JP4155165B2 - パワーモジュール構造 - Google Patents
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そこで、従来、IPMの放熱性を確保するため、放熱板と冷却ユニットの間には高熱伝動率の材料(シリコーン系グリス等)を介在させる手法が一般的に用いられている。しかし、介在させたグリスの一部にエアの巻き込み等が発生すると、そこがヒートスポットとなり過熱等異常の原因となることが知られている。このため、放熱板と冷却ユニットとの密着性を確保することが重要視されている。
これは、放熱を兼ねたベースと絶縁基板とを接合して樹脂ケースで覆ったパワーモジュールにおいて、モジュール周辺部以外にモジュールに放熱板を固定するための1つ以上の孔を設け、ボルトにより、直接ベースを固定するものである。
この2つのモジュールを1つのモジュール内に収納してコンパクトかつ低コストに構成することが試みられている。2つのインバータモジュールを1のパッケージ内にまとめる上で、モジュールの放熱対策は1つのインバータを1つのパッケージ内に収納するものとは配線および放熱対策の上で大きく異なるものである。
このため、限られた面積のなかでインバータモジュールを2つ配設する必要があり、パワーモジュールにおける熱勾配が大きくなる。さらに、パワーモジュールのサイズが1つのインバータモジュールを収納する場合と比べると大きくなるのでモジュールおよび放熱板の反り量が大きくなり、モジュールと放熱板とのグリス密着性確保が困難になる。
すなわち、限られた面積内において、複雑な配線構成を考慮するとともに、放熱性を確保する必要がある。
これにより、モジュール底部における反りを防止して密着性を確保でき、放熱性を維持できるものである。
図1はベース部の密着性の変化を示す図であり、図1(a)は放熱板の周部と中央部を係止した場合の変化を示す図であり、図1(b)は放熱板の周部を係止した場合の変化を示す図である。そして、図2はベース部の構成を示す図である。
IPMのモジュール底部であるベース部22には放熱板を取付けるものであり、従来のベース部22への放熱板3の取付け方法は、図1(b)に示すものである。
ベース部22と放熱板3とは、周部において互いに係止されている。ベース部22の周部には、放熱板3の周部がボルトなどにより固定される。
しかし、この場合には、モジュールが2つの3相交流用インバータモジュールを含む構成となっているので、モジュール自体が大きくなりベース部22が大きくなる。IGBT素子の発熱によりベース部22に反りが発生した場合には、ベース部22が大きいために反りによるベース部22と放熱板3との隙間量が大きくなる。
これらの素子モジュール11・11を1つのベース部22に配設するものであり、素子モジュール11・11の間に間隔を持たせて配置するものである。素子モジュール11・11間は放熱板3係止用の空間となるものである。そして、素子モジュール11・11間において、ベース部22に放熱板3を係止するための孔12を設け、ボルト10により放熱板3をベース部22に固定する。
これにより、ベース部22の周部にはPN配線の端子およびU、V、Wの端子が配設されるものである。
そして、パワーモジュールのベースの反りを規制して、パワーモジュールベースからグリス層を介して確実な放熱経路を得ることが出来る。これにより、複数のインバータモジュールを収納したパワーモジュールの熱対策を簡便な構成により採ることが可能である。
図3はパワーモジュールの組立て構成を示す図であり、図4はパワーモジュールの平面図である。
パワーモジュールはモジュール底部2、シールド板4、制御基板5、カバー6と放熱板3とにより構成される。モジュール底部2にはIGBTモジュール7が配設されるものである。モジュール底部2はパワーモジュールのベースとなるものであり、カバー6はパワーモジュールのカバーケースとなるものである。
モジュール底部2の下面には放熱板3が取付けられ、IGBTモジュールの冷却を行うものである。
IGBTモジュール7は、素子セットを配設したプレート18・18・18により構成されるものである。IGBTモジュール7には三相交流用の配線31・31・・が設けられており、三相交流用の配線端子はIGBTモジュール7の対向する側部に設けられている。IGBTモジュール7において、素子セットは共通のものを用いることができ、IGBTモジュール7を3つのプレート18・18・18により構成することにより、部品の共通化を図り、IGBTモジュール7の製造コストを低減できるものである。
ュール7の外側に向けて配設されている。
配線31・・・およびN配線16、P配線15はモジュール底部2に埋設されるものであり、IGBTモジュール7とIGBTモジュール7の下面において接続するものである。
配線31・・・の接続端子となる部分は、モジュール底部2の周部において、IGBTモジュール7を介して接続可能に構成されている。そして、N配線16、P配線15の接続端子となる部分は、モジュール底部2の周部において、それぞれ2箇所設けられており、モジュール底部2の上面に露出している。
この孔12を介してモジュール底部2の中央部において、放熱板3の中央部を固定できるものである。すなわち、モジュール底部2と放熱板3とは、中央部および周部においてボルトなどにより接続されるものであり、互いに中央部および周部を固定するので反り量を抑えるとともに、反りによりモジュール底部2と放熱板3間に隙間ができるのを抑制するものである。これにより、モジュール底部2と放熱板3間に塗布した放熱グリスを介しての熱の排出を維持できるものである。
IGBTモジュール7はプレート18および2つの素子セット19・19とにより構成される。素子セット19・19はプレート18上に配設されるものであり、プレート18において締結部材を配設するのに十分な間隔をあけて配設されている。
素子セット19にはUVW配線の内の1つが接続されるものである。素子セット19とUVW出力との接続は配線31により行われるものである。配線31は、平面視において素子セット19の中央であってプレート18の長手方向に向けて配設されている。そして、配線31の端部は素子セット19よりモジュール底部2の外側に位置するものである。
このようなプレート18を3つ並べることにより、3相交流に対応したパワーモジュールを構成できるものであり、素子セット19・19間に放熱板3を取付けるための空間を確保することができる。
図6はパワーモジュールモジュール底部のA−A線断面図であり、図7はパワーモジュールモジュール底部のB−B線断面図であり、図8はモジュール底部における配線構成を示す図である。
IGBTモジュール7の下面には、P配線15、N配線16、三相交流のUVW端子にそれぞれ接続する配線31・・が配設されている。
そして、パワーモジュールにおいて、P配線15は2つ設けられている。
一方のP配線15は、図8に示すごとく、平面視においてT字を時計回りに90度回転させた形状となっている。そして、IGBTモジュール7の3つ並んだプレート18・・において、中央に配置されたプレート18左側辺と左側プレート18の右側辺に重なるように配設され、それぞれのプレート18に配設された素子セット19・19に接続している。P配線15の残りの端部はIGBTモジュール7の左側端より突出した構成となっている。
他方のP配線15はIGBTモジュール7の右端に沿って配設され、右側のプレート18の素子セット19・19に接続し、一端部をIGBTモジュール7の右側端より突出させた構成としている。
一方のN配線16は、図8に示すごとく、平面視においてT字を反時計回りに90度回転させた形状となっている。そして、IGBTモジュール7の3つ並んだプレート18の中央に位置するプレート18右側辺と右側のプレート18の左側辺とに重なるように配設され、それぞれのプレート18に配設された素子セット19・19に接続している。N配線16の残りの端部はIGBTモジュール7の右側端より突出した構成となっている。
N配線16の他方はIGBTモジュール7の左端に沿って配設され、左側のプレート18の左側辺において素子セット19・19に接続し、一端部をIGBTモジュール7の左側端より突出させた構成としている。
さらに、IGBTモジュール7の中央部をあけて、配線を外側に向けて配設するので配線距離を短く構成できる。とくにPN配線においては、配線を短く構成することにより、サージ対策を行うことができる。
また、パワーモジュール底部の平面視中央部に発熱体が配設されておらず、配線が外側に向けて設けられているので、パワーモジュール底部において発生した熱が外側へと伝達されやすく、パワーモジュール底部の中央部に供給される熱量が減少してパワーモジュール底部に発生する反りを軽減できる。
4 シールド板
5 制御基板
6 カバー
7 IGBTモジュール
10 ボルト
12 孔
14 カラー
15 P配線
16 N配線
18 プレート
19 素子セット
22 ベース部
31 配線
Claims (2)
- モジュールベース部上にインバータモジュールを配設し、カバーケースを装着して、インバータモジュールを封止し、モジュールベース下面に放熱板を装着するパワーモジュール構造であって、
前記モジュールベース部上には3相交流用インバータモジュールが2つ構成され、
前記各3相交流用インバータモジュールにはUVW配線が接続され、
前記2つの3相交流用インバータモジュールは、プレート上に一方の3相交流用インバータモジュールを構成する1つの素子セットと他方の3相交流用インバータモジュールを構成する1つの素子セットとを間隔をおいて配設するとともに、前記プレートを前記モジュールベース部上に3つ並設することにより構成され、
前記3相交流用インバータジュールのP配線およびN配線がそれぞれ独立して2本ずつ設けられて、
前記一方のP配線およびN配線は、中央に配置されるプレートの、プレート並設方向における一側端部より一側外方へ配置され、前記他方のP配線およびN配線は、中央に配置されるプレートの、プレート並設方向における他側端部より他側外方へ配置され、
前記中央に配置されるプレートの一方の素子セットと他方の素子セットとの間に、モジュールベース部下面に接触する放熱板を係止する係止具配設部を設けることを特徴とするパワーモジュール構造。 - 前記各3相交流用インバータモジュールのUVWの配線は、
各3相交流用インバータモジュールを構成する各素子セットよりも、プレート並設方向と直交する方向における外側に向けて配設されることを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール構造。
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