JP4154667B2 - 路面清掃車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気ブロアによる空気流により回収ホッパ内に路面上のごみを回収する路面清掃車に関する。
【0002】
【従来の技術】
路面清掃車として、車両に備えた空気ブロアによる空気流の作用によってごみ収集装置により、回収ホッパ内に路面上のごみを吸引回収するものがある。特許文献1に開示のものでは、車両の左右に夫々ごみ収集装置を備えており、左右のごみ収集装置の吸引ダクトが回収ホッパに連通している。左右の吸引ダクトのホッパ内の開口部には、夫々開口部を開閉可能なフラップが設けられており、フラップはシリンダ等から成る開閉機構により駆動されるようになっている。それらフラップは、制御装置を操作することで一方の吸引ダクトの開口部を閉鎖状態とし、他方の吸引ダクトの開口部を開放状態として路面上のごみを吸引回収する。
【0003】
また、特許文献2では、ごみを吸引回収するものではないが、ブロア装置からの空気流を左右に分岐した吹出しダクトの一方から吹出し、路面の清掃を行うものが開示されている。吹出しダクトの分岐部には送風方向切換フラップが設けられており、送風方向切換フラップによりブロア装置からの空気流が左右のダクトの一方に選択的に供給される。
【0004】
また、特許文献3では、車両の一方側にごみ収集装置を備えており、ごみ収集装置は吐出ダクトにより空気ブロアに接続されており、吸引ダクトによって回収ホッパに接続されている。空気ブロアからの空気流は、吐出ダクトを介してごみ収集装置に供給され、ごみ収集装置から路面のごみと共に吸引ダクトを介して回収ホッパに流れ、回収ホッパから塵埃が濾過された空気流が空気ブロアに流れ、空気流が還流するようになっている。
【0005】
また、特許文献4では、車両のごみ収集装置は、側ブラシ(ガッタブラシ)と掃き上げブラシ(ローラブラシ)と吸引ダクト(吸い込みホース)とを備えており、側ブラシと掃き上げブラシとで掻き上げられた塵埃が吸引ダクトによって回収ホッパ内に回収されるようになっている。
【0006】
また、特許文献5、6では、ごみ収集装置(ピックアップヘッド)の全幅に亘って形成した吹出し口から吐出ダクトからの空気流を噴出して吸引ダクトからごみを回収ホッパに回収するようになっており、更に車両の車幅方向の左右一方側でごみが多い場合には、吹出し口の適当な中間部分から他方側を開閉可能な塞ぎ部材で閉鎖して、空気流を一方側のみから吹出させることで風量を増加し、清掃作業の効率を向上するようにしている。
【0007】
【特許文献1】
アメリカ特許第4160302号明細書
【特許文献2】
特開2002−275845号公報
【特許文献3】
特開2000−257036号公報
【特許文献4】
特許第3067710号公報
【特許文献5】
特開平4−158772号公報
【特許文献6】
特開2001−149876号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のものでは、回収ホッパ内にフラップが設けてあるため、塵埃が開閉機構の開閉支承部に付着して開閉動作が円滑でなくなった時、そのメンテナンスが大変である。また、シリンダ等でフラップの開閉駆動を行うので、構造が複雑であり高価である。更に、ごみの回収は、吸引ノズルによる吸引のみのため、路面清掃効果が小さい。
【0009】
特許文献2のものでは、ダクト内の送風方向切換フラップによる吹き出し方向の切換のみが開示されているに過ぎない。
【0010】
特許文献3のものでは、ごみ収集装置は、車両の両側に配置されておらず、車両の一方側(路肩側)に配置されているのもであり、他方側の清掃が不能であり、また、吸引ダクトを閉鎖する閉鎖手段を備えておらず、そのような記載もない。
【0011】
特許文献4のものでは、ごみ収集装置はブラシで掻き上げられた塵埃を吸引ダクトのみで吸引するものなので、吐出ダクトを備えておらず清掃効果が小さい。また、吸引ダクトを閉鎖することについて示唆する記載はない。
【0012】
特許文献5、6のものでは、ピックアップヘッドの全幅に亘る吹出し口の車幅方向の左右他方側を塞ぎ部材で開閉して吹出し口の開口幅を可変とするものであり、一方側の吹出し口からの空気流の風量を多くするもので、吸引ダクトを閉鎖するものではない。また、他方側の吹出し口のみ閉鎖し、一方側を清掃するものなので、他方側を清掃したい場合に一方側を仕切って他方側のみを清掃することができない。更に、ピックアップヘッドは下室を左右に仕切る部材を備えていないので車幅方向全長に亘たってごみの吸引回収が行われることとなり、一方側のみを特に清掃したい場合、車両の左右にそれぞれゴミ回収装置を設けて一方側のゴミ回収装置のみで清掃を行うものに比べてごみの吸引回収の効率が低い。更に、特許文献5では、ピックアップヘッド内に塞ぎ部材を設けているので、塞ぎ部材に塵埃が付着、堆積して開閉動作が悪くなる問題があり、また、メンテナンスが困難である。
本願の課題は、一方通行道路の左右路肩や、通常の道路の左路肩と中央分離帯側の道路端部を、それぞれ別々に清掃する清掃能力の高い路面清掃車を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため本願発明では、車両の左右両側にごみ収集装置を備え、各ごみ収集装置はごみ回収ホッパと吸引ダクトで連通され、ごみ回収ホッパは空気ブロアの吸引側と連通され、前記吸引ダクトとごみ回収ホッパとの連通を開閉する開閉手段を備えている路面清掃車において、左右のごみ収集装置を、左右のごみ収集装置に一端が連結されている左右の空気吐出ダクトの他端を合流して前記空気ブロアの吐出側に連通させ、該空気吐出ダクトからの吐出空気流で路面の塵埃を吹き上げて前記吸引ダクトから吸引する還流式のごみ収集装置とし、左右の空気吐出ダクトの分岐部に空気ブロアの吐出側を左右の空気吐出ダクトのいずれか一方に連通させる吐出空気の切換手段を備え、左右のごみ収集装置の各吸引ダクトには、車両外側に露出しているダクト部分に、吸引ダクトとごみ回収ホッパの連通を開閉する前記開閉手段を設けたことを特徴とする(請求項1)。これによれば、使用する側だけのごみ収集装置を作動させて路面一方側を清掃するので、効率がよい。また、車両外側露出部分で連通を開閉する開閉手段を操作するようにしたので、万一故障したとしても、外部から修理し易い。更に、開閉手段を手動式のものとすれば、故障する恐れが少ない。
【0014】
好適には、前記開閉手段は、吸引ダクトの途中に、吸引ダクトを横切ってシャッター板を抜き差しできる切れ目を設け、その切れ目にシャッター板を抜き差しして吸引ダクトの流路を開閉するように構成した(請求項2)。更に、吸引ダクトはホッパ側とごみ収集装置側とに分割され、その対向部分はシャッター板が抜き差し可能な前記切れ目を形成するように連結されていることを特徴とする(請求項3)。これによれば、特にシャッター板を抜き差しするだけなので、操作及び構造が極めて簡単で安価である。
【0015】
また、前記開閉手段は、吸引ダクトはホッパ側とごみ収集装置側とに分割され、その対向部分の間に、シャッター板を吸引ダクトを横切る方向に連通位置と遮断位置との間で往復移動可能に設け、そのシャッター板には、シャッター板を連通位置としたときホッパ側の吸引ダクトごみ収集装置側の吸引ダクトとを連通する連通孔と、シャッター板を遮断位置としたときホッパ側の吸引ダクトごみ収集装置側の吸引ダクトとの間を遮断する遮断板部とを備えて構成したことを特徴とする(請求項4)。
【0016】
また、前記開閉手段は、吸引ダクトの途中に弁体をダクト軸線と直交する軸線回りに連通位置と遮断位置とに回転するように取り付け、弁体を連通位置に回転させると吸引ダクトを連通させ、弁体を遮断位置に回転させると吸引ダクトを遮断するようにした弁によって構成したことを特徴とする(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態について図1〜図8に基づいて説明する。図1、図2において、路面清掃車1のごみ収集装置2は、車両3の前後の車輪4,5間で車幅方向左右にそれぞれ配置されている。左右のごみ収集装置2は、図1、図3に示す路面Rに対して接地する接地位置と、路面Rから離間する図示しない格納位置との間で昇降可能に懸吊されている。左右のごみ収集装置2は、左右で対象となっている他は同じ構成であるので、一方(左側)のごみ収集装置2について説明する。ごみ収集装置2において、天板6は、図3に示すように、路面Rに平行な車両前後方向の中央部分7から前方と後方にそれぞれ下向きに傾斜した前方傾斜部8、後方傾斜部9とから成る屋根形状を成す。後方傾斜部9の後端には天板6と同じ幅で、下側が開口した掃き込みブラシ収容室10を形成するブラシカバー11が溶着してある。天板6の車幅方向内側となる端面には、天板6の前端部からブラシカバー11を超える後方部分までに内側板12が溶着されている。天板6の車幅方向外側となる端面には、前後方向の略中央からブラシカバー11を超える後方部分までに外側板13が溶着されている。
【0018】
内側板12と天板6とには、外側板13の前端部と略対応する位置に、空気室前板14が溶着されており、空気室前板14は外側板13から車幅方向に所定量奥まった位置で後方に屈曲し、再び車幅方向外側に屈曲して外側板13に溶着されており、奥まった空間15を形成している。また、空気室前板14の下端には、内、外側板12,13の間に底板16が溶着してある。これら底板16と天板6、内、外側板12,13、空気室前板14及びブラシカバー11の前側部分とにより空気室17が形成されている。底板16の後端縁とブラシカバー11の前側部分下端との間には、空気噴出口18が内、外側板12,13間に開口、形成されている。塵埃吸引空間19は、内、外側板12,13と底板16の前部とブラシカバー11の後側部分の下端に夫々設けられた路面Rに摺接する側ゴムフラップ20,21と回収室ゴムフラップ22と後部ゴムフラップ23とで仕切られて形成されている。また、天板6前端には、前部ゴムフラップ24が設けてあり、空気室前板14の前方空間は、外側板13の前方部分が側方に開口した側ブラシ収容空間25となっている。
【0019】
前記ブラシカバー11の内側には掃き込みブラシ26が水平軸線回りで前方に向けて路面Rの塵埃を下から掃き上げるように左右の揺動アーム27,28に上下方向に揺動可能に軸支されている。また、前記側ブラシ収容空間25には、側ブラシ29が空気室前板14に連結されたブラシ支持機構30に支持されて、収容されている。側ブラシ29は、側ブラシリフトシリンダ31の伸張によって側ブラシリフトシリンダ31と並行リンク機構32とを連結するワイヤ33が引き込みまたは緩められることで収容空間25から張り出し方向内外(車幅方向内外)と上下方向とに移動可能となっている。34は、揺動カバーであり、側ブラシ29の張り出し方向内外移動に伴って、側ブラシ29の外側側面または前方に位置する。
【0020】
また、図3に示すように、前記空気室17には、天板6を貫通して左側の吐出ダクト35の一端が連通されている。左側の吐出ダクト35の他端は、図5に示すように、他方(右側)のごみ収集装置2の空気室17に連通する吐出ダクト35の他端と合流して車両3上の空気ブロア36の空気吐出側に繋がれている。その左右の吐出ダクト35の分岐部には、図示しない適宜な操作手段によって、空気ブロア36の空気吹き出し側を左または右のごみ収集装置2の吐出ダクト35と遮断する(つまり一方の吐出ダクト35と連通させる)吐出空気の切換手段37が備えられている。
【0021】
また、底板16には天板6の後方傾斜部9を貫通して吸引ダクト38の一端が開口しており、塵埃吸引空間19に連通している(図3)。吸引ダクト38の他端は、車両3上のごみ回収ホッパ39に接続されている。ごみ回収ホッパ39は、ダストセパレータ40を介して空気ブロア36の吸い込み側に連通しており、吸引ダクト38には空気ブロア36により吸引力が生じる。
【0022】
次に、ごみ回収ホッパ39とごみ収集装置2とを連通または遮断する開閉手段41について説明する。図3、図4、図6に示すように、吸引ダクト38は、ホッパ側の吸引ダクト38aとごみ収集装置側の吸引ダクト38bとに分割されており、そのホッパ側の吸引ダクト38aとごみ収集装置側の吸引ダクト38bとが連結される対向部分であり、車両3外側に露出しているダクト部分には、開閉手段41が備えられている。ホッパ側の吸引ダクト(以下ホッパ側ダクトと言う)38aは、図6に示すように、他端がホッパに連通する外側ダクト38cの一端側が内側ダクト38dに覆い被さるように連結されて成っており、内側ダクト38dの先端に設けられたフランジ42aに上側連結プレート42が設けられて連結端部と成っている。また、ごみ収集装置側の吸引ダクト(以下ごみ収集装置側ダクトと言う)38bの先端部分外周には、図6に示すように、下側連結プレート43が設けられて連結端部と成っている。
【0023】
上側連結プレート42の下面には、図7に示す、車幅方向外側に樹脂製の上挟持プレート44aと、車幅方向内側にU字形状の上挟持ゴム44bとが配置されおり、同様に、下側連結プレート43の上面には、車幅方向外側に樹脂製の下挟持プレート45aと、車幅方向内側にU字形状の下挟持ゴム45bとが配置されている。上挟持プレート44aと下挟持プレート45aの間及び上挟持ゴム44bと下挟持ゴム45bとの間には、後述のシャッター板49の厚さより厚いU字形状のスペーサ57が上、下挟持プレート44a,45aと上、下挟持ゴム44b,45bの縁側(外周側)部分41a,41bに対応して介装されており(図7)、上、下挟持プレート44a,45a間と上、下挟持ゴム44b,45b間とに、吸引ダクト38を横切り、シャッター板49が遊嵌されるような状態の切れ目(シャッター板抜差し用隙間)48を形成している。
【0024】
上、下挟持プレート44a,45aとスペーサ57、及び上、下挟持ゴム44b,45bとスペーサ57とには、複数のカラー46が遊挿しており、それらのカラー46の上、下端面が上、下側連結プレート42,43の下面と上面に当接して上、下側連結プレート42,43間を、ボルト47で上、下側連結プレート42,43を連結した際に、所定の幅としていると共に上側連結プレート42に対して下側連結プレート43を相対的に固定する。ボルト47は、上、下側連結プレート42,43とカラー46を貫通して、連結端部を螺着している。ここで、図6に示す切れ目48及びシャッター板49の厚さは説明の為に大きく図示している。
【0025】
ホッパ側ダクト38aの上側連結プレート42には、切れ目48に挿入されたシャッター板49を抜け止する抜け止手段の抜け止ピン50が螺着してある。上、下挟持プレート44a,45aの抜け止ピン50と対応する位置には通孔44c,45cが形成されている。抜け止ピン50は、上側連結プレート42に対して垂直方向に上下移動可能であり、常に下方に付勢されて上、下挟持プレート44a,45aの通孔44c,45cを挿通している。
【0026】
前記切れ目48に挿脱されるシャッター板49は、厚さの薄いものであり、図8の如く、挿入方向先端部分が凸形状に形成されて、切れ目48間への遊嵌を容易としており、挿入方向後端部分には、長孔が設けられて取っ手部51となっている。また、シャッター板49の後端部分外周部には、前記抜け止ピン50の先端部分が嵌入する抜け止孔52が設けられて、抜け止ピン50とで抜け止手段を構成する。
【0027】
尚、53は、ごみ収集装置2を車両3に支持する一対の支持リンクであり、並行リンクを構成し、ごみ収集装置2を車両3に対して上下方向と張り出し方向内外に移動可能としている。また、54は、ごみ収集装置2の昇降装置であり、リフトシリンダ55と昇降チェン56とで構成される。
【0028】
路面Rの一方側を清掃する時には、図5に示すように、作業者はシャッター板49を手動によって他方側のダクト部分の切れ目48(上、下挟持プレート44a,45aの間と上、下挟持ゴム44b,45bの間)に差し込む。シャッター板49が差し込まれると抜け止孔52に抜け止ピン50が嵌入してシャッター板49の抜け止が行われ、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bの連通が遮断される。また、作業者は切換手段37によって他方の吐出ダクト35と空気ブロア36との連通を遮断する。そして、ごみ収集装置2を車両3の側方に僅かに張り出して路面Rに接地させると共に側ブラシ29を接地し、清掃作業を開始する。空気ブロア36からの吐出空気流は、一方側の吐出ダクト35を介して空気噴出口18から路面R上に吹き出され、ブラシ26,29によって掃き寄せられた塵埃が空気流により吹き上げられて一方側の吸引ダクト38から回収ホッパ39に回収される。
【0029】
また、路面Rの他方側の清掃を行う場合には、作業者は、他方側の吸引ダクト38から抜け止ピン50を引いた状態で取っ手部51を掴んでシャッター板49を引き抜き、一方側の吸引ダクト38の切れ目48にシャッター板49を差し込んで連通を遮断する。また、切換手段37を切り替えて他方側から一方側の吐出ダクト35を閉鎖し、他方側のごみ収集装置2で清掃作業を行う。尚、シャッター板49を抜いた場合、切れ目48により隙間ができるが、この切れ目48による隙間は小さいため清掃作業には影響しない。
【0030】
次に第2の実施形態について図9〜図11により説明する。前記実施の形態と開閉手段以外の部分は同一であるので、図9、図10には開閉手段41Aを示し、他の説明を省略する。開閉手段41Aは、摺動案内部58とシャッター板59とから構成されている。摺動案内部58は、吸引ダクト38のダクト部分に設けられている。図9に示すように摺動案内部58は、上、下板60,61と前、後板62,63と内側板64とから車幅方向外側が開口した箱状に構成されている。摺動案内部58の上、下板60,61の吸引ダクト38の流路と対応する部分にはホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとを連通する通孔65が形成してある。また、上、下板60,61の車幅方向外側部分は、図9、図10の(b)に示すように、凹部66に形成されている。
【0031】
摺動案内部58内には、シャッター板59が吸引ダクト38を横切る方向、つまり、車幅方向内外に摺動可能に挿入されており、図9に示す連通位置と図10に示す遮断位置との間で往復移動できるようになっている。シャッター板59は、図11に示すように、車幅方向内側がホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとの間の流路を塞ぐ遮断板部67となっている。シャッター板59の車幅方向外側には、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとの間の流路を連通する連通孔68が形成されている。シャッター板59の連通孔68より車幅方向外側の外端部分には指を掛ける握り部69となる長孔が形成されている。清掃作業時には、作業者が手作業により、図9に示すように一方のシャッター板59を車幅方向内側に押し込んで連通位置とし、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとを連通し、図10に示すように他方のシャッター板59を車幅方向外側へ引き出して遮断位置とし、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとの間を遮断する。また、切換手段37により他方の吐出ダクト35を閉鎖する。
【0032】
次に、第3の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態と開閉手段以外の部分は同一であるので、図12、図13には開閉手段を示し、他の説明を省略する。開閉手段41Bは、前記実施の形態1、2と同様に吸引ダクト38のダクト部分に設けられている。開閉手段41Bは弁であり、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38b間に介装された弁収容部71に弁体72が吸引ダクト38の軸線と直交する軸線周りに回転するように取り付けられている。弁体72は、両端を塞いだ遮断円筒73に、遮断円筒73の軸線に垂直に外周面間を貫通する略ダクト径と同径の両端が開放された連通円筒74を嵌装して構成されている。その連通円筒74の内周面が連通孔77となって、図12に示すように、弁体72が回転されて連通位置とされたとき、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとを連通する。また、図13示すように、弁体72が回転されて遮断位置とされたとき、弁体72の外周面がホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38bとを遮断する遮断板部75となっている。弁体72は弁収容部71から遮断円筒73の軸線方向(車幅方向外側)に突出しており、その突出部分が弁体72を回転する際の操作部76となっている。
【0033】
清掃作業時には、手動により、一方側の弁体72を回転して連通位置とし(図12)、ホッパ側ダクト38aとごみ回収装置側ホッパ38bとを連通円筒74の連通孔77によって連通する。また、他方側の弁体72を回転して遮断位置とし(図13)、ホッパ側ダクト38aとごみ収集装置側ダクト38b間を外周面75で遮断する。そして、切換手段37により他方の吐出ダクト35を閉鎖し、その状態で清掃作業を行う。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、車両の左右両側に備えたごみ収集装置の一方の吐出ダクトを空気ブロアの吐出側に連通させる切換手段を備え、左右のごみ収集装置を夫々ごみ回収ホッパに連通する吸引ダクトに、吸引ダクトの連通を開閉する開閉手段を備え、左右一方の使用するごみ収集装置へ切換手段により吹出し空気の吹出しを選択し、かつ、他方側の使用しないごみ収集装置の吸引ダクトを閉じることで、一方側のごみ収集装置のみが作動するので、路面の一方側を効率よく清掃することができる。また、吸引ダクトの開閉手段をダクトの車両外側露出部分で操作するようにしたので、万一故障しても外部から修理し易い。特に、吸引ダクトの途中に、吸引ダクトを横切る切れ目を設け、切れ目にシャッター板を抜き差しするものでは、操作及び構造が極めて簡単となる。また、従来のもののように、ごみ回収ホッパ等の内部に吸引ダクトを開閉する開閉手段が設けられていないので、ごみ収集装置によって吸引された塵埃が開閉手段に付着堆積して、開閉手段の作動を妨げる恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面清掃車を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】ごみ収集装置の側面図である。
【図4】ごみ収集装置の平面図である。
【図5】ごみ収集装置と空気ブロアと回収ホッパの接続関係図である。
【図6】開閉手段の一部を断面とし、拡大した側面図である。
【図7】図6のVI−VI線断面図である。
【図8】シャッター板の平面図である。
【図9】第2の実施の形態であり、連通位置とした開閉手段を示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態であり、閉鎖位置とした開閉手段を示す説明図である。
【図11】第2の実施形態のシャッター板を示す平面図である。
【図12】第3の実施の形態であり、開閉手段を連通位置とした説明図である。
【図13】第3の実施の形態であり、開閉手段を閉鎖位置とした説明図である。
【符号の説明】
1 路面清掃車
2 ごみ収集装置
35 空気吐出ダクト
36 空気ブロア
37 切換手段
38 吸引ダクト
38a ホッパ側ダクト
38b ごみ収集装置側ダクト
39 ごみ回収ホッパ
41、41A、41B 開閉手段
48 切れ目
49,59 シャッター板
67 遮断板部
68 連通孔
70 弁
R 路面

Claims (5)

  1. 車両の左右両側にごみ収集装置を備え、各ごみ収集装置はごみ回収ホッパと吸引ダクトで連通され、ごみ回収ホッパは空気ブロアの吸引側と連通され、前記吸引ダクトとごみ回収ホッパとの連通を開閉する開閉手段を備えている路面清掃車において、左右のごみ収集装置を、左右のごみ収集装置に一端が連結されている左右の空気吐出ダクトの他端を合流して前記空気ブロアの吐出側に連通させ、該空気吐出ダクトからの吐出空気流で路面の塵埃を吹き上げて前記吸引ダクトから吸引する還流式のごみ収集装置とし、左右の空気吐出ダクトの分岐部に空気ブロアの吐出側を左右の空気吐出ダクトのいずれか一方に連通させる吐出空気の切換手段を備え、左右のごみ収集装置の各吸引ダクトには、車両外側に露出しているダクト部分に、吸引ダクトとごみ回収ホッパの連通を開閉する前記開閉手段を設けたことを特徴とする路面清掃車。
  2. 前記開閉手段は、吸引ダクトの途中に、吸引ダクトを横切ってシャッター板を抜き差しできる切れ目を設け、その切れ目にシャッター板を抜き差しして吸引ダクトの流路を開閉するように構成したことを特徴とする請求項1記載の路面清掃車。
  3. 吸引ダクトはホッパ側とごみ収集装置側とに分割され、その対向部分はシャッター板が抜き差し可能な前記切れ目を形成するように連結されていることを特徴とする請求項2記載の路面清掃車。
  4. 前記開閉手段は、吸引ダクトはホッパ側とごみ収集装置側とに分割され、その対向部分の間に、シャッター板を吸引ダクトを横切る方向に連通位置と遮断位置との間で往復移動可能に設け、そのシャッター板には、シャッター板を連通位置としたときホッパ側の吸引ダクトごみ収集装置側の吸引ダクトとを連通する連通孔と、シャッター板を遮断位置としたときホッパ側の吸引ダクトごみ収集装置側の吸引ダクトとの間を遮断する遮断板部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の路面清掃車。
  5. 前記開閉手段は、吸引ダクトの途中に弁体をダクト軸線と直交する軸線回りに連通位置と遮断位置とに回転するように取り付け、弁体を連通位置に回転させると吸引ダクトを連通させ、弁体を遮断位置に回転させると吸引ダクトを遮断するようにした弁によって構成したことを特徴とする請求項1記載の路面清掃車。
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