JP2007205596A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築される空気調和装置の性能及び効率を改善する。
【解決手段】内部熱交換器としての暖房用補助熱交換器17を出た一方の冷媒の温度−暖房用補助熱交換器17に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、圧縮機11の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置としての暖房用補助膨張弁15の開度を制御する。
【選択図】図12

Description

本発明は、暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築される空気調和装置に関するものである。
従来、この種空気調和装置は、暖房用熱交換器にてHEV、FCVカーエアコンやFCコージェネシステムなどの熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、圧縮機、被調和室外に設けられた吸熱器、減圧装置及び被調和室を冷房するための冷房用熱交換器を備えた冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れるエチレングリコールなどの流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器等から構成される。当該廃熱利用回路には循環ポンプが設けられており、当該循環ポンプを作動することにより廃熱利用回路内に流体を循環するものとされていた。
また、熱源への流体の流通は電磁弁などにより制御されて、暖房運転時に熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用する場合に当該熱源に流体を流し、熱源と熱交換して加熱された流体を暖房用熱交換器に流して被調和室を暖房していた。また、起動時など熱源が加熱する以前には、熱源への流体の流通が停止され、カスケード熱交換器において、圧縮機にて圧縮された冷媒と廃熱利用回路を流れる流体とを熱交換させて流体を加熱し、加熱された流体を暖房用熱交換器に流して被調和室を暖房するものとされていた。
そして、暖房運転時には、カスケード熱交換器において、圧縮機にて圧縮された冷媒と廃熱利用回路を流れる流体とを熱交換させて流体を加熱し、加熱された流体を暖房用熱交換器に流して被調和室を暖房すると共に、カスケード熱交換器にて放熱した冷媒を減圧装置にて減圧した後、被調和室外に設けられた吸熱器にて蒸発させていた。また、熱源の冷却を行う場合には、前期カスケード熱交換器における加熱に加え、当該熱源からの熱が流体に与えられて、被調和室の暖房に利用されていた。
ところで、近年、地球環境問題からこの種空気調和装置においても冷媒として自然冷媒である二酸化炭素が使用されてきている。この二酸化炭素は温暖化係数が1と良好な特性を有するため、フロン系冷媒の代替品として注目されつつある。しかしながら、当該二酸化炭素冷媒は臨界点が約7.31MPa、31.1℃であり、冷媒回路の高圧側圧力が超臨界領域に達しやすい。特に、前記熱源の冷却循環により流体の温度が上昇すると、冷媒と流体との熱交換能力が低下するため、冷媒放熱後(カスケード熱交換器出口)の温度が上昇し、それに伴い冷暖房能力が低下して、効率が著しく悪化する問題が生じていた。
このような効率の悪化を解消するために、冷媒回路に熱交換器を追加して設置し、カスケード熱交換器で放熱した冷媒を当該熱交換器に流して、冷媒と周囲の空気(例えば、被調和室の空気など)とを熱交換させることにより、冷媒を更に放熱させて、エンタルピー差を増加させたものも開発されている(特許文献1)。
特開2002−98430号公報
しかしながら、当該熱交換器にて冷媒と熱交換する空気(例えば、被調和室など)の温度が上昇すると、係る放熱効果が得られなくなってしまい、効率が著しく悪化する不都合が生じていた。また熱交換器を設けることで装置が大型化すると共に、コストが増大する不都合が生じていた。
一方、低外気温の暖房運転時には効率に拘わらず、被調和室を早期に暖房して快適性を確保する必要があった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築される空気調和装置の性能及び効率を改善することを目的とする。
請求項1の発明の空気調和装置は、熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、冷媒回路は、圧縮機、カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、圧縮機から吐出された冷媒をカスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を分流器にて分流し、一方の冷媒を補助減圧装置から内部熱交換器に流してカスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を主減圧装置から吸熱器に流した後、圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、圧縮機の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御することを特徴とする。
請求項2の発明の空気調和装置は、熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、冷媒回路は、圧縮機、カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、圧縮機から吐出された冷媒をカスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を分流器にて分流し、一方の冷媒を補助減圧装置から内部熱交換器に流してカスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を主減圧装置から吸熱器に流した後、圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、圧縮機は低段側圧縮手段と高段側圧縮手段とを備え、吸熱器又は冷房用熱交換器を出た冷媒を低段側圧縮手段に吸い込ませ、該低段側圧縮手段にて圧縮された中間圧の冷媒を、内部熱交換器を出た一方の冷媒と共に高段側圧縮手段に吸い込ませると共に、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の温度−低段側圧縮手段から吐出された冷媒の温度が正の値であり、且つ、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御することを特徴とする。
請求項3の発明では、上記各発明において内部熱交換器は、補助減圧装置を経た一方の冷媒と、カスケード熱交換器から出て且つ分流器にて分流される前の冷媒とを熱交換させることを特徴とする。
請求項1の発明の空気調和装置によれば、熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、冷媒回路は、圧縮機、カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、圧縮機から吐出された冷媒をカスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を分流器にて分流し、一方の冷媒を補助減圧装置から内部熱交換器に流してカスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を主減圧装置から吸熱器に流した後、圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、圧縮機の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御するので、分流器で分流して内部熱交換器で加熱された冷媒を圧縮機の中間圧部に戻すことにより、冷媒回路を流れる冷媒の循環量を増やすことなく、カスケード熱交換器に流れる冷媒量を増加させることができる。これにより、カスケード熱交換器において流体と熱交換する冷媒量が増加し、当該カスケード熱交換器における熱交換能力の向上を図ることができる。
特に、内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、圧縮機の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御することで、圧縮機の中間圧部に戻る冷媒量を増加させて、且つ、当該冷媒が液バックする不都合も解消することができるようになる。
これにより、圧縮機の信頼性の確保しながら、暖房能力の向上を図ることが可能となる。
請求項2の発明の空気調和装置によれば、熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、廃熱利用回路を熱源から暖房用熱交換器に流れる流体と冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、冷媒回路は、圧縮機、カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、圧縮機から吐出された冷媒をカスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を分流器にて分流し、一方の冷媒を補助減圧装置から内部熱交換器に流してカスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を主減圧装置から吸熱器に流した後、圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、圧縮機は低段側圧縮手段と高段側圧縮手段とを備え、吸熱器又は冷房用熱交換器を出た冷媒を低段側圧縮手段に吸い込ませ、該低段側圧縮手段にて圧縮された中間圧の冷媒を、内部熱交換器を出た一方の冷媒と共に高段側圧縮手段に吸い込ませると共に、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の温度−低段側圧縮手段から吐出された冷媒の温度が正の値であり、且つ、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御するので、流器で分流して内部熱交換器で加熱された冷媒を圧縮機の中間圧部に戻すことにより、冷媒回路を流れる冷媒の循環量を増やすことなく、カスケード熱交換器に流れる冷媒量を増加させることができる。これにより、カスケード熱交換器において流体と熱交換する冷媒量が増加し、当該カスケード熱交換器における熱交換能力の向上を図ることができる。
特に、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の温度−低段側圧縮手段から吐出された冷媒の温度が正の値であり、且つ、高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の過熱度が2K以上となるように補助減圧装置の開度を制御することで、圧縮機の中間圧部に戻る冷媒量を増加させて、且つ、当該冷媒が液バックする不都合も解消することができるようになる。
請求項3の発明の空気調和装置によれば、上記各発明において内部熱交換器は、補助減圧装置を経た一方の冷媒と、カスケード熱交換器から出て且つ分流器にて分流される前の冷媒とを熱交換させることで、暖房運転時において、吸熱器に入る冷媒の比エンタルピーを小さくすることができるので、当該吸熱器における吸熱能力も向上して、暖房能力をより一層向上させることができる。
以上詳述したように、本発明により二酸化炭素冷媒を用いた空気調和装置の性能を改善することができるようになる。
以下、図面に基づき本発明の空気調和装置の実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施例の空気調和装置の模式図を示している。本実施例の空気調和装置は、カーエアコンとして使用されるものであり、廃熱利用回路1と、冷媒回路10と、廃熱利用回路1を流れる流体と冷媒回路10を流れる冷媒とを熱交換させるためのカスケード熱交換器12とから構築されている。上記廃熱利用回路1は、HEV或いはFCVなどのエンジンから成る熱源2の廃熱を被調和室としての車室内の暖房に利用するためのものであり、熱源2と暖房用熱交換器4とを環状に配管接続することにより構成されており、循環ポンプ5により配管内を流れる流体を循環するように構成されている。
即ち、熱源2の出口に接続された配管2Aは前記カスケード熱交換器12の通路12Bの入口に接続され、通路12Bの出口に接続された配管3は暖房用熱交換器4の入口に接続される。暖房用熱交換器4を出た配管4Aは循環ポンプ5の入口に接続され、循環ポンプ5の出口には配管5Aの一端が接続されて、配管5Aの他端は三方弁8の入口に至る。この三方弁8は、循環ポンプ5にて循環される流体を熱源2に流すか、否かを制御するための流路制御手段であり、図示しない制御手段にて制御されている。
そして、当該三方弁8の一方の出口は配管5Bを介して、熱源2の入口に接続され、他方の出口はバイパス配管7Aの一端に接続される。当該バイパス配管7Aは、循環ポンプ5にて循環される流体を熱源2を迂回してカスケード熱交換器12及び暖房用熱交換器4に順次流すための配管であり、当該バイパス配管7Aの他端は配管2Aの前記カスケード熱交換器12の上流側に位置する配管2Aの途中部に接続される。
そして、前記制御手段により熱源2始動直後などの熱源2の温度が低い場合には、配管5Aからの流体がバイパス配管7Aに流れるように三方弁8が制御される。また、熱源2の温度が上昇し、例えば、熱源2が予め設定された所定の温度に上昇すると、制御手段により配管5Aからの流体が配管5Bに流れるように三方弁8が制御される。
尚、本実施例では空気調和装置をカーエアコンとして使用し、熱源をHEV或いはFCV等のエンジンとしたが、本発明の空気調和装置はカーエアコンに適用する以外にも、コージェネシステムなどとして使用することも可能であり、この場合の熱源としてはFC等が挙げられる。
一方、前記冷媒回路10は冷媒として二酸化炭素が使用され、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路であり、圧縮機11、カスケード熱交換器12、分流器としての暖房用分流器13及び冷房用分流器14、補助減圧装置としての暖房用補助膨張弁15及び冷房用補助膨張弁16、内部熱交換器としての暖房用補助熱交換器17及び冷房用補助熱交換器18、主減圧装置としての暖房用膨張弁20及び冷房用膨張弁21、車室外に設けられた吸熱器としての室外熱交換器23と、車室内を冷房するための冷房用熱交換器24等とから構成されている。
圧縮機11は、密閉容器30内に図示しない駆動要素と、この駆動要素の駆動軸にて駆動される低段側圧縮手段としての第1の圧縮要素32と、高段側圧縮手段としての第2圧縮要素34を収納して成る多段(2段)圧縮式のコンプレッサである。そして、室外熱交換器23或いは冷房用熱交換器24から出た冷媒を第1の圧縮要素32に吸い込ませて圧縮し、当該第1の圧縮要素32にて圧縮された中間圧の冷媒を密閉容器30内に吐出させた後、後述する暖房用補助回路70の暖房用補助熱交換器17或いは冷房用補助回路75の冷房用補助熱交換器18から出た一方の冷媒と合流させ、第2の圧縮要素34に吸い込ませて圧縮されるように構成されている。本実施例では、第1の圧縮要素32に対する第2の圧縮要素34の排除容積比が70%以上85%以下の圧縮機11を使用するものとする。
第1の圧縮要素32の吸込側には、冷媒導入管40の一端が接続されており、ここから低段側圧縮手段となる第1の圧縮要素32内に低温低圧の冷媒ガスが導入される。当該冷媒導入管40の他端は2つに分岐して、一方の配管40Aは冷房用熱交換器24の出口に接続され、他方の配管40Bは電磁弁27を介して冷房用分流器14の他方の出口に接続された冷媒配管58の途中部に接続される。
また、第2の圧縮要素34の吐出側には、冷媒吐出管42の一端が接続されており、当該冷媒吐出管42から高段側となる第2の圧縮要素34にて圧縮された高温高圧の冷媒ガスが圧縮機11の外部に吐出される。冷媒吐出管42はカスケード熱交換器12の通路12Aに接続される。カスケード熱交換器12は圧縮機11から出た冷媒回路10を流れる高温高圧の冷媒ガスと、廃熱利用回路1を流れる流体とを熱交換するためのものであり、前記通路12Aと通路12Bとが熱交換可能に配設されている。そして、カスケード熱交換器12の通路12Aを圧縮機11から出た高温高圧の冷媒ガスが流れ、通路12Bを廃熱利用回路1の流体が流れる。また、カスケード熱交換器12の一端には通路12Aの入口と通路12Bの出口がそれぞれ形成され、他端には通路12Aの出口と通路12Bの出口がそれぞれ形成されている。従って、カスケード熱交換器12において、配管12Aを流れる冷媒回路10の冷媒と配管12Bを流れる廃熱利用回路1の流体が対向流となる。
一方、カスケード熱交換器12の通路12Aを出た冷媒配管43は暖房用補助熱交換器17の通路17Aの入口に接続される。当該暖房用補助熱交換器17は後述する暖房運転時にカスケード熱交換器12から出た後の冷媒と、暖房用分流器13にて分流され、暖房用補助回路70に設けられた暖房用補助膨張弁15にて減圧された冷媒(暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒)とを熱交換するためのものであり、当該通路17Aと通路17Bとが熱交換可能に配置されている。そして、暖房運転時に暖房用補助熱交換器17の通路17Aをカスケード熱交換器12から出た後の冷媒が流れ、通路17Bを暖房用分流器13にて分流され、暖房用補助回路70に流入し、暖房用補助膨張弁15にて減圧された冷媒が流れる。また、当該暖房用熱交換器17において、前記通路17Aを流れる冷媒と通路17Bを流れる冷媒の流れが対向流となるように、暖房用補助熱交換器17の一端に通路17Aの入口と通路17Bの出口が形成され、他端に通路17Aの出口と通路17Bの出口が形成されている。
上記暖房用補助熱交換器17の通路17Aの出口に接続された冷媒配管45は暖房用分流器13の入口に接続される。当該暖房用分流器13は、暖房運転時に暖房用補助熱交換器17から出た冷媒を第1の冷媒流(一方の冷媒)と第2の冷媒流(他方の冷媒)の2つの冷媒流に分流するための冷媒分岐手段であり、当該暖房用分流器13の一方の出口には第1の冷媒流(一方の冷媒)のための暖房用補助回路70の冷媒配管47が接続されている。また、暖房用分流器13の他方の出口には第2の冷媒流(他方の冷媒)のための冷媒配管48が接続されている。
前記暖房用補助回路70は、前記暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒を減圧して膨張した後に圧縮機11の中間圧部としての密閉容器30内に吸い込ませるための回路であり、当該暖房用補助回路70には、暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒を減圧するための暖房用補助膨張弁15が設けられている。即ち、暖房用分流器13の一方の出口に接続された冷媒配管47は、暖房用補助膨張弁15の入口に接続される。そして、当該暖房用補助膨張弁15の出口は、暖房用補助熱交換器17の通路17Bの入口に接続される。これにより、暖房用補助膨張弁15にて減圧された冷媒を暖房用補助熱交換器17に流して、前記カスケード熱交換器12から出た高圧側の冷媒と熱交換させることで、配管17Bを流れる冷媒を膨張させることができる。また、通路17Bの出口には冷媒導入管41が接続され、ここから圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒が吸い込まれる。
ここで、本実施例で使用する前記暖房用分流器13について図2を用いて説明する。図2において、13Aは暖房用分流器13の本体であり、本体13Aには一側(図2の右側)に入口が形成され、当該入口には暖房用補助熱交換器17を出た冷媒配管45が接続されている。本体13Aの他側(図2の左側)、即ち、冷媒配管45が接続された前記入口の対角線上には他方の出口が形成され、当該出口には暖房用膨張弁20に至る冷媒配管48が接続されている。また、本体13Aの上部及び下部には一方の出口がそれぞれ形成され、上部に形成された一方の出口には冷媒配管47Aの一端が、下部に形成された一方の出口には冷媒配管47Bの一端がそれぞれ接続されている。そして、上部に接続された冷媒配管47Aの他端は下部に接続された冷媒配管47Bの途中部に接続され、当該冷媒配管47Bの他端は暖房用補助膨張弁15の入口に接続されている。これにより、暖房用分流器13の上部及び下部から一方の冷媒を分流させて、暖房用補助回路70に流すことができる。
尚、暖房用分流器13の構造は上記図2で説明した構造に限らず、カスケード熱交換器12から出た冷媒を2つの冷媒流に分流することができる構造であれば構わない。また、請求項5の発明では、分流器の上部及び下部から一方の冷媒を分流させることができるものであれば良く、例えば、図3に示す構造の分流器を用いても構わない。図3の分流器80では、図2で説明した分流器と同様に本体80Aの一側(図3の右側)に入口が形成され、当該入口には暖房用補助熱交換器17を出た冷媒配管45が接続されている。同様に本体80Aの他側(図3の左側)、即ち、冷媒配管45が接続された前記入口の対角線上には他方の出口が形成され、当該出口には暖房用膨張弁20に至る冷媒配管48が接続されている。また、本体80Aの下部には、一方の出口が形成され、当該一方の出口には暖房用補助膨張弁15に至る冷媒配管82が接続されている。この冷媒配管82は本体80A内に挿入され、一端は本体80A内上方にて開口して、ここから分流器80の本体80A内上部の冷媒を冷媒配管82内に流入させることができる。また、当該冷媒配管82の本体80A内下方には冷媒配管82内と本体80A内下部とを連通する連通口83が形成され、この連通口83から分流器80の本体80A内下部の冷媒を冷媒配管82内に流入させることができる。このように、図3の分流器80を用いるものとしても、分流器80の上部及び下部から一方の冷媒を分流させて、暖房用補助回路70に流すことができる。
他方、暖房用分流器13の他方の出口に接続された冷媒配管48は暖房用膨張弁20に至る。当該暖房用膨張弁20は暖房運転時において暖房用分流器13にて分流された他方の冷媒を減圧するための主減圧装置であり、暖房用膨張弁20の出口側には室外熱交換器23が設けられている。室外熱交換器23は暖房運転時において、吸熱器として作用するものである。即ち、暖房運転時において前記主減圧装置としての暖房用膨張弁20にて減圧された冷媒が当該室外熱交換器23において外気と熱交換することにより外気から熱を汲み上げる(吸熱する)こととなる。また、当該室外熱交換器23は後述する冷房運転時或いは除湿運転時には外気に放熱する放熱器として使用するものである。
室外熱交換器23を出た冷媒配管50は冷房用補助熱交換器18の通路18Aの入口に接続される。当該冷房用補助熱交換器18は後述する冷房運転時にカスケード熱交換器12から出た後の冷媒と、冷房用分流器14にて分流され、冷房用補助回路75に設けられた冷房用補助膨張弁16にて減圧された冷媒(冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒)とを熱交換するためのものであり、当該通路18Aと通路18Bとが熱交換可能に配置されている。そして、冷房運転時に冷房用補助熱交換器18の通路18Aをカスケード熱交換器12から出た後の冷媒が流れ、通路18Bを冷房用分流器14にて分流され、冷房用補助回路75に流入し、冷房用補助膨張弁16にて減圧された冷媒が流れる。また、当該冷房用熱交換器18において、前記通路18Aを流れる冷媒と通路18Bを流れる冷媒の流れが対向流となるように、冷房用補助熱交換器18の一端に通路18Aの入口と通路18Bの出口が形成され、他端に通路18Aの出口と通路18Bの出口が形成されている。
前記冷房用補助熱交換器18の通路18Aの出口に接続された冷媒配管52は冷房用分流器14の入口に接続される。当該冷房用分流器14は、冷房運転時に冷房用補助熱交換器18から出た冷媒を第1の冷媒流(一方の冷媒)と第2の冷媒流(他方の冷媒)の2つの冷媒流に分岐するための分流するための冷媒分岐手段であり、当該冷房用分流器14の一方の出口には第1の冷媒流(一方の冷媒)のための冷房用補助回路75の冷媒配管54が接続されている。また、冷房用分流器14の他方の出口には第2の冷媒流(他方の冷媒)のための冷媒配管58が接続されている。
上記冷房用補助回路75は、前記冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒を減圧して膨張した後に圧縮機11の中間圧部としての密閉容器30内に吸い込ませるための回路であり、当該冷房用補助回路75には、冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒を減圧するための冷房用補助膨張弁16が設けられている。即ち、冷房用分流器14の一方の出口に接続された冷媒配管54は、冷房用補助膨張弁16の入口に接続される。そして、当該冷房用補助膨張弁16の出口は、冷房用補助熱交換器18の通路18Bの入口に接続される。これにより、冷房運転時に冷房用補助膨張弁16にて減圧された冷媒を冷房用補助熱交換器18に流して、前記カスケード熱交換器12から出た高圧側の冷媒と熱交換させることで、通路18Bを流れる冷媒を膨張させることができる。また、通路18Bの出口には冷媒配管57の一端が接続され、当該冷媒配管57の他端は前述した冷媒導入管41の途中部に接続され、当該冷媒導入管41から圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒が吸い込まれる。
前記冷房用分流器14には、図2で説明した前述の暖房用分流器13と同様の構成の冷媒分流手段が使用されているが、これに限らず、カスケード熱交換器12から出た冷媒を2つの冷媒流に分流することができる構造であれば構わない。また、請求項5の発明では、上部及び下部から一方の分流を分流させることができる構成を有した分流器であれば良く、前記図3に示す構造の分流器や他の分流器であっても適用可能である。
前記圧縮機11の密閉容器30内には当該密閉容器30内の冷媒温度を検出するための冷媒温度センサ30Sが設置されている。また、冷媒配管48及び冷媒配管58にもそれぞれ冷媒温度センサ48S、58Sが設置されている。冷媒温度センサ48Sは、暖房用膨張弁20(暖房運転時における主減圧装置)に入る冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段であり、冷媒温度センサ58Sは、冷房用膨張弁21(冷房運転時における主減圧装置)に入る冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段である。更に、冷媒配管47には、暖房用補助熱交換器17に入る一方の冷媒の温度を検出するための冷媒温度検出手段としての冷媒温度センサ47Sが設けられ、且つ、冷媒導入管41には、暖房用補助熱交換器17から出た一方の冷媒を検出するための冷媒温度検出手段としての冷媒温度センサ41Sが設けれている。
上記各冷媒温度センサ30S、48S、58S、47S、41Sは本発明の空気調和装置の制御を司る図示しない制御手段に接続されている。
(1)暖房運転時
以上の構成で次に空気調和装置の動作を説明する。先ず、暖房運転時における動作について、空気調和装置始動時などの熱源2の温度が低い場合の暖房運転時における動作を図4を用いて説明する。図4において矢印は、冷媒回路10を流れる冷媒及び廃熱利用回路1を流れる流体の流れを示している。当該暖房運転時において、制御手段は図5に示すように、前記冷房用膨張弁21及び冷房用補助膨張弁16を全閉し、電磁弁27を全開にすると共に、暖房用補助膨張弁15及び暖房用膨張弁20を流れる冷媒を減圧可能に開度制御する。また、制御手段は循環ポンプ5からの流体が熱源2に流れず、バイパス配管7Aに流れるように三方弁8を制御して、循環ポンプ5及び暖房用熱交換器4のファン4Fを始動する。これにより、流体が三方弁8からバイパス回路7Aを介してカスケード熱交換器12の他端から通路12Bに流入し、当該カスケード熱交換器12の通路12Bを流れる過程で、通路12Aを流れる冷媒から熱を奪って加熱される。
そして、カスケード熱交換器12の一端から出た流体は、暖房用熱交換器4内に入る。ここで、流体は周囲の空気と熱交換して冷却される。一方、流体と熱交換することで加熱された空気はファン4Fにより被調和室である車室内に送風される。これにより、車室内が暖房される。他方、暖房用熱交換器4にて空気と熱交換して冷却された空気は当該暖房用熱交換器4から出て配管4Aを介して循環ポンプ5に吸い込まれて、配管5Aに吐出され、三方弁8、バイパス回路7Aを経てカスケード熱交換器12の通路12Bを流れるサイクルを繰り返す。
一方、制御手段により圧縮機11の駆動要素が駆動されると(このとき、冷房用熱交換器24のファン24Fは停止されている)、冷媒導入管40から第1の圧縮要素32の低圧室側に低温低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮される。これにより、当該第1の圧縮要素32で圧縮されて中間圧となった冷媒が高圧室側より密閉容器30内に吐出される。密閉容器30内に吐出された冷媒は当該密閉容器30内において暖房用補助回路70からの第1の冷媒流(暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒)と合流する。
その後、合流した冷媒は第2の圧縮要素34の低圧室側に吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側から冷媒吐出管42に入り、圧縮機11の外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている。また、圧縮機11から吐出された冷媒ガス中には圧縮機11の第2の圧縮要素34の摺動部に供給されていたオイルが混入している。
冷媒吐出管42から吐出された冷媒はカスケード熱交換器12の一端に形成された通路12Aの入口から当該カスケード熱交換器12内に入る。そして、圧縮機11から出た高温高圧の冷媒はカスケード熱交換器12の通路12Aを通過する過程で、当該通路12Aと交熱的に設けられた通路12Bを流れる廃熱利用回路1の流体に熱を奪われ、冷却される。
カスケード熱交換器12にて冷却された通路12Aの冷媒は、他端からカスケード熱交換器12を出て暖房用補助熱交換器17の一端側に形成された通路17Aの入口から当該暖房用補助熱交換器17内に入る。そして、カスケード熱交換器12から出た高圧側の冷媒は暖房用補助熱交換器17の通路17Aを通過する過程で、当該通路17Aと交熱的に設けられた通路17Bを流れる低圧側の冷媒(暖房用分流器13にて分流され、暖房用補助回路70を流れる一方の冷媒)に熱を奪われる。これにより、通路17Aを流れる高圧側の冷媒ガスを冷却して、室外熱交換器23に入る冷媒の比エンタルピーを小さくすることができる。
従って、当該室外熱交換器23における吸熱能力も向上し、暖房能力をより一層向上させることができる。特に、暖房用補助熱交換器17にてカスケード熱交換器12からの高圧冷媒を暖房用分流器13で分流した一方の冷媒にて冷却することで、従来の冷媒を空気と熱交換させる熱交換器よりコンパクト、且つ、ローコストで暖房能力の向上を図ることが可能となる。
暖房用補助熱交換器17にて冷却された通路17Aの冷媒は、他端から当該暖房用補助熱交換器17を出て暖房用分流器13に入り、ここで第1の冷媒流(一方の冷媒)と第2の冷媒流(他方の冷媒)の2つの冷媒流に分岐される。このとき、暖房用分流器13は前述の如く当該分流器13の上部と下部から一方の冷媒を分流する構成とされているため、当該一方の冷媒と共に、後述する如きオイルも取り出すことができる。
そして、当該暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒(一方の冷媒及びオイル)は暖房用補助回路70に入り、暖房用補助膨張弁15に至る。尚、当該暖房用補助膨張弁15を通過した冷媒は未だ超臨界を維持した状態であり、この状態で暖房用補助熱交換器17の他端に形成された通路17Bの入口から当該暖房用補助熱交換器17内に流入して、膨張する。このとき、通路17Bを流れる冷媒(一方の冷媒)は、通路17Aを流れる冷媒から熱を奪って蒸発する。
このように、暖房用補助熱交換器17にて通路17Aを流れる高圧側の冷媒と熱交換させることで、通路17Bを流れる低圧側の冷媒(一方の冷媒)を蒸発させることができる。そして、蒸発した低圧側の冷媒(オイルも含む)は、一端に形成された通路17Bの出口から暖房用補助熱交換器17を出て、冷媒導入管41に入り、圧縮機11の密閉容器30に吸い込まれる。そして、当該密閉容器30内に吸い込まれた冷媒は、第1の圧縮要素32にて圧縮された中間圧の冷媒と合流する。また、密閉容器30内に前記冷媒と共に吸い込まれたオイルは当該密閉容器30内にて冷媒から分離して底部に形成されたオイル溜めに戻る。これにより、圧縮機11の外部に吐出されたオイルを密閉容器30内に戻すことができるようになる。
特に、二酸化炭素を冷媒として用いた場合、二酸化炭素の圧力と温度によって二酸化炭素とオイルの密度差が大きくことなる。この場合、オイルとしてPAGを用いた場合の当該PAGオイルと二酸化炭素冷媒の密度差を図6に示す。図6に示すように低温時には二酸化炭素の密度がオイルの密度より大きく、温度の上昇に伴いその差が小さくなって、約−5℃以上になると二酸化炭素の密度がPAGオイルの密度より小さくなることがわかる。従って、暖房用分流器13にて上部のみから一方の冷媒を分流させた場合、温度が−5℃以下ではPAGオイルを一方の冷媒と共に取り出して、暖房用補助回路70に流すことができるが、温度が−5℃以上になると、二酸化炭素の密度よりPAGオイルの密度の方が大きくなるので、オイルを一方の冷媒と共に暖房用補助回路70に流すことができず、他方の冷媒と共に暖房用膨張弁20に流れてしまう。
また、暖房用分流器13にて下部のみから一方の冷媒を分流させた場合、温度が−5℃以上ではオイルを一方の冷媒と共に取り出して、暖房用補助回路70に流すことができるが、温度が−5℃以下になると、二酸化炭素の密度よりオイルの密度の方が小さくなるので、オイルを一方の冷媒と共に暖房用補助回路70に流すことができず、他方の冷媒と共に暖房用膨張弁20に流れるようになる。
一方、オイルとしてPVEを用いた場合の当該PVEオイルと二酸化炭素冷媒の密度差を図7に示す。図7に示すように当該PVEオイルも低温時には二酸化炭素の密度がオイルの密度より大きく、温度の上昇に伴いその差が小さくなって、0℃以上になると二酸化炭素の密度がPVEオイルの密度より小さくなることがわかる。従って、暖房用分流器13にて上部のみから一方の冷媒を分流させた場合、温度が0℃以下ではオイルを一方の冷媒と共に取り出して、暖房用補助回路70に流すことができるが、温度が0℃以上になると、二酸化炭素の密度よりオイルの密度の方が大きくなるので、オイルを一方の冷媒と共に暖房用補助回路70に流すことができず、他方の冷媒と共に暖房用膨張弁20に流れるようになる。
また、暖房用分流器13にて下部のみから一方の冷媒を分流させた場合、温度が0℃以上ではオイルを一方の冷媒と共に取り出して、暖房用補助回路70に流すことができるが、温度が0℃以下になると、二酸化炭素の密度よりオイルの密度の方が小さくなるので、オイルを一方の冷媒と共に暖房用補助回路70に流すことができず、他方の冷媒と共に暖房用膨張弁20に流れるようになる。
従って、従来の構造の分流器では、上述したように分流器の上部、或いは、下部の何れかから一方の冷媒を分流するものであったため、このような冷媒とオイルとの密度差の変動に対処できず、一方の冷媒と共にオイルを常に補助回路に流すことが困難であった。従って、当該補助回路を介してオイルを圧縮機11に戻すことができないので、圧縮機11内のオイルが減少して、オイル不足に陥る恐れがあった。加えて、オイルが他方の冷媒と共に冷媒回路10内を循環することとなり、冷媒回路10内でオイルが溜まり、冷媒の良好な流れを阻害したり、圧力損失の発生する問題が生じて、空気調和装置全体の性能の低下を招く恐れがあった。
しかしながら、本発明の如く暖房用分流器13を上部及び下部から一方の冷媒を分流させる形状とすることで、オイルの密度が二酸化炭素の密度より大きくなる場合であっても、小さくなる場合であっても上部及び下部の何れかからオイルを分流して、一方の冷媒と共に暖房用補助回路70に流し、当該回路70から圧縮機11の密閉容器30内に確実にオイルを戻すことが可能となる。
即ち、オイルの密度が二酸化炭素の密度より大きい場合には、オイルは本体13Aの下部に溜まるため、下部に溜まったオイルを一方の冷媒流と共に他方の冷媒から分岐させて、暖房用補助回路70に流すことができる。
また、オイルの密度が二酸化炭素の密度より小さい場合には、オイルは本体13Aの上部に溜まるため、上部に溜まったオイルを一方の冷媒流と共に他方の冷媒から分岐させて、暖房用補助回路70に流すことができる。これにより、二酸化炭素を冷媒として使用した空気調和装置の冷媒回路10において、 圧縮機11外部に吐出されたオイルを圧縮機11の密閉容器30内に直接戻すことができる。
また、暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒を圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻すことで、冷媒回路10に流す冷媒の循環量を増やすことなく、第2の圧縮要素34に吸い込まれて圧縮され、ガスクーラ熱交換器12に流れる冷媒量を増やすことができる。これにより、カスケード熱交換器12において流体と熱交換する冷媒量が増加し、当該カスケード熱交換器12における熱交換能力の向上を図ることができる。特に、暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒を圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻すことで、圧縮機11の第1の圧縮要素32で圧縮される冷媒量を減少させることができるので、圧縮機11の圧縮動力を抑えて、運転効率を改善することができる。
図8に、本実施例の冷媒回路10を用いて車室内を暖房した場合の暖房能力特性と従来の冷媒回路を用いて車室内を暖房した場合の暖房能力特性を示す。図8において、黒丸は従来の空気調和装置の暖房特性を示し、黒四角は本発明の空気調和装置の暖房特性を示している。また、三角は従来の暖房能力特性に対する本発明の暖房能力特性の比率(本発明の空気調和装置の暖房特性/従来の空気調和装置の暖房特性)を示している。
図8からも明らかなように、本発明を適用することで、従来の空気調和装置より暖房能力が向上することがわかる。特に、図中三角のプロットで示すように(本発明の空気調和装置の暖房特性/従来の空気調和装置の暖房特性)、室外熱交換器23における蒸発温度が低く、暖房時において過酷な条件であるほど、本発明を適用した空気調和装置はより大きな効果が得られる。
従来のHFC系の冷媒を用いた装置では、冷媒回路に本発明のような冷媒の流れを分流する、所謂、スプリットタイプの冷媒回路を用いた場合、高圧側の循環量が増加すると、高圧圧力が高くなり、圧縮動力が増加するため、効率の改善が得られないので、係る冷媒回路を採用することが困難であった。しかしながら、二酸化炭素冷媒では、高圧側を超臨界圧力として使用するため、高圧側圧力の上昇は能力向上に有用となるため、圧力上昇分の圧縮動力増加は効率に悪影響を及ぼさない。
以上のように本発明により、二酸化炭素冷媒を用いて冷媒回路10の高圧側が超臨界となる空気調和装置の効率及び性能を改善することができる。
他方、暖房用分流器13にて分流された他方の冷媒(第2の冷媒流)は、当該暖房用分流器13の他方の出口に接続された冷媒配管48を介して暖房用膨張弁20に至る。尚、暖房用膨張弁20の入口では冷媒は暖房用分流器13から出た他方の冷媒はまだ超臨界の状態であり、当該暖房用膨張弁20を通過する過程で圧力低下して、ガス/液体の二相混合状態となり、この状態で室外熱交換器23に流入する。ここで、暖房用膨張弁20にて圧力低下した冷媒は、周囲の外気と熱交換して蒸発する。その後、室外熱交換器23から出た冷媒は、冷房用補助熱交換器18、冷房用分流器14を経て冷媒配管58の途中部に接続された冷媒導入管40Bから冷媒導入管40に入り、圧縮機11の低圧部である第1の圧縮要素32に吸い込まれるサイクルを繰り返す。尚、当該暖房運転時において冷房用補助膨張弁16は全閉されているため、冷房用分流器14にて冷媒は分流されること無く、全て他方の出口に接続された冷媒配管58に流入する。これにより、冷房用補助回路75には冷媒が流れないので、冷房用補助熱交換器18の通路18Aを流れる過程で、冷媒の熱交換は生じない。また、冷房用膨張弁21も全閉されているため、冷媒配管58に流入した冷媒は全て当該冷媒配管58の途中部に接続された冷媒導入管40Bに入り、電磁弁27を経由して、冷媒導入管40から第1の圧縮要素32に吸い込まれることとなる。
ところで、当該暖房運転において熱源2が始動してから時間が経過して、当該熱源2の温度が上昇し、例えば予め設定されていた所定の温度に上昇すると、制御手段は、圧縮機11の運転を停止する。これにより、カスケード熱交換器12における冷媒と流体の熱交換は行われなくなる。また、制御手段は、配管5Aからの流体が配管5Bに流れるように三方弁8を制御する。従って、図9に矢印で示すように循環ポンプ5からの流体がバイパス回路7Aに流れず、配管5Bを介して熱源2に流れるようになる。これにより、流体は当該熱源2の熱を奪って加熱された後、熱源2から出て配管2Aに入り、カスケード熱交換器12、配管3を経て、暖房用熱交換器4に流入する。
ここで、流体は周囲の空気と熱交換して冷却される。一方、流体と熱交換することで加熱された空気はファン4Fにより被調和室である車室内に送風され、車室内が暖房される。他方、暖房用熱交換器4にて空気と熱交換して冷却された空気は当該暖房用熱交換器4から出て配管4を介して循環ポンプ5に吸い込まれて、配管5Aに吐出され、三方弁8、配管5Bを介して熱源2に流れるサイクルを繰り返す。
このように、熱源2が予め設定された所定温度に加熱するまでは、圧縮機11を運転して、カスケード熱交換器12にて冷媒回路10の冷媒から熱により車室内を暖房し、熱源2が加熱してからは圧縮機11を停止して、熱源2の廃熱を利用して車室内を加熱することで、例えば、車の始動直後などであっても車室内を早期に暖房することができるようになり、当該空気調和装置を車に搭載することで、車室内の快適性を向上することができるようになる。また、熱源2が加熱してから当該熱源2の廃熱を利用して車室内を暖房することで、圧縮機11を運転することなく車室内を暖房でき、消費電力を極力抑えて車室内を暖房することができる。
(2)冷房運転時
次に、冷房運転時における動作を図10を用いて説明する。図10において矢印は、当該冷房運転時における冷媒回路10の流れを示している。当該冷房運転時では、制御手段は図5に示しように、前記暖房用膨張弁20、暖房用補助膨張弁15及び電磁弁27を全閉すると共に、冷房用補助膨張弁16及び冷房用膨張弁21を流れる冷媒を減圧可能に開度制御する。この場合、前記循環ポンプ5及びファン4Fは停止された状態である。
そして、制御手段は、冷房用熱交換器24のファン24F及び圧縮機11の駆動要素を始動する。これにより、冷媒導入管40から第1の圧縮要素32の低圧室側に低温低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮される。これにより、当該第1の圧縮要素32で圧縮されて中間圧となった冷媒が高圧室側より密閉容器30内に吐出される。密閉容器30内に吐出された冷媒は当該密閉容器30内において冷房用補助回路75からの第1の冷媒流(冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒)と合流する。
その後、合流した冷媒は第2の圧縮要素34の低圧室側に吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側から冷媒吐出管42に入り、圧縮機11の外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている。また、圧縮機11から吐出された冷媒ガス中には圧縮機11の第2の圧縮要素34の摺動部に供給されていたオイルが混入している。
また、冷媒吐出管42から吐出された冷媒はカスケード熱交換器12の通路12A、冷媒配管43、暖房用補助熱交換器17の通路17A、冷媒配管45、暖房用分流器13、冷媒配管48、暖房用膨張弁20を経て、室外熱交換器23に流入する。尚、冷房運転時において、廃熱利用回路1の循環ポンプ5は運転されていないため、カスケード熱交換器12において、冷媒と流体の熱交換は生じない。また、前述の如く暖房用補助膨張弁15が全閉とされ、冷媒配管45からの冷媒は暖房用補助回路70に流れることなく、全て冷媒配管48に流れるため、暖房用補助熱交換器17において、通路17Aを流れる冷媒は放熱せずに、冷媒配管45、暖房用分流器13、冷媒配管48に順次流れる。
更にまた、当該冷房運転時において暖房用膨張弁20も前述の如く全開であるため、当該暖房用膨張弁20にて冷媒は減圧されることなく、室外熱交換器23内に流入する。そして、室外熱交換器23内に流入した冷媒はそこで外気と熱交換して放熱した後、室外熱交換器23から出て冷房用補助熱交換器18の一端側に形成された通路18Aの入口から当該冷房用補助熱交換器18内に入る。当該冷房用補助熱交換器18において通路18Aを流れる高圧側の冷媒は、通路18Aと交熱的に設けられた通路18Bを流れる低圧側の冷媒(冷房用分流器14にて分流され、冷房用補助回路75を流れる一方の冷媒)に熱を奪われる。
一方、冷房用補助熱交換器18にて冷却された通路18Aの冷媒は、他端から当該冷房用補助熱交換器18を出て冷房用分流器14に入り、ここで第1の冷媒流(一方の冷媒)と第2の冷媒流(他方の冷媒)の2つの冷媒流に分流される。このとき、冷房用分流器14は前述の如く当該分流器14の上部と下部から一方の冷媒を分留する構成とされているため、当該一方の冷媒と共にオイルも取り出して、冷房用補助回路75に流すことができる。
そして、冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒(一方の冷媒及びオイル)は、冷房用補助回路75に入り、冷房用補助膨張弁16に至る。尚、当該冷房用補助膨張弁16を通過した一方の冷媒はまだ超臨界の状態であり、この状態で冷房用補助熱交換器18の他端に形成された通路18Bの入口から当該冷房用補助熱交換器18内に流入して、膨張する。このとき、通路18Bを流れる冷媒(一方の冷媒)は、通路18Bを流れる冷媒から熱を奪って蒸発する。
このように、冷房用補助熱交換器18にて通路18を流れる高圧側の冷媒と熱交換させることで、通路18Bを流れる低圧側の冷媒(一方の冷媒)を蒸発させることができる。そして、蒸発した低圧側の冷媒(オイルも含む)は、一端に形成された通路18Bの出口から冷房用補助熱交換器18を出て、冷媒配管57を経て冷媒導入管41に入り、圧縮機11の密閉容器30内に吸い込まれる。そして、当該密閉容器30内に吸い込まれた冷媒は、第1の圧縮要素32にて圧縮された中間圧の冷媒と合流する。また、密閉容器30内に前記冷媒と共に吸い込まれたオイルは当該密閉容器30内にて冷媒から分離して底部に形成されたオイル溜めに戻る。これにより、圧縮機11の外部に吐出されたオイルを密閉容器30内に戻すことができるようになる。
特に、前記暖房運転で詳述した如き二酸化炭素冷媒とオイルとは温度や冷媒圧力によって密度差が大きく異なる(図6及び図7)。従って、分流器の上部、或いは、下部の何れかから一方の冷媒を分流する従来の構造の分流器では、このような冷媒とオイルとの密度差の変動に対処できず、一方の冷媒と共にオイルを常に補助回路に流すことが困難であった。従って、当該補助回路を介してオイルを圧縮機11に戻すことができないので、圧縮機11内のオイルが減少して、オイル不足に陥る恐れがあった。加えて、オイルが他方の冷媒と共に冷媒回路10内を循環することとなり、冷媒回路10内でオイルが溜まり、冷媒の良好な流れを阻害したり、圧力損失の発生する問題が生じて、空気調和装置全体の性能の低下を招く恐れがあった。
しかしながら、冷房用分流器14を上部及び下部から一方の冷媒を分流させる形状とすることで、オイルの密度が二酸化炭素の密度より大きくなる場合であっても、小さくなる場合であっても上部及び下部の何れかからオイルを分流して、一方の冷媒と共に冷房用補助回路75に流し、当該回路75から圧縮機11の密閉容器30内に確実にオイルを戻すことが可能となる。
他方、冷房用分流器14にて分流された他方の冷媒(第2の冷媒流)は、当該冷房用分流器14の他方の出口に接続された冷媒配管58を介して冷房用膨張弁21に至る。尚、冷房用膨張弁21の入口では冷媒は冷房用分流器14から出た他方の冷媒はまだ超臨界の状態であり、当該冷房用膨張弁21を通過する過程で圧力低下して、ガス/液体の二相混合状態となり、この状態で冷房用熱交換器24に流入する。ここで、冷房用膨張弁21にて圧力低下した冷媒は、周囲の空気と熱交換して蒸発し、このときの吸熱効果により周囲の空気が冷却される。冷却された空気はファン24Fにより車室内に送風され、車内を冷房する。
他方、冷房用熱交換器24を出た冷媒は冷媒導入管40Aから冷媒導入管40に入り、圧縮機11の低圧部である第1の圧縮要素32に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
このように、冷房運転時運転時において冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒を圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻すことで、冷媒回路10に流す冷媒の循環量を増やすことなく、第2の圧縮要素34に吸い込まれて圧縮され、室外熱交換器23に流れる冷媒量を増やすことができる。これにより、室外熱交換器23において流体と熱交換する冷媒量が増加し、当該室外熱交換器23における熱交換能力の向上を図ることができる。更に、室外熱交換器23にて放熱した冷媒を冷房用補助熱交換器18に流し、冷房用分流器14にて分流される前の冷媒と冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒とを熱交換させることで、室外熱交換器23にて冷却した冷媒をより冷却することができる。
特に、本発明では冷媒回路10の冷房用補助熱交換器18の通路18Bを流れる冷媒は、未だ超臨界の状態のままである。即ち、冷房用補助熱交換器18の容量は温度差に比例するため、超臨界条件では、冷房用膨張弁21に入る前の温度を下げて低温を発生させることは冷房用補助熱交換器18の容量に有利となる。これにより、従来の冷媒を空気と熱交換させる熱交換器よりコンパクト、且つ、ローコストで放熱能力の向上を図ることが可能となる。
このように、室外熱交換器23にて放熱した冷媒を冷却用補助熱交換器18にて更に冷却した後、冷房用熱交換器24にて断熱膨張させることで、当該冷房用熱交換器24に入る冷媒の比エンタルピーを小さくすることができ、冷房用熱交換器24において、より低温が発生できるという効果が得られる。これにより、冷房用熱交換器24における冷凍効果を向上させることが可能となる。
特に、冷房用分流器14にて分流された一方の冷媒を圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻すことで、圧縮機11の第1の圧縮要素32で圧縮される冷媒量を減少させることができるので、圧縮機11の圧縮動力を抑えて、運転効率を改善することができる。
図11に、本実施例の冷媒回路10を用いて車室内を冷房した場合の冷房能力特性と従来の冷媒回路を用いて車室内を冷房した場合の冷房能力特性を示す。図11において、黒丸は従来の空気調和装置の冷房特性を示し、黒四角は本発明の空気調和装置の冷房特性を示している。また、三角は従来の冷房能力特性に対する本発明の冷房特性の比率(本発明の空気調和装置の暖房特性/従来の空気調和装置の暖房特性)を示している。
図11からも明らかなように、本発明を適用することで、従来の空気調和装置より冷房能力が向上することがわかる。特に、図中三角に示すように(本発明の空気調和装置の冷房特性/従来の空気調和装置の冷房特性)、室外熱交換器23出口温度が高く、冷房時において過酷な条件であるほど、本発明を適用した空気調和装置はより大きな効果が得られることがわかる。
以上のように本発明により、二酸化炭素冷媒を用いた空気調和装置の効率及び性能を改善することができる。
(3)除湿運転時
ところで、車室内の湿度が上昇すると、フロントガラスが曇ってしまい視界が悪化して、運転に支障を来たす恐れがある。そのため、車室内の除湿を行う必要がある。次に、このような除湿運転時における動作を説明する。当該除湿運転時において、制御手段は前記冷房運転時と同様に図10の矢印に示すように冷媒が流れるように、前記暖房用膨張弁20、暖房用補助膨張弁15及び電磁弁27を全閉すると共に、冷房用補助膨張弁16及び冷房用膨張弁21を流れる冷媒を減圧可能に開度制御する(図5)。尚、車室内の空気は車室内から図示しない空気循環用ダクトを介して暖房用熱交換器4を通過し、冷房用熱交換器24を経て、車室内に循環されるサイクルを繰り返すものとする。
当該除湿運転時においては、制御手段は、循環ポンプ5を運転して廃熱利用回路1の流体を循環させると共に、室内熱交換器4のファン4Fの運転も行う。この場合、制御手段により前述の如く熱源2始動直後などの熱源2の温度が低い場合には、配管5Aからの流体がバイパス配管7Aに流れるように三方弁8が制御され、熱源2の温度が上昇し、例えば、熱源2が予め設定された所定の温度に上昇すると、制御手段により配管5Aからの流体が配管5Bに流れるように三方弁8が制御される。
これにより、カスケード熱交換器12、若しくは、熱源2にて加熱された廃熱利用回路1を流れる流体は、暖房用熱交換器4にて周囲の空気と熱交換して放熱する。そして、流体から熱を奪って加熱された空気は、ファン4Fにて冷媒回路10の冷房用熱交換器24に送風される。このとき、車室内からの空気に含まれる水分(湿気)は冷房用熱交換器24を通過する過程で当該冷房用熱交換器24の表面に凝結し、水滴となって落下する。これにより、空気中に含まれる水分(湿気)を除去することができる。
冷房用熱交換器24にて水分が除去された空気は、ファン24Fにより車室内に送風されるサイクルを繰り返す。これにより、車室内の湿度が徐々に低下し、前述したフロントガラスの曇り等を効果的に取ることができる。
尚、以上詳述した空気調和装置の冷媒回路10において、圧縮機11として本実施例の如く1つの駆動軸で2つの圧縮要素を駆動する場合、第1の圧縮要素32と第2の圧縮要素34の排除容積比と体積効率の積と第1の圧縮要素32の吸気冷媒の圧力及び温度条件により、中間圧部の圧力(中間圧)が決定することとなる。本実施例の冷媒回路10では冷房運転時の最高効率を達成する冷房用補助回路75の冷房用補助熱交換器18の通路18Bを流れる一方の冷媒の質量流量(冷媒量)は、冷房用熱交換器24を流れる他方の冷媒の40%以上60%以下である。これを達成するための第1の圧縮要素32と第2の圧縮要素34の排除容積比は70%以上85%以下である。従って、第1の圧縮要素32の排除容積に対する第2の圧縮要素34の比を70%以上85%以下とすれば、最高効率を達成することが可能となる。
(4)低外気温時等における暖房運転の制御
他方、上述した暖房運転時において、起動直後などの低外気温時に効率に拘わらず、早期に車室内を暖房することが要求される場合がある。この場合、暖房用補助冷媒回路70により多くの冷媒を流して、カスケード熱交換器12に流れる冷媒量を増大させることが望ましいが、暖房用補助冷媒回路70に冷媒を流しすぎると、暖房用補助熱交換器17にて通路17Bを流れる冷媒が通路17Aを流れる冷媒と充分に熱交換できずに、中間圧部に吸い込まれる冷媒の温度が著しく低下したり、冷媒が液のまま圧縮機11に吸い込まれる恐れがあった。
そこで、暖房用補助冷媒回路70に流れる冷媒量を制御して、中間圧部に戻る一方の冷媒が最適な量となるように制御する必要がある。図12は、低外気温時において、暖房用補助回路70に流れる一方の冷媒の循環率を変化させた場合の暖房能力と各部の温度の変化を示したものである。図12において横軸は暖房用分流器13にて分流された一方の冷媒量G2と他方の冷媒量G1の循環率(G2/G1)である。
図12に示すように、暖房用補助回路70を流れる冷媒の循環率が約40%以下では、暖房能力が著しく低く、40%〜80%付近では能力がほぼ一定となり、80%を超えると低下することがわかる。このように循環率が80%を超えると圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内の冷媒の過熱度がとれない状況(即ち、図12の黒四角のプロットで示すように過熱度が0)となる。従って、暖房用補助回路70から圧縮機11の中間圧部に戻る冷媒は液体である恐れがある。従って、係る液体の冷媒が第2の圧縮要素34に吸い込まれて液圧縮すると、圧縮機11が故障する不都合が生じてしまう。
他方、暖房用補助熱交換器17の出入口の温度差(暖房用補助熱交換器17を出た一方の冷媒温度−暖房用補助熱交換器17に入る一方の冷媒温度)が図12の黒丸のプロットで示すように20Kを超えると、図12の黒三角のプロットで示すように、第2の圧縮要素34に吸い込まれる冷媒温度と第1の圧縮要素32から吐出される冷媒温度に殆ど差が無く、むしろ、第2の圧縮要素34に吸い込まれる冷媒温度が第1の圧縮要素32から吐出される冷媒温度より低くなることがわかる。これは、暖房用補助回路70に流れる一方の冷媒量が少なすぎるためであると考えられる。これにより、暖房用補助熱交換器17にて通路17Aを流れる冷媒を充分に冷却する効果が得られなくなるため、暖房能力も低くなると考えられる。
以上から、暖房能力が求められる場合には、制御装置は、前述した冷媒温度センサ41Sと冷媒温度センサ47Sにて検出される冷媒温度に基づいて、暖房用補助熱交換器17に入る内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、冷媒温度センサ30Sにて検出される冷媒温度に基づいて、圧縮機11の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように暖房用補助膨張弁15の開度を制御する。
このように、内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となるように暖房用補助膨張弁15の開度を制御することで、圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻る冷媒量を増加させることができる。更に、冷媒温度センサ30Sにて検出される冷媒温度に基づいて、圧縮機11の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように暖房用補助膨張弁15の開度を制御することで、当該冷媒が液バックする不都合も解消することができるようになる。これにより、圧縮機の信頼性の確保しながら、暖房能力の向上を図ることが可能となる。
尚、本実施例では暖房用補助熱交換器17に入る内部熱交換器を出た一方の冷媒の温度−内部熱交換器に入る一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、冷媒温度センサ30Sにて検出される冷媒温度に基づいて、圧縮機11の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように暖房用補助膨張弁15の開度を制御するものとしたが、これに限らず、圧縮機11の第2の圧縮要素34に吸い込まれる冷媒温度−第1の圧縮要素32から吐出された冷媒温度が正の値となり、且つ、冷媒温度センサ30Sにて検出される冷媒温度に基づいて、圧縮機11の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように暖房用補助膨張弁15の開度を制御するものとしても構わない。
この場合にも、上記実施例と同様に圧縮機11の中間圧部である密閉容器30内に戻る冷媒量を増加させながら、当該冷媒が液バックする不都合も解消することができるようになるり、圧縮機の信頼性の確保しながら、暖房能力の向上を図ることが可能となる。
本発明の一実施例の空気調和装置の模式図である。 図1の空気調和装置の冷媒回路の分流器の構造を示す図である。 他の分流器の構造を示す図である。 図1の空気調和装置の暖房運転時における冷媒及び流体の流れを示す図である。 図4の冷媒回路の膨張弁及び電磁弁の動作を示す図である。 二酸化炭素冷媒とオイル(PAG)の温度変化に伴う密度を示した図である。 二酸化炭素冷媒とオイル(PVE)の温度変化に伴う密度を示した図である。 本発明の空気調和装置と従来の空気調和装置の暖房能力特性とを示す図である。 図1の空気調和装置の熱源加熱後の暖房運転時における流体の流れを示す図である。 図1の空気調和装置の冷房運転時における冷媒の流れを示す図である。 本発明の空気調和装置と従来の空気調和装置の冷房能力特性とを示す図である。 暖房用補助回路を流れる冷媒の循環率の変化に伴う各部温度及び加熱能力の変化を示す図である。
符号の説明
1 廃熱利用回路
2 熱源
4 暖房用熱交換器
5 循環ポンプ
10 冷媒回路
11 圧縮機
12 カスケード熱交換器
13、14 分流器
15、16 補助減圧装置
17 内部熱交換器
20、21 主減圧装置
23 吸熱器(室外熱交換器)
24 冷房用熱交換器
30 密閉容器
32 第1の圧縮要素
34 第2の圧縮要素
70、75 補助回路
30S、41S、47S、48S、58S 冷媒温度センサ

Claims (3)

  1. 熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて前記熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、前記廃熱利用回路を前記熱源から前記暖房用熱交換器に流れる流体と前記冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、
    前記冷媒回路は、圧縮機、前記カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び前記被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記カスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を前記分流器にて分流し、一方の冷媒を前記補助減圧装置から前記内部熱交換器に流して前記カスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、前記圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を前記主減圧装置から前記吸熱器に流した後、前記圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、
    前記内部熱交換器を出た前記一方の冷媒の温度−前記内部熱交換器に入る前記一方の冷媒の温度が20K以下となり、且つ、前記圧縮機の中間圧部の冷媒の過熱度が2K以上となるように前記補助減圧装置の開度を制御することを特徴とする空気調和装置。
  2. 熱源と暖房用熱交換器とに流体を循環させ、当該暖房用熱交換器にて前記熱源の廃熱を被調和室の暖房に利用するための廃熱利用回路と、冷媒として二酸化炭素を用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路と、前記廃熱利用回路を前記熱源から前記暖房用熱交換器に流れる流体と前記冷媒回路の冷媒とを熱交換させるカスケード熱交換器とから構築され、
    前記冷媒回路は、圧縮機、前記カスケード熱交換器、分流器、補助減圧装置、内部熱交換器、主減圧装置及び前記被調和室外に設けられた吸熱器とを備え、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記カスケード熱交換器に流し、当該カスケード熱交換器を出た冷媒を前記分流器にて分流し、一方の冷媒を前記補助減圧装置から前記内部熱交換器に流して前記カスケード熱交換器から出た後の冷媒と熱交換させた後、前記圧縮機の中間圧部に吸い込ませ、分流した他方の冷媒を前記主減圧装置から前記吸熱器に流した後、前記圧縮機の低圧部に吸い込ませると共に、
    前記圧縮機は低段側圧縮手段と高段側圧縮手段とを備え、前記吸熱器又は冷房用熱交換器を出た冷媒を前記低段側圧縮手段に吸い込ませ、該低段側圧縮手段にて圧縮された中間圧の冷媒を、前記内部熱交換器を出た前記一方の冷媒と共に前記高段側圧縮手段に吸い込ませると共に、前記高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の温度−前記低段側圧縮手段から吐出された冷媒の温度が正の値であり、且つ、前記高段側圧縮手段に吸い込まれる冷媒の過熱度が2K以上となるように前記補助減圧装置の開度を制御することを特徴とする空気調和装置。
  3. 前記内部熱交換器は、前記補助減圧装置を経た前記一方の冷媒と、前記カスケード熱交換器から出て且つ前記分流器にて分流される前の冷媒とを熱交換させることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の空気調和装置。
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