JP4152854B2 - 周波数時間デインターリーブ回路、該周波数時間デインターリーブ回路を備えた復調装置、ならびに周波数時間デインターリーブ方法 - Google Patents

周波数時間デインターリーブ回路、該周波数時間デインターリーブ回路を備えた復調装置、ならびに周波数時間デインターリーブ方法 Download PDF

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Description

本発明は、地上波デジタル放送等で用いられるOFDM方式で変調された信号を受信して復調するための多重変調信号復調装置の構成に関する。
近年、映像信号または音声信号を伝送するシステムのために、高品質な伝送や周波数利用効率の向上に優れた変調方式として、OFDM(直交周波数分割多重、Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が実用化されている。
OFDM方式は、1チャンネルの帯域内に多数のサブキャリアを立てる変調方式である。ゴーストに強く、かつ、誤り訂正のためのデータ構成に工夫を加えることで周波数選択性フェージングにも耐性をもたせることができるため、地上波デジタルテレビジョン放送等において有効な変調方式である。
なお、ゴーストとは、電波が建物や地形などの障害によって反射・回折し、複数の経路から同じ電波を受信してしまうことによって、画面上の映像が重なり合って表示される現象である。また、周波数選択性フェージングとは、反射波等によって、同一の周波数に対して時間遅れのある同じ信号が重なると、周波数軸上で、一定周波数周期の突出ができる現象である。
OFDM方式の送信では以下の処理を行う。まず、例えばテレビジョン信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換し、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式で圧縮する。続いて、このデータ信号に、ノイズ等の伝送路におけるエラーの発生原因を分散させるために、バイトインターリーブおよびビットインターリーブの処理を施し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)または16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)または64QAM等の変調方式に応じたマッピングを行う。さらに、フェージング(送信者と受信者との距離や時間の変化によって、電波の強度が変化する現象)や信号の欠落等の伝送路におけるエラー発生原因を分散させて高品質の伝送を確保するために、時間インターリーブおよび周波数インターリーブの処理を施し、IFFT(逆高速フーリエ変換)を行って、直交変調後、RF(Radio Frequency)周波数(無線周波数)に周波数変換して送出する。
なお、インターリーブとは、エラーの発生原因が分散するようにデータの配置を並べ替えることである。
OFDM方式の受信では、OFDM方式で変調されて送信されたデータ信号が、送信と全く逆の手順の処理で復調される。
例えば、特許文献1には、図9に示すような、OFDM方式を用いた復調装置(受信装置)が開示されている。この図に示すように、特許文献1の復調装置は、チューナ111、アナログ/デジタル変換回路112、FFT回路113、プレデマッピング回路116a、周波数デインターリーブ回路114a、時間デインターリーブ回路115a、ビット変換回路116b、ビットデインターリーブ回路117、ビタビ復号回路118、バイトデインターリーブ回路119、RS復号回路120、MPEGデコード回路121、およびデジタル/アナログ変換回路122からなる。
チューナ111は、アンテナ(図示せず)で捉えられたRF信号(radio frequency、無線周波数信号)を与えられ、RF信号から指定されたチャネルの周波数をダウンコンバートして、ベースバンド信号とし、アナログ/デジタル変換回路112に出力する。
アナログ/デジタル変換回路112は、AD変換器とIQ検波器とから構成されている。そして、チューナ11から入力されたアナログ信号を、AD変換器で離散時間デジタル信号に変換する。さらに、IQ検波器で、ヒルベルト変換等を用いて、I軸(In−phase軸、実軸)データとQ軸(Quadrature軸、虚軸)データを生成し、FFT回路113に出力する。
FFT(高速フーリエ変換)回路113は、I軸データおよびQ軸データのそれぞれに高速フーリエ変換を行って、時間軸データから周波数軸データとし、プレデマッピング回路116aに出力する。
プレデマッピング回路116aは、FFT回路113によりフーリエ変換されたデータを、I軸およびQ軸データからデマッピングして、値を直接表すデータに変換し、周波数デインターリーブ回路114aに出力する。
周波数デインターリーブ回路114aは、プレデマッピング回路116aから送られたデータに対して周波数インターリーブの逆処理を行い、時間デインターリーブ回路115aに出力する。
時間デインターリーブ回路115aは、周波数デインターリーブ回路114aから送られたデータに対して時間インターリーブの逆処理を行い、ビット変換回路116bに出力する。
ビット変換回路116bは、時間デインターリーブされたデータを、変調方式に応じて2ビット、4ビットまたは6ビットのデータとする。
ビットデインターリーブ回路117は、ビット変換回路116bから送られたデータに対してビットインターリーブの逆処理を行い、ビタビ復号回路118に出力する。
ビタビ復号回路118は、ビットデインターリーブ回路117から送られたデータに対して、変調装置におけるバイトインターリーブとビットインターリーブの間に行われた畳込みの逆処理を行いつつ、誤りを訂正し、バイトデインターリーブ回路119に出力する。
バイトデインターリーブ回路119は、ビタビ復号回路118から送られたデータに対してバイトインターリーブの逆処理を行い、RS復号回路120に出力する。
RS(リードソロモン)復号回路120は、バイトデインターリーブ回路119から送られたデータに対して、変調装置におけるバイトインターリーブの前に行われたRS符号化の逆処理を行いつつ誤りを訂正し、MPEGデコード回路121に出力する。
MPEGデコード回路121は、RS(Reed Solomon、リードソロモン)復号回路120から送られたデータに対して、MPEG方式による圧縮の逆処理を行ってデータを伸長し、デジタル/アナログ変換回路122に出力する。
デジタル/アナログ変換回路122は、MPEGデコード回路121から送られたデータを、デジタル信号からアナログ信号に変換する。
こうして、OFDM方式で変調される前の映像信号および音声信号が、復調装置によって再生(復調)され、映像や音声を再現するために表示装置や音響装置等に出力される。
また、特許文献2には、時間デインターリーブを行う前に、I軸データとQ軸データの2種類のデータを、1種類のビットデータに変換するプレデマッピングを行い、時間デインターリーブに必要なメモリ容量を削減する技術が開示されている。
特開2001−320345号公報(公開日2001年11月16日) 特開2002−217861号公報(公開日2002年8月2日)
しかしながら、特許文献1に開示されている従来のOFDM方式の復調装置では、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブのために、大容量のメモリが必要であり、また、メモリへのアクセス回数が多いという問題がある。
特許文献1の復調装置の構成では、デインターリーブにおいて、データを一時的に記憶しておく必要がある。そのため、周波数デインターリーブ回路114a、時間デインターリーブ回路115a、ビットデインターリーブ回路117およびバイトデインターリーブ回路119が、それぞれメモリを備えている。
ところが、4種のインターリーブ(周波数インターリーブ、時間インターリーブ、ビットインターリーブ、バイトインターリーブ)のうち周波数インターリーブおよび時間インターリーブが対象とするデータの量は極めて大きい。
例えば、我が国の地上デジタル放送のための電波産業会の標準規格「ARIB STD−B31 (1.0版)(地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式)」によると、時間デインターリーブは、13のセグメントを一まとまりとしてセグメントの順番を変えることにより、また、各セグメント内およびセグメント間でのキャリアの順番を変えることにより行われる。このため、時間デインターリーブを行う際には、13のセグメントのデータを一時的に記憶する必要があり、時間デインターリーブ回路115aに大容量のメモリを備えなければならない。また、周波数デインターリーブを行う際にも大量のデータを扱う必要があり、周波数デインターリーブにも大容量のメモリが必要である。そして、大容量のメモリを搭載する必要があるため、復調装置の小型化および低コスト化が困難となっている。
また、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブのために必要なデータ量が大きいことは、復調装置のメモリ回路を大規模化するだけでなく、メモリアクセス回数を増大させる結果となり、信頼性の低下、消費電力の増大を招く。
したがって、地上波デジタル放送等のようにOFDM方式を用いて伝送される信号を受信するためのデジタル信号受信装置において、信頼性の向上、消費電力の低減を図るためには、このようなデインターリーブ処理に必要とされるデータをメモリに書き込む、あるいは読み出すためのメモリアクセス回数を削減することが必要である。特に、小型・軽量・低消費電力であることを要求される携帯機器においては、デインターリーブ処理に必要とされるデータのメモリアクセス回数を削減することがなおさら重要である。
ところで、上記の電波産業会の標準規格(ARIB STD-B31(1.0版))によると、放送波の1部分だけを受信する部分受信が可能である。特に、携帯機器においては消費電力の観点から、部分受信専用復調装置を備えることが望ましいが、図9に示した特許文献1の方法では、周波数デインターリーブ用メモリおよび時間デインターリーブ用メモリへのメモリアクセス回数については何ら改善されていない。
また、特許文献2の技術は、時間デインターリーブに必要なメモリ容量を削減するためのものであるが、この技術によって削減できるメモリ容量は、まだまだ十分とは言えない。また、特許文献2の技術では、周波数デインターリーブ用メモリおよび時間デインターリーブ用メモリへのメモリアクセス回数については何ら改善することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、直交周波数分割多重方式で伝送された部分受信信号の復調時における周波数デインターリーブ処理および時間デインターリーブ処理に必要なメモリの容量およびメモリアクセス回数を削減することにある。
本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、上記の課題を解決するために、直交周波数分割多重方式で伝送された部分受信信号に対して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを行う周波数時間デインターリーブ回路であって、入力されるデータに対して各キャリア毎に時間デインターリーブのための遅延時間を挿入して出力する遅延手段を備え、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに上記遅延手段に入力し、上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力することを特徴としている。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、上記遅延手段が、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアの数と同数のシンボルバッファメモリからなり、上記各シンボルバッファメモリが、上記1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアのうち、異なるキャリアのデータをそれぞれ時間デインターリーブするための遅延時間を挿入するものであって、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアのデータを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する上記シンボルバッファメモリにそれぞれ入力し、上記各シンボルバッファメモリに入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力する構成としてもよい。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、上記周波数時間デインターリーブ回路に入力されるデータに同期して、0からnc−1までの整数値からなるカウンタ値を0から昇順に出力するアドレスカウンタと、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを入力する上記遅延手段を特定するための第1変換アドレスと、上記各キャリアのデータを出力する上記遅延手段を特定するための第2変換アドレスとを生成する変換アドレス生成手段とを備え、上記第1変換アドレスが、周波数デインターリーブ前のキャリア順序がi1+1番目のキャリアをキャリア番号i1とすると、周波数デインターリーブ前のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値であり、上記第2変換アドレスが、周波数デインターリーブ後のキャリア順序がi2+1番目のキャリアをキャリア番号i2とすると、周波数デインターリーブ後のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値であることを特徴としている。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、周波数デインターリーブ前にキャリア番号i1のキャリアが周波数デインターリーブ後にキャリア番号F1(i1)に変換されるとすると、上記第1変換アドレスが(nc−1−F1(i1))×5を96で除算した余りの値であり、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いるキャリアの総数をncとすると、上記第2変換アドレスが、(nc−1−i2)×5を96で除算した余りの値であることを特徴としている。
また、本発明の復調装置は、上記の課題を解決するために、上記した周波数時間デインターリーブ回路を備えていることを特徴としている。
また、本発明の復調装置は、直交周波数分割方式の信号から抽出した直交座標値を、前記直交座標値に対応するビット情報に変換するデマッピング手段と、上記ビット情報に対して軟判定ビタビ復号を行うビタビ復号手段とを備えており、上記直交座標値に対応するビット情報への変換が、上記周波数時間デインターリーブ処理よりも前に行われ、上記デマッピング手段が、上記直交座標値の合計ビット長を、上記軟判定ビタビ復号のために必要なビット長とする構成としてもよい。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ方法は、上記の課題を解決するために、直交周波数分割多重方式で伝送された部分受信信号に対して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを行う周波数時間デインターリーブ方法であって、上記部分受信信号に含まれる各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する遅延手段にそれぞれ入力し、上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力することを特徴としている。
本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、以上のように、入力されるデータに対して各キャリア毎に時間デインターリーブのための遅延時間を挿入して出力する遅延手段を備え、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに上記遅延手段に入力し、上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力する。
上記の構成によれば、デランダマイズ前のキャリア順序ごとに上記遅延手段に入力されたデータが、時間デインターリーブされた上で、デランダマイズ後のキャリア順序で出力される。これにより、本発明の周波数デインターリーブ回路では、周波数デインターリーブと、時間デインターリーブとを、一括処理することが可能となる。
そして、周波数デインターリーブ(デランダマイズ)と時間デインターリーブとを一括処理することにより、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを別々に行う場合に比べて、メモリへのアクセス回数を半分に削減することが可能となる。また、デインターリーブ用のメモリへのアクセス回数を削減することにより、低消費電力化を達成することができる。
また、上記遅延手段は、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアの数と同数のシンボルバッファメモリからなり、上記各シンボルバッファメモリが、上記1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアのうち、異なるキャリアのデータをそれぞれ時間デインターリーブするための遅延時間を挿入するものであってもよい。
この場合、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアのデータを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する上記シンボルバッファメモリにそれぞれ入力し、上記各シンボルバッファメモリに入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力することになる。
上記の構成によれば、上記各キャリアのデータを、上記各キャリアのデータを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する上記シンボルバッファメモリにそれぞれ入力ことにより、時間デインターリーブを確実に行うことができる。
そして、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記シンボルバッファメモリに入力し、上記各シンボルバッファメモリに入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力することにより、周波数デインターリーブと時間デインターリーブとを一括処理することができる。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ回路は、アドレスカウンタと、変換アドレス生成手段とを備える構成としてもよい。
この場合、上記アドレスカウンタは、上記周波数時間デインターリーブ回路に入力されるデータに同期して、0からnc−1までの整数値からなるカウンタ値を0から昇順に出力する。そして、上記変換アドレス生成手段は、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを入力する上記遅延手段を特定するための第1変換アドレスと、上記各キャリアのデータを出力する上記遅延手段を特定するための第2変換アドレスとを生成する。
なお、上記第1変換アドレスは、周波数デインターリーブ前のキャリア順序がi1+1番目のキャリアをキャリア番号i1とすると、周波数デインターリーブ前のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値であり、上記第2変換アドレスは、周波数デインターリーブ後のキャリア順序がi2+1番目のキャリアをキャリア番号i2とすると、周波数デインターリーブ後のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値である。
上記第1変換アドレスによれば、周波数デインターリーブ前のキャリア順序のデータに対して時間デインターリーブのために各キャリアのデータに挿入すべき遅延時間および当該遅延時間を挿入するための遅延手段を特定することができる。
また、上記第2変換アドレスによれば、時間デインターリーブ後の各キャリアのデータに対して挿入されているべき遅延時間および当該遅延時間を挿入するための遅延手段を特定することができる。
したがって、上記第1変換アドレスおよび第2変換アドレスを用いて、各キャリアのデータを入力および出力する遅延手段を特定することにより、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを適切に一括処理することが可能となる。
また、上記カウンタ値に対応する上記第1変換アドレスおよび上記第2変換アドレスを用いて、データを入力する遅延手段およびデータを出力する遅延手段を特定することにより、上記周波数時間デインターリーブ回路に入力されるデータに同期して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブの一括処理を行うことが可能となる。
また、上記第1変換アドレスを(nc−1−F1(i1))×5を96で除算した余りの値とし、上記第2変換アドレスを、(nc−1−i2)×5を96で除算した余りの値としてもよい。
ここで、F1(i1)は、周波数デインターリーブ前にキャリア番号i1のキャリアが周波数デインターリーブ後にキャリア番号F1(i1)に変換されることを表している。また、ncは、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いるキャリアの総数である。
上記の構成によれば、上記第1変換アドレスによって、我が国の地上デジタル放送のための電波産業界の標準規格「ARIB STD−B31(1.0版)」に従って変調された部分受信信号における、周波数デインターリーブ前のキャリア番号に係るキャリアのデータに対して時間デインターリーブのために挿入すべき遅延時間を特定することができる。また、上記第2変換アドレスによって、上記電波産業界の標準規格に従って変調された部分受信信号における、周波数デインターリーブ後のキャリア番号に係るキャリアのデータに対して時間デインターリーブのために挿入すべき遅延時間を特定することができる。
したがって、上記の構成によれば、上記電波産業界の標準規格に従って変調された部分受信信号に対して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを適切に施すことができる。
また、本発明の復調装置は、以上のように、上記した周波数時間デインターリーブ回路を備えている。
上記構成の復調装置によれば、周波数デインターリーブと時間デインタ−リーブとを一括処理することができ、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブに必要とされるメモリアクセス回数を削減した復調装置を提供することができる。
また、本発明の復調装置は、デマッピング手段と、ビタビ復号手段とを備える構成としてもよい。そして、この場合には、上記直交座標値に対応するビット情報への変換が、上記周波数時間デインターリーブ処理よりも前に行われ、上記デマッピング手段が、上記直交座標値の合計ビット長を、上記軟判定ビタビ復号のために必要なビット長とすることが好ましい。
上記の構成によれば、デマッピング手段において変換されるビット情報のビット長を、上記軟判定ビタビ復号のために必要なビット長、すなわちQPSKの場合に2nビット、16QAMの場合に4nビット、64QAMの場合に6nビット、とすることができる(nは任意の自然数)。したがって、上記直交座標値の合計ビット長をNとすると、QPSKの場合にN>2n、16QAMの場合にN>4n、64QAMの場合にN>6nであれば、ビット情報のデータ量を削減することができる。
また、上記の構成では、このようなデマッピングが、周波数時間デインターリーブよりも前に行われるので、周波数時間デインターリーブを行うデータの総ビット数を減少させることができる。したがって、周波数時間デインターリーブのために用いられるメモリの容量をさらに削減することができる。
また、本発明の周波数時間デインターリーブ方法は、上記の課題を解決するために、上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する遅延手段にそれぞれ入力し、上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力する。
上記の構成によれば、デランダマイズ前のキャリア順序ごとに上記遅延手段に入力されたデータが、時間デインターリーブされた上でデランダマイズ後のキャリア順序で出力される。これにより、本発明の周波数デインターリーブ方法では、周波数デインターリーブと、時間デインターリーブとを、一括処理することが可能となる。
そして、周波数デインターリーブ(デランダマイズ)と時間デインターリーブとを一括処理することにより、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを別々に行う場合に比べて、メモリへのアクセス回数を半分に削減することが可能となる。また、デインターリーブ用のメモリへのアクセス回数を削減することにより、低消費電力化を達成することができる。
本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施の形態にかかる多重変調信号復調装置(本復調装置)は、OFDM方式を用いてデータの伝送を行う地上波デジタル放送を復調するためのものであり、アンテナや、表示装置、スピーカ(音響装置)といった他の装置とともに、地上波デジタル放送受信機に備えられるものである。
また、本復調装置は、放送波の1部分(部分受信信号)を受信するための地上波デジタル放送受信機に備えられる部分受信専用復調装置である。
(本復調装置の構成)
図2は、本復調装置の構成を示す概略ブロック図である。
この図に示すように、本復調装置は、制御回路(制御手段)10、チューナ11、アナログ/デジタル変換回路12、FFT回路13、デマッピング回路16、周波数時間デインターリーブ回路15、ビットデインターリーブ回路17、ビタビ復号回路18、バイトデインターリーブ回路19、RS復号回路20、MPEGデコード回路21、およびデジタル/アナログ変換回路22からなる。
制御回路10は、本復調装置の全動作を制御する、本復調装置の中枢部である。すなわち、制御回路10は、本復調装置に備えられる各構成要素を制御し、入力された信号を復調させるものである。
チューナ11は、入力されたRF信号から指定されたチャネルの周波数をダウンコンバートして、連続時間アナログ信号(アナログIF(Intermediate Frequency,中間周波数)信号あるいはアナログベースバンド信号)とするものである。
アナログ/デジタル変換回路12は、AD変換部とIQ検波部とから構成されている(ともに図示せず)。そして、AD変換部で、チューナ11から入力される連続時間アナログ信号を離散時間デジタル信号に変換し、さらに、IQ検波部で、ヒルベルト変換等を用いて、I軸(In−phase軸、実軸)データとQ軸(Quadrature軸、虚軸)データを生成する。
FFT(高速フーリエ変換)回路13は、アナログ/デジタル変換回路12から入力されるデータに対して、I軸データとQ軸データのそれぞれに高速フーリエ変換を行って、時間領域データを周波数領域データとするものである。
デマッピング回路16は、I軸データおよびQ軸データ(直交座標値)からデマッピングを行い、値を直接表すデータ(直交座標値に対応するビット情報)に変換するものである。
周波数時間デインターリーブ回路15は、FFT(高速フーリエ変換)回路13から入力されるデータに対して、地上波デジタル放送の送信時に変調装置において行われる周波数インターリーブの逆処理と時間インターリーブの逆処理を一括して行うものである。
ビットデインターリーブ回路17は、周波数時間デインターリーブ回路15から入力されるデータに対して、変調装置において行なわれるビットインターリーブの逆処理を行うものである。
ビタビ復号回路18は、ビットデインターリーブ回路17から入力されるデータに対して、変調装置においてバイトインターリーブとビットインターリーブの間に行われる、畳込みの逆処理を行いつつ、誤りを訂正するものである。
バイトデインターリーブ回路19は、ビタビ復号回路18から入力されるデータに対して、変調装置において行なわれるバイトインターリーブの逆処理を行うものである。
RS(リードソロモン)復号回路20は、バイトデインターリーブ回路19から入力されるデータに対して、変調装置において行なわれるRS符号化の逆処理を行いつつ、誤りを訂正するものである。
MPEGデコード回路21は、RS復号回路20から入力されるデータに対して、変調装置において行なわれるMPEG方式による圧縮の逆処理を行って、データを伸長するものである。
デジタル/アナログ変換回路22は、MPEGデコード回路21から入力されるデータを、デジタル信号からアナログ信号に変換するものである。
(本復調装置の動作)
図3は、本復調装置における復調処理の流れを示すフロー図である。この図に基づいて、本復調装置における復調処理の流れを説明する。
まず、チューナ11にRF信号が入力されることにより、本復調装置における復調処理が開始される。なお、このRF信号は、本復調装置とともに地上波デジタル放送受信機に備えられるアンテナによって捉えられたものである。
チューナ11にRF信号(部分受信信号)が入力されると、制御回路10は、チューナ11に、指定されたチャネルの周波数をRF信号からダウンコンバートさせ、連続時間アナログ信号(アナログIF信号あるいはアナログベースバンド信号)を生成させる(S1)。そして、この連続時間アナログ信号を、チューナ11からアナログ/デジタル変換回路12に出力させる。
なお、チャネルの指定は、図示しない操作入力部に対してユーザが行うようになっている。
次に、制御回路10は、アナログ/デジタル変換回路12を制御し、チューナ11から入力された連続時間アナログ信号であるアナログIF信号あるいはアナログベースバンド信号を、AD変換部で離散時間デジタル信号に変換させる(S2)。さらに、IQ検波部で、ヒルベルト変換等を用いて、AD変換部で変換された離散時間デジタル信号に対して直交分離を行い、I軸(In−phase軸、実軸)データとQ軸(Quadrature軸、虚軸)データ(直交座標値)を生成させる(S3)。そして、このように生成したI軸データおよびQ軸データを、アナログ/デジタル変換回路12からFFT回路13へ出力させる。
次に、制御回路10は、FFT(高速フーリエ変換)回路13に、時間軸データ(時間領域におけるI軸データ(I1)およびQ軸データ(Q1))のそれぞれに対する高速フーリエ変換を実行させ、周波数軸データ(周波数領域におけるI軸データ(I2)およびQ軸データ(Q2))に変換させる(S4)。そして、この周波数領域データI2およびQ2をFFT回路13からデマッピング回路16に出力させる。
次に、制御回路10は、デマッピング回路16を制御して、高速フーリエ変換後のデータをI軸データ(I2)およびQ軸データ(Q2)からデマッピングさせ、値を直接表すデータ(ビット情報)に変換させる(S5)。すなわち、制御回路10は、デマッピング回路16に直交座標値に対応するビット情報を生成させる。そして、制御回路10は、変換したデータをデマッピング回路16から周波数時間デインターリーブ回路15に出力させる。
ここで、デマッピング回路16に入力されたI軸データ(I2)とQ軸データ(Q2)は、変調装置においてマッピングされた際の変調方式に応じて、2ビット(QPSK)、4ビット(16QAM)または6ビット(64QAM)のデータに変換される。
したがって、周波数時間デインターリーブ回路15に出力されるデータのワード長は2ビット(QPSK)、4ビット(16QAM)または6ビット(64QAM)のデータとなる。ただし、図2では、デマッピング回路16において、I軸データ(I2)とQ軸データ(Q2)が、4ビットに変換される場合を図示している。なお、部分受信放送では6ビット(64QAM変調)は運用されないので、部分受信の場合には最大でも4ビット(16QAM変調)をデマッピングできればよい。
すなわち、デマッピング回路16は,入力された複素平面上の座標データ(キャリアシンボル)を、キャリアシンボルに割り当てられたビットデータに変換する。例えば、変調方式がQPSK変調の場合には第1象限は「00」、第2象限は「10」、第3象限は「11」、第4象限は「01」と定められている。ここで,各座標の値が0から1までの値に制限されているものとし、入力データとして実部(I軸座標値)=0.875、虚部(Q軸座標値)=0.753が与えられた場合、このデータは第1象限にあるので2ビットの出力値「00」が出力される。なお、16QAM変調の場合には各象限をさらに4つの領域に分割し、どの領域のデータが入力されたかを判定するので,4ビットの値が出力されることになる。
次に、制御回路10は、周波数時間デインターリーブ回路15を制御し、デマッピング後のデータに対して、変調装置において行なわれた周波数インターリーブの逆処理と時間インターリーブの逆処理と一まとめに処理する一括処理(周波数時間デインターリーブ)を行わせる(S6)。そして、周波数時間デインターリーブされたデータを、周波数時間デインターリーブ回路15からビットデインターリーブ回路17に出力させる。
本復調装置では、この周波数時間デインターリーブ回路15において、周波数デインターリーブと時間デインターリーブを一括処理することにより、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブに必要なメモリの容量を大幅に削減することが可能となっている。なお、周波数時間デインターリーブ回路15および周波数時間デインターリーブ回路15における処理の詳細については、後で詳しく説明する。
次に、制御回路10は、ビットデインターリーブ回路17を制御し、周波数時間デインターリーブ後のデータに対して、変調装置において行なわれたビットインターリーブの逆処理(ビットデインターリーブ)を行わせる(S7)。そして、この処理によって得られたデータを、ビットデインターリーブ回路17からビタビ復号回路18に出力させる。
次に、制御回路10は、ビタビ復号回路18を制御し、ビットデインターリーブ回路17から入力されたデータに対して、変調装置においてバイトインターリーブとビットインターリーブの間に行われた畳込みの逆処理を行わせつつ、誤りを訂正させる(ビタビ復号させる)(S8)。そして、この処理によって得られたデータをビタビ復号回路18からバイトデインターリーブ回路19に出力させる。
次に、制御回路10は、バイトデインターリーブ回路19を制御し、ビタビ復号回路18から入力されたデータに対して、変調装置において行なわれたバイトインターリーブの逆処理(バイトデインターリーブ)を行わせる(S9)。そして、この処理によって得られたデータをバイトデインターリーブ回路19からRS復号回路20に出力させる。
その後、制御回路10は、RS復号回路20を制御し、バイトデインターリーブ回路19から入力されたデータに対して、変調装置においてバイトインターリーブの前に行われたRS符号化の逆処理を行わせつつ、誤りを訂正させる(RS復号させる)(S10)。そして、この処理によって得られたデータを、RS復号回路20からMPEGデコード回路21に出力させる。
次に、制御回路10は、MPEGデコード回路21を制御し、RS復号回路20から入力されたデータに対して、変調装置において行われたMPEG方式による圧縮の逆処理(MPEGデコード)を行って、データを伸長させる(S11)。そして、この処理によって得られたデータをMPEGデコード回路21からデジタル/アナログ変換回路22に出力させる。
そして、制御回路10は、デジタル/アナログ変換回路22を制御し、MPEGデコード回路21から入力されたデータを、デジタル信号からアナログ信号に変換させる(S12)。さらに、制御回路10は、このように作成したアナログ信号を、デジタル/アナログ変換回路22から図示しない映像・音声等の出力装置に出力させる。
こうして、OFDM方式で変調される前の映像信号および音声信号が、本復調装置によって再生(復調)され、映像や音声を再現するために表示装置および音響装置に出力される。
(周波数時間デインターリーブ回路15)
ここで、本復調装置の周波数時間デインターリーブ回路15における周波数時間デインターリーブ処理について説明する。前述のように、周波数時間デインターリーブは、地上波デジタル放送の送信局側の変調装置において施された周波数インターリーブおよび時間インターリーブの逆変換を、一括処理するものである。
(周波数インターリーブおよび周波数デインターリーブ)
まず、地上波デジタル放送の送信局側の変調装置における周波数インターリーブについて説明する。図4は、変調装置に備えられる周波数インターリーブ回路の構成例を示している。
この図に示した周波数インターリーブ回路は、前述の標準規格(ARIB STD-B31 (1.0版))に則って周波数インターリーブを行うものである。したがって、本復調装置においては、この周波数インターリーブ回路における周波数インターリーブ処理の逆処理を行うことになる。
この周波数インターリーブ回路は、セグメント分割回路302、部分受信部306、差動変調部307、同調変調部308からなる。
そして、部分受信部306は、セグメント内キャリアローテーション回路303a、セグメント内キャリアランダマイズ回路304aからなる。
また、差動変調部307は、セグメント間インターリーブ回路309b、セグメント内キャリアローテーション回路303b、セグメント内キャリアランダマイズ回路304bからなる。
そして、差動変調部307は、セグメント間インターリーブ回路309c、セグメント内キャリアローテーション回路303c、セグメント内キャリアランダマイズ回路304cからなる。
この周波数インターリーブ回路における、処理の流れを説明する。
まず、入力データ301が、セグメント分割回路302にキャリア毎に入力されると、セグメント分割回路302が入力データ301を、セグメント毎に分割し、部分受信部306、差動変調部307、同期変調部308のいずれかに送る。
ここで、セグメントとは、周波数スペクトルに割り当てられたデータの単位である。アナログテレビジョン放送では、1つのチャンネルに周波数スペクトル上で6MHzの帯域幅を使用している。これに対して、デジタル地上波放送では、同じ6MHzの帯域幅を14等分して14個のセグメントとし、このうち13個のセグメントを使用する。なお、残りの1つのセグメントは、隣接する周波数帯域との隙間を空けるために用いる。また、部分受信では、この13個のセグメントのうち、1つのセグメントのみが用いられる。
また、各セグメントは、周波数スペクトルに割り当てられたデータの最小単位であるキャリアに分割される。各セグメントを構成するキャリアの数は、前述の標準規格(ARIB STD-B31 (1.0版))に規定されている、Mode1からMode3までの3種類のモードに応じて定められている。例えば、Mode1では1セグメントを108個のキャリアに分割し、このうち96個のキャリアをデータとして用いる。
なお、1セグメント内に含まれる、データとして用いられるキャリアの数をキャリア総数ncという。このキャリア総数ncは、前述の標準規格(ARIB STD-B31 (1.0版))では、Mode1では上記したように96であり、Mode2では192、Mode3では384と規定されている。
差動変調部307は、セグメント分割回路302からの入力データに対して、セグメント間インターリーブ回路309bでセグメント間インターリーブを施した後、セグメント内キャリアローテーション回路303bでセグメント内キャリアローテーションを施し、セグメント内キャリアランダマイズ回路304bでセグメント内キャリアランダマイズを施したデータを、出力データ305bとして出力する。
同様に、同期変調部308は、セグメント分割回路302からの入力データに対して、セグメント間インターリーブ回路309cでセグメント間インターリーブを施した後、セグメント内キャリアローテーション回路303cでセグメント内キャリアローテーションを施し、セグメント内キャリアランダマイズ回路304cでセグメント内キャリアランダマイズを施したデータを、出力データ305bとして出力する。
一方、部分受信の場合には1つのセグメントだけを扱うので、部分受信部306においては、セグメント分割回路302からの入力データに対するセグメント間インターリーブは施されない。したがって、部分受信部306は、セグメント内キャリアローテーション回路303aおよびセグメント内キャリアランダマイズ回路304aで、セグメント分割回路302からの入力データに対して、セグメント内キャリアローテーションおよびセグメント内キャリアランダマイズを施し、出力データ(部分受信信号)305aとして出力すればよいことになる。
ところが、部分受信の場合、以下に説明するように、セグメント内キャリアローテーションの前後でキャリア位置が変化しない。このため、部分受信部306では、実際には、セグメント内キャリアランダマイズのみが行われる。
ここで、セグメント内キャリアローテーション回路303a〜303cで施される、セグメント内キャリアローテーションについて説明する。図5(a)および(b)は、セグメント内キャリアローテーションの例を示す模式図である。
上記したように、前述の標準規格(ARIB STD-B31 (1.0版))では、Mode1からMode3までの3種類のモードが定められており、図5(a)および(b)はMode1の場合の例である。なお、Mode1では1セグメント内でデータとして用いられるキャリア数は96キャリアで、この96個の各キャリアにはキャリア番号0から95が割り振られる。
図5(a)および(b)において、「S'i,j,k」は、j+1番目のシンボル(シンボル番号j)におけるk+1番目のセグメント(セグメント番号k)のi+1番目のキャリア(キャリア番号i)を表している。
ここで、シンボルとは、時間軸方向に対する最小単位である。すなわち、各キャリアは、時間軸方向に対して、このシンボル単位でデータが変化する。なお、本復調装置では、個々のキャリアを1つずつ処理するのではなく、全てのキャリアをまとめたデータをシンボル期間ごとに処理するようになっている。
図5(a)は、セグメント内キャリアローテーション前後の各キャリアの位置をそれぞれ示している。すなわち、図5(a)の上部は、セグメント内キャリアローテーション前の、各キャリアの位置を表しており、図5(a)の下部は、セグメント内キャリアローテーション後の、各キャリアの位置を表している。この図に示したように、セグメント内キャリアローテーション前のキャリア「S'i,j,k」の順序は、「S’(k mod 96),j,k」、「S’(k+1 mod 96),j,k」、「S’(k+2 mod 96),j,k」、・・・・、「S’(k+95 mod 96)」の順に並び替えられる(変換される)。ここで、k mod 96はkを96で割った時の余りを求める演算である。
図5(b)は、k=3の場合のセグメント内キャリアローテーション前後における各キャリアの順序を示している。すなわち、図5(a)の上部は、k=3の場合の、セグメント内キャリアローテーション前の各キャリアの位置を表しており、図5(a)の下部は、k=3の場合の、セグメント内キャリアローテーション後の各キャリアの位置を表している。
この図に示したように、セグメント番号3のセグメントでは、セグメント内キャリアローテーションによって、キャリア番号を3個だけ巡回的にずらされる。すなわち、k=3の場合、1番目〜3番目のキャリアが、それぞれ94番目〜96番目とされ、4番目〜96番目のキャリアが、それぞれ1番目〜93番目となるように、各キャリアの順序が巡回的にずらされる。
なお、モード(Mode)が異なると1セグメント内に含まれるキャリア総数が異なるが基本的な処理は図5(a)および(b)に示したMode1の場合と同じである。すなわち、セグメント番号kのセグメントではキャリア番号をk個だけ巡回的にずらす処理が行われる。
ここで、部分受信の場合は、上記したように、1つのセグメント(セグメント番号k=0)のみを使用するので、キャリアローテーション後もキャリア位置は変化しない。この結果、部分受信部306では、セグメント内キャリアランダマイズのみが行われることになる。すなわち、本復調装置は部分受信専用復調装置であるため、本復調装置における周波数デインターリーブはセグメント内キャリアデランダマイズのみを行うことになる。
図6は、本復調装置における周波数時間デインターリーブの概念を示す説明図である。この図に示すように、本復調装置における周波数時間デインターリーブは、周波数時間デインターリーブとしてのセグメント内キャリアデランダマイズと、時間デインターリーブとを行うことになる。
次に、セグメント内キャリアデランダマイズ(以下、デランダマイズという)について説明する。デランダマイズは図4に示した周波数インターリーブ回路に備えられているセグメント内キャリアランダマイズ回路304a〜304cで行われる、セグメント内キャリアランダマイズ(以下、ランダマイズという)の逆変換である。
前記規格(ARIB STD-B31(1.0版))で規定されている、Mode1についてのランダマイズの変換表(ランダマイズ変換表)、および、その逆変換であるデランダマイズの変換表(デランダマイズ変換表)をそれぞれ表1と表2に示す。
Figure 0004152854
Figure 0004152854
なお、表中のi2は、ランダマイズ前のキャリア番号を表し、i1はランダマイズ後のキャリア番号を表す。デランダマイズでは、キャリア毎にデータを処理する。このため、キャリア番号は入出力の順序をも表している。例えば、表1では、1番目にランダマイズ手段(図示せず)に入力されたキャリア番号0のキャリアが、ランダマイズ後にはキャリア番号80に変換され、上記ランダマイズ手段から81番目に出力される。
また、デランダマイズとは、送信局側の変調装置において表1に示したランダマイズ変換表に基づいて出力の順序を入れ替えられたデータを、表2に示したデランダマイズ表に基づいて元の順序に戻す処理である。なお、表3と表4に、前記規格(ARIB STD-B31(1.0版))で規定されている、Mode2およびMode3のデランダマイズ表をそれぞれ示す。
Figure 0004152854
Figure 0004152854
前記規格(ARIB STD-B31(1.0版))では、これらのデランダマイズ表に従って、デランダマイズ前にキャリア番号i1であったデータはキャリア番号i2に変換しなければならない。そして、i1からi2への変換は1対1の写像であるから、この写像を記号F1で表すと、下式(1)が成り立つ。
デランダマイズ:
i2=F1(i1) ・・・(1)
(時間インターリーブおよび時間デインターリーブ)
次に、時間インターリーブについて説明する。
時間インターリーブでは、ランダマイズで順序を並べ替えられたキャリアを、各セグメント内においてシンボルバッファに一旦記憶した上で、時間をずらして出力する処理が行われる。すなわち、各キャリアのデータは、各キャリアを時間デインターリーブするための遅延シンボル数(遅延時間、遅延バッファ)が挿入されて出力される。
上記のように、本復調装置におけるデランダマイズ前後のキャリア番号をそれぞれi1,i2で表す場合、変調装置におけるランダマイズは時間インターリーブよりも後に行われるので、時間インターリーブ時のキャリア番号はi2で表される。すなわち、変調装置からは、時間インターリーブ後に、ランダマイズによってキャリア番号がi2からi1に変換されたデータが送信される。
変調装置における時間インターリーブでは、キャリア番号i2のデータには、下式(2)のように定義したm1(i2)を用いて、下式(3)で表されるD1(i2)の長さの遅延量(遅延シンボル数)が挿入されている。
m1(i2)=(i2×5) mod 96 ・・・(2)
D1(i2)=I×m1(i2) ・・・(3)
ここで、Iはインターリーブ長と呼ばれる、変調装置において外部から与えられる変数であり、0、2、4、8、16のいずれかの値をとる。デジタル地上放送の場合、放送局がこのインターリーブ長Iの値を設定し、設定した値を放送電波に乗せて送信する。したがって、受信側では、受信した放送電波から読み取ったインターリーブ長Iに基づいて、時間インターリーブを行うことになる。
表5は、Mode2、I=2の場合の、時間インターリーブの一例を示している。
表5における一行目(1番上の行)は、各キャリアに挿入される遅延シンボル数を示し、2行目は、キャリア番号を示している。また、3行目以下の1列目(1番左の列)は、時間インターリーブ後のシンボル番号、2列目以降は、時間インターリーブ前のシンボル番号を示している。
すなわち、表5は、時間インターリーブ回路(図示せず)に入力されたデータのキャリア番号と、各キャリアに挿入される遅延シンボル数との関係、および各キャリアにおける時間インターリーブ前後のシンボル番号の関係を示している。なお、各キャリアに挿入される遅延シンボル数は、上式(2)および(3)から求められる。
Figure 0004152854
例えば、キャリア番号1では、入力時にシンボル番号0に含まれていたデータが、出力時には遅延シンボル数10だけ遅延されてシンボル番号10のシンボルに含まれて出力される。同様に、キャリア番号1において、入力時にシンボル番号7に含まれていたデータは、出力時には遅延シンボル数10だけ遅延されてシンボル番号17のシンボルに含まれて出力される。
また、例えば、キャリア番号20では、入力時にシンボル番号0に含まれていたデータが、出力時には8シンボル遅延されてシンボル番号8のシンボルに含まれて出力され、入力時にシンボル番号1に含まれていたデータは、出力時には8シンボル遅延されてシンボル番号9のシンボルに含まれて出力される。
次に、通常の復調装置で行われる時間デインターリーブについて説明する。時間デインターリーブは、時間インターリーブの逆処理を行う。すなわち、送信装置における時間インターリーブによってシンボル番号が入れ替えられたデータを、元のシンボル番号順に並べ替える処理を行う。このために、デランダマイズで順序を並べ替えた(ランダマイズ前の順序に戻した)キャリアを、各セグメント内においてシンボルバッファに一旦記憶した上で、時間をずらして出力する処理が行われる。
具体的には、デランダマイズ後のキャリア番号i2のデータに、下式(6)によって表される遅延量D2(i2)の遅延シンボル数を挿入して(遅延シンボル数D2(i2)に相当する遅延時間だけずらして)出力する。
ここで、下式(6)におけるm2(i2)は、下式(5)によって定義される値である。なお、以下の説明では、遅延シンボル数を特徴付けている値m2(i2)をシンボルバッファ係数と呼ぶ。また、下式(5)におけるF2(i2)は、下式(4)のように定義される写像F2によって変換された値である。
F2(i2)=(nc−1−i2) ・・・(4)
m2(i2)=(F2(i2)×5) mod 96・・・(5)
D2(i2)=I×m2(i2) ・・・(6)
ここで、ncは1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアの総数であり、Modeによって値が決まる。ncはMode1では96、Mode2では192、Mode3では384である。
例えば、表5に示したような時間インターリーブが施されたデータに対して時間デインターリーブを行う場合、時間デインターリーブ前のキャリア番号0における各シンボル番号のデータに挿入する遅延シンボル数は、上式(4)〜(6)にnc=192およびi2=0を代入することにより182シンボルとなる。同様に、キャリア番号1における各シンボル番号のデータに挿入する遅延シンボル数は、172となる。
ここで、時間デインターリーブにおいて、キャリア番号1のデータに挿入する遅延シンボル数は、キャリア番号0のデータに挿入する遅延シンボル数よりも10(=172−182)シンボル少ない。一方、変調装置における時間インターリーブで、キャリア番号1のデータに対して挿入した遅延シンボル数「10」は、キャリア番号0のデータに対して挿入した遅延シンボル数「0」よりも10シンボル多い。
したがって、各キャリアに含まれるデータについて、上記のような時間デインターリーブを行うことにより、時間インターリーブ前のシンボル番号(シンボル順序)に変換することができる。
図7は、前記規格書(ARIB STD-B31(1.0版))に定められたセグメント内時間デインターリーブ回路の概略構成を示している。この図に示すように、セグメント内時間デインターリーブ回路には、入力されるキャリア総数に応じた数のシンボルバッファメモリが備えられている。そして、これらのシンボルバッファメモリは、入力されたデータに対して、それぞれ異なる遅延シンボル数を挿入して出力するようになっている。
上記したように、デランダマイズ前のキャリア番号i1のデータはデランダマイズ後にはキャリア番号i2に変換されるので、図7のセグメント内時間デインターリーブ回路に入力されるデータの番号(0,・・・,nc−3,nc−2,nc−1)はデランダマイズ後のキャリア番号i2である。
また、図7に記載した各シンボルバッファメモリおけるI×mnc−1,・・・,I×m,I×m,I×mは、各シンボルバッファメモリが、入力されたデータに対して挿入する遅延シンボル数を表している。すなわち、図7では、シンボルバッファ係数m2(i2)をmnc−1−i2で表すことにより遅延シンボル数D2(i2)を、I×mnc−1,・・・,I×m,I×m,I×mとして表している。
これにより、例えば、表5に示したような時間インターリーブが施されたデータに対して時間デインターリーブを行う場合、時間デインターリーブ前にキャリア番号0のデータは、I×mnc−1シンボルバッファメモリに入力され、182(=D2(0))シンボルの遅延シンボル数が挿入されて出力される。
同様に、時間デインターリーブ前にキャリア番号1のデータは、I×mnc−2シンボルバッファメモリに入力され、172(=D2(1))シンボルの遅延シンボル数が挿入されて出力される。
なお、各キャリアにおけるシンボル番号は、時間デインターリーブによって遅延シンボル数に相当する時間だけ巡回的にずらされるが、各シンボルの入力順序と出力順序は変わらない。つまり、各キャリアにおいて、最初にシンボルバッファメモリに入力されたデータが、最初に出力される。例えば、表5の例におけるキャリア番号1に含まれる各シンボル番号のデータは、入力されたデータを10シンボルに相当する時間だけ遅延させて出力するI×mnc−2シンボルバッファメモリに蓄えられ、入力された順序と同じ順序で出力される。したがって、時間デインターリーブ回路に備えられるシンボルバッファメモリは、入力されたデータを、入力された順序と同じ順序で出力するFIFO(First−In−First−Out、先入れ先出し)メモリとなる。
図7に示したセグメント内時間デインターリーブ回路では、このように、入力されたデータに対して、それぞれ異なるシンボルバッファを挿入して出力する、入力されるキャリア総数に応じた数のシンボルバッファメモリを備えている。そして、各キャリアのデータを、キャリア番号毎に、適切なシンボルバッファメモリに入力することにより、時間デインターリーブを行うことが可能となっている。
(周波数時間デインターリーブ回路15の構成)
次に、本復調装置の周波数時間デインターリーブ回路15ついて説明する。
本復調装置における周波数時間デインターリーブ回路15は、上述したデランダマイズと時間デインターリーブとを一括処理するものである。
図1に、本復調装置における周波数時間デインターリーブ回路15の概略構成例を示す。
この図に示すように、本復調装置の周波数時間デインターリーブ回路15は、アドレスカウンタ1002、アドレスバス1003、ルックアップテーブル(変換アドレス生成手段)1004、アドレスバス1005、アドレスバス1006、セレクタ1007、デコーダ1008、メモリ(遅延手段)1013、データバス1009、セレクタ1010で構成されている。そして、セレクタ1010には、入力データ線1001および出力データ線1011が接続されている。なお、この周波数デインターリーブ回路15における各構成要素は、本復調装置に備えられている制御回路10によって、制御されるようになっている。
アドレスカウンタ1002は、制御回路10からの指示に応じ、入力データに同期して0からnc−1までの整数値からなるカウンタ値を生成し、アドレスバス1003に出力するものである。
アドレスバス1003は、アドレスカウンタ1002からの出力をルックアップテーブル1004に伝達する伝送路である。
ルックアップテーブル1004は、アドレスカウンタ1002からアドレスバス1003を介して入力されたカウンタ値に応じて、後述する2つのシンボルバッファ係数を、アドレスバス1005および1006にそれぞれ出力するものである。
アドレスバス1005およびアドレスバス1006は、ルックアップテーブル1004からの出力をセレクタ1007に伝達する伝送路である。
セレクタ1007は、制御回路10の指示に応じて、アドレスバス1005またはアドレスバス1006から伝達されるルックアップテーブル1004からの出力のいずれかを、アドレスバス1012に出力するものである。
アドレスバス1012は、セレクタ1007からの出力をデコーダ1008に伝達する伝送路である。
デコーダ1008は、制御回路10から指定される各モード(Mode1〜3)毎に、メモリ1013に備えられた複数のシンボルバッファメモリの中から、書き込みおよび読み出しを行うシンボルバッファメモリを適切に選択できるようになっている。
メモリ1013は、入力されるデータのキャリア総数ncに応じた内部構造を有しており、キャリア総数ncと同数のシンボルバッファメモリ(遅延手段)M〜Mnc−1を備えている。
なお、シンボルバッファメモリM〜Mnc−1は、書き込まれたデータに対して、それぞれ異なる遅延シンボル数を挿入して出力するものである。すなわち、シンボルバッファメモリがM〜Mnc−1は、異なるキャリアのデータをそれぞれ時間デインターリーブするために、入力された各キャリアのデータに対して遅延シンボル数を挿入して出力するものである。
また、シンボルバッファメモリM〜Mnc−1には、デランダマイズ後のキャリア番号i2=0〜nc−1のデータがそれぞれ書き込まれる。そして、各シンボルバッファメモリM〜Mnc−1において書き込まれたデータに挿入される遅延シンボル数は、制御回路10によって指定されるインターリーブ長Iに基づいて、上式(4)〜(6)によって決定される。
また、各シンボルバッファメモリは、(I×m2(i2)+2)ワードのメモリ容量(記憶容量)を有している。すなわち、シンボルバッファメモリM〜Mnc−1のメモリ容量は、それぞれ(I×m2(0)+2)〜(I×m2(nc−1)+2)である。
また、シンボルバッファメモリM〜Mnc−1は、入力されたデータにおける各シンボルの順序を、入力された順序と同じ順序で出力するFIFO(First−In−First−Out、先入れ先出し)メモリである。
データバス1009は、セレクタ1010とメモリ1013とを接続する伝送路である。
セレクタ1010は、制御回路10の指示に応じて、入力データ線1001または出力データ線1011のいずれかを、データバス1009に接続するものである。すなわち、メモリ1013への書き込み時には、入力データ線1001から入力されるデータ(書き込みデータSi1)を、データバス1009を介してメモリ1013に入力し、メモリ1013からの読み出し時には、データバス1009から伝送されるメモリ1013から読み出されたデータ(読み出しデータSi2)を、出力データ線1002に出力するものである。
入力データ線1001は、デマッピング回路16から出力されたデータ(書き込みデータSi1)をセレクタ1010に伝達するための伝送路である。
出力データ線1002は、メモリ1013から読み出されたデータ(読み出しデータSi2)をセレクタ1010からビットインターリーブ回路17に伝達するための伝送路である。
(周波数時間デインターリーブ回路15の動作)
ここで、本復調装置の周波数デインターリーブ回路15における処理の流れについて図8に基づいて説明する。
まず、本復調回路の制御回路10が、アドレスカウンタ1002に、カウンタ値bを、アドレスバス1003を介してルックアップテーブル1004へ出力させる(S20)。ここで、アドレスカウンタ1002におけるカウンタ値bは、本復調装置が動作を開始した初期状態では0に設定されている。
次に、制御回路10は、ルックアップテーブル1004に格納されているデータのうち、カウンタ値bに対する2つのシンボルバッファ係数m2(F1(b))(第1変換アドレス)およびm2(b)(第2変換アドレス)を出力させる(S21)。すなわち、制御回路10は、シンボルバッファ係数m2(F1(b))を、ルックアップテーブル1004からアドレスバス1005を介してセレクタ1007に出力させるとともに、m2(b)を、ルックアップテーブル1004からアドレスバス1006を介してセレクタ1007に出力させる。
なお、本復調装置における周波数時間デインターリーブ回路では、以降で説明するように、データを書き込むシンボルバッファメモリを特定するためにシンボルバッファ係数m2(F1(b))を用い、データを読み出すシンボルバッファメモリを特定するためにシンボルバッファ係数m2(b)を用いるようになっている。また、ルックアップテーブル1004には、出力するシンボルバッファ係数のキャリア番号を表すカウンタ値bと、シンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)を関連付けた表が格納されている。これにより、ルックアップテーブル1004は、与えられたカウンタ値bに対応する2つのシンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)を、自身に格納されている表から選択して出力することができるようになっている。
ここで、ルックアップテーブル1004から出力される2つのシンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)について説明する。
デランダマイズ処理の前後におけるキャリア番号i1およびi2は、式(1)に示したように、1対1に対応している。このため、デランダマイズ前のキャリア番号i1は、デランダマイズ後のキャリア番号i2に対応するシンボルバッファ係数m2(i2)とも1対1に対応している。
すなわち、デランダマイズ前のキャリア番号i1に対応するシンボルバッファ係数m2(i2)は、式(1)、式(4)、式(5)より、下式(7)のように求めることができる。
m2(i2)=m2(F1(i1))
=(nc−1−F1(i1))×5 mod 96・・(7)
したがって、デランダマイズ前のキャリア番号i1に対応するシンボルバッファ係数は、m2(F1(i1))であり、デランダマイズ前に、事前に計算しておくことができる。すなわち、m2(F1(b))は、デランダマイズ前のキャリア番号がbのキャリアに対して、時間インターリーブのために挿入すべき遅延シンボル数を特定するためのシンボルバッファ係数を表している。また、m2(b)は、デランダマイズ後のキャリア番号がbのキャリアに対して、時間インターリーブのために挿入すべき遅延シンボル数を特定するためのシンボルバッファ係数を表している。
表6に、式(7)によって求めた、Mode1の場合の、デランダマイズ前のキャリア番号i1と、そのキャリアに対して時間デインターリーブのために挿入すべき遅延シンボル数を特定するためのシンボルバッファ係数m2(F1(i1))との対応関係を示す。
Figure 0004152854
また、Mode1の場合の、デランダマイズ後のキャリア番号i2と、そのキャリアに対して時間デインターリーブのために挿入すべき遅延シンボル数を特定するためのシンボルバッファ係数m2(i2)との対応関係を、表7に示す。
Figure 0004152854
次に、制御回路10は、セレクタ1007を制御し、ルックアップテーブル1004からアドレスバス1005を介して入力されるシンボルバッファ係数m2(F1(b))を、アドレスバス1012を介してデコーダ1008に入力させる(S22)。
また、制御回路10は、セレクタ1010を制御し、入力データ線1001を回してデマッピング回路16から出力されたデータ(書き込みデータSi1)を、データバス1009を介してメモリ1013に入力させる(S23)。
この書き込みデータSi1は、デランダマイズ前のキャリア番号i1の昇順で、キャリア番号毎に、入力データ線1001から入力されてくる。
次に、制御回路10は、デコーダ1008を制御し、書き込みデータSi1に含まれる各キャリアのデータを、それぞれ適切な遅延シンボル数を挿入するためのシンボルバッファメモリに、書き込ませる(S24)。
この際、制御回路10は、デコーダ1008に、書き込みデータSi1に含まれる各キャリアのデータを書き込むシンボルバッファメモリを、表6に示したデランダマイズ前のキャリア番号i1とシンボルバッファ係数m2(F1(i1))との対応関係に基づいて決定させる。すなわち、キャリア番号i1=bのキャリアのデータ(b番目に書き込まれるキャリアのデータ)は、シンボルバッファ係数m2(F1(b))で特定される遅延シンボル数を挿入するためのシンボルバッファメモリMm2(F1(b))に書き込まれる。
ここで、アドレスカウンタ1002からは0〜nc−1までの値が昇順に与えられるので、書き込み時にはデランダマイズ前のキャリア番号i1の順序(昇順)ごとに、時間デインターリーブのために挿入すべき遅延シンボル数に応じたシンボルバッファメモリが選択されることになる。
次に、制御回路10は、セレクタ1007を制御し、ルックアップテーブル1004からアドレスバス1006を介して入力されるシンボルバッファ係数m2(b)を、アドレスバス1012を介してデコーダ1008に入力させる(S25)。
次に、制御回路10は、デコーダ1008を制御し、デランダマイズ後のキャリア番号i2=bのキャリアが書き込まれているシンボルバッファメモリから、データを読み出させ、データバス1009に出力させる(S26)。
この際、制御回路10は、デコーダ1008に、データを読み出すシンボルバッファメモリを、表7に示したデランダマイズ後のキャリア番号i2とシンボルバッファ係数m2(i2)との対応関係に基づいて決定させる。
すなわち、キャリア番号i2=bのキャリア(b番目に読み出されるキャリア)が、シンボルバッファ係数m2(b)によって特定される遅延シンボル数を挿入するためのシンボルバッファメモリMm2(b)から読み出される。
ここで、アドレスカウンタ1002からは0〜nc−1までの値が昇順に与えられるので、読み出し時にはデランダマイズ後のキャリア番号i2の昇順ごとに、読み出しを行うシンボルバッファメモリが選択され、時間デインターリーブを施された読み出しデータSi2が読み出されることになる。
表8は、カウンタ値bと、2つのシンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)の関係を示したものである。すなわち、表8は、表6および表7を合わせたものであり、カウンタ値bおよびシンボルバッファ係数を介して、ランダマイズ前のキャリア番号i1とデランダマイズ後のキャリア番号i2とを関連付けたものである。
Figure 0004152854
Mode1の場合、ルックアップテーブル1004に格納されているデータのうち、この表8に対応するデータを用いることになる。この表に示すように、Mode1では、例えば、アドレスカウンタ1002から出力されるカウンタ値bが0のときには、書き込みデータSi1の書き込みアドレスとしてシンボルバッファ係数27(=m2(F1(0)))に対応するシンボルバッファメモリM27が選択され、読み出しデータSi2の読み出しアドレスとしてシンボルバッファ係数91(=m2(0))に対応するシンボルバッファメモリM91が選択される。
このため、シンボルバッファメモリM91には、アドレスカウンタ1002から出力されるカウンタ値が80の時に書き込みが行われ、アドレスカウンタ1002から出力されるカウンタ値が0の時に読み出しが行われることになる。すなわち、シンボルバッファメモリM91には、デランダマイズ前のキャリア番号i1=80のキャリアのデータが書き込まれており、このデータが、デランダマイズ後のキャリア番号i2=0のキャリアのデータとして読み出される。
また、上記したように、各シンボルバッファメモリでは、シンボルバッファ係数によって特定される遅延シンボル数が挿入されて出力されるようになっている。したがって、シンボルバッファメモリから読み出されるデータは、デランダマイズおよび時間デインターリーブが施されたデータとなる。
次に、制御回路10は、セレクタ1010を制御し、データバス1009から入力されたデータを、読み出しデータSi2として出力データ線1011を介してビットデインターリーブ回路17に出力させる(S27)。このように、制御回路10は、書き込みと読み出しを交互に行うように、セレクタ1010を制御する。
次に、制御回路10は、アドレスカウンタ1002のカウンタ値が、nc−1であるか否かを判断する(S28)。すなわち、キャリア総数ncのキャリアを、全て周波数時間デインターリーブしたか否かを判断する。
そして、アドレスカウンタ1002のカウンタ値がnc−1ではない場合、アドレスカウンタ1002のカウンタ値を1つ増加(カウントアップ)させる(S29)。すなわち、制御回路10は、書き込み/読み出しの1サイクル毎に、アドレスカウンタ1002のカウンタ値を0からnc−1まで1つずつ増加させる。そして、再びS20からの処理を開始する。
一方、アドレスカウンタ1002のカウンタ値がnc−1の場合、アドレスカウンタ1002のカウンタ値を0にリセットさせる(S30)。その後、制御回路10は、次に入力されるセグメントについても周波数時間デインターリーブ処理を継続するか否かを判断する(S31)。なお、本復調装置では、操作部(図示せず)に対するユーザからの中断指示がない場合には、処理を継続するようになっている。
そして、処理を継続する場合には、S20からの処理を再び開始する。また、処理を継続しない場合には、周波数時間デインターリーブ回路15における動作を終了する。
以上のように、本復調装置における周波数時間デインターリーブ回路15では、アドレスカウンタ1002が0からnc−1までカウントアップするときに、書き込み時にはデランダマイズ前のキャリア番号i1の昇順に対応したシンボルバッファメモリを選択し、読み出し時にはデランダマイズ後のキャリア番号i2の昇順に対応したシンボルバッファメモリを選択する。
例えば、Mode1の場合には表7に従ったランダム順序でシンボルバッファメモリに書き込みアクセスし、表8に従ったランダム順序でシンボルバッファメモリに読み出しアクセスする。
これにより、デランダマイズ前のキャリア番号順に入力されたデータが、時間デインターリーブされた上でデランダマイズ後のキャリア番号順で出力される。すなわち、本復調装置では、周波数デインターリーブ(デランダマイズ)と、時間デインターリーブとを、一括処理することが可能となっている。
このように、周波数デインターリーブ(デランダマイズ)と時間デインターリーブとを一括処理することにより、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを別々に行う場合に比べて、メモリへのアクセス回数を半分に削減することが可能となる。また、デインターリーブ用のメモリへのアクセス回数を削減することにより、低消費電力化を達成することができる。
また、本復調装置では、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブのために、メモリ1013を共通に用いている。これにより、周波数デインターリーブのためのメモリを別途備える必要がなく、装置構成を簡略化することができる。
なお、本復調装置は、アンテナや、表示装置、スピーカ(音響装置)といった他の装置とともに、地上波デジタル放送受信機に備えられるものであるとしているが、これに限るものではない。例えば、外部機器である表示装置やスピーカ等に接続されることにより、受信システムを構築するものであってもよい。
また、本実施の形態では、電波産業会の標準規格「ARIB STD−B31 (1.0版)」によって規定された変調方式の信号を復調する場合について述べたが、これに限るものではない。例えば、セグメント内ランダマイズの変換表(表1〜表4)は、復調する信号の変調方式に応じたものを用いればよい。同様に、時間デインターリーブ処理において挿入する遅延バッファの長さ(遅延シンボル数)は、復調する信号の変調方式に応じて設定することができる。
また、本復調装置では、自身に備えられた制御回路10が各構成要素の動作を制御するようになっているが、これに限るものではない。例えば、本復調装置に接続される外部機器に備えられた制御回路によって、各構成要素の動作が制御されるものであってもよい。
また、本復調装置は、カウンタ値bと、シンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)とを関連付けた表が予め格納されているルックアップテーブル1004を備えているが、これに限るものではない。例えば、ルックアップテーブル1004に代えて、与えられたカウンタ値bに対するシンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)を演算して出力する演算回路(変換アドレス生成手段)を備える構成としてもよい。この場合、上記演算回路は、復調する信号の変調方式に応じて定められる方法で、シンボルバッファ係数m2(F1(b))およびm2(b)を演算すればよい。
また、本復調装置では、ビタビ復号回路18での処理において軟判定ビタビ復号を行うようにしてもよい。この場合、デマッピング回路16では、nを任意の自然数として、ワード長がQPSK変調の場合にはnビット、16QAM変調の場合には4nビット、64QAM変調の場合には6nビットのデータに変換すればよい。
ここで、ビタビ復号回路18におけるビタビ復号処理について説明する。上記したように、デマッピング回路16は、入力された座標データをデジタルのビット列に変換する。例えば、QPSK変調の場合、デマッピング回路16は、実部(I2)=0.001、虚部(Q2)=0.811のデータが入力されると、第1象限のデータ「00」を出力する。しかしながら、この場合、デマッピング回路16に入力されたデータは、第1象限と第2象限との境界付近にあり、実際には第2象限のデータ「10」の方が正しい可能性がある。
このような場合に、誤ったデータを出力することを防ぐために、ビタビ復号では軟判定が行うことができる。軟判定ではデマッピングの出力の1ビットをnビットで表現する。例えば、上記のようなQPSK変調の場合、デマッピング回路16からの出力の第1ビットは第1象限の場合は0,第2象限の場合は1となるが、これを3ビット(n=3)で表現する。すなわち、第1象限と第2象限との境界付近で、出力の第1ビットを「000」から「111」まで8段階に変化させて表現する。この場合、「000」なら、この出力データはほぼ間違いなく0(第1象限)であり,111なら、この出力データはほぼ間違いなく1(第2象限)であることがわかる。実部(I2)=0.001ならデマッピング出力は「001」または「100」を出力するように定めておく。また、虚部についても同じことをするので、この場合には2×3ビットで合計6ビットのデータをデマッピング回路16が出力することになる。
なお、軟判定のためにデマッピング回路16からの出力の第1ビットを3(n=3)とする場合の例を説明したが、これに限るものではなく、nは任意の自然数とすることができる。デマッピング回路16からの出力の第1ビットをnビットで表現する場合、デマッピング回路16からは、QPSK変調の場合には2nビット、16QAM変調の場合には4nビット、64QAM変調の場合には6nビットのデータが出力されることになる。
したがって、ビタビ復号回路18での処理において軟判定ビタビ復号を行う場合、デマッピング回路16に入力される直交座標値(I軸データ(I2)とQ軸データ(Q2))の合計ビット長をNとすると、QPSK変調データの場合にはN>2n、16QAM変調データの場合にはN>4n、64QAM変調データの場合にはN>6n、であればデマッピング回路16においてデータの総ビット数を減らすことができる。すなわち、本復調装置では、ビタビ復号回路18での処理において軟判定ビタビ復号を行う場合に、デマッピング回路16において、QPSK変調データの場合にはN−2n、16QAM変調データの場合にはN−4n、64QAM変調データの場合にはN−6nだけデータの総ビット数を減らすことができる。すなわち、本復調装置におけるデマッピング回路(デマッピング処理手段)16は、受信信号から抽出した直交座標値に対応するビット情報が、前記直交座標値の合計ビット長Nを越えない範囲のビット長を有する軟判定データを生成することができる。
これにより、本復調装置では、各デインターリーブ(周波数時間デインターリーブ、ビットインターリーブ、バイトインターリーブ)用メモリのメモリ容量を削減することが可能である。
また、本復調装置は、メモリ(遅延手段)1013が、キャリア総数ncと同数のシンボルバッファメモリからなり、各シンボルバッファメモリが、異なるキャリアのデータをそれぞれ時間デインターリーブするための遅延シンボル数を挿入するものであるとしている。しかしながら、本復調装置に備えられる遅延手段は、このような構成にこれに限るものではなく、入力された各キャリアのデータに対して、時間デインターリーブのための適切な遅延シンボル数を挿入できればよい。
また、本復調装置は、直交周波数分割多重方式で伝送された信号を復調する多重変調信号復調装置であって、受信信号から抽出した直交座標値に基づいて、位相図上の前記直交座標値に対応するビット情報に変換するデマッピング処理手段と、デマッピング処理手段の出力に基づいて、周波数インターリーブ処理の逆変換である周波数デインターリーブ処理と、時間インターリーブ処理の逆変換である時間デインターリーブ処理とを行う周波数時間デインターリーブ処理手段とを備えた構成、と表現することができる。
また、本復調装置に備えられる周波数時間デインターリーブ回路15は、少なくとも1つのアドレスカウンタと、前記アドレスカウンタの出力に基づいて2種類の変換アドレスを出力するルックアップテーブルと、前記ルックアップテーブルの2種類の出力を選択するセレクタ1と、前記セレクタ1の出力に基づいてメモリ番号を選択するデコーダと、書き込みデータ線と読み出しデータ線を選択するセレクタ2とを備えた構成である、と表現することができる。ここで、2種類の変換アドレスとは、前記アドレスカウンタの出力値bに対して、((nc−1−b)×5)mod96と、((nc−1−F1(b))×5)mod96とである。
また、本復調装置は、部分受信においては、周波数インターリーブは同一セグメント内で実行されるので、伝送パラメータが変化しない限り、同一キャリア番号のデータは同一シンボル数だけ時間インターリーブされているという、部分受信特有性質に着目し、周波数デインターリーブ処理および時間デインターリーブ処理を一括処理するものであると表現することができる。
地上波デジタル放送等で用いられるOFDM方式(直交周波数分割多重方式)で変調された信号を受信して復調するための多重変調信号復調装置に用いることができる。
本発明の実施の形態における周波数時間デインターリーブ回路15の概略構成を示した図である。 本発明の実施の形態にかかる一構成例を示したブロック図である。 図2に示した本発明の実施の形態にかかる構成例における動作の流れを示したフロー図である。 周波数インターリーブ回路の構成例を示したブロック図である。 セグメント内キャリアローテーションの処理を示した説明図である。 部分受信における周波数デインターリーブ処理と時間デインターリーブ処理の構成を示す説明図である。 セグメント内時間デインターリーブ回路の概略構成を示した説明図である。 本発明の実施の形態における周波数時間デインターリーブ回路15の動作の流れを示したフロー図である。 従来のOFDM方式の復調装置の構成を示す概略ブロック図である
符号の説明
11 チューナ
12 アナログ/デジタル変換器回路
13 FFT回路
15 周波数時間デインターリーブ回路
16 デマッピング回路(デマッピング手段)
17 ビットデインターリーブ回路
18 ビタビ復号回路(ビタビ復号手段)
19 バイトデインターリーブ回路
20 RS復号回路
21 MPEGデコード回路
22 デジタル/アナログ変換回路
1001 入力データ線
1002 アドレスカウンタ
1003、1005、1006、1012 アドレスバス
1004 ルックアップテーブル(LUT、変換アドレス生成手段)
1007 セレクタ
1008 デコーダ
1009 データバス
1010 セレクタ
1011 出力データ線
1013 メモリ(遅延手段)
〜Mnc−1 シンボルバッファメモリ
b カウンタ値
i1 周波数デインターリーブ(デランダマイズ)前のキャリア番号
i2 周波数デインターリーブ(デランダマイズ)後のキャリア番号
m2(F1(i1)) シンボルバッファ係数(第1変換アドレス)
m2(i2) シンボルバッファ係数(第2変換アドレス)

Claims (7)

  1. 直交周波数分割多重方式で伝送された部分受信信号に対して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを行う周波数時間デインターリーブ回路であって、
    入力されるデータに対してキャリア毎に時間デインターリーブのための遅延時間を挿入して出力する遅延手段を備え、
    上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに上記遅延手段に入力し、
    上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力するようになっており、
    上記遅延手段は、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアの数と同数のシンボルバッファメモリからなり、
    上記各シンボルバッファメモリは、当該シンボルバッファメモリにおいて挿入する上記遅延時間に相当する遅延シンボル数に2を加えた数のキャリアを記憶可能な記憶容量を有していることを特徴とする周波数時間デインターリーブ回路。
  2. 記各シンボルバッファメモリが、上記1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアのうち、異なるキャリアのデータをそれぞれ時間デインターリーブするための遅延時間を挿入するものであって、
    上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアのデータを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する上記シンボルバッファメモリにそれぞれ入力し、上記各シンボルバッファメモリに入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力することを特徴とする請求項1に記載の周波数時間デインターリーブ回路。
  3. 上記周波数時間デインターリーブ回路に入力されるデータに同期して、0からnc−1までの整数値からなるカウンタ値を0から昇順に出力するアドレスカウンタと、
    周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを入力する上記遅延手段を特定するための第1変換アドレスと、上記各キャリアのデータを出力する上記遅延手段を特定するための第2変換アドレスとを生成する変換アドレス生成手段とを備え、
    上記第1変換アドレスが、周波数デインターリーブ前のキャリア順序がi1+1番目のキャリアをキャリア番号i1とすると、周波数デインターリーブ前のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値であり、
    上記第2変換アドレスが、周波数デインターリーブ後のキャリア順序がi2+1番目のキャリアをキャリア番号i2とすると、周波数デインターリーブ後のキャリア番号を上記カウンタ値とした場合の値であることを特徴とする請求項1または2に記載の周波数時間デインターリーブ回路。
  4. 周波数デインターリーブ前にキャリア番号i1のキャリアが周波数デインターリーブ後にキャリア番号F1(i1)に変換されるとすると、上記第1変換アドレスが(nc−1−F1(i1))×5を96で除算した余りの値であり、
    上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いるキャリアの総数をncとすると、上記第2変換アドレスが、(nc−1−i2)×5を96で除算した余りの値であることを特徴とする請求項3に記載の周波数時間デインターリーブ回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の周波数時間デインターリーブ回路を備えていることを特徴とする復調装置。
  6. 直交周波数分割方式の信号から抽出した直交座標値を、前記直交座標値に対応するビット情報に変換するデマッピング手段と、上記ビット情報に対して軟判定ビタビ復号を行うビタビ復号手段とを備えており、
    上記直交座標値に対応するビット情報への変換が、上記周波数時間デインターリーブ処理よりも前に行われ、
    上記デマッピング手段が、上記直交座標値の合計ビット長を、上記軟判定ビタビ復号のために必要なビット長とすることを特徴とする請求項5に記載の復調装置。
  7. 直交周波数分割多重方式で伝送された部分受信信号に対して、周波数デインターリーブおよび時間デインターリーブを行う周波数時間デインターリーブ方法であって、
    上記部分受信信号に含まれる各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ前のキャリア順序ごとに、上記各キャリアを時間デインターリーブするための遅延時間を挿入する遅延手段にそれぞれ入力する工程と
    上記遅延手段に入力された上記各キャリアのデータを、周波数デインターリーブ後のキャリア順序ごとに出力する工程とを有し、
    上記遅延手段として、上記部分受信信号の1セグメント内においてデータとして用いられるキャリアの数と同数のシンボルバッファメモリからなり、上記各シンボルバッファメモリが当該シンボルバッファメモリにおいて挿入する上記遅延時間に相当する遅延シンボル数に2を加えた数のキャリアを記憶可能な記憶容量を有している遅延手段を用いることを特徴とする周波数時間デインターリーブ方法。
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