JP4154053B2 - 画像記録・再生システム、画像記録装置及び画像再生装置 - Google Patents

画像記録・再生システム、画像記録装置及び画像再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作画意図に応じた画像を得るための画像記録装置、及び該画像記録装置で撮影された画像に所定の処理を施して再現するための画像再生装置を有する画像記録・再生システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、流し撮りやポートレイト撮影等、撮影者の作画意図に応じた画像を簡便に得るための技術が提案されている。
【0003】
例えば特開昭58-198031では、作画意図を表わす複数の絵文字をカメラの表示器に表示し、撮影者が該絵文字の中から所望の絵文字を選択すると、所定の作画効果を実現するための絞りとシャッタースピードを自動で決定するカメラが開示されている。
【0004】
当公知技術によると、撮影者が流し撮りに対応する絵文字を選択すると、カメラは流し撮り効果を発揮するのに適当と思われるシャッタースピードを設定し、続いて該シャッタースピードとフィルム感度、被写体輝度から適正な絞り値を演算して露光条件を決定する。
【0005】
また特開平5-232562では、カメラに内蔵された角速度センサの出力に基づいて流し撮り状態か否かを判定し、流し撮り状態と判定された場合には該角速度センサ出力と撮影レンズの焦点距離情報から流し撮りの作画効果に適したシャッタースピードを自動選択するカメラが開示されている。
【0006】
また特開平8-43870においては、手振れ補正機能内蔵カメラにおいて、所定方向の手振れ補正は機能させ、これと直交する方向の手振れ補正を不作動とする事で、手振れ補正と流し撮り効果の両立を図ったカメラが開示されている。
【0007】
また特開昭62-32577では、撮影画像に対して撮影時に設定された画像処理パラメータを用いた処理を行ない、クロススクリーンフィルタ等の効果を画像処理で実現する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公知技術を用いて提供されたカメラは、画像に記録時での露光条件だけで所望の画像を得ようとするものがほとんどであり、画像の再現時に撮影者の意図を的確且つ高画質とするものではなかった。
【0009】
例えば、特開平5-232562では、被写体の移動速度が遅い時にはシャッタースピードを長秒時にするので、背景画像に所定の流れ効果を与えることはできるが、手振れを生じたり、主被写体の画質を劣化させる可能性が生じてしまう。
【0010】
また、公知技術を用いて画像を再生する再生装置では、ただ単に、再生の処理としての特殊技法を用いるだけなので、本来の撮影意図が的確に表せないという問題が生じてしまう。
【0011】
例えば、特開昭62-32577では、主被写体と背景の分離を容易にする技術が記載されていないため、クロススクリーンフィルタのごとく画面全体に施して構わない画像処理には適するが、流し撮りのように主被写体と背景のいずれかのみに処理を施す場合には、撮影者が望む効果は得られないことになってしまう。
【0012】
本出願に係る発明の目的は、作画意図どおりの画像を再現するために、画像の記録の際に撮影モードに応じた撮影条件での撮影を行うと共に、画像再生装置でも選択された撮影モードに合わせて更に画像処理を行い、撮影者の意図を的確且つ高画質で再現できるようにした画像記録・再生システムを提供することにある。
【0013】
本出願に係る第2の発明の目的は、充分な流し撮り効果を有した画像を簡単に再現できる画像記録・再生システムを提供することにある。
【0014】
本出願に係る第3の発明の目的は、特定の撮影対象と他の撮影対象の焦点を意識的に変える画像を簡単に再現できる画像記録・再生システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された前記記録媒体を用いて画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムにおいて、画像記録装置は、流し撮り効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択手段と、該撮影モード選択手段が流し撮り効果を得るためのモードである場合に、被写体に対して背景の像流れが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、選択された撮影モードに基づく撮影情報を記録媒体に記録する撮影情報記録手段を有し、画像再生装置は、画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析手段と、記録媒体に記録された前記撮影情報として流し撮り効果を得るための情報が含まれている場合に、解析手段の解析結果に基づき、画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、背景領域のみに対して流し撮り方向のブレ量を大きくするように画像を変化させる処理を行う画像処理手段を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、上記の課題を解決するため、本発明は記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された記録媒体を用いて画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムにおいて、画像記録装置は、被写体の背景をぼかしたボケ効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択手段と、該撮影モード選択手段がボケ効果を得るためのモードである場合に、被写体に対して背景のボケが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、選択された撮影モードに基づく撮影情報を記録媒体に記録する撮影情報記録手段を有し、画像再生装置は、画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析手段と、記録媒体に記録された撮影情報として前記ボケ効果を得るための情報が含まれている場合に、解析手段の解析結果に基づき、画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、背景領域のみに対してボケ効果を大きくするように画像を変化させる処理を行う画像処理手段を有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1ないし図16は本発明の第1の実施の形態に係わる図である。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態の画像記録装置及び画像再生装置からなるシステムの概略構成を示す斜視図である。
【0028】
101は画像記録装置であるカメラで、内蔵されたフィルムに被写体像と撮影情報を記録する機能を有し、撮影レンズ102、ファインダー接眼部103、電源スイッチに相当するメインスイッチ104、レリーズボタン105を有する。
【0029】
またカメラ101の背面には、液晶パネル等の表示手段111、スクロールボタン112、モード選択ボタン113、選択確定ボタン114が設置される。
【0030】
181はディジタル化された画像に所定の処理を施すための画像再生装置本体で、電源スイッチ182、CRT等の表示手段184、PCカードドライブ185を有している。またキーボード187、マウス188が接続される。
【0031】
191はフィルムスキャナで、フィルムカートリッジ194内のフィルムに記録された画像を読み取る。
【0032】
195はプリンタで、画像再生装置本体181で処理されたディジタル画像信号を受信し、ハードコピーとしての写真197を出力する。
【0033】
図2は、図1の画像記録装置としてのカメラ及び画像再生装置の詳細構成を示す図である。
【0034】
まずカメラ101の構成を説明する。
【0035】
121はカメラ全体の動作を制御するCPUで、ROM、RAM、EEPROM、A/D、D/A変換機能を有する1チップマイコンである。122はCPU121やカメラ101内の各種回路、アクチュエータに電力を供給する電源である。
【0036】
被写体(撮影対象)からの光束は撮影レンズ102、半透過のクイックリターンミラー123、ペンタダハプリズム124、接眼レンズ103を介して撮影者が観察するためのファインダー像が形成される。また撮影時にはクイックリターンミラー123が上方に退避し、フォーカルプレンシャッター125で露光時間調節された被写体像が、画像記録媒体としてのフィルム126に記録される。
【0037】
126はベース部材上に感光用乳剤と磁性媒体との混合物が塗布されたフィルムで、被写体像が光学的に、撮影条件に関する情報が磁気的に記録される。127は撮影レンズ102のフォーカシング駆動や不図示の絞りを駆動するためのレンズ駆動手段である。128は前述のクイックリターンミラー123及びフォーカルプレンシャッター125のメカニカルチャージや、フィルム126の巻き上げ巻戻しを行なう巻き上げ手段である。
【0038】
クイックリターンミラー123の後方にはサブミラー131が軸支され、クイックリターンミラー123を透過した光束は該サブミラー131で下方に反射され、焦点検出センサを含む焦点検出ユニット132に入射される。焦点検出ユニット132は、例えば本出願人による特開平10−104504に開示された焦点検出装置が用いられる。当装置は結像面内の2次元領域の焦点情報が検出可能な、すなわち被写界の3次元情報が検出可能なシステムである。
【0039】
133はファインダー光路中に配置されたハーフミラーで、ファインダー光束の一部を上方に反射し、不図示の再結像レンズにて再結像された被写体像がイメージセンサ134に投影される。イメージセンサ134はCCD等で構成されたカラーエリアセンサで、被写体像を取得し、その情報をマイコン121に送信する。
【0040】
135は磁気信号記録手段で、磁気ヘッドがフィルム126に当接し、フィルム126に塗布された磁性媒体に撮影情報を磁気的に記録する。
【0041】
136はアイピースレンズ103の近傍に配置された視線検出センサで、撮影者の視線方向、すなわちファインダー画面における撮影者の注視方向を検出する。当センサは本出願人による特開平5−107454等に開示された装置が用いられる。
【0042】
137は、撮影者の手振れや、流し撮りの際のパンニング操作によって生じたカメラの動きを検出するための角速度計で、振動ジャイロ等が利用される。
【0043】
138は撮影情報の記憶や、カメラ内の各種センサで検知した画像信号を処理する際に用いられるメモリで、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスク等が用いられる。
【0044】
104はメインスイッチで、該スイッチが撮影者によってオンされると、CPU121はスリープ状態から脱し、撮影に関する所定のプログラムの実行を許可する。
【0045】
141は測光、焦点調節等の撮影準備動作の実行を開始させる撮影準備スイッチ(SW1)、142はフィルム126への露光動作を開始させる撮影スイッチ(SW2)である。そしてこれらスイッチは前述のレリーズボタン105とメカニカルに連動しており、該ボタンの半押し操作でSW1がオンされ、該ボタン105の全押し操作でSW2がオンされ、前記撮影準備と撮影動作が実行される。
【0046】
112はスクロールボタンに連動したスクロールスイッチ群で、図1に示したスクロールボタン112の下には4個のスイッチが配置され、後述する方法でカメラの各種機能やデータの選択、変更が行なわれる。
【0047】
113はカメラの種々の動作モードを選択するモード選択ボタンで、選択されたモードに対応する情報が前記表示手段111に表示される。114は選択確定ボタンで、選択された機能を確定する時に用いる操作部材である。
【0048】
次に画像再生装置本体181の構成を説明する。
【0049】
183は画像再生装置全体の動作を制御するCPUで、ROM、RAM、EEPROM、A/D、D/A変換機能を有する制御装置である。184はCRT、液晶モニタ、プラズマディスプレイ等で構成された表示手段で、画像再生装置本体181やこれに接続される周辺機器の状態、及び各種制御プログラムの実行画面やデータを表示する。
【0050】
185は不図示のPCカードとデータの授受を行なうためのカードドライブである。186は後述する画像処理のプログラムを記憶するとともに画像データ等の各種データを保存するハードディスクである。182は電源スイッチで、該スイッチのオン操作で各種制御プログラムの実行が開始される。
【0051】
187はデータ入力用キーボード、188はマウスである。
【0052】
191はフィルムスキャナで、カメラ101で撮影され、不図示の現像機で現像処理されたフィルムが収納されたフィルムカートリッジ194が装填されると、光学読み取り部192がフィルムの画像情報を読み取ってディジタル画像信号に変換すると共に、磁気読み取り部193がフィルムの磁気層に記録された撮影情報を読み取る。該スキャナ191は画像再生装置本体181によってフィルムスキャン動作が制御され、読み取った画像信号と撮影情報は画像再生装置本体181に転送される。
【0053】
195はプリンタで、画像再生装置本体181で処理されたディジタル画像信号を受信し、ハードコピーとしての写真197を出力する。プリンタ195は、銀塩印画紙に3原色のレーザ光で感光を行なう銀塩プリンタ、昇華型プリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真式のレーザービームプリンタ等が用いられる。
【0054】
図3は、流し撮りに好適なシーンを示した図である。撮影画面151内には、主被写体である走行中の自動車152、背景153、背景の一部の建物154、同じく背景の一部である木155が写っている。そして、当画像は通常のプログラムAEで撮影した場合を想定しており、被写体輝度が明るい場合にはシャッタースピードが高速になるため、主被写体152と背景153ないし155が共に静止して写り、流し撮り効果は表現されていない。
【0055】
図4は、図3で説明したシーンを通常のシャッター優先AEモードで撮影した場合である。通常は撮影者の判断で、流し撮り効果が表現されるシャッタースピードを選択し、該シャッタースピードを用いたシャッター優先AEモードで撮影する。そして流し撮り効果を充分に表現するためにはより低速のシャッタースピードが選択されるが、この場合、背景153ないし155は流れるが、主被写体152に手振れによる画像振れが生じる恐れがある。
【0056】
第1の実施の形態は、この様な流し撮りの失敗を防止し、初心者でも簡単に流し撮りが撮影できるカメラを提供するものである。
【0057】
図5は、本発明の第1の実施の形態でのカメラ101における、表示器111の表示状態説明図である。当図はカメラ101のメインスイッチ104をオン操作し、カメラに電源を投入した時の、カメラ101の背面に配置された表示手段111と各種操作部材を併せて示している。表示手段111内の161はカメラの動作モード表示部、162は撮影モード選択指標である。163はシャッタースピード表示部、164は絞り値表示部である。
【0058】
図6は、カメラ101が有する露出制御のためのプログラム線図を示す図である。以下に図5と図6を用いて各撮影モードを説明する。
【0059】
図5に示す「プログラム」は「プログラムAE」モードで、図6のEV平面において「P」の線で示した絞りとシャッタースピードの組み合わせで露出制御される。
【0060】
図5に示す「シャッター優先」は「シャッター優先AE」モードで、図6の「TV30」はシャッタースピードが1/30秒に設定されたシャッター優先AEの線図を示す。図5に示す「絞り優先」は「絞り優先AE」モードで、図6の「AV4」は絞り値がF4.0に設定された絞り優先AEの線図を示す。図5に示す「マニュアル」は「マニュアル露出」モードで、撮影者によってシャッタースピードと絞り値がマニュアルで選択される。図5に示す「流し撮り」は第1の実施の形態に特有の「流し撮り」モードで、撮影者によって「流し撮り」モードが選択されると、撮影状況に応じて、後述する方法によって図6の「FLslow」、「FLmid」、「FLfast」で示すような線図が設定される。
【0061】
図7は、図1ないし図2で説明したカメラ101における撮影操作の制御フローを示すフローチャートである。前述の図1ないし図6を参照しながら、図7のフロー図を用いてカメラの撮影フローを説明する。
【0062】
ステップS1101よりステップS1102において、撮影者によって図1のカメラ101のメインスイッチ104がオンされると、カメラ内のマイコン121はスリープ状態から制御状態に起動され、カメラ内の各回路に電源が投入されるとともに、撮影フローの実行が許容され、ステップS1103において表示器111には図5の初期画面が表示される。
【0063】
ステップS1104では、撮影者による撮影モードの選択が許可される。撮影者がモード選択ボタン113を押圧操作すると、表示器111には図5のごとく撮影モードが表示され、スクロールボタン112の上下方向の押圧操作で所望の撮影モードの選択が許可される。そして選択されたモードには、選択指標162が表示される。図5においては「流し撮り」モードが選択されたことを示す。
【0064】
続いて図7のステップS1105において、レリーズボタン105に連動した撮影準備スイッチ141(SW1)をオン操作したか否かが判別される。そして該スイッチ141がオン操作されていたら、ステップS1111以降を実行し、オン操作されていない時はステップS1104に戻って撮影モードの選択受け付け状態で待機する。
【0065】
ステップS1105において、スイッチ141がオン操作された場合にはステップS1111に進む。ステップS1111では、図2の視線検出センサ136で、撮影者の視線方向を検出する。
【0066】
ステップS1112では測光を実行する。測光は、図2のイメージセンサ134で取得した被写体信号から被写体輝度を算出する。
【0067】
ステップS1113では以下の手順で焦点調節を行なう。まず焦点検出ユニット132で得た画像信号に公知の相関演算を施し、被写界(撮影領域)の三次元情報を得る。続いて該三次元情報とステップS1111で得た視線情報から、撮影画面における主被写体位置を類推する。そして主被写体のデフォーカス量、すなわちピントずれ量に基づいてレンズ駆動手段127を駆動し、焦点調節を行なう。
【0068】
ステップS1114ではイメージセンサ134で取得した画像、いわゆるプレビュー画像を表示手段111に表示し、撮影者に対してどのような写真が撮影されるのかを報知する。
【0069】
ステップS1115では、ステップS1104で選択された撮影モードの判定を行なう。そして撮影モードが「流し撮り」モード以外の場合には、ステップS1117にジャンプし、図6に示した所定の露出制御線図に従ってシャッタースピードと絞り値が決定される。一方撮影モードが「流し撮り」モードの場合は、ステップS1116にて撮影画面の像流れ速度V(単位:mm/sec)の認識を行なう。
【0070】
これは図2の角速度計137の出力ω(単位:rad/sec)と、撮影レンズの焦点距離f(単位:mm)の積、すなわちV=ω×fにて演算される。
【0071】
続いてステップS1117にて、シャッタースピードと絞り値の演算を行なう。具体的には、上記ステップS1116で検知したカメラの像流れ速度Vと、流し撮りモードにおける像流れ変位δ(単位:mm)から、シャッタースピードt(単位:sec)を、t=δ/Vにて演算し、この秒時を優先したシャッター優先AEモードが設定される。そして本実施例では、例えばδ=1〔mm〕としている。
【0072】
これは通常の流し撮りシーンの背景流れ変位よりもかなり少ない値に設定されている。その理由は、シャッタースピードを通常の流し撮りシーンより高速にして手振れを排除するとともに、後述する画像処理過程で主被写体と背景の分離を行なうのに充分な値としたためである。
【0073】
当ステップにより、カメラのパンニング角速度と撮影レンズの焦点距離に応じて、パンニング角速度が小さい時は図6の「FLslow」、中程度の時は「FLmid」、大きい時は「FLfast」というように、撮影状況に応じたプログラム線図が設定される。
【0074】
ステップS1118では、図1のレリーズボタン105が全押し操作されたか否か、すなわち図2のスイッチ142(SW2)がオンされたか否かを判定する。そして該スイッチ142がオンしていなければ、ステップS1105に戻って視線検知、測光、焦点調節、絞り・シャッタ設定及びプレビュー画像表示を繰り返し実行する。
【0075】
スイッチ142がオン操作されたらステップS1118からステップS1121に進み、以降のレリーズ動作を実行する。
【0076】
ステップS1121では図2のクイックリターンミラー123及びサブミラー131を撮影光束外に退避させる。
【0077】
ステップS1122では、ステップS1116で設定した絞り値に応じて不図示の絞り機構を駆動する。
【0078】
ステップS1123では、同じくステップS1116で設定したシャッタースピードに基づいて図2のシャッター機構125を制御し、フィルムに被写体像を記録する。
【0079】
ステップS1124では不図示の絞り機構を開放に復帰駆動する。
【0080】
ステップS1125ではクイックリターンミラー123を撮影光束内の初期位置に復帰させる。
【0081】
ステップS1126では図2の巻き上げ手段を駆動して、クイックリターンミラー123及びフォーカルプレンシャッター125のメカニカルチャージと共に、フィルム126の1駒分の巻き上げを行なう。
【0082】
ステップS1127においては、前記フィルム給送中に図2の磁気信号記録手段135を用いて、フィルムの磁気媒体に撮影モード、主被写体位置、絞り値、シャッタースピード、焦点距離、撮影日時等の撮影条件を磁気的に記録する。
【0083】
ここで、図8に主被写体位置の定義を示す。
【0084】
157は視線検出センサで検知した撮影者の視線方向で、これが主被写体の代表位置に相当する。そこで撮影画面の左上の点156を原点とし、この原点からの横方向の距離Xと縦方向の距離Yで表わされる座標値OBJ(X、Y)が主被写体位置を表わす。
【0085】
ステップS1128ではイメージセンサ134で取得した撮影画像を表示手段111に表示し、撮影者に対してどのような写真が撮影されたのかを報知する。なお、当実施の形態ではフィルムへの露光に際してはクイックリターンミラー123が撮影光束外に退避してイメージセンサ134への光束が遮断されるため、該ミラー123の退避直前の画像が表示される。そして所定時間後にステップS1103に戻り、次の撮影に備える。
【0086】
図9は、上記図7のフローにおいて、「流し撮り」モードで撮影された画像を示す。主被写体152は振れること無く静止して記録されている。一方、背景153、154、155はフィルム面上で横方向に1mmだけ流れて撮影されている。これは図7のステップS1116で設定された像流れ変位δ=1〔mm〕に対応する。
【0087】
図10は、本発明の第1の実施の形態における画像再生装置の、画像処理及び画像出力フローを示す図である。
【0088】
画像再生装置本体181の電源スイッチ182をオン操作すると、ステップ1202においてCPU183はスリープ状態から制御状態に起動され、画像再生装置本体181内の各回路や周辺機器に電源が投入されるとともに、画像再現フローの実行が許容される。そして、ステップS1203において表示器184には不図示の初期画面が表示される。
【0089】
ステップS1204では、操作者による操作命令を受け付ける。
【0090】
ステップS1205では、前記ステップS1204において、プリント命令がなされたか否かの判定を行なう。そして該命令が指示されていない時はステップS1203に戻って待機し、該命令が指示されたと判定したらステップS1211に移行する。
【0091】
ステップS1211では、図2のフィルムスキャナ191を起動し、フィルムに記録された光学画像を読み取り、その結果をCPU183に転送する。
【0092】
ステップS1212では上記ステップS1211の画像読み取りと並行してフィルムの磁気層に記録された撮影情報を読み取り、その結果をCPU183に転送する。
【0093】
ステップS1213では読み取った画像のネガポジ反転、ホワイトバランス処理、γ調整等の画像最適化処理を施す。
【0094】
ステップS1214では、前記ステップS1212で読み取った撮影情報に基づき、撮影画像が「流し撮り」モードで撮影されたものか否かの判定を行なう。そして該画像が「流し撮り」モード以外で撮影された場合には、ステップS1218にジャンプする。
【0095】
するとステップS1218では、ステップS1213で最適化処理した画像をプリントアウトし、画像の再現として写真197を排出する。
【0096】
ステップS1214で影画像が「流し撮り」モードで撮影されたと判定された場合には、ステップS1215に進む。
【0097】
ステップS1215では、後述する方法で静止した主被写体と流れた背景とを分離し、主被写体の切り出しを行なう。
【0098】
ステップS1216では、ステップS1215で切り出しされた残りの背景画像に対して、後述する方法で流し撮り効果を強調する処理を施す。
【0099】
ステップS1217では、ステップS1216で流れ強調された背景に対してステップS1215で切り出しされた主被写体画像を埋め込み、最終画像を得る。
【0100】
そしてステップS1218で完成した最終画像をプリントアウトし、写真197を排出する。
【0101】
図11は図10で示したステップS1215の主被写体切り出しサブルーチンの制御フロー図、図11及び図12は当サブルーチンにおける主被写体切り出し過程を説明する図である。
【0102】
図11のステップS1301を経てステップS1302では、スキャナで読み取った画像を図12のごとく小ブロックに分割する。ここで一つのブロックは例えば100画素×100画素で構成され、図12では縦10ブロック×横16ブロックに分割されている。
【0103】
ステップS1303では、最初のブロックについて、ブロック内の画像をフーリエ変換し、画像の空間周波数分析を行なう。
【0104】
ステップS1304では、前記ステップS1303で分析した空間周波数の水平方向と垂直方向の比較を行なう。
【0105】
ステップS1305では、前記ステップS1304の比較結果から、当ブロックが流し撮りシーンの主被写体か背景かの判定を行なう。例えば縦横とも高周波成分が多い場合は静止した主被写体、横方向に対して縦方向の空間周波数が低ければ横方向に流れた背景、それ以外は不明と見なす。
【0106】
ステップS1306では、上記ステップS1303ないしステップS1305の演算が全ブロックに対して実行されたか否かを判定し、終了していなければステップS1303に戻って次のブロックに対する演算を実行し、終了した場合にはステップS1311に進む。
【0107】
この時点での演算結果を図12に示すが、濃い網点で塗られた領域が静止被写体と判定されたブロック、薄い網点で塗られた領域が流れ被写体と判定されたブロック、白抜きの領域が不明と判定されたブロックである。
【0108】
ステップS1311では、フィルムの磁気情報に記録された主被写体位置情報を、当サブルーチンで処理している画像のブロックに割り当てる。この主被写体位置情報は図8で説明した定義に従ってフィルムに磁気記録され、図11のステップS1212で読み出しされた情報である。該主被写体位置情報は、撮影画面内の座標値として記録されているため、当ステップではこの座標値を、当フローのステップS1302で分割したブロックの何番目に相当するかに変換する。
【0109】
ステップS1312では、前記ステップS1303ないしステップS1306で推定した主被写体ブロック群と、ステップS1311で認識した撮影時の主被写体位置情報から、より確度の高い主被写体ブロック群を抽出する。そしてこの主被写体ブロック群の境界を形成する境界ブロックを抽出する。これは図12のブロック群152になる。
【0110】
ステップS1313では、前記ステップS1312で抽出した各境界ブロックについて、ブロック内の主被写体画像と背景画像の境界線抽出を行なう。
【0111】
ここで背景画像は流し撮りのために流れており、主被写体は静止画像のため、両者の境界は高コントラストのエッジで構成されている。このエッジをトレースすることで、主被写体と背景の分離を行なう。
【0112】
ステップS1314では、前記境界線追跡演算が全境界ブロックに対して実行されたか否かの判定し、終了していなければステップS1313に戻って次の境界ブロックに対するエッジトレースを実行し、終了した場合にはステップS1315に進む。
【0113】
ステップS1315では、前記ステップS1313で演算した各境界ブロック内の境界線をつなぎ、主被写体画像を囲む一本の閉じた境界線を決定する。そしてこの境界線で囲まれた主被写体画像を、撮影画像から切り出す。図13にその結果を示すが、背景画像153に対して、主被写体が切り抜かれた領域が152で示されている。
【0114】
図14は図10で示したステップS1216の背景流しサブルーチンの制御フロー図、図15は当サブルーチンで用いられる画像処理フィルタを説明する図である。
【0115】
図11のステップS1401を経てステップS1402では、背景ブロックの空間周波数の平均化処理を行なう。
【0116】
これは図11のステップS1302ないしステップS1306で抽出された背景ブロックについて、2次元方向の空間周波数の平均値を求める。
【0117】
ステップS1403では、前記ステップS1402で演算した背景の空間周波数から、背景の像流れ量δSを求める。すなわち当ステップでは、図7のステップS1117で説明した、撮影時に設定した像流れ変位δを、撮影画像から復元する演算である。
【0118】
この演算式は、δS=K1/SFで表わされる。ここで、K1は所定の定数、SFは背景画像の流れ方向における主たる空間周波数である。
【0119】
ステップS1404では、背景画像の流し量を決定するパラメータを設定する。例えば撮影時の背景流れ量が1mmの場合、これを5倍にすれば、充分な流し撮り効果が得られる。図15はこのようにして得た流れパラメータを用いて作成した画像処理フィルタである。
【0120】
一般にディジタル化された2次元画像にボカシやエッジ強調等のフィルタ処理を施す場合、処理効果を決定するフィルタはm列×n行の2次元のマトリクスで表わされる。
【0121】
そこで、本発明の第1の実施の形態においては、流し撮り画像の背景の流れを強調するため、図15に示すフィルタを用いる。当フィルタは垂直方向に対して水平方向の次数が大きい2次元マトリクスで、中央の横方向ライン上には重み付け係数1が、その周辺には重み付け係数1/2を有した要素が並ぶ。
【0122】
そして先に認識した画像流れ量δS=の所定倍数、すなわちここでは5倍の5mmに相当する画素数が当マトリクスの横方向の列数になる。よって2次元画像のすべての画素に対して、当マトリクスを順次乗じていくと、画像の横方向の空間周波数を減少させ、流し撮りと同等の効果が得られる。
【0123】
ステップS1405では、ステップS1404で作成した図15のマトリクスフィルタを用いて、図13の背景画像に処理を行なう。そしてこの処理画像に、図12で切り抜き保存されていた主被写体画像を元の位置に埋め込んだものが、図16に示す最終画像となる。以上の処理が終了すると、ステップS1406にてリターンする。
【0124】
以上がカメラにおける撮影と、画像再生装置における画像処理及び出力の流れの詳細である。ここで撮影から画像出力までの一連の手順を、改めて以下に簡単に説明する。
【0125】
操作者が流し撮りを意図する場合、図5のごとくカメラの撮影モードを「流し撮り」モードに設定して撮影を行なう。
【0126】
するとカメラ101は、撮影レンズの焦点距離と流し撮りに伴うカメラのパンニング角速度から像面上で所定の像流れ変位δが生じるようにシャッタースピードを決定し、図6のごとく露出制御のプログラム線図を設定する。
【0127】
そして該線図と被写体輝度、フィルム感度情報からAPEX演算を行ない、適正なシャッタースピードと絞り値を決定してフィルムへの露光制御を行なう。
【0128】
露光後はフィルムを1駒分巻き上げるが、流し撮りモードによる撮影がなされたこと、撮影者の視線検知結果に基づいた撮影画面内の主被写体位置情報、その他の撮影情報が巻き上げ動作に同期してフィルムに塗布された磁気層に記録される。
【0129】
その後撮影者は撮影済みのフィルムをカメラから取り出し、写真ラボに現像処理を依頼する。そして現像処理を経たフィルムは、撮影者個人あるいはラボ業者が有する画像再生装置により、以下の処理が施される。
【0130】
まず現像済みのフィルムが収納されたカートリッジがフィルムスキャナに装填され、フィルムに記録された光学情報と、磁気層に記録された撮影情報が読み取りされる。
【0131】
そして撮影情報の中に流し撮りモードによる撮影がなされた情報が含まれていると、画像の空間周波数分析を行なって静止した画像と流れた画像の切り分けを行ない、これに磁気層に記録された主被写体位置情報を加味して主被写体と背景の分離を行ない、図13の背景画像信号を得る。
【0132】
続いて背景画像のみに所定の流れ強調フィルタを作用させ、流れ処理を施さない主被写体画像を埋め込んで画像処理を完了し、図16の最終画像を得る。そしてこの画像をモニタ上、あるいは記録紙上に出力する。
【0133】
なお上記第1の実施の形態では、主被写体位置情報は視線検知センサの情報を元に決定したが、カメラ背面のスクロールボタン112で撮影画面上の任意位置を選択する構成としても構わない。
【0134】
また主被写体位置の指定方法として、撮影画面を複数ブロックに分割して番号を割り振り、ブロック番号で指定する形態でも構わない。
【0135】
また、流し撮り効果を強調する画像処理方法は、図15に示した2次元フィルタの乗算に限定されるものではない。
【0136】
上記第1の実施の形態によれば、撮影時に流し取りモードが選択されると、主被写体は振れず、かつ背景には所定の流れが生じるような撮影条件が設定されるため、主被写体が振れてしまう失敗が防止できる。
【0137】
撮影された背景画像には所定の流れ量が生じているため、主被写体と背景の分離が正確に行なわれ、背景に流れ強調処理を施す際の誤処理が回避できる。
【0138】
撮影時に設定した撮影モード情報が画像とともに記録されて画像再生装置に伝達されるため、撮影者が特別な操作や注文をすること無く、簡単に所望の画像処理が施された写真を得ることができる。
【0139】
撮影時に入力あるいは検知された主被写体の画面内位置情報が、画像とともに記録されて画像再生装置に伝達されるため、主被写体と背景の分離が正確に行なわれ、背景に流れ強調処理を施す際の誤処理が回避できる。
【0140】
撮影画像の周波数特性に応じた画像処理のパラメータを自動決定するため、撮影者が特別な操作や注文をすること無く、簡単に所望の画像処理が施された写真を得ることができる、という効果がある。
【0141】
(第2の実施例)
前記第1の実施の形態は、流し撮りを効果的に撮影する実施形態を示した。
【0142】
以下に示す第2の実施例は、ポートレイト等で、背景を効果的にぼかす実施例を示す。なお、当実施例では、主被写体のみに焦点を合わせる撮影モードをポートレイトモードと称したが、被写界深度を狭くして特定の被写体のみに焦点を合わせる撮影技法を、シャロウフォーカス(ShallowFocus)と称することもある。
【0143】
図17ないし図25は本発明の第2の実施例に係わる図である。なお、当第2の実施の形態におけるカメラと画像再生装置の部材構成は、図1及び図2に示した第1の実施の形態のものと同一のため、重複説明は省略する。
【0144】
図17は、典型的なポートレイトシーンを示した図である。撮影画面251内には、主被写体である人物252、背景253、背景の一部の建物254、同じく背景の一部である木255が写っている。
【0145】
そして、当画像は通常のプログラムAEで撮影した場合を想定しており、被写体輝度が明るい場合には絞り制御値が小絞りになるため、主被写体252と背景253ないし255はすべて被写界深度内に収まり、背景のボケ効果は表現されていない。あるいは被写界深度の深いワイドレンズで撮影した場合も同様である。
【0146】
当実施の形態は、初心者でも簡単に雰囲気のあるポートレイト撮影が可能なカメラを提供するものである。
【0147】
図18は、本発明の第2の実施の形態のカメラ201における、表示器111の表示状態説明図である。なお、第2の実施の形態のカメラ201は第1の実施の形態のカメラ101と同一の部材構成となっているため、カメラ201の説明は図1及び図2で代用し、第1の実施の形態と作用の異なる部分のみ、新たな符号や番号を用いて説明する。
【0148】
図18はカメラ201のメインスイッチ104をオン操作し、カメラに電源を投入した時の、カメラ201の背面に配置された表示手段111と各種操作部材を併せて示している。
【0149】
表示手段111内の261はカメラの動作モード表示部、262は撮影モード選択指標である。163はシャッタースピード表示部、164は絞り値表示部である。
【0150】
図19は、カメラ201が有する露出制御のためのプログラム線図を示す図である。以下に図18と図19を用いて、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。
【0151】
図18に示す「プログラム」ないし「流し撮り」モードは、図5の第1の実施の形態と同様の動作をするモードで、図19のEV平面においてはプログラムモードの「P」を代表で示した。
【0152】
図18に示す「ポートレイト」は本実施例に特有の「ポートレイト撮影」モードで、撮影者によって「ポートレイト」モードが選択されると、撮影状況に応じて、図19の「PRT」で示すような線図が設定される。
【0153】
図20は、当第2の実施の形態のカメラ201における撮影操作の制御フローを示すフローチャートである。
【0154】
当フローチャートは図7に示した第1の実施の形態のフローに対して、ステップS1115の流し撮りモード判定部がステップS2115のポートレイトモード判定部に変わり、S1116の背景流れ速度認識がステップS2116の3次元情報認識に変わった点が異なり、他のステップは同一の作用をする。
【0155】
従って前述の図18及び図19を参照しながら、図20のフロー図を用いて第1の実施の形態に対して異なる部分のみ詳しく説明し、同一部分は簡単に説明する。
【0156】
ステップS2101よりステップS2102において、撮影者によってカメラ201のメインスイッチ104がオンされると、カメラ内のマイコン221はスリープ状態から制御状態に起動され、カメラ内の各回路に電源が投入されるとともに、撮影フローの実行が許容され、ステップS2103において表示器211には図18の初期画面が表示される。
【0157】
ステップS2104では、撮影者による撮影モードの選択が許可される。撮影者がモード選択ボタン113を押圧操作すると、表示器111には図18のごとく撮影モードが表示され、スクロールボタン112の上下方向の押圧操作で所望の撮影モードの選択が許可される。そして選択されたモードには、選択指標262が表示される。
【0158】
図18においては「ポートレイト」モードが選択されたことを示す。
【0159】
続いて図20のステップS2105において、レリーズボタン105に連動した撮影準備スイッチ141(SW1)をオン操作したか否かが判別される。そして該スイッチ141がオン操作されていたら、ステップS2111以降を実行し、オン操作されていない時はステップS2104に戻って撮影モードの選択受け付け状態で待機する。
【0160】
ステップS2105において、スイッチ141がオン操作された場合にはステップS2111に進み、第1実施例と同様にステップS2111で視線検知、ステップS2112で測光、ステップS2113で焦点調節、ステップS2114でプレビュー画像表示を行なう。
【0161】
ステップS2115では、ステップS2104で選択された撮影モードの判定を行なう。
【0162】
そして撮影モードが「ポートレイト」モード以外の場合には、ステップS2117にジャンプし、所定の露出制御線図に従ってシャッタースピードと絞り値が決定される。
【0163】
一方撮影モードが「ポートレイト」モードの場合は、ステップS2116にて撮影画面の3次元情報解析を行なう。これはステップS2113で実行した焦点検出の結果から、主被写体と背景のすべてを含んだ撮影画面内の被写体のデフォーカス分布(ピントずれ量の分布)を解析する。
【0164】
続いてステップS2117にて、シャッタースピードと絞り値の演算を行なう。具体的には、上記ステップS2116で検知した被写体の3次元情報から、基準絞り値Fを、F=DEFMAX/ε/K2にて演算する。
【0165】
ここで、DEFMAXこは焦点検出した領域内で最もピントずれ量の大きな領域、すなわちポートレイトシーンにおける背景のデフォーカス量、εは許容錯乱円径、K2は所定の係数である。
【0166】
そして本実施の形態ではK2=5としている。これは背景画像のボケの直径が許容錯乱円の5倍になるような絞り値を選択することになる。
【0167】
そこで例えばDEFMAX=0.6mm、ε=0.03mm、/K2=5とすると基準絞り値はF=4となり、図19PRTで示す露出制御線図が設定される。
【0168】
ここで、Kを過大に設定すると制御絞り値が明るくなり過ぎて、焦点深度が極端に狭くなり、主被写体の一部にしか焦点が合わなくなる。一方Kを過小に設定すると制御絞り値が暗くなり過ぎて、焦点深度が深くなり、後述する主被写体と背景の分離が困難になる。
【0169】
従ってKの値は上記問題が生じない適切な値にすると、効果的なポートレート写真が得られる。
【0170】
ステップS2118では、カメラ201のレリーズボタン105が全押し操作されたか否か、すなわち図2のスイッチ142(SW2)がオンされたか否かを判定する。そして該スイッチ142がオンしていなければ、ステップS2105に戻って視線検知、測光、焦点調節、絞り・シャッタ設定及びプレビュー画像表示を繰り返し実行する。
【0171】
スイッチ142がオン操作されたらステップS2118からステップS2121に進み、以降のレリーズ動作を実行する。
【0172】
ステップS2121ないしステップS2126は、第1の実施の形態の図7におけるステップS1121ないしステップS1126と同一の動作を実行する。
【0173】
ステップS2127においては、前記フィルム給送中に図2の磁気信号記録手段135を用いて、フィルムの磁気媒体に撮影モード、主被写体位置、絞り値、シャッタースピード、焦点距離、撮影日時等の撮影条件を磁気的に記録する。
【0174】
ここで、図21に主被写体位置の定義方法を示す。257は視線検出センサで検知した撮影者の視線方向で、これが主被写体の代表位置に相当する。そこで撮影画面の縦方向及び横方法をそれぞれ5分割した合計25の領域256に分割し、左上から右下に番号SL1からSL25を割り振る。
【0175】
そして視線方向257が含まれる領域SL18が主被写体位置を表わし、このコードを磁気記録する。
【0176】
ステップS2128ではイメージセンサ134で取得した撮影画像を表示手段111に表示し、撮影者に対してどのような写真が撮影されたのかを報知する。そして所定時間後にステップS1103に戻り、次の撮影に備える。
【0177】
図22は、上記図20のフローにおいて、「ポートレイト」モードで撮影された画像を示す。主被写体252には焦点が合っている。一方、背景253、254、255には、許容錯乱円径の5倍のボケが生じている。
【0178】
図23は、本発明の第2の実施の形態における画像再生装置281の、画像処理及び画像出力フローを示す図である。
【0179】
当フローチャートは図10に示した第1実施例のフローに対して、ステップS1215の主被写体切り出しサブルーチンの内容がステップS2215では変更されているのと、ステップS1216の背景流し処理サブルーチンがステップS2216の背景ボカシサブルーチンに変わった点が異なり、他のステップは同一の作用をする。
【0180】
また画像再生装置281も、第1実施例の画像再生装置本体181と部材構成は同一のため、説明は図1及び図2を用いて行なう。第1の実施形態に対して異なる部分のみ詳しく説明し、同一部分は簡単に説明する。
【0181】
画像再生装置281の電源スイッチ182をオン操作すると、ステップ2202においてCPU183はスリープ状態から制御状態に起動され、画像再生装置281内の各回路や周辺機器に電源が投入されるとともに、画像再現フローの実行が許容される。
【0182】
そして、ステップS2203において表示器184には不図示の初期画面が表示される。
【0183】
ステップS2204ないしステップS2213は、第1の実施の形態のステップS1204ないしステップS1213と同一の処理を行なう。
【0184】
ステップS2214では、前記ステップS2212で読み取った撮影情報に基づき、撮影画像が「ポートレイト」モードで撮影されたものか否かの判定を行なう。そして該画像が「ポートレイト」モード以外で撮影された場合には、ステップS2218にジャンプする。
【0185】
するとステップS2218では、ステップS2213で最適化処理した画像をプリントアウトし、写真197を排出する。
【0186】
ステップS2214で影画像が「ポートレイト」モードで撮影されたと判定された場合には、ステップS2215に進む。
【0187】
ステップS1215では、後述する方法で静止した主被写体と流れた背景とを分離し、主被写体の切り出しを行なう。
【0188】
ステップS1216では、ステップS1215で切り出しされた残りの背景画像に対して、後述する方法で流し撮り効果を強調する処理を施す。
【0189】
ステップS1217では、ステップS1216で流れ強調された背景に対してステップS1215で切り出しされた主被写体画像を埋め込み、最終画像を得る。
【0190】
そしてステップS1218で完成した最終画像をプリントアウトし、写真197を排出する。
【0191】
図24は図23で示したステップS2215の主被写体切り出しサブルーチンの制御フロー図、図25及び図26は当サブルーチンにおける主被写体切り出し過程を説明する図である。
【0192】
図24のステップS2301を経てステップS2302では、第1実施例と同様にスキャナで読み取った画像を図25のごとく小ブロックに分割する。
【0193】
ステップS2303では、最初のブロックについて、ブロック内の画像をフーリエ変換し、画像の空間周波数分析を行なう。
【0194】
ステップS2304では、前記ステップS2303で分析した空間周波数の水平方向及び垂直方向の比較及び数値判定を行なう。
【0195】
ステップS2305では、前記ステップS2304の比較結果から、当ブロックがポートレイトシーンの主被写体か背景かの判定を行なう。例えば縦あるいは横の少なくとも一方に高周波成分が多い場合は主被写体、縦横いずれの方向も空間周波数が低ければ背景と見なす。
【0196】
ステップS2306では、上記ステップS2303ないしステップS2305の演算が全ブロックに対して実行されたか否かを判定し、終了していなければステップS2303に戻って次のブロックに対する演算を実行し、終了した場合にはステップS2311に進む。
【0197】
この時点での演算結果を図12に示すが、濃い網点で塗られた領域がピントの合った被写体と判定されたブロック、薄い網点で塗られた領域がピントのぼけた被写体と判定されたブロックである。
【0198】
ステップS2311では、フィルムの磁気情報に記録された主被写体位置情報を、当サブルーチンで処理している画像のブロックに割り当てる。この主被写体位置情報は図21で説明した定義に従ってフィルムに磁気記録され、図23のステップS2212で読み出しされた情報である。
【0199】
該主被写体位置情報は、撮影画面内の小領域位置番号として記録されているため、当ステップではこの位置番号を、当フローのステップS2302で分割したブロックの何番目に相当するかに変換する。
【0200】
ステップS2312では、前記ステップS2303ないしステップS2306で推定した主被写体ブロック群と、ステップS2311で認識した撮影時の主被写体位置情報から、より確度の高い主被写体ブロック群を抽出する。
【0201】
そしてこの主被写体ブロック群の境界を形成する境界ブロックを抽出する。これは図25のブロック群252になる。
【0202】
ステップS2313では、前記ステップS2312で抽出した各境界ブロックについて、ブロック内の主被写体画像と背景画像の境界線抽出を行なう。ここで背景画像はピントずれのためにぼけており、主被写体はピントがあった画像のため、両者の境界は高コントラストのエッジで構成されている。このエッジをトレースすることで、主被写体と背景の分離を行なう。
【0203】
ステップS2314では、前記境界線追跡演算が全境界ブロックに対して実行されたか否かの判定し、終了していなければステップS2313に戻って次の境界ブロックに対するエッジトレースを実行し、終了した場合にはステップS2315に進む。
【0204】
ステップS2315では、前記ステップS2313で演算した各境界ブロック内の境界線をつなぎ、主被写体画像を囲む一本の閉じた境界線を決定する。そしてこの境界線で囲まれた主被写体画像を、撮影画像から切り出す。
【0205】
図26にその結果を示すが、背景画像253に対して、主被写体が切り抜かれた領域が252で示されている。
【0206】
図27は図23で示したステップS2216の背景ボカシ処理サブルーチンの制御フロー図、図28は当サブルーチンで用いられる画像処理フィルタを説明する図である。
【0207】
図27のステップS2401を経てステップS2402では、背景ブロックの空間周波数の最大値抽出を行なう。これは図24のステップS2302ないしステップS2306で抽出された背景ブロックについて、2次元方向の空間周波数の最大値を求める。
【0208】
ステップS2403では、前記ステップS2402で演算した背景の空間周波数から、背景のボケ量εSを求める。すなわち当ステップでは、図20のステップS2117で説明した、撮影時に設定した背景のボケ量を、撮影画像から復元する演算である。この演算式は、εS=K4/SF2で表わされる。
【0209】
ここで、K4は所定の定数、SF2は背景画像の最大空間周波数である。
【0210】
ステップS2404では、背景画像のボカシ量を決定するパラメータを設定する。例えば撮影時の背景ボケ量が許容錯乱円径0.03mmの5倍である0.15mmの場合、これを更に5倍である0.75mmにすれば、充分な背景ボケ効果が得られる。図28はこのようにして得たボケパラメータを用いて作成した画像処理フィルタである。
【0211】
図28のボカシフィルタは7×7次元のマトリクスで表わしてあるが、このマトリクスの次元数を前記ボカシ量の0.75mmに相当する画素数に設定すれば良い。
【0212】
ステップS2405では、ステップS2404で作成した図28のマトリクスフィルタを用いて、図26の背景画像に処理を行なう。そしてこの処理画像に、図25で切り抜き保存されていた主被写体画像を元の位置に埋め込んだものが、図29に示す最終画像となる。
【0213】
以上の処理が終了すると、ステップS2406にてリターンする。
【0214】
以上がカメラにおける撮影と、画像再生装置における画像処理及び出力の流れの詳細である。ここで撮影から画像出力までの一連の手順を、改めて以下に簡単に説明する。
【0215】
操作者がポートレイト撮影を意図する場合、図18のごとくカメラの撮影モードを「ポートレイト」モードに設定して撮影を行なう。するとカメラ201は、焦点検出装置で検知した被写体の3次元情報から、像面上で背景に所定のボケが生じるように絞り値を決定し、図19のごとく露出制御のプログラム線図を設定する。
【0216】
そして該線図と被写体輝度、フィルム感度情報からAPEX演算を行ない、適正なシャッタースピードと絞り値を決定してフィルムへの露光制御を行なう。
【0217】
露光後はフィルムを1駒分巻き上げるが、ポートレイトモードによる撮影がなされたこと、撮影者の視線検知結果に基づいた撮影画面内の主被写体位置情報、その他の撮影情報が巻き上げ動作に同期してフィルムに塗布された磁気層に記録される。
【0218】
その後撮影者は撮影済みのフィルムをカメラから取り出し、写真ラボに現像処理を依頼する。そして現像処理を経たフィルムは、撮影者個人あるいはラボ業者が有する画像再生装置により、以下の処理が施される。
【0219】
まず現像済みのフィルムが収納されたカートリッジがフィルムスキャナに装填され、フィルムに記録された光学情報と、磁気層に記録された撮影情報が読み取りされる。
【0220】
そして撮影情報の中にポートレイトモードによる撮影がなされた情報が含まれていると、画像の空間周波数分析を行なって焦点の合った画像と焦点のはずれた画像の切り分けを行ない、これに磁気層に記録された主被写体位置情報を加味して主被写体と背景の分離を行ない、図26の背景画像信号を得る。
【0221】
続いて背景画像のみに所定のボカシフィルタを作用させ、ボカシ処理を施さない主被写体画像を埋め込んで画像処理を完了し、図29の最終画像を得る。そしてこの画像をモニタ上、あるいは記録紙上に出力する。
【0222】
上記第2の実施の形態によれば、
撮影時にポートレイトモードが選択されると、主被写体は焦点深度内におさまり、かつ背景には所定のボケが生じるような撮影条件が設定されるため、主被写体がのピントが外れてしまう失敗が防止できる。
【0223】
撮影された背景画像には所定のボケが生じているため、主被写体と背景の分離が正確に行なわれ、背景にボカシ強調処理を施す際の誤処理が回避できる。
【0224】
撮影時に設定した撮影モード情報が画像とともに記録されて画像再生装置に伝達されるため、撮影者が特別な操作や注文をすること無く、簡単に所望の画像処理が施された写真を得ることができる。
【0225】
撮影時に入力あるいは検知された主被写体の画面内位置情報が、画像とともに記録されて画像再生装置に伝達されるため、主被写体と背景の分離が正確に行なわれ、背景にボカシ強調処理を施す際の誤処理が回避できる。
【0226】
撮影画像の周波数特性に応じた画像処理のパラメータを自動決定するため、撮影者が特別な操作や注文をすること無く、簡単に所望の画像処理が施された写真を得ることができる、という効果がある。
【0227】
前記第1及び第2の実施の形態は、磁気記録媒体が塗布された銀塩フィルムを用いる画像記録装置の実施例を示したが、画像を光電変換してメモリ媒体に記録する、いわゆる電子カメラ(デジタルカメラとも呼ばれている)でも同様の効果を発揮できる。
【0228】
また、画像再生装置での画像の出力を写真(プリントアウトされた紙情報)として説明したが、当然ながら画像出力として表示装置を用いることも本発明の実施にあたるものである。
【0229】
また、画像再生装置での画像の出力を写真(プリントアウトされた紙情報)として説明したが、当然ながら画像出力としてネットワークに画像情報を送ることも本発明の実施にあたるものである。
【0230】
(第3の実施例)
図30は本発明の第3の実施の形態に係わる図である。当実施の形態は、図2の第1の実施の形態に対して、銀塩フィルム116が撮像素子336に、メモリ138はカメラに対して着脱可能なカード型ICメモリ、いわゆるPCカード338に置き換わり、撮影された画像の光電変換信号はPCカード338に記録される点が異なる。
【0231】
また、第1の実施の形態において、撮影情報をフィルムに記録するための磁気信号記録手段135は、当実施の形態においては廃止され、撮影情報は画像信号とともに画像記録媒体としてのPCカード338に記録される。
【0232】
当カメラ301の動作は第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態のカメラの動作と本質的に変わるところはないので、詳しい説明は省略する。
【0233】
一方、画像再生装置本体181はPCカード338の情報を読み取るPCカードドライブ185を備えているため、第1及び第2の実施の形態で用いられたフィルムカートリッジ194の光学画像を処理するのと同様に、PCカード338に記憶された画像信号と撮影情報を読み出して、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様の画像処理を行ない、画像を出力することができる。
【0234】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、撮影時に作画意図に応じた撮影を行うとともに、画像再現時にも更に作画意図を強調する画像処理を施すため、作画意図に応じた画像が的確且つ高画質で取得可能な画像記録・再生システムが提供できる。
【0235】
また、請求項2の発明によれば、流し撮り撮影時の背景画像に像ぶれ強調処理を行うため、従来よりも高速のシャッタースピードで撮影しても充分な流し撮り効果のある画像を提供することが可能になる。
【0236】
また、請求項3の発明によれば、ポートレイト撮影時の背景画像にボケ強調処理を行うため、背景が充分にボケた雰囲気のあるポートレイト画像を提供することが可能になる。
【0237】
更に、請求項4の発明によれば、画像記録装置で撮影意図に応じて設定された撮影条件が画像再生装置にも伝えられ、作画意図に応じた効果を強調するための画像処理が画像再生装置でも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の画像記録・再生システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の画像記録・再生システムの詳細構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に好適な撮影シーンの図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおいて、従来の撮影モードで撮影した場合の撮影画像説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける表示手段の初期画面説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける露出制御プログラム線図の説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける撮影制御フロー図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける被写体位置の定義方法説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける、流し撮りモードで撮影された画像である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置におけるメイン制御フロー図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しサブルーチンフロー図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しの途中経過を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しの最終結果を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における背景流しサブルーチンフロー図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における画像処理フィルタの図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の画像再生装置における画像処理後の最終画像の図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に好適な撮影シーンの図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける表示手段の初期画面説明図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける露出制御プログラム線図の説明図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける撮影制御フロー図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける被写体位置の定義方法説明図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態の画像記録装置としてのカメラにおける、ポートレイトモードで撮影された画像である。
【図23】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置におけるメイン制御フロー図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しサブルーチンフロー図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しの途中経過を示す図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における被写体切り出しの最終結果を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における背景ボカシサブルーチンフロー図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における画像処理フィルタの図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態の画像再生装置における画像処理後の最終画像の図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態の画像記録・再生システムの詳細構成図である。
【符号の説明】
101、201、301 画像記録装置としてのカメラ
104 メインスイッチ
105 レリーズボタン
111、211、311 表示手段
112 スクロールボタン
113 モード選択ボタン
114 選択確定ボタン
126 画像記録媒体としてのフィルム
132 焦点検出装置
135 磁気信号記録手段メモリ
136 視線検知手段
137 角速度計
151、251 撮影画面
152、252 主被写体画像
153、154、155、253、254、255 背景画像
181 画像再生装置
184 表示手段
191 フィルムスキャナ
194 フィルムカートリッジ
195 プリンタ
197 写真
326 撮像手段
338 PCカード

Claims (6)

  1. 記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された前記記録媒体を用いて前記画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムにおいて、
    前記画像記録装置は、
    流し撮り効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択手段と、
    該撮影モード選択手段が流し撮り効果を得るためのモードである場合に、被写体に対して背景の像流れが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、
    前記選択された撮影モードに基づく撮影情報を前記記録媒体に記録する撮影情報記録手段を有し、
    前記画像再生装置は、
    前記画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析手段と、
    前記記録媒体に記録された前記撮影情報として流し撮り効果を得るための情報が含まれている場合に、前記解析手段の解析結果に基づき、前記画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、前記背景領域のみに対して流し撮り方向のブレ量を大きくするように前記画像を変化させる処理を行う画像処理手段を有することを特徴とする画像記録・再生システム。
  2. 前記撮影条件設定手段では、前記流し撮り効果としての像ぶれが生じるようなシャッタースピードが設定されることを特徴とした請求項1に記載の画像記録・再生システム。
  3. 記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された前記記録媒体を用いて前記画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムにおいて、
    前記画像記録装置は、
    被写体の背景をぼかしたボケ効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択手段と、
    該撮影モード選択手段がボケ効果を得るためのモードである場合に、被写体に対して背景のボケが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、
    前記選択された撮影モードに基づく撮影情報を前記記録媒体に記録する撮影情報記録手段を有し、
    前記画像再生装置は、
    前記画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析手段と、
    前記記録媒体に記録された前記撮影情報として前記ボケ効果を得るための情報が含まれている場合に、前記解析手段の解析結果に基づき、前記画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、前記背景領域のみに対してボケ効果を大きくするように前記画像を変化させる処理を行う画像処理手段を有することを特徴とする画像記録・再生システム。
  4. 記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された前記記録媒体を用いて前記画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムの制御方法であって、
    前記画像記録装置の制御方法は、
    流し撮り効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択工程と、
    該撮影モード選択工程で流し撮り効果を得るためのモードが選択された場合に、被写体に対して背景の像流れが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定工程と、
    前記選択された撮影モードに基づく撮影情報を前記記録媒体に記録する撮影情報記録工程を有し、
    前記画像再生装置の制御方法は、
    前記画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析工程と、
    前記記録媒体に記録された前記撮影情報として流し撮り効果を得るための情報が含まれている場合に、前記解析工程での解析結果に基づき、前記画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、前記背景領域のみに対して流し撮り方向のブレ量を大きくするように前記画像を変化させる処理を行う画像処理工程を有することを特徴とする画像記録・再生システムの制御方法。
  5. 前記撮影条件設定工程では、前記流し撮り効果としての像ぶれが生じるようなシャッタースピードが設定されることを特徴とした請求項4に記載の画像記録・再生システムの制御方法。
  6. 記録媒体に撮影画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置で画像が記録された前記記録媒体を用いて前記画像を再現させる画像再生装置からなる画像記録・再生システムの制御方法であって、
    前記画像記録装置の制御方法は、
    被写体の背景をぼかしたボケ効果を得るための撮影モードを選択する撮影モード選択工程と、
    該撮影モード選択工程でボケ効果を得るためのモードが選択された場合に、被写体に対して背景のボケが生じる撮影条件を設定する撮影条件設定工程と、
    前記選択された撮影モードに基づく撮影情報を前記記録媒体に記録する撮影情報記録工程を有し、
    前記画像再生装置の制御方法は、
    前記画像の縦方向の空間周波数と横方向の空間周波数を解析する解析工程と、
    前記記録媒体に記録された前記撮影情報として、前記ボケ効果を得るための情報が含まれている場合に、前記解析工程での解析結果に基づき、前記画像中の被写体領域と背景領域とを分離し、前記背景領域のみに対してボケ効果を大きくするように前記画像を変化させる処理を行う画像処理工程を有することを特徴とする画像記録・再生システムの制御方法。
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