JP4152032B2 - フィルム受渡機構及びそのフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置 - Google Patents

フィルム受渡機構及びそのフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、それぞれ外周面にフィルムを吸引保持する隣接ドラム間でフィルムの受け渡しを行うためのフィルム受渡機構及びそのフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルム貼付装置の一態様である、アルミ缶、ボトル、瓶等の容器の胴部に合成樹脂フィルム等からなるラベルを貼り付けるラベリング装置では、それぞれの外周面にラベルを吸引保持する隣接ドラム間でラベル(フィルム)の受け渡しが行われることが多く、そのような場合は、以下に示すようなラベル受渡機構(フィルム受渡機構)が一般的に採用されている。
【0003】
図6に示すように、このラベル受渡機構は、それぞれの外周面71、81同士がラベルLの受渡位置βにおいて相互に近接するように設置された第1ドラム70及び第2ドラム80を備えており、第1ドラム70及び第2ドラム80は、それぞれ図示しない駆動装置によって同一の周速度で逆方向に回転駆動されるようになっている。
【0004】
前記第1ドラム70の外周面71には、その周方向に一定間隔で多数の貫通孔72が形成されており、この第1ドラム70には、ラベルLの供給位置αから受渡位置βの手前までの間で前記貫通孔72と連通する、図示しない吸引装置に接続された吸引溝74及び受渡位置βで貫通孔72に連通する、図示しない吐出装置に接続された吐出溝75を備えた固定部73が配設されている。
【0005】
前記第2ドラム80の外周面81にも、その周方向に一定間隔で多数の貫通孔82が形成されており、この第2ドラム80には、ラベルLの受渡位置βからラベルLの排出位置γまでの間で前記貫通孔82と連通する、図示しない吸引装置に接続された吸引溝84を備えた固定部83が配設されている。
【0006】
以上のように構成されたラベル受渡機構では、まず、供給位置αにおいて第1ドラム70に供給されるラベルLが、固定部73の吸引溝74からの吸引作用によって、第1ドラム70の外周面に吸引保持され、第1ドラム70の回転によって受渡位置βまで搬送される。
【0007】
受渡位置βでは、ラベルLを吸引保持している貫通孔71が吐出溝75に連通されるので、吸引が解除され、吐出溝75の吐出作用によって外周面71から空気が吐出されることで、外周面71に吸引保持されていたラベルLが外周面71から離反して第2ドラム80の外周面81に押し当てられる。
【0008】
このようにして、第2ドラム80の外周面81に押し当てられたラベルLは、固定部83の吸引溝84の吸引作用によって、第2ドラム80の外周面81に吸引保持され、ラベルLが第1ドラム70から第2ドラム80に受け渡される。このようにして第2ドラム80に受け渡されたラベルLは、第2ドラム80の回転によって、排出位置γまで搬送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなラベル受渡機構では、ラベルLを第1ドラム70から第2ドラム80に受け渡すことができるものの、厚さが20μm以下の薄肉や柔軟な材質のラベルを受け渡す場合には、以下のような問題が発生する。
【0010】
第1ドラム70の外周面71に形成された貫通孔72は、外周面71の接線方向に対して直交する方向に形成されているので、受渡位置βにおいて、外周面71に吸引保持されていたラベルLに対して略直角に空気が吹き付けられることになる。
【0011】
このときラベルLに対して吹き付けられた空気は、図7に矢印で示すように、ラベルLの移動方向の前方側のみならず後方側にも回り込むことになり、ラベルLが薄肉で腰のないラベルの場合は、後方側に回り込んだ空気によってラベルLの受渡部分にたるみが生じ、第2ドラム80の外周面81に吸引保持されたときに、ラベルLの先端部分が外周面81の所定位置に来ず位置ずれを起こしたり、ラベルLの先端部分が第2ドラム80の外周面81から部分的に浮き上がった状態で吸引保持されるといった現象が起こり、それ以降に行われるラベルの貼付工程に支障が生じ、ラベルLをアルミ缶等の容器に綺麗に貼り付けることができないといった問題がある。
【0012】
そこで、この発明の課題は、ドラム間で受け渡そうとするフィルムが薄肉のフィルムであっても、受け渡しの際に位置ずれや浮き上がり等が発生しないフィルム受渡機構及びそのフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、この発明は、それぞれの外周面にフィルムを吸引保持した状態で自転する第1ドラム及び第2ドラムを、それぞれの外周面同士がフィルムの受渡位置において相互に近接するように設置し、前記受渡位置付近において前記第1ドラムの吸引を解除すると共に、吸引が解除された前記第1ドラムの外周面から前記フィルムに対して逆に空気を吹き付けることで、前記第1ドラムの外周面に吸引保持された前記フィルムの先端部を前記第2ドラムの外周面に強制的に押し当てて、受け渡そうとする前記フィルムを前記第1ドラムの外周面から離反させながら前記第2ドラムの外周面に吸引保持させるようにしたフィルム受渡機構において、前記第1ドラムの外周面には、前記フィルムの先端部分に前記フィルムの移動方向前方側に向かって空気が吹き付けられるように、空気の吹出孔が形成されていることを特徴とするフィルム受渡機構を提供するものである

【0014】
以上のように構成されたフィルム受渡機構では、フィルムに空気を吹き付ける際にフィルムの移動方向前方側に空気を吹き付けるようにしたので、フィルムに吹き付けられた空気がフィルムの移動方向後方側に回り込みにくく、受け渡そうとするフィルムが薄肉で腰のないフィルムであっても、第2ドラムに受け渡されたときにフィルムが位置ずれを起こしたり、フィルムの先端部が部分的に浮き上がった状態で吸引保持されることもない。
【0015】
前記吹出孔、前記第ドラムの半径方向に対して、前記第1ドラムの移動方向前方側に20〜60度傾斜させた状態で形成しておくことが望まし
【0016】
特に、所定長のフィルムを外周面に吸引保持した状態で自転することにより受渡位置まで搬送する第1ドラムと、前記受渡位置において、前記第1ドラムから受け取った前記フィルムを外周面に吸引保持した状態で自転することにより貼付位置まで搬送し、前記貼付位置において、前記フィルムを自転する被貼付体に接触させることにより、前記被貼付体に巻き付けながら貼り付ける第2ドラムと、前記第1ドラムと前記第2ドラムとの間で前記フィルムを受け渡す、請求項1または2に記載のフィルム受渡機構とを備えた請求項3に係る発明のフィルム貼付装置では、薄肉で腰のないフィルムをアルミ缶、ボトル、瓶等の容器の胴部に綺麗に貼り付けることができるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すフィルム貼付装置の一態様であるラベリング装置1は、所定長さの感熱接着性ラベル(以下、ラベルという。)が連続的に繋がった長尺帯状のラベル形成基材Mを切断位置P1において順次切断することによって所定長さのラベルを形成しながら、そのラベルを、所定のラベル貼着位置P4に搬送されてくる、被貼付体としてのアルミニウム缶(以下、アルミ缶という。)Cの胴部外周面に巻き付けるようにして順次貼り付けていくものであり、前記ラベルは、厚さ12μm程度の薄肉で腰のないポリエチレンテレフタレートフィルムの内面に印刷が施され、感熱接着剤が塗布されたものである。
【0018】
このラベリング装置1は、図1、図2及び図5に示すように、ロール状に巻回された長尺のラベル形成基材Mを切断位置P1に連続的に供給する一対の送給ローラ10と、この送給ローラ10によって供給されるラベル形成基材Mを第1受渡位置P2に搬送しながら、切断位置P1において所定のカットピッチで順次切断することによってラベルLを形成する切断搬送手段20と、ラベル貼付位置P4においてアルミ缶Cの胴部外周面にラベルLを貼り付けるラベル貼付手段40と、前記切断搬送手段20によってラベル形成基材Mから切断されたラベルLを第1受渡位置P2において受け取って第2受渡位置P3においてラベル貼付手段40の貼付ドラム41に引き渡す受渡ドラム30と、前記ラベル貼付手段40にアルミ缶Cを供給する缶供給手段50と、前記ラベル貼付手段40によってラベルLが貼り付けられたアルミ缶Cを排出する缶排出手段60とから構成されており、前記受渡ドラム30及び貼付ドラム41がそれぞれ本発明の第1ドラム及び第2ドラムに相当する。
【0019】
前記切断搬送手段20は、図2に示すように、外周面に切断刃21aが取り付けられたロータリカッタ21と、送給ローラ10によって供給されるラベル形成基材Mを外周面に吸引保持して第1受渡位置P2まで搬送すると共にロータリカッタ21との協働作用によってラベル形成基材Mを所定長に順次切断する切断搬送ロール22とから構成されている。
【0020】
前記切断搬送ロール22は、同図に示すように、図示しない駆動手段によって回転駆動されるロール本体23と、このロール本体23が摺動可能に接触する固定部とから構成されており、前記ロール本体23の外周面には、その周方向に一定間隔で複数の貫通孔23aが形成されていると共に、固定部には、ロール本体23との接触面に、切断位置P1から第1受渡位置P2の手前までの間で前記貫通孔23aに連通する、図示しない吸引手段に接続された吸引溝24aと、第1受渡位置P2で前記貫通孔23aに連通する、図示しない吐出手段に接続された吐出溝24bとが形成されている。
【0021】
従って、切断位置P1に供給されるラベル形成基材Mは、吸引溝24aの吸引作用によって、回転(自転)するロール本体23の外周面に吸引保持された状態で第1受渡位置P2まで搬送される。ラベル形成基材Mが第1受渡位置P2に到達すると、貫通孔23aは吸引溝24aとの連通が遮断された後に吐出溝24bに連通されるので、吸引が一旦解除された後に、吐出溝24bの吐出作用によって、ロール本体23の外周面から空気が吐出され、ロール本体23の外周面に吸引保持されていたラベル形成基材Mがロール本体23から離反して後述する受渡ドラム30の外周面に強制的に押し当てられ、受渡ドラム30の外周面に吸引保持される。
【0022】
このようにしてラベル形成基材Mの先端部分が受渡ドラム30に引き渡された後に、ロータリカッタ21と切断搬送ロール22とによってラベル形成基材Mが切断されることでラベルLが形成され、形成されたラベルLが受渡ドラム30に引き渡される。
【0023】
前記受渡ドラム30は、図2に示すように、外周面が第1受渡位置P2において切断搬送ロール22の外周面に近接すると共に第2受渡位置P3において前記ラベル貼付手段40の貼付ドラム41の外周面に近接するように設置されており、切断搬送ロール22より大きな周速で切断搬送ロール22とは逆方向に回転(自転)するようになっている。
【0024】
この受渡ドラム30は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるドラム本体31と、このドラム本体31が摺動可能に接触する固定部33とから構成されており、前記ドラム本体31の外周面には、テフロンコーティング等を施すことにより良好な滑り性を確保している。
【0025】
ラベル形成基材Mの先端部分が第1受渡位置P2において受渡ドラム30に引き渡された後、ラベル形成基材Mが切断されるまでの間は、切断搬送ロール22より周速の大きい受渡ドラム30によってラベル形成基材Mが引っ張られるが、この受渡ドラム30は、上述したように、その外周面が良好な滑り性を備えているため、受渡ドラム30の外周面に吸引保持されたラベル形成基材Mがその外周面上を容易に滑ることができる。従って、ラベル形成基材Mが受渡ドラム30に引き渡された後切断されるまでの間に、ラベル形成基材Mに過大なテンションがかかることがなく、形成されたラベルLにテンション皺が発生することもない。
【0026】
前記ドラム本体31には、その外周面に開放される多数の貫通孔32が外周面の周方向及び幅方向に一定間隔で整列するように形成されており、幅方向の各孔列を構成する複数の貫通孔32が相互に連通された状態で、前記固定部33との接触面に開放されている。
【0027】
前記貫通孔32は、図3に示すように、第1受渡位置P2において引き渡されるラベル形成基材M(ラベルL)の先端部分と接触する位置に対応するように形成された吸引吐出孔32aと、それ以外の位置に形成された吸引孔32bとから構成されており、前記吸引吐出孔32aは、ドラム本体31の径方向に対してドラム本体31の移動方向前方側(ラベルLの移動方向前方側)に30度傾斜した状態で形成されていると共に、前記吸引孔32bはドラム本体31の径方向に沿うように形成されている。
【0028】
前記固定部33には、ドラム本体31との接触面に、第1受渡位置P2から第2受渡位置P3の手前までの間で前記吸引吐出孔32a及び吸引孔32bに連通する吸引溝33aと、第2受渡位置P3で吸引吐出孔32aにのみ連通する吐出溝33bとが形成されており、この吸引溝33a及び吐出溝33bはそれぞれ図示しない吸引手段及び吐出手段に接続されている。
【0029】
従って、第1受渡位置P2において切断搬送手段20から引き渡されたラベルLは、吸引溝33aの吸引作用によってドラム本体31の外周面に吸引保持された状態で第2受渡位置P3まで搬送されるが、第2受渡位置P3では吸引が一旦解除され、上述したように、吸引吐出孔32aが吐出溝33bに連通することで、吸引吐出孔32aを介してドラム本体31の外周面から空気が吐出される。これによって、ドラム本体31の外周面に吸引保持されていたラベルLの先端部が外周面から離反して強制的に貼付ドラムの外周面に押し当てられることになる。
【0030】
吸引吐出孔32aは、上述したように、ドラム本体31の移動方向前方側に30度傾いた状態で形成されているので、第2受渡位置P3において吐出される空気は、図4に示すように、ラベルLの移動方向前方側に向かって吐出されることになる。従って、同図に示すように、ラベルLに吹き付けられた空気がラベルLの移動方向後方側に回り込みにくくなり、受け渡そうとするラベルLが薄肉で腰のないラベルであっても、受け渡しの際にラベルLの先端部が弛んだ状態とならず、受渡ドラム30の外周面と貼付ドラム41の外周面とを結ぶ直線上を通過するようにラベルLの受け渡しが行われる。これによって、ラベルLが貼付ドラム41の所定位置に確実に受け渡されると共に受け渡されたラベルLの先端部が部分的に浮き上がった状態で吸引保持されることもない。
【0031】
前記ラベル貼付手段40は、図1及び図5に示すように、第2受渡位置P3において受け渡されたラベルLを外周面に吸引保持して貼付位置P4まで搬送する貼付ドラム41と、この貼付ドラム41による搬送途中でラベルLを予備的に加熱する輻射熱ヒータ(近赤外線ヒータ)42と、缶供給位置P5において前記缶供給手段50によって供給されたアルミ缶Cを、貼付位置P4を通過するように缶排出位置P6まで搬送する多数のマンドレル43と、各マンドレル43に対してそれぞれ固定設置された輻射熱ヒータ(遠赤外線ヒータ)44と、缶供給位置P5から貼付位置P4までの間で、マンドレル43に嵌挿されたアルミ缶Cを補助的に加熱する輻射熱ヒータ(遠赤外線ヒータ)45と、貼付位置P4においてアルミ缶Cに貼り付けられたラベルLを再加圧するガイド部材46とから構成されている。
【0032】
前記貼付ドラム41は、上述した受渡ドラム30と同様に、図示しない駆動手段によって回転駆動されるドラム本体41a(図2参照)と、このドラム本体41aが摺動可能に接触する固定部(図示せず)とから構成されており、前記ドラム本体41aの外周面はゴム等の弾性部材によって覆われている。
【0033】
また、ドラム本体41aは、上述した受渡ドラム30と同様に、その外周面に開放される多数の吸引孔41bが外周面の周方向及び幅方向に一定間隔で整列するように形成されており(図2参照)、幅方向の各孔列を構成する複数の吸引孔41bが相互に連通した状態で、前記固定部との接触面に開放されている。
【0034】
前記固定部は、ドラム本体41aとの接触面に、第2受渡位置P3から貼付位置P4までの間で前記吸引孔41bに連通する吸引溝(図示せず)が形成されており、この吸引溝は図示しない吸引手段に接続されている。従って、第2受渡位置P3において受渡ドラム30から受け渡されたラベルLは、ドラム本体41aの外周面に吸引保持された状態で貼付位置P4まで搬送される。
【0035】
前記マンドレル43は、図示しない駆動手段の回転駆動力によって、缶供給位置P5、貼付位置P4及び缶排出位置P6を通るような円軌道を自転しながら移動するようになっており、缶供給位置P5において嵌挿されたアルミ缶Cを貼付位置P4まで搬送し、貼付位置P4において、自転しているアルミ缶Cを貼付ドラム41の外周面に吸引保持されたラベルLに押し当てながら貼付ドラム41の外周面に沿って所定の距離だけ移動させることで、アルミ缶Cの胴部外周面にラベルLを貼り付けた後、アルミ缶Cを前記缶排出位置P6まで搬送するようになっている。
【0036】
前記輻射熱ヒータ44は、マンドレル43の回転軌道の内側に配設されており、マンドレル43と共に缶供給位置P5、貼付位置P4及び缶排出位置P6を通るような円軌道を移動するようになっている。従って、アルミ缶Cがマンドレル43に嵌挿されていない缶排出位置P6から缶供給位置P5までの間は、輻射熱ヒータ44によってマンドレル43自体が加熱され、缶供給位置P5においてマンドレル43に嵌挿されたアルミ缶Cは、加熱されたマンドレル43と接触することによって昇温される。そして、アルミ缶Cがマンドレル43に嵌挿された状態で缶供給位置P5から貼付位置P4まで搬送される間は、輻射熱ヒータ44及びマンドレル43の回転軌道の外側に配設された輻射熱ヒータ45によってアルミ缶Cが直接加熱されるので、アルミ缶Cが貼付位置P4に到達した時点では、アルミ缶CがラベルLの感熱性接着剤の活性化温度以上の所定温度にまで確実に昇温されている。また、マンドレル43に嵌挿されたアルミ缶CにラベルLが貼り付けられた状態の貼付位置P4から缶排出位置P6までの間は、輻射熱ヒータ44によってアルミ缶Cに貼り付けられたラベルLが加熱される。
【0037】
なお、缶供給位置P5から缶排出位置P6までの間は、マンドレル43自体が自転しているので、アルミ缶C及びアルミ缶Cに貼り付けられたラベルLが輻射熱ヒータ44によって部分的に加熱されることはなく、アルミ缶C及びラベルLは常に均一に加熱される。
【0038】
前記ガイド部材46は、貼付位置P4と缶排出位置P6との間におけるマンドレル43の回転軌道に沿ってその外側に配設されるゴム等の弾性部材によって形成された加圧板46aと、この加圧板46aを加熱する加熱ヒータ46bとから構成されており、貼付位置P4においてラベルLが貼り付けられたアルミ缶Cは、缶排出位置P6に到るまでの間に、昇温された前記加圧板46aに押し付けられた状態で自転しながら移動することで、ラベルLに対する再加圧が行われる。なお、貼付位置P4から缶排出位置P6までの間は、上述したように、マンドレル43と共に移動する輻射熱ヒータ44によってラベルLが継続的に加熱された状態となっている。
【0039】
このように、貼付位置P4においてアルミ缶Cに貼り付けられたラベルLをガイド部材46によって再加圧するようにしておくと、貼付位置P4においてラベルLがアルミ缶Cに対して完全に接着されなかった場合でも、その後の再加圧によってラベルLをアルミ缶Cに強固に接着することができる。また、ラベルLの貼付後にガイド部材46によってラベルLを再加圧することで、薄肉で腰のないラベルLが軟化することに伴う表面の波打ち状態の発生を有効に阻止することができると共にアルミ缶Cを加熱するマンドレル43自体の温度を下げることが可能となる。
【0040】
前記缶供給手段50は、図1に示すように、多数のアルミ缶Cを連続的に送り出す供給シュート51と、この供給シュート51によって送り出されたアルミ缶Cを所定のタイミングで缶供給位置P5に供給するスターホイール52とから構成されており、この缶供給手段50によって缶供給位置P5に供給されたアルミ缶Cは、図示しない嵌挿機構によってマンドレル43に嵌挿される。
【0041】
前記缶排出手段60は、図1に示すように、貼付位置P4においてラベルLが貼り付けられたアルミ缶Cを、缶排出位置P6において所定のタイミングで受け取るスターホイール61と、このスターホイール61によって受け取ったアルミ缶Cを排出する排出シュート62とから構成されており、マンドレル43によって缶排出位置P6に搬送されてきたアルミ缶Cは、図示しない抜取機構によってマンドレル43から抜き取られた後、缶排出手段60によって排出される。
【0042】
以上のように構成されたラベリング装置1では、上述したように、切断搬送手段20と貼付ドラム41との間に、ラベルLを受け渡すための外周面の滑り性の良好な受渡ドラム30を設け、受渡ドラム30に引き渡されたラベル形成基材Mの先端部をドラム外周面上で滑らせながらラベルLの受け渡しを行うようにしたため、ラベル形成基材Mに過大のテンションがかからず、ラベル形成基材Mが薄肉で腰のないフィルムによって形成されている場合であっても、切断されたラベルLにテンション皺が発生することがなく、最終的にアルミ缶Cの胴部にラベルLを綺麗に貼り付けることができる。
【0043】
また、受渡ドラム30を設けることによって、受渡ドラム30から貼付ドラム41へのラベルLの受け渡しを略同一の周速で行うことができるので、薄肉で腰のないラベルLの場合に十分な吸引力を確保しにくい貼付ドラム41の外周面へのラベルLの受け渡しが円滑に行え、貼付ドラム41の外周面におけるラベルLの位置決め精度を十分に確保することができる。さらに、廉価な受渡ドラム30を別途設けることにより、高価な切断搬送ロール22の径を大きくする必要がなくなるので、コスト面においても有利になるといった効果がある。
【0044】
また、受渡ドラム30から貼付ドラム41へラベルLを受け渡す際に、受渡ドラム30の外周面に吸引保持されたラベルLの先端部分に対して、ラベルLの移動方向の前方側(受渡ドラム30の移動方向の前方側)に向かって空気を吹き付けることで、吹き付けた空気をラベルLの移動方向の後方側に回り込みにくくしたため、ラベルLの受け渡しの際に、薄肉で腰のないラベルLの先端部がたるむことに伴う、受け渡し後におけるラベルLの位置ずれや部分的な浮き上がりの発生を有効に防止することができ、ラベルLを最終的にアルミ缶Cに綺麗に貼り付けることが可能となる。
【0045】
なお、この実施形態では、滑り性をよくするために受渡ドラム30の外周面にテフロンコーティングを施しているが、こういった手法に限定されるものではなく、例えば、チタンコーティングによって滑り性を向上させることも可能である。
【0046】
また、この実施形態では、吸引吐出孔32aの形成角度(空気の吐出角度)を受渡ドラム30の径方向に対して30度に設定してあるが、その形成角度(空気の吐出角度)は20〜60度、より好ましくは30〜45度の範囲内で適宜設定すればよい。形成角度が20度より小さいとたるみ防止効果が発揮されず、形成角度が60度より大きいとラベルLを貼付ドラム41に円滑に引き渡すことができないからである。
【0047】
また、この実施形態では、ラベルLの先端部分についてのみ空気を吹き付けるようにしているが、ラベルLの先端から後端までの全長にわたって空気を吹き付けるようにすることも可能である。但し、その場合は、ラベルLの先端部分に対応する貫通孔32だけではなく、全ての貫通孔32を受渡ドラム30の径方向に対してラベルLの移動方向の前方側に傾けておくことが望ましい。
【0048】
また、この実施形態では、薄肉で腰のないフィルムによって形成されたラベルLを貼り付ける場合について説明したが、使用するラベルLは通常の厚み(30〜60μm程度)のものであってもよく、また、その材質もポリエチレンテレフタレートフィルム以外にポリプロピレンフィルム等、種々の材質のものを使用することが可能である。
【0049】
また、この実施形態では、フィルム貼付装置の一態様であるラベリング装置について説明したが、本発明のフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置は、こういったラベリング装置に限定されるものではなく、ラベル以外の単なるフィルムを被貼付体に貼り付けるものであってもよいことはいうまでもない。
【0050】
また、この実施形態では、ラベルLをアルミ缶Cに貼り付ける場合について説明したが、被貼付体はスチール缶等の種々の金属缶であってもよく、また、本発明のフィルム受渡機構を備えたフィルム貼付装置は、金属缶以外のボトル、瓶等の容器の他、種々の物品に対するフィルムの貼り付けについて適用することが可能である。但し、被貼付体がマンドレルに嵌挿できないものや直接加熱することができないようなものである場合は、被貼付体の搬送機構や加熱機構等を変更しなければならないことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるラベル受渡機構(フィルム受渡機構)を備えたラベリング装置(フィルム貼付装置)の一実施形態を示す正面図である。
【図2】同上のラベリング装置における切断搬送手段及び受渡ドラムを示す概略構成図である。
【図3】同上のラベリング装置における受渡ドラムを示す部分拡大図である。
【図4】同上のラベリング装置における受渡ドラムから貼付ドラムへのラベルの受渡状態を概念的に示す図である。
【図5】同上のラベリング装置における貼付手段を示す正面図である。
【図6】従来のラベル受渡機構(フィルム受渡機構)を示す概略構成図である。
【図7】従来のラベル受渡機構(フィルム受渡機構)におけるラベル(フィルム)の受渡状態を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1 ラベリング装置
10 送給ローラ
20 切断搬送手段
21 ロータリカッタ
21a 切断刃
22 切断搬送ロール
30 受渡ドラム(第1ドラム)
40 貼付手段
41 貼付ドラム(第2ドラム)
50 缶供給手段
60 缶排出手段
M ラベル形成基材
L 感熱接着性ラベル
P2 第1受渡位置
P3 第2受渡位置
P4 貼付位置

Claims (3)

  1. それぞれの外周面にフィルムを吸引保持した状態で自転する第1ドラム及び第2ドラムを、それぞれの外周面同士がフィルムの受渡位置において相互に近接するように設置し、前記受渡位置付近において前記第1ドラムの吸引を解除すると共に、吸引が解除された前記第1ドラムの外周面から前記フィルムに対して逆に空気を吹き付けることで、前記第1ドラムの外周面に吸引保持された前記フィルムの先端部を前記第2ドラムの外周面に強制的に押し当てて、受け渡そうとする前記フィルムを前記第1ドラムの外周面から離反させながら前記第2ドラムの外周面に吸引保持させるようにしたフィルム受渡機構において、
    前記第1ドラムの外周面には、前記フィルムの先端部分に前記フィルムの移動方向前方側に向かって空気が吹き付けられるように、空気の吹出孔が形成されていることを特徴とするフィルム受渡機構。
  2. 前記吹出、前記第ドラムの半径方向に対して、前記第1ドラムの移動方向前方側に20〜60度傾斜した状態で形成されている請求項1に記載のフィルム受渡機構。
  3. 所定長のフィルムを外周面に吸引保持した状態で自転することにより受渡位置まで搬送する第1ドラムと、
    前記受渡位置において、前記第1ドラムから受け取った前記フィルムを外周面に吸引保持した状態で自転することにより貼付位置まで搬送し、前記貼付位置において、前記フィルムを自転する被貼付体に接触させることにより、前記被貼付体に巻き付けながら貼り付ける第2ドラムと、
    前記第1ドラムと前記第2ドラムとの間で前記フィルムを受け渡す、請求項1または2に記載のフィルム受渡機構
    を備えたフィルム貼付装置。
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