5の開閉弁入口との間を一端とし、前記第1の3方弁を他端として接続する第4のバイパス回路と、
    前記内部熱交換器出口と前記第2の減圧器入口の間に第2の3方弁と、
    前記第2の3方弁を一端とし、前記第5の開閉弁出口と前記第1の減圧器入口の間を他端として接続する第5のバイパス回路と、
    前記第1の熱交換器出口と前記第1の3方弁との間を一端とし、前記第2の3方弁と第2の減圧器との間を他端として第6の開閉弁を介して接続する第6のバイパス回路と、
    前記冷媒水熱交換器から流出した冷媒が、前記第5の開閉弁を介して循環する定常モードと、前記第4のバイパス回路と前記第5のバイパス回路を循環する起動モードとを選択的に切替える冷媒循環モード切替手段とを備え、
    暖房除湿時には、第2の減圧器の開度を調整することにより、空調能力を調整する冷凍サイクル装置。
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